作曲家の著作について語るスレ

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1名無しの笛の踊り
音楽論、エッセイ、自伝、講演集、小説、教科書、書簡集、
対談集など。この手のスレは過去にもなかったような気が。

とりあえずいくつかあげてみる。
日本人については、あえて音楽以外の本をチョイスした。

モーツァルト 『モーツァルトの手紙』
シューマン 『音楽と音楽家』
ワーグナー 小説『ベートーヴェンまいり』『パリ客死』
ストラヴィンスキー 『音楽とは何か』
オネゲル 『わたしは作曲家である』
山田耕筰 占い本『生れ月の神秘』
三善晃 『オトコ、料理につきる』
高橋悠治 絵本『けろけろ ころろ』
青島広志(監修) 『ODESSEY1966〜2003 岡田史子作品集』
2私の肛門は美しい:04/10/24 00:46:10 ID:aS2n7JGx


私の肛門はすごくきれいです。



3名無しの笛の踊り:04/10/24 00:51:53 ID:22xqoTKN
『シューベルトの手紙』を入れないのは我慢ならないね
4( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/10/24 01:00:41 ID:sVMHATzf
>>3
図書館で読んだことがある。

手紙シリーズでは、他に
『ベートーヴェンの手紙』『メンデルスゾーンの手紙』
『モンテヴェルディの手紙』『ヴェルディの手紙』
『クララ・シューマンとブラームスの手紙』『プッチーニの手紙』
などがある。
1番目と5番目以外はたぶん邦訳がない。
5名無しの笛の踊り:04/10/24 10:39:00 ID:rMPI+ly/
ワーグナーの「オペラとドラマ」はリヒヤルト・シュトラウスも
絶賛した知られざる名著だ。ショーペンハウエル的な思想も意外にはまってる!
6名無しの笛の踊り:04/10/26 11:50:24 ID:m+dOCOZO
邦訳はどこから出ていますか?
7名無しの笛の踊り:04/10/26 13:38:29 ID:CDPKMvXV
自伝ですが。
アンリ・エル著 村田健司訳 「フランシス・プーランク」

ピアノから好きになった者としては駄作としかいえない代物。
プーランクのピアノを軽視しすぎじゃ!ほとんど触れもされない。
…歌曲が好きな方にはお薦めです…。
8名無しの笛の踊り:04/10/26 14:08:52 ID:wG38GTRP
ベートーヴェンは?
9( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/10/26 22:25:58 ID:1Ef16tFj
>>6
『ワーグナー著作集第3巻』第三文明社。
筆者は未読。

>>7
それは自伝とは言わないべ。
彼へのインタビューをまとめた『プーランクは語る』って
いうのなら、ある。

>>8
『ベートーヴェンの手紙』は岩波文庫。
10名無しの笛の踊り:04/10/29 16:42:03 ID:kbcaKYvZ
リムスキー=コルサコフの名著「露西亜音楽年代記」を忘れては困るね。
11( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/10/29 21:46:22 ID:5/ozmHr3
>>10
忘れたんじゃなくて、まったく知らなかった。
大正時代に邦訳が出版されてたのか。
で、読んだのか。

リムスキー=コルサコフの著書は自伝も含め、昭和
20年代までに何冊か出版されているけど、その後は
再刊すらされていない。
12( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/01 00:13:39 ID:uvoHY0g6
他の作曲家についてもちょっと調べてみたら、大正や
昭和初期に出版されていて、絶版状態のものが意外に
多かった。

後で、ざっとまとめておくべ。

13名無しの笛の踊り:04/11/01 05:06:39 ID:lIqLL30s
ルソーやニーチェについて語ってもよかですか?
14( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/03 12:17:12 ID:QEMd8Mlv
まず、リムスキー=コルサコフから。
再刊が多いので、→で示しておいた。

1.『露西亜音楽年代記』第一書房、1926年(服部竜太郎 訳)

2.『和声学要義』春陽堂、1931年(菅原明朗 訳注)
→『和声法要義 A(本文)』音楽之友社、1953年(菅原明朗 訳)
→『和声法要義 B(註)』音楽之友社、1953年(菅原明朗 訳)

3.『管弦楽法原理 1(本文)』創元社、1939年(小松清 訳)
4.『管弦楽法原理 2(実例)』創元社、1939年(小松清 訳)

5.『リムスキー=コルサコフ自伝』河出書房、1941年(清水脩 訳)
5a.『わが音楽生涯』春陽堂書店、1943年(服部龍太郎 訳)
→『わが音楽の生涯 リムスキー・コルサコフ自伝』音楽之友社、1952年

6.『和声法実習』召音社、1946年→和田書店、1952年(服部龍太郎 訳)

3と4は同出版社から1950年に再刊。
15( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/04 20:35:33 ID:jG+NJc99
ストラヴィンスキー
『ストラヴィンスキイ自伝』第一書房、1936年(大田黒元雄 訳)
→『ストラヴィンスキー自伝』カワイ楽譜、1972年(塚谷晃弘 訳)
→『ストラヴィンスキー自伝』全音楽譜出版社、1981年(塚谷晃弘 訳)

『音楽とは何か』ダヴィッド社、1955年(佐藤浩 訳)

ロバート・クラフト編『118の質問に答える』音楽之友社、1960年(吉田秀和 訳)
16名無しの笛の踊り:04/11/05 14:25:32 ID:5kf3DU2e
Rコルサコフの管弦楽法原理,再版か再訳があればそこそこ売れそうなのにな。

DOVERの英語版は本文と実例一冊にまとまって2000円以下でした。
英語はそんなに難しくないし,実例スコアを見るだけでもけっこう面白い。
17( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/05 23:21:31 ID:FaItg5Xg
ショスタコーヴィチ
1.ソロモン・ヴォルコフ編『ショスタコーヴィチの証言』中央公論社、1980年(水野忠夫 訳)
→中公文庫、2001年
2.レフ・グリゴーリエフ、ヤーコフ・プラデーク編『ショスタコーヴィチ自伝 時代と自身を語る』
ラドガ出版所、1983年(ラドガ出版所 訳)
3.Story of a friendship : the letters of Dmitry Shostakovich to Isaak Glikman 1941-1975
with a commentary by Isaac Gllkman, Faber and Faber, 2001(Anthony Phillips 訳)

3冊とも、物議をかもした本。
3はアメリカではCornell University Publishingから出版。

>>16
うちの近くの図書館に1939年版があった。
管弦楽法を勉強する立場じゃないけど、今度手にとってみるべ。
18( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 00:31:55 ID:joKmK28+
ワーグナー
オペラの台本は省略。
ワーグナーに関する最初の日本語の本は、明治44年に出た
秋元蘆風訳『タンホイゼル』(精華書院)らしい。

『芸術と革命』翻訳社、1929年(山根銀二 訳)
『世界音楽名著叢書第1編 ベートーヴェン論』音楽世界社、1936年(鈴木賢之進 訳)
『独逸音楽の精神 ベートーフェン』青き書店、1941年(蘆谷瑞世 訳)
『ベェトオヴェンまゐり 他三篇』岩波文庫、1943年(高木卓 訳)
『ベートホヴェン』養徳社、1947年(谷友幸 訳)
『未来の芸術作品』桜井書店、1948年(奥津彦重 訳)
『第九交響曲』八雲書店、1948年(高木卓 訳)→音楽之友社、1952年
『ベートーヴェン 永遠の序章』宇野書房、1950年(宮川剛 訳)
『芸術と革命 他四篇』岩波文庫、1953年(北村義男 訳)
『ベートーヴェン詣で』第三書房、1953年(塩谷饒 訳注)
『ベエトオヴェン』音楽之友社、1953年(高木卓 訳)
『指揮について』音楽之友社、1959年(高木卓 訳)
『ベートーヴェン 評論小説集』音楽之友社、1970年(高木卓 訳)
『ヴァーグナー小説集』深夜叢書社、1976年(高木卓 訳)
『わが生涯』勁草書房、1986年(山田ゆり 訳)
『ワーグナー著作集1 ドイツのオペラ』第三文明社、1990年(三光長治 ほか訳)
『ワーグナー著作集3 オペラとドラマ』第三文明社、1993年(杉谷恭一、谷本慎介 訳)
『ワーグナー著作集5 宗教と芸術』第三文明社、1998年(三光長治 ほか訳)
『ベートーヴェン 第九交響曲とドイツ音楽の精神』北宋社、2001年(蘆谷瑞世 訳)
19( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 00:33:42 ID:joKmK28+
山田耕筰

『簡易作曲法』大阪開成館、1918年
『近世和声学講話』大阪開成館、1918年
『独唱法提要』開成館、1920年
『作曲者の言葉』アルス、1922年
『音楽講座 第1回第4輯』日本作曲家協会、1923年
『音楽の法悦境』イデア書院、1924年
『生れ月の神秘』実業之日本社、1925年
→『生れ月の神秘 誕生占い入門』実業之日本社、1972年
『声楽入門』日本放送協会東海支部、1929年
『音楽講座 第4篇』文藝春秋社、1933年
『音楽論』玉川学園出版部、1933年
『十二楽聖とその代表曲』日本コロムビア蓄音器、1933年
『耕筰楽話』清和書店、1935年
『音楽読本』日本評論社、1935年
→『音楽読本(改訂版)』玄理社、1948年
『耕作随筆集』南光社、1937年
『音楽講座 第4巻』婦人画報社、1949年
『歌曲の作り方』雄鶏社、1949年
『はるかなり青春のしらべ』長嶋書房、1957年
→『はるかなり青春のしらべ』かのう書房、1983年
→『自伝 若き日の狂詩曲』中央文庫、1996年
→『はるかなり青春の調べ 自伝 若き日の狂詩曲』エムディシー、2003年
『十人百話 第3』毎日新聞社、1963年
『山田耕筰著作全集1』岩波書店、2001
『山田耕筰著作全集2』岩波書店、2001年
『山田耕筰著作全集3』岩波書店、2001年
20( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 00:40:39 ID:joKmK28+
なお、『山田耕筰著作全集』には、『生れ月の神秘』は収録されていない。
他にも収録されていない著作があるかと。

『生れ月の神秘』は再刊で読んだけど、内容はあまり古びていないし、
それなりに面白い。ロングセラーになったのもわかる。
21名無しの笛の踊り:04/11/08 16:48:40 ID:1+D4CFYg

メシアン対談集「その音楽的宇宙」
インタビュアーの妥協しない姿勢が功を奏して
実に面白い。メシアンがキレるところもある。

矢代秋雄「オルフェウスの死」
エッセイ、自作解説、対談など。(後に音友から3冊に分けて再発)
特に対談、鼎談が面白い。
もっと自作について書いて欲しかった。
22名無しの笛の踊り:04/11/08 16:54:26 ID:FdmV2/U/
>山田耕筰 占い本『生れ月の神秘』
>三善晃 『オトコ、料理につきる』
>高橋悠治 絵本『けろけろ ころろ』

