1 :
1:
前スレ、いつの間にか消えてしまいましたね。
今回は、ラヴェルスレがどうすれば長寿を全うするかも
あわせて考えつつ、愛しのモーリスを語りましょうや。
ピアノトリオハヨイ
5 :
名無しの笛の踊り:02/06/24 22:20 ID:dFzOHDQg
スレッドが長続きしないのは作品数が少ないからかなぁ。
意外に語るべき演奏にも恵まれていないように思うね。
案外多彩な演奏表現を許すような曲が少ない、というか既に
楽譜に書かれてしまっているような感じもあるね。
例えばボレロだけは100種類以上の演奏をコレクションしている、
なんていうマニアな人、いるのかなぁ。
ボレロなんかは曲としてはメジャー過ぎる気がするし、ねぇ。
スレッドが長続きしないのは、駄作は無いけど傑作も無い作曲家の筆頭だから。
佳作揃いの作曲家。
7 :
1:02/06/25 00:09 ID:iSG0wDdI
>>5 >案外多彩な演奏表現を許すような曲が少ない、というか既に
>楽譜に書かれてしまっているような感じもあるね。
そうなんですよね。ラヴェルは、「私は、私の作品を自分なりに
解釈してほしいとは思わない。ただ演奏してほしいと思うだけである」
なんてことを言っています(ロン『ラヴェル 回想のピアノ』より)。
これが彼の基本的な姿勢なんでしょうね、多分。
だから、あれこれ詮索しようとすると、本質を取り逃がしてしまうのかも。
反応まるでなし
9 :
名無しさん:02/06/28 10:52 ID:???
なんつう盛り下がったスレだ。
やっぱりロザンタールのCDが売ってないからかな。
>>8 漏れはいままでのラヴェルスレ、マターリカキコしてたけどクラ板の質の低下&
糞スレの乱立の影響で良スレが18時間保守カキコしなかっただけでdat落ち、
などの理由でアホらしくなりしばらくROMに徹しようかと思っている。
このスレが寂しいのは、上の理由もあるかもしれない・・・
それでsageですか・・
とにかく堕スレ乱立とアゲアラシ?のせいでこの板は
つまんなくなっちゃいましたね。
私は前スレの【童心】【幻想】があまりすきではなかったので
本スレには期待していただけに残念です。
12 :
sage:02/06/29 07:49 ID:zEFtqCLk
>>11 土井。
最近良質な投稿者もめっきりへってる。蔵板以外もね。
串規制の影響もあるとおもう。
オレも前は真面目にカキコしてたけど、
串規制で書けなくなった。
今やっとカキコできる串刺して書いてるけど、
これもいつ使えなくなるか。。
13 :
1:02/06/29 23:45 ID:???
スレ立ててしまってすいませんくらいの状況ですよね。
ごめんなさい。逃げてるわけではないんですが、
こんなにも盛り上がらないかと思うと、つい気後れしちまって。
さて、気を取り直していきますか。
ラヴェルは既存の形式(舞曲とか)やあらかじめ用意された主題
(例えばH-A-Y-D-N)を使うとか、ひとのスタイルを借りてくる
だとかいった手段を頻用しますよね。
これを、ある人は、自分に枷を与える禁欲的な姿勢だと見たり、
またある人は、批判的に、創作力に欠ける証拠と捉えたりして
いるようですが、どうなんでしょうね。
『ボレロ』も、形式的には一切展開しないという意味では、
禁欲的なのか、それとも創作力の欠如なのか判断しがたい
ところですよね。もちろん、その無展開を、
一切の展開を排除した展開、という意味にとれば、
それはそれで一つの秀逸な着想なんでしょうけど。
漏れは、この主張のどちらかに簡単に与することはできない
というか、けっこう考え込んでしまうんですが、みなさん
どうお考えですかね。
責任感じてとりあえずsageで炒ってみました。
私は夜のガスパールが好きです。
っていうかスカルボが好きだけど、
前スレや世間一般でもアルゲリッチのが結構評判いいけど
もっと低音ゴツゴツ鳴らした演奏ないですかね〜。
三毛のbbcのがおすすめ。
16 :
名無しの笛の踊り:02/06/30 06:51 ID:/UMTVPeQ
>>15 これって「20世紀の偉大な…」の金色のシリーズにはいってるのと同一音源
なのでしょうか?
