ごんぎつね

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1名無しの笛の踊り
「ごんぎつね」

 新美 南吉 (にいみ なんきち) 作

 これは、わたしが小さいときに、村の茂平(もへい)というおじいさんから聞いたお話
です。 昔は、わたしたちの村の近くの中山(なかやま)という所に、小さなおしろが
あって、中山様というおとの様がおられたそうです。
 その中山から少しはなれた山の中に、「ごんぎつね」というきつねがいました。ごんは、
ひとりぼっちの小ぎつねで、しだのいっぱいしげった森の中に、あなをほって住んでい
ました。そして、夜でも昼でも、辺りの村へ出てきて、いたずらばかりしました。畑へ入
っていもを ほり散らしたり、菜種がらのほしてあるのへ火をつけたり、百姓(ひゃくしょう)
家のうら手につるしてあるとんがらし(とうがらし)をむしり取っていったり、いろんなこと
をしました。

2名無しの笛の踊り:03/01/25 08:38 ID:???
 ある秋のことでした。二、三日雨がふり続いたその間、ごんは、外へも出られなくて、
あなの中にしゃがんでいました。雨が上がると、ほっとしてあなからはい出ました。
空はからっと晴れていて、もずの声がキンキンひびいていました。
 ごんは、村の小川のつつみまで出てきました。辺りのすすきのほには、まだ雨のしずく
が光っていました。川には、いつもは水が少ないのですが、三日もの雨で、水がどっと
ましていました。ただのときは水につかることのない、川べりのすすきやはぎのかぶが、
黄色くにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは、川下の方へとぬかるみ
道を歩いていきました。  ふと見ると、川の中に人がいて、何かやっています。ごんは、
見つからないように、そうっと草の深い所へ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。
 
3名無しの笛の踊り:03/01/25 08:40 ID:???
「兵十だな。」と、ごんは思いました。兵十は、ぼろぼろの黒い着物をまくし上げて、
こしのところまで水にひたりながら、魚をとるはりきりというあみをゆすぶっていました。
はちまきをした顔の横っちょうに、円いはぎの葉が一枚、大きなほくろみたいにへばり
付いていました。しばらくすると、兵十は、はりきりあみのいちばん後ろのふくろのように
なったところを、水の中から持ち上げました。その中には、しばの根や、草の葉や、
くさった木切れなどが、ごちゃごちゃ入っていましたが、でも、ところどころ、白い物が
きらきら光っています。それは、太いうなぎのはらや、大きなきすのはらでした。兵十は、
びくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみといっしょにぶちこみました。そして、また、ふくろ
の口をしばって、水の中へ入れました。兵十は、それから、びくを持って川から上がり、
びくを土手に置いといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。
4名無しの笛の踊り:03/01/25 08:42 ID:???
 兵十がいなくなると、ごんはぴょいと草の中から飛び出して、びくのそばへかけつけました。
ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんは、びくの中の魚をつかみ出しては、はりきり
あみのかかっている所より下手の川の中をめがけて、ぽんぽん投げこみました。どの魚も、
トボンと音を立てながら、にごった水の中にもぐりこみました。いちばんしまいに、太いうなぎ
をつかみにかかりましたが、なにしろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。
ごんは、じれったくなって、頭をびくの中につっこんでうなぎの頭を口にくわえました。
うなぎは、キュッといって、ごんの首へまき付きました。そのとたんに兵十が、向こうから、
「うわあ、ぬすっとぎつねめ。」 とどなりたてました。ごんはびっくりして飛び上がりました。
うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまき付いたままはなれません。
ごんは、そのまま横っ飛びに飛び出して、一生けんめいににげていきました。ほらあな近くの
はんの木の下でふり返ってみましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。
 ごんはほっとして、うなぎの頭をかみくだき、やっと外して、あなの外の草の葉の上にのせて
おきました。
5名無しの笛の踊り:03/01/25 08:44 ID:???
 十日ほどたって、ごんが弥助というお百姓のうちのうらを通りかかりますと、そこのいちじくの
木のかげで、弥助の家内が、お歯黒を付けていました。かじ屋の新兵衛のうちのうらを通ると、
新兵衛の家内が、かみをすいていました。ごんは、「ふふん、村に何かあるんだな。」と思いま
した。「なんだろう、秋祭りかな。祭りなら、たいこや笛の音がしそうなものだ。それに第一、
お宮にのぼりが立つはずだが。」こんなことを考えながらやってきますと、いつの間にか、表に
赤いいどのある兵十のうちの前へ来ました。その小さなこわれかけた家の中には、大ぜいの人
が集まっていました。よそ行きの着物を着てこしに手ぬぐいを下げたりした女たちが、表のかま
どで火をたいています。大きななべの中では、何かぐずぐずにえていました。
 「ああ、そう式だ。」と、ごんは思いました。「兵十のうちのだれが死んだんだろう。」
 お昼がすぎると、ごんは、村の墓地(ぼち)へ行って、六地蔵(ろくじぞう)さんのかげにかくれ
ていました。いいお天気で、遠く向こうには、おしろの屋根がわらが光っています。墓地には、
ひがん花が、赤いきれのようにさき続いていました。と、村の方から、カーン、カーンと、そう式
の出る合図です。やがて、白い着物を着たそう列の者たちがやってくるのが、ちらちら見え始め
ました。話し声も近くなりました。そう列は、墓地へ入ってきました。人々が通ったあとには、ひが
ん花がふみ折られていました。
6名無しの笛の踊り:03/01/25 08:45 ID:???
 ごんは、のび上がって見ました。兵十が、白いかみしもを着けて、位はいをささげています。
いつもは、赤いさつまいもみたいな元気のいい顔が、今日はなんだかしおれていました。
「ははん、死んだのは、兵十のおっかあだ。」ごんは、そう思いながら頭を引っこめました。
そのばん、ごんは、あなの中で考えました。「兵十のおっかあは、とこについていて、うなぎが
食べたいと言ったにちがいない。それで、兵十が、はりきりあみを持ち出したんだ。ところが、
わしがいたずらをして、うなぎを取ってきてしまった。だから、兵十は、おっかあにうなぎを食
べさせることができなかった。そのまま、おっかあは、死んじゃったにちがいない。ああ、うなぎ
が食べたい、うなぎが食べたいと思いながら死んだんだろう。ちょっ、あんないたずらしなけりゃ
よかった。」
7名無しの笛の踊り:03/01/25 08:47 ID:???
兵十が、赤いいどの所で麦をといでいました。兵十は、今までおっかあと二人きりで、
まずしいくらしをしていたもので、おっかあが死んでしまっては、もうひとりぼっちでした。
「おれと同じ、ひとりぼっちの兵十か。」こちらの物置の後ろから見ていたごんは、そう思
いました。ごんは、物置のそばをはなれて、向こうへ行きかけますと、どこかでいわしを売
る声がします。「いわしの安売りだあい。生きのいい、いわしだあい。」ごんは、そのいせいの
いい声のする方へ走っていきました。
と、弥助のおかみさんが、うら戸口から、「いわしをおくれ。」と言いました。いわし売りは、
いわしのかごを積んだ車を道ばたに置いて、ぴかぴか光るいわしを両手でつかんで、弥助
のうちの中へ持って入りました。ごんは、そのすき間に、かごの中から五、六ぴきのいわしを
つかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十のうちのうら口から、うちの中へ
いわしを投げこんで、あなへ向かってかけもどりました。とちゅうの坂の上でふり返ってみま
すと、兵十がまだ、いどの所で麦をといでいるのが小さく見えました。
 ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。
8名無しの笛の踊り:03/01/25 08:48 ID:???
 次の日には、ごんは山でくりをどっさり拾って、それをかかえて兵十のうちに行きました。
うら口からのぞいてみますと、兵十は、昼飯を食べかけて、茶わんを持ったまま、ぼんやり
と考えこんでいました。変なことには、兵十のほっぺたに、かすりきずが付いています。
どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとり言を言いました。
「いったい、だれが、いわっしなんかを、おれのうちへほうりこんでいったんだろう。おかげ
でおれは、ぬすびとと思われて、いわし屋のやつにひどい目にあわされた。」
と、ぶつぶつ言っています。
ごんは、これはしまったと思いました。「かわいそうに兵十は、いわし屋にぶんなぐられて、
あんなきずまで付けられたのか。」
 ごんはこう思いながら、そっと物置の方へ回って、その入り口にくりを置いて帰りました。
 次の日も、その次の日も、ごんは、くりを拾っては兵十のうちへ持ってきてやりました。
その次の日には、くりばかりでなく、松たけも二、三本、持っていきました。
9名無しの笛の踊り:03/01/25 08:51 ID:???
 月のいいばんでした。ごんは、ぶらぶら遊びに出かけました。中山様のおしろの下を通って、
少し行くと、細い道の向こうから、だれか来るようです。話し声が聞こえます。チンチロリン、
チンチロリンと、松虫が鳴いています。ごんは、道のかた側にかくれて、じっとしていました。
話し声は、だんだん近くなりました。それは、兵十と、加助(かすけ)というお百姓でした。
「そうそう、なあ、加助。」と、兵十が言いました。「ああん。」「おれあ、このごろ、とても不思議
なことがあるんだ。」「何が。」「おっかあが死んでからは、だれだか知らんが、おれにくりや松
たけなんかを、毎日毎日くれるんだよ。」「ふうん、だれが。」「それが分からんのだよ。おれの
知らんうちに置いていくんだ。」ごんは、二人の後をつけていきました。「ほんとかい。」
「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。そのくりを見せてやるよ。」「へえ、変なこと
もあるもんだなあ。」それなり、二人はだまって歩いていきました。
 加助がひょいと後ろを見ました。ごんはびくっとして、小さくなって立ち止まりました。加助は、
ごんには気がつかないで、そのままさっさと歩きました。吉兵衛(きちべえ)というお百姓のうち
まで来ると、二人はそこへ入っていきました。ポンポンポンポンと、木魚の音がしています。
まどのしょうじに明かりが差していて、大きなぼうず頭がうつって、動いていました。ごんは、
「お念仏があるんだな。」と思いながら、いどのそばにしゃがんでいました。しばらくすると、また、
三人ほど人が連れ立って、吉兵衛のうちへ入っていきました。おきょうを読む声が聞こえてきま
した。
10名無しの笛の踊り:03/01/25 08:52 ID:???
 ごんは、お念仏がすむまで、いどのそばにしゃがんでいました。兵十と加助は、またいっしょに
帰っていきます。ごんは、二人の話を聞こうと思って、ついていきました。兵十のかげぼうしを
ふみふみ行きました。おしろの前まで来たとき、加助が言いだしました。
「さっきの話は、きっと、そりゃ、神様のしわざだぞ。」「えっ。」と、兵十はびっくりして、加助の
顔を見ました。「おれはあれからずっと考えていたが、どうもそりゃ、人間じゃない、神様だ。
神様が、おまえがたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんな物をめぐんで
くださるんだよ。」「そうかなあ。」「そうだとも。だから、毎日、神様にお礼を言うがいいよ。」
「うん。」 ごんは、「へえ、こいつはつまらないな。」と思いました。「おれがくりや松たけを持って
いってやるのに、そのおれにはお礼を言わないで、神様にお礼を言うんじゃあ、おれは引き合
わないなあ。」
11名無しの笛の踊り:03/01/25 08:54 ID:???
 その明くる日も、ごんはくりを持って、兵十のうちへ出かけました。兵十は、物置でなわ
をなっていました。それで、ごんは、うちのうら口から、こっそり中へ入りました。そのとき
兵十は、ふと顔を上げました。と、きつねがうちの中へ入ったではありませんか。こないだ、
うなぎをぬすみやがったあのごんぎつねめが、またいたずらをしに来たな。「ようし。」
 兵十は立ち上がって、なやにかけてある火なわじゅうを取って、火薬をつめました。
そして、足音をしのばせて近よって、今、戸口を出ようとするごんを、ドンとうちました。
 ごんは、ばたりとたおれました。兵十はかけよってきました。うちの中を見ると、土間にくり
が固めて置いてあるのが、目につきました。「おや。」と、兵十はびっくりして、ごんに目を落
としました。「ごん、おまい(おまえ)だったのか、いつも、くりをくれたのは。」ごんは、ぐったり
と目をつぶったまま、うなずきました。兵十は、ひなわじゅうをばたりと取り落としました。
青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。
12名無しの笛の踊り:03/01/25 08:55 ID:???
 次の日には、ごんは山でくりをどっさり拾って、それをかかえて兵十のうちに行きました。
うら口からのぞいてみますと、兵十は、昼飯を食べかけて、茶わんを持ったまま、ぼんやり
と考えこんでいました。変なことには、兵十のほっぺたに、かすりきずが付いています。
どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとり言を言いました。
「いったい、だれが、いわっしなんかを、おれのうちへほうりこんでいったんだろう。おかげ
でおれは、ぬすびとと思われて、いわし屋のやつにひどい目にあわされた。」
と、ぶつぶつ言っています。
ごんは、これはしまったと思いました。「かわいそうに兵十は、いわし屋にぶんなぐられて、
あんなきずまで付けられたのか。」
 ごんはこう思いながら、そっと物置の方へ回って、その入り口にくりを置いて帰りました。
 次の日も、その次の日も、ごんは、くりを拾っては兵十のうちへ持ってきてやりました。
その次の日には、くりばかりでなく、松たけも二、三本、持っていきました。
13名無しの笛の踊り:03/01/25 09:00 ID:???
1、ごんのじこしょうかいカードを作りましょう。
  (例:にがお絵・住所・名前・家族・ひとことなどを入れて)

