911 :
市丸:04/12/13 13:14:08 ID:lCUDnn37
ギーゼキングといえばライマー。ギーゼキングといえばレッグ。
そんな科学的レッスンとレコード産業とが辛うじて接点を保っていた時代の名曲名演を:
ギーゼキングとフィルハーモニア管の面々で「ピアノと木管の五重奏 K.452」。
>>402 いや、でも技巧・技術の話、プロのピアニストの練習の話とかさ、
なぜにあなたはそんなに知っているの??とちょっとは突っ込みたくはなるよ。
芸術家の件だって、以前言っていた「プロは避けている」みたいなのは言い過ぎだと思うよ。
基本的にあなたの主張する事に全面的に反対ってわけじゃないんですよ。
自分だって超絶技巧系に惹かれてクラシックのピアノを聴くようになったし、
今でも原則としては“技巧的に弾けてない”演奏は聴く気にならない。ヒストリカルも実は殆ど聴かない。
でもいつ頃からか、そこまで弾けてなくてもツボにはまるというか、魅力があるなぁと感じる演奏に会う事も増えてきた。
あと、実演派の最たる人間であるプロでも、フランソワとかコルトーとか尊敬するって挙げてる人いるでしょ。
そういう点から考えると、最低条件として技巧を重視するような主義というか好みを持つ段階から
更にもう一歩進むと、音楽性という曖昧だが最後の拠点?みたいな所に目が行くのかなぁとも思えてきた。
もちろん、有名批評家の文章なんかにしたがって純粋リスナーの道を進んで来た様な人には
「技巧なんか!ハン!真の芸術が分からんバカどもが」なんて思ってる人も多いだろうけどね…
あともう一つ、技術的に込み入ってない曲でも演奏家の力量が現れてしまうというのは、
理想論や訓示みたいなものでなく、確実にあると思うよ。
個人的には、ミケランジェリのベートーヴェンのPコン1番を聴いて目覚めたというか痛感しました。
指の回りが完璧なのは言うまでもなく、すみずみまで行き届いたアーティキュレイション、
輝かしい音色、構築されているドラマ性にも圧倒された。
これがリストとかだったら、とにかくガツンガツン鳴らして加速していけば実演じゃ騙されちまう所だろうが。
914 :
市丸:04/12/13 13:51:30 ID:lCUDnn37
ギーゼキングといえばモーツァルト。ギーゼキングといえばドビュッシー。
ラヴェルとベートーヴェンソナタは全集完成を目前にして死す。
生演奏は聴いてない方々(わしもじゃ)に、こんな名演と証言を:
ギーゼキング「花火」。「日比谷公会堂で観たギーゼキングは、例の最初のアルペッジョを片手で弾いていた」(高城重躬)。
915 :
市丸:04/12/13 14:24:49 ID:lCUDnn37
ふとあらためて周りを見渡してみるといい書き込みが。
>>913 ABM+ジュリーニの第一コンチェルト、実にすばらしい。
ベートーヴェン弾きっていわれる巨匠連(バとかケとかアとかゼとかブレとか)より良い。
ベートーヴェンは第二や第一をこそ評価すべきだ。
仕事がぜんぜん捗らん
>>910 音楽はわかるかわからないかだからあなたの主張におかしいところはありませんよ。
ただ自分にわからないものがわかる人間もいるということをわかってください。
リスナーという言葉を蔑称として使ってるきらいがありますが
ピアニストでも音楽を聴くときはリスナーです。
917 :
402:04/12/13 14:59:00 ID:kZFd/D5x
>>913 プロ、アマ、包括的に接しているからバランスがとれると自信をもつ理由は既に述
べたよ。アムラン、ハフなんかを友人にしてしまう知り合いもいて、アマの癖により
プロの意見を混ぜた感覚でモノをしゃべることができる。
もちろん自分の周りにも身近に国内プロをやっている人が多いってのも理由。
もっとも、私の周りには円熟期のピアニストはいない。それがネックになってるん
じゃないかな。
だから別に402を有難がってくれなくていい。私への批評なんて誰も望んでない
だろうに。それこそ私が「わかってない」と思うならわざわざ発
言をまとめなくてもいい。最強ピアニストについての意見を言ってくれと頼んでるわけ。
>技術的に込み入ってない曲でも演奏家の力量が現れてしまうというのは、
>理想論や訓示みたいなものでなく、確実にあると思うよ。
そうね。技術的に難しくない曲を「聴かせる」のは私の立場としてまだまだ「逃げ」の要素を
強く感じて到底最強論議には混ぜたくないけど確かにそういう考えもあるはず。
最強ピアニストとはつまるところ「ハノンを聴かせる」人から戻らなければならないって
こと?
