【ドビュッシー?】ペレアスとメリザンドを語れ【フォーレ?】
フォーレとシベリウスの劇付随音楽、ドビュッシーのオペラ、 シェーンベルクの交響詩。 こんなにも作曲家に愛された劇作品は珍しい。 「ペレアスとメリザンド」の原作を語るもよし、原作を中心に 各作曲家の比較論を試みるもよし。マターリと「ペレメリ」を語れ。 ちなみにメーテルリンク(マーテルリンク)は「青い鳥」の作者、 さらにいえばいちおうノーベル賞作家。
メーテルリンクというのはペレメリの原作者。
曲の有名度的には フォーレ>ドビュッシー>シェーンベルク>シベリウス でしか?
シェーンベルク版って名盤あるのか?
>こんなにも作曲家に愛された劇作品は珍しい。 「オルフェオ」のオペラ化はもっと数多いはず。
7 :
名無しの笛の踊り :03/07/22 17:39 ID:O+nInE62
ドッピュ〜の音楽に原作者ケチつけたけど 他のはOKだったの?
>>7 ドビュッシーの奴は当時は理解され辛かっただろうな
マリウス・コンスタンの「ペレアスとメリザンド」交響曲 は数に入れんでいいのか?
ナイスなスレですな! なんつったってシベリウスが暗くて悲しくて最高。
11 :
直リン :03/07/22 21:38 ID:Qh3JDWFC
>こんなにも作曲家に愛された劇作品は珍しい。 シェイクスピアなんか、「ペレアス」の比ではないな。 「ロメオとジュリエット」「ハムレット」「オセロ」「マクベス」 「あらし(テンペスト)」・・・・・・ 他にもホフマンスタール「イェーダーマン」(シベリウス、マルタン他)とか。 でも「ペレアス」の音楽が名曲揃いなのは認める。 とっつきやすさなら フォーレ>シベリウス>(コンスタン>)ドビュッシー>シェーンベルク かな? 曲全体の長さも関係するけど。
13 :
名無しの笛の踊り :03/07/22 21:56 ID:cQgEeipD
シベリウスに一票
ドビュッシーに一票
15 :
名無しの笛の踊り :03/07/22 22:06 ID:6Q/qE6wD
傍目には地味なストーリーだがな。 誰か台本の魅力を語ってくれ。
>>15 いやいや、なかなか魅力的だと思う。フランス語で見ると時に韻文を交えた
非常に詩的な文体。ストーリーの進展とともに生命感が次第に失われていく
幻想的な描写。まあ、こんなに気軽に対訳本が読めるのも岩波のおかげな
わけだが。
17 :
名無しの笛の踊り :03/07/22 22:20 ID:EcD3v0r2
>>15 目利残土のはぐらかしの回数が数えきれず。解釈に千差万別の可能性有り。
ペレアス=DQN 五郎=マンセー という解釈のボクは逝ってよしですか?
そもそもこの戯曲は、わけのわからなさそのものを 楽しむべきなのだろうか。
ドビュッシーのペレアスは眠い。 気持ち良く眠れるが。
三人の盲目の姉妹(メリザンドの歌)の扱いが フォーレ、シベリウス、ドビュッシーの三者三様で面白い。 フォーレ:組曲からは除いている。 でも3曲目ぐらいに付け足されることもある。 「ペレアス」ロンドン初演のための作曲されたもので、 歌詞が英語になっていて、少し違和感がある。でもいい歌。 シベリウス:組曲に入っている。もちろんオーケストラだけだが、 元々小さい編成(30人程度)でさらに楽器を絞っている。 ピアノ伴奏の歌曲にもなっている。ヘルシンキでの上演 の際にはスウェーデン語訳で歌われたが、歌曲の出版の 際にはフランス語に戻されている。 スウェーデン語版はBISからディスクが出ている、か そのうち出る、と思う。 ドビュッシー:別の場の歌と差し替えられて削られている。
三人の盲目の姉妹の歌って面白いよね。 歌の最後が 「あたしたちのランプはもう消えているのよ……」(岩波文庫版) で終わってる。このなんとも救いようのない歌詞。 この歌もいろいろな暗示が含まれているようで、いくらでも解釈の可能性が残っている。 けっこう重要な歌だと思うんだけどな。 それに対する三者の対応はそれぞれ面白い。
ドビュッシー(コンスタンス版)ってこれまで録音は何種類あるのですか? ボード/チェコフィル盤は知ってますが。
>>22 フランス国立トゥールーズ管弦楽団演奏のフォーレにはメリザンドの
歌が入っていて、それがなかなか秀逸な演奏でした。
>>12 シェークスピアは作品全体としては音楽化・オペラ化は非常に多いが、
単一作品で見た場合、ロミジュリは別として、あとはペレメリ以上に
複数の作曲家が曲にしているという作品は少ないと思われ。
ロミジュリは、ベルリオーズ、チャイコ、プロコ…あといたっけ?
わてな、明日逝てまうのや。
>>27 ヲイヲイ、まだ聞いてない曲が世の中にゴマンとあるだろうが!!
逝くんじゃねーよ!!!
>>26 > ロミジュリは、ベルリオーズ、チャイコ、プロコ…あといたっけ?
ベルリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」にも
ロメオとジュリエットが登場したっけ?
メーテルランク
昔、LPでドビュッシーのペレアス聴いてた頃は、寡黙なオペラなのに、LP のノイズが邪魔でしょうがなかった。CD時代になって、やっと、静謐な音世界 を十全に味わえるようになったと思う。私はいまだにLPも聴いているが、この 作品に関してはCDは有り難い。ともあれ、ドビュッシーのは、この天才の中でも 特別な地位を占める名作だと思う。尤も、NHK・BS2で放映されたグライド ボーン音楽祭のペレアスも唯一の視覚ソフトとしてエアチェックテープを大切に 保存している。
フルネの「ペレアス」頼むから再発してくれユニバーサル!
36 :
名無しの笛の踊り :03/07/23 19:47 ID:ZpWgML6h
目利残土にふさわしい美女歌手によるDVD発売きぼん!! (どぶしー)
37 :
名無しの笛の踊り :03/07/23 21:32 ID:xGivcCbW
ブーレーズの映像版はどうなの?>でぶしーのペレメリ
38 :
名無しの笛の踊り :03/07/23 22:18 ID:vMFuND9L
昔SONYから出てたブレーズのペレアス(ドビュシ)、CD化されてますか?
39 :
名無しの笛の踊り :03/07/23 22:34 ID:ZpWgML6h
>>37 森 泉のほとりにて
五郎「。。。おお、これは美しいひとだ。」(... Oh! vous ?tes belle !)
漏れ (えっ!?)
40 :
名無しの笛の踊り :03/07/23 22:39 ID:ZpWgML6h
>>38 ん? CD3枚組のを持ってます。"CBS OPERA LIBRARY 15"
でも、随分前に買ったもの。
探せばいくらでも出てくる。 名曲のヒット率が高くないもんで知られてないだけだな。 ロメオとジュリエット チャイコフスキー、プロコフィエフ、カバレフスキー、ベルリオーズ、 グノー、ベッリーニ、C.ランバート、スヴェンセン、ダイアモンド、 ロレム、・・・・・・ マクベス R.シュトラウス、ヴェルディ、イベール、ウォルトン、・・・・・・ 全戯曲を本気で調べたら、それだけで100レスぐらい、 すぐにいってしまいかねんぞ。
やっぱりシェイクスピアをなめたらあかんね。 ところで「ペレアス」以外に、マーテルリンクを題材にした曲という のは何があるのかな? ツェムリンスキーの「マーテルリンクの詩による 6つの歌曲」op.13というのがあるけど。
>>24 ドビュッシー/マリウス・コンスタン編曲
「ペレアスとメリザンド」による交響曲
(どうして誰も正確にわかるように書かんのか)
私はDENONのフルネ&オランダ放送フィル盤も持っています。
戦後に活躍した人で(存命?)指揮もしましたから、コンスタン本人指揮の
録音というのも探せばありそうな気がします。良い悪いは別として。
シェイクスピアとの比較はともかく、同時代の、しかもヨーロッパ各国の
一流作曲家にこれほどもてはやされた戯曲というのは、やはり珍しいかも
知れません。
>>44 エーリヒ・ラインスドルフ編曲の「組曲」というのもありますよね。
アバド/BPh盤を聴きますが、なかなかいいです。
ひょっとするとアバドが手を加えているのかもしれないが、
オペラよりも盛り上がる箇所があります。
46 :
1 :03/07/24 01:08 ID:???
