1 :
名無しの笛の踊り:
アンコール集(Decca)が最近の愛聴盤。
来週(3/14)のN響アワーはボレットの弾くラフマニノフの
ピアノ協奏曲第3番が放送予定。
新スレおめーヽ(´ー`)ノ
みみずんで過去スレあさってみたけど、ボレットスレって意外となかったんだね。
html化されてない分であるのかもしれないけど。
3 :
名無しの笛の踊り:04/03/07 23:35 ID:VauXGReg
ボレとも表記されるね。祖先はフランス人?
4 :
名無しの笛の踊り:04/03/07 23:48 ID:TVal3J+Y
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のCD、再発売して欲しいね
>>3 初来日の際に、フランス系だと勘違いして「ボレ」と表記されてしまった、という話は
聞いたことがある。たしかフランス系ではなかったはず。
キューバだよねぇ。
もとはどこだろ。
ってゆうか、キューバは何語圏?
7 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 00:13 ID:hIMJV/44
スペイン語
キューバ生まれのようですね。わたしはスペイン語はわかりませんので、ボレかボレットかはわかりません。
色々聴いたわけではありませんが、シューベルトの20番が忘れられません。
>>6 そそ、ハバナ生まれでつ。キューバは元々スペインの植民地だったから公用語はスペイン語
ですが、英語も結構通じるみたい。
ボレットの家系はたしかアメリカ系だったと思いまつ。1902年にアメリカが米西戦争に勝って、
それ以降キューバは実質上アメリカの支配下に入ったので、そのときにアメリカから移住して
きたんじゃないかな。違ってたらスマソ。
10 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 00:30 ID:mq2DMWjM
Boletってスペイン語ではどう発音するんだろうね。
Madridのdは、発音しないことがあるようだが。
11 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 00:38 ID:mq2DMWjM
×Madridのd
○Madridの語尾のd
12 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 20:08 ID:U/+4XhuU
>>4 え!? ラフマニ3番ってもう廃盤でつか? 買おうと思ってたのに……_| ̄|○
13 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 20:16 ID:n/xXamev
14 :
12:04/03/08 20:19 ID:U/+4XhuU
>>13 そうなんでつか……・゚・(つД`)・゚・
15 :
:04/03/08 20:52 ID:ct8LNRH6
ホルヘ・ボレー
初来日(30年位前)はたしかN狂とブラームス2番を競演だったか?
紹介に「ハバナ出身の軍人」と書いてあった
「スケールの大きさを実感するいい演奏だった」そうです
16 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 21:28 ID:g6UQhDZW
ベヒシュタイン
17 :
名無しの笛の踊り:04/03/08 21:30 ID:tosJHOoI
>>1 スレ立てお疲れ様です。僕も10年近くボレットのアンコール集は愛聴盤です。
というか、ボレットは最も好きなピアニストで、ああいう風にピアノを弾きたいと思ってました。
ベヒシュタイン…今でも憧れのピアノです。ボールドウィンの響きを知ったのもボレットを通してでした。
>>4 ラフマニノフの3番、再発売して欲しいですね。ラフマニノフではショパンの主題による変奏曲も。
レーガーの変奏曲、シューベルトのソナタ、ドビュッシーももう見ないけど、個人的に再発売して欲しい。
名前の件はちょっとわからないことが多いですね。CDのライナーノーツや本によっても違うので…。
ただ、アメリカに帰化したので、アメリカではジョージ・ボレットと呼ばれてたみたいですね。
あと近々発売されるMarstonのショパンに期待大です。
18 :
1:04/03/09 00:33 ID:sNZ1BpKv
>>17 どうも。ボレット色々聴いてみたいんですけど、廃盤が多くて・゚・(つД`)・゚・
ショパン没後150周年記念でショパン=ゴドフスキーの練習曲&ワルツが
以前再発売されましたが、買い逃してしまい聴けずにいます。
デッカにはキチンと廃盤になっている録音を再発売してもらいたいです。
晩年のDecca録音以外にも以前Danteからリリースされていた
プロコフィエフのP協奏曲第2番やPalexaのラフマニノフP協奏曲第3番など
も入手困難みたいです。
ラフマニノフ3番、フィナーレが遅いのは
好き嫌いが分かれそう。
技術的な破綻は全くないんだけど。
ボレットのCDではリストの
演奏会用練習曲集と「ドンジョバンニの回想」が
愛聴盤だった(70年代末期の録音)。
特に「ドンジョバンニの回想」は
すごい名演だと思う。
20 :
名無しの笛の踊り:04/03/09 04:20 ID:PNdzGQIh
リストの直系ってボレット以外に現存しているのかな
21 :
名無しの笛の踊り:04/03/09 23:10 ID:LNHdyQxb
手元にはリストのピアノ曲集1-6?すべて.(後で全集になった)
それの抜粋+ショルティ伴奏でのさすらい幻想曲
ショパンのバラード他.ラフマニノフのショパン変奏曲.
ドビュッシーのプレリュード.シューベルトソナタ959,784.
それとヘンデル,レーガーの変奏曲.すべてデッカ輸入版.
特にバラードとヘンデル変奏曲は100回くらい聴いたかも.
22 :
17:04/03/09 23:28 ID:EDzWp8Km
>>18 確かに今はボレットのCDは廃盤が多いですね。日本でも海外でも…。数年前ならもう少しあったはずですが。
僕もショパン=ゴドフスキーの練習曲&ワルツ(ボレットの追悼記念盤)のCDを手に入れるのは苦労しました。
一度、注文したら廃盤と言われたのに、同じ店でもう一度注文してみたらなぜか来て…。
もし型番とかがわかるのであれば、意外に粘ってみる事が大事かもしれません。
>>19 「ドンジョバンニの回想」も名演ですよね。曲想の弾き分け、メロディの歌わせ方、ピアノの響かせ方が良いです。
もちろん、豪勢な音の洪水も聞けるし…。自分もピアノをやっていて弾いてみましたが、ああはいかない…。
>>20 今はもう、リスト直系の孫弟子は厳しいかもしれませんね。
ボレットが師事したシロティ・ローゼンタール(・ザウアー?)はリストの弟子の中で最も長生きしたピアニストでしたが、
今、現役のピアニストの中で、あまり彼らやその他のリストの弟子に師事したと言うのは聞いたことがありませんし…。
ただ、リストは数多くの弟子がいましたし、きっとヨーロッパの音楽院の先生はリストの弟子が多いと思います。
どの程度、伝統が守られているのかは疑問ですが…。ボレットもたくさん弟子がいたはずですが、名前は聞きませんね。
23 :
名無しの笛の踊り:04/03/09 23:53 ID:D7tvipyS
シューマンの幻想曲は凄い名演だと思う。
24 :
19:04/03/10 00:36 ID:Y/ETXDJg
>>22 「ドン・ジョバンニの回想」、ほとんどのピアニストが
難しい曲を必死で弾いてるな、という感じに陥るのに対し、
ボレットのは、舞台が目に浮かぶような演奏。
目指すものが全然違うという感じ。
「ショパン=ゴドフスキーの練習曲&ワルツ」は、「さすらい人」
を抜いて99年に1.200円で再発されていますね(録音は74年)。
これと「ドン・ジョバンニ」を聴くと、本当にボレットって
ロマン派そのものだな、と思う。
25 :
名無しの笛の踊り:04/03/10 00:57 ID:XYiuYvvR
26 :
名無しの笛の踊り:04/03/10 20:16 ID:XoFqSWB7
>>21 ドビュッシーのプレリュードってまさか全曲じゃないですよね?
27 :
名無しの笛の踊り:04/03/10 21:15 ID:en3wK71W
>>26 16曲ですね.
あるCDのリブレットにはデッカで20種リリースされていますが
その内13枚手元にありました.リストのピアノ曲集は6でなく8まで.
CD初期続けざまにリリースされ評価も高かったので
社会人なりたての勢いで随分買いました.
ピアノ=ボレットから入ったような感じですね.
28 :
22:04/03/10 21:43 ID:ZlNgb9dt
>>21 自分が持ってないCDがちらほら…、素直に少しうらやましいです。
>>23 シューマンの謝肉祭と幻想曲は買ったばかりの時にはよく聞きました。
幻想曲ともスケールが大きい名演ですよね。
リスト弾きとして有名なボレットですが、数少ないシューマンも味わい深いものが多いですね。
自分としては、シューマンはピアノ協奏曲もお気に入りの演奏です。
>>25 この人は知らなかったです…。ムラツェクはオーストリアのピアニストなんでしょうか?