それは遅かれ早かれ指が回らない人が一生懸命頑張る分野。
その辺は特に若手ピアニストやアマチュアがまず挑むような関門ではないので私
が門外漢なのは確か。
クラシックを聴きすぎると「最強」に含まれる純粋な意味もわからなくなる?
若手の煌びやかなテンポ、まばゆい極上粒、底なしに派手なアクロバティック性
なるものに嫌悪を感じるようになるあなた方、拡大解釈のせいで何が言いたいのか
本筋を見失ってるよ。最強よ?最強。
音楽はそんなものではない?それなら言おう。
ここは芸術を語るスレではない。
「最強」とはむやみに曲解できない。曲解を納得させるならもっともっと頑張ってくれ
918 :
402:04/12/13 15:03:49 ID:kZFd/D5x
402の意見に疑問をもちつつ最強論に興味のある皆さん
私の最強論無視していいさ、とりあえず誰が最強だって思ってるの?
結局913はミケランジェリなの?
そういう端的な意見もとめてここにやってきてるくせに、
いざ端的な発言すると叩く。それでは若い人がついてこないよ。
日本の大人社会の悪いとこ。主張がなく、しかし批判はできる人、多過ぎ
だって最強の定義がされてないんだもの、それを先に決めなくちゃ。
というか実質的に、最強とはなんぞやと言う議論にならざるを得ないしそれが面白いのでは?
ちなみに個人的には、高度なメカニックとテクニックを持ち、技術的に難易度が高い曲および
技術的に簡単な曲をも聴かせる演奏をするひと。
920 :
名無しの笛の踊り:04/12/13 16:29:09 ID:bMU7kRsy
戦場のピアニストのピアニストは有名なの?
921 :
名無しの笛の踊り:04/12/13 16:33:36 ID:HdiHkIay
>>920 ショパンコンクールでも出てればよいのだが
俺知らない
>402
みんな嫌悪してるのはアクロバティックなテクニックそのものではなく
指がどれだけ「速く」動くかとか、そういう「体育会系の何とか」に違和感を感じてるんじゃないかな。
誰かが「伝統」について書いてたけど>402さんは青柳いずみこの「翼のはえた指」は読んだことがありますか?
戦後日本のクラシックピアノ界の流れが概観できる内容だけど
安川加寿子さんが大きいお腹をかかえて、旦那に連れ添われ中央線で会場に向かうくだりなどを読むと
当時のピアニストがどういった思いでピアノを弾いていたか、
あえてクラシックという分野を選び、ピアノを演奏するということがどういうことかが分かると思います。
そういった方々と、サイバーなんとかで自分の演奏を発表している人たちとを、私は一緒の土俵で論じることはできません。
例えばアマチュアが歌舞伎で「自分なりの歌舞伎を見せる」と言って
それを無料で公開したとして、それが本流になりますか?
良い芝居ならいつか世界が認めてくれますか?
>402さんは最強論を「純粋」という言葉で「単純化」しようとして
こういった「伝統」と、あなたが一生懸命に啓蒙しようとしている「(アマチュアも含む)全て」の
折り合いについて話し合う機会を拒絶しているようにみえます。
あなたは「伝統」にとらわれず、良いものを良いと自分で判断出来る懐の深さを持ってると思います。
ただ、視野があまりにも狭い。
>日本の大人社会の悪いとこ。主張がなく、しかし批判はできる人、多過ぎ
超同意。
言ってることは正しいのでまったくだなぁと思うんだけど、
本人を見るとちょっと不信感が沸くというか。
レスのレベルが高すぎてついてけん。
知らんピアニストがこんなにいたんだなあと実感しますた。
グルダが最強だと思ってます。
アルゲリッチはショパンのピアコンやクライスレリアーナとかは好きなんだけど、
強弱のつけ方が重要(だと思ってる)なポロネーズとかワルツが
どうもいまいちに感じる。
グルダってアシュケやポリみたいに難なく曲を余裕もって弾いてるように感じるんだけど、
なんかすごい個性を感じる。
ホロヴィッツが個性が強いってのは普通なんだけど、
グルダみたいな弾き方で個性を感じるってのはなんかすごいことだと思う。
本論とは関係ないが、日本社会の○○が悪い、というのはたいていどこの
国にも当てはまるんだよなあ。批判ばかりで建設的意見がない人が多いのは
万国共通です。
自虐的にすぐに自分の国の○○が悪いというのは、日本だけ。<お前もだ。
>>917 もうスレ番900台だし「402の決める最強」を発表してよ。
サパートン・フィオレンティーノ・カツァリス・ヴォロドス
結局ポリーニとかモイセイヴィッチはなしなんだっけ?