スレがかなり盛り上がって立てたかいがありますた。
>>42 報告乙。ロミジュリはダントツに人気ですね。
>>44 アバドは全曲盤もありませんでしたっけ?(LD?)
ところでドビュッシーのオペラの名盤って言うとどの当たりになるんでしょうか?
>>7 パリで、それもオペラ化してのことだったから上演までに文句も出たと思はれ。
ロンドンやヘルシンキやウヰーンで何をしようと知る由もなかった、と。
シェーンベルクに「ペレアス」で音楽を書くよう勧めたのは、誰あらう
リヒャルト・シュトラウスであった。これは意外。
ドビュッシーの名盤: アンゲルブレシュト、ボド、ブーレーズ(旧)、クリュイタンス、アンセルメ・・・
>49 全部聞いたがカラヤソの方がイイ!シュターデたん(ハァハァ
51 :
名無しの笛の踊り :03/07/25 11:18 ID:z2Iu2zNt
アンチじゃないんだがペレアスに限ってはカラヤンはだめだな。 シュターデの歌は彼女の容姿を上回ってはいないし・・・ オケに関してだったら意外なことにアンセルメのステレオ盤が 音色というか響きの色彩感が豊でいい!
なぜハイティンコの名前が出ない!?(つーか、これしか持ってないw)
ちと気の毒でありんす。
54 :
名無しの笛の踊り :03/07/25 22:00 ID:WJ7eZQ/v
>>49 デゾルミエール(EMI)はペレアス全曲の世界初録音(この情報は本当にそうか不明?)
にして、フランスでは未だにベスト盤と言われている。
この演奏の欠点は、録音が古いという指摘があるくらいだからどれだけ凄いかわかる
と思う。演奏は、カラヤン?アンセルメ?と思うくらい、思いっきりフランスしている。
これを聞くと、アンセルメやクリュイタンスって本当にドビュッシーの、フランスの
音楽を演奏しているの?とふと思ってしまったくらいだった。
ただかと言って、デゾルミエールが凄い演奏かというと、他の録音では、ここまで
凄くない。多分、ナチスドイツ占領下で録音したという特殊な環境がそのまま演奏に
反映されているのだと思う。
ちなみに自分は演奏聞いてから、ペレアスとメリザンド役の写真見たけど、びっくりだよ。
まるでドビュッシーの構想そのままの絵が載ってきているかのような異常な感じ
だった(あまりに不気味で当分見れなかったくらい)。この盤の歌を聞いた後で他の盤を
聞くのはちょっと苦しい(ハマればの話だが)。
ただドビュッシー的フランス的というのはかなり息ぐるしいものだと実感する演奏
なので、そういうのが嫌いな人には、カラヤンとかいいと思う(いい意味で)。実際、
フランスの雑誌では、デゾルミエールに次いでカラヤンを薦めていた。
55 :
名無しの笛の踊り :03/07/25 22:01 ID:WJ7eZQ/v
>>54 記載ミスした。スマソ。
デゾルミエールは指揮者の名前です。
戦メリとメリザンド(4CD)っていいの?>だれか
>>56 デゾは見かけない。フルネも見かけない。なんたること!
フォーレの組曲はアンセルメ&スイス・ロマンド管のが一番好きだが、難を言えば 曲順が通常と違う。「前奏曲」「糸を紡ぐ女」ときて、普通は「シシリエンヌ」 なのに、アンセルメは先に「メリザンドの死」を持ってきている。「シシリエンヌ」 は後から組曲に加えられたから、という理由らしい。困ったものだが、CD時代に なって、トラック順をいじれるようになったので、どうでも良くなったとは言える。 後は、続けて「パヴァーヌ」合唱入りバージョンが聴けるデュトワ&モントリオール 交響楽団、4曲目にシュターデの「メリザンドの歌」が入ったプラッソン&トゥールーズ・ カピトール管弦楽団のを聴いている。 「シシリエンヌ」は元はチェロとピアノのための小品だった。フォーレが最初は組曲に 加えなかったのは、旧作をオーケストレーションしただけだから、だったのだろうか? でも人気曲なので考え直して追加した、とか。 オーケストレーションといえば、「ペレアス」の劇音楽を作曲したとき、フォーレは 忙しかったもので弟子のケクランにオーケストレーションを手伝わせたという。 組曲への編曲の時は自力だったようだが。 ドビュッシーもオーケストレーションに人手を借りたり、全くの人任せにしたり している。ハリウッド映画などでよくある「オーケストレーター」みたいなものか? シベリウスも色々聴いているが、「ペレアス」に限っては本場北欧やイギリスの オケや指揮者でなく、ボド&チェコ・フィル盤を一番に推す。
>59 ボド盤は、ペレ&メリばかりを集めた2分冊のCDでしたね。コンセプトの面白さに引かれて、買いますた。 録音の良さにはびくーりした。丁寧に作られたCDだと思いますた。 なかではシベが1番だったかな。シベとカップリングのドビュッシー(組曲編曲版)は、ぴんとこなかった。 フォーレ、シェーンベルクも印象が薄い。60年代にこのコンビが残したオネゲルの諸作が掘り出し物だった だけに、シベ以外は漏れ的には期待外れですた。
61 :
名無しの笛の踊り :03/07/26 17:31 ID:jFM7i19+
>>56 仏パテは売っているみたい(デラックス版が中古CD店にもあった)。LPも
フランス盤ぐらいたった記憶が(日本盤は見たことない)。米RCAのLPは持って
いたけど、SPと同時発売のキワものだった。
廉価盤のナクソスを侮ってはいけないYO!
シェーンベルクの交響詩がほとんど話題になっていない・・・・・・
>>63 シェーンベルクはカラヤンがいい演奏だと思うが、曲を好きにはなれん。
>>62 ナクソス高いよ。Pereasについては。
シェーンベルクはカラヤンのはいい演奏だと思うが、十数年前FMで聴いた どっかのライブ録音だったウルフ・シルマー/ウィーン・フィルってのが、 カラヤン/ベルリン・フィルより好きだった。
小林秀雄はメテルリンクの運命論的な物語を面白くないと言ってますね。 曰く「天才(ドビュ)はまさに天才らしいやり方で台本選びを間違ったのだ」と。
>69 むかしよんだ、すごいおもた。 …しかし、今言われても何のことやら。前後の文脈が思い出せないし、読み返す気も起きん。 当時「ペレアス」の作曲者をヴァグネルの後継者として看破していたのは凄いと思うが。
>>70 さん そうだよね。
音楽を聴く能力、当時としたらすさまじいね。
舞台は見ずにフルネの指揮ばかり見ていたって書いてあった。
台本の話は、前後の文脈も何も、好き嫌いで語っていた記憶があるよ。
メテルリンクは例えば、花の観察をして、ある宿命の中でしか存在し得ない生を考えている。
「ペレアス」にもつがなるそういった宿命論的な考え方そのものが私の気に入らん、
と語っていたような。
私個人は、宿命論的な台本と、記号論的な音楽書法からの脱却を狙うドビュの音楽のギャップが生み出す、
ある種トランスした世界が何とも心地よくやばい感じで、大切なオペラの一つになってます。
>>56 デゾ盤は海賊盤でよかったらOpera D'oroが出してるからかなりの安価で
手に入るよ(1500円しなかったような…)。尼とかでも扱ってたと思うし。
個人的にはファーストコンタクトがクリュイタンス盤だったせいだろうか、
かなり演奏が明晰で理知的に感じられたです。クリュイタンス盤の過剰に
瞑想的でロマンティックな効果をやや狙いすぎの感のある演奏が、出来は
ともかくかなりお気に入りだったし…。
しかしジャンセンもジョアシムも本当に美形だったからねえ…。せめて
映像でジャンセンのペレアス、残ってへんやろか…?
