1 :
名無しの笛の踊り:
佐々木基之氏によって考案された分離唱ついて語って下さい
2 :
名無しの笛の踊り:03/05/23 20:53 ID:C4/Q4bfq
誰も知らないかな、巌本真理の先生なんだけど。
山田耕作に握り潰されたんだよ、強烈に嫉妬されてね。
ん?
確か大戦中に聴音(飛行機の音を聞きわける)の訓練に使われてなかったっけ?
もっと説明してチョ
5 :
名無しの笛の踊り:03/05/25 10:17 ID:eIPzhQkO
ハーモニーの感覚を養うための訓練のことだよ。
特に日本人は苦手にしてるね。だから有能な人材が生まれてこないんだよ。
小野アンナの紹介で巌本は13歳の時 佐々木のもとに入門し、5年間耳の訓練を
したんだよ。
それじゃ従来の聴音と何が違うんだかサッパリワカランだろう。
>>1 はもっとキチンと説明しろよ。
7 :
名無しの笛の踊り:03/05/25 18:46 ID:BvgwCoeC
何回かに分けて解説します。
分離唱の方法
先生がピアノで中央のCEG和音を奏き、直後にE(エー)と言って生徒にE音を
歌わせます。慣れるまで先生が範唱してその声を模倣させてもよいそうです。
一応正しいEが歌えたら、先生は和音を連続して奏き、和音を聴かせながら
発声をさせます。そうすると自分の声が和音の中に溶け込んで消えてしまう
感覚を覚えるはずです。歌いながらピアノを聴いてるとその声が自然に
和音に合ってきます。これが本当のハーモニーです。
この時に和音感覚が耳に甦ってきます。佐々木氏はこの事を「耳をひらく」と
言ってます。
8 :
名無しの笛の踊り:03/05/25 18:49 ID:FWE3Jl9x
,,―‐. r-、 _,--,、
,―-、 .| ./''i、│ r-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,―ー. ゙l, `"゙゙゙゙゙ ̄^ \
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゙ヽ_/ .ヽ_.,,,,--―――――ー-ノ_,/゙,,/′ ゙l ,"
` ゙‐''"` ゙'ー'"
9 :
名無しの笛の踊り:03/05/25 19:09 ID:BvgwCoeC
平均律の害を受けなかった中世の人間は、自然な耳を持っていたと
言われてます。声の良い耳の鋭い人達はマドリガルやミサ曲をあまり
苦労しないで歌えたはずです。ところが平均律の鍵盤楽器で音楽教育
をやり始めてから人間の耳は徐々に衰えていったそうです。
入門当時、巌本は絶対音感を持っていたのにピアノでの主三和音の
聴音をしても聴き取れなかったそうです。そこで、和音聴音、分離唱、
分離奏の訓練をほどこしたそうです。次第にピアノとヴァイオリンが
ハモるようになって、腕の力に任せて音色を作るのではなく、耳の力で
表現していくようになったそうです。
2chにはふさわしくないよ。こんな話題。
>>10 君! 輝け!
"Shine! No.10!"
+
∧,,∧
+ ミ,・∀・,ミ +
(( ⊂ つ ))
+ ミ ミ
''とノ'' +
12 :
名無しの笛の踊り:03/05/25 20:00 ID:PwSONRpq
佐々木氏は多くの同業者に妬まれたはずです。巌本が「分離唱のおかげで自分が
ある」と公言していたにもかかわらず、日本で全く広まらなかったのは何らかの
妨害があったからだと思います。彼女自身早く亡くなってしまったことも
不運でした。
合唱には分離唱を施すと即効的に効果が表れます。ピアノ、弦楽器にも大変効果的です。
詳しくは「耳ひらいて心まで」(音楽之友社)
佐々木氏の音楽観には多少偏りが見られますが分離唱自体はすばらしいと思います。
13 :
名無しの笛の踊り:03/05/25 21:25 ID:RtS1o93l
>10
ん、何か都合の悪い事でもあるのか?
