1 :
クラッシック:
一般にベートーヴェンやブラームス、
マーラーやブルックナーには決定的な
名指揮者や名盤が存在します。
マーラーならバーンスタイン、ワルター、
ブルなら朝比奈やヴァント、
ベーやブラならカラヤンやフルヴェンと言うように。
しかし、モーツァルトはどうでしょう?
古楽器派は感銘の点で今ひとつであるし、
ワルターを決定的なものとして押すのはどうか…。
そこで皆さんにお伺いしたいのですが、
モーツァルト交響曲の名指揮者或いは
録音のテスタメントを論じ合ってください。
2 :
終了:02/09/04 12:56 ID:???
==================重複スレにつき終了========================
>一般にベートーヴェンやブラームス、
>マーラーやブルックナーには決定的な
>名指揮者や名盤が存在します。
無いよ。そんなもん。
前提からして間違ってる。
1はアフォ
>>1あふぉとはいわないが、3の言うとおり。そんなこと音楽聴いて考えて
いるのかい?
>>4 ここにはそんなヤシばっかりいるじゃないか。
6 :
4:02/09/04 13:51 ID:???
>>5 なるべく、少数派になって欲しいんだが、無理?
みえみえの罠
フル便の40番は入るだろ
40番はヴァルターかムラヴィン
40番ならシューリヒトだろ。
決定的演奏・・・!懐かしい言葉だな(w
もともとは訳語なのかもしれんな、誰かオシエレ。
Walter no!
15 :
名無しの笛の踊り :02/09/11 12:35 ID:L2n7k4f2
アバドのドン・ジョヴァンニ
結局録音されたものに冠される言葉だ。
キショイ、カコワルイ、マズーーーーシィ。
17 :
名無しの笛の踊り:02/09/11 12:53 ID:LAg7NGwB
所詮自分で演奏できない以上、他人の演奏から決定的を
探す以外に理想の追求はできない。
18 :
名無しの笛の踊り:02/09/11 13:35 ID:jwZDygjo
ムラヴィンスキーの39番がスキー。
ムラヴィンスキーの33番が好き。
20 :
名無しの笛の踊り:02/09/11 13:49 ID:CHhOCFHK
フルベンの魔笛
22 :
フランツ=ベッケンバゥアー=リスト:02/09/20 01:55 ID:q6/Rl0LK
若けぇ音大・芸大の学生さんは、ご存知だろうか?
コンチェルトなら、
ハンガリー代表監督の ゲザ=アンダさん
ピアノの音のツブ揃い・・ピアノの美感・・
とにかく、ポリーニ、アシュケナージはおろか
あの、きわめて古典的・模範生的なエッシェンバッハでさえ
一目置く?
ベー無がいい。50年代後半に録音されたアムステルダム・コンセルトボウ盤。
スウィトナーもいいぞ。
このスレタイトルで、どうして交響曲に限るかな〜
>>1
26 :
名無しの笛の踊り:02/09/22 02:13 ID:+F+NKHT7
フィンガロのケコンはとりあえずエーリヒ・クライバーでいい。
/ヽ、 ,, -ー――- 、
(.::::::ー'' ......::::::::::::::::::::::.` 、
< ..........:::::.::::::::::::::::::::::::::::::....i
| ゝ..::::::/ ヽ.::::::::, 、:::::::::::::::::i
.| |,ヽ_( ) ノ―ヽ ::::::::::::::::i
|| 、 、 \:::::::::::i
| ⌒ ノ ⌒ |::::::::::ヽ
| ヽ |/ヽ:::::::ゝ、
.| ● -―- ● ノ:::ノ-ー ┐_
_ _ ヽ ヽ- ノ ヽノ' |
/ ヽ、 , ' ノiiiiiiil |
| liii` ー '' 'iiiiiiiiil | __
「たった!たったよ!糞スレがたったよ!」
どうしたって異論は出てくるもんだろうに。
世の中にいろんな考え方や感じ方をする人が
いるんだということを無視すれば
>>1のような意見も可能だけど。
マジレスカコワルイ?