1さんの挙げた日本人作曲家の著書名にワラタ。
良スレの予感です。
23名無しの笛の踊り:04/11/08 19:33:00 ID:QinEP5yF
>>18
ワーグナー著作集の2と4は未刊なんですか?
24( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 21:46:24 ID:joKmK28+
>>23
未刊らしいべ。
出版社のサイトにも、国立国会図書館や藝大のOPACにも
3冊しか載っていない。

関係ないけど、この出版社からは、ウイリアム・マン『リヒャルト・
シュトラウスのオペラ』というすごい本が出ている。
530ページで63000円。
25( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 23:33:50 ID:joKmK28+
>>19
『自伝 若き日の狂詩曲』中央文庫、1996年
は、中公文庫の誤り。

次はベルリオーズ。

1.『ベルリオ自伝と書翰』叢文閣、1920年(尾崎喜八 訳)

2.『ベートーヴェン交響楽の批判的研究』仏蘭西書院、1923年(尾崎喜八 訳)

3.『合唱管弦楽指揮法』新響社、1929年(津川主一 訳)
→『管絃楽・合唱指揮法』音楽之友社、1948年

4.『作曲家の手記 ベルリオーズ回想録』河出書房、1939年(清水脩 訳)→音楽之友社、

1950年
4a.『ベルリオーズ回想録 1』白水社、1981年(丹治恒次郎 訳)
4a.『ベルリオーズ回想録 2』白水社、1981年(丹治恒次郎 訳)

5.ワィンガルトナー『近代の交響曲』日本楽器製造出版部、1943年(森本覚丹 訳)【附:

ベルリオーズ「ベートーヴェンの交響曲の批判的研究」】

6.ベルリオーズ『ベートーヴェンの交響曲』(橘西路 訳編)角川文庫、1959年
26( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 23:37:33 ID:joKmK28+
いわゆる『管弦楽法』は、日本では未刊みたい。
ベルリオーズの本をはじめて訳したのが詩人の尾崎喜八であることに驚き。
内容は4と同じ?

2の仏蘭西書院は、現在のフランス書院とは無関係の様子。
2は、5附や6と同じと思われる。原文と英訳は
http://www.hberlioz.com/
で読める。

3が出版されたってことは、ベルリオーズが生きていた頃の指揮法が
現在でも十分使えるということなのだろう。これを読んだ人はいる?

日本語版未刊の文献はかなり多い。生前に出版された
Les Soirées de l'orchestre(オーケストラの夕べ)や
Les Grotesques de la musique(音楽のグロテスク)なども。
27( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/08 23:40:37 ID:joKmK28+
メモ帳からコピペする際に改行がうまくいってなかったようで、
行間が無駄にできてしまった。書き直し。

1.『ベルリオ自伝と書翰』叢文閣、1920年(尾崎喜八 訳)

2.『ベートーヴェン交響楽の批判的研究』仏蘭西書院、1923年(尾崎喜八 訳)

3.『合唱管弦楽指揮法』新響社、1929年(津川主一 訳)
→『管絃楽・合唱指揮法』音楽之友社、1948年

4.『作曲家の手記 ベルリオーズ回想録』河出書房、1939年(清水脩 訳)→音楽之友社、 1950年
4a.『ベルリオーズ回想録 1』白水社、1981年(丹治恒次郎 訳)
4a.『ベルリオーズ回想録 2』白水社、1981年(丹治恒次郎 訳)

5.ワィンガルトナー『近代の交響曲』日本楽器製造出版部、1943年(森本覚丹 訳)
【附: ベルリオーズ「ベートーヴェンの交響曲の批判的研究」】

6.ベルリオーズ『ベートーヴェンの交響曲』(橘西路 訳編)角川文庫、1959年
28名無しの笛の踊り:04/11/10 19:55:49 ID:GVZKV7wS
>>4
マーラーとR・シュトラウスの往復書簡集も出ていた。
29( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/12 00:02:54 ID:R3T0o+vn
プッチーニ

Giuseppe Adami ed. Letters of Giacomo Puccini: mainly connected with the composition

and production of his operas. Vienna House, 1973(Ena Makin 訳)

『プッチーニの手紙 オペラとの関係』。
編者は「つばめ」「外套」「トゥーランドット」の台本を書いた人。
簡単に調べた限りでは、プッチーニの著作はこの1冊だけ。

手紙を日本語で読みたい人には、
星出豊『ジャコモ・プッチーニ』知玄舎、2003年
30名無しの笛の踊り:04/11/14 02:30:35 ID:EeKu+/Ni
パウル・ヒンデミット
「作曲家の世界」
「作曲の手引き」(以上、音友)

前者は新装版が出たが、
後者の復活を望む。
31( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/14 10:27:14 ID:ed9t+hm0
ヒンデミットいってみるか。

『和声学』音楽之友社、1952年(坂本良隆 訳)
『和声学 第2巻』音楽之友社、1952年(坂本良隆 訳)
『作曲の手引』音楽之友社、1953年(下総皖一 訳)
『作曲家の世界』音楽之友社、1955年(佐藤浩 訳)→音楽之友社、1999年
『音楽家の基礎練習』音楽之友社、1957年(坂本良隆、千蔵八郎 訳)
→点字楽譜普及会「トニカ」、1992年→音楽之友社、1998年
『二声部楽曲の練習書』音楽之友社、1958年(下総皖一、志賀静男 訳)
Geoffrey Skelton ed. Selected letters of Paul Hindemith. Yale University Press, 1995(Geoffrey Skelton 訳)

>>30
復刊ドットコムに登録するべ。
32( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/17 22:49:13 ID:4/S1nKQG
リヒャルト・シュトラウス

ヘルタ=ブラウコップ編『マーラーとシュトラウス ある世紀末の対話 往復書簡集1888〜1911』音楽之友社、1982年(塚越敏 訳)
大野誠監修『オペラ「薔薇の騎士」誕生の秘密 R・シュトラウス/ホフマンスタール往復書簡集』河出書房新社、1999年(堀内美江 訳)
ヴィリー・シュー編『リヒャルト・シュトラウス ホーフマンスタール 往復書簡全集』音楽之友社、2001年(中島悠爾 訳)
Confidential Matter: The Letters of Richard Strauss and Stefan Zwevg, 1931-1935. University of California Press, 1977

本人の書簡や関係者の証言が入っている本としては、
日本リヒャルトシュトラウス協会編『リヒャルト・シュトラウスの「実像」 書簡、証言でつづる作曲家の素顔』音楽之友社、2000年

なお、日本で最初に出版されたR.シュトラウス単独の書籍は、
おそらく「日本建国2600年祝典曲 作品84」の総譜(紀元二千六百年
奉祝会、1940年)。
33名無しの笛の踊り:04/11/18 01:02:28 ID:JThr1p/5
オネゲル「私は作曲家である」とか
ヒンデミット「作曲家の世界」は
あまりに後ろ向きというか、
未来に対して否定的過ぎて
読んでてつらいものがある。

ただ、この時代の作曲家の教養、知性、品格など
惹かれるところも多いが。
34名無しの笛の踊り:04/11/20 02:30:50 ID:bqx3A9l+
白水社「永遠の音楽家」シリーズ(1970年頃)
著者が何故か作曲家のが多い。

ジャン・バラケ著「ドビュッシー」
レイボヴィッツ著「シェーンベルク」
A・ブクレシュリーエフ著「ベートーヴェン」

「シェーンベルク」は、
マニアックな詳しさとシェーンベルク信者ぶりが
いかにもレイボヴィッツらしい。
35( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/22 01:02:48 ID:Ro+/OLNd
ホルスト

Michael Short ed. Gustav Holst, Letters to W. G. Whittaker. University of Glasgow Press, 1974

Ursula Vaughan Williams and Imogen Holst ed. Ralph Vaughan Williams and Gustav Holst,
Heirs and Rebels: Letters Written to Each Other and Occasional Writings on Music. London: Greenwood Press, 1980
継承者と反逆者―ホルスト/ヴォーン・ウィリアムズ 往復書簡集 音楽に関する文書

そもそもホルストに関する書籍すら、日本では未出版の様子。
東京芸大附属図書館のOPACには、この2冊はなかった。
36名無しの笛の踊り:04/11/23 00:57:27 ID:m2Zopspp
  >34 ↑
あっ、それ全部持ってる。
俺の棚にあってちょっと自慢できそうな邦訳書本をカキコ(その1)

*チャイコフスキー/一音楽家の思い出 渡辺護訳 S.27 
*リムスキー=コルサコフ/わが音楽の生涯 服部龍太郎訳 S.27
*ダンディ/フランク 佐藤浩訳 S.28
*オネゲル/化石への呪文 塚谷晃弘訳 S.46
*オネゲル/音楽論 塚谷晃弘訳 S.36
*ミヨー/音楽家の自画像 別宮貞雄訳 S.32
*シリル・スコット/音楽における近代主義の哲学 太田黒元雄訳 T.15
*リムスキー=コルサコフ自伝/清水脩訳 S.16
*リスト/ショパンの芸術と生涯 蕗澤忠枝訳 S.17
*スタンフォード/作曲法 門馬直衛訳 T.14
*パデレフスキー自伝 原田光子訳 S.15
*ブゾーニ/新音楽美学論 二見孝平訳 S.4
*ヤダスゾーン/和声学教科書 乙骨三郎訳 S.4
37名無しの笛の踊り:04/11/24 19:39:00 ID:/TgqULB6
>36
ミヨー「音楽家の自画像」は
ずっと後になってから出た自伝
「幸福だった私の一生」と同じなのかな?

