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名無しの笛の踊り:
カラヤンの演奏はたまに聞くが、フランス音楽となるとイマイチ?と思う部分
もある。
パリ管弦楽団と録音した、フランクの交響曲(EMI)は名盤として知れ渡っているが、
自分は残念ながらこの盤は第2楽章までしか聞けなかった。それは多分、
カラヤンが曲の構造や言わんとしているところに集中して演奏しているからだ
と思う。
残念だがフランス音楽は、もっと精細で意味がないような旋律でも、その点に
強い個性を感じるものが多い。「音楽は詩」というのがフランス人の音楽に
対する考え方らしいが、曲にもそれが強く反映されている。
しかしカラヤンの演奏は、この特徴をうまく反映できていないと思う。
もしこの盤が完璧と思う人がいたら、チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルの
同じ曲(海賊盤)を聴くと自ずと理解できると思うが(ちなみに同じチェリビダッケでも、
シュトゥットガルトとの演奏はイマイチでカラヤン盤で聞いたときと同じ印象
を持った)。
スッペの序曲集も名盤として知れ渡っている盤(DG)だが、何回も聴いてみると、
その点がすごく気になってしまった。
もちろんカラヤンは音楽家としてもリーダーとしても素晴らしい人だと思う。
いろいろ叩かれている向きもあるが、ライブの演奏は未だに強く印象に残る演奏が
少なくない。ただこういう側面も無視したらいけないと思った。
アルゲリッチの演奏はたまに聞くが、シューマンとなるとイマイチ?と思う部分
もある。
スタジオ録音した、クライスレリアーナ(DG)は名盤として知れ渡っているが、
自分は残念ながらこの盤は第2曲までしか聞けなかった。それは多分、
アルゲリッチが曲の構造や言わんとしているところに集中して演奏しているからだ
と思う。
残念だがシューマンの音楽は、もっと精細で意味がないような旋律でも、その点に
強い個性を感じるものが多い。「音楽は詩」というのがシューマンの音楽に
対する考え方らしいが、曲にもそれが強く反映されている。
しかしアルゲリッチの演奏は、この特徴をうまく反映できていないと思う。
もしこの盤が完璧と思う人がいたら、ホロヴィッツの
同じ曲(CBS盤)を聴くと自ずと理解できると思うが(ちなみに同じホロヴィッツでも、
DGの演奏はイマイチでアルゲリッチ盤で聞いたときと同じ印象
を持った)。
バッハも名盤として知れ渡っている盤(DG)だが、何回も聴いてみると、
その点がすごく気になってしまった。
もちろんアルゲリッチは音楽家としてもリーダーとしても素晴らしい人だと思う。
いろいろ叩かれている向きもあるが、ライブの演奏は未だに強く印象に残る演奏が
少なくない。ただこういう側面も無視したらいけないと思った。
aの演奏はたまに聞くが、ブルックナーの音楽となるとイマイチ?と思う部分
もある。
bと録音した、交響曲第8番(c)は名盤として知れ渡っているが、
自分は残念ながらこの盤は第2楽章までしか聞けなかった。それは多分、
aが曲の構造や言わんとしているところに集中して演奏しているからだ
と思う。
残念だがブルックナーの音楽は、もっと精細で意味がないような旋律でも、その点に
強い個性を感じるものが多い。「音楽は詩」というのがブルックナーの音楽に
対する考え方らしいが、曲にもそれが強く反映されている。
しかしaの演奏は、この特徴をうまく反映できていないと思う。
もしこの盤が完璧と思う人がいたら、d指揮eフィルの
同じ曲(f盤)を聴くと自ずと理解できると思うが(ちなみに同じdでも、
gとの演奏はイマイチでa盤で聞いたときと同じ印象
を持った)。
hの序曲集も名盤として知れ渡っている盤(c)だが、何回も聴いてみると、
その点がすごく気になってしまった。
もちろんaは音楽家としてもリーダーとしても素晴らしい人だと思う。
いろいろ叩かれている向きもあるが、ライブの演奏は未だに強く印象に残る演奏が
少なくない。ただこういう側面も無視したらいけないと思った。