住んでいる所

名 前

家 族

趣 味(しゅみ)

2、ごんが兵十の家で葬式があると考えたのはどうしてでしょう。
ごんになって説明しましょう。

3、兵十のおっかあが死んだことを知ったごんは、穴に帰ってどんな日記を書いたでしょう。
ごんになりきって日記を書きましょう。

4、ごんはくりを兵十のうちに置く時どういうふうに置いたでしょう。ごんになりきってじっさい
にやってみましょう。いわしの時とどうちがうでしょう。
14名無しの笛の踊り:03/01/25 09:01 ID:???
5、兵十に毎日くりや松タケを持って行っているごんは「日記」にどんなことを書いている
でしょう。ごんになりきって書いてみましょう。

6、月のいいばんの様子を想像してみましょう。

7、「お念仏があるんだな。」と思いながら、いどのそばにしゃがんでいるごんのきもちを想像
して書きましょう。


8、ごんは、どうして兵十のかげぼうしをふみふみ行ったのでしょう。
話し合ってみましょう。

9、「神様のしわざだぞ。」と言うのを聞いたごんは日記にどんなことを書いたでしょう。
ごんになりきって書いてみましょう。

10、うたれた、ごんにかわって今の気持ちを日記の形で書きましょう。
15名無しの笛の踊り:03/01/25 15:41 ID:???
その次の日にも、ごんは山でくりをどっさり拾って、それをかかえて兵十のうちに行きました。
うら口からのぞいてみますと、兵十は、昼飯を食べかけて、茶わんを持ったまま、ぼんやり
と考えこんでいました。変なことには、兵十のほっぺたに、かすりきずが付いています。
どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとり言を言いました。
「いったい、だれが、いわっしなんかを、おれのうちへほうりこんでいったんだろう。おかげ
でおれは、ぬすびとと思われて、いわし屋のやつにひどい目にあわされた。」
と、ぶつぶつ言っています。
ごんは、これはしまったと思いました。「かわいそうに兵十は、いわし屋にぶんなぐられて、
あんなきずまで付けられたのか。」
 ごんはこう思いながら、そっと物置の方へ回って、その入り口にくりを置いて帰りました。
 次の日も、その次の日も、ごんは、くりを拾っては兵十のうちへ持ってきてやりました。
その次の日には、くりばかりでなく、松たけも二、三本、持っていきました。
16名無しの笛の踊り:03/01/25 15:43 ID:???

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
17名無しの笛の踊り:03/01/25 16:02 ID:???
ごんぞう虫

昔々、あるところに太郎という男の子が病気の母親と二人で暮らしていた。
太郎は毎朝しじみを売って貧しい家計を助けていたが、二人の暮らしは大層
貧しく、母の薬も満足に買うことができなかった。太郎は大金持ちの権造
伯父に頼み込んで百文の金を借り、母に僅かばかりの薬を飲ませた。それ
からせっせと働いて、ようやく百文こしらえた太郎が権造に返しに行くと、
権雑は百文について五百文の利息を要求した。太郎は必死に働いたが、
とても返せる金額ではなく、更に利息は増えて行くばかりだった。薬も無
くなって年の瀬が迫り、困った太郎が再び権造の家に金を借りに行くが、
にべもなく断られてしまう。
18名無しの笛の踊り:03/01/25 16:04 ID:???
ガッカリして帰る途中の橋の上で、太郎は白髭の老人から一本足の下駄を
手渡された。老人は、その下駄を履いて一転びすると小判が一枚出るが、
あまり転ぶと体が小さくなるから気を付けろと言って消えてしまう。早速
家に返った太郎が下駄を履いて転ぶと、老人が言ったとおりに小判が一枚
飛び出した。太郎は三回転んで小判を三枚手にすると、下駄を神棚に祭っ
た。ところがたちまちこの噂を聞きつけた権造が、太郎のいない間にこの
下駄を持っていってしまった。権造は庭一杯に風呂敷を敷き詰めると、
無我夢中で転びまくった。慌てた太郎が権造の家に駆けつけると、庭一杯
に光輝く小判の山があるだけで、権造の姿は何処にもなかった。やがて
小判の山から下駄を見付けた太郎が、鼻緒に付いた小さな虫を指で弾き
飛ばした。実はそれがすっかり小さくなってしまった権造だったのである。
19名無しの笛の踊り:03/01/25 21:39 ID:???
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのさ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =
20名無しの笛の踊り:03/01/25 22:47 ID:???
めでたしめでたし
21名無しの笛の踊り:03/01/25 23:07 ID:???
>>1-14
ごんぎつね、久しぶりに読みますた。
小学校の教科書に出ていた気がする。
22名無しの笛の踊り:03/01/25 23:10 ID:???
小学4年で習います。
23名無しの笛の踊り:03/01/26 04:32 ID:???
懐かしすぎ。
24名無しの笛の踊り:03/01/27 04:06 ID:???
童心に帰りまつ。      
25名無しの笛の踊り:03/01/27 18:36 ID:???
クラ板で一番の良スレだね。
26名無しの笛の踊り:03/01/27 22:22 ID:???

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27名無しの笛の踊り:03/01/28 03:00 ID:???
懐かしいな。。。 
28名無しの笛の踊り:03/01/28 03:30 ID:???
新美徳英スレはここでつか?
(新美真琴も)
29名無しの笛の踊り:03/01/28 04:09 ID:???
良スレ上げ
30名無しの笛の踊り:03/01/28 21:26 ID:???
クラヲタのみなさん。
荒し煽りで心がすさんだと感じた時は、
このスレ読んで心を洗おう。
31名無しの笛の踊り:03/01/30 23:26 ID:???
マターリ       
32名無しの笛の踊り:03/01/31 22:11 ID:???
良スレ上げ
33名無しの笛の踊り:03/02/01 00:25 ID:???
香具師に見せるために上げる。
34名無しの笛の踊り:03/02/02 02:55 ID:???
著作権とかいいのでつか?
35名無しの笛の踊り:03/02/02 17:02 ID:???
マターリage
36名無しの笛の踊り:03/02/03 20:34 ID:???
おじいさんのランプ
37名無しの笛の踊り:03/02/05 01:02 ID:???
おじいさんのランプ     新美南吉
 
かくれんぼで、倉の隅(すみ)にもぐりこんだ東一(とういち)君がランプを持って出て来た。
それは珍らしい形のランプであった。八十糎(センチ)ぐらいの太い竹の筒(つつ)が台にな
っていて、その上にちょっぴり火のともる部分がくっついている、そしてほやは、細いガラス
の筒であった。はじめて見るものにはランプとは思えないほどだった。そこでみんなは、昔の
鉄砲とまちがえてしまった。 「何だア、鉄砲かア」と鬼の宗八(そうはち)君はいった。
 東一君のおじいさんも、しばらくそれが何だかわからなかった。眼鏡(めがね)越(ご)しに
じっと見ていてから、はじめてわかったのである。
 ランプであることがわかると、東一君のおじいさんはこういって子供たちを叱(しか)りはじ
めた。 「こらこら、お前たちは何を持出すか。まことに子供というものは、黙って遊ばせてお
けば何を持出すやらわけのわからん、油断もすきもない、ぬすっと猫(ねこ)のようなものだ。
こらこら、それはここへ持って来て、お前たちは外へ行って遊んで来い。外に行けば、電
(でん)信柱(しんばしら)でも何でも遊ぶものはいくらでもあるに」

つづく
38名無しの笛の踊り:03/02/05 01:09 ID:???
こうして叱られると子供ははじめて、自分がよくない行いをしたことがわかるのである。
そこで、ランプを持出した東一君はもちろんのこと、何も持出さなかった近所の子供たちも、
自分たちみんなで悪いことをしたような顔をして、すごすごと外の道へ出ていった。
 外には、春の昼の風が、ときおり道のほこりを吹立ててすぎ、のろのろと牛車が通ったあと
を、白い蝶(ちょう)がいそがしそうに通ってゆくこともあった。なるほど電信柱があっちこっち
に立っている。しかし子供たちは電信柱なんかで遊びはしなかった。大人(おとな)が、こう
して遊べといったことを、いわれたままに遊ぶというのは何となくばかげているように子供には
思えるのである。そこで子供たちは、ポケットの中のラムネ玉をカチカチいわせながら、広場
の方へとんでいった。そしてまもなく自分たちの遊びで、さっきのランプのことは忘れてしまっ
た。日ぐれに東一君は家へ帰って来た。奥の居間(いま)のすみに、あのランプがおいてあっ
た。しかし、ランプのことを何かいうと、またおじいさんにがみがみいわれるかも知れないの
で、黙っていた。