>>28 いいこと言った。
まあ、そう言ってしまうとスレなんて全然成立しないけどさ。
シューリヒトのモツレク。
聴いたときはがっくりだったが、5回ほど聴くとこの演奏の凄さが分かってきた。
さすがというほかない。
31 :
名無しの笛の踊り:02/09/23 20:56 ID:iCcvurIZ
自分にとっては、魔笛は、トスカニーニ&ウィーンフィルの37年の
ライブかな?この演奏で初めてこの曲の面白さが分かったから。
序曲を聴いただけなのに「こんなにモーツァルトって凄いのか!」と
思ってしまいました(最初聞いたチェトラ盤は最初の音が入ってなかったり
と最悪でしたが)。
ベームはDG盤を聴いたことがあるけど、申し訳ない!序曲で
眠ってしまいました(カラヤンも同じ)。
32 :
名無しの笛の踊り:02/09/23 20:58 ID:iCcvurIZ
>>31 自己レスです。
ベームは多分、自分の好みに合わなかっただけだと思います(カラヤンも同じ)。
演奏は、アンサンブルはそれなりにいいとは思うのですが・・・。
37番、ホグウッド
今は過渡期だから(ひょっとして永遠の
過渡期?)そのときそのときで相対的に
いい演奏を探していくしかない。
1 が挙げた決定盤の傾向からすれば
モーツアルトにもそういう決定盤はあ
るんじゃないの。
そういうものが販売促進に貢献してきた。
レコ芸の300選を見れ
決定的演奏の条件 その1
「レーベルは黄色でなくてはならない」
>>36 あんなもんは、何の参考にもならん。
福島某の本のほうがまだまし。
40 :
名無しの笛の踊り:02/10/01 02:00 ID:QqQ56lzG
モーツアルトのピアノ協奏曲はブレンデル/マリナーでいい?
ハイティンクのモーツァルト。
これさえあれば後はいらん。
>>22 ハンガリ−代表には本当にいい選手がおりますな。
セルの凛とした姿勢のいいモツも好みですが、フリッチャイの演奏がたいへん気に入っております。
バルト−クだけでなく、アンダとの競演も聴きたかった…とは無いものねだり、でしょうか。
>>25 だいたい、モーツァルトで交響曲に限るなんてのは、まったく不見識だと思うぞYO。
じゃとりあえず、1番から順に議論していこう(w
>>42 ハンガリーっていい演奏家が多いよね。今年来たイヴァン・フィッシャーと
ブタペスト祝祭管の41番他も素晴らしかった。
47 :
名無しの笛の踊り:02/10/02 06:16 ID:Oce3MxER
シューリヒトの38番。
でも桶がかなりちゃちいよね。
脳内補完してる。
グールドのピアノ協奏曲24番は素晴らしいね。
ハスキル/マルケヴィッチの名演と遜色ないよ。
>>48 本当?Pコンはベトのみ既聴だけど…。
ハスキル?? 本当???
田中希代子のP協24
リヒテル、ブリテンのP協22/27
これできまり
ヨッフムが晩年にバンベルク響と録音した
交響曲、セレナーデはどれも素晴らしい。
53 :
名無しの笛の踊り:02/10/03 00:50 ID:eb9UxYfm
>49
48ではありませんが、確かにグールドのモツPコン#24は名盤に値します。
漏れの持っているのはイタリアの海賊盤VIRTUOSOリリースのもの。
Swedish Radio Symphony Orchestra cond.:G.L.Jochum ストックホルム
での1958年ライヴ録音。
マジレスするよ
ブレンデルとマリナーのK.467
アバドLSOの40と41は名盤だと思うが、
ちょっと元気が良すぎるという意見も。
ブーニンのモーツァルト結構いいよ。
ショルティ/ウィーンフィルの魔笛
同じウィーンフィルでもベームの40&41はもったくさくてつまらん
>>58 ドイテコムの方ですかい?
おスミちゃんの方ですかい?
ポリーニ、ベー無/ウィーンpoのPC23番
後期交響曲だったらクリップスでしょう。なんでこれ出ないの? 決定的だよ。
>>61 ロンドン?
ヘボウ?
