異文化?としてのクラシック音楽

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1名無しの笛の踊り
名無しの笛の踊り :04/06/30 23:06 ID:j8qItyz5
今我々が一般にクラシックと分類する音楽が、ヨーロッパ貴族の趣味・嗜み
だった頃、彼らの音楽に対する造詣は当然のことながら今の我々(少なくても小生)
の理解をはるかに超えていたようで、あるフレーズが出てきた時、それが例えば
’神’を意味するとか、ごく自然に理解していた と聞いたことがあります。
クラシック音楽がそれ程、ある特定の文化や宗教に深く根付いたものであるとする
と、自分では興味があると思っているクラシック音楽を一体どこまで理解している
のかと疑問に思えます。
小生は素人でただの音楽ファンですが、’異民族・異人種間での文化の共有はどこ
まで可能なのか?’という命題には大いに興味があります
日本や韓国、それに最近は中国の演奏家達が、ヨーロッパでも大活躍している
時代ですが、ヨーロッパ人が異文化(異人種)の演奏家達を受け入れる懐の深さ
には感心します(尤も最近は日本の violinist はコンクールに参加させないなど
という話を聞くこともありますが)。ただヨーロッパの音楽好きが、これら異文化
で育った演奏家たちをどうみてるのか、反対にこれらの演奏家が演奏にあたって
文化的にどうしてもヨーロッパ人の感覚をつかみきれず限界を感じるということが
あるもか、興味のあるところです
2名無しの笛の踊り:04/07/29 21:55 ID:Hu4+0zYK
糞スレ
3名無しの笛の踊り:04/07/30 00:53 ID:v/Shd9dv
何処のスレから拾ってきたのか気になるといえよう。
4名無しの笛の踊り:04/07/30 00:59 ID:C3FKEw4j
ずいぶん古い話題だな
5名無しの笛の踊り:04/07/30 23:47 ID:8wg1IHis
>>3
雑談スレか案内所じゃなかったかな。
6名無しの笛の踊り:04/07/31 00:28 ID:9Udiae/c
ありがちなネタを晒しageるスレはここですか?
7名無しの笛の踊り:04/07/31 01:40 ID:qiFt2vSg
スレッドを起こした人間から。
同じ内容を数か月前に雑談スレッドに投稿しています。
再度皆さんのご意見を伺いたく掲載しています。
8名無しの笛の踊り:04/07/31 01:57 ID:9Udiae/c
異文化、というより7自身のコンプレックスじゃないの?

ありきたりのネタで新鮮さの欠片もない。
9名無しの笛の踊り:04/07/31 09:09 ID:qiFt2vSg
なぜ日本の雅楽や中国の京劇ではなく、ヨーロッパ貴族の趣味が世界中に広まる
文化たりえたか?
キリスト教が広く広まり、英語が世界で広く使われるかと同じで、経済的影響力が
決定要素なのか。
彼らの音楽だけに、日本の雅楽や中国の京劇が持ち合わせない intrinsic value
が存在したのか。
文化理解に関し、音楽における平均律のごとく、約束ごとへの理解はどこまで必須
か。
Dorkins の遺伝子に対するミームの関係で、クラシック音楽に限らず音楽
全体は世界共通の文化でその価値判断は偏移するのか。
10名無しの笛の踊り:04/07/31 13:55 ID:AF4pHtYB
平均律と純正率だったか絶対音感を扱った本に
なぜ西洋音楽だけが世界中に広まったのか、という章があったのだが
本のタイトルすら思い出せない・・・・・
誰かわかる人いないかな。
本の最初の方で
高名な日本人ピアニストがバイオリンの音ははずれている。
気持ち良くはずれている場合とそうじゃない場合となんたらといったという
エピソードが載っていたんだが。
11名無しの笛の踊り:04/08/01 14:27 ID:ixFKz0SB
菊と刀のベネディクトは一度も日本を訪れることなく見事に当時の日本人の
行動規範とその背景となる思想を書き表したという。
違う文化圏で育ち、直にその文化に触れることがなくても、異文化を理解・共感
することは可能と思う。
日本文学を英訳し、広く海外に紹介したサイデンスティッカー氏の日本文化の
洞察・理解は、平均的日本人のそれを遥かに超えるものだ。勿論、
サイデンスティッカー氏は日本にも長期にご滞在になっているが。
但し上記の諸氏は、日本語で新しい小説を書くことを要求された訳ではない。
ヨーロッパでソロ活動をするクラシック音楽の演奏家の皆さんは、違う言語で
小説を書き表すと同様の困難さに直面しないのかと疑問である。
例えば英国育ちの能の役者(残念ながら耳にしていないが)が日本で公演に参加
し、正当な評価を受けるのはかなりのことと思われるが。