73 :
名無しの笛の踊り :03/07/30 00:59 ID:xXbgprmU
>>71 台本とドブシの音楽は一致していると思ってましたが。
ドブシの家族は皆早死にしてばかりで、ドブシ自身、早死にするわけですし。
ワグナの旋律線が上昇傾向が多いのに対して、ドブシは逆の下降傾向が多くて死の運命を予感させているというような評論を読んだ覚えがあります。
>>73 関係ないけど、シベリウスのところは本人と姻族に長生きした人が多い。
ジャン・シベリウス 1865〜1957
アイノ・ヤルネフェルト(シベリウス)(妻)1871〜1969 美人だった
アルヴィド・ヤルネフェルト(妻の長兄)1861〜1932 劇作家、「クオレマ」の作者
アルマス・ヤルネフェルト(妻の三兄)1869〜1958 作曲家・指揮者
ユッシ・ヤラス(五女の夫)1908〜1985 指揮者
75 :
70 :03/07/30 03:49 ID:???
>71 今仕事場なので、記憶だけで書いてますが… 物語自体は、世間知らずの人妻が、遊び人の義理の弟に誑かされちゃうだけの話。ペレアスはきっと、 つい何日か以前に別の女と同じことしてたろうし、明日になれば(殺されちゃうんで明日はないけど) 違うこと思ってる、軽薄で責任感の無い男。メリザンデも別の男に口説かれても、同じように心揺らいで いたろう、意志の弱い、主体性の無い女。はっきりいって、どちらも子供。 けれど、ドビュッシーの音楽がつくと、そういった一瞬々々の心の移り変わりこそが真実なのだと思って しまう。互いに初めて愛を言葉で確認したときの、ほんの少しの心の開放。逢引をゴローに見付かった、 ただそれだけで追い詰められ、開き直り、愛に殉じようとする狭い心。音楽にはそれに共感を与えるだけの 力がある。 小林の言葉は、台本のそうした不備と音楽の持つ説得力を彼一流の衒学的言い回しで書いただけの事 と思える。拙くとも自分なりに作品の魅力が分かるようになった時、もう小林の言葉は全く必要無いと 思った。今読み返す気も起きんと書いたのはそういう意味。字面のかっこ良さに比して、中身は無いと思う よ、小林秀雄の芸術に関する文章は。 本居宣長は畢生の大作らしいし、まあそうなのだろうが、芸術論は若気の至りかただの金稼ぎ。文学部 以外の人は読む必要無し。 後半スレ違い、スマソ。
>>75 いいこと言うねえ、アンタ
スカっとした。
>>43 戯曲では「盲人達」「7人の王女」がオペラ化されているはず。
>>75 =70さん、その物語の読み方はちょっと短絡的に過ぎるのでは?
ペレアスはあれだけメリザンドと会っていても、ずっとプラトニックなままなのですよ。
ようやく最後で、おそるおそる愛を確かめあうことになる。とても「遊び人」とは考えられない。
アルケルの意に背くことは分かっていても、政略結婚をあえて拒みメリザンドとの結婚を強行したゴローに
比して、旅に出ることすらひとりでは決められないペレアスが子供だというのはわかりますけどね。
ペレアスは、メリザンドには見えた赤い薔薇を認識できないし、最後の逢引でゴローが接近しているのに
気付くのも遅い。何ごとにおいても一番見えてないのはペレアスですよね。
虫ですら死なないような小傷で息絶えるメリザンドの本当の死因は何なのか。
ペレアスを本当に愛したからにほかならない、と思うんだけど。
誰に口説かれても、同じ道筋をたどったとは考えにくいです。
だいたいペレアスは口説きらしい口説きをしてないんじゃないかな。
逃れようのない運命の中で必死に生きる彼らの生のひとコマひとコマに、
光を当て、血肉化させたのがドビュッシーの音楽なんだと思う。
本だけ読むと、そこには偶像化された人物が繰り広げる静的な時間が流れるだけですが、
音楽がつくと絵本から生身の人間が飛び出てきたように、リアルな感情の刻々の変化が眼前となる。
その差異が、夢か現実か分からないある種のトランス状態を導いている気がしてならないのです。
少なくとも私個人は、このオペラでそのトランス状態を楽しんでいるんであって、
登場人物の誰にも共感はしてないですね。
>78 短絡と言われれば、確かにその通り。僕自身はある程度ゴローに感情移入してるし、ゴローの思い込み の激しさや、偏執狂的なところは意識的に無視してる。メーテルランクの施した象徴的仕掛も判ってない。 従って、Act.5やAct.4Scene3は僕の中では浮いてしまっている(音楽は好きだが)。 ゴローの立場で考えたとき、ペレアスは自分の明日さえ決められない駄目な弟だし、メリザンデは自分 の希望を言葉にさえしない(希望など持ってない?)。そういう意味で、遊び人、主体性の無い女と書いた。 二人とも、自分の言葉に責任を持てない、持とうとも思ってない、だから何も出来ない。限られた世界の 中で、ささやかな感情しか持ちようが無い。二人の気持ちの高まりを傍から見ていたゴローにとって、 そんなものを愛とは呼べないと思う。逃れようのない運命なんかじゃない、それに立ち向う術を(迂闊にも) 二人は持ってなかった、それだけのことなのだ。メリザンデはなぜ死ぬのか、生きるとは言葉を発し続ける こと、そのこと(ゴロー的世界の約束事)を拒絶したからに他ならない。 …纏まんなくなっちゃたです。長レススマソ。も少し考えてみるわ。
>79 補足。二人はプラトニックだったろうけど、それは意思的にそうしたのではなく、成り行きだったと思う。 だから、可能性の存在こそをゴローは許せなかった、そうして、それこそが現実の決まり事なのだ。
81 :
名無しの笛の踊り :03/07/30 19:55 ID:xXbgprmU
何とでもいえそうな、実にフランス的物語だと思ふ。
>>75 =70さん
ゴローはこの物語では一番現実に近い人で、なおかつ損な役ですよね!
ゴローは戦いの中で育ったから、魂はわめき散らしながら果てるものと思っているんですよね。
メリザンドはペレアスが逝ってしまった今、ゴロー的世界と決別しようとしている・・・
私もそう思います。
両方の世界を知っているアルケルから「魂とはどういうものかそたなは知らん」と言われてしまう。
ゴローはつくづく損な役回りですよね。
ごろーごろーって、野口かよ???