煌びやかなテンポ、まばゆい極上粒、底なしに派手なアクロバティック性を持った
本筋で最強なのはこの中で誰?
私が最強に感動したのはホフマン。
ラフマニノフ弾いている映像を見て鳥肌が立った。
鍵盤に指が吸い付いた機械のような動き。
粒立っていながらすごいレガートそして流麗さに迫力。
あんな無駄のない合理的な身体の使い方ありえない。
とにかく根本の何かが違う。
しかし超絶系の曲では感動はしたことないから困る。
最強だ、と言い張るためには理屈抜きの感動が欲しいな。
スレの残りが少ないのに4連になっちゃってごめん。
超絶系だと聴きながら考えちゃうから感動より
よく弾くなあ、という理性で思ってしまう。
例えばヴォロドスとかサパートンは感心はするけど感動はできない。
モイセイヴィッチのこうもりは既に議論があったように
技巧面の上に快感が乗っかる演奏で凄いと思うけど
片手間の遊びでこうもり弾いてます、という感じで
なんか素直に感動って感じがしてこない。
そう感じさせる方が凄いのかも知れないけど
やっぱ感動した、じゃないと最強だと主張しにくい。
402の最強&推薦盤が出たらきちんと聴いてみるつもり。
正直若手の〜性にどっぷり浸りたいもの。
929 :
市丸:04/12/13 22:14:57 ID:symFVjfD
戦場のピアニストことシュピルマンは私の敬愛してやまないヘンリック・シェリングのパートナーとして一時期活動してました。
それ以外の情報は一切知らなかった。たぶんそんな程度のピアニスト。
ちなみに私の知人(政治学者でポーランド通)はシュピルマンの息子の友人で、いろいろ面白い話を聞いた。
930 :
875:04/12/13 23:06:18 ID:8JQcr+iZ
結局、
> クラシックを聴きすぎると「最強」に含まれる純粋な意味もわからなくなる?
> 若手の煌びやかなテンポ、まばゆい極上粒、底なしに派手なアクロバティック性
> なるものに嫌悪を感じるようになるあなた方、拡大解釈のせいで何が言いたいのか
> 本筋を見失ってるよ。最強よ?最強。
ってことから類推すると、このスレでの(或いは
>>402にとっての)最強は技術優位なのね。
わたしにとっては最強=どれだけ感動したか?させられたか?がものさし。
そう、技巧はどんなに凄くても感心はするけど感動はしない。
けど、必要充分な技巧によって語られる音楽性には感心ではなく感動する。
ということで、わたしが思う最強のピアニストはボレット、かな。やはりカーネギーライブで
一本勝ち。
あとは
>>402には切り捨てられた(笑)アムラン。技巧面でも彼の対位法的な作品における
捌き方は尋常ではないからね。もちろん、ベートーヴェンの32番2楽章などで聴かせた
音楽性は素晴らしいもの。
>>917 >私への批評なんて誰も望んでないだろうに。
>それこそ私が「わかってない」と思うならわざわざ発言をまとめなくてもいい。
>最強ピアニストについての意見を言ってくれと頼んでるわけ。
そうそう、その通り。
>>402叩きがしたい香具師は別スレ(「402を叩きまくるスレ」)でも立てて勝手にやってろ。
>>922 >安川加寿子さんが大きいお腹をかかえて、旦那に連れ添われ中央線で会場に向かうくだりなどを読むと
>当時のピアニストがどういった思いでピアノを弾いていたか、
>あえてクラシックという分野を選び、ピアノを演奏するということがどういうことかが分かると思います。
こんなエピソードなんかどうでもいいよ。演奏の外の話なんか関係ないだろ。
指が良く回るか、表現力はあるか、それだけ論じるのがこのスレの主旨だと思うが。
次スレでは、コテハン叩きはやめて、自分が最強だと思うピアニストについて存分に語ってもらいたい。
>>402の音楽観の是非なんてどうでも良い。放っておきゃいいだろ。
叩き易いキャラなのは判るが、日頃のストレス解消のために彼を叩くのはネオ麦茶をイジメてた司法浪人(現弁護士)と同類。
>>402がバスジャックする前に解放してやれ。
仕切りもうざいから消えろ