つづく
39名無しの笛の踊り:03/02/05 01:10 ID:???
夕御飯のあとの退屈な時間が来た。東一君はたんすにもたれて、ひき出しのかん(ヽ ヽ)を
カタンカタンといわせていたり、店に出てひげを生(は)やした農学校の先生が『大根(だい
こん)栽培の理論と実際』というような、むつかしい名前の本を番頭に注文するところを、
じっと見ていたりした。そういうことにも飽くと、また奥の居間にもどって来て、おじいさんが
いないのを見すまして、ランプのそばへにじりより、そのほやをはずしてみたり、五銭白銅貨
(はくどうか)ほどのねじ(ヽ ヽ)をまわして、ランプの芯(しん)を出したりひっこめたり
していた。すこしいっしょうけんめいになっていじくっていると、またおじいさんにみつかって
しまった。けれどこんどはおじいさんは叱らなかった。ねえやにお茶をいいつけておいて、
すっぽんと煙管筒(きせるづつ)をぬきながら、こういった。「東坊、このランプはな、おじい
さんにはとてもなつかしいものだ。長いあいだ忘れておったが、きょう東坊が倉の隅から持出
して来たので、また昔のことを思い出したよ。こうおじいさんみたいに年をとると、ランプでも
何でも昔のものに出合うのがとても嬉(うれ)しいもんだ」

つづく

40名無しの笛の踊り:03/02/05 01:11 ID:???
 東一君はぽかんとしておじいさんの顔を見ていた。おじいさんはがみがみと叱りつけたから、
怒(おこ)っていたのかと思ったら、昔のランプに逢(あ)うことができて喜んでいたのである。
「ひとつ昔の話をしてやるから、ここへ来て坐(すわ)れ」とおじいさんがいった。
 東一君は話が好きだから、いわれるままにおじいさんの前へいって坐ったが、何だかお説教
をされるときのようで、いごこちがよくないので、いつもうちで話をきくときにとる姿勢をとって
聞くことにした。つまり、寝そべって両足をうしろへ立てて、ときどき足の裏をうちあわせる
芸当(げいとう)をしたのである。おじいさんの話というのは次のようであった。

つづく
41名無しの笛の踊り:03/02/05 01:12 ID:???
あっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥーッ!!
いやあああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっ!!!
ブジュッ!ジャアアーーーーッッッ…ブシャッ!
ブバババババアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーー    ーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーッ!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーッ…ブシャッ!
ブバババアアッッッッ!!!!
んはああーっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッ!!!
おっ!ウンッ!ウッ、ウンッ、ンコッ!!!ウンコ見てぇっ あっ、もうダメッ!!はうあああーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリィッ!!!
いやぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥッ!
ぶびびぃぃっっっ!!ボトボォッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!

終了(ウソ)
42名無しの笛の踊り:03/02/05 20:51 ID:???
もとい

 今から五十年ぐらいまえ、ちょうど日露戦争のじぶんのことである。岩滑(やなべ)新田
(しんでん)の村に巳之助(みのすけ)という十三の少年がいた。巳之助は、父母も兄弟も
なく、親戚(しんせき)のものとて一人もない、まったくのみなしごであった。
そこで巳之助は、よその家の走り使いをしたり、女の子のように子守(こもり)をしたり、
米を搗(つ)いてあげたり、そのほか、巳之助のような少年にできることなら何でもして、
村に置いてもらっていた。けれども巳之助は、こうして村の人々の御世話で生きてゆくことは、
ほんとうをいえばいやであった。子守をしたり、米を搗いたりして一生を送るとするなら、
男とうまれた甲斐(かい)がないと、つねづね思っていた。男子は身を立てねばならない。
しかしどうして身を立てるか。巳之助は毎日、ご飯を喰(た)べてゆくのがやっとの
ことであった。本一冊買うお金もなかったし、またたといお金があって本を買ったと
しても、読むひまがなかった。身を立てるのによいきっかけがないものかと、巳之助は
こころひそかに待っていた。

つづく
43名無しの笛の踊り:03/02/05 20:51 ID:???
すると或(あ)る夏の日のひるさがり、巳之助は人力車(じんりきしゃ)の先綱(さきづな)を頼ま
れた。その頃(ころ)岩滑新田には、いつも二、三人の人力曳(じんりきひき)がいた。潮湯治
(しおとうじ)(海水浴のこと)に名古屋から来る客は、たいてい汽車で半田(はんだ)まで来て、
半田から知多(ちた)半島西海岸の大野や新舞子まで人力車でゆられていったもので、岩滑
新田はちょうどその道すじにあたっていたからである。人力車は人が曳くのだからあまり速くは
走らない。それに、岩滑新田と大野の間には峠(とうげ)が一つあるから、よけい時間がかかる。
おまけにその頃の人力車の輪は、ガラガラと鳴る重い鉄輪(かなわ)だったのである。そこで、
急ぎの客は、賃銀を倍(ばい)出(だ)して、二人の人力曳にひいてもらうのであった。巳之助に
先綱曳を頼んだのも、急ぎの避暑客であった。巳之助は人力車のながえ(ヽ ヽ ヽ)につながれた
綱を肩にかついで、夏の入陽(いりひ)のじりじり照りつける道を、えいやえいやと走った。馴(な)
れないこととてたいそう苦しかった。しかし巳之助は苦しさなど気にしなかった。好奇心でいっぱ
いだった。なぜなら巳之助は、物ごころがついてから、村を一歩も出たことがなく、峠の向こうに
どんな町があり、どんな人々が住んでいるか知らなかったからである。

つづく
44名無しの笛の踊り:03/02/05 20:52 ID:???
41に激しくワロタ
お話しの中でいきなりの排便攻撃はショッキングだ
45名無しの笛の踊り:03/02/05 20:56 ID:???
クラ板で心荒んだ方は、このスレ読んで癒されましょう。
46名無しの笛の踊り:03/02/05 21:01 ID:???
日が暮れて青い夕闇(ゆうやみ)の中を人々がほの白くあちこちする頃、
人力車は大野の町にはいった。巳之助はその町でいろいろな物をはじめて
見た。軒(のき)をならべて続いている大きい商店が、第一、巳之助には
珍らしかった。巳之助の村にはあきないやとては一軒しかなかった。
駄菓子(だがし)、草(わら)鞋(じ)、糸繰(いとく)りの道具、膏薬
(こうやく)、貝殻(かいがら)にはいった目薬、そのほか村で使うたい
ていの物を売っている小さな店が一軒きりしかなかったのである。
しかし巳之助をいちばんおどろかしたのは、その大きな商店が、一つ一つ
ともしている、花のように明かるいガラスのランプであった。巳之助の村では
夜はあかりなしの家が多かった。まっくらな家の中を、人々は盲のように手
でさぐりながら、水甕(みずがめ)や、石臼(いしうす)や大(だい)黒柱
(こくばしら)をさぐりあてるのであった。すこしぜいたくな家では、
おかみさんが嫁(よめ)入(い)りのとき持って来た行燈(あんどん)を使う
のであった。行燈は紙を四方に張りめぐらした中に、油のはいった皿(さら)
があって、その皿のふちにのぞいている燈心(とうしん)に、桜の莟(つぼみ)
ぐらいの小さいほのおがともると、まわりの紙にみかん色のあたたかな光が
さし、附近は少し明かるくなったのである。しかしどんな行燈にしろ、巳之助
が大野の町で見たランプの明かるさにはとても及ばなかった。

つづく
47名無しの笛の踊り:03/02/05 21:01 ID:???
小学校2年生のときに、高校生だった兄に犯されました。というよりは殺される寸前でした。
当時、家は両親が共働きだった為、学校から帰ると兄と二人で過ごすことが大半でした。
兄はいつもアニメ雑誌を読んでばかりで私はテレビを見たりしていたのですが、
その日兄は突然私に抱きつき、私の服をビリビリに破りました。驚いて悲鳴を上げる私の口を押さえつけ、
馬乗りになり首を絞めました。その時兄はなにか叫んでいましたがよく覚えていません。
一瞬気が遠くなり、その後ものすごい痛みに目が覚めると兄のペニスが私のあそこに突き刺さっていました。
処女であることはもちろん、生理もない私はその時何が起こったか理解できず、
息も出来ないような痛みに口をぱくぱくさせるだけでした。
胃の中の物をゲーゲーと吐いている私におかまいなく兄は私のあそこをめちゃくちゃに突きました。
しかし、地獄はそこからでした。異常に興奮していた兄は、体中がくがくになっている私の足首をつかみ、
左右に思い切りひろげ、たったいま自分が精液を流し込んだばかりのぽっかり口をあけている私のあそこに
拳を押しつけてきたのです。当然、いくらなんでもそんな物が入るわけはなくしばらく殴りつけるように私の股間を攻めていたのですが、
いきなり立ち上がると台所に行きサラダ油の入ったボトルを持ってきました。
そして私を逆さに抱え上げ、あそこにボトルの口を押しつけて油を流し込み出したのです。
48名無しの笛の踊り:03/02/05 21:02 ID:???
股間からあふれる油はたちまち私の体をべとべとにし、傷ついたあそこに流れ込む油の痛みに私はまた悲鳴を上げました。
そうしてたっぷりと油を注いだ後、兄は再び拳を突き入れてきたのです。今度はぎりぎりという音とともに拳が私の腹の中
に食い込んできました。そして「ビリッ」という音とともに内臓をつかみ出されるような衝撃が走り、
兄の大きな拳が私のお腹にえぐり込んだのです。それはぺったんこのお腹が見て分かるくらいにボコリと盛り上がっている異様な光景でした。
私のあそこは引き裂け、大量に出血していました。しかし兄は血まみれになった手首をさらに奥にねじ込み、かき回しました。
私は腰から下がちぎれてしまう恐怖に襲われながら、がくがくと腰を揺らしていました。どれくらい私のあそこを引き裂いたのか、
もうほとんど下半身が麻痺してきた頃、兄は拳を突っ込んだまま私をうつむせに回し、お尻を引き寄せたかと思うと私の背中の上に足を
乗せて体が動かないようにし、肛門にも指を突き入れて来たのです。最初はもうほとんど感覚がなくなっていたのでよく分からなかったのですが、
だんだんと肛門の拡げられる痛みを感じだし、また肉を引き裂かれる痛みに意識が遠くなりました。
きっと何度か意識を無くしていたのでしょう。兄は両方の手首を私のあそこと肛門に突き入れ、
まるで解剖か何かをするように私の股間を破壊していました。後で病院で分かったことですが、
尿道にも指をねじ込まれていたようで膀胱口の筋肉がのびきっていました。
49名無しの笛の踊り:03/02/05 21:02 ID:???
狂っていた兄はそのあと冷蔵庫から大根や1リットルのコーラ瓶(当時はガラス製でした)等を持ち出し、
あそこが何処まで広がるか(裂けるか)実験しているようでした。
そうしてカッターナイフを使い、まだ未発達だったはずの小陰唇やクリトリスを切断しました。
兄が私のあそこから切り取った肉片をくちゃくちゃと噛んでいたのをはっきりと覚えています。
そのあと乳首にバーベキューの鉄串をさされ、引き延ばされ、結局切断されました。
胸から流れ出す血に兄は吸い付いていました。もう自分は死ぬんだ、と思い、何も考えられなくなっていました。
兄が最後に私のお腹にカッターナイフを突き立て、力をこめてビリビリと肉を裂いていたのを覚えています。
私が発見されたとき、兄は自分のペニスを切断し、のたうち回っていたそうです。
その後精神病院に収容された兄は院内で自殺しました。
私はというと奇跡的に一命はとりとめましたが、破壊された体は元には戻らず肛門、膀胱とも垂れ流しです。
もうこれは一生直らないそうです。子宮も卵管部分が握りつぶされており子供を産むこともできません。
腹腔内に放尿され、内臓の全てが汚された証拠である腹部を引き裂いた傷跡は陰部まで続いており、
その陰部はただボッカリとだらしなく穴を開けているだけです。生理は結局私には来ませんでした。
さらにあまりに巨大な物を挿入されたため骨盤にヒビがはいり、今もびっこを引いています。
50名無しの笛の踊り:03/02/05 21:03 ID:???
それにランプは、その頃としてはまだ珍らしいガラスでできていた。煤(すす)けたり、
破れたりしやすい紙でできている行燈より、これだけでも巳之助にはいいもののように
思われた。このランプのために、大野の町ぜんたいが竜宮城かなにかのように明かるく
感じられた。もう巳之助は自分の村へ帰りたくないとさえ思った。人間は誰でも明かる
いところから暗いところに帰るのを好まないのである。巳之助は駄賃(だちん)の十五銭
を貰(もら)うと、人力車とも別れてしまって、お酒にでも酔ったように、波の音のたえ
まないこの海辺の町を、珍らしい商店をのぞき、美しく明かるいランプに見とれて、
さまよっていた。呉服屋では、番頭さんが、椿(つばき)の花を大きく染め出した反物
(たんもの)を、ランプの光の下にひろげて客に見せていた。穀屋(こくや)では、
小僧さんがランプの下で小豆(あずき)のわるいのを一粒ずつ拾い出していた。
また或る家では女の子が、ランプの光の下に白くひかる貝殻を散らしておはじきを
していた。また或る店ではこまかい珠(たま)に糸を通して数珠(じゅず)をつくっていた。
ランプの青やかな光のもとでは、人々のこうした生活も、物語か幻燈(げんとう)の世界での
ように美しくなつかしく見えた。巳之助は今までなんども、「文明開化で世の中がひらけた」
ということをきいていたが、今はじめて文明開化ということがわかったような気がした。