>>83 曽我五郎ざます。
おフランスには次郎もいるざます。
>>83 まあ、5浪してる受験生の気持ちに似てるっていうか。
こんなに頑張っているのになんで(受け)入れてくれないのかなあ。。。みたいな。
87 :
名無しの笛の踊り :03/07/30 23:31 ID:3uVIzZUQ
オーケストレーションに関しては、ペレアスはパルシファルの直系だよね。 すでにペレアスで成功を収めていたラトルがパルシファルのオファーが あったとき、自分にはまだ早いのではと悩んでいたら、ペレアスでゴロー役 をやってたバリトン歌手にペレアスをあれだけ振れるのだから大丈夫だろう と太鼓判をおされて決断したらしい。 ドビュッシーの文章を読んでもすごくパルシファルを意識してるね。 最近ブーレーズのインタビューを読んでびっくりしたのは、ブーレーズは ヴィーラントワーグナーとそりがあっていて、彼とペレアスをやる計画が あったとのこと。ほかにもえぇっといいたくなるようなオペラのプロジェクトが あったらしい(ドンジョヴァンニとか)。彼が死んで頓挫したのだが、 結局ドイツのペーター・シュタインと組んでやったのがDVDになっている。 これは最高だと思うけど、どうかな。
ドビュッシーとワグナーの音楽が別物なのは普通の耳であれば解ることですだ。 パルシファルはつまんない。
89 :
1 :03/07/31 02:23 ID:???
自分の建てたスレが反映しててけっこううれしい限りであります。 原作論議で白熱しておりますが、個人的にはメリザンドは最初から 最後までそれこそ「水」のようにつかみどころがない性格に見えます。 けっきょく登場人物たちはペレアスも含め最後までメリザンドを理解 出来なかったんだろうなと思います。 メリザンドは最初から最後まで謎なのが魅力だと思われ。
↑繁栄じゃなくて反映しててというところがどびゅっしぽくてよいでつ。
91 :
1 :03/07/31 02:41 ID:???
漏れの好きな科白は 第5幕第2場冒頭の医師の科白 「あんな小さな傷くらいで、あの方は死にはしませんよ。 小鳥でも、あれは死にはいたすまい……ですから、あの方を 殺したのは、殿、あなたではございいません。そう悲観なさい ますな……あの方は、生きているわけにはゆかなかったのですよ ……理由もなく、この世に生まれた方なのですよ…… 死ぬと分かっていて。そして今度は、理由もなく死んでゆかれる 〔後略〕」 けっきょくメリザンドは引っ掻き回して、その自覚もなく 死んでゆくという構図がいいような気が。
92 :
1 :03/07/31 02:51 ID:???
>>90 お褒めに預かり?光栄です(w
>>91 は原作の部分です。
虫の息でメリザンドはゴローに詰め寄られるも、
最後までペレアスとの関係を自分でも説明できないのは
メリザンドの無自覚性が現れているでしょう。
みなさん原作読みましょうね(w
すっごい象徴的な小細工がそこらじゅうにあって面白いですよね、原作は。
例えば
1、第1幕第4場
ゴローとメリザンドを乗せてきた船がどうなると予想されてるか?
2、メリザンドが盲目の泉でなぜ結婚指輪をもて遊び、
底なしの泉に落ちてしまうのは意味があるのか?
3、第4幕第3場
全くストーリーと関係の無さそうな羊の群れの話は何を象徴するのか?
などなど暗示に満ち満ちた小ねたが、読者(ドビュッシーも?)の
想像力=創造力を掻き立てたのだと思われ。
>>1 さん、
サンポリズムがこの物語の大きな魅力の一つだと私も思います。
原作では第1幕の冒頭、女中たちが祝い事を予知して城門を水で清めている場面がありますね。
この物語の核心が「水」の周りで進んでいくことを暗示するものと思いますが、
ドビュは思いっきりカットしますたね。
>>91 の3、第4幕第3場に関してですが、
この、死に行く運命のものは何も声を発せず押し黙っている(メリザンドの死に方とリンク)
というのに対応するゴローの死に対する考え方(魂はわめき散らしながら果てるもの)が語られてる場面も
カットされていたように記憶していますが、今原作が手元にないや。
94 :
_ :03/07/31 09:51 ID:???
>>1 さん、
メリザンドの無自覚性ってことでふと思ったのですが・・・
メリザンドは4幕4場で「嘘はゴローにしかつかない」とペレアスに言っているのですが、
2幕1場でペレアスにゴローとの馴れ初めを問いただされたとき、
「ゴローは私にキスしようとした」などと嘘を言っています。
ゴローからもらった結婚指輪をなくしてゴローに問いただされるときは、
本当は真実を言うはずだったのに、とっさに「海辺の洞くつでなくした」などと
これまた嘘をつく。
実は結構計算高い女性なのかもしれないですね>メリザンド
96 :
70 :03/07/31 12:25 ID:???
>95 ペレアスは、無自覚なドン・ジョバンニ。ドン・ジョバンニは、自分の悪を自覚してて、地獄に落ちる運命すら 受け入れたけど、ペレアスはただゴローを恨むだけ。彼の恨みを背負って行き続けるのはゴローの方。 メリザンデは無意識のカルメン。カルメンは自分の魅力を意識して、その魅力の引き起こす結果を肯定 したけど、メリザンデはその場しのぎ。彼女に計算はない、だって損得なんか判らないのだから。 結構世の中の迷惑な人ってこんなじゃありませんか?相手をするこちらとしては、それでは人格として 捕らえられないから、悪人といってみたり、計算高いと納得してみたり。 この辺、メーテルランクは計算ずくなのかなあ。
>>70 さん、
ドン・ファンは、まだ封建制度が残っていたヨーロッパで、
庶民に希望と憧れを抱かせるようなプレイ・ボーイだったわけだから、
ちょっと格が違うし、ペレアスには華がなさ過ぎる気も・・・
メリザンドについては何かわかるような気がします。
だってヨボヨボのアルケルとだって結構なラブシーン(?)が登場しますしね。
99 :
名無しの笛の踊り :03/07/31 20:02 ID:VuSS70lO
そうなんだな。目利残土を何者ととらえるかが大きなポイント。 いろんな断片を示すので推測されることがいっぱいある。でも全然明確にならないまま逝っちゃう。
100ゲットですか〜?レレレのレー _______________________________ V ┌┴┴┴┴┴┴┴┴┴┐ | | | ● ● | (○┘ ______ └○) | ______ | /__________\ || | | | | || || └―┘ └―┘ || \\ ┌―┐ // \\ | | // ( 〇) \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ∩ || `――┐┌―-′ /└┴┴つ / ̄ ̄ ̄ ̄/――( ∫ | / ̄| ̄\__) /⌒\/___ノ |_/ || /λ \ __∠ || / )\  ̄\ λλλ (/ | ) \_ノ \______/ / | /∠_ / | (__) ノノ人人
オネゲルも「ペレアスとメリザンド」書いてたっけ・・・?
102 :
70 :03/08/01 10:47 ID:???