ミヨーについてはジャン・ロワ「ミヨー」(音友)が
自伝のあらすじをうまくまとめてあるので
これ一冊あればいいかと。

ヤダスゾーンは「カノンとフーガ」が有名ですね。
作曲家かどうかは知りませんが。
3836:04/11/24 21:29:20 ID:S1pE223y
ミヨーの2冊は別内容です。「音楽家の自画像」はもともとフランス放送で
クロード・ロスタンと対談したものの記録です。
「幸福だった私の一生」のあとがきにベック氏が実は「楽譜なしの覚書(幸
福だった私の一生の原題)を勧められたのに、読みやすい「対話」の方をと
ったので、ミヨー生誕百年の機会に・・」と書いておられます。

ヤダスゾーンって滝錬太郎対位法の先生。ゼヒターみたいな作曲家=理論家
ですね。「カノンとフーガ」も名著。
3936:04/11/24 21:41:13 ID:S1pE223y
ゲゲッ「廉太郎」ですた。。。

40名無しの笛の踊り:04/11/25 21:56:57 ID:mv1zYoB0
俺の棚にあってちょっと自慢できそうな邦訳書本をカキコ(その2)

*サン=サーンス/音楽の十字街に立つ 馬場二郎  T.14
*テオドラキス/抵抗の日記 西村徹、杉村昌昭  S.50
*コープランド/作曲家から聴衆へ 塚谷晃弘  S.41/2版
*ダンディ/ベートーヴェン 小松耕輔  S.10
*フックス/古典対位法 坂本良隆  S.25
*アントン・ルービンシュタイン/音楽とその大家 馬場二郎  T.12
*ビュッセル/パリ楽壇70年 池内友次郎 S.41
41名無しの笛の踊り:04/11/25 22:14:37 ID:jvZc70eI
シェーンベルクのstyle and ideaがいつまでたっても翻訳でないのはなんぜだろう。
42( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/25 22:31:01 ID:JcCwJFr5
>>36 >>40
古本屋にはなかなか音楽書は置いてないものだけど、
どうやって集めたの? ネットで?

>>41
『音楽の様式と思想』というタイトルで、三一書房から出てる。
4340:04/11/25 22:40:47 ID:mv1zYoB0
*シェーンベルク著 上田昭訳「音楽の様式と思想」 S.48っての
 持っているよ。
あとがきによれば、シェーンベルクが折に触れて発表した中から15編が
Newlinによって「style and idea」としてまとめられた。
そこから10編を抜き出して邦訳したのが「音楽の様式と思想」というこ
とです。
44名無しの笛の踊り:04/11/25 22:46:25 ID:YXgvXJAa
>>36 リスト/ショパンの芸術と生涯 蕗澤忠枝訳

これどこかで入手可能ですか?
4540:04/11/25 22:55:45 ID:mv1zYoB0
>>42様 為になる情報をいろいろとありがとう!
消防低の時にパンシェルル著早川訳「ヴィヴァルディ」を購入した感激を忘れ
られずにいて、つい音楽関係書を買ってしまいます。
サン=サーンス本のみネット買い。あとは古本屋。
基本的に1000円以上の本は買わないので、古賀では眺めるだけ。
46( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/25 23:18:32 ID:JcCwJFr5
>>44
調べたけど、今のところどこからも再刊されていない様子。
ネットで探して回るか、近くの図書館でリクエストするべ。
後者の場合、国立国会図書館からの取り寄せになる可能性が高い。
時間がかかるのと、館外に持ち出せないのが難点。

とにかく、こういう本でさえ埋もれたままになっているのが、
日本の音楽書業界の現実らしい。
クラヲタの多くも、埋もれた本に関しては存在すら知らない
のではないだろうか。

洋書でかまわないのなら、Life of Chopin。

>>45
リストを見た限り、1000円未満では手に入らなさそうな本ばかり。
今売ってる音楽書もほとんど買えないのでは?
47名無しの笛の踊り:04/11/25 23:51:43 ID:OEpAD7Dl
プロコフィエフ「自伝・評論」 音友
カバレフスキー「こどもに音楽を語る」 全音
4840:04/11/26 19:10:01 ID:aA+JEpXH
新本はよっぽどのことがない限り買いません。
ハイキング代わりに月一度の古本巡りで集めました。
面倒がらなければ膨大なワゴン・セールから掘り出し物が
たまに見つかります。パデレフスキー自伝は神保町ワゴン
で300円。ブゾーニは500円でした。
テオドラキスもなぜか古賀の店前ワゴンで500円。
ここ3年は子供のヴァイオリンに金が回ってるので買いに
行けないのです。。。。って俺はオヤジ。
細く長くが良いようです
4944:04/11/26 21:59:15 ID:RkPLbqhJ
>>46
わざわざありがとうございます。
英語はからきし駄目です(鬱)。ドイツ語なら多少読めるんですが…
リストのことだから原書はたぶんフランス語ですよね。
やはり日本語訳を求めて図書館をさすらってみます。
50( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/27 00:56:01 ID:4koAP0kN
シェーンベルク
『和声学 第1巻』「読者の為の翻訳」社、1929年(山根銀二 訳)
→『和声学』音楽之友社、1968年(上田昭 訳)
→『和声法 和声の構造的諸機能』音楽之友社、1982年
『作曲法入門 初めて作曲を学ぶ人のための曲の範例』カワイ楽譜、1966年(中村太郎 訳)
G.ストラング、L.スタイン編『作曲の基礎技法』音楽之友社、1971年(山県茂太郎、鴫原真一 訳)
『音楽の様式と思想』三一書房、1973年(上田昭 訳)
レナード・スタイン編『対位法入門』音楽之友社、1978年
J.ハール=コッホ編、シェーンベルク、カンディンスキー『出会い 書簡・写真・絵画・記録』みすず書房、1985年(土肥美夫 訳)
Erwin Stein ed. Arnold Schoenberg Letters. University of California Press, 1987(Eithne Wilkins and Ernst Kaiser 訳)
Juliane Brand, Christopher Hailey and Donald Harris ed. The Berg-Schoenberg Correspondence:
Selected Letters. New York: W. W. Norton, 1987
Nuria Schoenberg Nono ed. Arnold Schoenberg Self-portrait: A Collection of Articles, Program Notes,
and Letters by the Composer About His Own Works. Pacific Palisades: Belmont Music Publishers, 1988

戦前、戦中の日本ではほとんど演奏されなかった(レコードでしか
出会えなかった)人なんだけど、本の世界では、『和声学 第1巻』
や、小泉洽『シヱーンベルヒ』(普及書房、1933年)があった。
和声学の第2巻は出てないみたい。

ベルリオーズに比べると、邦訳には恵まれていると思う。

上には載っていないけど、彼が生前に出版した本に、
Das Verhältnis zum Text(歌詞との関係)
がある。これは今のところ英訳があるかは不明。
51アルミカン:04/11/27 14:05:38 ID:/lA/K4VF
→『和声学』音楽之友社、1968年(上田昭 訳)
は数年前古賀で6000円だったです。手が出なかった。
  すぐに売れた。
リムスキーの管弦楽法はやっぱ古賀で40000円。
doverだと某古本屋で800円(だったと,,,,)。

>リスト/ショパンの芸術と生涯 蕗澤忠枝訳
ショパン本だと「弟子から見たショパン」がお薦めです。
ショパンが書いた「ピアノ奏法」草稿ほか、弟子達の楽譜に
記入された指示等が詳細に体系的に書かれています。約400ページ。
これは5年前2000円で購入したけど、通常この値段では買えないと思う。
*弟子から見たショパン 
  ジャンジャック・エーゲルディンゲル著米谷治郎・中島弘二訳 S.63(3版)
5240=アルミカン:04/11/27 14:12:11 ID:/lA/K4VF
ですた ウザそうなので消えます
53名無しの笛の踊り:04/11/27 23:29:53 ID:2MMFn+jr
>→『和声法 和声の構造的諸機能』音楽之友社、1982年
>G.ストラング、L.スタイン編『作曲の基礎技法』音楽之友社、1971年(山県茂太郎、鴫原真一 訳)
を持ってます。
前者は機能和声を整理しまとめた決定版って感じですね。
後者はアメリカで大学教員時代に書かれた非専門家向けの作曲の教科書。
ベートーヴェンのソナタを手本にした「誰でもできる作曲法」みたいな。
シェーンベルクの作曲に対するプラクティカルな態度が伺われて興味深いです。
「対位法」は以前古賀書店で見かけました。実用になるのは和声的対位法のみであり、
古典的対位法はいらんと言い切ってたように思います。
54( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/11/30 00:04:31 ID:kCbnl2hG
モンテヴェルディ
The Letters of Claudio Monteverdi. New York: Clarendon Press, 1995(Dennis Stevens 訳)

コダーイ
『ハンガリーの民俗音楽』音楽之友社、1971年(関鼎 訳)
中川弘一郎編『コダーイ・ゾルターンの教育思想と実践 生きた音楽の共有をめざして』全音楽譜出版社、1980年(中川弘一郎 訳)
Ferenc Bonis ed. The Selected Writings of Zoltan Kodaly. London; New York: Boosey & Hawkes, 1974(Lili Halapy and Fred Macnicol 訳)

>>52
今後も、かつて出版された作曲家本の内容を教えてほしいべ。

>>53
『作曲の基礎技法』は、クラシックにそれほどはまっていない頃に読んだ。
当時は和声とか、ベートーヴェンの作品を知らなかったため、
あまり理解できなかった。今読み直すと面白いかもしれない。

今でも出版されているけど、作曲を学ぶ学生の
テキストとして重宝されているのだろうか。
55名無しの笛の踊り:04/12/02 00:52:27 ID:b8r5UMLh
林光が吉松隆の第二交響曲を「架空のアニメの劇伴」と評した一文はどの著作で嫁まつか?
56( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/03 01:09:44 ID:kC00Vz3Q
>>55
『世紀末音楽ノオト』か『魚座の音楽論』に載ってなかったら、
雑誌『音楽現代』の「世紀末CDノート」のどこかだと思う。
違っていたら申し訳ない。

吉松隆の著作はこちらに載っているので、このスレでは省略。
ttp://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/BOOKs.html

ついでに黛敏郎も。
ttp://www003.upp.so-net.ne.jp/johakyu/bunken.htm
この人は妙に音楽以外の著作が多い。
『私の茶道入門』〈執筆〉
『すばらしい味の世界』(監修)
『日本国新憲法制定宣言』(日本を守る国民会議著。黛も著者の一人)
57アルミカン:04/12/03 20:17:59 ID:MZ1pNL7d
良スレなのに落ちまくりで...
俺の棚にあってちょっと自慢できそうな邦訳書本をカキコ(その3)

*ベートーフェンのピアノ・ソナタ/ライネッケ 馬場二郎訳 T.12
*リズムの原理/ポール・クレストン 中川弘一郎訳 S.43
*作曲家から聴衆へ/コープランド 塚谷晃弘訳 S.41(2刷)
*和声法要義/リムスキー=コルサコフ 菅原明朗訳 S.28
 と書いたところで、レイボヴィッツの本が見当たらないのに気付いた。
 どこへ行ってしまった?
58名無しの笛の踊り:04/12/03 23:10:32 ID:ukvcag8y
ほんと,勉強になるなあ。読みたい本がたくさん。
もし良かったら面白かったとかつまらなかったとかいう
コメントをたまにでも書いてくれると有難いです。
ちなみに俺が面白かったのは「チャイコフスキイ
文学遺産と同時代人の回想」(岩田貴訳,1991)
全然レアじゃないけど。
59( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/04 09:56:25 ID:EFAMo+c0
ドビュッシー
1.『ムッシュウ・クロッシュ・アンティディレッタント 音楽評論集』第一書房、1931年(大田黒元雄 訳)
→『ドビュッシイ音楽論集』音楽之友社、1952年
2.『音楽のために ドビュッシー評論集』白水社、1977年→2002年(杉本秀太郎 訳)
3.『ドビュッシー音楽論集』岩波文庫、1996年(平島正郎 訳)
4.フランソワ・ルシュール編『ドビュッシー書簡集 1884-1918』音楽之友社、1999年(笠羽映子 訳)