933 :
名無しの笛の踊り:04/12/14 00:04:48 ID:v+IFHBgd
昔のオグドンスレを思い出すな…。
全くかみ合わない主観のぶつかり合いをした挙げ句盲目的マンセー論と
アンチのコピペ荒らしで大いににぎわったという…。今は過疎ってるが。
無理に最強の基準を決めなくても案外焦点は定まる気もするけどね。
935 :
名無しの笛の踊り:04/12/14 00:36:55 ID:YgRIXOgW
もういい。
最強は ゲンリッヒ・ネイガウス ってことで決着。
ゲンリッヒはひそかにヴィルトオーゾ。ショパンソナタ3とか
終楽章の最後の盛り上がりはぴか一。
バラ3も難しいところがすげえはやい
937 :
402:04/12/14 01:31:53 ID:jtfRTvwC
あら?自分、こだわりの人たちの生演奏こうもりではボロボロ泣きました。
楽曲的にはもともと好きじゃなかったけど、懸命な跳躍のド迫力に感動。
モイセイヴィッチがさらさら弾いていて、っていう話はとてもよくわかる。
アムランのドナウとかも一緒。選曲が凄いのにさらに技量が遥かに上回っていて感動できない
っていうのは確か。(サパートンとそこが違う)
ある国内プロの演奏家が言ってた。
「自分の精一杯の範囲で演奏するのが良い。自分ができるギリギリの範囲で四苦八苦努力
するから聴衆は感動する。」それこそピアニストの適性論はある程度肯定できるね。
だから「感動」するのと「最強」ははっきりわけた方がいいと思う。
自分も最強をたった一人の選んでくれといわれてるみたい。
うーむ。せっかくの知名度の低さだからフィオレンティーノでいこかな。若い頃の。
938 :
402:04/12/14 01:46:22 ID:jtfRTvwC
おっと!間違えた!
誤)だから「感動」するのと「最強」ははっきりわけた方がいいと思う。
正)だから「感動」と「最強」ははっきり分けないほうがいいと思う
真逆。。(笑)
939 :
市丸:04/12/14 01:47:40 ID:D2nJL6F6
>>935 ベートーヴェンしか聴いとらんが(あとスクリアビンもどっかで聴いたかな)ちょっと論外じゃろ。
指導者としては立派かも知らんがの。
まあ、しばらく静観してたが、ここ何日か主に取り沙汰されてた連中はいずれもフランツ・リストの影響下にあると思われる。
つまらん反論はいらんよ。お互いリスト本人を聴いてないんだから、あくまでカテゴリーとして、ということで納得してもらいたい。
リストの作品から彼の力量を推測することはある程度は可能であろう。してみると、いわゆるヴィルトゥオーゾスタイルの面々がリストをどれほど上回っていたか、疑問である。
かといって、私はリストが最強だとか、いまさら音楽史の本みたいなこた言わんよ。ただ、リストのカテゴリーから他に誰出したって納得はできんわな。
つまり、この議論はいわゆるカテゴリー・ミステイクだということである。
マルグリット・ロンが、リヒテルのパリ公演聴いて、なかでも絞首台のテクニックに唸ったという(ゲルバー談)。
せめてリスト的な演奏家の中で、こういう要素をも兼ね備えてる者だけに絞ってから候補として吊るしてもらいたい。
(ちなみに私がリヒテルあまり好きじゃないことはずいぶん前に既出ね。ロンの意見は正しいが、耳はちょっと信用できん)
それからいまさら言うまでもないけど、ガスパールなんかを選んでる、っていうセンスも重要な要素だよ。
最強には選曲の能力も含まれてること、どう弾くか以前に何を弾くかっていうことも問題にされていることをお忘れなく。
ゴドフスキーのパラフレーズとか、そんな地方ルールのチャンピオン決めてもしょうがないでしょ。
誤解のないように整理すれば、べつにみんながラヴェル弾けとは言わん。
でもその人のレパートリーの中に、少しでも王道に触れてるものが無ければ、どんなに指が動こうが、演奏家としてはその程度だ、ということ。