なんか興味あるage
15 :
山崎渉:03/05/28 12:46 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
16 :
名無しの笛の踊り:03/05/28 13:38 ID:EtkkkxuR
分離唱の方法その2
CEGの三和音のEから始めますが、次にCやGの発声もしてみてください。
なぜドイツ語で発声するかと言う事ですがシャープやフラットでも歌えるからです。
次にCFAやHDGの和音も加えていきます。そして副三和音に入り、
白鍵音のどんな和音からどんな音でも分離唱出来るようになったら黒鍵音を含んだ
あらゆる和音に応用していきます。
17 :
名無しの笛の踊り:03/05/28 13:50 ID:EtkkkxuR
注意点
・和音は決してアルペジオで奏かないように、そして指示した音を
単音で聴かせることの無いように注意してください。CEGに純粋に
ハーモニーしたEの声とピアノの単音Eとは微妙に高さが違うからです。
・ペダルは使用しないで下さい。発声する側はヴィブラート厳禁です。
18 :
名無しの笛の踊り:03/05/30 16:38 ID:grr989JJ
戦前、佐々木氏考案の分離唱は日本中に広まる勢いだったんです。
その発表会にはクロイツァー(ピアノ)、ウィリー・フライ(声楽)
ローゼンストック(N響名誉指揮者)、ネトケレーベ(声楽)など
当時の日本の音楽界の名士出席のもと行われ、絶賛を浴びました。
その後も小野アンナなど、短期間のうちに千名を越える参観者が集まり、
その将来は約束されていたようなものだったんです。
ところが第二次大戦が始まりすべてが葬り去られたのです。
オイオイ、なんでも戦争のせいにするなよ。
(そう言うのって 「ご都合主義」っていうんだ)
それだけ意味のあるものだったら、戦後ちゃんと再登場したはずだろう。
(貴方の嫌いな山田耕筰はパージされたんじゃなかったっけ?)
なんで戦後に復活しなかったんだ?
20 :
名無しの笛の踊り:03/05/30 22:30 ID:J3q1s4lx
だから同業者が握り潰したの、回りの人間がノーと言えばそれで終わり。
と言っても私は当時の状況はまるでわかりません。関係者の証言を集めたら
おもしろくなると思うのですが。
例えばアトピーを完治させることの出来る病院が青森にあります、しかし医学界
からは認められていません。私の姪はそこに通ってほぼ完治しました。
才能イコール認知ではありません。どこの業界でも大多数の人間にとって都合の
悪いことは安易に受け入れられません。自分の座っていた椅子に代わりに誰かが
座ることを嫌う人は無数に存在します。
わしはこれをみて初めてこの方法を知ったので細かいことはわからないが、
固定ド偏重、メロディーソルフェージュ偏重のこの日本にあって、確かに効果的な方法かも知れない。
このメソードの重要なことは、
> 腕の力に任せて音色を作るのではなく
ということで、力を抜いて音を出す、ということを和音の中の響きの中から見つけ出そう、ということだろう。
いくら音程が合っていても、響く音色でないと実は和音というものは響かない。
しかし、こんなことは鍵盤楽器、撥弦楽器(フレット有りやハープ)などに較べ
音程の作りやすい管楽器や弦楽器、特に作音楽器、または歌などで「頭を固くせずに」アンサンブルをしていけば
次第に身に付くことでもある。ハーモニーに限定して注意を促す練習方法、程度の認識で十分であろう。
特に日本を席巻するほどのメソードとも思えない。
個人的に、
> 黒鍵音を含んだあらゆる和音に応用
する、具体的な方法を教えて頂きたい。
22 :
名無しの笛の踊り:03/05/31 00:18 ID:sJINrPr1
>21
もちろん発声出来る範囲の話しだと思います。
23 :
名無しの笛の踊り:03/05/31 00:30 ID:sJINrPr1
私個人はクラシック音楽自体ハーモニーで作られていると考えています
日本人の演奏家がよく指摘される欠陥として
音が冷たいとか、深さが無いとか言われてますがハーモニーに関する感覚が
不足してるケースが多いと思います。世界中のオーケストラの水準も落ちてきてる
はずです。技術的水準は世界的に向上していますが、表現力は全体として
そぎ落とされてます。耳の衰えは世界中で起こってる現象だと思います。
24 :
名無しの笛の踊り:03/05/31 01:03 ID:sJINrPr1
分離唱については基礎的なことしか述べてませんが