12名無しの笛の踊り:04/08/01 15:10 ID:TtbZCCHO
関連スレ?
なぜ日本には真の交響楽が生まれないのか?
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/classical/1077629556/
日本人演奏家と外国人演奏家の差
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/classical/1079883102/
13名無しの笛の踊り:04/08/01 18:07 ID:rA0Ars6r
>>11

>違う文化圏で育ち、直にその文化に触れることがなくても、
>異文化を理解・共感 することは可能と思う。

関西と関東でいがみあってる某糞スレを
見る限り、クラヲタにゃーそんな度量は
存在せん。
14名無しの笛の踊り:04/08/01 18:47 ID:2wIemYIX
>>13
禿堂
15名無しの笛の踊り:04/08/01 23:01 ID:kxZVRCBo
>11
新しい小説を書く=新しい曲をつくる
に相当するんじゃ?
16名無しの笛の踊り:04/08/02 07:05 ID:jW9cfCV9
>>12
お説の通りで、下記のように変更します。

 但し上記の諸氏は、日本語で新しい小説を書くことを要求された訳ではない。
ヨーロッパでソロ活動をするクラシック音楽の演奏家の皆さんは、違う言語で
小説を書き表すと同様の困難さに直面しないのかと疑問である。
-->
 但し上記の諸氏は、日本語で新しい小説を書くことを要求された訳ではない。
社会学的分析・考察の結果たるベネディクトの著述や翻訳と違い、
ソロの音楽活動は、奏者の主体性・創造性・独創性がより強く求められる訳で
 違う言語で小説を書き表すに似た困難さに直面しないのかと疑問である。
17名無しの笛の踊り:04/08/02 07:08 ID:jW9cfCV9
上、>>12 ではなく、>>15
18名無しの笛の踊り:04/08/02 07:19 ID:+mGJ2+RN
現代ヨーロッパ人にしてみれば、
クラシック音楽など十分に“異文化”だろ。

少なくともおれにとっちゃ能や狂言は十分異文化。
19名無しの笛の踊り:04/08/02 08:05 ID:8QX90BVg
>少なくともおれにとっちゃ能や狂言は十分異文化。

細分化して論じるのはあまり有意義な事とは思えん。
能や狂言を見たり演じたりするときには、日本文化に触れたことも無く興味も無い外人より
同じく興味は無いが生まれも育ちも日本であろうお前の方がずっと有利だろう。
クラと同じように、現在能や狂言を演じてる人たちも現代の自分たちの感覚の中で解釈を図っているのだし。
20名無しの笛の踊り:04/08/02 20:00 ID:jW9cfCV9
話題を変えて文化の理解・共感と約束ごとに関して。
ある文化を理解し、それに共感するには、西洋音楽における音階へのなじみの
如く、共通の約束ごとを身に付ける必要がある。色彩感などは長い間に、色同士
の組み合わせがどうであれば美しいのかなど、先入観となるまで約束で洗脳される
のではないか。そしてこの約束ごとの変化はごく緩やかなものではないか。
’幻想交響曲’は当時かなり革新的音楽であったが、初演から成功だったと聞く。
同じ聴衆に’春の祭典’を聴かしたらどうか? 成功しただろうか?
聴衆は自分の身についた約束ごとを多少拡張して共感できる範囲内では反応するが、
その範囲は極く限られたものと思う。絵画の世界でも同様で、ピカソが画家と
しての過去の実績と変遷の過程を見せることなしに新しいものを突如発表して受け
入れられただろうか?