レヴァインのヘアがこのまま寂しくなると、
何となくクリップスっぽくなるね。
(音楽はまったく違うけれど…)
>>58 Christina Deutekomの方
64 :
名無しの笛の踊り:02/10/05 15:32 ID:QfhZgnKZ
>58
晩年のベームはリズムが死んでたね。
60くらいまでの演奏はいいよ。
↑同感
>>65 62年の「コジ」を残してくれただけで、ベーム爺は立派だす。
67 :
名無しの笛の踊り:02/10/07 01:13 ID:e6pQdI0C
カザルスのシンフォニ−なんつ−のは、今日び流行らんのかな?
>>61 あなたは、マーラーとかブルックナー、ましてやショスタコーヴィチには
一生かかってもたどり着けないでしょうね。
それが幸せなのか不幸なのかは分りませんが。
69 :
名無しの笛の踊り:02/10/07 01:32 ID:e6pQdI0C
>>68 タコ→ブル→マラ の順番で下りて来た方かもよ。(笑
>>70 Mozart - Sym.35-41:Casals/Marlboro.Fo
HMVの通販では、何気に入手可能とか。
価格は¥6,020で、1週間以内にはお届けできるかと存じますが。
Kv65が好きな漏れはヲタか(藁
age
このまま下がりっぱなしかい?
ピアノ協奏曲第21&24番、23&27番
カーゾン/クーベリック/BRSO (AUDITE)
自分にとって一番理想的な演奏。
カーゾンは言うまでもないが、クーベリックもモーツァルトとは
非常に相性が良いと思う。ソニーから出てる交響曲も名演。
age
>>76 カーゾンはともかく、クーベリックのモツはどうなのかな。
確かアカデミー賞取った、後期の交響曲集も録音のせいか浅い作りだし、
「ドン・ジョバンニ」も騒がれたほどの出来ではないような。
ライヴのブル、マラでこそ、の人なのでは…?
79 :
名無しの笛の踊り:02/10/18 00:13 ID:asvocZoN
最近、フルトヴェングラー/ヴィーンフィルの「ドンジョバンニ」のDVDを買いまして
遅まきながら、初めて動くフルトヴェングラーを見ました
感動!
それから、序曲ばっかり何回も見ているのです
ちなみに、ガイシュツですが、フルヴェンは40番も名演と思います
80 :
名無しの笛の踊り:02/10/18 00:46 ID:DUaOO43l
>>76 漏れもあれ持ってる。
たしかにピアノは上手いけど録音に問題ありと感じる。
なんていうか響きすぎで風呂場で演奏しているみたいだったな。
クーベリックはバイエルン響との後期交響曲がこのスレで言う
絶対的名盤だと思うがみんなはどう思う?
81 :
内田光子:02/10/18 01:57 ID:???
>>79 そうね、あれを越えるト短調は、ないわね。
フルトヴェングラーは最高ね。
ベーム ベルリンPOの全集は本人が「ワシの演奏は絶対正しい!」という
ものすごい信念のもとに弾いているから説得力があるんだろうな。
もちろん時代考証、優雅さ、その他でもっと蠱惑的な演奏はあるんだけど
あの確信はすごい。
>>61 クレンペラー以外では一番いいと思った。 >クリップス
クレンペラー、クリップス、テイトみんな好きだが
究極はやっぱりセル
セルのフレージングは弦は溌剌として快適だけど、その基準に依り過ぎていて、
木管には伸びやかさがなく、どこか詰まったような感じで活きて来ない、
と思うこともあるな。
セルが最高です。
セルの良さがわからない人はモーツァルト聞かないで。
87 :
名無しの笛の踊り:02/10/18 12:16 ID:sVkgPr0k
交響曲やなくてピアノソナタなんやけどディヌ・リパッティ
のイ短調K.310は伝説的名演ずら
サルが最高です。
サルの良さが分らないならセルでも聴いてなさい。
40番はブリテンでしょう。異形の名演。
82以外ではベーム反対の意見が多いな・・・
なんだよみんな、ベーム存命中はあれだけベームベーム言ってた
のに、もう忘れたのか。やぱベームでしょう。とりあえず基本です。
ベームは、あの年齢の時のウィーン・フィルとの録音が
ちゃんとした形であれば評価が違うのかな?