バッハでもモーツァルトでもベートーヴェンでもシューベルトでもショパンでもシューマンでもリストでもブラームスでもドビュッシーでもスクリアビンでもラフマニノフでもラヴェルでもプロコフィエフでもなんでも、
とにかく少しは古典(=普遍)を弾いて見せい。それで古典以外も評価する。
なにも古典主義に凝り固まるつもりは毛頭無いが、逆は(すなわち無地盤主義)不毛もいいとこである。
自分の好きな曲を弾いてほしい弾き方で弾いてくれれば
誰でもいいぜ。
「至上最高」じゃなくて「至上"最強"」
この言葉の捉え方で互いにズレまくってるわけね
942 :
名無しの笛の踊り:04/12/14 04:30:39 ID:iM2jSRFU
サムソン フランソワだしょ◎
>>939 > つまり、この議論はいわゆるカテゴリー・ミステイクだということである。
> 最強には選曲の能力も含まれてること、どう弾くか以前に何を弾くかっていうことも問題にされていることをお忘れなく。
> ゴドフスキーのパラフレーズとか、そんな地方ルールのチャンピオン決めてもしょうがないでしょ。
> でもその人のレパートリーの中に、少しでも王道に触れてるものが無ければ、どんなに指が動こうが、演奏家としてはその程度だ、ということ。
> バッハでもモーツァルトでもベートーヴェンでもシューベルトでもショパンでもシューマンでもリストでもブラームスでもドビュッシーでもスクリアビンでもラフマニノフでもラヴェルでもプロコフィエフでもなんでも、
> とにかく少しは古典(=普遍)を弾いて見せい。それで古典以外も評価する。
> なにも古典主義に凝り固まるつもりは毛頭無いが、逆は(すなわち無地盤主義)不毛もいいとこである。
これは全面的に同意。「こうもり」変奏曲だか何だか知らんが、録音の少ない珍曲で最強を決められても意味ネーって感じ。
だが、「古典」ってのは何よ? ベートーヴェンか? バッハか?
たいていのピアニストが弾いてて、なおかつある程度の技巧を必要とする作品というと、ベートーヴェンしかないのでは?
「月光」や「熱情」あたりで最強を決定することの是非も含めて検討の余地があるな。
944 :
名無しの笛の踊り:04/12/14 04:49:40 ID:9HzB9I/k
もうタマーキンで決定だろ。
945 :
名無しの笛の踊り:04/12/14 05:09:13 ID:OyRUWeLZ
946 :
市丸:04/12/14 09:46:14 ID:D2nJL6F6
>>943の最後のあたり
べつに共通のレパートリーでなくてよいでしょう。同じ曲で比較できればそりゃ楽だが、そのぶん視野が狭くなる(ほとんどのコンクールや名曲ベスト盤アンケートで陥りがちな傾向)。
それに評価する者が楽する方法ではなく、本来的な方法をこそ採用すべきであり、それは例えば別の曲を弾いた別のアーティスト同士を比較するような、ちょっと厄介な方法ではないかと。
それにバッハやベートーヴェンの中でももちろんくだらん曲はあるわけだし。その逆も真で、ややマイナーな作曲家のややマイナーな曲の中にほんとは普遍的とも言えるものがあるのはもうご存知のとおり。
再度繰り返しますが、けして古典主義に凝り固まることのないようでいたい。
>>946 とりあえず市丸さんの考えるカノンと呼べる作品をいくつか挙げて下さい。
その作品のベスト演奏の比較から始めましょう。
いよいよ真打登場か。何が出てくるやら。
年末年始で物入りだってのに財布が風邪ひきそう。
まじめぶって議論すればするほど、くだらんスレになっていくな・・
とおもてるのは漏れだけ?
950 :
402:04/12/14 12:16:49 ID:jtfRTvwC
市丸さんの方法論では最強の議論は果てしなく凝り固まる
ネイガウスは全然評価しませんが、ちょっと市丸さんに。
リストを頂点としたカテゴリー・ミステイクと片付けられるのはまぁ仕方ないにせよ、
市丸さんのような見方、それが現代のコンクール審査の最も悪い要素ですね。
バロック、古典が弾けなければロマン派以降は聞く耳を持たない。
必ずしも全ての分野でバランスよく弾きこなさなければならない?