写実的絵画など一部の例を除いて(?)、芸術に絶対価値はないのであって、
その価値はその時点での約束ごとを 尺度として評価される相対価値である。
よく言う’音楽が分かる、分からない’とは何か?
それは音楽を耳にしたとき、その人間が身に付けている約束事をあまり越え
ない範囲での音楽かどうかということであろう。

芸術一般についてこの'約束ごと'をもっと適切な言葉で表現するとすれば何と
言えばいいのだろう。 教養、芸術的素地などは余りにあいまい。

私は素人で勝手なことを言っているが、美学や比較文化論の見地からの意見・
アドバイスを聞いて見たいと思う。愚にもつかない当たり前のことを要領悪く言
っているのかも知れない。誰か明快に解説して下さい。
__________________________________________________
21名無しの笛の踊り:04/08/02 20:07 ID:bLlA2wTY
異なる価値観を尊重し持ち寄ることで相互理解と共感を得る。
これは価値の新次元ともいうべきことであり、新鮮な感動を
得ることが出来る。しかしながら狭量クラヲタには断じて
不可能なことである。

うまくまとめました。
22名無しの笛の踊り:04/08/02 22:12 ID:8QX90BVg
  ==========ここから再現部===========
23名無しの笛の踊り:04/08/02 22:29 ID:jW9cfCV9
まだ展開部に入っていないのに。
>>21、クラオタと言うのはクラシックオタクのことだと
推察はつきますが、貴方の言うクラオタとはどういう人の
ことですか?
第2主題を多少展開してみてください。
24名無しの笛の踊り:04/08/02 23:14 ID:jW9cfCV9
固い話題ばかりで疲れるといけません。
当スレッド来訪者にプレゼントします。
http://www.abcgallery.com/K/kramskoy/kramskoy87.html
http://www.abcgallery.com/K/kramskoy/kramskoy88.html
小生の最も敬愛する女性像です。
小生、決して精神錯乱を起こしているわけではありませんので、
ご心配なく。
25名無しの笛の踊り:04/08/03 00:27 ID:Vb1DveH9
>>18
19の意見もどうかと思うけど
近代ヨーロッパと現代ヨーロッパ
の差は、中世日本と現代日本の差
より、遥かに少ないと思う。
26名無しの笛の踊り:04/08/03 04:05 ID:Nc9xLtvY
クラヲタは人の意見を傾聴することが無理無理で
持論のゴリ押しをモットーとしてるので、自分の
中の体系にない異文化なぞ取り入れない。
27名無しの笛の踊り:04/08/03 09:38 ID:008QsOfg
こういう議論をめんどくさく感じる知識レヴェルにあることの
僻みというわけでもないが、