29 :
名無しの笛の踊り:04/03/10 21:52 ID:e7ZAlVJ5
>>22 リストの孫弟子ねえ・・・ラモンドの弟子で50年間放浪、70年代に「発見」されたニレジハジーがリスト解釈で双璧ではなかろうか。
最晩年の録音が結構残っているのでCDに復刻してもらいたいものだ。
30 :
21:04/03/10 22:05 ID:en3wK71W
石丸の輸入版コーナーには多種多様な演奏家のボックスCDが
山積みですのでボレットも期待できるのではないでしょうか.
(同一レーベルのみでしょうがこの手の物は安くていいですね)
31 :
28:04/03/11 23:29 ID:VSoOTCFv
>>29 ニレジハジーも知りませんでした。不勉強ですいません。できれば、アルファベットの綴りを教えていただけませんか?
ラモンドの弟子でれば、ベートーヴェンも得意そうな気もします。
ラモンドは録音を聞くと、ちょっと…という感じもしますが、実際に演奏を聴いた人や楽譜の校訂を見ると、
素晴らしいピアニストに違いなかったんでしょうね。ニレジハジーの最晩年の演奏、聞いてみたいです。
そう言えば、自分はボレットから19世紀生まれのヴィルトゥオーソを聞くようになりました。
本とかでも演奏史みたいな本を読むようになったり…。
ボレットからゴドフスキー、ホフマン、ラフマニノフ、ローゼンタール、シロティというつながりで…。
32 :
名無しの笛の踊り:04/03/12 00:21 ID:49xU3tlJ
>>31 Ervin Nyiregyhazi (1903〜1987)
ブダペスト生まれ。ピアノをドホナーニ、後にラモンドに学ぶ。少年時代リストのソナタに大きな衝撃を受ける。以後リストに傾倒。
1920年カーネギー・ホールでアメリカデビュー、大成功を収めるがマネジメント関係の訴訟を起こして業界を干される。
直後に世界恐慌に巻き込まれ貧民街を50年近く放浪、ピアノのを持てない時代が長く続いた。
1973年サンフランシスコで隠し録り録音から「発見」され、翌年71歳でレコードに「デビュー」した。
公式サイトは彼のアンピコ・ロールや晩年の録音が落とし放題、感謝
ちなみにボレットもニレジハジーの演奏を称賛した。
34 :
名無しの笛の踊り:04/03/12 01:27 ID:YgdAWg5F
1970年代のあるとき、ニューヨーク・カーネギーホールにひとりの薄汚い初老の
ルンペンが現れました。警備員に何度もつまみ出されても、ピアノを弾かせてくれと
懇願しました。そして私の名は「ニレジハジ」と言うのでしたが、誰も知る人がいません
でした。しかし、そのルンペンは執拗に懇願しました。そこでやむなくピアノを弾かせた
ところ、その場に居合わせた人は誰も言葉を失ったそうです。今まで聴いたことの
無いほどの演奏だったそうです。それで「ニレジハジ」なる人物を調べたところ、
カーネギーで最年少で演奏したことのある天才的ピアニストと言われた人でしたが、
あるとき、ぷっつりと行方不明になってしまった人と分かりました。
このニレジハジのすごいところは、一度聞いた演奏は、楽譜なしで何年経っても
完璧にピアノを引くことが出来たそうです。それが上記のように長い間音楽から
離れていても、完璧に演奏することが出来たのでした。しかし、その記憶力は、
音楽にとどまらず、すべての事柄に及んでいました。人生を生きてきたすべての
記憶をです。そしてその記憶は良い事よりも、悪いこと、思い出したくない出来事が
圧倒的に多かったようです。それで、どうにも耐えられなくなり、世捨て人のような
生活をするために、都会と社交界から去り、山深いほとんど人に出会わなくて
済むところで生活をしていたのでした。
ニレジハジがルンペン姿で再びニューヨークに現れたのは、一緒に暮らしていた奥さんが
悪性のガンになり、手術をするのに大金が要り、やむなくコンサートを開いてお金を
得ようとしたのでした。彼の演奏は完璧であったため願いが叶い、記録に残るような
コンサートが行われたそうです。
ttp://ufojapan.net/bbs/log/adamski-20000204-20000519.htmlより転載 今にハリウッドで映画化されそうな話だな
35 :
名無しの笛の踊り:04/03/12 01:29 ID:YgdAWg5F
「このときのコンサートはレコーディングされているようです」ともあるが、
廃盤かな。検索したけどよく分からなかった。
36 :
名無しの笛の踊り:04/03/12 03:05 ID:YgdAWg5F
38 :
名無しの笛の踊り:04/03/12 09:13 ID:49xU3tlJ
>>36 実際十回結婚した。ただ天才にありがちで彼には現実の生活をきりもりしていく能力が全く無かった。
「ピアノを弾くことを除いたら、彼は文字通り何も知らない人間」「ニューヨークで最も無能な男」などと書かれた。
40 :
31:04/03/12 22:46 ID:G7XYQh7V
>>32、
>>33 早速教えていただき本当にありがとうございました。71歳で「レコード」デビューとは…。
ボレットもニレジハジーなど当時のロマン派のピアニストは苦労したんでしょうね…。
レコードデビューの年の74年と言えばボレットも大成功をおさめた年ですね…。
>>34-38 みなさまのおかげでニレジハジーのことをより知ることが出来ました。
公式ページ(?)では録音を聞くことも出来ましたし、本当にありがとうございました。
ニレジハジーとボレットの演奏の違いは2人の個性の違いもあると思いますが、師事した先生の違いでもあるような気もしました。
41 :
名無しの笛の踊り:04/03/13 19:42 ID:8HiAYSM1
42 :
1:04/03/14 13:03 ID:qKmg9Khu
教育テレビ 番組表 3月14日
後 09:00
N響アワー
− 名演奏プレイバック〜ホルヘ・ボレット
詩情と哀愁のラフマニノフ−
「ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30」 ラフマニノフ作曲
(指揮)デーヴィッド・アサートン
(管弦楽)NHK交響楽団
「ノクターン 嬰ヘ長調 作品15−2」 ショパン作曲
(ピアノ)ホルヘ・ボレット
〜NHKホールで録画〜
1988年11月9日(水)NHKホール 第1065回定期演奏会
【司会】 池辺晋一郎
若村麻由美
43 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 18:57 ID:nM8tj3jr
ラフマニ3番キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!! age
44 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 19:57 ID:nENYdD0X
グリークのピアノコンチェルト、第2楽章を初めて聴いた時には吃驚しました。
ゆったりしたテンポで、美しさの極み。
>>42 録画準備OKです。
45 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 22:32 ID:db5XIXcy
さっき初めて晩年のボレットのラフマニノフの3番を聞いたよ。確かにボレットの演奏は他の演奏に比べると確かに遅かった。
でも決してそのことが不満にはならなかった。いつも思うんだけど、これは不思議。
このようなテンポはボレット以外の人間や凡才がやれば、聞くに堪えない演奏になったと思う。
改めてボレットのすごさを見たような気がした。
46 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 22:41 ID:gRy3A1rG
テレビだと、音質が悪いからボレットのよさがあんまりでないね。
47 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 23:05 ID:db5XIXcy
>>47 自分はテレビが一応古いコンポとつながっているからそれなりの音で聞けたけど、普通はそうだよね。
といっても、コンポもLDがついている古いやつだし、音はCDとかのようにはいかないけど。
でも全盛期とは違って、晩年の演奏は音質が重要だろうね。あの音の美しさと音の多彩さを再現するにも。
48 :
47:04/03/14 23:06 ID:db5XIXcy
49 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 23:16 ID:6DmYVxcf
テレビで初めて見たけど椅子低くない?