1は、1921年にフランスで出版されたMonsieur Croche antidilettante
(クローシュ氏 反好事家)の訳。ドビュッシーが自分の音楽論集をまとめたもの。
第一次世界大戦の影響で出版が遅れ、出たときには死後三年経っていた。

2は、1971年にフランソワ・ルジュールによって編集された、
Monsieur Croche et autres écrits(クローシュ氏他)の訳。
2の訳者あとがきによると、ドビュッシーのすべての音楽評論をおさめているとのこと。
「クローシュ氏との語らい」というタイトルの文章があるように、ここでの
「クローシュ氏」はドビュッシーとは別の人物として設定してある。

一番最初に出たドビュッシー関連本としては、
『デビュッスィーとヴァーグナー』(婦人新報社、1920年)。こんな内容。原文ママ。

歸れる兒(一幕) 大橋房訳
デビュッスィーに就て ランファン・プロディーグ(歸れる兒)に就て 大田黒元雄著
タンノィザー(第三幕第一場)山田耕作、齋藤佳三共訳
タンノィザー(第三幕第二場)夕星の歌 二見孝平訳
ヴアーグナー及び其タンノィザーに就て 二見孝平著
附録・管弦樂演奏曲目及解説
60名無しの笛の踊り:04/12/06 01:33:15 ID:sBap9BBW
>>56
黛敏郎は
「題名のない音楽会」(角川文庫 S54)が良かった。
古本屋でもあんまり見かけないが。
いわゆる音楽エッセー集だが
この手のものとしては最良だと思う。
61( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/08 00:12:32 ID:LbSmRrZ1
リストが書いた『ショパン その生涯の芸術』(亀山健吉、
速水冽 訳、宇野書房、1949年)を借りてきた。
しばらくしたら、どういう本かを紹介する予定。

「定価貳百拾圓」と書いてあった。
新書風の安っぽい体裁にしては、ずいぶん高価。

>>60
黛のそれは読んだことがない。
同番組に関する裏話的な本だと思ってたけど、違うの?
62名無しの笛の踊り:04/12/08 04:31:22 ID:vj5WuJUi
>>61
「番組『題名のない音楽会』の企画メモをもとに
書かれた・・・」
とあるが、番組を全然意識せずに読める。
ストラヴィンスキーやケージに関する物は特に良い。
63( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/10 22:27:30 ID:v0fIt7kR
スタンフォード
1.『作曲の最近傾向を論ず』南葵文庫音楽部、1923年(門馬直衛 訳)
2.『作曲法』岡田日栄堂、1925年(門馬直衛 訳)
3.Studies and Memories. Best Books, 2001
4.Musical Composition: A Short Treatise for Students. Best Books, 2001
5.Pages from an Unwritten Diary. Best Books, 2001
6.Charles Villers Stanford and Cecil Forsyth, A History of Music. Best Books, 2001
7.Interludes, Records and Reflections. Best Books, 2001

なんでこんな古い時代に彼の本が訳されたのか不思議。
当時、スタンフォードを知る人間はかなり少なかったはず。
1は、On some recent tendencies in compositionを訳したもの
らしいけど、このタイトルでネット検索しても見つからなかった。
2は4の翻訳。
3〜7はすべて生前に出版された本(の復刻)。

日本語でスタンフォードの文章を簡単に読めるものとしては、
オイゲーニエ・シューマン他『ブラームスと私』音楽之友社、2004年(天崎浩二 編訳、関根裕子 共訳)
この中の「イギリスのブラームス」が、スタンフォードの手によるもの。
64( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/10 22:30:01 ID:v0fIt7kR
>>62
どうもありがとう。
うちの近くの図書館になかったのが残念だったけど、
来年になったらリクエストして読んでみる。
65名無しの笛の踊り:04/12/12 04:12:58 ID:2BxX8R/T
>>62
ミヨー「音楽家の自画像」は、原題は
「D.ミヨーと語る」で、クロード・ロスタン著となっています。

「フルトヴェングラーの手紙」の中で、
「ミヨーの本は大したことありません。サティを褒めそやして、
ブラームスやワーグナーに対しては、話にならない主観的な評価を
下す、行き過ぎた『個人主義』」
とある。
フルヴェン、どうやらコクトーの
「音楽をめぐる覚え書き」(『おんどりとアルルカン』より)
のなかの、
「ワーグナーを打ち倒せ!」を知らないらしい。
66名無しの笛の踊り:04/12/12 23:09:55 ID:eHUnkiU5
ユン・イサンとリンザーの共著「傷ついた龍」、あれも絶版ですかね。
もいちど読み返したいものですが。
ただし、あれ交響曲第一番作曲以前のものだったっけ・・・
67( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/18 22:00:21 ID:LcZoFfEv
6866:04/12/19 08:05:00 ID:NmaLAREw
>>67
おお。トンクス!
でも個人的には交響曲を量産しだした’80年代以降の晩年の作品についてもっと知りたいですね。
69( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/19 12:36:17 ID:zj5qtipu
尹伊桑

尹伊桑、ルイーゼ・リンザー『傷ついた龍 一作曲家の人生と作品についての対話』未来社、1981年(伊藤成彦 訳)
伊藤成彦編『わが祖国、わが音楽』影書房、1992年

>>68
今年こんな本が出たらしい。
金東珠編著『尹伊桑の音楽語法 韓国の伝統音楽を基層として』東海大学出版会、2004年
7066:04/12/19 23:41:42 ID:NmaLAREw
>>69
早速アマゾンに注文しますた。
71名無しの笛の踊り:04/12/20 09:29:56 ID:UTirgm/M
アントン・ウェーベルン (法政大学出版局 1974年)
講演、手紙、及びアドルノのウェーベルン論からなる。

講演では、調性音楽の終焉について熱く語っているが、
十二音技法の説明は、さすがに講演では難しそうだ。
72名無しの笛の踊り :04/12/22 10:26:50 ID:x7/1caJL
ちょっとageますね。
スレの趣旨とは違うけど参考までに貼っときます。
意外にこの手の内容を取り扱ってるサイトってないね。

本で聴く音楽
ttp://f1.aaa.livedoor.jp/〜musicboo/
7366:04/12/25 10:13:47 ID:xHEzL7K1
アマゾンからキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
尹伊桑の交響曲全5曲を詳細に分析してる。為になりそー
74( ☆´ー) ◆PpNattILVM :04/12/27 00:49:51 ID:Q74gn3yD
シューベルト

『シューベルトの手紙』メタモル出版、1997年(實吉春夫 訳・解説)

O・E・ドイッチュ編『ドキュメント シューベルトの生涯』(未邦訳)から、
シューベルトの自筆とされる資料だけ訳したもの。
手紙の他に、「日記、寓話、詩、寄せ書き、楽譜に添えられた
献辞など」もあり、むしろそれらの方が多い。
この本の出版後に発見されたものも含まれている。

この出版社は、主に健康関連の本で、新聞の下を賑わしている。
メタモルから出版されているクラシック関連の本は、この本を含む、
国際フランツ・シューベルト協会シリーズの3冊のみ。
他は、『自伝フィッシャー=ディースカウ』『ヘルマン・プライ自伝』。

いずれ、シューベルト健康ブームを巻き起こしてくれそうだべ。
75名無しの笛の踊り:04/12/29 13:55:30 ID:IgsfES1+
>>74
それ、発売時に買って読んだ。
シューベルト、本当に哀れな人生だったんだなあ。

シューベルトはオペラに賭けてたんだね。
歌曲の羅列みたいな作品だけど(オペラに向いてない?)。

シューベルトの好きな人にはお薦めの一冊だと思う。
76名無しの笛の踊り:04/12/29 14:01:47 ID:IgsfES1+
>>74
>『シューベルトの手紙』メタモル出版、1997年(實吉春夫 訳・解説)

實吉晴夫ですね。些細なことだけど。

めずらしい名前なので、もしかしたら、
岩波のT・マン「トニオ・クレエゲル」の訳者の
實吉捷郎と関係あるのかな?
77ショーバー:04/12/29 14:07:35 ID:YGn3WsbY
『シューベルトの手紙』は晴夫さんの一つ一つのコメントのに、
シューベルトに対して思い入れの強さが感じられて、
シューベルト・ファンの俺でも読んでて気まずい気持ちになるw
78( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/02 17:47:46 ID:SlEAk24A
リスト

1.『ショパンの芸術と生涯』モダン日本社、1942年(蕗沢忠枝 訳)
1a.『ショパン その生涯と芸術』宇野書店、1949年(亀山健吉、速水冽 訳)
2.Letters of Franz Liszt. Vol. 1 "From Paris to Rome" Kessinger Publishing, 2004(Constance Bache 訳)
3.Letters of Franz Liszt: Vol. 2 "From Rome to the End" Kessinger Publishing, 2004(Constance Bache 訳)
4.Correspondence of Wanger and Liszt. 2 vols. Kessinger Publishing, 2004(Francis Hueffer 訳)
5.An Artist's Journey: Lettres d'un bachelier ès musique, 1835-1841. University of Chicago Press, 1989(Charles Suttoni 訳)
6.Franz Liszt and Agnes Street-Klindworth: A Correspondence, 1854-1886. Hillsdale, N. Y. : Pendragon, 2000(Pauline Pocknell 編訳)
7.The Letters of Franz Liszt to Olga von Meyendorff, 1871-1886.
Washington: Dumbarton Oaks, Trustees for Harvard University(William R. Tyler 訳)
8.Liszt Letters in the Library of Congress. Hillsdale, N. Y. : Pendragon, 2003(Michael Short 編訳)

1(1a)以外はすべて手紙系の本。他にもいろいろあるみたい。
1aは、表紙と奥付のタイトルが微妙に違う。
前者は『ショパン その生涯と芸術』で、後者は『ショパン その生涯の芸術』。
2〜4は電子書籍。ただしネットでも読める。
http://www.globusz.com/ebooks/Liszt/00000001.htm
http://www.knowledgerush.com/paginated_txt/etext03/cwlv110/cwlv110_txttoc.html