>>1さま
卑下しないで、これから盛りあげていきましょう。
ラヴェルは古い皮袋に新しい酒を注ぐのが得意なのでしょう。
クープランの墓はその典型ですし、
夜のガスパールはピアノのための詩といいつつ実質的にピアノソナタだし。
>>16 旧ミケスレで同一音源だというレスを見た記憶あり。
18 :
名無しの笛の踊り:02/07/01 00:54 ID:olSlN5JQ
>>1 クリエイターには制約が無いことが創造を刺激するタイプと
制約があることが創造を刺激するタイプの両者が居て
ラヴェルは後者の傾向が強かったということであって
禁欲的ってのとはちょっと違うと思いますよ
>>1さん
渡しも蔵板の異常な状況に辟易していたので、新スレが立ってもどうにも気が
乗らずROMってましたが、よくよく考えると「スレが落ちてもまた新スレを立て
続ければいいんじゃないかなぁ」「ローカルルール改正の動きがあるようなので
そのうち状況も良く成るでしょう」という楽天的な心構えの方が前向きで良い
かと思うので再びカキコさせて頂きます。
とりあえず1つネタ振りを。
クレール=マリー・ル・ゲの「ダフニスとクロエ」(ピアノ独奏版)を買った
人はもういるのかなぁ。私はHMVの宣伝文句に釣られてたった今“ポチッ”として
来たばっかりなんですけど。それにつけてもこのピアノ独奏版は何で今までま
ともに弾かれていなかったのだろうか?バレエの練習用でテクスチュアが薄い
からか?それとも反対に演奏技術的に難しくてしかも長大だから敬遠されたの
か?結果は聞いてのお楽しみという事で、CDが届くのが今から待ち遠しいです。
20 :
1:02/07/01 07:33 ID:???
>>14,
>>17氏
『ガスパール』、実は渡し、苦手だったんですけど、
ちょっと聞きなおしてみる気になりました。
そうか、ソナタで捉えればいいのか…。
>>18氏
>クリエイターには制約が無いことが創造を刺激するタイプと
>制約があることが創造を刺激するタイプの両者が居て
>ラヴェルは後者の傾向が強かったということであって
>禁欲的ってのとはちょっと違うと思いますよ
そうですね、ちょっと筆が滑ってしまいました。
>>19氏
そのPF独奏版は、ラヴェル自身の編曲ものなんですよね?
渡しもさがしてみようかな。
アンジェラ・ヒューイットのピアノ曲全集ってどうですか?
最近お店でよく見るのですが、組み物は激安盤しか買わないので
二の足を踏んでいますが....
22 :
名無しの笛の踊り:02/07/01 15:52 ID:K/7VDeFg
ラヴェルは大好きです。「ハイドンの名によるメヌエット」あのわずか2分
程度の曲で僕は泣いたなぁ。ボレロは100まではさすがにいきませんが、
20くらいの音源はあるかな。そのほとんどが50〜60年代のフランスの
オケってところがマニアックだね。ベスト版はやはりクリュイタンスの
パリ音楽院管ですね。あとロザンタールのオペラ座、ミュンシュのパリ管も
良いですねぇ。パリ音楽院はスーパーソリスト集団だから管のソロなんて
ほんと最高です。当時のスタイル(ホルンのビブラートなど)は今のフランス
のオケにはもう無いですが、僕は大好きです。なんで盛り上がらないのかなぁ?
いいのになぁ。あと忘れてた、ピアノコンチェルトの2楽章とマ・メール・ロワ
の妖精の園はラヴェル作品の中で最も美しいと思うものの二つです。
23 :
名無しの笛の踊り:02/07/02 21:28 ID:ufVQI4K6
ageとくyo
。「ハイドンの名によるメヌエット」いいですよね。あまりに好きなので
ギター独奏用にアレンジして、ギターでも弾いてます。ギターでもいいなぁ。
ラヴェルのメヌエットは傑作ぞろい。
HAYDNしかり、ソナチネ第二楽章、クープランの墓のも、
聴いてると泣きのツボというか、秘孔をつかれるかんじ。
ピアノ協奏曲ト長調は好きだ。
お薦めCDは何よ?
ボレロキティのサイトはまだ生きてるかな?
29 :
1:02/07/03 00:32 ID:rf0hxLXY
『HAYDNの名によるメヌエット』は、
ドビュッシーの『HAYDNへのオマージュ』と比較しながら
聴くと、なんといつくしむような音楽だろうと
思ってしまうんですが。
30 :
名無しの笛の踊り:02/07/03 00:36 ID:OhP0/pY2
>ドビュッシーの『HAYDNへのオマージュ』
それは初耳です。どんな編成ですか?