>>1氏風の議論の方向性の中で扱われる音楽(扱われやすい、何か文化論的な切り口を持った音楽)しか扱えていないような気がして
どこか違和感を感じてしまう。

音楽の話ではなく、音楽を題材にしただけで、何か別の議論のような、
悪く言えば、コピペを見るような、感じに囚われてしまう。
28名無しの笛の踊り:04/08/03 12:51 ID:muo0xwsB
>>27
そう?
この場合どんな
クラシック音楽にも当てはまると
思うけど。
29名無しの笛の踊り:04/08/03 22:02 ID:T0beruHC
10 >> "なぜ西洋音楽だけが世界中に広まったのか" に関しての私見。
(1)芸術活動の流布・伝播に関しては科学・技術レベルが大いに関係がある。
   中世においても、西洋の科学・技術レベルは地球上の他の地域に比べ相当に
進んでいた。科学・技術の進展がもたらす効果のひとつは標準化である。
五線紙に記載する合理的記録方式、平均律により標準音源が一つあれば
どこでも正確な音階を再現できること、メトロノームによる正確な拍、
印刷技術による楽譜の大量印刷など、音楽活動環境の標準化が達成された。
ある地域でうまれた音楽は、他の地域でも容易に演奏することができ、全
ヨーロッパ内で、キリスト教と共に、言語の違いを超えた巨大な共通文化圏
が生成された。その後、共通文化が進化し洗練されていくのは必然の流れで
ある。
(2)キリスト教の伝道活動に乗って地球上に広く伝播された。
   キリスト教の指導者たちは、古くから伝道活動における音楽の効果を熟知
   しており、神父・尼僧たちには素養・教養としての意味もあり音楽の造詣を
   深めるよう指導した。西洋以外の地域に、西洋音楽が広まった一番の要素は
   キリスト教の伝道活動に間違いないのではないか。
30名無しの笛の踊り:04/08/03 22:23 ID:T0beruHC
上、10>> は、>>10 の間違い。失礼。
ところでコピペってなんですか? Copy Paper ?
31名無しの笛の踊り:04/08/04 01:40 ID:4i2BWxJf
>>30
コピー&ペースト。

藻舞の話はおおむね合ってるとは思うが、藻舞の言う
「標準化」されてく過程は中世期ではないといえよう。
中世期の文化の伝播といっても十字軍に伴う東西交流
ぐらいだし。(むしろイスラム側からの文化流入も
あったでそ?)も少し時代を下って近世の大航海時代
からの話ですな。

日本に西洋音楽が来たのは、キリスト教伝播と時を
同じくしてだけど、オモロイことに日本の民謡に
転訛してしまったのもあるんだよね。長崎のおらしょ
とか。
32名無しの笛の踊り:04/08/04 09:46 ID:h0stJb9f
つか、楽譜で表わすことができる音楽だったというのも大きくない?
ほとんどの民族音楽は楽譜を持たずに、代々伝承されているような。

そんな中、楽譜という形で表わすことができ、
印刷物として配布することもでき、
ある意味単純さを備えていて、かつ、響きが美しい。

楽譜という点では、民族音楽まで単純化して記譜できるほど
包容力が大きく、しかも論理性が有る。
その五線譜とゲルマン民族の音楽が一体となって広がっていった。
そんなところではないかと思ったりするんだけど。
33名無しの笛の踊り:04/08/04 22:46 ID:JGBYdGzT
最近テレビで再放送したので知っている人も多いと思うが、スピールバーグ(だったっけ)の映画に
’未知との遭遇’というのがある。映画の最後でUFOと交流をしようと、’レミドドソ'のフレーズ
を何度も何度もくりかえすと(’レミドドソ'はフランスの作曲家だったか教育家だったか何とか
いう人の理論に基づくという説明をしていたが、それはここではどうでもよい)、最後にはUFOも同じ
フレーズを返してきて、HAPPY END につながる。
人類より高度の叡智をもつという想定のエイリアンに同じフレーズを’何度も何度もくりかえす’
という点に着目して欲しい。前に述べた’芸術一般についての約束ごとの習得’とは、もっと簡単
にいえば、単なる’慣れと記憶’に過ぎないのではと、ここにいろいろ書いているうちに思うようになった。

映画とか音楽とか、時間と共に流れていく芸術を一回だけ見たり聞いたりして、その全容を理解
し味わうというのは(モーツアルトは別かもしれないが)凡人たる小生には無理である。比較的
単純なフレーズを何度も繰り返すポップスは別として、かなりの長さのクラシック音楽をはじめて
聞いて、ああここが再現部ね、などとわかることは私にはありえない。私がはじめていったクラシック
の演奏会はミュンシュ・ボストンの演奏会で、Tchaikovsky の第5番がメイン曲であった。
中学生だった私は、身が震える程興奮したが、あの有名な再現部などからっきし気がつかなかった。
それをしったのはずっと後、しかもレコードジャケットの解説を読んでであった。