1aについては後で言及する。
79( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/04 16:22:08 ID:/fIu8DJN
モーツァルト

1.アンリ・ドウ・キュールゾン編訳『モーツァルトの手紙』レコード音楽社、1942年(吉川淡水 訳)
2.服部竜太郎編著『モーツァルトの生涯と書簡』文林堂双魚房、1944年
3.『モオツァルトの手紙』ダヴィッド社、1951年(吉田秀和 訳)
→『モーツァルトの手紙』講談社、1974年→講談社学術文庫、1991年
4.海老沢敏、高橋英郎編訳『モーツァルト書簡全集(全6巻)』白水社、1976〜2001年
5.柴田治三郎編訳『モーツァルトの手紙 その生涯とロマン(上・下)』岩波文庫、1980年

今の段階で入手しやすいのは3(文庫版)と4。
4は1冊ごとの値段が8400〜16800円(税込)とたいへん高価。
ゆえに以前、図書館で請求してななめ読みした。

5は現在品切れ。
80( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/05 00:27:38 ID:BhQV4wAl
リゲティ

György Ligeti, Witold Lutoslawski, and Ingvar Lidholm, Three Aspects of New Music: From the Composition Seminar in Stockholm.
Stockholm: Nordiska musikförlaget, 1968
György Ligeti in Conversation with Péter Várnai, Joseph Häusler, Claude Samuel and Himself
London: Eurenberg, 1983

ドイツ語圏の本にはいろいろありそう。
亡命前には『古典和声法』という本を書いている。当然マジャール語。
81( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/05 23:02:05 ID:BhQV4wAl
ブルックナー

Andrea Harrandt and Otto Schneider, eds. Briefe 1852-1886.
Wien: Musikwissenschaftlicher Verlag der Internationalen Bruckner-Gesellschaft, 1998
Andrea Harrandt and Otto Schneider, eds. Briefe 1887-1896.
Wien: Musikwissenschaftlicher Verlag der Internationalen Bruckner-Gesellschaft, 2003

アンドレア・ハラント、 オットー・シュナイダー編
『(ブルックナーの)手紙1852-1886年』『手紙1887-1896年』。
ブルックナー全集の一部として出版されている2冊。
邦訳どころか英訳もないらしい。

1冊の値段は意外に安かったので、近々、2冊目のほうを
買ってみることにするべ。
ドイツ語に関しては、ちょっとの単語でも辞書を引かないと
とても無理なぐらいの語学力だけど。
82( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/07 23:01:22 ID:bNM+LnCw
オネゲル
『わたしは作曲家である』創元社、1953年(吉田秀和 訳)→音楽之友社、1970年→音楽之友社、1999年
『音楽論』昭森社、1961年(塚谷晃弘 訳)
『化石への呪文』カワイ楽譜、1971年(塚谷晃弘 訳)
Huguette Calmel ed. Écrits. Paris: H. Champion, 1992

最後のフランス語の本のタイトルは、「著作集」。
808ページの大著。
83( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/08 22:30:20 ID:3JbFS+9r
サン・サーンス
1.『音楽の十字街に立つ』新潮社、1925年(馬場二郎 訳)
2.ジャン=ミシェル・ネクトゥー編著『サン=サーンスとフォーレ 往復書簡集1862-1920』新評論、1993年(大谷千正 ほか訳)
3.Outspoken Essays on Music. Westport, Conn: Greenwood Press, 1970(Fred Rothwell 訳)
4.Musical Memories. New York: Da Capo Press, 1969(Edwin Gile Rich 訳)

『音楽の十字街に立つ』は、こんな内容。
●ヴァンサン・ダンデイの観念 ●楽劇「ファウスト」の原稿楽劇詩
●洋琴家フランツ・リスト ●買ひ冠られた贋の傑作 ●ラモー論
●シォパンの原稿楽譜 ●エレーヌ ●サラサーテ ●音楽の迷路
●拍節機 ●動物の侶伴の観察 ●アメリカの印象 ●シォパン論
●モーツアルトの「ドン・ジュァン」を論じたシャールル・グーノー
●楽劇「サムソンとダリーラァ」の起原 ●近代音楽の趨勢を論ず
●シャールル・グーノー論

他に、彼の著作として、
『問題と謎 Problèmes et Mystères』、
『ドイツ好き(たぶん。訳に自信がない)Germanophilie』
『和声と旋律 Harmonie et mélodie』
などがある。
84名無しの笛の踊り:05/01/09 03:23:40 ID:gyC+QAWP
>>81
手紙をまとめた本というのは
読んでみないとわからないところがある。
フルトヴェングラーのように自分の意見を
率直に書く人の場合は面白いのだが、
ワルターのように無難な内容に終始するものだと
つまらない。

しかし、下がるの早いな。
85名無しの笛の踊り:05/01/09 03:30:55 ID:gyC+QAWP
>>83
そういえば、ダンディの作曲についての著作があった筈だけど、
(かなりの大作のはず)
あれははずせないですね。
86( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/09 23:54:48 ID:4++aUHBB
>>84
ブルックナーの書簡集を買ったら、とりあえず
手紙のタイトルだけ訳して、このスレで紹介する。
予算の都合で、購入は1〜2ヶ月ぐらい後になる。

>>85
『作曲法講義』。
古賀書店、教育出版、全音楽譜出版社から出てた。
87( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/13 21:24:16 ID:BRa5cq/0
ダンディ

1.『セザール・フランク』久保澄雄(自費出版)、1932年(谷口知平、河野通一 訳)
1a.『セザール・フランク』音楽之友社、1953年(佐藤浩 訳)
2.『楽聖伝記叢書第4 ベートーヴェン』共益商社書店、1935年(小松耕輔 訳)→音楽之友社、1954年→音楽之友社、1970年
2a.『ベートーヴェン』新太陽社、1943年(冨士原清一 訳)
3.『作曲法講義』古賀書店、1941-43年(池内友次郎 訳)
→『作曲法講義』教育出版、1953-56年
→『作曲法講義 第1巻』全音楽譜出版社、1994年
88( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/13 21:32:14 ID:BRa5cq/0
バルトーク

羽仁協子訳編『ある芸術家の人間像 バルトークの手紙と記録』富山房、1970年
『バルトークの世界 自伝・民俗音楽・現代音楽論』講談社、1976年(岩城肇 訳)
→『バルトーク音楽論集』御茶の水書房、1988年→1992年
『ハンガリー民謡』(間宮芳生、伊東信宏 訳)全音楽譜出版社、1995年
Béla Bartók and Albert B. Lord, Serbo-Croatian Folk Songs. Columbia University Press, 1951
Benjamin Suchoff ed. Rumanian Folk Music. The Hague: Martinus Nijhoff, 1967
Benjamin Suchoff ed. Turkish Folk Music from Asia Minor. Princeton University Press, 1976
Béla Bartók and Albert B. Lord. Yugoslav Folk Music. State University of New York Press, 1978
Benjamin Suchoff ed. Béla Bartók Essays. London: University of Nebraska Press, 1992
Benjamin Suchoff ed. Béla Bartók Studies in Ethnomusicology. Lincoln; London: University of Nebraska Press, 1997
János Denémy ed. Béla Bartók Letters. London: Faber and Faber, 1971
(Péter Balabán and István Farkas 訳)

民族音楽の研究家としての顔は、伊東信宏『バルトーク』
(中公新書)に詳しい。
89( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/15 22:14:42 ID:ony6Di50
ブゾーニ
1.『新音楽美学論』共益商社書店、1929(二見考平 訳)
2.Letters to His Wife. New York: Da Capo Press, 1975(Rosamond Ley 訳)
3.Antony Beaumont ed. Selected Letters. London: Faber, 1987(Antony Beaumont 訳)
4.The Essence of Music and Other Papers. New York: Dover, 1987(Rosamond Ley 訳)

1は「HAYES MIDDLESEX ENGLAND」の管理人による新しい訳がある。
ttp://hayes.cside2.jp/fb/entwurf.html
90( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/15 23:00:07 ID:ony6Di50
シベリウス
Sibelius, a Personal Portrait. London: Dent, 1972(Percy M. Young 訳)
Glenda Dawn Goss ed. Jean Sibelius, the H&aauml;meenlinna Letters: Scenes from a Musical Life 1874-1895
Esbo: Schildts Förlag, 1997

フィンランド語、スウェーデン語の厚き壁のために、シベリウス研究は難しい。
作曲活動をほとんど停止した晩年がいまだに秘密のヴェールに包まれているのは、
研究の成果がなかなか日本の音楽界にフィードバックされないことにもよるのでは。
日本シベリウス協会にがんばってほしいところ。

関係ないけど、訳されてほしい本として紹介しておく。
Hermine Weigel Williams, Sibelius and His Masonic Music: Sounds in Silence.
Lewiston, N.Y.: Edwin Mellen Press, 1998
『シベリウスとフリーメーソン音楽』。
モーツァルトとフリーメーソンの関係については日本語の専門書が
何冊かあるけど、他の作曲家ではそのようなものがない。
91名無しの笛の踊り:05/01/17 23:20:07 ID:KOK8nn4y
すごいなあ。またーりと続きを期待しております。
ブゾーニの新音楽美論は冒頭?を訳してweb上で公開してるとこがありますね。

ところで作曲家の著作ではないので全く関係ないのですが、図書館にすごい本が
あったので報告しておきます。スレ汚しごめんなさい。

「メタルからモーツァルトへ」(クレイグ・ヘラー著)
聴くコツ、作曲家、演奏家、曲などをロックファン向けに書いたクラシック入門の本。
ちょっと開いて読んだところ、モーツァルトはチャックベリーとなんたらを合わせた
ような音楽家でベートーヴェンはプレスリーとビートルズを(略)、ストラヴィンス
キーはパンクみたいなもの、シェーンベルクはクラシックのラップ。
といった具合に解説されてる新感覚の入門書でした(((;;゚Д゚))))
92名無しの笛の踊り:05/01/18 00:46:16 ID:laVvzoXB
>>91
ロックの歴史とクラシック音楽の歴史を
重ねてみた感じですね。
イエスやピンク・フロイドはワーグナーあたりか?