51名無しの笛の踊り:03/02/05 21:05 ID:???
つづく
52名無しの笛の踊り :03/02/06 23:14 ID:???
乙です!! 
おじいさんが怒ったとか、教科書では省略されてるような細かいところまで詳しく、ありがとう;;
残りガンガッテください♪  
53名無しの笛の踊り:03/02/06 23:27 ID:???
 歩いているうちに、巳之助は、様々なランプをたくさん吊(つる)してある店
のまえに来た。これはランプを売っている店にちがいない。巳之助はしばらく
その店のまえで十五銭を握りしめながらためらっていたが、やがて決心して
つかつかとはいっていった。「ああいうものを売っとくれや」と巳之助はランプ
をゆびさしていった。まだランプという言葉を知らなかったのである。 
店の人は、巳之助がゆびさした大きい吊(つり)ランプをはずして来たが、
それは十五銭では買えなかった。「負けとくれや」と巳之助はいった。「そうは
負からん」と店の人は答えた。「卸値(おろしね)で売っとくれや」巳之助は村の
雑貨屋へ、作った草鞋(わらじ)を買ってもらいによく行ったので、物には卸値と
小売値(こうりね)があって、卸値は安いということを知っていた。たとえば、
村の雑貨屋は、巳之助の作った瓢箪型(ひょうたんがた)の草鞋を卸値の一銭
五厘(りん)で買いとって、人力曳(じんりきひき)たちに小売値の二銭五厘
で売っていたのである。ランプ屋の主人は、見も知らぬどこかの小僧がそんなこと
をいったので、びっくりしてまじまじと巳之助の顔を見た。そしていった。
54名無しの笛の踊り:03/02/06 23:29 ID:???
「卸値で売れって、そりゃ相手がランプを売る家なら卸値で売ってあげてもいいが、
 一人一人のお客に卸値で売るわけにはいかんな」
「ランプ屋なら卸値で売ってくれるだのイ?」
「ああ」
「そんなら、おれ、ランプ屋だ。卸値で売ってくれ」
店の人はランプを持ったまま笑い出した。
「おめえがランプ屋? はッはッはッはッ」
「ほんとうだよ、おッつあん。おれ、ほんとうにこれからランプ屋になるんだ。な、
 だから頼むに、今日(きょう)は一つだけンど卸値で売ってくれや。こんど来るときゃ、
 たくさん、いっぺんに買うで」
 店の人ははじめ笑っていたが、巳之助の真剣なようすに動かされて、いろいろ巳之助
の身の上をきいたうえ、
 「よし、そんなら卸値でこいつを売ってやろう。ほんとは卸値でもこのランプは十五銭
  じゃ売れないけど、おめえの熱心なのに感心した。負けてやろう。そのかわりしっか
  りしょうばいをやれよ。うちのランプをどんどん持ってって売ってくれ」
といって、ランプを巳之助に渡した。
 巳之助はランプのあつかい方を一通り教えてもらい、ついでに提燈(ちょうちん)
がわりにそのランプをともして、村へむかった。
55名無しの笛の踊り:03/02/06 23:31 ID:???
 巳之助の胸の中にも、もう一つのランプがともっていた。文明開化に
遅れた自分の暗い村に、このすばらしい文明の利器を売りこんで、村人
たちの生活を明かるくしてやろうという希望のランプが――
56名無しの笛の踊り:03/02/06 23:31 ID:???
今日はここまで。
57名無しの笛の踊り:03/02/07 01:47 ID:???
がんがってください。
58名無しの笛の踊り:03/02/07 19:47 ID:???
つづき