40番のブリテンは、確かにチョトひかれるものがある。
92 :
名無しの笛の踊り:02/10/19 00:53 ID:pdCj6ATj
>>90 リンツ、プラハ、ジュピターあたりは
ベーム/ベルリンフィルの演奏が結局一番好きです
(決定的演奏、とは思いませんが)
でも40番はいただけない
ベームよりはカラヤンのほうがまだいい
ベームはいつもそう。ポピュラー曲はダメ。
セルはシンフォニーもいいが、カサドッシュとのコンチェルトが最高だ。
40番はムラヴィンスキーはどうよ?
>>92 40番てポピュラー曲かあ?
俺は随分ヘヴィーだと思ってたが
96 :
青野悪太:02/10/19 01:15 ID:pdCj6ATj
>>95 ポピュラー曲といったのは、
ポップスっぽい曲という意味でなく、
クラシックファン以外の人でも知ってるような超有名曲という意味です
○野○芳氏は、40番を、若いときにとりつかれる曲と言ってましたが
私は昔はあまりに有名なために40番を少し敬遠していました
最近、純粋に好きだと言えます
ちなみに、前にも書きましたが、演奏はフルトヴェングラーが最高です
97 :
内田光子:02/10/19 03:10 ID:???
そうね、あれを越えるト短調は、ないわね。
フルトヴェングラーは最高ね。
K.550とK.551の2曲だけでも、テーマたるに十分だわさ
うーん。
フルトヴェングラーのモーツァルトを好きな人って、ホントにいるのかぁ・・・
世の中いろいろなのだと思い知りマスタ。
このスレって、《ドン・ジョヴァンニ》なんかも対象だろ?
だったら、僕の場合、フルトヴェングラーだって選択肢だ。
101 :
名無しの笛の踊り:02/10/19 18:01 ID:ZU0U4pGf
ベームって1970年過ぎたウィーンフィルとのDG番で色んな人の印象悪くしてい
るんじゃなかろうか? 裏青で恐縮だけど、最晩年ベルリンフィルとのジュピター
の終楽章は心の底から打ちのめされた。この曲がモーツァルトの交響曲の集大成
なんだと思える凄いものだと思う。
102 :
名無しの笛の踊り:02/10/19 18:04 ID:ZU0U4pGf
で、スタジオ録音のモツ交響曲って言うと、クリップス/コンセルトヘボウ
がとっても大好き! 古いところでは父クライバー/ロンドン響の40番な
んてーのも良いと思ってる。
ヤーコプスのコジはいかが?
モーツァルト
ジングシュピール「魔笛」KV620
カラヤン指揮ベルリンフィルほか
録音:1980年 DG
カラヤンの残した奇跡のような録音じゃ
105 :
アントンくん:02/10/19 20:42 ID:xabfoWBx
106 :
名無しの笛の踊り:02/10/20 00:17 ID:HpYqOc7n
交響曲第41番ジュピター、チェリ最高!
107 :
青野悪太:02/10/20 23:54 ID:zYm14Cg/
ハスキル/マルケヴィッチのピアノ協奏曲20番はLPの時代からの愛聴盤だ
カデンツァがあれでないと落ち着かないくらい刷り込まれてしまった
>>93 禿同。あの一連のシリーズはモーツアルト演奏のある種の模範のような
気がする。全体のフォームが見えるようだし。音も綺麗。ベトベトしない
が適度の潤いもあるし。それにしてもこのコンビの20番と18番は
モノラルとは言え、どうなっているんだろう。LP時代に買っとけば
よかった。
109 :
名無し:02/10/21 09:01 ID:???
>>101 それって,ひょっとして1980年10月のベルリン芸術週間のライブかい?
そうなら是非欲すぃよ。当時聞いて鳥肌立ったよ。今でもそれが最高。
110 :
名無しの笛の踊り:02/10/23 00:17 ID:6j71iJBP
>>108 20番と18番は、今年の春に出たフランスSONYのカサドシュ復刻の第2弾の中に
入っているよ。CD3枚組。
111 :
名無しの笛の踊り:02/10/23 00:20 ID:FXc3Er7i
セルのコンチェルトはACO/フィルクスニーとの「ジュノーム」もありますね。
これも名演といってよいのかな。
112 :
名無しの笛の踊り:02/10/23 00:31 ID:l63gRV0N
ベームのフィガロ東京公演
モーツァルトが立ち会った、当時の演奏。間違いなく決定的。
115 :
113:02/10/23 02:07 ID:???