クラシックと比べると、
新しいジャンルって、終わるの早いなあと思う。
モーツァルト〜シェーンベルクまで200年で
チャック・ベリーからメタルまで30年。

話それすぎなのでsage。
93( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/18 22:39:16 ID:pAB/IOt3
メンデルスゾーン
1.小柳玲子企画・編集『メンデルスゾーン』岩崎美術社、1992年
2.Rudolf Elvers ed. Felix Mendelssohn, a Life in Letters. New York: Fromm International, 1986(Craig Tomlinson 訳)
3.The Letters of Fanny Hensel to Felix Mendelssohn. Stuyvesant, N.Y.: Pendragon Press, 1987(Marcia J. Citron 編訳)
4.The Mendelssohns on Honeymoon: The 1837 Diary of Felix and Cecile Mendelssohn Bartholdy
Together with Letters to Their Families. Oxford: Clarendon Press, 1997 (Peter Ward Jones 編訳)

1 メンデルスゾーンの画集。画集が著作より先に
日本で出版されたのは、作曲界では彼しかいないだろう。
著作は未だに出てないわけだが。
4 『メンデルスゾーン夫婦の蜜月』。
日本語にすると何となくやらしい。
普通にハネムーンって訳もなんだかだけど。
アマゾンによると、この本には「メンデルスゾーンの未刊行の
手紙、デッサン、水彩画」が含まれているそうな。
94( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/18 22:47:18 ID:pAB/IOt3
>>91-92
その本のために制作されたCDもある。
あらためて調べたところ、収録曲は以下。

禿山の一夜(ムソルグスキー)
春の祭典(ストラヴィンスキー)
ラ・カンパネラ(パガニーニ/クライスラー)
グラン・パルティータ(モーツァルト)
ザ・グレート(シューベルト)
牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
アメリカ(ドヴォルザーク)
交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)
死の舞踏(サン=サーンス)

ロック魂で聴けるのか謎。
95名無しの笛の踊り:05/01/19 23:51:05 ID:NMeXvK01
すみません。質問です。
管弦楽法についてはケクランの本が一番権威があるのでしょうか?
それとも他にもっといいのがありますか?
ケクランの「和声の変遷」読んだことのある方いらっしゃいますか?
96( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/20 20:41:47 ID:5gjNJTti
シュッツ
Letters and Documents of Heinrich Schutz, 1656-1672. Ann Arbor, Mich: UMI Research Press, 1990(Gina Spagnoli 訳注)

>>95
残念ながら、両方とも読んだことはないべ。
97( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/20 20:42:33 ID:5gjNJTti
オムニバス
作曲家の文章を編集した本の紹介。

サム・モーガンスターン編、海老澤敏 監修、近藤譲 監訳
『音楽のことば2 モーツァルト、ベートーヴェンほか』哲学書房、1990年
『音楽のことば3 シューマン、ショパンほか』 哲学書房、1990年
『音楽のことば7 マーラー、ドビュッシーほか』哲学書房、1990年

『音楽のことば』は全9巻のシリーズ。売れなかったのか、残りは出ていない。
ただその3冊はまだ手に入る。
http://www.tetsugakushobo.com/lists/05_geijutsu.html

原著は、1冊の厚い本。
Sam Morgenstern ed. Composers on Music: An Anthology of Composers' Writings
from Palestrina to Copland. New York: Pantheon, 1956
パレストリーナではじまり、自国の現代作曲家コープランドで終わる。

千蔵八郎『大作曲家があなたに伝えたいこと 100のアイディア』春秋社、1998年
こちらはモンテヴェルディから武満徹まで。
98名無しの笛の踊り:05/01/23 10:20:57 ID:ahrv4BX6
A.Gedalgeの『Traite de la fugue』は、もう手に入らないのだろうか?
99名無しの笛の踊り:05/01/23 19:41:48 ID:9rI5gVnR
↓復刊リクエストはこちら

“『音楽学』 復刊特集ページ”
http://www.fukkan.com/group/?no=2847

*『近代和声学』松平頼則著
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=10145
*『和声法』シェーンベルク著
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=18932
*『三声-八声対位法』池内友次郎著
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=20557
*『学習追走曲』池内友次郎著
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=21281
*『20世紀の対位法』ハンフレー・セアール著
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=13530
*『20世紀の和声法』ヴィンセント・パーシケッティ著
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=27272

名著を復活させよう!
100名無しの笛の踊り:05/01/23 22:53:11 ID:4GSm0NmF
100
101名無しの笛の踊り:05/01/23 23:35:33 ID:MdAFUd9p
池内『学習追走曲』が絶版とは知らなかった。
今の作曲科の学生は何で勉強しているのだろう?

『20世紀の対位法』は軽い読み物、という感じ。
『20世紀の和声法』はもっと突っ込んだ内容だが
20世紀の音楽技法としてはやや過渡期的な感じを受けてしまう。

個人的に復刊希望なのは
メシアン「わが音楽語法」
タイトルは忘れたが
12音技法の本。
ルーファー、クシェネック、レイボヴィッツなど。
ルーファーのは、巻末に戦後の作曲家の12音作品の譜例やコメントが
載ってて参考になる。
10291:05/01/23 23:59:34 ID:8dXrrGiK
>>94
わざわざありがとうございます。今度本を借りて楽しんでみることにします(゚∀゚)

シェーンベルク関連で・・・
ルネ・レイボヴィッツ「シェーンベルクとその楽派」音楽の友社
エーベルハルト・フライターク「シェーンベルク」音楽の友社(大作曲家シリーズ)
「シェーンベルクのヴィーン」WAVE、ペヨトル工房

こんなんありました。フライターク以外は中古で入手(ぼろい)。
一番下のは、音楽論から絵画、思想、周辺の人々、マーラーへの手紙、
シェーンベルクの講演「音楽の様式と思想」「人が孤独になるとき」、
アドルノの文章などが入ってます。
103名無しの笛の踊り:05/01/24 22:16:41 ID:wGgbSn04
>>101
今、『学習追走曲』みんな学習者はコピー(場合によってはそれをさらに
コピーしたもの)を使ってる。ばかばかしいけど。
104名無しの笛の踊り:05/01/27 22:06:02 ID:JFzYyB4q
age
105( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/01/30 20:23:08 ID:Usno3Efo
シューマン
『音楽と音楽家』創元社、1948年(吉田秀和 訳)→岩波文庫、1958年
『若き日の手紙』音楽文庫(音楽之友社)、1957年
ハンス=ヨーゼフ・オルタイル編、ロベルト・シューマン、クラーラ・シューマン『愛の手紙』国際文化出版社、1986年(喜多尾道冬 他訳)
Eva Weissweiler ed. The complete Correspondence of Clara and Robert Schumann.
New York: P. Lang, 1994-2002(Hildegard Fritsch, Ronald L. Crawford 訳)

妻とのやりとりは3巻本になるぐらい大量にある。

クララ・シューマン
クララ・シューマン、ヨハネス・ブラームス『友情の書簡 クララ・シューマン ヨハネス・ブラームス往復書簡集』ダヴィッド社、1950年(原田光子 訳)
ディーツ=リューディガー・モーザー編『おばあちゃんからの手紙 クラーラ・シューマンから孫娘ユーリエへ 』春秋社、2000年(伊藤はに子訳)
106( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/04 00:04:15 ID:hOBmOWkF
>>61で予告したけど、リスト『ショパン その生涯と芸術』の紹介。
前にも書いたけど、表紙と奥付でタイトル名が微妙に違っている。

原書Chopinは1852年にパリで出版された。
8つの章にわかれている。
第一章 ショパンの作品概観
第二章 ショパンの作品(ポロネーズ其他)
第三章 ショパンの作品(マズルカ其他)
第四章 ショパンの演奏
第五章 ショパンの生活(天才と日常)
第六章 ショパンの生ひ立ち
第七章 レリア(ジョルジュ・サンド)
第八章 ショパンの最後
107( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/04 00:39:41 ID:hOBmOWkF
この本は、ショパンの作品を分析、研究した本ではない。
「……今はその様な研究の時でも場合でもない。これらは
対位法や和声学の大家の興味をそそる丈だから。」(第一章)

また、ショパンの演奏について語るわけではない。
「彼の死が鋭く心に感ぜられる我々には、このやうな分析をする元気
もない。又我々が全力をあげて努力したとしても、どれ程の効果を
予期できようか。彼の演奏の比類なく詩的な魅惑を、実際に聞いた
事のない人に分らせる事は、殆んどのぞみない事である。」(第四章)

また、ショパンとの個人的なつきあいについて書いた本でもない。
人とつきあう時のショパンはこんな感じだったよといったことは
書いているのだが、著者がはじめて彼に出会った時のエピソード
などは省略されている。

また、「ショパンの曲はこう弾いたらいいよ」という本でもない。
108( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/04 01:04:23 ID:hOBmOWkF
それではどんな本なのか。
リストは、訳者が指摘しているように、「極めて多くの頁をポーランドの
歴史、風俗、国民性、伝統などの観察のために割いてゐる」。

そのことが最もよく現れているのが第二章と第三章である。
第二章では、ショパンのポロネーズそのものよりもはるかに多くの
スペースを使って、昔のポーランドのポロネーズの様子や、
伝統的なポーランド人論の記述に力をつくす。
109名無しの笛の踊り :05/02/04 19:42:30 ID:X9VIyf5F
>>106-108
その本だったらこんなサイトもあるが。
ttp://homepage.mac.com/kobakoshi/hondana_4210.html
110( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/05 13:20:19 ID:Sh1aKbc8
>>109
ジョルジュ・サンドに関係している第七章だけ抜けてるのを確認した。

-----------------------------------
つづき。
この本のもう一つの特徴は、訳者が指摘していないことだが、
芸術家論が随所にはさまれていることである。
第五章では、最初の1/3を使っている。リストによるとこうだ。

「芸術作品を創造して高貴な感情を美しく表現する」芸術家の
日常生活に、人々は多大な関心を持つ。
彼ら(人々)は、「芸術作品を創造して、高貴な感情を美しく
表現」する芸術家が、実生活においても、「高尚な生活」を
送ってもらいたいと願っている。
その願いが裏切られた時、人々は芸術家を誹謗し、芸術家の
霊感を蔑むのだ。

リストは人々に対し、芸術家に「寛大な態度を以て臨むのが
正しいのではあるまいか」と主張する。
芸術家が現実の生活でよくない行動をしていたとしても、
作品によって、多くの人々を激励し、高貴な道に向かわせたのだから、と。

このように自らの主張を展開していくのを見た読者には、
「ショパンも、私生活ではやはり問題があったんだろうな」と
思わせてしまうことだろう。
しかし、リストはその推測を否定する。
ショパンには、人々に誹謗されるような行動がなかったのだ。
だから、彼はより素晴らしいのだと。
111( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/05 13:57:32 ID:Sh1aKbc8
というわけでこの本は、「一人の作曲家を扱った本」にしては、
ショパンに関する記載が少ない。著者も認めている(第八章 p.202)。
ここで挙げられた伝記的事実の中には、後世の研究で
修正されたものもあるだろう。