 巳之助の新しいしょうばいは、はじめのうちまるではやらなかった。
百姓たちは何でも新しいものを信用しないからである。
 そこで巳之助はいろいろ考えたあげく、村で一軒きりのあきないやへ
そのランプを持っていって、ただで貸してあげるからしばらくこれを使って
下さいと頼んだ。
 雑貨屋の婆(ばあ)さんは、しぶしぶ承知して、店の天井に釘(くぎ)
を打ってランプを吊し、その晩からともした。
 五日ほどたって、巳之助が草鞋を買ってもらいに行くと、雑貨屋の婆さん
はにこにこしながら、こりゃたいへん便利で明かるうて、夜でもお客がよう
来てくれるし、釣銭(つりせん)をまちがえることもないので、気に入った
から買いましょう、といった。その上、ランプのよいことがはじめてわかっ
た村人から、もう三つも注文のあったことを巳之助にきかしてくれた。
巳之助はとびたつように喜んだ。
59名無しの笛の踊り:03/02/07 19:49 ID:???
 そこで雑貨屋の婆さんからランプの代と草鞋の代を受けとると、すぐその
足で、走るようにして大野へいった。そしてランプ屋の主人にわけを話して
、足りないところは貸してもらい、三つのランプを買って来て、注文した人
に売った。
 これから巳之助のしょうばいははやって来た。はじめは注文をうけた
だけ大野へ買いにいっていたが、少し金がたまると、注文はなくてもたくさ
ん買いこんで来た。そして今はもう、よその家の走り使いや子守をすること
はやめて、ただランプを売るしょうばいだけにうちこんだ。物干台(ものほ
しだい)のようなわく(ヽ ヽ)のついた車をしたてて、それにランプやほ
やなどをいっぱい吊し、ガラスの触れあう涼しい音をさせながら、巳之助は
自分の村や附近の村々へ売りにいった。巳之助はお金も儲(もう)かった
が、それとは別に、このしょうばいがたのしかった。今まで暗かった家に、
だんだん巳之助の売ったランプがともってゆくのである。暗い家に、巳之助
は文明開化の明かるい火を一つ一つともしてゆくような気がした。
60名無しの笛の踊り:03/02/07 19:50 ID:???
 巳之助はもう青年になっていた。それまでは自分の家とてはなく、区長
さんのところの軒のかたむいた納屋(なや)に住ませてもらっていたのだ
が、小金がたまったので、自分の家もつくった。すると世話してくれる人
があったのでお嫁(よめ)さんももらった。或(あ)るとき、よその村
でランプの宣伝をしておって、「ランプの下なら畳(たたみ)の上に新聞を
おいて読むことが出来るのイ」と区長さんに以前きいていたことをいうと、
お客さんの一人が「ほんとかン?」とききかえしたので、嘘(うそ)のきら
いな巳之助は、自分でためして見る気になり、区長さんのところから古新聞
をもらって来て、ランプの下にひろげた。
 やはり区長さんのいわれたことはほんとうであった。新聞のこまかい字が
ランプの光で一つ一つはっきり見えた。「わしは嘘をいってしょうばいをし
たことにはならない」と巳之助はひとりごとをいった。しかし巳之助は、
字がランプの光ではっきり見えても何にもならなかった。字を読むことが
できなかったからである。
61名無しの笛の踊り:03/02/07 19:51 ID:???
「ランプで物はよく見えるようになったが、字が読めないじゃ、まだ
ほんとうの文明開化じゃねえ」そういって巳之助は、それから毎晩
区長さんのところへ字を教えてもらいにいった。熱心だったので
一年もすると、巳之助は尋常科(じんじょうか)を卒業した村人の誰
にも負けないくらい読めるようになった。
 そして巳之助は書物(しょもつ)を読むことをおぼえた。
62名無しの笛の踊り:03/02/07 19:51 ID:???
今宵はここまで。
63名無しの笛の踊り:03/02/08 21:08 ID:???
巳之助はもう、男ざかりの大人(おとな)であった。家には子供が二人あ
った。「自分もこれでどうやらひとり立ちができたわけだ。まだ身を立て
るというところまではいっていないけれども」と、ときどき思って見て、そ
のつど心に満足を覚えるのであった。
 さて或る日、巳之助がランプの芯(しん)を仕入れに大野の町へやって
来ると、五、六人の人夫(にんぷ)が道のはたに穴を堀り、太い長い柱を
立てているのを見た。その柱の上の方には腕のような木が二本ついていて、
その腕木には白い瀬戸物のだるまさんのようなものがいくつかのっていた。
こんな奇妙なものを道のわきに立てて何にするのだろう、と思いながら少
し先にゆくと、また道ばたに同じような高い柱が立っていて、それには雀
(すずめ)が腕木にとまって鳴いていた。
 この奇妙な高い柱は五十米(メートル)ぐらい間をおいては、道のわき
に立っていた。巳之助はついに、ひなたでうどんを乾(ほ)している人
にきいてみた。すると、うどんやは「電気とやらいうもんが今度ひける
だげな。そいでもう、ランプはいらんようになるだげな」と答えた。
64名無しの笛の踊り:03/02/08 21:10 ID:???
 巳之助にはよくのみこめなかった。電気のことなどまるで知らなかった
からだ。ランプの代りになるものらしいのだが、そうとすれば、電気とい
うものはあかり(ヽ ヽ ヽ)にちがいあるまい。あかり(ヽ ヽ ヽ)
なら、家の中にともせばいいわけで、何もあんなとてつもない柱を道の
くろに何本もおっ立てることはないじゃないかと、巳之助は思ったので
ある。それから一月(ひとつき)ほどたって、巳之助がまた大野へ行くと、
この間立てられた道のはたの太い柱には、黒い綱のようなものが数本わた
されてあった。黒い綱は、柱の腕木にのっているだるまさんの頭を一まき
して次の柱へわたされ、そこでまただるまさんの頭を一まきして次の柱に
わたされ、こうしてどこまでもつづいていた。注意してよく見ると、
ところどころの柱から黒い綱が二本ずつだるまさんの頭のところで別れて、
家の軒端(のきば)につながれているのであった。
65名無しの笛の踊り:03/02/08 21:12 ID:???
「ヘへえ、電気とやらいうもんはあ(ヽ)かり(ヽ ヽ)がともるもんか
と思ったら、これはまるで綱じゃねえか。雀や燕(つばめ)のええ休み場
というもんよ」と巳之助が一人であざわらいながら、知合いの甘酒屋に
はいってゆくと、いつも土間(どま)のまん中の飯台の上に吊してあった
大きなランプが、横の壁の辺に取りかたづけられて、あとにはそのランプ
をずっと小さくしたような、石油入れのついていない、変なかっこうの
ランプが、丈夫(じょうぶ)そうな綱で天井からぶらさげられてあった。
「何だやい、変なものを吊したじゃねえか。あのランプはどこか悪くでも
なったかやい」と巳之助はきいた。すると甘酒屋が、「ありゃ、こんど
ひけた電気というもんだ。火事の心配がのうて、明かるうて、マッチは
いらぬし、なかなか便利なもんだ」と答えた。
 「ヘッ、へんてこれん(ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ)なものをぶらさげ
たもんよ。これじゃ甘酒屋の店も何だか間がぬけてしまった。客もへる
だろうよ」甘酒屋は、相手がランプ売であることに気がついたので、
電燈の便利なことはもういわなかった。「なア、甘酒屋のとッつあん。
見なよ、あの天井のとこを。ながねんのランプの煤(すす)であそこだけ
真黒になっとるに。ランプはもうあそこにいついてしまったんだ。今に
なって電気たらいう便利なもんができたからとて、あそこからはずされて、
あんな壁のすみっこにひっかけられるのは、ランプがかわいそうよ」
こんなふうに巳之助はランプの肩をもって、電燈のよいことはみとめな
かった。
66名無しの笛の踊り:03/02/08 21:13 ID:???
 ところでまもなく晩になって、誰もマッチ一本すらなかったのに、とつ
ぜん甘酒屋の店が真昼のように明かるくなったので、巳之助はびっくり
した。あまり明かるいので、巳之助は思わずうしろをふりむいて見たほど
だった。「巳之さん、これが電気だよ」巳之助は歯をくいしばって、なが
いあいだ電燈を見つめていた。敵(かたき)でも睨(にら)んでいるよう
なかおつきであった。あまり見つめていて眼のたまが痛くなったほどだっ
た。「巳之さん、そういっちゃ何だが、とてもランプで太刀(たち)うち
はできないよ。ちょっと外へくびを出して町通りを見てごらんよ」
 巳之助はむっつりと入口の障子(しょうじ)をあけて、通りをながめた。
どこの家どこの店にも、甘酒屋のと同じように明かるい電燈がともってい
た。光は家の中にあまつて、道の上にまでこぼれ出ていた。ランプを見な
れていた巳之助にはまぶしすぎるほどのあかりだった。巳之助は、くやし
さに肩でいきをしながら、これも長い間ながめていた。
 ランプの、てごわいかたきが出て来たわい、と思った。いぜんには文明
開化ということをよく言っていた巳之助だったけれど、電燈がランプより
いちだん進んだ文明開化の利器であるということは分らなかった。りこう
な人でも、自分が職を失うかどうかというようなときには、物事の判断が
正しくつかなくなることがあるものだ。
67名無しの笛の踊り:03/02/08 21:15 ID:???
 その日から巳之助は、電燈が自分の村にもひかれるようになることを、
心ひそかにおそれていた。電燈がともるようになれば、村人たちはみんな
ランプを、あの甘酒屋のしたように壁の隅につるすか、倉の二階にでもし
まいこんでしまうだろう。ランプ屋のしょうばいはいらなくなるだろう。
だが、ランプでさえ村へはいって来るにはかなりめんどうだったから、
電燈となっては村人たちはこわがって、なかなか寄せつけることではある
まい、と巳之助は、一方では安心もしていた。しかし間もなく、
「こんどの村会で、村に電燈を引くかどうかを決めるだげな」という噂
(うわさ)をきいたときには、巳之助は脳天に一撃をくらったような気が
した。強敵いよいよござんなれ、と思った。そこで巳之助は黙っては
いられなかった。村の人々の間に、電燈反対の意見をまくしたてた。
 「電気というものは、長い線で山の奥からひっぱって来るもんだでのイ、
その線をば夜中に狐(きつね)や狸(たぬき)がつたって来て、この近
(きん)ぺんの田畠(たはた)を荒らすことはうけあいだね」
 こういうばかばかしいことを巳之助は、自分の馴(な)れたしょうばい
を守るためにいうのであった。それをいうとき何かうしろめたい気がした
けれども。村会がすんで、いよいよ岩滑(やなべ)新田(しんでん)の
村にも電燈をひくことにきまったと聞かされたときにも、巳之助は脳天に
一撃をくらったような気がした。こうたびたび一撃をくらってはたまらな
い、頭がどうかなってしまう、と思った。
68名無しの笛の踊り:03/02/08 21:16 ID:???
その通りであった。頭がどうかなってしまった。村会のあとで三日間、
巳之助は昼間もふとんをひっかぶって寝ていた。その間に頭の調子が
狂ってしまったのだ。
 巳之助は誰かを怨(うら)みたくてたまらなかった。そこで村会で
議長の役をした区長さんを怨むことにした。そして区長さんを怨まね
ばならぬわけをいろいろ考えた。へいぜいは頭のよい人でも、しょう
ばいを失うかどうかというようなせとぎわでは、正しい判断をうしな
うものである。とんでもない怨みを抱(いだ)くようになるもので
ある。
69名無しの笛の踊り:03/02/08 21:18 ID:???
今宵はここまで。次回は感動のクライマックス。
70名無しの笛の踊り:03/02/08 21:48 ID:???
あああ、思い出してきた〜!
いよいよ大詰め!! 頑張って〜〜〜!!!
71名無しの笛の踊り:03/02/08 21:58 ID:???
息抜きにエロ小説を。
72名無しの笛の踊り:03/02/08 21:59 ID:???
まなみの日記帳(1)
(200x年 ◎月◆日 三島高校、数学準備室のなかにて)