50 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 23:51 ID:db5XIXcy
>>49 DVDで他の演奏を見たことあるけど、いつもあのような感じかな。
51 :
名無しの笛の踊り:04/03/14 23:59 ID:iiQUmgtE
ホルヘさんのCDは「夢ごこちのピアノアンソロジー」の
シューマン「謝肉祭」リストの「愛の夢」しか聴いた事がなかったんですが
好きでよく、聴いてます。
今日、TVで見て完璧にはまってしまった・・・
52 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 00:05 ID:9m43SniX
>51
そうですか、ショパンの「24の前奏曲」は1200円で
買えると思うので聴いてみてください。
53 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 00:38 ID:3T4yMBPr
今日のピアノはボールドウィンだった。
ベヒシュタインじゃなかったね。
54 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 15:44 ID:WBBxdPGU
ボレットの代表作はなんといっても伝説となったカーネギーホールの
ライヴでしょう。最後のワーグナー=リストのタンホイザーが圧巻。
その後のアンコールの曲なんて恐ろしいくらい。
55 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 16:08 ID:EwyectvK
しかし鈎爪みたいな巨大な手だなぁ。
腕も指も長い感じで足元に向かって引っ掻くような弾き方で。
56 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 17:42 ID:pHP4B6yM
セミクジラと言ったかザトウクジラと言ったか、クジラでああいう顔したのがいるね
57 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 17:56 ID:EwyectvK
>>56 何故クジラw似てるけど。
リヒテルなんかも完全にザトウクジラっぽいな。
58 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 21:33 ID:1wrTaF1A
テレビで見た。
よかった。
詩情というか思念を感じる。
うまいだけじゃない。
59 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 21:59 ID:iHc4wH6s
52さん、ありがとう早速探してみます。
ホルヘさんは何の病気でおなくなりになったんですか?
60 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 22:43 ID:pzk72VqD
>>51 どれもオススメですが、デッカベストのグリーグとシューマンのピアノ協奏曲も良いですよ。
>>44にもあるようにとにかくグリーグは詩情豊かで美しい。シューマンも同様。
特にシューマンの一楽章の冒頭のピアノの音で心奪われ、フィナーレでの美しさは何度聞いても感動する。
>>53 あのボールドウィンは自分で持ってきたんだろうね。日本では置いている所は多分ないし…。
それにボレットはアメリカではボールドウィンを自宅から自分のヴァンで運んで演奏旅行をしてたし。
ヨーロッパではベヒシュタインを使ってたらしいけど。とことんスタインウェイを弾かなかったみたい。
DVDのリスト・ショパンリサイタルではスタインウェイを使っているけど。
さすがにオーストラリアまでは持っていけなかったのか…。
61 :
名無しの笛の踊り:04/03/15 23:06 ID:pzk72VqD
>>54 あの演奏会こそまさに伝説と言うべきで、どの曲も名演となっているのが恐ろしい。
シャコンヌの緊迫感と情熱的な弾きぶりは演奏会冒頭からボレットの世界に引き込まれてしまう。
ショパンの前奏曲はテンポも音の色彩も変幻自在な演奏。シュトラウスのパラフレーズも圧巻。
『人生は一度だけ』はラフマニノフの演奏を、『美しき青きドナウのアラベスク』はレヴィーンの演奏を凌いでると思う。
『タンホイザー』はピアノを鳴らしきり、豪快なだけでなく細部も念入りに表情づけをしているから、驚異的。
リストはオーケストラ以上に迫力や表現力を持って弾いたという話があるけど、まさにそれを彷彿させる演奏になっていると思う。
アンコールはスタッカートエチュードのあの強靭なタッチ。なのに決して汚い音になることがない。
全体通して驚異的な演奏となっていることを考えるとこれ以上の演奏会はちょっと考えにくい。
>>59 心不全です。自宅で76歳を目前にして亡くなりました。
62 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 00:55 ID:FV5RNFa4
14日のN響アワー。
ラフマニノフに「枯れた味わい」ぐらい似合わないものはないと思う。
実際、一楽章の途中ぐらいまでは、遅くてもっさりした演奏だと思った。
でもねえ、一楽章の最後の再現部ぐらいから、なんだか引き込まれてしまった。
それにしても、左から固定カメラで撮ったあの映像は反則。
首をがっくり落として、ジジイがあんなに深い表情で真摯に鍵盤を見つめている表情を、
アップで見せられたら、何も言えなくなるよね。
こんなラフマニノフもあるんだなあと思った。
63 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 01:03 ID:Xnaxvrpi
>首をがっくり落として、ジジイがあんなに深い表情で真摯に鍵盤を見つめている表情を、
>アップで見せられたら、何も言えなくなるよね。
激しく同意。あの映像に感じるものがない人はどうかしてると思う。
64 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 01:06 ID:uUUZh6GC
ショパンのピアノ協奏曲第1・2番のCDがいちばん好き。
ツィマーマンやアルゲリッチの「濃い」演奏もいいが、
どういうわけかボレットの飄々とした演奏に弾かれる。
グリーグのピアノ協奏曲もいい。
特に第2楽章。星が降る夜のような演奏。
シューマンの幻想曲。
第1楽章の音の美しさに悶絶。
そして大河のようなゆったりとした流れ。
ショパンのバラード全曲。
とても気高くて、透明な演奏。
例によってテンポは遅いけど、粘っているという感じはしない。
65 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 01:08 ID:UDB2ROYY
テレビ見られなかったけど
なんだかここで珍しく大絶賛ねぇ
個人的にこの方の演奏で、特に好きな曲は、
リストの愛の夢とカンパネラ。
消防だった私に、クラシックに目覚めさせた方でした。
だいぶ前にもうお亡くなりになってると聞いてショックっす。
一度で良いが、生演奏を聴きたかった…
。゜(´□`゜)゜。
67 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 10:01 ID:ZuYYekN1
68 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 14:39 ID:HmnfkY/I
>>67 これらの映像はどうやって注文すればいいんでしょうか?
管理者に直接申し込むのだろうか。
実際入手された方、いらっしゃいますか?
69 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 14:48 ID:xW8sMe2O
管理人さんにメール送ればいいんじゃない?
っつーか俺はもう送っちまったよw
70 :
67:04/03/16 16:03 ID:ZuYYekN1
71 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 16:15 ID:NfU5Q/I7
この人が弾いた、ラフマニノフ「パガニーニの主題による変奏曲」の録音は無いのかな?
無茶苦茶聴いてみたい…
72 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 16:55 ID:HmnfkY/I
>>69 どうもありがとう。
私もとりあえずメールを送ってみました。
価格がわからない上に大量に申し込んでしまったので、
いったいいくらになるかちょっと不安。
73 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 18:07 ID:xW8sMe2O
ボレットの自伝?でのラフマニノフのピアノ演奏についての回想
「ラフマニノフはホフマンとは別の神技を披露した。
それはあたかも弦楽器が全くビブラートをしないかのように、ピアノの音を完全にドライにすることだった。
私はこれを再現しようとして、あらゆる努力を試みたが、ラフマニノフと同じことは出来なかった。」
74 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 18:32 ID:ZuYYekN1
>>73はタイム誌でのインタビューだね。
同じくタイム誌のインタビューで、ボレットが敬愛したヨーゼフ・ホフマンのピアノ演奏についての回想。
「ホフマンは信じ難いような色彩の範囲を持って演奏し、彼は色彩とテクスチュアの無限のパレットを使った。
時には、今日に至るまで私には理解できないような弾き方をした。
『ドン・ファン幻想曲』(ドンジョバンニの回想)のような曲で頭の上まで手を挙げてから、ばんとぶち下ろした
―まるで落雷のように。それでいて耳障りな音が出ることはなかった。」
75 :
名無しの笛の踊り:04/03/16 20:43 ID:ZuYYekN1
ボレットはインタビューで自分の演奏のモデルはラフマニノフとホフマンであると語った。
「私は彼らを心底敬愛しているが、私が目指している演奏スタイルはラフマニノフのものだけである」
だからあんなに遅いテンポでもべったべたの甘い演奏にならないんだな、ボレットのラフマニノフ。
77 :
名無しの笛の踊り:04/03/17 09:59 ID:tViz7iMr
>>73,
>>74 これがボレットのインタビューの全容らしい。
「今日の大部分のピアニストはその演奏において色彩が欠けているように思う。
彼らの音のパレットは実際、非常に制約されている。私は今世紀の偉大なピアニストたちを聞いて育った。
私の署名帳にはホフマン、ゴドフスキー、レヴィーンらのサインが並んでいる。
姉が4歳半の私をリサイタルに連れて行ってくれた日からピアニストになりたいと思った―あの人がかけているスツールに僕も坐るんだと思った。
当時、ホフマンは信じ難いような色彩の範囲を持って演奏したものだった―生き残っているわずかな録音からは想像も出来ないような―
そして、彼は時には、今日に至るまで私には理解できないような弾き方をした。
『ドン・ファン幻想曲』(ドンジョバンニの回想)のような曲で頭の上まで両手を挙げてから、ばんとぶち下ろした
―まるで落雷のように、それでいて耳障りな音ではなかった。
ラフマニノフはホフマンとは別の神技を披露した。
それはあたかも弦楽器が全くビブラートをしないかのように、ピアノの音を完全にドライにすることだった。
私はこれを再現しようとして、あらゆる努力を試みたが、ラフマニノフと同じことは出来なかった。
今日のピアニストはピアノでやれることをもっと自覚しなければならないね…」
78 :
名無しの笛の踊り:04/03/19 09:37 ID:ZkRdNDnl
近々、Marstonから『Jorge Bolet in Concert Vol. 1 Chopin』が出るけど、いつになるんだろう?