好みは別として、決定的と言われれば、これしかないんじゃない?
じゃあ、モーツァルトが、これは素晴らしい演奏だと思ったやつに限定。
2いや、どうも0世紀の作曲家のことを考えると・・・
ラヴェルのとかシュトラウスとかストラヴィンスキーとか、貴重にはちがいないけど、
どうも決定的と言える自演はラフマニノフかブリテンくらいなんじゃないかと。
かと言ってメシアンやシュトックハウゼンがこれは素晴らしいと認めた演奏もなあ・・・ (w
現代のCDをもし聴いたら、
ベトさんは、渋面を更に険しくするかもしれんが、
モツさんは、ケラケラ笑って喜びそうな気がする。
あ、「アマデウス」の観すぎ? …別スレでしたね、ハイ失礼。
グールドのソナタ集かなんか大絶賛したりしてね。
119 :
名無しの笛の踊り:02/10/23 02:32 ID:c1jphRui
また盲目グルヲタか?
モーツァルト生前の様式に限りなく近い演奏は、
1824年生まれのライネッケが残した、ピアノロールでしょう。
生前から彼の演奏スタイルは守旧的で有名だったみたいですし。
僅かにアルヒフォンから復刻されている協奏曲のソロ以外にも、
K.475の幻想曲やトルコ行進曲とかも残ってます。
パデレフスキとかホロヴィッツのロールの復刻はもういいから、
こういう貴重な演奏を積極的にCD化して欲しいところです。
>>120 ちと話はそれますが、ピアノロールって、どの程度、鑑賞に堪え得るのでしょうか?
原理は、ロール紙にパンチしたもので自動ピアノを鳴らすんですよね。
ニュアンスの表現なんて、可能なんですか?
ラヴェルやガーシュインのものでさえ、聴いたことがないもので。
あ〜、これ、激しく別スレだわ…。
>>110 108です。どうもありがとう。復刻していたんですね。さっそくCD屋に行こう。
20番はどうも気に入る盤がなかったもので。どれも悲劇的すぎる。重たすぎる。
そうでなければロマンティックすぎる。熱演、名演にはなるのですが、モーツァルト
さんこれでいいんですか?的な不満があったものですから。
123 :
120:02/10/23 08:23 ID:???
ピアノロールという記録媒体は神業的職人芸の集合体とも言うべきもので、
メカニズム面で未だに解明されていない部分も多いようです。
したがってその再生は難しく、手際の悪い復刻盤に聴くピアノロールは、
それこそ自動演奏装置の域を出ないものです。
また、自動演奏ピアノにも2種類あって、内蔵型のものと、
フォアゼッツァーと呼ばれる設置型の自動打鍵装置とが存在します。
前者は再生時の打鍵力に乏しい傾向が、後者はニュアンスを欠いた硬質な
演奏になる傾向があります。
…と、もう1〜2段続けますね。
124 :
120:02/10/23 08:31 ID:???
ただ、ロール紙に記録されたものとは言え、そのポテンシャルには
瞠目すべきものがあります。
優れた再生条件が整った復刻盤は、先に述べた打鍵の弱さや、
タッチの硬さこそ完全には克服できないものの、
実演に対してかなりの精度で迫っていると言えるでしょう。
入手しやすく、興味深い内容のロールを取り揃えているのは国内盤の
『コンドン・コレクション』ですが、このシリーズは総体的に再生音が硬く、
記録された演奏スタイルとは異質のものがあるため、あまり推奨できません。
125 :
120:02/10/23 08:47 ID:???