>95 ドン・ジョを持ち出したのは、脳内妄想が過ぎるかな? 僕はあまりオペラに詳しくない(あと聴くのはヴォツェックくらい)ので、女誑しというとドン・ジョしか 思いつかなかったのと、アルベール・カミュが不条理な人間の一類型として、ドン・ジョを描いていたのを 念頭においてのことなのですが…。 現実世界でペレアスのような人格を造型すると、大半の人には下卑た、卑しい性格に映るんじゃないかな、 と思ってみたりするわけです。自分を受け入れる人間としか付き合えないでしょ、彼は。 でも、自分自身を客観視するだけで、そうした性格が、魅力的人格に生まれ変わったりする。ドン・ジョは その「生まれ変わり」に成功した人間だとも思うので。 ペレアスとメリザンデは互いに、恋に恋し合ってるようにも思える。別の人格を受け入れられるほど、 二人は大人じゃない。 4幕4場の二人は美しいですね、いつ聴いても涙が零れる。それを傍らで見ているゴローは、本当に 遣る瀬無かったろうな。 またまた脳内妄想、スマソ。
103 :
名無しの笛の踊り :03/08/01 18:51 ID:+iFEvFVV
ドビュが影響を受けているのはワグナーの「トリスタンとイゾルデ」。 こちらも2人が最後には死んでいくけど、悲劇といいながらも実はそれで成就するというか昇華するというお話。(??「失楽園」) 音楽的にも一部継承している(指導動機など)けど、ワグナーがffしそうなところをドビュだとppで強調したりしていて独自性は高いと思う。 トリスタンとイゾルデの人格もかなり違っていて、極めて明瞭。 影響を受けながらも、ドイツとは対照的なフランスの感性なんだと思う。
(^^)
Maurice Maeterlinckをどう読むかというのもちょっとした問題だ。 名前の方はフランス読みするしかないが、 (でもそれだと本当はモーリスでなくモリスだろう) 名字はメーテルリンク、メーテルランク、マーテルリンクと色々ある。 ベルギーの北半分を占めるオランダ語圏、フランデレン地方 (フランス語でフランドル、英語でフランダース)の出身だから オランダ語読みでマーテルリンクとすべきか、 フランス文学の作家だからフランス語読みでメーテルランクとすべきか。 (より正確にはメテルランク)
人気の度合いからすると、 フォーレ>ドビュッシー>シベリウス>>>>>>シェーンベルク か? シェーンベルクのは、定番だけどブーレーズ&シカゴ響が良いですね。
107 :
名無しの笛の踊り :03/08/04 01:05 ID:4PAbHTjb
>>106 音楽の人気は フォーレ>ドビュッシー だろうけど、
フォーレのはあまり語るネタがない。 と言ったら、フォーレ協会の人なんかは怒るでしょうか。
シェーンベルクは昔、「よく判る」演奏として、べーム/のウィーン・フィル (ライヴ、DG)を薦められたことがある。結局よく判らず、あまり聴いてない。 ブーレーズはNYP時代の浄夜が凄すぎて、80年代以降は疑問符付き。 もっと凄みのある演奏が、若い頃の彼なら出来たんじゃないかと思う。 …皆さんのお薦め、教えてほしいでつ。
111 :
名無しの笛の踊り :03/08/04 11:59 ID:4Gak2Y4w
>>109 >ブーレーズはNYP時代の浄夜が凄すぎて、80年代以降は疑問符付き。
をいをい、ブーレーズの浄夜といえば、ドメーヌ・ミュジカル・アンサンブルのだろ。
ニューヨークフィルのは(オケのせいもあるけど)尖鋭さのかけらもないダレきった演奏。。。
112 :
109 :03/08/04 12:15 ID:???
>111 えっ、ドメーヌのがあるの!?知らなかった、聴きたい、聴きたいでつ。 ドメーヌ時代のブーレーズは見付ける度に買ってるんだけど、 どれも目(耳)から鱗の落ちまくる演奏ですね!!詳細キボンヌ。
>>43 >>77 シェーンベルクはメーテルランクの詩(多分ドイツ語訳)で歌曲も書いている。
「心のしげみ」Op.21
ハイ・ソプラノ、ハープ、チェレスタ、ハルモニウムのための(1911年)
伴奏の編成の妙なこと・・・・
フォーレのシシリエンヌは、デュトワモントリオール響&ハッチンス(Fl)が最強
オザワのフォレはどうですか?
プーランクの方が良い
「火刑台上のジャンヌ・ダルク」は良かった。
118 :
109 :03/08/09 06:42 ID:???
ドメーヌの浄夜、見つけたよ。 しかしCD化されて無い・…鬱。 スレ違い、スマそ。
良スレ保守
>>60 メータ&イスラエル・フィルが1枚に
シェーンベルク、シベリウス、フォーレの「ペレアスとメリザンド」
をまとめている。企画は面白いのだが、コワクて聴く気にまではなれない。
どうなの?
121 :
60 :03/08/15 00:04 ID:???
>120 メータの浄夜は新ウィーンスレで評判良いみたいなので、 聞いてみたい気もする。その内買うかも。 シベ、フォーレがどうなってるかは見当もつかないが…。
122 :
60 :03/08/15 01:19 ID:???
↑あ、浄夜が評判良いのでペレ&メリも 聞いてみたいということね。
123 :
70 :03/08/15 14:47 ID:???
最後にまた、妄想します。 引っ掛かっているのは、メーテルランク(この読みは、一応岩波に準拠します)の近代的知性の有り様。 メリザンデも、ペレアスも、おとぎの世界の住人。シベリウス、フォレはだから、御伽噺の音楽を付けた。 シェーンベルクが音楽化したのは、この話が持つ、禁欲的官能の雰囲気。 ドビュッシーだけは、この戯曲をもっと多層的構造と捕らえている(ちゃんとしたオペラだからこそだが)。 即ち、 ペレアス、メリザンデ→時間の概念がない。つまり、社会的責任の観念が無い。 ゴロー→社会的責任の体現(彼は常に要求に時間制限を設ける)。 アルケル→既に責任を果たし、時間に追われることが無くなった、引退した人。 そうして、人間というのは、人生のあらゆる瞬間において、これらの要素を混在させているものだ。心の 内側で、あるいは社会的に、これら三者は矛盾しあい、葛藤しあっている。 19世紀末のフランス(或る意味世界の中心、少なくともフランス人はそう意識してたはず)において、 ナイーヴなだけの感性の表現者が生き残れたとは思い難い。 天才メーテルランクは、この構造を無意識に作り出したのか、それとも計算づくなのか。鑑賞する側(聴衆) もこの構造を意識してたに違いないと僕は思うのだが。 メーテルランクはただし、戯曲の構造の解釈を鑑賞する側に委ね過ぎたと思う。ドビュッシーは台本の省略 と、音楽で(逆説的に)その部分を補った。作曲者と原作者の決裂も、(原作者の愛人問題だけでなく) この点にあったのじゃ、と深読みしてみたり…。 「分かったことは全て苦しみのもとだった。」だからって、理解する(現実を自分の世界観で解釈する)ことを やめることなんて出来ますか?生活するとは、ゴロ-のように生きること。生きることを半ばやめないと、 アルケルみたいに考えられないし、生活者にとっては役立たずの戯言。 >1さんいなくなっちゃったみたいなんで、僕の妄想も、最後にします。長文、駄文スマソ。
>>123 1です。居ることはいるのですが私の手持ちのネタが尽きてきたので、
なんとなくレスしづらくなってました。。。
123サンの解釈は興味深いですね。
登場人物たちは人間の、いろいろな面をキャラクター化したということですね。
なんだかんだいっても一番損な役回りのゴローが実は社会を生きる私たちに近い。
アルケルは智恵があるような登場の仕方をしますが、
けっきょくメリザンドの登場が巻き起こす問題を予見できなかった
というあたりで、あんた役立たずねえという気はしましたが。
(最終幕の病室のシーンではアルケルの言葉はかなり言い訳めく)
出来ればもう一つおうかがいしたいんですが、1回も出てこない、
ペレアスとゴローの父。これはどのような役回りと見たらいいのか。
1回も出てこないにもかかわらず、実は城全体(ちょっとおおげさにいうと
作品全体の)をおおう暗さの源泉なのですが。
それと海岸の洞窟の場の乞食3人。なぜここで乞食がいなくてはいけないのか。
なぜ3人なのか。メーテルランクは、この作品では意味の無い小道具を
登場させないので何かしらの意味を持たせているはずですが。
最後にネタですが、
メリザンドがペレアスと遊んでいて、結婚指輪を泉に落としてしまう。
その泉の名は「盲人の泉」。かつては盲人の目を開ける効能があったとする
泉も今は王(アルケル)が盲人となってしまっては効能もクソもなくなった。
「盲人の泉」という名ので遊んだ二人は、盲人のように周りが見えなくなって恋を
遊ぶ。そして「盲人の泉」は実は底が見えないという設定。
思わせぶりすぎるシーンの一つ。
あれ、ゴローとペレアスは異父兄弟じゃなかったでしたっけ?