サイトでは、March 2004とあるから、もうそろそろかな…と思っているんだけど。
収録曲を見ると、スタジオ録音がなかったのも多いし、本当に楽しみ。
ボレットはライブでこそ本領を発揮したというのもあるし。
知っている人も多いかもしれないけど、詳しい情報はこちらで。
ttp://www.marstonrecords.com/html/future.htm
79 :
名無しの笛の踊り:04/03/19 18:15 ID:9zq3kOEe
中古CDでDECCAのシューペルトD959&784買いました。ゆったりと味わい深い演奏で好きになりました。
ドビュッシーの前奏曲集の録音もピアノの音色が美しく絶品でしたね。
80 :
名無しの笛の踊り:04/03/20 21:07 ID:mORebSJs
>>79 いいなぁ。両方とも持ってないよ…。自分が住んでいる所には、クラシックCDの中古を扱う店はないし…。
シューベルトは日本では名演と言われていたのにずっと廃盤。まぁ、それを言えば、
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、死の舞踏などリストのピアノとオーケストラの作品が入ったCD、
ショパンのピアノ協奏曲、シューマンの謝肉祭と幻想曲も名演と言われながら、日本では最近は廃盤。
デッカにはベスト100みたいな形で日本での再発売を望みたいけど、無理なのかな?
グルダやケンプのショパン、カーゾンのリストの録音などもすでに出てきているわけだし…。
81 :
名無しの笛の踊り:04/03/20 22:25 ID:iEM6FyOy
>ショパンのピアノ協奏曲、シューマンの謝肉祭と幻想曲も名演
名演どころか超名演です。
82 :
80:04/03/20 23:51 ID:mORebSJs
>>81 ごめん、自分はショパンのピアノ協奏曲、シューマンの謝肉祭と幻想曲は持っているんだけど、
書き方を間違えてしまっていたね。あと死の舞踏のCDも持ってるけど、超名演だね。
先週、TVで見て聴いた限りでは、ラフマニノフも相当の名演のはずなんだけど。
83 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 06:48 ID:7kL/B5sc
>>82 ラフマニノフ3番のDECCA録音なら、M○で見つかるよ。
聴いてみたところ、1969年の物よりも断然録音が良く(当り前)、やや晩年のスタイルながら
この前のN響ほどに枯れていないため(もちろん先日の放送もすばらしかったけど)、
迫力と抒情性が程よく共存している名演と感じた。
3楽章のテンポも69年盤に近いし、これは万人に受け入れられる演奏だと思うけれど・・何で廃盤・・。
Boletの80年代前半ごろの録音がもっと残っていればいいんだけれど。
先日の放送から推察するに、ラフマニノフの2番もこの頃の録音があれば、デュトワ盤以上の超名演になっていたかも。
(81年録音のシューベルト=リストの歌曲集とか超名演だと思う。)
84 :
82:04/03/21 10:08 ID:MLlQZ74m
>>83 そう聞くと、ますますDeccaのラフマニノフが欲しくなってきた。
M○という所はよくわからなんだけど、そこはネット販売をしている所でしょうか?
自分は地方都市に住んでいるもので…。
でも、リストを除けば80年代前半の演奏は廃盤が多いような気はするね。
そういえば最近、Everestのリストのソナタとピアノ協奏曲を注文したら廃盤でがっかり…。
85 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 10:09 ID:nrQ0YzNv
てか、フランクが良かったんだよ。
あれは良かった。
>>84 つまりP2Pソフトを使って不法にアップされてる音楽ファイルをDLできるってこと。
87 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 10:16 ID:QkT/BihS
RCA盤のリスト・アルバムを愛聴しています。
デッカ盤より断然いいです。
『タンホイザー』収録が有難いっす。
88 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 15:12 ID:CtZIANss
久々にny立ち上げてみるか
89 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 15:59 ID:uTksL0vM
あれだけ技巧を備えているのに、やたらテンポも上げず、技巧をひけらかすことのない落ち着いた演奏が出来る事自体、
ピアノ演奏に対するボレットさんの確固たる解釈があるんだろうね。技巧で勝負していないところなんか、すげぇ落ち着いてると思う。
なんか、分かってる人にだけわかってほしいって訴えてるようで・・・。
音の美しさだけで勝負しても、ボレットより上手い人はほとんどいないんじゃないか?
なんか、あの人ってすごく優しい人なんだと思う。
90 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 16:08 ID:xVEokGPW
>>89 やっぱり音色の美しさや深さを求めるのもロマン派的演奏なんだろうねぇ。
ラフマニノフ、ホフマン、モイセイヴィッチ、ミケランジェリ系列のそれのように。
NHKのラフマニノフ協奏曲3番も美しい思い出を追憶するように、
自分の宝物を扱うような染み入る演奏でよかったよ。
91 :
名無しの笛の踊り:04/03/21 17:13 ID:KZDl5eK5
こんなところで愚痴るのはムダ。
ユニバーサルミュージックにメールしましょう。
92 :
84:04/03/21 22:54 ID:MLlQZ74m
>>86 理解する事が出来ました。どうもありがとう。
93 :
89:04/03/21 23:32 ID:uTksL0vM
この人のリスト:超絶技巧練習曲集は、どうも影が薄いね。
ボレット、ファンの一人でもある俺でさえ、この曲集に関してはクラウディオ・アラウの録音を聞く。
クラシックに関してはWinMXよりもsoulseekの方が充実している
95 :
84:04/03/22 17:15 ID:5XPar6qB
96 :
名無しの笛の踊り:04/03/22 18:04 ID:ZZP5cbjK
>>67 DVDキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
一通り見たらレポしようかな。
97 :
名無しの笛の踊り:04/03/22 20:30 ID:bEbjjTZc
>95
ちなみに、某レコード会社に再発売要望の電話をしたら、
2,3ヶ月後にそれが再発売されたことがあります。
98 :
名無しの笛の踊り:04/03/22 21:50 ID:5XPar6qB
>>96 結構、来るのが早いね。感想をお願いします。
(ゎ・_・ぉ)<
>>77頭の上まであげたって言うのはちょっと眉唾物かも知れないが、実際ホフマンの残された録音は「バン!」とぶちおろした音がよく聞こえる。
>>84LPでEVERESTは(とあるつてで)聴いておきました。協奏曲はすごい、あれは雷鳴だ。
100 :
名無しの笛の踊り:04/03/23 00:06 ID:n+ocfBM8
100
ボレットって聴くだけで、あ、これボレットの引いた音だなってすごいわかりやすい。
なんていうか、ある一定のおt
102 :
名無しの笛の踊り:04/03/23 13:42 ID:hrgtqKjS
>>97 そういえばRCAのラフマニノフ・コンプリート・レコーディングス(演奏、指揮10CD)も
今年が生誕130周年、死後60周年だという一本の消費者の電話で再販されたとか聞いたな。
ボレットの自伝なんていうものがあるのですか。
104 :
名無しの笛の踊り:04/03/23 16:38 ID:zf9FADwi
105 :
名無しの笛の踊り:04/03/23 17:06 ID:zf9FADwi
おやおや。
107 :
名無しの笛の踊り:04/03/23 21:28 ID:QWWZ6uy3
単に再発売してくれというのではなく、その演奏家や指揮者、
楽曲に対する思いを伝えるようにすると効果的。
ちなみにわたくしは、レコード会社に再発売のお願いをして
何度か実現したことがあります。
クラシックの場合、再発売と言っても500枚程度しか生産しないので
案外、簡単なんです。
108 :
名無しの笛の踊り:04/03/24 23:00 ID:UB1hBBzF
久しぶりにCDでゴドフスキー版のショパンを聞いたけど、やっぱりベヒシュタインの響きはいいなぁ。
ボレットの演奏に本当にあったピアノだと思う。