そんな理由は根本的にありえないんじゃない?
そしてそういった観点からの最強ピアニストだったらツィメルマンなど
相当に絞られるのでは?だからピアニストにはそれぞれ適性があると認めた上
じゃないと。そのためにもタイプ別のテンプレがいいと思ったのになぁ。
でもリスト以降が古典を省みてないとはかなり乱暴。
リストのロ短調ソナタ弾くだけで結構普遍的な要素さらけだされちゃうよ。
ブゾーニ編シャンコンヌでも当然ダメなのかな?
リストでもゴドフスキでもバッハに根ざした作品ならゴマンとあるがそれらを題材
としても無地盤主義なる言葉で不毛とされるのかな?
402氏の熱弁は悪いとは思わない…そもそも402がいなかったら
このスレはこんなに伸びなかっただろうし真面目な議論も出来なかったはず。
是非とも402氏の考える最強のピアニストを聞きたい。
ただ抵抗感を感じるのは、「こだわり〜」の活動を礼賛しすぎという点。
そこから大きく影響を受けたのだろうし、だから言及を避ける事はできないのも分かるが、
前に「プロのピアニストでも避けて通る程の難曲を涼しい顔で弾く人が少なからずいる」
みたいに書いてたけれど、そう本気で考えているのなら相当痛いものがある。
こだわり〜に相当上手い人がいる事は否定しないが、多くのプロが芸術家等の曲を
弾かないのは、他にいくらでも弾くべき曲、弾きたい曲があるからという理由が大きいはず。
レパートリーも広げなくてはならないだろうし、観客の需要という問題もあるかもしれない。
まあ、マスターする困難に比して得るものが無い等の点で難易度は関係するだろうが、
少なくとも第一義の理由として「難しさ」があるとは考えられない。
952 :
730-731:04/12/14 12:49:49 ID:tDOBkNz0
>>950 もう、あと50だから、次スレでやったほうがいいかもね。
テンプレに1は残す方針で(笑)。
402さん、980あたりになったら次スレを立ててみませんか?
あなたが、このスレを盛りあげてきたのは、批判派ですら認めるところでしょう。
だからこそ、反発はあるわけで。
私はここは意外な良スレになったと思っています。
普段はおたがいにかかわりなく存在する違った音楽観・演奏観がさらけだされて、
お互いに煽りながらも、とにかく話をする方向でまとまった。
それに、話してみると、
ヒストリカル派も一枚岩ではなく、超絶技巧派も一枚岩ではない。
そのあたりがわかって、おもしろかったと思います。
954 :
402:04/12/14 14:04:57 ID:jtfRTvwC
>>951 うむ。周りのピアニスト見る限り、それは違うかも。結構即物的に判断してるかな。
「これは弾きたいけど難しいから無理」とさっぱり切り捨ててるよ。アムランですら。(本当です)
だから多くのピアニストが難易度に興味がないってのは見当ハズレ。
コンサート後のインタビューなんかに騙されてちゃまずい。
特に若手プロはアマチュアの感覚とそう大して変わらない。だから自分もここで自信もってこだわりの名を出せる。
自分ももともとピアニストには過大な評価してたけど、選曲に対しては自分達素人の意識そのもの。
プロの中でも円熟と若手ではこのスレでみられるような談義で結構色がはっきりわかれるはず。
若い世代は1台のピアノでできることに注目してる。どれだけ聴衆驚かすことできるかという
ホロヴィッツ的奏法への迎合を凄く感じ取れる。
つまり若手クラシック初心者にとってもある程度のヴィルトオーゾ性が既に入り口なわけ。
リストのようにピアノが壊れそうなくらいド派手で、ゴドフスキみたいにまるで2台で鳴らしている
ような曲があるからこそ、若い人がロックから流れてきたりする。
そういった意味では彼らは全然地方ルールなんかじゃないし。むしろこれからクラシックを支える世代の
大事な入り口なのさ。
とにかく弾けるか弾けないかっていう難易度の単純な議論はそれほど馬鹿にするような
くだらないものじゃないと思ってる。
それからスレ立てについてはさっぱり知らない。
自分はこのスレタイのままなら次スレ立てるのあんまり乗り気しないし。
過去レスもろくに読まず書いていい?
