アバドで好きなのは、LSOとのロッシーニ(序曲集)だな。
宇野功芳(だったと思う)に「このような天才的な表現が可能なアバドが、
なぜいつも毒にも薬にもならないような演奏ばかりするのだろう」と書
かれたやつ。このLPのジャケがまたよかったんだけれど、オリジナルか
何かで、復刻してくれないかな?。
>>136 いいよね、あのロッシーニのリズム!
ムソルグスキ禿山の初録音やストラヴィンスキーもイカッタ。
当時、これがLSOじゃなくてWPOかBPOだったらと思ったもの
でしたが、実際に両オケとベト全作れるようになった頃には
別の人になってたというオチか(´・ω・`)
メータといい、芸術家が成熟するのは難しい
ネタが尽きたか?
チャイコねたではダメ?
140 :
名無しの笛の踊り:04/01/01 11:09 ID:SBS2nUh7
ヨーロッパ室内管とのシューベルトについても語ってみてください。
>>140 当時は話題になったけど、
アーノンクールとかインマゼールとかを知ってしまった
今となってはヌルく感じるなあ。
ベト全同様に再録音してもらいたい。可能性は低そうだけど。
あと、あの全集録音の何年か後にアバドがVPOと演奏した「グレート」を
FMで聴いたことがあるけど、第1楽章第3主題でテンポを落としたりとか、
別人のように伝統的・巨匠的な解釈をしてた。
こだわってるようでいて、実は結構適当なんだよね、この人。
臨機応変ってことなのかもしんないけど。
ここで評価の高かったECOとのハイドン「奇蹟」を聞いてみたのですが、
ちょっと解釈・音色がデリケート過ぎて逆に馴染めませんでした。
「時計」も、音量のダイナミクスが唐突過ぎる気がする個所があって…。
月の世界序曲、98、軍隊はエエなぁと何度でも聴けるんですけどねー。
143 :
:04/01/05 14:15 ID:K1Arc1Oy
健康状態はいかがなのでしょうか
144 :
ひかる:04/01/08 15:26 ID:JGUMx6C1
アバドこそ最高の指揮者だ。曲の真髄を突き、抑制が効いていて、清澄で美しい。
他のドイツ系の指揮者はだんごのようだ。中でもロンドンのモーツアルト40.41とベルリンの第九は素晴らしい。カラヤンなど相手にもならない。
半額処分品の中から漁ったヒンデミットの室内音楽集、
すっげえいいぞ!
もう一枚の方も、処分品で出てくれないかな?
146 :
名無しの笛の踊り:04/01/09 21:17 ID:CWiwMS8V
ロッシーニはすごいね。ロッシーニの例のブォーンをきちんと鳴らしてくれるので、何度聞いても笑える。
147 :
名無しの笛の踊り:04/01/09 22:34 ID:BaO2ctfB
>>144 ヲタを釣るよりも自分のクビを吊ったほうがよさそうだね。
148 :
144へ:04/01/09 22:36 ID:BaO2ctfB
BPOの部屋を荒らしたのもキミでしょ?
アバド、まだ生きてたの?すげー
>>145 「室内音楽」はいいね。ソリストを含めてベルリンフィルが上手いんだけど、
「場」を設定するアバドも巧みな気がする。
第1集のヴァイオリン協(ブラッハー)、コンチェルト・グロッソ(第1番)。
第2集のヴィオラ・ダモーレ協(クリスト)。
音楽が生々しく響く瞬間があちこちにある。EMIの引っ込んだ録音には
両論あるだろうが。
現代ものでいいのは?
152 :
名無しの笛の踊り:04/01/10 19:58 ID:iExFYpsV
ハルサイはどうよ?