 数学教師、藤井は背広のズボンを脱ぎながらまなみに呟いた。
「これをしてくれたら、単位をやってもいいんだぞ」
 藤井はニヤニヤと笑いながら大きなペニ○をまなみの目の前に突き出した。
「・・・・・・・」
「留年してもいいのか??」
 まなみは恥ずかしげにうつむいたままなにも言わなかった。藤井はまなみ
のブレザーの肩に手をかけてこれ以上無い、いやらしい笑みをたたえて尚も
呟いた。
「すぐ終わるさ」
「・・・・・・・・はい」
 まなみは意を決して、顔を上げ目の前のグロテスクなその男性器を見つ
めた。まなみが知っているモノよりずっと大きくて黒い。
「ほら、口をあけるんだ」
 まなみは恐る恐る口をあけてそのグロテスクなモノを受け入れた。口の中
でねっとりと刺激をすると、藤井のペニスはまなみが精一杯口を広げてやっ
と入るくらいの大きさに膨らんだ。アゴが外れるんじゃないのかとまなみは
恐ろしくなってペ○スから口を離した。
「何してるんだ??杉浦??」
「だって・・・大き過ぎるんだもん・・・」
73名無しの笛の踊り:03/02/08 22:00 ID:???
 まなみは仕方なくペ○スをほうばるのを止めてペ○スの棒の部分を横から
嘗めた。藤井は先ほどより気持ちよいのか、まなみの髪の毛をいとおしそう
に撫で始めた。
「上手いじゃないか・・・・」
 ジュル・・ジュルとまなみはわざと音を立て、藤井を興奮させて早く射精
させようとした。
「ふぅ・・・」
 しかし、藤井はなかなか射精しない。まなみがその目の前のペ○スをつか
んでみるとまなみの小さな指では太過ぎて回らなかった。まなみはその柔ら
かい手で藤井の大き過ぎて口には入らないペ○スを優しくしごいた。もう、
まなみの唾液が行き渡っていて手はスムーズに「ニュルニュル」と音をたて
てペ○スに刺激を与えていた。
「なれているんだな・・上手いぞ、杉浦」
 藤井の言葉を無視して、まなみはペ○スを刺激しつづけた。ペ○スは先ほ
どより赤みをおびてよりグロテスクになり、尿道からは透明で粘着質の液が
出て来ている。しかし、ペ○スが射精する様子は無かった。
「出るまでは帰れないからな、杉浦。射精させないと駄目だぞ。単位はやら
ないからな」
「え・・・・」
 まなみは不安そうにペ○スを見つめた。どうも、この程度の刺激では射精
するとは思えなかった。口にほうばろうと、もう一度口を開いていれてみ
たが、苦しくなって諦めた。
74名無しの笛の踊り:03/02/08 22:01 ID:???
「どうした??杉浦??」
 藤井はいやらしい笑みをたたえてまなみの髪をなでた。
「・・・・」
 まなみは困っていたが、ペ○スをしごくスピードを早めて刺激を強く
することにした。
「うう・・・・」
 まなみの手淫は藤井の脳に強い快感を与え始め、射精しそうになって
きた。藤井はまなみからペ○スをはずした。
「どうしたんですか??」
「そこに座れ、杉浦」
「はい・・・・・・・」
部屋のソファに座らされたまなみの横に藤井は座り、まなみの頭を掴ん
でそのいきり立ったペ○スに導いた。まなみはソファに横になる形にな
って先ほど以上に激しくソファに座った藤井のペ○スを唾液をたらしな
がらしごいた。藤井は右手を伸ばしてまなみの体をさわった。ブレザー
の上からでもまなみの柔らかな肢体の感触を堪能できる。
75名無しの笛の踊り:03/02/08 22:02 ID:???
「ん・・・・」
 藤井が体に触れるとまなみは声を漏らした。どうやら、藤井のペ○スを
しごいているうちにまなみの体に淫乱の灯がついていたようだった。下着
はまなみの多過ぎる愛液にびしょびしょになっていて、自分でも股間にぬ
るぬるとした感触を感じていた。まなみは切なげに藤井の愛撫に体をくね
らせて反応してしまい、顔は紅潮し次第に快感の声を漏らし始めた。
 藤井の手がまなみの下着をとらえた。
「やん★・・・・・」
「どうしたんだ??杉浦??凄いじゃないか??ここ。グチョグチョ
だな・・・しゃぶりながら感じてたのか??杉浦??気持ちいいだろう
??」「やだ★★・・・やめて下さい・・・・・あぁぁん♀♀♀」
 藤井の手が下着をいじってもまなみは抵抗をしなかった。藤井がまなみ
の制服のスカートをたくし上げてみると下着はクチュクチュに濡れ、その
陰毛まで透けて見える。愛液はまなみの股間に広がり、ヌラヌラといやら
しく光っている。ソファにまで垂れていても不思議ではない。
76名無しの笛の踊り:03/02/08 22:03 ID:???
 藤井は下着の上からまなみのクリトリスを優しく圧迫した。藤井の指に
粘着質の愛液が絡み「ニュチャ・・・」といういやらしい音を立てる。
「あぁぁ・・・・いやぁ・・・」
 まなみは言葉では藤井の愛撫を拒んでいるのだが体が愛撫を求めていた。
いや、それどころかこの大きなペ○スを求めはじめていた。『こんなに大
きなペ○スをマ○コに入れたらどうなるのだろう??・・・あたしの壊れ
てしまうかも・・・・』想像するとまなみの性器から尚も愛液があふれ出
てきた。「杉浦・・そんなんじゃ、先生は射精しないぞ??どうすれば
いいのか、分かるか??杉浦。」
「はい・・・・・・」
 まなみはうなづいて体をおこし、ソファに座る藤井をまたいだ。
「そうだ。分かってるじゃないか??」
 まなみは自分の股間に手を伸ばしてショーツを横にずらしてマ○コを
さらし、まなみの指では回らない程太い藤井のペ○スを掴んでマ○コの
入り口に導いた。
「凄い・・・こんなのはいんない・・・・・あぁぁぁ・・・」
77名無しの笛の踊り:03/02/08 22:04 ID:???
 ゆっくりと腰を下ろすとまなみが今まで体験したことの無い大きさの
モノが入ってくる。入り口が痛いほどに広がり、膣の中が隙間無くペ○
スでいっぱいになる。
「ぁぁあああああ!!・・やだ・・凄いよぉ・・こんなの・・すご
いよぉぉ・・まなみ・・気持ちいい・・・まなみのマ○コ・・ちんちん
でいっぱいだよぉ・・先生のちんちんおっきすぎるよ・・・駄目・・
気持ちいい・・・・ああああ・・駄目・・動かしちゃ駄目ぇ・・すぐ
いっちゃうよぉ・・・・」
 まなみの膣は痛いほどに藤井のペ○スを締めつけながらもその全て
を飲みこんでいった。藤井もその締め付けに顔をしかめる。
「う・・・杉浦・・・・キツイ・・・」
 まなみは貫かれた快感で身じろぐこともできなかった。少しでも動
かすといってしまいそうだった。まなみの膣壁がまなみの意思とは
無関係にペ○スを締めつける。締めつけられたペ○スはやはり藤井
の意思とは無関係にひくつく。
「いやぁ・・・・動いちゃ・・・・駄目ぇ・・駄目」
「お前が締めつけるからだろ??」
78名無しの笛の踊り:03/02/08 22:05 ID:???
藤井は次第に余裕が出てきたのか、まなみの体を掴んで小さく揺らし始
めた。「あああぁぁ・・・うん・・うぅん・・はぁはぁはぁ・・あぁぁ
ああぁあ・・・駄目・・先生・・いっちゃうよぉ・・・」
 シュ、シュ、シュ・・・まなみのブレザーとシャツがこすれる音が
部屋に響く。まなみは手を藤井の肩にかけ、バランスを取っている。
汗がまなみのシャツをじっとりと濡らし、頬は真っ赤に紅潮している。
ペ○スがまなみの膣の奥を強く刺激するとまなみの指が藤井のシャツを
グッと握り締める。
「駄目・駄目・・・駄目・もう・・・いっちゃうぅぅ・・気持ちい・・・
駄目・・駄目・・駄目・・・・・あああぁぁぁぁ!!!!」
 まなみの体が弓なりになり膣がギューとしまり、愛液がピチャっという
音を立てて溢れた。シャツを握るまなみの指が藤井の体に食い込んだ。
「いったのか??」
「・・・・・・はい・・・」
「まだ先生、いってないぞ??」
「すいません・・・・・・・・」
「これじゃあ、単位はやれないな・・」
「・・・・・・・・」
79名無しの笛の踊り:03/02/08 22:06 ID:???
代打!杉浦!!
80名無しの笛の踊り:03/02/08 22:06 ID:???
 まなみは足をソファにかけ、自分から動きやすいように体重を移動
した。「先生・・まなみ・・頑張りますぅ・・・・」
 まなみは自分から腰を上下させはじめた。
「いや!!・・・あう!!・・・凄い・・駄目・・・また・・すぐいっ
ちゃう・・・」
 まなみはフルフルと小刻みに震えながら、ゆっくりと味わうように
ペ○スをマ○コでしごいた。柔らかな膣が時折、きちきちにペ○スを
締め上げる。ペ○スのつるつるとした海綿体が膣の奥を圧迫すると、
まなみの意識が遠のいてまた昇天しそうになる。愛液がとめどなく溢れ、
藤井のスーツのパンツを濡らしている。
クチュ・・クチュ・・・ヌチュ・・
「あたし・・・あたし・・・おかしくなっちゃう・・先生・・・また、
いっちゃう・・・あふぅ・・ん・・ん・・ん・・・・はぁ・・・
駄目ぇ・・・」
「また、いくのか??先生はまだいってないのに、悪い子だな杉浦は。・・・・単位が欲しくないのか??」
 見ると藤井は平気な顔をしている。まなみは悔しくなって、より早く
腰を動かした。ジュプ・・ジュプ・・・ヌパ・・ヌパ・・
ジュプ・ジュプ・ヌパ・・ヌチュ・・ヌチュ・・・・・
81名無しの笛の踊り:03/02/08 22:07 ID:???
あっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥーッ!!
いやあああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっ!!!
ブジュッ!ジャアアーーーーッッッ…ブシャッ!
ブバババババアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーー    ーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーッ!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーッ…ブシャッ!
ブバババアアッッッッ!!!!
んはああーっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッ!!!
おっ!ウンッ!ウッ、ウンッ、ンコッ!!!ウンコ見てぇっ あっ、もうダメッ!!はうあああーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリィッ!!!
いやぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥッ!
ぶびびぃぃっっっ!!ボトボォッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
82名無しの笛の踊り:03/02/08 22:07 ID:???
「う・・・やるじゃないか・・杉浦・・」
ジュプ・・ジュプ・ジュパ・・ヌパ・ヌパ・・クチュ・・・
・・・ジュプ・ジュプ・ヌパ・・ヌチュ・・ヌチュ・・・・・
「あぁあああ・・いやぁ・・・」
 動きを早くしたことで藤井の射精を早めることはできそうだが、それ
以上にまなみの絶頂が近くなったようだった。まなみは何とかして逸ら
そうとするのだが、腰の上下運動すら、まなみの意思では止めることは
できなくなっていた。まなみは全身にびっしりと汗をかき、セミロング
でストレートの髪の毛をじっとりと濡らし、汗に濡れたシャツはまなみ
の肌に不快にくっ付いていた。快感を隠すためかまなみは下唇を噛んで
声を殺そうとした。しかし、淫靡な吐息がどうしようも無くもれる。
「あぁ・・あ・・あ・あああ・あああ・・・・・やだぁ・・・まなみ
・・こんなの初めて・・・・」「先生も・・だ・」
 藤井は両手でまなみの大きな乳房をシャツの上から鷲づかみにした。
「やぁ・・・おっぱい、触っちゃ駄目だよぉ・・・あああぁぁ・・・
あぁぁああ・・気持ちいいよぉ・・駄目・だめ・だめ・・・先生・・
先生・・・駄目・・・あああああ!!ああああ!!!!」
83名無しの笛の踊り:03/02/08 22:09 ID:???
 まなみは藤井の顔を力いっぱい抱きしめて、絶頂を迎えた。肩で息をして
その余韻を楽しんでいるようだった。眼の焦点はうつろにさまよい、意識は
藤井の元から何処かに飛んでいっているようだった。
「はぁ・・・はぁ・・またいっちゃったのか??・・だらしない子だな・・
杉浦・・そこに四つんばいになって、ケツをつきだすんだ」
 まなみはボーっとした頭で藤井の言いなりにソファの上で四つんばいに
なってお尻を突き出した。「先生・・・」
 藤井はまなみのお尻を乱暴に掴むと大きなペ○スをまなみの性器の入り口
にあてがった。「あ・・」ズブブブブ!!
「ああああぁぁぁ!!!・・・」一気にペ○スが差し込まれる!!まなみが
絶叫に近い声を上げても、藤井は構わずに激しいピストン運動を始めた。
まなみはよだれを垂らしてなりふり構わずに喘ぎ声をあげる!!
グジュ!!・・グジュ!!・・・グジュ!!
スパン・・・・スパン・・スパン・・ヌパ!!
「あああぁぁ・・・・いやぁ・・いやぁ!!!・・」
 まなみは首を横に激しく振って、苦しそうにあえぐ。
「駄目ぇ!!・・・こんなの・・いやぁ!!」
84名無しの笛の踊り:03/02/08 22:09 ID:???
 藤井のペ○スは膣壁を激しくえぐってまなみに痛いほどの快感を与える。
まなみは頭がおかしくなるほどに激しく反応している。
「杉浦・・先生・・いきそうだぞ・・・・」
「ああぁぁぁあ・・あたしも・・・いくぅ・・・また・・・」
ジュパ・・ジュパ・ヌプ・・ジュパ
 まなみはまるで体全体が子宮にでもなったかのような感じになっていた。
快感で体の感覚が無くなりそうだった。えぐっているペ○スだけが頭の中
でうごめいている。藤井がまなみのお尻にうちつける振動がまなみの脳味
噌に麻薬を打ち込んでいるようだった。あふれ出る愛液がまなみの太もも
をドクドクと垂れる。時折、まなみの尿道から噴出す液が藤井がペ○スを
打ち込んだときに辺りに飛び散った。藤井の腰のピストン運動が最高潮に
達して、急に停止した。

どくどく・・・・
85名無しの笛の踊り:03/02/08 22:09 ID:???
糞スレ化したな。もうだめぽ。
86名無しの笛の踊り:03/02/08 22:10 ID:???
 まなみの中に射精する。ものすごい量の精液がまなみのマ○コから
あふれ出る。だらりと精液が太ももを伝い、ソファに垂れた。
87名無しの笛の踊り:03/02/08 22:17 ID:???
>>85
全くだ....
88名無しの笛の踊り:03/02/08 22:28 ID:???
∧,,∧  ぎゃあ
ミ,,・∀・ミ 
ミuu_@
89名無しの笛の踊り:03/02/08 22:32 ID:???
子供に読んで聞かせられないスレになりますた。
90名無しの笛の踊り:03/02/09 01:58 ID:???
sage荒らし氏ね!
91名無しの笛の踊り:03/02/09 03:42 ID:???
屈指の名スレが、
92名無しの笛の踊り:03/02/10 09:47 ID:???
ヤレヤレ
我慢の限界、2ch抜けよーっと
93かたりべ:03/02/10 11:43 ID:???
夜にエンディング貼ります。

<あらすじ>
身よりの無かった巳之助はランプの魅力にとりつかれ、
文明開化の気風を普及させようというの気概からランプ売り
なる。しかし、文明の進歩は巳之助の予想以上であり、電気
がランプに取って代わられるのを複雑な思いで見つめていた。

この物語からクラシック音楽の意義を語って欲しいです。
そう。エンディングにその答えが隠されています。
94名無しの笛の踊り:03/02/10 11:44 ID:???
週刊誌に最低ランクのFランクと報道され、ニュース速報板の住人ですらFランクと知っている

