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ショーバー@アク禁中:
トレケルの水車小屋のCDを聴いた。
声はプライに深みを増して力強くした感じ。低声にもっと明るさがあるとプライそっくりかも、、、
ヴァーグナー歌いとしても活躍してる事から声の力強さはあるんだろうが、
あえてそれを前面に押し出さずに柔軟なコントロールをしているのに好感が持てる。
言葉一つ一つの表現、リズムをかなり強調していて、最近のレガートで響きをつなげる流行の中では
かなり違った印象を受け、かえって新鮮。
振幅が激しいというか、極端なアゴーギグを利かせる箇所が多いが、概ね成功していて
説得力がある。とくに"Mein!"の力強い表現には感動した。
惜しむらくは後半「悲しみ」よりも「怒り」の表情の方が強くて自暴自棄な感がある事か、、、
これから「冬の旅」「白鳥の歌」も録音するから楽しみにしてよう。
あと、国内盤のライナーノートには喜多尾のジイさんがシューベルトが作曲しなかった詩も対訳付きで載せてた。
多分訳が載ったのは初めてじゃないかな、、、 興味がある方はどうぞ。