珍しいところでは、シュトックハウゼンのグルッペンなど。
「ヴィーン・モデルン」(1枚目)もいいよ。ウィーンフィル。
ヴォルフガング・リーム「出発」、リゲティ「アトモスフェール」
「ロンターノ」、ノーノ「愛の歌」、ブーレーズ「ノタシオン」。
154 :
名無しの笛の踊り:04/01/10 20:06 ID:1HrzSapK
グルッペンは作曲者には不評だったとか
156 :
名無しの笛の踊り:04/01/10 22:11 ID:iOxy5+7j
>>144 釣りだろうが、アバドがカラヤンと比べものにならんくらいイイと
いうことはけしてない。アバドも嫌いではないが。
そう言えば過去、アバドスレをたてる人ってLSOとのモーツァルトが
よいと言ってる人が多い気がするが、同一人物なんだろうか。
>>152 ハルサイも、すごくいいよね。
当時はハルサイの録音が大量に出てきてたけど、アバドのが一番頭使った
演奏だと思うね。無論迫力もあるけど。
ただ録音が最低だ。
ただ、同じストラヴィンスキーでもペトルーシュカはなぜかイマイチだった。
火の鳥は聞いてない。。
158 :
名無しの笛の踊り:04/01/11 02:32 ID:6Z792AEu
塔でロッシーニ「ランスへの旅」のビデオ(海賊盤?)入手しました。
画像も音も悪いが見所充分。特に今は亡きヴァレニティーニテラーニは圧巻。
クリス・メリットはやや不調か。その他カバリエ、ライモンディ、フラルネット、
ダーラ(良い)のベテラン陣も充実。オケの記載はないがウィーンでの収録のようです。
フルートのオブリガートでシュルツが舞台に上がり妙技を披露してます。
89年(?)文化会館で観た記憶がよみがえりました。
アバドのロッシーニはいいです。
アバド/LSOのモーツァルトの40・41番については、絶賛派がいる反面、
「凡庸」「無個性」というような完全否定派も多いようだ。
ある意味、アバドという指揮者をどう評価するかという点での
リトマス試験紙のような演奏かもしれない。
あのアンチアバドの代表格のような宇野功芳が褒め上げている
珍しい録音でもある点が何ともいえないところだが(笑)、
普段は毒にも薬にもならない評論しか書けない小石忠男が
この録音に関してはなかなか的確な評を残している。
曰く「極めて複雑な演奏様式をもった」「ユニークな表現」
「モーツァルトの音楽の陰影を拡大してみせるような演奏」。
アバドのモツについては、食わずぎらい状態なのだが。
特にロンドン響のモツってなんか合わなそうジャン。。
でも
>曰く「極めて複雑な演奏様式をもった」「ユニークな表現」
>「モーツァルトの音楽の陰影を拡大してみせるような演奏」。
を読んで買ってみようかとオモタ。
>>159 >リトマス試験紙
小学生の授業程度の評価をする、ということでつか?
そうでないなら、PHメーター、簡易的な評価でもせめてPH試験紙を使って欲しいね。
162 :
名無しの笛の踊り:04/01/11 13:18 ID:a85HHlny
>>159 >宇野功芳が褒め上げている
へえ。面白いね。面倒でなかったら、コメント紹介きぼんぬ。
>小石忠男が(中略)「極めて複雑な演奏様式をもった」
>「モーツァルトの音楽の陰影を拡大してみせるような演奏」。
へえ。「複雑な演奏様式」というのはよくわからぬが、ウィーン風でも
古楽器風でもない、「ユニーク」な演奏であることは確かだろう。
LSOもおとなしげな、微妙な音を出している。その意味で、「陰影を拡大」
というのは言えてる。40番の冒頭ヴィオラなんか、きっちり音型を
聴かせて、ミニマリズム的な響き、とでも言ったらいいのかな?
その印象が大体全曲にわたって持続。参考までに、初出時に柴田南雄は
「BGMとしてはいいかも」(おそらくヴァルターあたりとの対比)と酷評。
>>162に追加:
モティーフの連係を強調しつつ構成していくというのかな。その点で、
ヨーロッパ室内管とのハイドンに共通するところもある。
>>153に追加:
ヨーロッパ室内管とのシェーンベルク「室内交響曲第1番」のディスクも
いいよ。結構ノリノリで、オケは血のしたたるステーキのような音を
出している。若年寄風のラトル/バーミンガムと好対照。ただし、
原典好きのアバドらしからず、弦をふやして演奏しているのが解せない。
サルヴァトーレ・シャリーノの「夜の自画像」という超マイナー曲も
入っている。あとは、リゲティも入っている。
164 :
159:04/01/11 15:33 ID:c6jE0Qp3
>>162 >>宇野功芳が褒め上げている
>面倒でなかったら、コメント紹介きぼんぬ。
40番「新しい世代の洗練されたモーツァルトだが、充実した音楽美のなかから
詠嘆の情がそくそくと胸に迫る」
41番「まことにしなやかで柔軟な棒さばきであり、デリケートなニュアンスに満ち、
音楽性満点だ」
ちなみに、個人的には上記の宇野評はちょいとヨイショし過ぎだと思います(笑)。
(この人の大絶賛もしくは袋叩きしている批評は、やはり眉唾モノですな)
165 :
162:04/01/11 15:43 ID:a85HHlny
>>164 THX!!