武蔵野音楽大学は定員割れベスト100の65位。

http://www.sentaku.co.jp/backnumber/not_member/html/s0206124.htm
『 選択 』 2002年6月号 
ザ・サンクチュアリ●シリーズ333
私立大学「欠員率」  全国四九三校の「極秘データ」

武蔵野は定員割れベスト100の65位にランク。ランクが高いほど定員割れ率が激しい。
平成音楽大学75位。
エリザベト音楽大学95位。
名古屋音楽大学97位。
作新学院大学100位
聖徳大学112位。            

***********以上、ここまで定員割れ。*************

ここからは定員割れ無し。

国立音楽大学165位。
昭和音大193位。
早稲田225位。中央大学226位。上智260位。
東邦音大279位。
大阪音大314位。
学習院女子大328位。法政337位。立教349位。成城大学372位。
東京音大384位。
大阪芸大431位。
                  
95名無しの笛の踊り:03/02/10 11:44 ID:???
削除依頼でてるし、もう止めたら?
96かたりべ:03/02/10 11:45 ID:???
>93

おれはバカ。

電気がランプに取って代わられるのを→氏ね。
ランプが電気に取って代わられるのを→○
97かたりべ:03/02/10 11:46 ID:???
>95

古きもののはかなさ美しさを語ってからだ。
98名無しの笛の踊り :03/02/10 20:20 ID:???
せっかく苦労して書いてくれているのにヒドイ!!!
99名無しの笛の踊り:03/02/10 20:43 ID:???
>>98
だって 手袋を買いに じゃないんだもん。
100名無しの笛の踊り:03/02/10 23:26 ID:w3V4cPTZ
カタリベタン(・∀・)ガンガレ!!
101名無しの笛の踊り:03/02/11 00:14 ID:???
 菜の花ばたの、あたたかい月夜であった。どこかの村で春祭の支度
(したく)に打つ太鼓がとほとほと聞えて来た。巳之助は道を通って
ゆかなかった。みぞの中を鼬(いたち)のように身をかがめて走ったり、
藪(やぶ)の中を捨犬のようにかきわけたりしていった。他人に見られたく
ないとき、人はこうするものだ。
 区長さんの家には長い間やっかいになっていたので、よくその様子はわ
かっていた。火をつけるにいちばん都合のよいのは藁屋根(わらやね)の
牛小屋であることは、もう家を出るときから考えていた。
 母屋(おもや)はもうひっそり寝しずまっていた。牛小屋もしずかだ
った。しずかだといって、牛は眠っているかめざめているかわかったもん
じゃない。牛は起きていても寝ていてもしずかなものだから。もっとも牛
が眼(め)をさましていたって、火をつけるにはいっこうさしつかえない
わけだけれども。
102名無しの笛の踊り:03/02/11 00:16 ID:???
 巳之助はマッチのかわりに、マッチがまだなかったじぶん使われていた
火(ひ)打(うち)の道具を持って来た。家を出るとき、かまどのあたり
でマッチを探(さが)したが、どうしたわけかなかなか見つからないので、
手にあたったのをさいわい、火打の道具を持って来たのだった。
 巳之助は火打で火を切りはじめた。火花は飛んだが、ほくちがしめって
いるのか、ちっとも燃えあがらないのであった。巳之助は火打というもの
は、あまり便利なものではないと思った。火が出ないくせにカチカチと
大きな音ばかりして、これでは寝ている人が眼をさましてしまうのである。
「ちえッ」と巳之助は舌打ちしていった。「マッチを持って来りゃよかっ
た。こげな火打みてえな古くせえもなア、いざというとき間にあわねえだなア」そういってしまって巳之助は、ふと自分の言葉をききとがめた。
「古くせえもなア、いざというとき間にあわねえ、……古くせえもなア
間(ヽ)にあわねえ……」
 ちょうど月が出て空が明かるくなるように、巳之助の頭がこの言葉を
きっかけにして明かるく晴れて来た。
103名無しの笛の踊り:03/02/11 00:17 ID:???
 巳之助は、今になって、自分のまちがっていたことがはっきりと
わかった。――ランブはもはや古い道具になったのである。電燈と
いう新しいいっそう便利な道具の世の中になったのである。それだけ
世の中がひらけたのである。文明開化が進んだのである。巳之助も
また日本のお国の人間なら、日本がこれだけ進んだことを喜んでいい
はずなのだ。古い自分のしょうばいが失われるからとて、世の中の
進むのにじゃましようとしたり、何の怨みもない人を怨んで火を
つけようとしたのは、男として何という見苦しいざまであったことか。
世の中が進んで、古いしょうばいがいらなくなれば、男らしく、すっぱり
そのしょうばいは棄(す)てて、世の中のためになる新しいしょうばい
にかわろうじゃないか。――
104名無しの笛の踊り:03/02/11 00:18 ID:???
 巳之助はすぐ家へとってかえした。
 そしてそれからどうしたか。
 寝ているおかみさんを起して、今家にあるすべてのランプに石油を
つがせた。おかみさんは、こんな夜更(よふ)けに何をするつもりか
巳之助にきいたが、巳之助は自分がこれからしようとしていることを
きかせれば、おかみさんが止めるにきまっているので、黙っていた。
ランプは大小さまざまのがみなで五十ぐらいあった。それにみな石油を
ついだ。そしていつもあきないに出るときと同じように、車にそれらの
ランプをつるして、外に出た。こんどはマッチを忘れずに持って。
道が西の峠(とうげ)にさしかかるあたりに、半田池(はんだいけ)
という大きな池がある。春のことでいっぱいたたえた水が、月の下で
銀盤のようにけぶり光っていた。池の岸にははんの木や柳が、水の中
をのぞくようなかっこうで立っていた。
 巳之助は人気(ひとけ)のないここを選んで来た。
 さて巳之助はどうするというのだろう。
105名無しの笛の踊り:03/02/11 00:19 ID:???
 巳之助はランプに火をともした。一つともしては、それを池のふちの木の
枝に吊した。小さいのも大きいのも、とりまぜて、木にいっぱい吊した。
一本の木で吊しきれないと、そのとなりの木に吊した。こうしてとうとう
みんなのランプを三本の木に吊した。
 風のない夜で、ランプは一つ一つがしずかにまじろがず、燃え、あたり
は昼のように明かるくなった。あかりをしたって寄って来た魚が、水の中
にきらりきらりとナイフのように光った。
 「わしの、しょうばいのやめ方はこれだ」
と巳之助は一人でいった。しかし立去りかねて、ながいあいだ両手を垂
(た)れたままランプの鈴なりになった木を見つめていた。
 ランプ、ランプ、なつかしいランプ。ながの年月なじんで来たランプ。
「わしの、しょうばいのやめ方はこれだ」
 それから巳之助は池のこちら側の往(おう)還(かん)に来た。まだ
ランプは、向こう側の岸の上にみなともっていた。五十いくつがみなと
もっていた。そして水の上にも五十いくつの、さかさまのランプがとも
っていた。立ちどまって巳之助は、そこでもながく見つめていた。
 ランプ、ランプ、なつかしいランプ
106名無しの笛の踊り:03/02/11 00:19 ID:???
 やがて巳之助はかがんで、足もとから石ころを一つ拾った。そして、
いちばん大きくともっているランプに狙(ねら)いをさだめて、力いっぱい
投げた。パリーンと音がして、大きい火がひとつ消えた。
 「お前たちの時世(じせい)はすぎた。世の中は進んだ」
と巳之助はいった。そしてまた一つ石ころを拾った。二番目に大きかった
ランプが、パリーンと鳴って消えた。
 「世の中は進んだ。電気の時世になった」
 三番目のランプを割ったとき、巳之助はなぜか涙がうかんで来て、もう
ランプに狙(ねら)いを定めることができなかった。
 こうして巳之助は今までのしょうばいをやめた。それから町に出て、
新しいしょうばいをはじめた。本屋になったのである。
      *
107名無しの笛の踊り:03/02/11 00:21 ID:???
 「巳之助さんは今でもまだ本屋をしている。もっとも今じゃだいぶ
年とったので、息子(むすこ)が店はやっているがね」
と東一君のおじいさんは話をむすんで、冷(さ)めたお茶をすすった。
巳之助さんというのは東一君のおじいさんのことなので、東一君は
まじまじとおじいさんの顔を見た。いつの間にか東一君はおじいさん
のまえに坐りなおして、おじいさんのひざに手をおいたりしていたの
である。「そいじゃ、残りの四十七のランプはどうした?」
と東一君はきいた。
「知らん。次の日、旅の人が見つけて持ってったかも知れない」
「そいじゃ、家にはもう一つもランプなしになっちゃった?」
「うん、ひとつもなし。この台ランプだけが残っていた」
とおじいさんは、ひるま東一君が持出したランプを見ていった。
「損しちゃったね。四十七も誰かに持ってかれちゃって」
と東一君がいった。
108名無しの笛の踊り:03/02/11 00:22 ID:???
 「うん損しちゃった。今から考えると、何もあんなことをせんでもよかっ
たとわしも思う。岩滑(やなべ)新田(しんでん)に電燈がひけてからで
も、まだ五十ぐらいのランプはけっこう売れたんだからな。岩滑新田の南
にある深谷(ふかだに)なんという小さい村じゃ、まだ今でもランプを使
っているし、ほかにも、ずいぶんおそくまでランプを使っていた村は、
あったのさ。しかし何しろわしもあの頃は元気がよかったんでな。
思いついたら、深くも考えず、ぱっぱっとやってしまったんだ」
 「馬鹿しちゃったね」
と東一君は孫だからえんりょなしにいった。
 「うん、馬鹿しちゃった。しかしね、東坊――」
とおじいさんは、きせるを膝(ひざ)の上でぎゅッと握りしめていった。
「わしのやり方は少し馬鹿だったが、わしのしょうばいのやめ方は、自分で
いうのもなんだが、なかなかりっぱだったと思うよ。わしの言いたいのは
こうさ、日本がすすんで、自分の古いしょうばいがお役に立たなくなった
ら、すっぱりそいつをすてるのだ。いつまでもきたなく古いしょうばいに
かじりついていたり、自分のしょうばいがはやっていた昔の方がよかった
といったり、世の中のすすんだことをうらんだり、そんな意気地(いくじ)のねえことは決してしないということだ」
109名無しの笛の踊り:03/02/11 00:23 ID:???
 東一君は黙って、ながい間おじいさんの、小さいけれど意気の
あらわれた顔をながめていた。やがて、いった。
 「おじいさんはえらかったんだねえ」
 そしてなつかしむように、かたわらの古いランプを見た。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのさ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =

110名無しの笛の踊り:03/02/11 00:27 ID:???
>>109のAAを貼りたくて
このスレを立てたに 500どんぐり
111名無しの笛の踊り:03/02/11 00:40 ID:???


