【フジ子・ヘミング】について

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910みどり
わたくしは100歳になる老クラシックファンでございます。
わたくしは大正、昭和の初め、今の東京の新宿区に住んでおりまして、
主人と兄の影響で、洋楽が好きでございましたので、演奏会なども
当時から聴いておりました。その当時の演奏会で演奏される曲などは
今の水準からみると、小学生のおさらい会みたいなものでございました。
モーッアルトのソナティネ、シューベルトの即興曲なども聴きましたが、
そういう曲は、大変な難曲と紹介されました。
わたくしは、そこで弾く人達の指が、よく動くのに関心して、ただ
びっくりして見ておりました。 わたくしには、演奏家はたいへんな
大芸術家、まさに殿上人のように思えました。
大正、昭和の演奏会でリスト、ショパンの曲などは聴いたことが 
ございません。
音楽をよく知る主人は、ショパンというフランス人の作曲家は俗悪な
音楽を書いた人で、聴いてはいけない、というような話をしていた
ことを思いだします。
その後ショパンは頻繁に聞くようになりましたが、甘い、優しい
曲想は、モーツアルト、シューベルトにも似ていて、何故ショパンが
俗悪なのか、よく理解できませんでした。

フジコさんへ、皆さなのお書きになった文を読みますと、この方は
まるで音楽の偽金つくりみたいに言われておりますが、わたくしには
鍵盤の魔術師 リストのように指が動き、過って、わたくしが大正の
時代に聞いた音楽とは、比較にならない程の音楽性をもった、りっぱな
演奏家と思います。
フジコさんのミスタッチが気になると言われます。でも楽曲を知らない
人達には一音、二音の違いなど、気がつきませんし、わかっても不快に
聞こえません。