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
>124 海岸の乞食は、後で人数増えてますから、 王国の窮状を示すだけの小道具と思ってました。 3という数字に敢えて意味付けするなら ラインの黄金の3人の乙女のパロディかも。 オペラでは影が薄いので、ペレアスの父のことは あまり考えてなかったですね。ただ父親が瀕死の 床にあるにも拘らず、旅(親友の見舞or墓参り)に 出ようとするペレアスって、優先事項を間違えてる 人だなって思います。 >125 ゴローとペレアスは異父兄弟、でも母親はアルケル の娘じゃない。 なんか複雑ですね。
129 :
名無しの笛の踊り :03/08/16 10:22 ID:SJF5O+6S
1=124です。 >127 確かに王国が飢饉だと劇中、いろいろな場面で言われてますが、 なぜこの洞窟の場にでるのかが謎なのです。ちょっとこの場にそぐわないですね。 えっと岩波文庫版を開くと、ペレアスでさえ、 「どうしてあの乞食たちは、こんなところまで寝に来たのだろう……」 という台詞を吐く。 そしてメリザンドの言葉に対して、大声だと目を覚まさせてしまうと注意する。 乞食というのは、目を覚まさせてはいけない何かの象徴ではないか?と うっすら思っているのですが、どうも思いつきません。 3人というのは、メリザンドの劇中歌の3人の盲人姉妹と人数が一緒なので、 その辺とつながりがあるのかなとちょっと思ってます。 3という数字はなんかあるのかなと。 それから>125でご指摘いただいたように異父兄弟でしたね。ボケてました。 不思議な設定ではありますが。これもなんかあるのかな? ペレアスが旅に出ようとするのは、本能的に城にとどまり続けるとやばいという 第6感が働いたのだと解釈してました。 それが自覚したことを示すのが、メリザンドとの最後の逢瀬を待つペレアスが、 「ぼくは子供みたいに遊んだのだ、危ないものに、そうとも気づかずに近づいて、 そのまわりで……運命の罠のまわりで、夢中になって遊んでた……」 というまさにここなのでしょう。 最後の最後で自覚しながらもペレアスは運命から逃れられなかった。 つまり運命からの不可避性みたいな表現していたのかと。 ペレメリは一つ疑いだすと、あれもこれもと解釈したくなる不思議な劇。
130 :
名無しの笛の踊り :03/08/16 22:01 ID:jir9NG1l
ドビュッシー版での原作との違いを正確にまとめてるものないですか?? 岩波文庫の対訳本で、 何ページの何行目が。。 みたいな形で
↑自分で原作とスコアを対照汁っ!
アルケル │ ┌─────────┴─────────┐ │ │ 先夫(故人)──┬──ジュヌヴィエーヴ──┬──現在の夫(病床) │ │ 先妻(故人)─┬─ゴロー─┬─メリザンド ペレアス │ │ イニョルド 娘 こういう関係らしい
メリザンドの娘はペレアスとの子供である可能性もあるんですよね?
134 :
名無しの笛の踊り :03/08/17 10:21 ID:bkVrpRFM
>>133 ゴローに会う前にできた可能性はない?(呪い説)
アルケルという可能性は?(アルケルによるメリザンド暗殺説)
フォーレが作曲した「メリザンドの歌」(英語版) なんかニュアンスが違う。 MELISANDE’S SONG Maurice Maeterlinck, adapt.J.-W.Mackail The King's three blind daughters Sit locked in a hold, In the darkness their lamps Make a glimmer of gold Up the stairs of the turret The sisters are gone, Seven days they wait There and the lamps they burn on. What hope? says the first And leans o'er the flame. I hear our lamps burning O yet! if he came! O hope! says the second Was that the lamps flare Or a sound of low footsteps? The Prince on the stair! But the holiest sister She turns her about, O no hope now for ever Our lamps are gone out....
136 :
名無しの笛の踊り :03/08/17 19:04 ID:4guKA3K7
原語版はないのですか・・・残念
>>135 例:1行目からすでに原詞と違う。
単なる3姉妹から、3人の王女様に変えられている。
けっきょくメータ番は誰も聞いてないの?
メータ盤はどの曲ですか?
ドビュッシーだったら怖いなw
クラ板有数の優良スレですね。フランス音楽の香りが漂ってきまつ。
シベリウスとシェーンベルクはフランス音楽じゃない。
良スレ保全age
この物語で不思議なことは、まずメリザンドの存在の不可思議さだと思うのですが、 もうひとつは、なぜメリザンドはペレアスに惹かれたのか、ということです。 第1幕でペレアスがアルケルに会うとき、 2通のそれぞれに重要な手紙を持っているのですが、 自ら話そうとするのは肉親の兄であるゴローの結婚の話ではなく、 友達の病気のことであり、一国の重大事であるゴローの結婚をすっぽかしてでも 自分は友達のところに行きたいと考えています。 普通に考えたら、ひどい話です。 70さんがかねてから仰っていたように、 ペレアスもメリザンドもこんなんで惹かれあうということは、 まだ幼いのでしょうね。小さい頃好きだった子って、 なんでこんな子好きだったんだろう・・・って感じの子じゃありませんか? それと似たようなものをペレメリにも感じます。 で、ここまで主役級の登場人物たちに感情移入できないオペラの物語も、 私にとってはかなりめずらしいです。 でもここまで好きなのは、 ドビュッシーが音楽に麻薬を投入したからなんでしょうね。
ドビュッシーのはどのCD買えばいいの? カラヤンとか言わないでね。
>>149 モノラルに耐性あるんだったら,デゾルミエール。
>149 karajan
>>149 アンセルメ。聴き直したら、すごく良くてビックリした。
オケは下手なんだけど、その所為で逆に音楽の持つ力が伝わってくるというか。
舞台音楽であるというのがすごくわかるリヴィリスティックな録音のCD。
デゾもアンゲルブレシュトも聴いてないんで大きなこと言えんが、漏れ的には◎。
153 :
名無しの笛の踊り :03/08/28 19:49 ID:cwr1uk3i
ダンコおねいさんのメリザンドもかわいいしね。
>自ら話そうとするのは肉親の兄であるゴローの結婚の話ではなく、 >友達の病気のことであり、一国の重大事であるゴローの結婚をすっぽかしてでも >自分は友達のところに行きたいと考えています。 >普通に考えたら、ひどい話です。 はて? 「結婚式とは新婦だけのためにあるものだな」 とは日本の男同士だけに普通に聞かれる言葉でしょうか?