ベヒシュタインの音色も最近は少しずつ変わっているらしいけど、あんまり変わらないで欲しいな…。
111 :
名無しの笛の踊り:04/03/25 16:14 ID:3CsRK7vr
>>98 とりあえず協奏曲3番のみ見れたんで感想を。
よく統制され、テンポは速めで、技巧的にもバリバリ弾いていたかな。
カデンツァでは嵐のように駆け抜けるカッコよさも。
音色は先日のN響のような深遠に響くものよりも、突き抜けるような力強い音色で(ピアノは不明)
そのためだろうかラフマニノフの作品で重要な「鐘」の旋律が良く現れていたよ。
荘厳な響きを持って打ち鳴らされる鐘が広大な大地に響き渡るように。
作曲者本人がオーマンディと共演した演奏に近いかもしれない。
地上波放送の録画という事で画質、音質もまあまあ。
マスターテープの起因か、第一楽章では弦楽の音悪め。
112 :
名無しの笛の踊り:04/03/25 18:15 ID:ekxxI/Mm
>>111 CD,DVDの値段と支払いの方法を
教えてもらえませんか。そのサイトにも記述が無かったので
不安なのですが
113 :
名無しの笛の踊り:04/03/25 22:23 ID:ca/6pRaJ
俺がよいと思ったボレットの名演録音。
1.ズガンバーディのピアノ協奏曲
2.ワーグナー=リストのタンホイザー序曲(ライブ)
3.フランクのピアノ五重奏曲
4.プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番
5.ラフマニノフのショパンの主題による変奏曲
次点:ショパン=ゴドフスキのエチュードとワルツ
といったところかなあ。
114 :
名無しの笛の踊り:04/03/25 23:32 ID:cTd2Kk7D
>111 この頃あまり流れないけど スカイAというTV局で流してました。
学校の図書館にショパン バラ−ド集、レ−ガ− テレマン変奏曲&ブラームス ヘンデル変奏曲がありました。
特にレーガー&ブラームスは80年の録音なので指の運びもスムーズで自由闊達ですね。
80年代後半になるとテンポもぐっと遅くなりますね。?音色は明るいので老齢な感じはないです。
115 :
98:04/03/25 23:46 ID:q92ZiNdJ
>>111 本当に感想を書いてくれてありがとう。この前のN響との演奏とはかなり違うみたいだね。
まだ若い頃の演奏に近かったんだろうね…。持ってないけど、デッカのもそういう感じなのかもしれないね。
ピアノはヨーロッパの撮影だからベヒシュタインかな?ボールドウィンの可能性もあるけど…。
ラフマニノフの演奏に近い感じというのは、ボレットの他のラフマニノフの演奏から何となくわかる気もする。
N響とのもピアノを歌わせて、決してバラバラな印象を与えず、存在感のある音で弾いていたし…。
歌って弾くということ、感傷的にならないという面では、確かにラフマニノフの演奏に近いように感じたよ。
DVDには豪快さやスピードもあるから余計に似てそう…。ボレット自身の演奏モデルでもあるわけだし。
でも、本当に素晴らしい演奏だったようですね。お金も入ったし、早速手に入れないと…。
116 :
名無しの笛の踊り:04/03/25 23:59 ID:q92ZiNdJ
80年代後半の演奏ではデッカから出た「未発表ライブ」のメンデルスゾーンの前奏曲とフーガが超名演だったね。
こういう曲をもっとレコーディングして欲しかった…。フランクやシューベルトの出来が素晴らしいだけに。
ショパンの協奏曲は『白鳥の歌』となったけど、言うまでもなく、本当に素晴らしい。
117 :
名無しの笛の踊り:04/03/26 16:39 ID:dQgtHE0g
>>112 ええと、まず管理人さんにその旨のメールを。
CDは¥1500〜¥2800で、DVD-Rは¥2500。
このボレットのDVD-Rは2枚組みなので¥4000だそうで。
送料は一件¥500。支払いは同封の郵便振替にてだそうです。
>>114-115 撮影の角度と照明の関係でピアノの文字が見えなかったですね。
ただ、2度程ボレットの両手が中央に来た時のみ浮かび上がっていました。
おそらくベヒシュタインかと思います。
それとまあ、ボレット自身もN響のときよりも堂々として大きく見えました。
他にも音色で特に感じたのは、その鐘のように打ち鳴らすときも
駆け抜けるスケールを弾く時も、決して音が濁らなかったようでした。(若手ピアニストとの講習でも顕著)
主旋律の輪郭は深く、それ以外は割と軽くあっさりと弾く為か
聴き手に難曲であることを忘れさせる軽快さもありましたし。
ラフマニノフのように旋律がうねるスウィング的な要素も。
118 :
115:04/03/27 00:02 ID:ov9SOgWk
>>117 N響の時は本当に最晩年でしたし、ボレットはどこか体の調子が悪くなっていたのかもしれません。
105のサイトを見つけたときに、まだボレットが元気に弾いているなと思いました。
あの映像はおそらく80年代前半かその少し前くらいだと思うので…。
若手ピアニストは、サイトに書いてあったようにやはり引き立て役になってしまったんですね。
この放送の数年後にバリー・ダグラスはチャイコフスキーコンクールの優勝者になるんでしょうけど、
テレビで優勝直後のダグラスのラフマニノフの3番でなく、2番を聞いたのですが、あまり感心しませんでした。
ロマンティシズムもかけらもなく、歌わすのもあまり上手くない。
違う曲とは言え、この時にボレットから何か学ばなかったんでしょうか…?
ボレットの音の響きは重厚なのに、軽く感じるのは不思議であり、すごいことですね。
何となく、伝えられているリストの演奏に近いのかなと、自分では思います。
リストは他のピアニストの誰よりも音が多彩で響いていても、軽く感じたといいますし…。
やはりボレットの演奏はピアノを弾く人間にとっては、学ぶべき事が多いです…。
(ゎ・_・ぉ)<ダグラスに限らず戦後世代は、戦前世代から何も継承できていないよ。
>>113 プロコの2番なんかいれてるのか、へぇー探さないと思ったら、既に持っていた
3番のカップリングだった(汗
アルゲリッチ、ワイセンベルク、ギレリスといったところのプロコフィエフに慣
れた耳には非常に違和感があるが、こういう悠々とした演奏も時には心地よい。
121 :
名無しの笛の踊り:04/03/27 09:37 ID:ov9SOgWk
>>119 それを言えばそうなんですけどね。時代のせいとは言え、悲しいことですね…。
そしてレッスンを受けて、その伝統から学んでない人がコンクールで優勝…。
ボレットは教師として伝統を残そうと努力し、多くの弟子に慕われた人なので、余計に悲しいことです。
(まあ、ダグラスはコンクールの時も音楽性については評価の高くないピアニストだったみたいですね)
戦後のピアニストは好きなピアニストとしてよくラフマニノフを挙げたりはしますけど、学んではいません。
ロジーナ・レヴィーンの弟子たちすら、若き日のクライヴァーンの他は伝統をほとんど受け継いでいませんし、
ショーンバーグの著書で、「ロマンティシズムの残り火」と書いた、ルービンシュタインやホロヴィッツでさえ、
戦後は少し変化しているので、仕方ないのかもしれませんが…。本当に時代というのは怖い。
そのためかブライス・モリスンは、ボレットを2人よりも価値のあるピアニストだったと書いていますね。
122 :
名無しの笛の踊り:04/03/27 10:05 ID:gkBH9sCF
ラフマニノフの3番の公開レッスンて1986年頃放送されていたやつかな?
そのころおれはパサデナの大学にいて、テレビでそんなのやってた。
最後に自分が模範演奏してたような。
ID:ov9SOgWkさんは鈴木弘尚さんですか
124 :
名無しの笛の踊り:04/03/27 15:08 ID:ov9SOgWk
>>122 おそらくそれだと思います。年まではわかりませんがBBCで放映されていたものですね。
詳しくは、
>>67のサイトを見ていただければ…。
>>123 いいえ、違いますよ。
ボレットの名演奏を聴くにはどのようなCDを手に入れたら良いですか?
この前のNHKを観てハマッタです。
手に入れるのが難しそうでちょっと頭が痛いですけど。
126 :
名無しの笛の踊り:04/03/27 16:13 ID:gkBH9sCF
>>124 そうですか。どうも。
タイトルは忘れた。LA一体で放送されていたんじゃないかな。
ケーブルだとは思うけど、元はBBCですか。
そういえば、英語流に「ジョージボレット」といってたような。
当時、彼のことは知らなかったけど、スペリングは覚えていたから
その後数年後に日本でブームになった時に、「あの人か」とすぐわかった。
127 :
名無しの笛の踊り:04/03/27 18:36 ID:fhiuQdnn
伝説のカーネギーライヴって廃盤なの?