34名無しの笛の踊り:04/08/05 01:07 ID:Cx6/1PGH
現代音楽では構成がどうなっているのかすらわからない曲もある罠。
35名無しの笛の踊り:04/08/05 01:52 ID:wC7v+hKW
>>32

楽譜を持つ音楽は西洋音楽だけじゃないけど。
36名無しの笛の踊り:04/08/05 02:19 ID:S8shEWck
梵鐘の響きと、欧州の教会の鐘の交響音との比較から、日本の単旋律音楽と
ハーモニーを旨とする欧州の交響楽の由来を述べた歴史学者の著作がありま
した。たしか『ハーメルンの笛吹き男』に関する論考で有名な学者です(
お名前は失念して思い出せない)。
たしかに由来が違うのだから、出てくる音楽は異なるかもしれないけれども、
共通するもの、普遍的なものがあるはず。
邦人の音楽家もそれを足場にして『西洋音楽』に取り組まれているのではな
いかと受け取っている。
もっとも最近は日本土着の音楽などよりも、小さな頃から西洋音楽の方が幅
を利かせている環境にあるので、西洋音楽は20世紀の邦人音楽家のように、
彼岸の音楽ではなく、此岸の音楽として聴いて育った方の方が多いのではな
いのかな。
カンタータやレクイエムなどの教会音楽、あるいはオペラ、オペレッタなど
の音楽劇を除けば、今更、異文化としての『西洋音楽』ではあるまいと思え
るが、いかが?
37名無しの笛の踊り:04/08/05 09:48 ID:0osh8+9Z
>>36
でもやっぱり違うんだ。
というか、違いを感じてしまうんだよ。
日本は、日本なりの西洋音楽があるんじゃないかと。
南米は南米なりの西洋音楽がありそうだし。

楽器だってそうでしょ。
日本人が製作した楽器って、どこまでいっても日本の楽器。
どんなに音の立ち上りが早く、バランスが良く、音が前に出ても、
味が出ない。
何なんだろねこの差は。

日本は何だかんだいっても畳文化。
さすがに畳の部屋は少なくなったとはいえ、
小さい頃から音楽に触れる場所はというと、
決して音響効果が良いとは言えない学校の教室くらい。
欧米はというと、教会なでに行って美しい響きに接している。
この違いも大きくない?

言葉自体もそう。日本語はリズムが平坦で平板な感じ。
音の変化は気にせず、出だけを読み取って、
その組み合わせで情報を読み取る。
つまり、母音 or 子音+母音 しかない。
(「ぴゃ」「びゅ」等は例外か?)
ここでも響きは無視されるわけですよ。

色々並びたてると、違いの原因はあちこちに考えられそうな。
38名無しの笛の踊り:04/08/05 09:56 ID:wC7v+hKW
エスニックの話だが。

西洋文化が土台になってるものと
ピュアな土着文化のものを区別して
話した方が良いのでは?