155 :
名無しの笛の踊り :03/08/28 21:15 ID:6Qzy8Yy6
>ゴローの結婚をすっぽかしてでも ゴローはアルケル王の求める政略結婚をいわば断って 森で偶然に出会った素性の知れない少女と結婚したいと思っている。 ペレアスはゴローからその取りなしを頼まれた。 それなのに、、、ということでは。
149です。 有難う御座いました。
こんなレベルの高いスレに来てしまった。フォーレとシェーンベルクならCD持ってるが。 ∧_∧ ∧_∧ (´<_` ) ( ´_ゝ`) / ⌒i ドビュッシーのオペラ知っていないと / \ | | 話に参加しずらい罠。 / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/ UNO / .| .|____ \/____/ (u ⊃
159 :
名無しの笛の踊り :03/08/29 20:27 ID:+hl6rL1z
>>157 ドビュ版は安くは買えないしね。
でも、「ペレアスとメリザンド交響曲」という抜粋音楽CDもあるので、とりあえずこれから聴いてみるのもいいかも。
>159 漏れも、ガイシュツのボドとフルネで、交響曲を聴いてすませてる。 クリュイタンス盤のオペラ全曲盤も持ってるけど。 シベリウスとフォーレはしょっちゅう聴いてる。
>>159 そんな抜粋の交響曲があったのか。それを知っただけでも、ここに来た甲斐があった。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
( ´_ゝ`) / ⌒i ヘタレ兄弟の俺らにもレスをくれると
/ \ | | いう気持ちが嬉しいね。
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ UNO / .| .|____
\/____/ (u ⊃
>>161 成程。参考にさせてもらおう。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
( ´_ゝ`) / ⌒i このスレには親切な人が多いよな。
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ UNO / .| .|____
\/____/ (u ⊃
鬱だ。
>>162 の間違いだった。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
( ´_ゝ`) / ⌒i 俺らだけアフォだよな。
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ UNO / .| .|____
\/____/ (u ⊃
アバドのベルリンとのドビュッシーアルバム(DG)に入ってる ペレアスの抜粋組曲は綺麗だ。
>>165 成程。参考にさせてもらおう。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
( ´_ゝ`) / ⌒i 兄者、今度は間違っていないよな。
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ UNO / .| .|____
\/____/ (u ⊃
シェーンベルクのペレメリは中間の猛烈に盛り上がるところで、打楽器だかなにかピシッピシッという峻烈な音が入りますが、あれ何の音が知ってる方おられまつか。 こんな言い方だけではどこの箇所のことか分かりませんね。 逝ってきます。
「重い鉄の鎖」・・・・・・これは「グレの歌」だったか。
ドビュッシーのを交響曲にしたのがあったとは知らなかった。
170 :
名無しの笛の踊り :03/08/31 18:38 ID:u6sJh/BF
ペレアスとメリザンドじゃなくて、ドビュッシーの交響曲のオーケストラ版ってあるんでしょうか?
スレ違いの質問だが、おそらく未発見。
あんま話題に出てないけどクリュイタンスのドビュッシーのやつもそんなに悪くないかと。 ちなみにうちにはドビュッシーのオケのみ部分の抜粋なんだが、モントゥーがボストン響を振ったというLPがある。
173 :
名無しの笛の踊り :03/09/02 06:14 ID:qJa5CNcu
最初にカラヤンの演奏を聴いて感激したせいか、それ以後、いろいろ聴いてみたけど やっぱり駄目だな。随分濃厚な表現だからフランス的とは言えないが、あのオケの 美しい響きにはすべてを黙らせる説得力があると思う。自分の中ではメリザンド= シュターデ、ゴロー=ダムのイメージが出来あがっているのだが、皆はどうかな? デゾルミエールの演奏を聴いていないので、ジャンセンとヨアヒムは知らないのだが。
落ちちゃった。
あげたつもりが下げちゃった。
age
>>173 前半同意。あれは凄い演奏だよねえ…
漏れも同じようにカラヤンから入り、カラヤンマンセーだが、他も嫌いじゃない。
音楽自体がまた、大変な魅力を持ってるから。カラヤンから入ったことで、
その魅力を誤解せずに済んだことに感謝してる。
クリュイタンス、聴きたいなぁ…
記憶が定かでないが、「ペレアスとメリザンド」を糸あやつり人形で 上演しているのを、NHK教育TV「芸術劇場」か何かで観た覚えがある。 人形劇といっても「芸術劇場」?で放送したのだから、子供向けではない。 上演していたのは、結城座という団体だったと思う。 覚えている人はいませんか?
プリンプリン物語
火星人
>>178 そんなのあったんですか?見てみたいですね。
まだ結城座はレパートリーにしてるのかな。
ドビュッシー版で、ゴーローとメリザンドが最初に出会う場面、 メリザンドが全裸で登場するのを見た記憶があるん。 (「シアター・テレビジョン」でやってたやつだと記憶している) 本当に、掛け値なしで、歌手が裸で演じてたので、「勇気あるなー」 と、感心しますた
184 :
名無しの笛の踊り :03/09/08 21:29 ID:QeG3JbSR
>>178 >>182 その人形芝居、ビデオに撮ってありまする。
原作通り「お城の門」からの始まり。
186 :
名無しの笛の踊り :03/09/08 23:50 ID:QeG3JbSR
プリンプリンは糸操りじゃない!! と釣られてみたりする。。。 結城座のは93年放映ってメモしてあった。 出演は山口小夜子、結城雪斉、竹本素京、、、 演出は佐藤信 音楽は寺島陸也(よくしらないでつ) ピアノソロが流れてるけど、この演劇のために作曲されたものだとすると!?
寺島陸也ならおそらくジサクジエーン
出演というのは「声の出演」のことですね。 佐藤信、寺島陸也の名前は林光のオペラとの関わりで名前は知ってましたが、 ここにも関わっていたとは。 覚えてる限りでは、戯曲を全作カットなしでやっていたはず。
↑あかん、ぼけてて1行目はどうでもいいこと書いてるし、 2〜3行目は文がちょっとヘンだ・・・・・・。 覚えている限りでは、私のペレアス体験?はこんな順でした。 フォーレ→シベリウス→結城座→ドビュッシー→岩波文庫の対訳 →シェーンベルク ひょっとしたら知らないうちに、私のペレアス観は結城座の上演から 大きな影響を受けていたのかも、と今にして思えます。
190 :
186 :03/09/09 23:44 ID:gja941tl
久しぶりに結城座版ビデオをHD録画しながら観ました。 岩波版の訳者、杉本秀太郎の名前も出てるし、殆ど文庫版通りの台詞。 でも、少し省略部分とかあったよ。(もしかすると台詞忘れ??) 音楽は和楽器(?)が一部使われてる。音楽担当は寺島だけどピアノ演奏は萩野清子となってる。 ピアノ曲は一部ドビュシーぽいのもある。(ドビュッシーの曲かも?) 対訳で読むより、分かりやすいのは当然? 演出家特有の解釈もあるだろうけど。。。
ドビュッシーのペレアス、ブーレーズのDVDっていかがですか? LPでデゾルミエール、CDでアバド、デュトワ、アンゲルブレシュト聴いてきましたが 映像でも見たくなったんでつ
192 :
名無しの笛の踊り :03/09/12 19:42 ID:2qrYKIFQ
>>191 観る価値はありますよ。
メリザンドの長い髪が落ちて、ペレアスに届いたり。。。。
イニョルドに覗きさせたり。。。
ペレアス、メリザンドともにイメージが私的には合ってないです。
メリザンドはオバハンだし。。。
>>192 ども。視覚的イメージに合った映像って難しいですねぇ
自分が今まで買ったのでもあんまりそういう意味で満足できるようなのは
見たこと無いですね。とりあえず、手に入るうちに買っておくつもりです
裏切られるのが怖くて映像は見たくない
視覚的イメージ優先なら、私はむしろ演劇の上演を観たい。
196 :
名無しの笛の踊り :03/09/15 00:41 ID:EPFgaeyI
197 :
名無しの笛の踊り :03/09/15 19:57 ID:5b7z9sRP
シェーンベルクのペレメリは無理してつくってる感じするんだなぁ。
視覚的イメージ優先なら、私はむしろ結城座の再演を観たい。
さ、みんな、上へあがる時がきたよ・・・・・・
ネタ枯れのようなので、トリビアを1つ。 シェーンベルクが交響詩と銘打った作品は、 「ペレアスとメリザンド」1曲のみである。
204 :
名無しの笛の踊り :03/09/21 00:56 ID:W2T0oag4
「交響詩」なんて日本語は知らなかったはずだと思われ。。。
200への反応が薄いなあ。これってセリフだって知ってんのかなあ。 あまりの上手さに感心してしまったんだが。
まだネタ枯れではないと思うぞ。 聞いたことないヤシがこれから聞いて投稿するんじゃなかろうか。
じゃあ…ってところですんません。 シベリウスのヴァンスカ/ラハティ響盤(BIS)について 聴いたことある方、コメントください。 買おうかどうか迷ってます。
(まだあきらめてはいけないわね)
209 :
208 :03/09/21 01:29 ID:???