めちゃめちゃ欲しいんだけどな。
128 :
名無しの笛の踊り:04/03/27 19:22 ID:ov9SOgWk
>>125 デッカから出ている他にはグリーグとシューマンのピアノ協奏曲、アンコール集、ショパンの前奏曲集、
フランクのピアノ曲集、ラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲。
輸入版ですが、リストの8枚組みのピアノ曲集は手に入れやすいですね。
RCAから出ている
>>104にあるサイトに載っているリスト未発表名演奏も全盛期の演奏でいいですね。
とりあえずは、すぐに手に入れる事が出来るこれらを集めてみてはいかがでしょうか?
あと、20世紀の偉大なピアニスト達のシリーズの『ホルヘ・ボレット1』。
これは少し手に入れにくいかもしれませんが、伝説のライブです。
前の方の書き込みも参照しながら、色々集めるといいですよ。
>>126 ボレットはアメリカで活躍し、すごい人気だったから、アメリカで放送されたんでしょうね。
76年の演奏会の批評や、図書館などで80年代当時のレコード芸術などの雑誌を読むと、
一般の人はともかくあまり評論家受けしなかった感じがしますが、日本でもブームになったんですね。
>>127 廃盤の可能性が高いですね。20世紀の偉大なピアニストたちシリーズ自体、新品ではあまり見ませんし…。
注文してみれば、意外にあるかもしれないし、色々な店を探してみるといいかもしれません。
結構、あまりクラシック音楽を買う人がいなさそうな店が穴場だったりします。
129 :
125:04/03/27 22:27 ID:5mxuXCPY
130 :
112:04/03/27 23:22 ID:RoI22Vmh
131 :
名無しの笛の踊り:04/03/28 00:47 ID:oc96GXNd
若かりしころのこの人の録音はないよね。
132 :
名無しの笛の踊り:04/03/28 02:23 ID:uju2EuTI
1953のプロコconcerto-2くらい?
133 :
126:04/03/28 07:56 ID:S6lAy8XL
>>128 ありがとう!
少し思い出しました。
>>67にあるように、タイトルはJorge Bolet meets Rachmaninoffだったような。
BBC製作なら本来CMは入らないのだろうが、私が見た放送時には入っていた。
CMに行く前には、タイトルバックで、たしかBoletの肖像?と
Jorge Bolet meets Rachmaninoffという文字と、
バックで超絶技巧練習曲の1番が流れ、
男性の声で「ジョージ・ボレット・ミーツ・ラフマニノフ」
とアナウンスがあるというものでした。
日本ではやらなかったみたいですね。
134 :
名無しの笛の踊り:04/03/28 15:18 ID:K6uDxnS1
>>118 「歌い」、「踊り」、軽快さと颯爽とした演奏は完全にラフマニノフのそれに近いですね。
RCAの一連の録音の編曲、歌曲モノの軽やかさのように。
ロシア・ピアニズムの統計的な学習法で解っている事だそうですが
奏者の「手」によって本質的な音色の気質がすでに決まっているとか。
F・リストのように指が細く、長い巨大な手をした奏者は、
情緒的だが少々金属的で途轍もない轟音を響かせ、
A・ルビンシュテインのようにそれほど大きくもないが、指の肉付きが良く分厚い手は
暖か味があり包み込むビロードのような音色を出すそうで。
これに従って分類したとすれば
リスト A・ルビンシュテイン
ラフマニノフ ホフマン
ホロヴィッツ A・ルービンシュタイン
といった感じで、ボレットも前者に属しますね。
>>133 DVDでも所々合間にピアノに肘をついたボレットの写真と超絶技巧練習曲1番が流れとったよ。
オープニングでは演奏映像も流れていて「アート・オブ・ピアノ」はこれ真似たのか?といった構成だなぁとw
表記も全てJorge Boletでしたよ。
135 :
118・128:04/03/30 14:11 ID:keRpkiNS
>>129 どういたしまして。今は廃盤が多いのですが、頑張って集めてください。
>>133 日本ではやってないと思います。他にもボレットの番組があればまとめてやって欲しいですね。
放送ではなく、
>>67のように映像作品として販売するというのが一番ですが…。
ただ、もっと手に入れやすくなるといいですね。
>>134 『手』によって音の性質が決まると言うのは、ショーンバーグの『ピアノ音楽の巨匠たち』で、
似たようなことが書いてあったのですが、ロシアでは実際にそういう分析方法があるんですね。
言われてみると、音色そのものは各々違いますが、手の特徴によってそういう共通した特徴はありますね。
ボレットの演奏がラフマニノフによく似ているのは、シロティに師事したのも大きかったのではないかと思います。
なぜかあまり公にされていないようですが、88年に日本に来た時のボレット自身のインタビューによれば、
演奏スタイルを確立したのは、サパートンに師事した後、シロティに師事した時だったということです。
(ゎ・_・ぉ)<ボレットがサパートン門下と言う点が未だに謎。
137 :
135:04/03/31 20:06 ID:j+YCSStW
>>136 でも、多くの資料でサパートンの門下ということになっていますね。
ゴドフスキーとローゼンタールに師事している事も書かれていますが、何故かシロティがない…。
多くのCDのライナーノーツはもちろん、ニューグローヴでさえも…。
サパートン門下にされるのはカーティスで師事し、一番師事した期間が長いためでしょうか…。
あまり、サパートンの演奏からは、あまりつながりを感じませんけど…。
ただ演奏家を誰の門下にすべきかは少し難しい面があるように思いますね。
ボレットの場合は師事した人間が多く、みな相当の人間ばかりで、系譜を書くとすごいことになる。
そう言えば、ボレットがザウアーに師事したという話がありますが、本当なのでしょうか?
色々調べてもわからないので、もし詳しい方、知っている方がいたら教えてください。
138 :
名無しの笛の踊り:04/03/31 20:16 ID:T0uBS873
ちょうど1000円の割引券があったので
ボレット(デュトワ/OSM)の演奏するチャイコ&ラフマニノフのピアノ協奏曲を購入。
しかし幾ら聞いても、この演奏の魅力がわかりません。
ラフマニノフだったら、アシュケナージのほうがいいし。
だれか、このCDの魅力を教えて下さい。
139 :
名無しの笛の踊り:04/03/31 23:08 ID:EtCMBu3l
>138
それは最もボレットらしい演奏だと思うけど。
それの魅力が分からないなら、ボレットとの相性が悪いということだろう。
140 :
名無しの笛の踊り:04/04/01 08:51 ID:RPnPlzEZ
>138
俺にアシュケナージの良さがわからないのと同じ事じゃん?
141 :
名無しの笛の踊り:04/04/02 09:34 ID:SzgZi/hL
ホルヘ・ポサダのほうが有名だよね。
MLB屈指のキャッチャーで松井よりずっとホームラン打ってるし。
142 :
名無しの笛の踊り:04/04/03 13:15 ID:pxVccscl
ボレットの良さが分からない人は、シャイーとのシューマンのピアコンを聞いたらいいと思う。
漏れ自身この演奏でボレットと出会って一目置くようになったんだから。
>>142 オイラもボレットのシューマンP協は大好きなぁ。
あの曲の一番好きな部分をボレットほど美しい表現と響きで
演奏してくれた人はいなかった。オイラにとってのベスト!
144 :
名無しの笛の踊り:04/04/03 23:53 ID:LgrFdPia
>>138 そのCDはボレットの演奏の魅力がよく出た名演なのですが…。
魅力は、音の美しさ・色彩、メロディの歌わせ方、ユニークな解釈ですね。
他の演奏に慣れている人には、とにかく気長に聞いて欲しいですね。
ボレットの演奏は非常に個性的なのもあって、後で惹かれていく人も多いので。
リスト超絶技巧練習曲についてはどう思われますか?
146 :
名無しの笛の踊り:04/04/05 22:34 ID:TIVfZ2+i
>>145 「風景」、「回想」、「夕べの調べ」は名演と言えるのではないでしょうか?