私が知る限りで、優れたピアノロールの復刻盤と呼べるものですが、
まず、テラークから出された『ラフマニノフ・プレイズ〜』の2点。
これはラフマニノフが残したピアノロールをデジタル変換して、
残されたレコード録音とも詳細な比較を行った上で実演に近づける
試みを行っています。
対して、アメリカのPierianというレーベルからリリースされた
3点のCD、ドビュッシー、グラナドスの自作自演、
そしてファニー・ブルームフィールド=ザイスラーの演奏を収録したものは、
自動ピアノ本来の再生方法を追求した好例であると言えます。
再生装置についても厳選したこの企画は、現在のところ
演奏が記録された当時の佇まいに最も迫っていると言ってよいでしょう。
126 :
120:02/10/23 08:59 ID:???
さるスレッドを傍目で見ていると連続レスは気後れがしてしまいますが、
もう一度だけ失礼します。
ピアノロールとSPレコード、果たしてどちらが優れた
演奏記録媒体なのかは一概に決められませんが、ピアノロールでしか
聴くことのできない貴重な演奏が存在するのもまた事実です。
特に、私が
>>120で触れたライネッケが演奏活動を始めた時分には、
まだモーツァルト自身と面識のあった人々も在世していました。
彼の演奏が最良の演奏と言えるかどうかはさておき、
モーツァルト自身の演奏スタイルを探る上でも非常に意義深いと思われる
ライネッケのロールが復刻されることを、切に願う次第です。
では、行って参ります☆
127 :
121:02/10/23 09:04 ID:???
>>123-125 誠に詳細に渡るご教授、感謝致します。
ピアノロールの「再生」にそれ程の技術が盛り込まれているとは、
寡聞にして存じ上げませんでした。
また、推薦盤まで教えていただき、ありがとうございます。
Pierianのシリーズは、確かに以前、量販店で見た覚えがありますので、
今も手入可能であれば、是非とも、聴いてみたいと思います。
ハイティンコ/ドレスデンで交響曲全集を禿げ禿げ禿げ禿げしく希望する!
マリナーのフィガロのケコーンが廉価盤で出てますた。
おめでとう!
弦楽3重奏ディベルティメントは良いなあ。さりげないけど
ベートヴェンの後期四重奏曲とかバルトークの四重奏曲なみ
の深さがあるね。第4楽章の変奏曲の主題がモーツァルトに
しては珍しく素朴で民謡みたいなところも長めのこの曲の
バランスを良くしている。精密で鋭角的なメロディーばかり
では聴き手がしんどいことも分かっていたのかな。
>>131 いかん!演奏の話を忘れていた。今はウィーン弦楽三重奏団なんて
「そのまんまやんけ!」という演奏家のCD聴いてます。LPでは
スターン、ローズ、ズーカマンのを聴いていました。パスキエのも
あるらしいですけどご存知の人いませんか?
で、決定的演奏は? >k.563
パスキエ・トリオ?
>>133 決定的名演っていえるほどたくさんのCDがないんだよな。この曲難しいんだろうな。
パスキエとはもちろんパスキエトリオのこと。LPでエラートから出てた。
ゴールドベルク(かな?)、ヒンデミット、ファイアマンでベートヴェンの
STトリオの「セレナーデ」があるけど、この曲は演奏しなかったのかな。
k.563は節度と伸びやかさのバランスが難しい気がするけど、
最近は「自発性に満ちた」グリュミオー・トリオで聴いてる。
このトリオ、メンバーはヴェーグSQと共通だけど、
グリュミオーとヴェーグ自身は親交があったのかな?
パスキエトリオはずっと探しているけど、見かけないな。
136 :
名無しの笛の踊り:02/10/26 08:36 ID:UI2mheOP
?
ハスキルの20&24だろ。
PHILIPSの。
亡くなる1ヶ月前(65歳)の演奏だよ。
バリリと彼の名による四重奏団。
とくにバリリ個人の演奏では、バッハよりも圧倒的にモツがいい。
ハスキルの20番、漏れならマルケヴィッチよりフリッチャイの方がいい。
>>138 微妙なところだ…。
う〜ん、フリッチャイは、たまに夜中急に聴きたくなるね。
昼聴くなら、マルケかな。
マルケヴィチの伴奏は、なにか剥き出しの感じで汚いけど
それが自分の持っていたモーツァルト像を覆すきっかけになって、
以後モーツァルトを熱心に聴くようになった。
141 :
ベーム最後の『ジュピター』?:02/10/27 05:46 ID:0Jp+Q01U
>>101 ,
>>109 ひょっとして,当時NHK FMでも放送された,
###39, 40, 41 を一夜で一気にやったプログラムでしょうか。
ジュピターの1楽章でファゴットがちょっと先走りするところがあるやつ。
当時のエアチェック・テープをまだもっているのだが。
最晩年でもまだあれだけの情熱あふれる演奏ができたのは立派。
ウィーン・ウィルとのスタジオ録音はなんだったのだろう?