今の日本文化は西洋の文化の中に
伝統的なものが折り込まれている
訳で、その中で暮らしてると、
日本古来の文化も異文化として感じ
られるわけで。
39名無しの笛の踊り:04/08/05 22:19 ID:4vezodG5
>>36
人の深層心理を覗き込むのが趣味ではない。
ただ、国内のオーケストラ、特に代表的といわれるオーケストラの演奏を
聞き、時に演奏している曲に同化しきれず、結果として固く、揺れのない
音楽に終わることがあるのは、団員達になにかの気後れ、自信のなさが
あるのだと思う。
40名無しの笛の踊り:04/08/05 22:32 ID:6pvJE6eN
クラシック愛好家がより音楽を理解したいと思い
西洋文化との格差を強く感じる一方で、
西洋文化とは何か?ということなど興味のない多くの日本人が
(オケマンたちもある程度含まれるだろう)
日本伝統文化とは別に現代日本社会の文化を組み上げ、
それに囲まれているクラシック愛好家が、
さらに悩むことになる。
41名無しの笛の踊り:04/08/05 22:34 ID:6pvJE6eN
現代日本の文化といってもあまり文化的なものに投資したがらない
文化ではあるような気もするが…
42名無しの笛の踊り:04/08/05 23:05 ID:0osh8+9Z
日本人って、外国のものをあまり深く理解しないで取り入れて
自分の都合の良いように変化させてしまうのが特技な人種と思う。
で、時々凄いものが出来上がったりするわけだけど、
表面的なものしか見てないただのコピーも少なくない。
43名無しの笛の踊り:04/08/06 00:11 ID:SAc2cvmR
漏れなどは、日曜学校に通い、賛美歌をハモッて歌って育ったことも
あって、西洋音楽よりも、日本の民謡の方が異文化に感じてしまうと
ころがあります。日本の国内においても、その音楽環境はモザイク状
態になっているので(今後もますますその状況は続くでしょう)、音
楽に関しては、本質的なところで西洋音楽に違和感を覚える人の数は
減少すると思えます。むしろ、日本の民族音楽の良さも分かるという
意味では、引出しが広くて多い訳ですから、そこが強みになれば良い
と単純に思えてしまいます。
教会音楽や音楽劇までその本質を理解して聴取する義理もないし、楽
しめる範囲で鑑賞できれば充分です。邦人演奏家にとっても、心情的
に入り込めない、カンタータやレクイエム、あるいはオケ曲でも宗教
的な意味合いの強い曲目には距離を置くスタンスを採ってなぜいけな
いのか、解せません。例えば、ブルックナーの交響楽は宗教的なもの
を超えて理解・感情移入できるから部分が大きいからこそ、この日本
でも愛されている訳で、バッハの『マタイ受難曲』などは、キリスト
教の教義を知らなくても、その荘厳さに打たれてしまう普遍性がある
からこそ聴く価値がある訳で、それ以上でもそれ以下でもないと個人
的には受け取っています。
邦人演奏家のレパートリーを広げたい気持ちは分かりますが、理解の
及ばない曲目には手をつけないというスタンスが妥当だと思えます。
44名無しの笛の踊り:04/08/06 08:28 ID:ENqTYoyZ
しかしブルックナーにしてもコラールに宗教的な意味を持たせるためには
「教会音楽」というジャンルの存在を知っている方がずっと有利だと思うぞ。
一つの曲がある普遍性を持っているなんて個人的聴取体験からは分からんて。
45名無しの笛の踊り:04/08/07 01:47 ID:Kvu8YOAw
>>43 ”楽しめる範囲で鑑賞できれば充分です。” の意見には賛成である。
今の日本で、クラシックが異文化の音楽として【聴かれて】いるとは思わない。
日本の聴衆のレベルの高さは予てから言われてきたところであり、(良し悪しは
別として)演奏に聞き入る真剣さも、聴衆としての理解力も相当なレベルと思う。
しかし、【演奏者】、特にソロ活動の音楽家は、主体性・創造性・独創性が強く
求められる訳で、自国語と違う言語で小説を書き表すに似た困難さに直面する
ことが無いのか? 逆説的だが、独創性にしても、例えばアーノンクールのあの響き
を(私は好きになれない。単なるファッションで、廃れてくれと願うが)、小沢が先に
始めたとしたら? 小沢は音楽監督になれただろうか?個々の文化に Native で
無い人間には、独創性の発揮にも許容範囲のタガが嵌められることはないのか?
私はクラシック音楽至上主義者ではない。
演歌からポップスまで何でも楽しむ雑食主義者であるが、文化論の対象として
クラシック音楽に勝るものはないように思える。
46名無しの笛の踊り:04/08/07 02:00 ID:vQ2LCZeM
>文化論の対象として
>クラシック音楽に勝るものはないように思える。