パデレフスキ、ホフマン、バックハウス、ホロヴィッツ、リパッティ
とか好き。最強は。。自分的にはパデレフスキかな。。
コンポーザー・ピアニストという点を除いてもラフマニノフ以外思いつかないなぁ
>>955パデレフスキのルバートの妙技は神々しく魅力的だね
ホフマンの多彩な感覚と迫力も捨てがたいのだけど
>必ずしも全ての分野でバランスよく弾きこなさなければならない?
>そんな理由は根本的にありえないんじゃない?
という考えは、超絶系好きの最も悪い要素ではないか?
全分野が弾けるというのは「最強」の基準の一つとして全然悪くないでしょう。
それに単純に技術的な面で考えても、古典系の作品で露呈し得る弱さはあると思うよ。
ポリフォニックな構築能力やアーティキュレーションの力は古典系の作品で如実に問われるはず。
ショパンの練習曲1番が完璧に弾けてもハンマークラヴィーアの終楽章を弾けるとは限らないし、
ハンマークラヴィーアを弾けてもラヴェルのトッカータを弾けるとは限らない。
もちろん、これらが弾けても超絶系の曲に見る非常識な和音・オクターヴの連続や跳躍を処理する能力は測れない。
でも現実問題として、これら全分野の演奏を聴いてから決めるというのは無理。
だったら部門を設けるか、もしくは超絶系の演奏を切り捨てる…しかないのかも。
ロマン派のある程度込み入った曲が弾けていたら超絶系の曲も弾けるはず、等の推測をして。
>>954 それは、あなたの活動している周囲に必然的にそういうピアニストが
集まってくる、というバイアスも大きいはずだよ。
様々な作曲家の音楽に触れて、その構成やアナリーゼも含めての
多くの勉強を経た後に、それらの結果として行き着いた解釈(それが
最終結論ではないにせよ)を演奏会で聴衆に問う、というカタチが理想では?
俺は超絶系の曲嫌いじゃないし皆が皆マジメな行けと言う気もないが、
若手の誰も彼もがホロヴィッツ的な意識に迎合してるようじゃ
この先クラシックピアノは終わっちまう。
959 :
402:04/12/14 17:23:49 ID:jtfRTvwC
>>957とか958
わからないのだね〜自分がいいたいことが。。
バイアスじゃないんだって。自分の周りには若手が多いって断ってるだろ?
だからピアニストからしてある程度円熟と若手で分断されてるんだってば。
そしてだな、
>現実問題として、これら全分野の演奏を聴いてから決めるというのは無理。
わかってるじゃん。だからこのスレでいう「最強」は個人のとり方次第なんだろ?
だからタイプ別にしてでも自分の考える最強を述べろっつーの。
誰もヴォロドスとシフを単純に比べたりしないって。
>ロマン派のある程度込み入った曲が弾けていたら超絶系の曲も弾けるはず
これよ、これが最も問題。あんたら超絶を練習しないリスナーはその程度の意識なんだよね。
軽薄すぎ。古典やバロックに回帰するより全く困難な分野だよ。
超絶は超絶でピンキリだし、それでなくともたとえばショパンの込み入った曲って
何を想定するわけ?
ショパン練習曲ひければゴドフスキ編ショパン練習曲も弾ける?とんだ勘違いだね。
あんたら理想ばっかりなんだって。K-1みたいな雑多なリングじゃあるまし。
個々の分野を最初に定義して最強を楽しむ姿勢はないの?
>俺は超絶系の曲嫌いじゃないし皆が皆マジメな行けと言う気もないが、
>若手の誰も彼もがホロヴィッツ的な意識に迎合してるようじゃ
>この先クラシックピアノは終わっちまう。
だからさ、入り口としては重要だよっつったの。
そもそも「終わりそうなクラシック」っていう意識ないんでしょ?現状を直視してる?
大体だれもが歳くってからもその路線でいけるわけないでしょ?物理的に。
だから古典とかバロックは永久に不滅なの!
ルバートで焦らしレガートでやさしく責める。
甘美なため息を漏らす。
AVを真似ていじり叩き突く。
悲鳴を感じていると勘違いしさらに興奮する。