《短小》ヘレヴェッヘって本当にいいの?《軽薄》

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599窓際香具師 ◆TXHhNdQUjU
( ´D`)ノ
8、Vln協、5、9番の順で聞いてきますた。
トランペットは全てナチュラルだったような希ガス。ホルンはバルブ付き。
8番は最初アンサンブルが揃わない箇所が多く、危なっかしい感じ。フィナーレだけ
そろえてきたという感じ。
Vln協はソツのないまとめ方。コンマスがソリストやってましたが楽しそうに弾いてました。
連れは「少し高域がキツい音色。デュメイの方が良かった」とか言ってたが、デュメイと
比較してもなあ、という感じ。
5番は指揮者のやりたい方向性がはっきりしていたようで、演奏の持っていき方などが
非常に明確だったため、アンサンブルのまとまりもよく説得力がありました。
オケが一丸となって突き進んでる様子がよくわかり、カタルシスの得られた演奏です。
9番も力演でしたが、方向性が散漫というか全体としてのまとまりが悪い印象。
第三楽章などは明らかに急ぎすぎで、もう少し腰を落ち着けてやってほしかった。
合唱とオケ、オケとソロの音量バランスはよく考慮されていたと思います。

総じて楽器間の音量バランス、特に木管の聞こえ方に配慮していると思いました。
ヘレヴェッヘさんはデュナーミクに関しては相当に気を遣っているし説得力もあると
思うのですが、アゴーギクは不自然なところがあって8番の第一楽章などは居心地の
悪さを感じました。それとやはりフーガになると俄然説得力を増すのが笑えました。
あと、ゆらゆら歌わせるだけの演奏かと(勝手に)予想してましたが、意外に切れ味よい
アーティキュレーションが主体でした。短い動機と長い旋律線の対比を出したかった
のかも。ってなわけでこれも勝手な感想ですが、アーティキュレーション特に
音の切り方にアーノンクールっぽいニュアンスが随所に見えたように思います。

4,8番はCDが結構良かったので(このスレで叩かれているほど悪くない)
生で聴かなかったことを後悔してます。ヘレヴェッヘの方向性が定まっている曲は
まとまりよく演奏できそうなオケです。