ショパンの演奏家やファンの必読書とはとてもいえない。
ただ第一章は、「現代音楽論」として読むと、とても面白かった。

  新しい言語に精通する為には努力が必要である。多くの人が
  外国語を習はうとしないのは此の努力を嫌ふからである。音楽
  の場合も同様である。新しい作品は習慣の惰性に染まらず、
  熱烈な魂と、若々しい溌剌とした想像力を持つ人々の努力を
  通じて受入れられてゆく。

ショパンも生きていた当時は、「大胆な表現」を使う現代音楽
作曲家だったし、彼の音楽を受けつけない聴衆も大勢いたの
だということがあらためてわかる。

後世の研究成果を反映した新訳の出版をお願いしたい。
112( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/12 11:04:33 ID:bOUGVCTx
ショパン&ジョルジュ・サンド
アーサー・ヘドレイ編『ショパンの手紙』白水社、1965年→2003年(小松雄一郎 訳)

足達和子『ショパンへの旅』未知谷、2000年
少年期の書簡集「シャファールニア通信」の完訳つき

持田明子編・構成『ジョルジュ・サンドからの手紙 スペイン・マヨルカ島、 ショパンとの旅と生活』藤原書店、1996年
113名無しの笛の踊り:05/02/12 16:08:27 ID:uXNewrMK
>>112
ショパンに詳しいようですけど、もしかして>>109のサイトの人でつか?
音楽関係の本についてまとめてある本とかあるの?
いつもどの辺で本を購入してますか?
114名無しの笛の踊り:05/02/12 16:16:59 ID:xS7JheqD
リスト『ショパン その生涯と芸術』、良さそうですね。
115( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/12 22:12:13 ID:bOUGVCTx
>>113
ショパンに詳しいわけでも、>>109のサイトの人でもない。
音楽本ガイドってそういえば思いつかない。
誰か書くといいのに。

本は地元の本屋かネット。最近ではネットの割合が多い。
音楽本の多くは手に入らないか、値段が高いから、図書館から借りている。
そこにない場合はよその図書館から取り寄せてもらう。

>>114
第二章と第三章がこの本の醍醐味。
116113:05/02/12 23:11:33 ID:mp3GpsVI
>>115
失礼しました。ここ2、3スレだけ読んでそうかなって勘違いしました。
【バッハ文献集】とか>109のサイトとか、個々の作曲家に詳しいサイトはあるけど
音楽全般の本について扱ってるサイトってないですね。
是非>>115さんまとめサイト作ってくださいよ。
117( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/12 23:46:43 ID:bOUGVCTx
>>116
音楽本に関するサイトでは、これらを見つけた。

http://www11.plala.or.jp/komposition/
「音楽系書斎」のところで、主に20世紀音楽に関する本を紹介している。

http://www.critical.ne.jp/~monoe/
作曲に関する本をいろいろ扱っている。
レビューがあったり、作曲家の言葉が紹介されているのがよい。

http://chorch.fc2web.com/
「作曲家関連の本」「作曲家関連の本(日本人編)」で、作曲家の
著作を含め、いろいろなものがリストアップされている。
工事中と書かれているけど、すごい。

『ショパン その生涯と芸術』の次は、山田耕筰『生れ月の神秘』
について書く予定だべ。
118( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/24 00:51:24 ID:bu8ACaIq
http://www.bk1.jp/0247/02476190.html
山田耕筰『生れ月の神秘』、実業之日本社から近く出るみたい。

さて、この本の紹介を。
>>19では1925年と書いたけど、それは、国立国会図書館に
残っている4版の出版年であって、初版がいつかは不明。

1972年に復刊された際に、耕作の妻、山田真梨子が文章を寄せている。
それによると、出版された当時、占いの専門家もこの本を参考にして
いたそうだ。占い関連の本じたい、とても珍しかったらしい。
ただし、なっちがちょっと調べてみたところ、「占ひ」と名乗る本だけでも
「現代独占ひ」「お指の占ひ」「開運御鬮独占ひ」「西洋新式花占ひ」
「吉凶占ひ」などがあった。ただ、誕生月占いとなると、どうだろう。

ともかく、山田が誕生月占いの火付け役となったのは間違いない。
この本はロングセラーとなった。
119( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/24 00:59:49 ID:bu8ACaIq
「トリビアの泉」では、山田耕筰に関するこんなトリビアが
紹介されたことがある。

> 「赤とんぼ」を作曲した山田耕筰は自分の頭に毛がないこと
> を悩み名前の「作」の字にカタカナの「ケ」(毛)を付けた

しかし、真梨子によるとこうだ。
> 山田耕作という同名の人が多くて、よく電話が間違ってかかる
> ことが多かったので、『筰』の字に変えたのだと聞いております。

真梨子の序文には耕筰に関する面白いエピソードが他にも書かれて
いるのだが、あまりダラダラ書くわけにもいかない。
肝心の耕筰の占いにうつろう。

120( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/24 01:36:12 ID:bu8ACaIq
この本の構成を説明しよう。

各月ごとに「○月生れのひと」というタイトルがつけられた章が
設けられている。それぞれの章には、「性格」「なすべきこと」「短所」
「慎むべきこと」「子どもの運勢」の5つの節が設定されている。

付属資料として、「○月生れの偉人、名士と芸能人」が各章の
最後に配置されている。
復刊にあたって、ある易学者の手により、「○月生れの偉人、名士と
芸能人」には近年の有名人が新たに追加された。
長嶋茂雄、藤田まこと、朝岡雪路など。

文章は丁寧体。
改行するたびに、前の文章との間を1行開けるというスタイル。
たいてい1行から4行書くごとに改行される。

ということで、ページは余白だらけ。
普通の本で頭がクラクラしてしまう人でも、この本なら「文字の羅列」
に苦しむことはないのではなかろうか。

さらに、古めかしい用語があまり使用されていない。
そのため、今の時代を生きる我々でもたいして違和感を感じずに、また
あまり辞書に頼らずに読むことが可能だ。

やがて占い本が百花繚乱する時代になってもこの本が版を重ねて
いられたのは、上のようなことによるのだろう。
121( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/25 23:11:31 ID:hqdWYLfC
各月生まれがどう言われているか、冒頭を紹介する。
生まれつきこれらの傾向があるってこと。

1月 指導者、思索家としての素質あり。
2月 人一倍強い人間であり、また一方では人一倍弱い人間でもあるといわれる。すぐれた才能を持つ。
3月 工学、演劇、文学の才能に恵まれている。
4月 頭脳のはたらきを必要とする職業につけば、必ず頭角を表す。
5月 才知と技術に恵まれている。
6月 二重の性格を与えられていることが多い。良い方を活かすよう絶えず心がけよ。
7月 大きな事業を画策し完成することにかけて、卓抜した才知と非凡な能力に恵まれている。
8月 心優しく、寛大で、磁力を豊かに備えている。
9月 寛大で、情に厚く、心がやさしくて、磁力にめぐまれている(←8月生まれとほとんど一緒!)
10月 度量が大きく、胸は大望に燃えている。
11月 絶倫な意力と、偉大なおちつきとを備えている。 
12月 淡白な、精力的な、進歩的な性格をもち、同胞の信頼を勝ち得る。

どの月生まれでも何らかの才能があるってことらしい。
なお、磁力とはこの場合、「人をひきつける力」。
122( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/02/25 23:53:29 ID:hqdWYLfC
この本には、いろいろな人生訓が書かれている。
「なすべきこと」「慎むべきこと」で列挙されているもののなかには、
迷信だと批判されるであろう項目(例参照)もあるにはあるが、それら
の割合は少ない。多くは、他の月生まれが読んでもためになるだろう。
このことも、ロングセラーになった理由だと思う。

例 四月生まれの女性は、紫水晶か金剛石(ダイヤモンド)か瑪瑙
(メノウ)の入った指輪をはめろ。男性は、これらのいずれかの石を
用いたネクタイピンをさせ。

そして、この本は基本的に前向きだ。
誰しも才能や欠点を持っている。己の長所と短所をよく理解し、
その上でなすべきことをなしていけば、幸せになれるのだと。
著者が直接そのように書いているわけではないのだが。

『生れ月の神秘』のレビューは以上で。
123( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/03/01 00:07:30 ID:WvqyaVOR
次は、高橋悠治の書いた絵本『けろけろ ころろ』のレビューをするべ。
124名無しの笛の踊り :05/03/01 10:46:33 ID:lXjRWtdZ
あげ。
125( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/03/08 11:50:57 ID:VmPRH7m7
高橋悠治

『ことばをもって音をたちきれ』晶文社、1974年
『音楽のおしえ』晶文社、1976年→2003年
『ロベルト・シューマン』青土社、1978年
『たたかう音楽』晶文社、1978年
『水牛楽団のできるまで』白水社、1981年
高橋悠治、坂本龍一『長電話』本本堂、1984年
『カフカ/夜の時間』晶文社、1989年
高橋悠治作・柳生弦一郎絵『あたまのなか』福音館書店、1991年
『音楽の反方法論序説』青空文庫、1997年
http://www.aozora.gr.jp/cards/000059/card374.html
高橋悠治文・音楽、富山妙子絵『けろけろころろ』福音館書店、2004年
『高橋悠治 コレクション1970年代』平凡社、2004年
『音の静寂静寂の音』平凡社、2004年

訳書
ヤニス・クセナキス『音楽と建築』全音楽譜出版社、1975年
オリヴィエ・ルヴォ=ダロン『クセナキスのポリトープ』朝日出版社、1978年
マリー・シェイファー『教室の犀』全音楽譜出版社、1980年
『エリック・サティ』リブロポート、1984年(岩崎力との共訳)
ホセ・マセダ『ドローンとメロディー 東南アジアの音楽思想』新宿書房、1989年

『長電話』は、本当に2人が長電話した本。
いろいろなことをしゃべってたけど内容は忘れた。
126( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/03/10 23:59:43 ID:t0+yKmnN
ヴェルディ
アルド・オーベルドルフェル編『ヴェルディ 書簡による自伝』カワイ出版、2001年
Charles Osborne ed. Letters of Giuseppe Verdi, London: Gollancz, 1971(Charles Osborne 訳)
Marcello Conati and Mario Medici ed. The Verdi-Boito Correspondence. University of Chicago Press, 1994
Hans Busch ed. Verdi's Falstaff in Letters and Contemporary Reviews. Bloomington: Indiana University Press, 1997

ヴェルディに関する最初の日本語本
歌劇では、1922年に東京演芸通信社から出た『アイーダ』。
作曲家そのものを扱った本としては、1924年に大阪開成館から
出版された『ヴエールデイ 伊太利楽劇の父』らしい。
127( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/03/11 22:00:05 ID:udU7RPhK
『けろけろころろ』やるか。