     ∧_∧
     ( ´_ゝ`) あまり酷いよ。
    /   \   ぼくが心の支えにしてきた名作を
    /  |\_/|ヽ  君たちはすっかり汚してしまった。
  __(__ニつ || ⊂)__ 今は、心静かに「こんぎつね」を
..      \||/   読み返すしかない。

112名無しの笛の踊り:03/02/11 00:48 ID:???
禿しく禿胴いま読み返してる
113名無しの笛の踊り:03/02/11 06:59 ID:???
88のキツネ?も怒っているのだ。
114名無しの笛の踊り:03/02/11 10:45 ID:???
過ぎさりし時代の遺物のシンボルであるところの
ランプを池のふちの木につるす描写、幻想的で
美しいでつ。
115名無しの笛の踊り:03/02/11 11:00 ID:???
椋鳥の父子が木の穴に暮らしていて、お母さんはいないの
だけれど、ある夜、椋鳥の子供が目を覚ますと、木の穴の
入り口に真っ白な鳥がいて、それをお母さんだと思ったと
いう話って、新美南吉さんの童話ですか?
116名無しの笛の踊り:03/02/11 11:06 ID:???
>115 それは浜田広介れす。
かしら 角べい かまえもん えびのじょう かんなたろう
が懐かしいれす。

117名無しの笛の踊り:03/02/11 16:54 ID:???
なんでかな? なんでかな?
なんでチコタン 好きなんかな?
なんでこないに 好きなんかな?
チコタン チコタン チコタン チコタン

アメダマみたいな 目ェやからかな?
マシュマロ みたいな鼻やからかな?
クラスで一番 チビやからかな?
クラスで一番 ゲラやからかな?
なんでこないに 好きなんかな?
なんぎやなあ なんぎやなあ
チコタン チコタン チコタンタン
どないしょう どないしょう
チコタン チコタン チコタンタン
チコタンタン チコタンタン
チコチコチコチコ チコタンタン チコタンタン

ぼくは あなたを
ぼくは あなたを

食べてもたろか!
118名無しの笛の踊り:03/02/11 17:45 ID:???
119名無しの笛の踊り:03/02/11 17:55 ID:???
アニソン板と混信しちる。
そもそも、クラ板になんで二意味軟基地が?
120名無しの笛の踊り:03/02/11 18:10 ID:???


新美南吉


久助《きゅうすけ》君はおたふくかぜにかかって、五日間学校を休んだ。
六日めの朝、みんなに顔を見られるのははずかしいなと思いながら、
学校にいくと、もう授業がはじまっていた。
教室では、案のじょう、みんながさあっとふりむいて久助君の方を見た
ので、久助君はあがってしまって、先生のところへ欠席届を出し、じぶん
の席へ帰るまでに、つくえのわきにかけてある友だちのぼうしを、三つ
ばかりはらい落としてしまった。さて、じぶんの席について読本をひら
いた。となりの加市《かいち》君が、いま習っているのは十課だという
ことを指でさして教えてくれた。もう十課まで進んだのか。久助君は、
八課の「雨の養老」を習っていたとき、なんとなく左のほおが重いのに
気がつき、その日から休んだのだった。じぶんが休んで家でねていた
ときに、みんなは八課ののこりと九課を習ったんだなと思うと、久助君は、
今ここにみんなといっしょに読本をひらいて、先生のお話を聞いていなが
ら、みんなの気持ちとなじめないものを感じた。

121名無しの笛の踊り:03/02/11 18:11 ID:???
チ チ チ チ チエコさん
ぼ ぼ ぼ ぼ ぼくぼくの
およ およ およ およ およめさんに
な な な なってください

もし君が およめさんになってくれたら
べ べ べ 勉強いたします
よい子になります
そうじもさぼりません
ハナクソとばしません
女の子も泣かしません
ぜ ぜ ぜ ぜ ぜったいにちかいます!

チ チ チ チ チエコさん
そ そ そ そ そやさかい
ぼ ぼ ぼ ぼ ぼくのおよめさんに
な な な なってください
122名無しの笛の踊り:03/02/11 18:12 ID:???
 そのとき、先生から指でさされて、前のほうのだれかが読本の朗読を
はじめた。「第十、稲《いな》むらの火。これは、ただごとでないと、
つぶやきながら、五兵衛《ごへえ》は家からきた……」
おや、へんだなと、久助君は思った。聞きなれない声だ。あんな声で
読むのは、いったいだれだろう。そこで久助君は、本から顔をあげて
みると、南のまどのそばの席で、ひとりの色の白い、セル地の美しい
洋服をきた少年が、久助君の方に横顔を見せて朗読していた。久助君
の知らない少年だ。久助君はその少年の横顔を見ているうちに、きみ
ょうな錯覚《さっかく》にとらわれはじめた。じぶんは、まちがって
よその学校へきてしまったのではないかと、思ったのである。いや、
たしかに、これは久助君の通っていた岩滑《やなべ》の学校の五年の
教室ではない。いま読んでいる少年を、久助君は知らないのだ。
そういえば先生も、なるほど久助君の受け持ちだった山口先生ににて
はいるが、別人であるらしい。友だちのひとりひとりも、久助君のよく
知っている岩滑の友だちとどこかにてはいるが、どうも知らない学校
の知らない生徒たちだ。五日間休んで、じぶんの学校を忘れてしまい、
よその学校へはいってきたのだ。これはとんでもないことをしてのけた。
久助君は、そんなふうに思ったのだった。そしてすぐつぎのせつなに、
やはりこれは久助君のもとの学校であるということがわかって、
久助君はほっとした。

123名無しの笛の踊り:03/02/11 18:12 ID:???
つづく
124名無しの笛の踊り:03/02/11 18:14 ID:???
懇親している。
どっちが続くんだ?
125名無しの笛の踊り:03/02/11 18:19 ID:???
ほっといてんか!
ほっといてんか!
おやつなんか いらん
ケーキなんか いらん
あほたれ あほたれ!
母ちゃんの あほたれ!
なんでぼく一人だけ うんだんや!?
ぼくが魚屋 つがんならんのに
そやから ぼくはシツレンしたのに……

ほっといてんか!
ほっといてんか!
ごはんなんか いらん
テレビなんか 見とない
あほたれ あほたれ!
父ちゃんの あほたれ!
なんで 魚屋なんか したんや!?
チコタン 魚はきらいやのに
そやから ぼくはシツレンしたのに……

ほっといてんか! ほっといてんか!
一人ぼっちで ほっといてんか!
126名無しの笛の踊り:03/02/11 18:19 ID:???
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< 昔々あるところに・・・
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        =始まり始まり=
            。
           o

           O

          ○

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
127名無しの笛の踊り:03/02/11 18:21 ID:???
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのさ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =
128名無しの笛の踊り:03/02/11 18:30 ID:???
もうおわりヵよ!
129渾身ついでに:03/02/11 18:31 ID:???
たくさんの狩人集めて話する
パチパチと大きな丸太燃え上がる
ガンの群れ率いてくるは残雪だ
残雪は食べる間も気を配る
じいさんは一晩かかって杭を打つ
たくさんのうなぎつりばりしかけとく
一羽だがいきてるガンをとらえたぞ
じいさんが子どものように喜んだ
残雪は失敗にこりちえしぼる
じいさんと残雪の群れのちえくらベ
130名無しの笛の踊り:03/02/11 18:38 ID:???
休けい時間がきたとき久助君は、森医院の徳一君にきいた。
「あれ、だれでェ」南のまどぎわの色の白い少年は、まだ友だちが
できないのか、ひとりで鉛筆をけずっていた。「あれかァ」
と、徳一君はこたえていった。「あれは、太郎左衛門て名だよ。
横浜からきたァだげな」「太郎左衛門?」久助君はわらいだした。
「年よりみたいだな」徳一君の話によると、その転入生のほんとうの
名は太郎左衛門というんだが、それではあまり年よりじみていて、
太郎左衛門がかわいそうだから、子どものうちは太郎と家でもよんで
いるので、子どもなかまでもそうよぶようにさせてくれと、一昨日、
太郎左衛門をつれてはじめて学校へきたおかあさんが、先生にたのんで
いったのだそうである。それを聞いて久助君は、なるほど、おとなは
うまいことを考えるものだなと思った。
こんなぐあいに太郎左衛門は、久助君の世界にはいってきた。

131名無しの笛の踊り:03/02/11 18:40 ID:???


岩滑《やなべ》の学校はいなかの学校だから、なんといっても、都会ふう
の少年はみんなの目をひくのである。久助君も最初から、なんとなく太郎
左衛門に心をひかれたのだが、よい機会がないので近づけなかった。徳一
君にしても、加市君にしても、音次郎君にしても――できのよい連中は
みな、久助君と同じような気持ちなのだ。それが、おたがいにあまりよく
わかっているので、だれも手を出そうとしないのであった。で、久助君は、
課業中にいつのまにか、太郎左衛門をじっとながめているじぶんに気づく
ことがあった。太郎左衛門は、久助君より前の方の、南のまどぎわにいた
ので、久助君のところからはちょうど、右の大きい目玉と、美しく光るかみ
の毛でとりまかれた、形のよいつむじが見えた。太郎左衛門は、その大きい
目で、教科書の字を長いあいだ見ていては、おもむろに先生の方へ視線を
むけて、話に聞き入っていた。どうかすると、課業にうんで、かすかなと
いきをもらしながら、すこししせいをくずすが、またすぐ、熱心に先生の
方をながめるのであった。それだけのことで、久助君には、太郎左衛門が、
じぶんたちのように道のほこりや草の中でそだってきたものではないことが
わかり、太郎左衛門をすきにもなれば、なにかもの悲しい思いでもあったの
である。
132渾身ついでに:03/02/11 18:42 ID:???
133名無しの笛の踊り:03/02/11 19:19 ID:???
ええこと ええこと おーもいついた!
チコタン チコタン エビすき ゆうた
チコタン チコタン カニすき ゆうた
チコタン チコタン タコすき ゆうた
そんなら そんなら チコタンすきな
エビ カニ タコだけ 売ったらええねん
ほんまに ええこと おーもいついた!
ヤッホー ヤッホー ヤッホー!!
ヤッホー ヤッホー

チコタン チコタン ニッコリ わろた!
チコタン チコタン オッケー ゆうた!
チコタン チコタン ゆびきり げんまん!
チコタン チコタン 日本一の
チコタン チコタン サカナヤ やるぞ!
ヤッホー ヤッホー ヤッホー!!
ヤッホー ヤッホー!!
134名無しの笛の踊り:03/02/11 19:25 ID:???
135名無しの笛の踊り:03/02/11 21:33 ID:???
チコタンもここまでなら、ほほえましいのだが...
136名無しの笛の踊り:03/02/13 22:57 ID:???
             /ヽ       /ヽ
            /  ヽ      /  ヽ
  ______ /     ヽ__/     ヽ
  | ____ /           :::::::::::::::\
  | |       //       \  :::::::::::::::|
  | |       |  ●      ●    ::::::::::::::|
  | |      .|             :::::::::::::|    何ここ・・・・
  | |       |   (__人__丿  .....:::::::::::::::::::/  
  | |____ ヽ      .....:::::::::::::::::::::::< 
  └___/ ̄ ̄       :::::::::::::::::::::::::|
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  \ \  \___       ::::::::::::::::::::::::|
137名無しの笛の踊り:03/02/15 19:56 ID:???
>>1さん、ガンガッテ〜!!
138名無しの笛の踊り:03/02/17 21:25 ID:???
んでもって、何が言いたいの、このスレ。
139名無しの笛の踊り:03/02/17 21:25 ID:???
削除依頼だしてほしいんじゃない?
140名無しの笛の踊り
兵十よ、きにすんな。
兵十、どんめいきっばーっど。(By the Beatles)