そりゃひいきの引き倒しだ。少なくとも文化論の対象
としてはワールドミュージックを対象にせんと。
47名無しの笛の踊り:04/08/07 02:03 ID:9X8RuVtL
>>10

>平均律と純正率だったか絶対音感を扱った本に
>なぜ西洋音楽だけが世界中に広まったのか、という章があったのだが
>本のタイトルすら思い出せない・・・・・
>誰かわかる人いないかな。

作曲家の別宮貞雄の「音楽の不思議」(音楽之友社)
じゃないかな?初版が昭和46年なので、もう絶版かもしれんが。
48名無しの笛の踊り:04/08/07 02:29 ID:tUAQBnBG
>>47
別宮貞雄って翻訳家じゃなかったんですか?
49名無しの笛の踊り:04/08/07 12:04 ID:XJhgjBqg
>>48
ぐぐれ。

http://www.bcamusic.com/bekku/bekku.html

一発で出てくるぞい・・
50名無しの笛の踊り:04/08/07 12:36 ID:7cmoFHBf
翻訳家は別宮貞徳。貞雄とは従兄弟だったっけ?
51名無しの笛の踊り:04/08/07 20:39 ID:89Tvobsc
>>37
んで日本ならではのクラシック
は評価が低いようだが南米の
クラシックはどうよ?
52名無しの笛の踊り:04/08/07 20:48 ID:cNRVHr00
南米はオペラの裏メッカでつ。
53名無しの笛の踊り:04/08/07 21:12 ID:ayeioTZs
>>51
つか、あれから色々考えて、ちょっと方向修正します。

最早クラシックは特定の民族の音楽ではなくなっているわけで、
異文化もヘチマも無いと思うんですよ。
実際、ロシアで作曲されたクラシックはロシアの匂いがするし、
イタリアで作曲されたクラシックはイタリアの匂いがする。
あちこちの民族の音楽をも呑み込んで、全人類共通の文化になってない?

自分自身、日本人として同じ国の演奏家が演奏するのクラシック音楽を聞くと
日本のクラシックってちょっとなぁ〜〜なんて思ったりするけど、
アメリカでは、日本人のたどたどしい英語のしゃべり方がキュートだったりするそうで、
それと同じで、欧米人からすると新鮮で良いのかもしれない。
そういう意味で、違いは感じるけど、あえて評価はしないということにしまつ。

