関西アマオケ　どこがいい？

京大オケの京都公演、聴いてきました。レポートを書きます。

まず、団員名簿をチェック。団友（多分全員京芸関係者）は６名。全員１ｓｔだろう。
１ｓｔが１４名程度であることを考えると半分弱がトラか。よく２ｃｈで叩かれている通り、トラが若干目立つ気がする。

団員入場、普通、男性は黒蝶ネクタイがデフォルトかと思っていたが、全員棒ネクタイだった。

サンサーンスのバッカナール：　超ヘタクソ。冒頭のObソロは、普通に比べて前に転がるような感じに作ってきたが
（それは悪くない）早くしすぎて音をはずしていた。吹けないならゆっくりでいいから丁寧に吹けよな、と。
Hrの、↓ラ↑ラ↓ラ↑ラは、見事にふけていない。↑ラが全く音がでてなかった。なにやってんねん。アホ。
難しいのは百も承知。だからどのオケでもみっちりさらってくるとこや。さぼんなボケ。本番でできなかったら
今までの努力はなかったも同然やで。弦は（普通と違って）やわやわな音だった。しかもズレズレ。
もう少し硬い短い音にすればよかったろうに。ボウイング自体普通とは違うへんな感じだったな。
最後はやくなるとこ、ティンパニは存在感がすごく中途半端すぎ。

ヒンデミット：　知らない曲だったが、非常に良い仕上がりだった。特に絶品だったのは、３楽章冒頭の金管。
あの音程をばっちりあててくるあたりはそこらのオケでは到底マネできない。かつ音のキャラクターが揃っていて
とても心地の良い音だった。

つづき。

英雄はじまるまえ：　２ndTopくんのスーツのボタンがはずれた？棒ネクタイがだらーんと出てて目立ってましたな。

英雄：　最高。神降臨ｷﾀ━━ﾟ+.ヽ(≧▽≦)ﾉ.+ﾟ━━ ｯ ! ! !な演奏でしたね。最高です。
具体的に順をおっていくと、１楽章、アマオケに見られる汗臭さがまったくなく、コンパクトで贅肉がおちたすっきりした
演奏からスタート。ただ、曲が進むにつれて汗臭さが出てきてしまったところがちょっとアマオケかもね。
２楽章。これが一番よかった。テンポは普通よりもかなりおそめ。それなのに間延び感を一切感じさせないのが素晴らしかった。
あれは指揮者の腕によるものでしたな。２楽章でホルンの全員ベルアップが見られるとは思いませんでした。
２ndVnがかなり良い味をだしてましたね。ボタンを飛ばしてネクタイダラーンのトップくん良い仕事してましたな。
３楽章。中間部のHrは、ちょっと新しい解釈っぽく思いました。力任せにえいえいと歌う演奏がすごく多い中で、
わりと小さい音から膨らませていくという音楽の作り方にはすごくこだわりを感じました。鳥肌の立つ良い演奏でした。
４楽章。多分指揮者にいわれてたんじゃないかな。弦が、十分な音量を出しながら、かつあまり汗臭い下品な演奏には
ならないようにする、ということをすごく気を遣っていたんじゃないかと思います。かなりよかったです。（まあ、
１・２楽章に比べれば、わりと普通な感じがしました）

あんな演奏はそう滅多にお目にかかれませんね。軽くプロオケを超えている神降臨な英雄でした。
（ってか、そんだけできるんなら、前プロなんとかせぇ！）

尼崎で同様の演奏ができるかどうか。よくある話だけど、こういうときの神ってそう何度もは降りてこないんだよね。
頑張ってください。良い演奏に出会えてよかったです。