私自身も懐疑的でした。今から十数年前に数回その合唱団に参加しました。
合唱の中に自分の声が消えて無くなる経験をしました。実は私は少し音痴だったんですが
参加してからすぐに直りました。氏の指摘するように分離唱には心の情操を高める
効果があることも確認できました。もちろん科学的に根拠を示すことは出来ませんが。
私の好きな演奏家は皆ハーモニーに対するずば抜けた感覚を持ってます。
ハスキル、コルトー、シゲティ、シェリングなど一聴すれば理解できます。
ヒンデミットもその著作「作曲家の世界」の中で我々人間の耳を中世に
戻さなければならないと力説しています。氏の主張と同じだと思います。
まぁあんたの言わんとしていることがわからんでもないから細かいあらを指摘して揚げ足を取るのはやめよう。
しかし、
> クラシック音楽自体ハーモニーで作られていると考えています
これはどうだろう?「ハーモニー」という言葉の定義にもよるが、対位法はどうした、無伴奏はどうした。
狭義でのあんたの定義を訊きたい。
また、あんたが分離唱によって世界のクラシック音楽が救われると思うのなら、
あんたが体現してそれをひろげればいいだろう。
なので、その第一歩として、取り敢えずわしに
> 黒鍵音を含んだあらゆる和音に応用
する、具体的な方法を教えて頂きたい。
26 :
名無しの笛の踊り:03/05/31 02:32 ID:sJINrPr1
私は耳が開いたわけでもなく、ハーモニーの感覚を会得してるわけではありません。
このような優れた音楽教育法が今日まで忘れ去られていたわけですから何とか
日の当たる所へという願いから立てただけです。大それたことは考えてません。
「ハーモニー」についてですが音楽理論とか演奏形態以前の問題の話のことです。
そもそも西洋音楽の起源はグレゴリオ聖歌やミサ曲にあると思います。耳を開いた
人同士の織り成すハーモニーは中世のそれと変わらないと氏は言ってます。
このハーモニーが手にする楽器に絶大なる影響を与えるとのことです。
自然界にある、ありとあらゆる音を無理やり13種類の音に分けたのが平均律です。
ですから本来、平均律楽器だけでは表現に限界が生まれてくるのです。そこで弾く手がハーモニーの感覚を持った人間
とそうでない人間には音色に差異が生まれてくるのです。
さらにピアノを弾くことは和音を響かせることですからさらに重要になります。
黒鍵盤。。。
説明が間違っていたかもしれません。分離唱は三和音で十分です。
DFisAでもEsGBでもかまわないということです。
追突な難しい質問なのでうまく答えられませんが。
27 :
名無しの笛の踊り:03/05/31 03:27 ID:Lmx8zaBS
偉大な作曲家の多くは例外なく耳は開いてます、つまりハーモニーに対する
感覚は完璧です。演奏する側も耳を開いていれば作曲家がなぜこのような和音
を作ったのか自然に理解出来るようになるのです。
ハーモニーの重要性はBCJの鈴木秀美自身が無伴奏組曲のライナーノーツ
の中で説いてます。無伴奏にもハーモニーは欠かせないのです。
秀美のハーモニーに対する感覚は抜群です。鈴木兄弟は近年稀に見る偉大な才能
の持ち主です。ハーモニーに対する感覚がオーケストラのレベルに結びついてる
のです。一流のオケを比較するとヨーロッパ>アメリカ>日本ということに
なると思います。これはハーモニーの歴史の差であるともいえるわけです。
日本人が技術的水準は欧米並みなのに表現力が伴わないのは耳の感覚に違いがあるだけなんです。
>>20 じゃあ戦争のせいじゃなくって同業者が悪いんじゃないか。
いい加減に言葉を使うなよ。
まあそれだけが確認したかったので了解だ。
分離唱について存分に語られますよう。
31 :
名無しの笛の踊り:03/06/02 07:11 ID:Ci2lVpfv
ハーモニーの定義についてなんですが。
平均率のドミソが前提なのか?
33 :
名無しの笛の踊り:03/06/07 06:03 ID:yQN+sJ5r
氏はドミソではなく、ドイツ語のCEGでと言ってます。
少々狂ったピアノでも大丈夫らしいです。
和音聴音を良く間違う人にソルフェージュを懸命にやった人が
多いそうです。
34 :
名無しの笛の踊り:03/06/07 06:09 ID:yQN+sJ5r
ソルフェージュばかりやってると三和音の真ん中の音が聞こえにくく
なるそうです。
35 :
名無しの笛の踊り:03/06/07 08:57 ID:UWCqQkyH
sterben
純正調推進派のことでつか?