ただ、「マゼッパ」、「鬼火」などは否定的な人が多く、自分も否定はしないものの、
ボレットの他のリストの演奏と比較すれば、少し評価が下がりますね…。
各曲の詩的な表現などは申し分ないものの、演奏が慎重すぎるように感じます。
個人的には、ボレットはこの曲集の録音をいくつか残し、演奏会でもよく取り上げていたことから、
おそらく超絶技巧練習曲のCDは実際のボレットの演奏の真価を表してないのではないかと思います。
ライブでは「マゼッパ」等でも素晴らしい演奏をしたのではないかと思うのですが…。
これはあくまで想像なので、
>>69のサイトに全盛期の放送録音があるようですから、
それを聞いてみないといけませんね…。
147 :
名無しの笛の踊り:04/04/06 15:57 ID:+c3RpF5M
放送録音の超絶技巧練習曲1番と半音階大ギャロップ良かったよ。
リストらしいコミカルで舞曲的な躍動があって。
それと独特の高音部での右手の反復もベルのような真珠を敷き詰めたようで綺麗でした。
148 :
名無しの笛の踊り:04/04/07 00:00 ID:2wj5emMZ
ボレットのリストと言えば、そのほとんどが名演ですが、ピアノソナタが特に自分のお気に入りです。
他の演奏も聞きますが、個人的にはどの演奏よりも好きです。
曲の形式感や統一感も十分に感じられるし、華麗さと詩情が完全に融合している…。
まさに19世紀の伝統を受け継いだ最後の巨匠と感じさせる演奏ですね。
>147
ベルのような真珠ってどんなだろう・・・
そっか、放送録音というのを聴けばわかるのかぁ・・・
聴いてみます。
150 :
名無しの笛の踊り:04/04/07 14:48 ID:Mzuh7QRv
>>149 すみません、ちょっと言葉が足らなかったですね。
何と言うかベルのように透き通って軽快なんですが
一つ一つが真珠のように粒が揃って柔らかく輝くような印象でした。
わかるなーなんて表現したらいいかわからないけど、ボレット特有のおとだよね。
152 :
名無しの笛の踊り:04/04/08 16:43 ID:inKSnkhr
そういえばインタヴューで若手ピアニストに
「ラフマニノフ・ホロヴィッツ・モイセヴィッチ・ホフマン・フリードマンの演奏を研究して欲しい」
そして「何が彼らの演奏を偉大にしたかを実際に分析して欲しい」と言っていたらしいね。
(ゎ・_・ぉ)<モイセヴィッチは、確かにゴドフスキの名演もあるけど、録音はどうかと思う。
154 :
名無しの笛の踊り:04/04/08 19:18 ID:u+6i11g0
半音階ギャロみたいな何の芸術的価値もない曲は、どうしてもシフラの演奏と比較しちゃってボレットの良さは通用しないね。
>>153 最近NAXOSから出たモイセイヴィッチの復刻はかなりいいよ。
メトネル本人が2ndピアノを弾いているラウンド・ダンスの録音もあったり。
何より、あのラフマニノフが精神的後継者と評価していたんだから。
156 :
名無しの笛の踊り:04/04/10 18:06 ID:ZlNgb9dt
ボレットの1976年の来日の演奏会のある全国紙の批評。
リサイタルではタンホイザー序曲、ペトラルカのソネットなどを弾いたらしい。
「ひと昔は、こんな弾き方もあった…、と思い出させてくれるような演奏だった。
リスト弾き(?)としてよく知られた存在だ、というだけあって、指も良く回る。
音も磨かれていて美しい。特に弱音などはたっぷり余韻を響かせて、その鼻にかかったような甘さを、たっぷり聴かせる。
演奏を聴いていると、作品よりも、ピアノという楽器がいかにきれいな音がするもので、
表現力も優れ、時にはオーケストラのような壮大な響きまで出せる楽器である、
というデモンストレーションを見せつけられているような気がしてくる。」
今読むと、とても信じられないような批評だけど、誰が書いたんだろうね?
クラを知らない新聞社のおじちゃん
当てたら、賞品が出るかなぁ・・・出ないね。
当てる自信あるようなないような・・・ちょっと決め手に欠けるかな・・・
159 :
156:04/04/11 10:53 ID:VSoOTCFv
少し補足。
最後に「あの戦後の時期のヴィルトゥオーソとしては輝かしい存在だったのだろう」と締めくくられた。
個人的にはどの時期のヴィルトゥオーソ?という気はするけど…。
いわゆる時代遅れの演奏スタイルと判断するこの手の批評はモイセイヴィッチの来日でも起こった事で、
日本の批評家の見識を疑いたくなるね。
>>158 三浦淳史氏によると、最も多くの読者層を持つ全国紙に書かれたらしい。
>152
>「何が彼らの演奏を偉大にしたかを実際に分析して欲しい」
練習。
161 :
名無しの笛の踊り:04/04/13 12:37 ID:8HiAYSM1
最近、また面白いHPを見つけました。前のスレでも紹介されていたかもしれませんが…。
ttp://www.joseph-marx.org/en/samples.html#samples ここのヨーゼフ・マルクスのロマンティックピアノ協奏曲がボレットの演奏です。
マルクスのピアノ協奏曲はボレットが再発見した曲ですね。
メータの指揮でニューヨークフィルとの共演なので、再発見した時のライブ演奏でしょう。
これだけ残っているということは、録音があるのではないかと思うのですが…。
あるなら、今は、ロマン派の隠れた名曲の再発見が盛んなので、どこかのレーベルに是非出て欲しいです。
この曲はアムランのしか聞いたことないのですが、ボレットが弾いたらまさに題名どおり『ロマンティックピアノ協奏曲』でしょうね。
自分はサンプルで聞ける箇所だけでもかなり惹かれています。
162 :
名無しの笛の踊り:04/04/13 15:12 ID:Ukg4by1D
163 :
名無しの笛の踊り:04/04/18 22:06 ID:W8MLMVO2
MarstonのボレットのCD、いつ出るんだろうね?
もう3月は終わったけど…。
164 :
名無しの笛の踊り:04/04/19 16:42 ID:q1al6Gvg
>>161 いやあ、素晴らしいモノの紹介、ありがとうございます。
ラフマニノフを更に甘ったるくしてちょっぴり和声感覚を新しくした感じですが、
ボレットの演奏がまたぴったりはまってますね。
165 :
名無しの笛の踊り:04/04/19 17:45 ID:+h8xMfKc
>161
アムランの録音がハイペリオンから出ていますよ。
何年も前に発売された時には東京都心のHMV某店で試聴できたし。
カップリングはコルンゴルトの「左手の為のピアノ協奏曲」。
166 :
165:04/04/19 21:06 ID:15u++th8
あ、アムランの録音は既にお持ちなんですね。
失礼しました。
アムラン>>>>>>>>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>ボレット
以上。
168 :
161:04/04/19 23:05 ID:ZkRdNDnl
『ピアニストとのひととき』より、マルクスのピアノ協奏曲についてのボレット自身の紹介によると…、
「このコンチェルトは1920年に書かれ、ヨーロッパでは時々演奏されることがありましたが、
アメリカでは全く演奏されませんでした。これは恥ずべき事です。
なぜかと言いますと、この曲は美しい旋律と見事なハーモニー、何万もの音符、音符の行列の素晴らしい曲で、
本当のポスト・ロマン派の狂想的作品だからです。」
「もしこの曲が1885年に書かれていたら、おそらくこれほど影は薄くならなかったでしょうね。」
>>164 そうですね。曲の感じとボレットの演奏が合っているので、試聴するだけでいい演奏だろうと思うんですよ。
聞こえてくるピアノ音、歌いまわしはボレットのものですしね。
これだけの演奏が残っているのだから、誰かが録音したものを持っているのではないかと思うのですが…。
もし残っているのであれば、本当にどこかのレーベルにCD化して欲しいです。
>>165 このサイトのを試聴して、マルクスのピアノ協奏曲がすごく欲しくなって、すぐにアムランのを買ったんですよ。
この曲は美しい曲なので、もっと録音や演奏する機会が増えればいいのですが…。
アムランなんてmidi以下とか坊スレで言われてたのに、それ以下なんて…
マルクスのピアノ協奏曲は、自伝によるとギーゼキングも弾いていたらしい。
何回か演奏会でとりあげていたようだから、放送録音かなにか残っているといいのに。
たぶん、アムランの演奏はそっちのほうに近いんだと思う。
微妙にスレ違いなのでさげ・・
171 :
168:04/04/20 21:52 ID:mORebSJs
>>170 ギーゼキングはマルクスのピアノ協奏曲を弾いていたんですね。
ギーゼキングのも聞いてみたいですね。本当に放送録音か何か残っていればいいのですが…。
172 :
名無しの笛の踊り:04/04/21 00:17 ID:NhN7mOHp
昔はよく弾かれたけど忘れられてしまったピアノ協奏曲といえば、
アントン・ルビンシテインのピアノ協奏曲第4番。
これはメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第2番をデモーニッシュにした
感じの曲で、かなりいい曲だと思います。
もっと演奏されていいと思うんですけどね〜。
アントン・ルビンシテインはチャイコフスキーの先生ですから、
チャイコフスキーも当然、この曲を知っていたんでしょうね。
173 :
名無しの笛の踊り:04/04/21 21:31 ID:MLlQZ74m
アントン・ルビンシテインのピアノ協奏曲はボレットが敬愛したホフマンが録音を残していますね。
ホフマンの弟子だったチェルカスキーも録音していますね。ボレットは演奏しなかったんでしょうか…?