しまった、206へのレスのつもりだったが・・・・・・
>>200 にならって、メル欄に場面を書いておいた。
もっとも、こっちは有名だからバレバレだが。
こんなことになってしまって・・・・・・
いいわ。 ーいいかい。 いいわ。
詩的な調べが聞こえるスレですね。
その通りね、何か曰くがある・・・・・・
215 :
名無しの笛の踊り :03/09/23 00:11 ID:nfI6qGMF
バルトークの「青ひげ公の城」の始まりが、 ドビュッシーの「ペレメリ」の始まりに似ているような気がする。 (ちなみにメリザンドは青ひげから逃げて来たと推測されてるようだが)
原作を読んでいて、ちょっと登場人物の設定年齢を考えてみました。 どんなもんでしょう? アルケル・・・・・・・・・・・・80歳 ジュヌヴィエーヴ・・・・・・60歳 ゴロー・・・・・・・・・・・・・・44歳 ペレアス・・・・・・・・・・・・23歳 メリザンド・・・・・・・・・・・15歳
↑ちょっとだけ訂正 アルケル・・・・・・・・・・・・88歳 ジュヌヴィエーヴ・・・・・・60歳 ゴロー・・・・・・・・・・・・・・44歳 ペレアス・・・・・・・・・・・・23歳 メリザンド・・・・・・・・・・・15歳
218 :
名無しの笛の踊り :03/09/24 00:02 ID:4ebRJy2E
4人の作曲家が曲つくってるけど不思議と全部好きだ。
219 :
名無しの笛の踊り :03/09/24 22:02 ID:rgIKnGcm
4人がおなじ題材を用いていながら、各人の音楽は大きく違っているのが凄い。 と思ふ。
>>219 この四人が同時代人だということに、少し驚いた。
…いや、考えたらわかることなんだけど。
221 :
名無しの笛の踊り :03/09/29 23:45 ID:2NiIR5HA
ブーレーズ、ドビュッシー「ペレメリ」のDVDが11月に なんと、定価¥2800で出るようです。 (amazon.co.jpにて)
まだそのときがこないようだよ・・・・・・
じゃそれまで保守
いいねえ、このスレ、なかなか意味深で
>>221 ブーレーズの以外で映像ないの?
operissimo見たけど。
純フランスキャストの字幕付きがいいなぁ。
227 :
名無しの笛の踊り :03/10/08 20:56 ID:okYGUl8K
ブーレーズの、かなり完成度の高い演奏だと思うけど、 いかんせん歌手が英語訛りなのがいけない。
228 :
名無しの笛の踊り :03/10/13 23:20 ID:zWnUVIbC
ブーレーズ本人は、「ペレアス」ではフランス系の歌手の起用を 意識的に排していたのではなかったですか? 外国人の方が、フランス語の響きに神経を使うから、とかいう理由で。
229 :
名無しの笛の踊り :03/10/14 00:30 ID:8VlQIDEC
「ペレアスとメリザンド」の朗読CDが欲しいな。 すこーしずつフランス語の勉強をしていくの。
ろうまんちっくでいらっしゃる。
>>230 それいいなあ。岩波の対訳片手に聴いてみたい。。
本場(フランス? ベルギー?)ならありそうですね。
今日中古屋でCDを買った。 1927年の仏HMV、1928年の仏コロンビアが録音したドビュッシー版抜粋を収めたVAIの復刻CD。 タイトルが「A Collector's Pelleas」とあっちゃ買いたくなりますよね。 28年版の方には、初演でゴローを歌い、06年の作曲者監修の上演でもゴローを歌った Hector Dufranne(なんて読むの?)が同役を歌ってます。 作曲者直伝のゴローが聴ける模様。なかなか楽しみだ。
235 :
名無しの笛の踊り :03/10/19 09:16 ID:n6TI0hmm
236 :
名無しの笛の踊り :03/10/19 20:07 ID:30Q1k/hr
>>235 シェーンベルク版でつね!
って、もう終わってるウ。
>>235 カラヤンとはちょと違う演奏だったね。
カラヤンより分かり易いかもね。
238 :
名無しの笛の踊り :03/10/30 22:11 ID:HMUrXL25
239 :
名無しの笛の踊り :03/10/30 22:20 ID:hXhgbgoe
(゚д゚)
>>238 ヨヤクシマスタ!
゚( )−
/ >
買った人はいないのか〜
241 :
名無しの笛の踊り :03/11/03 00:29 ID:Zmc+mEaW
LD版を買い、廉価版が出るとも思わずDVDも買ってあった漏れはヴァカでつか??
243 :
名無しの笛の踊り :03/11/07 19:03 ID:rwfuVxJe
>>242 観ればわかりまつ!!
この値段なら、買って損はないでしょ。
246 :
名無しの笛の踊り :03/11/16 04:51 ID:g9hi55P0
「ペレアス」に立ち帰るなら、登場人物に関する鋭敏な探求、 音楽の緻密な研究のみがわれわれをその神秘へと導き得るだろう。 各々の偉大な作品同様、この神秘は、研究が進むにつれて、 様々な矛盾に満ちた複雑なものであることがわかってくる。 メリザンドには偽善における無邪気さが、 ペレアスには絶対への敷居を越えることへのためらいが、 ゴローには崩壊した自己の世界を前にして残忍なものとなった無能力さが、 アルケルには、ナイーヴさに対する、恐れからきた執着が見出される。 アンドレ・シェフネルが書いたように、 まさしく問題となっているのは恐怖と残酷の演劇であり、そのように解釈すべきである。 人々はなぜこのオペラをそうした角度から考察することをとかく拒否してきたのだろうか。 ブーレーズ 「ペレアスとメリザンド」のための鏡 メリザンドには偽善における無邪気さが、 ペレアスには絶対への敷居を越えることへのためらいが、 ゴローには崩壊した自己の世界を前にして残忍なものとなった無能力さが、 アルケルには、ナイーヴさに対する、恐れからきた執着が見出される。 登場人物全員大人コドモのDQNてことか。
247 :
名無しの笛の踊り :03/11/16 05:23 ID:VtHcpXFb
>まさしく問題となっているのは恐怖と残酷の演劇であり はそのとうりだけど、最近は原作のまま演出しない。 メリザンドの髪が短い演出がやたら多いですね。 この間見たメリザンド(ギーレン指揮)は鏡の国のアリスという感じでした。
こども向き?
249 :
名無しの笛の踊り :
03/11/23 23:34 ID:c3j1GnOQ 内容はオトナ向きだが。