え? ずるい? w

ま、人それぞれ好みが違うわけで、色々な演奏が有った方が良いんだなぁと思う。
54名無しの笛の踊り:04/08/07 21:23 ID:cNRVHr00
イタリアで作曲されたクラシックも
ロシアで作曲されたと聞かされて聴けば、
案外、ロシアの匂いがするかもよー。
55名無しの笛の踊り:04/08/08 17:10 ID:4eaW2Cgk
フジコみたいなのがもてはやされるのはやっぱり日本ではクラシックが
異文化でしかないことをよく示しているとい思いますよ。聴衆は演奏そ
のもので良し悪しを判断できないわけですから。浪花節的な人生とセット
で聴いている、というかそういう人生を歩んだ人が目の前で弾いてるから
感動するって構図でしょ。ヨーロッパにもそういう人はいなくはないだろ
うけど日本ほどそんな演奏家がスターになったりしませんよね。
56名無しの笛の踊り:04/08/08 19:13 ID:nrA9675b
というか、クラシックを異文化と認識するとかしないとかではなく
“クラシック音楽”を題材にして、
> 浪花節的な人生
そのものを見てるんでしょう。
題材自体はクラシックでも、スポーツでも、
自動車開発プロジェクトでも何でも構わないわけで。
57名無しの笛の踊り:04/08/08 20:40 ID:qnrNFEBN
スケールの小さな話になってきましたね。
58名無しの笛の踊り:04/08/08 23:20 ID:7UAbwvC1
英国グラモフォンの"Classical Good CD Guide"2003年版で
諏訪内さんのサラサーテの『カルメン幻想曲』とドヴォコン
などを収録した録音(フィッシャー指揮ブタペスト祝祭管)
が筆頭に推薦盤として挙げられている。残念ながら未聴だが、
こういうことは云えるのではないかと思う。
西洋音楽といっても伊・独・仏といった中心部と、東欧・ロ
シア圏とは大いに異なったものがあって、後者の民族音楽を
含む曲目群は、英国のリスナーにとっても邦人演奏家と同様
に異文化の音楽として存在するから、諏訪内さんのサラサー
テやドヴォルザークの演奏を、ピアニシモの美しさとプレスト
の息を呑むような速さの点で魅力的だと感じる英国人リスナー
の感性は理解できるし、そのような異文化圏の演奏家の演奏は
時には大いなる誤解だと退けられることもあるけれども、時に
は大いに刺激的であるのも当然のようにも思える。
クラシカルな曲目は時や国境を越えて、異なる演奏家に何度も
奏されるからこそ、クラシカルであるのだから、日本的感性に
基ずく演奏を、それがクラシカルな曲目の深さを広げることに
貢献できる限りにおいては何ら躊躇うことなく披露そても良い
ように思える。
59名無しの笛の踊り:04/08/11 09:19 ID:rX6oSKoP
この2〜3日のフジコスレの展開が所詮日本ではクラシックは異文化に過ぎないことを
よく物語っている。
60名無しの笛の踊り:04/08/12 01:21 ID:dbXp/HQL
ルパン板行け。
61名無しの笛の踊り:04/08/17 00:05 ID:MEi6DZbt
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62名無しの笛の踊り:04/08/17 01:28 ID:gUh//2gu
英国グラモフォンの"Classical Good CD Guide"2003年版で
邦人演奏家の内、英国での録音が多いこともあって、最も推
薦盤が多いのは内田光子さんだろう。
ベトPコン#3・#4、ドビッシー『プレリュード』、
モーツァルトのPソナタ集、Pコン、シェーンベルクのPコン、
ベルクのソナタ、シューベルトのソナタ集など。
その全てを聴いた訳ではないが、同書のコメントには肯けること
が多い。そこには彼女の解釈・演奏を異文化由来の異質もしくは
新奇なものを嗅ぎ分け、発見するといった姿勢で記述された個所
はどこにも見当たらない。
良い演奏は洋の東西を問わず、評価されると信じても良いのでは
ないか。とりわけ、彼女が書家の番組に出るほど、むしろアジア
人としての感性を大切になさっている方だけに尚更、西洋音楽に
とっては異文化に属する音楽演奏家は自信を持って、個としての
演奏家の精神を深めていけば良いように思われてならない。
諏訪内さんのサラサーテの『カルメン幻想曲』とドヴォコン
などを収録した録音(フィッシャー指揮ブタペスト祝祭管)
が筆頭に推薦盤として挙げられている。残念ながら未聴だ
63名無しの笛の踊り:04/08/17 11:51 ID:TTqTKBx1
>>62
それを言うならこっち
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/classical/1079883102/
日本人演奏家と外国人演奏家の差

の方で語った方が良いと思うよ。
スレ違いになってしまうので、簡単に書くけど、
確かに良い面もあるけど、悪い面もある。
日本人としての感性を大切にしすぎると、浪花節になってしまったり。w
良くない面を承知した上で、いかにコントロールできるか
それで日本人としての個性が活かされた、良い演奏ができるってもんですよ。
下手に自信ばかり持ってもなぁと思った。
64名無しの笛の踊り:04/08/22 23:36 ID:IXcXAct4
62は演奏家にしか触れないでオザワをスルーしているのは気のせいか?
65名無しの笛の踊り
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