ルビンシテインのピアノ協奏曲はホフマンがルビンシテインの指揮で初演した曲ですね。
ホフマンは演奏後、ルビンシテインに抱きしめられ、初演は大成功でしたが、
この後ホフマンはルビンシテインの下を離れないといけなくなり、ショックを受けたとか…。
174 :
名無しの笛の踊り:04/04/21 23:24 ID:ViJVDah1
A.ルビンシテインの4番、凄くいい曲ですよね。
まさにロマン派の本流を行く堂々たる作品。
第1楽章のコーダ、かっこよすぎます。
第3楽章のコーダも天を駆けていくようで、かっこいい!
★★★★ 指 名 手 配 ちょうせん 前田ゆきをちゃん ★★★★
見たか!【野中旭もびっくりの大バカ野郎!!】
チクリ、チクリやってるんじゃーねーよ! 前田勇喜男。
おまえは居酒屋の出入り禁止者だ。 うざいんだよ、前田ゆき男。
⊆ニ(二(ニニ⊇ ⊆ニ(二(ニニ⊇
./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
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,/ ∧ ∧. i┸i //. ∧ ∧ ||:::ー◎-◎-) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_.,/. (・Д・ ) | :::|// (゚Д゚ ) |:: ( 。。))< 前田勇喜男の嫁はんは朝鮮人だぞ。キショイよ
|/,,,,,へ⊂ ヽ .// ,/ ノ/ || ノ 3 ノ \________
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ゞゝ三ノ ̄ ̄ ̄ ゞゝ_ノ ̄ ̄ゞゝ三ノ ̄ ̄ ̄ ゞゝ_ノ
http://www.erotown.com/gazou/bbs8/img/img20030413141101.jpg http://violet.homeip.net/upload/img-box/img20040126034708.jpg
例のN響の録画を何回も見てたらハマリそうだ
なんというかテンポは遅いけど音のまとまりが良いんだな。
177 :
名無しの笛の踊り:04/04/25 22:55 ID:q92ZiNdJ
注文して3ヶ月にして、インディアナ大のオケとのラフマニノフのピアノ協奏曲のCDが手に入れることができそう。
廃盤になっていたのかと思ったけど、3つくらいの店に注文した甲斐があったよ。
さっき発送のお知らせが来てたから、明日か明後日くらいに着きそう。
全盛期のボレットの演奏を早く聞きたいなぁ…。
>>176 自分は、今でも暇な時によく見てます。親があきれるくらい。
ラフマニノフ、アンコールのショパンとも何度見ても飽きません。
再晩年のボレットにはノクターン全集を作ってもらいたかった…。
アンコールでの演奏、ショパンの協奏曲のCDを聴くたびにそう思う。
178 :
名無しの笛の踊り:04/04/26 00:18 ID:/BDxJ4LH
>>176 ほんとそのとうりだー。これ聞いた後、コチシュ聞くと、あほだなーって思うよ。
もちろんあの速さで弾けるって事は、すごい事だけど、やっぱボレットの聴くと、
だよねーってうなずいてしまう。dVd出たら買うぜ。
デッカで入れてるグリーグのコンチェルトが好きだな。
180 :
名無しの笛の踊り:04/04/29 13:11 ID:tiWXIuGm
Palexaのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のCDを聞いたよ。注文して3ヶ月待ったよ。
演奏はライブだからか、凄まじい迫力。カーネギーホールのライブと同じように全盛期のボレットの魅力が満載。
充実した軽やかな音で、鮮やかに、そして歌わせて弾いていくのはラフマニノフ自身の自演盤に限りなく近いと思う。
テンポも速く、華麗さ・力強さも申し分なく、N響の名演とは違う魅力が詰まっていて、オススメ。
他にリストのトランスクリプションとパラフレーズもついていたけど、こちらもいつも通り素晴らしい。
181 :
名無しの笛の踊り:04/04/29 20:43 ID:+zEaGPUj
182 :
180:04/04/30 14:20 ID:keRpkiNS
183 :
名無しの笛の踊り:04/05/04 15:51 ID:U8hk1eQH
少し興味深いHPを発見しました。といっても大したものではないのですが…。
ttp://bijscholing.vub.ac.be/extra/ まだまだいろんな映像や音源が残っているんだなと思いましたね。
一部はシフラ協会で扱っているものと同じであると考えられるものや市販されているものもありますが…。
ラフマニノフのピアノ協奏曲の2番やアルベニス、シュトラウス=ゴドフスキなど…
他にもありますが、見て(聞いて)みたいものです。
ボレットのリスト箱、アマゾンになくなってるな。
タワー辺りに行かないとないのか。
185 :
名無しの笛の踊り:04/05/06 12:46 ID:gh8UC6AH
この人のプロコの3番聴いてみたい
186 :
名無しの笛の踊り:04/05/07 09:24 ID:f/OBL7YM
ヴァントと組んだチャイコフスキーのピアノ協奏曲(青裏)ってどう?
187 :
180:04/05/09 08:56 ID:EDzWp8Km
Palexaのラフマニノフのライナーノーツによれば、1985年のインタビューでボレットが最も影響を受けたピアニストとして、
パデレフスキ、ホフマン、ラフマニノフ、コルトー、レヴィーン、フリードマン、ギーゼキング、バックハウス、モイセイヴィッチを挙げ、
それらのピアニストの中でラフマニノフに最も魅了されて、ラフマニノフの演奏を今でも夢見ていると書いてあった。
個人的にはパデレフスキ、コルトー、レヴィーン、ギーゼキング、バックハウスは初耳だったね。
他のインタビューでも5人の演奏を聞いてきたということを言っていたけど、影響も受けていたんだね。
ボレットはヨーロッパでも勉強しているから、その時にコルトー、ギーゼキング、バックハウスをよく聞いたんでしょうね。
188 :
名無しの笛の踊り:04/05/11 16:54 ID:PhW76N81
シャコンヌうますぎー
189 :
名無しの笛の踊り:04/05/14 21:44 ID:db5XIXcy
『アラウとの対話』を読んでいたら、ボレットのインタビューが少し触れられていた。
「楽譜に書かれているように弾くのはばかげている。そうすると、演奏はペダンティックになってつまらなくなる」と言ったらしく、
アラウはその「楽譜に書かれているように弾くのはばかげている」という発言にものすごく激怒してた。
ともにリストの孫弟子であり、その伝統の継承者として評価されながら、師事した人・楽派・修行した場所が違えばこうも考え方が違うのかと思った。
『アラウとの対話』を読むと、ホフマンやラフマニノフといった人も批判されているし。
やはり、故三浦淳史氏がいうように昔から独墺楽派とポーランド楽派(ラフマニノフは違うけど)は仲が悪いのだろうか…?
でもホフマン、ラフマニノフ、ボレットの演奏を聞くと確かにボレットの言い分もあるような気がする。
ボレットにすれば、演奏家が楽譜に手を入れるのはリストの伝統ということなんだろう言っていたし、
それに比べてアラウはドイツで起こった原典主義の影響を少なからず受けたということなんだろうね…。
>>189 なるほど・・。含蓄のある話、ありがトン
>>185 GENESIS(GCD104)で2番とのカップリングでありまする
191 :
名無しの笛の踊り:04/05/18 23:08 ID:Id9ssT99
手に入りにくいCDが多い・・・この人若い頃の録音が出て来ないね。
192 :
名無しの笛の踊り:
1959年に超絶技巧練習曲を録音しているみたいなのでCD復刻してほしい。