コーホー節を堪能いたしました。お腹いっぱい。
166 :
名無しの笛の踊り:04/01/11 16:20 ID:lc3n+g9Q
ルツェルンの「復活」よかったよね
>>162 40番:
すみずみまで感じきったモーツァルトだ。
光彩陸離たる冒頭から見事だ。
言語に絶するほど寂寥感に溢れたメヌエットも実にすばらしい。
枯れきったコーダも息をのむばかりで,
ここでアバドは,比類のない高みに達している。
しかも表現が全くただごとではない。
特にすばらしいのはアンダンテで,これはまさに古典美の極みだ。
これはもう神技と言って差し支えない。
「功芳くん」を使ってみたw
(やや修正あり)
168 :
162:04/01/11 18:58 ID:a85HHlny
>>167 THX!!!
もう堪能しすぎです。限界っぽいです。失礼、ちょっとトイレへ・・・
169 :
162:04/01/11 20:52 ID:a85HHlny
(自分も「功芳くん」でレヴュー作成:)
劇的かつ人間的なモーツァルトの40番だ。まことに優美な冒頭
から見事だ。驚異的に微笑みに満ちたメヌエットのトリオも実に
すばらしい。思いをこめて歌われる第一楽章第二主題も息をのむ
ばかりで,ここでアバドは,自己の感情を赤裸々に爆発させている。
しかも表現がいささかも皮相でないのだ。特にすばらしいのは
フィナーレで,これはまさに人工美の極みだ。まるで別の音楽の
ように厳しい精神性を感じさせる名演である。
170 :
167:04/01/11 21:42 ID:ek+co0cK
「功芳くん」はいいが
自分でやっといてなんだけど)、
モーツァルトのBPOとの再録はどうなの?
>>166 復活もそうだけど、ベルリンとのマーラー3,7,9はDVDもリリース
して欲しいね。
あとは、6番があればいうことなし。。
DVDといえばロッシーニの指揮ぶりは、昔からほんと絶妙だな(VPOとの
ニューイヤーのは除く)。序曲集のDVDとかリリースされたら面白いんだが。
>>141 あなたの言っているVPOとのグレートのライブが青裏で出ますよ。
>>171 6番は今年BPOの定期で振るよ(6月だったかな)
DGに「録音しろや」と、脅迫文でも送り付けときましょう
>>173 録音するでしょう。
アバドは「BPOとのマーラー交響曲全集を完成させたい」って
言ってるみたいですから。
ご本人の希望通り実現するかどうかはまた別の話ですけど。
175 :
名無しの笛の踊り:04/01/14 22:57 ID:+g8Dsopn
BPOとのメジャーなレパートリーの正規盤少ないですね
マーラーも完成させてほしいけど、チャイコとかモツとか
ブルの交響曲とか、ストラヴィンスキーとか、
今後沸いて出てこないかねぇ・・・
火の鳥1919FMでやってたの、かなりよかったと思うんだけど
176 :
名無しの笛の踊り:04/01/15 23:39 ID:PIMGivwV
シューベルト歌曲の管弦楽編曲集を一部聴いてみたが、なかなかよさそうだ。
アバドは時々変な企画ものを出す(ソニーなど)が、これは成功
している。ブリテン編曲の「ます」なんて面白い。ヴェーベルンのは
意外に普通。ブラームスはさすがにはまってる。レーガー編曲は未聴だが、
楽しみ。最後がアンコールで「セレナード」のオッフェンバック編。
アバドはあまり聞かないですがオペラのローエングリン(DG)はなかなかの演奏に思います。
全体の透明感が素晴らしく清涼感にも満ちています。
もう一つショルティのを持っていたのですが比較にならいかもしれません、ここでの評価はどうなのでしょうか?
178 :
名無しの笛の踊り:04/01/21 13:51 ID:CThuMDp2
5日も書き込みが無いのですが
179 :
177:04/01/21 22:56 ID:YdmVYUwb
俺のせいかな
アバド=ロンドンのモツ40、41を買ってみた。
やっぱ、あの時代の演奏は古風な感じがするよな。ロンドンsoも想像
どおりのサウンドw。
ジュピターはなかなかだったかもね。
アッバード
183 :
名無しの笛の踊り:04/02/04 17:17 ID:vMd8P+l0
ageてみる
アバド&BPOのDG録音は私の駄耳には音が拡散して五月蝿いと思う事が多いが
同コンビでソニーはよい演奏に聴こえる。またDGでもLSOやCSOは結構締まって
ると思う。録音技術や会場の問題?。DGのVPOとの演奏はきれいだと思うが。
☆ユ