142 :
141:02/10/27 06:03 ID:0Jp+Q01U
いまザッーとこのスレに目を通したところ。
で,独断的見解を述べると,
モーツァルト演奏「これは駄目」
1.グールドのモーツァルト。
たしかに,バッハはすばらしいが,何べん聴いても彼のモーツァルト演奏は
「遊び」としか思えない。
2.スターンの演奏。
バイオリンのことはよくわからぬが,彼の弓使いそしてビブラートの
使い方は,モーツァルト向きだとは思えない。アーティキュレーション
がモーツァルトの旋律に不適合。
逆に,一度「その世界に入る」とすばらしいと思ったのが,
クレーメル,アーノンクール,ウィーンフィルの協奏曲。
一聴,まったくモーツァルト向きではないと思えるクレーメルの
バイオリンだが,「ディスク100聴,意自ずと伝わる」で,
一度彼の「歌ごころ」が分かると,こいつはスゴイ。
で,今いちばん聴きたいのは,最新ディジタル録音による
「全盛期」ハスキルのコンチェルト。(爆)
143 :
101:02/10/27 16:46 ID:8sHX9cOV
>>109,
>>141 そです。1980年11月13日に39-41番を一晩で演ったものです。
私も友人から借りたエアチェックテープを聞いて仰天しました。
本当に鳥肌モノだと思います。今聞いてもそう思います。
裏青とは言え、CD化されたときは飛びつきました。
レーベルと番号は「Great Artists GA 4-11」です。
それにしてもウィーンでのスタジオ録音って何なんでしょうね?
(47年のウィーンのスタジオ録音は結構良いですよ)
この演奏、正規盤発売きぼ〜ん。
これ以上書くとベームスレ行きなのでここまで。
144 :
名無しの笛の踊り:02/10/27 20:03 ID:NodlgYee
弦楽五重奏、William Primrose & The Griller String Quartet
の2枚組、ごく最近手に入れたけれども極め付けの演奏。こんな
清らかな清々しい演奏があったことを今まで知らなかったことを
残念に思う。Vanguard Classcis OVC8024, OVC8025
145 :
名無しの笛の踊り:02/10/27 20:53 ID:NodlgYee
クレーメルのモツコンは彼には不向きじゃないかな。少なくとも彼は
モツコンをひたむきに愛情を込めて演奏している風ではない。彼のモ
ツコンを聞くくらいなら、パメラ・フランクの方がまだまし。漏れは
モツコンなら、クリスチャン・テツラフのものを推す。
>>144 これ聴きたいな。どんな演奏ですか?弦楽五重奏曲はブダペストと
アマデウスを聴いてるけど、ブダペストは音がいささか粗い(恐らく
演奏者が年を取りすぎていると思われる。モノラルのハイドンセット
はもっとなめらかな音を出している。)アマデウスはニ長調の曲の
フィナーレの原典版まで録音してあって興味深いが、モーツアルト
の典型的な演奏と言う感じで、不足はないけど不十分という贅沢な
感想になってしまう。
147 :
名無しの笛の踊り:02/10/28 10:59 ID:mCNtjBDx
グリラーSQは1927年に活動を開始し1961年にチェリストの逝去で活動を
停止した英国のSQ。Duttonにモノラルのモツ四重奏の録音が3枚出ている。
ヴァンガードから出ているプリムローズとの五重奏は1961年のステレオ録音。
何といってもその透明な音色に魅せられる。構成力も抜群。今まで聴いた
五重奏の中では最高。ヴァンガードはレーベルとしての活動を停止している
ので現在入手できるかどうかは不明。このレーベルが無くなるという噂話も
某スレに書き込みがあったくらいなので、ひょっとしたら廃盤になっている
かも。
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