37 :
名無しの笛の踊り:03/06/14 03:35 ID:zHm872ya
純正調とは直接関係無いと思います。
発声出来る音域ならどんな三和音でも特に問題ありません。
平均率で三和音聞いてなん訓練になるのかと小一時間
39 :
名無しの笛の踊り:03/06/20 05:30 ID:415PxaCf
分離唱を試したことの無い人は皆そういいます、なぜ経験していないのに
理解する事が出来るのでしょうか。
耳は何の意識もせずに聞くことが出来ますが「耳をひらく」とは聞こえるけど
聴こえない耳の働きを意識的に変えていくことです。
上手く言えませんが。
巌本ですら5年間学んだわけですから、何も経験してしいない人にわかる
はずがありません。
このスレで書いた内容はあくまでも基本的なことです。さらに重要なのは様々なスタイル
の分離合唱です。
40 :
名無しの笛の踊り:03/06/23 01:14 ID:eOfcSVuO
読んでて普通にオモロイからもっと書いて教えてくれ。
どうして声に関心を持つようになる人がいるのか、
その経緯を知りたい。
たとえば、ピアノを小さい頃に与えられたので、
大きくなっても引き続けている、みたいな。
合唱倶楽部に入ると関心を持つのかな。
42 :
名無しの笛の踊り:03/06/23 21:53 ID:D5BMCaiw
氏は1901年生まれの大阪出身です。東京音楽学校卒業後
東京金富小学校に音楽教師として赴任しました。
「私が偶然ピアノでCEGの和音を鳴らしながら、E(エー)と中の音を
歌って生徒たちに真似させました。これが分離唱の誕生でした。(1937年頃)
CFAやHDGも混ぜて、まず三和音含まれる七つの音のどれも
歌えるように訓練していきました。そして今度は全員を三つの組に分けて、
三つの違った音を同時に歌わしたところ、三つの音が調和した生徒たちの
声の美しさに私は感動しました。」
なんかモンゴルの方で一人で和音を発する唱法あるよね。
44 :
名無しの笛の踊り:03/06/23 22:04 ID:D5BMCaiw
続き
「それからは奇跡の連続でした。三ヶ月とたたないうちに、驚くほどの
力がついて、三部合唱曲を45分の授業で見事に歌えるようになりました。
それも、黒板にチョークで書いたのを初見でハモったのです。
私はうれしくて色んな音を注文したものでした。『海ゆかば』と言うと
ピアノで音も取らないのにハ長調で一斉に歌いだす。もう最初の音を
与えなくてもニ長調でも変ホ長調でもすぐにパッと歌えるようになったのです。」
45 :
名無しの笛の踊り:03/06/23 23:54 ID:JQh/zy3G
>>44 え?え?
何で分離唱ってのを練習しただけで基準音が無くても歌い出せるの?
それって絶対音感じゃん?そんなのが身についちゃうの?
説明乞う
46 :
名無しの笛の踊り:03/06/24 09:15 ID:LObp02dy
当時は特殊な例が重なっていたと思われます。
音楽の授業と言っても唱歌を歌わせることがほとんどだったと思います。
氏は生徒たちに、自分が嫌いな移動ド唱法をあまり教えなかったはずです。
戦前と言う事もあって子供たちの心が純真無垢であったこともプラスに
働いたはずです。
そもそも氏自身、絶対音感は持ってなかったそうです。それでも調子の
よい時はズバリ音を当てることが出来たそうです。
私が合唱に参加した経験で言うと必ずしも初見で歌えたわけでは無かった
ようです。
47 :
名無しの笛の踊り:03/06/24 09:31 ID:LObp02dy
一度、平均律教育を受けてしまうと、そこから抜け出すことは困難なようです。
一流の演奏家が何年も勉強し直さなければならないほどです、。
氏自身、子供の頃受けた移動ド法に未だに汚染されていると嘆いて
いたそうです。
48 :
名無しの笛の踊り:03/06/24 13:09 ID:8PoKGB0q
言葉だけではつかみきれないな。
実際に体験してみたいものだ。
何か本とか出てないの?
49 :
名無しの笛の踊り:03/06/24 16:19 ID:UANgD/h+
「耳をひらいて心まで」 音楽之友社
「カデンツから入る−スクールコーラス」
「分離唱から入る音感合唱曲集・女声篇・混声篇T・U」
「和音から導入する−楽しくすすむピアノ教本」 以上東京音楽書院
氏の音楽観は多少偏りは見られます、しかし分離唱に関する記述は
間違い無いと思われます。ピアノ教本は初心者向けです。
正統的な教室はどこですか。
51 :
名無しの笛の踊り:03/06/25 08:42 ID:sAIGyMrk
名前挙げていいのかな、国分寺の某会館で月に一回。
今もご遺族の方々がなさってると思います。
名称はおそらく、佐々木音感○○○みたいな感じだと思います。
多分、探せば他に実践している教室はあるはずです。
初心者の方でも合唱の中に自分の声が消えて無くなる
体験が出来ると思います。
優良スレ認定