天才ピアニスト岡田克彦を語るスレッド

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114岡田克彦
>>76その他の皆様へ

ぼくの作品「クラリネットとピアノのためのドメスティックなラプソディーOP.61」
について触れます。耳について離れない方がいらっしゃるとのこと、正しい聴かれ方
だと思います。モチーフ、メロディー、いずれも旋法を使っていますので耳につく
性質を持った作品です。この作品はモチーフ操作については、ドビュッシーの
「プレミエラプソディー」の手法を使って書いていますので、両方をお聴きい
ただければご理解いただけることと思います。
「ドメスティック」の意味はホームページにも書いていますが、田舎風のという意味で
使っています。A管クラリネットの響きはぼくの中では田舎のイメージですので。
A管クラリネットを使った作品としては、充分機能的ではないとのことですが、
おっしゃるとおりです。転調その他を考え合わせてもA管とピアノのカップリング
では、ギリギリの限界に至っています。ただ、この作品の第三主題の「宇高連絡船」の
テーマの一番下の音がD♭で、B管クラリネットでは出ない、A管クラリネット
でしか出ない音なので絶対にA管用の作品です。もちろん、第三主題の「宇高連絡船」
を移調すればB管用にも書けるのですが、ぼく自身、このテーマだけは絶対音で
そのまま使いたかったのでそうしています。

シンフォニーについては、大学生の頃1曲書いていますが、やめました。ぼく自身は
オーケストレーションなんかよりも室内楽が好きですのでね。まあ、室内楽の仲間が
いろいろいますので、すぐに演奏できた方が楽しいですから。

それにしても、クラ板に久しぶりに来てこのスレッドを見たのですが、
いろいろと変な書き込みがたくさんで驚きました。このスレッド名では、ぼくが
天才ピアニストなんだそうですね、へぇー、ぼくの知っている限りでも、身の回りに
天才ピアニストという感じの子供がたくさんいますよ。第一「天才」っていうのは
ま、10歳代の頃に既にプロコの戦争ソナタやリストの超絶技巧の『雪かき』なんか
を楽々弾いている人たちのことだと思いますので、
ぼく(46歳)にはあてはまんないですね。

ま、いろいろなご感想有難うございました。