この絵本はCDつき絵本。
高橋悠治が文を書き、ピアノ曲を作曲し、自分で演奏した。
楽譜はサイト上で見ることができる。いわゆる図形楽譜。
ttp://www.ne.jp/asahi/kerbau/kerbau21/pdf/kero.pdf
楽譜をパソコンで書き、ネットに載せるってことは、誰かが再演するのを期待しているわけか。

演奏を聴いて、かつてマンデルブロ音楽に接したときのことを思い出した。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD%E9%9F%B3%E6%A5%BD&lr=
何らかのルール(旋法とか)であの楽譜を解釈し演奏している
ようだけど、明らかに楽譜に従っていない箇所があった。
たとえば、ゆうだちのところの空白(silence)が無視されている。
128( ☆´ー) ◆PpNattILVM :05/03/11 22:28:36 ID:udU7RPhK
ともあれ、あの音楽を聴いても蛙のイメージがちっとも沸かない。
たぶん、他の読者の多くもそうだろう。
高橋悠治をよく知っている人は、「ああ、実にあの人らしいな」と
思うかもしれないけど。

ストーリーは、蛙たちが、池に浮かんでいる、黒くてでかい物体に
遭遇するもの。その物体の正体は、物語の最後で語り手によって
明かされる。
蛙の絵本だったらみんなそうだろうけど、蛙の鳴き声がふんだんに
ちりばめられている。
文章は普通。たいしたひねりもなく、安心して読み進められる。

なっちはここで蛙詩の巨人、草野心平のことを思い出す。
機会があれば、《勝手なコーラス》や《第八月満月の夜の満潮時の
歓喜の歌》や《誕生祭》を読んでいただきたい。
それらと比べると、高橋流の鳴き声には物足りなさを覚えてしまう。
129名無しの笛の踊り:2005/03/27(日) 06:54:47 ID:SrlP14+F
良スレ保守(・∀・)
130( ☆´ー) ◆PpNattILVM :2005/03/27(日) 14:56:46 ID:32UMVM2b
保守されたか。
最近はゆっくり書く時間がとれなかった。

次はドビュッシーの『音楽のために』を紹介する予定。
131名無しの笛の踊り :皇紀2665/04/01(金) 14:20:12 ID:EdSOUcLF
↑楽しみにしてます保守
132名無しの笛の踊り:皇紀2665/04/01(金) 14:58:47 ID:SJ/221l5
>>16
いま露語版に挑戦中だけど、かなり手強い。
こっちの語学力がダメダメなせいだけど。
133名無しの笛の踊り:音盤暦128/04/02(土) 00:46:17 ID:AyEmeIdO
誰かブーレーズの著作読んだ人いませんか?
134名無しの笛の踊り:音盤暦128/04/02(土) 07:45:53 ID:MFrKiMsI
音楽思考のための標柱、は前、読んだw
ふつーの音楽教育を受けてきた人には辛い内容w
余程のブーレーズファン、キワ物好き音楽家志望にしかオススメできない。
135名無しの笛の踊り:音盤暦128/04/02(土) 07:49:24 ID:MFrKiMsI
マセダのドローンと〜は前一万くらいで落札されてたw
クセナキスの雄二訳の本は元値800円なのにこれも
1万円くらい。信者はボロイなw
136名無しの笛の踊り:音盤暦128/04/02(土) 07:56:32 ID:MFrKiMsI
:( ☆´ー) ◆PpNattILVM さんは
ハービーアイメルトのエレクトロニクスミュージック、
題は忘れたけんどラ モンテ ヤングとモートンフェルドマンの本
拝見されましたか?
メルテンのアメリカンミニマルミュージシャンは英訳と細川訳たまたまあったから
見比べたけど細川訳はダメだなw
137名無しの笛の踊り:音盤暦128/04/02(土) 08:03:31 ID:MFrKiMsI
近藤譲さんはあまりウケが悪いよね。
経済学者みたいな論理的な物腰が恣意趣向の音楽好きには
高圧的で好かないらいいw
138名無しの笛の踊り:2005/04/05(火) 00:32:37 ID:8QMIxhzI
ゲソオタ馬鹿過ぎ。
139名無しの笛の踊り:2005/04/05(火) 22:51:22 ID:BVOdvK5E
>>136
メルテン・細川訳、すごい昔に買った。
文章より譜例にワクワクしたもんだ。(音楽の本てたいがいそうか)
ちなみにミュージシャンじゃなくミュージック。
140名無しの笛の踊り:2005/04/07(木) 20:20:06 ID:jf8xYuIq
>>138お前のほうがうぜえ
>>139
でもさ一応、売り物なんだから翻訳くらいちゃんとしろよ、と思った
細川周平の読み物も読んだことあるけど文才は無いかな、と思った。
邦訳はでてないけどアイヴス、カーター、パーチの読んだしと居る?
141名無しの笛の踊り:2005/04/08(金) 01:16:29 ID:zrjM8lvy
>>近藤譲さんはあまりウケが悪いよね
あまりウケが悪い?
日本語わかってんのか?

>>経済学者みたいな論理的な物腰が恣意趣向の音楽好きには
>>高圧的で好かないらいいw

近藤の方で大衆を拒絶しているんだろ。
お前らゲソオタだってそうじゃないか。
勝手解釈してwつけんじゃねえよ。

好かないらいい? らいい?
お前、たった3行もまともに書けんのか?
他人に向かって文才どうこういえるのか?
現代音楽より日本語勉強しろよ。ボケ。
142名無しの笛の踊り:2005/04/08(金) 02:08:40 ID:zrjM8lvy
137のように
むちゃくちゃないいがかりをつけて
語尾に「w」をつける、
こんな自己満足は、本当に不愉快だ。

>>論理的な物腰
物腰に論理的、なんてものがあるのかね。
例えば? 具体的にいってくれ。

>>恣意趣向の音楽好き
たとえば誰??名前を出してくれ。

経済学者みたいな論理的な物腰=高圧的?
全然イコールじゃないだろう。

たった3行で
よくもこれだけむちゃくちゃな文章が書けるものだ。
近藤の弟子はみんなそうなのか?
143名無しの笛の踊り:2005/04/08(金) 03:46:03 ID:2rCCEY3i
なんでキレてんねん・・・。
144名無しの笛の踊り:2005/04/08(金) 20:51:19 ID:rQ8faQ3R
>141 142
ここまでオこらえるとは・・・素面じゃないときに気軽な気持ちで
書き込んですいませんでした・・・
ただヤングやフェルドマンやアイヴス、カーター、パーチの著作物
についての意見交換がしたかっただけなので。
ココは良スレらしいので荒しちゃだめですよ
145( ☆´ー) ◆PpNattILVM :2005/04/08(金) 22:02:40 ID:s22/HkTt
>>133
『意志と偶然』『現代音楽を考える』などを斜め読みした程度。
本は1冊も持ってない。

ブーレーズ
『意志と偶然 ドリエージュとの対話』法政大学出版局、1977年(店村新次 訳)
『ブーレーズ音楽論 徒弟の覚書』晶文社、1982年(船山隆、笠羽映子 訳)
『参照点』書肆風の薔薇、1989年(笠羽映子、野平一郎 訳)
ポール・テヴナン編『クレーの絵と音楽』筑摩書房、1994年(笠羽映子 訳)
『現代音楽を考える』青土社、1996年(笠羽映子 訳)
『標柱 音楽思考の道しるべ』青土社、2002年(笠羽映子 訳)
セシル・ジリー聞き手『ブーレーズは語る 身振りのエクリチュール』青土社、2003年(笠羽映子 訳)
John Cage and Pierre Boulez, The Boulez-Cage Correspondence. Cambridge University Press, 1993(Jean-Jacques Nattiez 編注、Robert Samuels 編訳)
Jean Vermeil, Conversations With Boulez. Amadeus Press, 1996(Camille Naish 訳)
Rocco Di Pietro, Dialogues With Boulez. Scarecrow Press, 2001

フランス語の本だと、『ブーレーズとシェッフナー(André Schaeffner)
の手紙 Correspondence: 1954-1970』、イタリア語だと、『ベリオのための
セクエンツェ Sequenze per Luciano Berio』っていうのがある。
146( ☆´ー) ◆PpNattILVM :2005/04/08(金) 22:19:49 ID:s22/HkTt
>>136
どれも読んでない。
アメリカの作曲家では、ケージやバーンスタインが他に比べて
優遇されすぎ(よく出版されているということ)。
ライヒのWritings on music, 1965-2000(ポール・ヒリヤー編)
が数年内に翻訳されることを祈る。

> ラ モンテ ヤングとモートンフェルドマンの本
ヤングとフェルドマン共著の本があるの? 知らなかった。
147( ☆´ー) ◆PpNattILVM :2005/04/08(金) 22:50:23 ID:s22/HkTt
ラ・モンテ・ヤング
La Monte Young and Marian Zazeela, Selected Writings. Heiner Friedrich, 1969
→ubuclassics, 2004

PDFで読める。今回検索してはじめて知った。
http://www.ubu.com/historical/young/young.html
148名無しの笛の踊り:2005/04/08(金) 22:50:54 ID:rQ8faQ3R
書き方がおかしかったですね。俺が読んだヤツは
ヤングの本→セレクテッドライティング
フェルドマンの本→コレクテッドライティング・オブ・モートンフェルドマン
でした。
149( ☆´ー) ◆PpNattILVM :2005/04/10(日) 17:20:00 ID:6APpRt9Y
『生れ月の神秘』、実業之日本社から4月28日に発売予定だって。
出版社のサイトに書いてあった。
150( ☆´ー) ◆PpNattILVM :2005/04/29(金) 23:25:36 ID:iR6XzEOP
>>145で紹介した『ブーレーズとシェッフナーの手紙』は、
音楽之友社から『ブーレーズ―シェフネール書簡集 1954-1970』
として出版された。
151名無しの笛の踊り:2005/05/07(土) 12:24:20 ID:ZTLf1HQr
ブーレーズの音楽論の類はチラッと見たけど自分には無理っぽい・・・(゚∀。)?
『ブーレーズは語る 身振りのエクリチュール』は素人にも面白いけど
ちょっと短いですね。現代も含めた作曲家の話をもっと続けてほしかった。
『クレーの絵と音楽』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448087240X/
には興味あるけど、¥4,587 (税込)・・・読んだことある人はいねがー?
152( ☆´ー) ◆PpNattILVM
うぉ、板のスレが半減したけど生き残った。

ドビュッシー『音楽のために』をレビューする前に、
まず彼がどんな曲をほめたたえているかを書くことにしよう。

と思ったけど明日。