約2分程度の曲なのに超魅力的!
ラヴェルのすべてが・・・とはいかないが、
「マ・メール・ロワ」と共に優しさいっぱい(・∀・)!
32 :
1:02/07/03 01:29 ID:rf0hxLXY
>>30 ハイドン没後100年記念に、何人かの作曲家達が
ピアノ・ソロの作品を献呈したそうです。二人の
他には、デュカ、アーン、ダンディ、ヴィドール等が
「ルヴュ・ミュジカル」誌に作品を寄せたみたいですね。
ちなみに、ドビュッシーの『オマージュ』はERATO、
演奏Monique Haasのインテグラルに収録されてますよ。
33 :
名無しの笛の踊り:02/07/03 01:31 ID:OhP0/pY2
>>1 ありがとうございます。見つけて聴いてみます
34 :
名無しの笛の踊り:02/07/03 10:55 ID:ghPWXuvk
声楽曲で「3つの歌」の音源お持ちの方いらっしゃいますか?僕は管
の人間なので声楽はあまり詳しくないのですが、金管五重奏でアレンジ
してやっている演奏があり、めちゃくちゃかっこいいので原曲を探した
のですが見つけられませんでした。ご存知の方教えてください。
>>30 >>32が挙げてるCDのほかにChandosからフィンガーハットによる
ものも出てます(CHAN 8578)。
>>32が挙げてる全員の作品と
ルーセル、フォーレへ献呈された作品が収録されてます。
36 :
名無しの笛の踊り:02/07/03 11:14 ID:T1b8UNM6
「ツィガーヌ」のオススメ盤をお教え下さい。
出来ればオーケストラ伴奏のヤツをひとつ。
37 :
1:02/07/03 12:09 ID:UYKThypc
>>34 渡しは、PHILIPS、ガーディナー指揮、
モンテヴェルディ・クワイヤのをもってます。
438 149-2です
その他、フォーレ『レクイエム』、サン・サーンス、
ドビュッシーの合唱曲が入ってます。
>>36 昔は真珠男&マルティノンか、金持富雄&アンセルメを聴いたが、
今はもっとテクニックばっちりの演奏もあるだろうし、
今の人はどういうのを聴いているのかな?
39 :
34:02/07/03 20:12 ID:tdcIf0uk
1さんへ、ありがとうございます。知らないことは無いって感じですね。
さすが1だけのことはある。僕もまだまだ勉強不足だなぁ。
初カキコです。みなさん、よろしくお願いします。
私はソナチネが好きなんですが、皆さんはどの演奏がお好みですか?
ちなみに、私はクロスリーの演奏が好きです。
>>18 なるほど。勉強になります。
>>22 禿同。上昇管付ホルンのヴィヴラートは泣けますよね。
モントゥー/LSOのノンヴィヴラートもよいですが。
41 :
名無しの笛の踊り:02/07/03 22:03 ID:Gp8vfoX6
ホルンのヴィヴラートはいいですねぇ。ルシアン・テーベ、ジョルジュ・
バルボトゥ、当時のフランスには個性的なホルン吹きがたくさんいたん
ですよね。ホルン以外にもトランペットのロジェ・デルモット、マルセル
・ラゴルセ、モーリス・アンドレ、トロンボーンのガブリエル・マッソン、
アンドレ・ラフォース、モーリス・スザーン、ギイ・ディスタンク等など、
あげたらきりが無いですね。この時代の演奏を聴くと、音程がどうだとか
バランスがどう、アインザッツがどうだなんて気にしている自分が馬鹿
らしくなってきます。はっきり言ってかなり気持ちいい。
42 :
風船ヤァヤァ:02/07/04 03:00 ID:iUalNh9c
ホルンのヴィブラート!
これだけのために、パヴァーヌは好きです。
あれ聴いちゃうと、ノンヴィブラートのパヴァーヌは聴けません。
43 :
22:02/07/04 10:02 ID:Zky3dClY
ホルンのヴィヴラートは70年代になるとすっかり姿を消しますよね。
パリ管でいうとマルティノンのときにはもう聴かれません。ミュンシュ
亡き後パリ管はショルティやカラヤンか゜音楽監督を務めた時代もあった
ようで、そのあたりがヴィブラート絶滅の鍵を握っているようです。
ラヴェルを語るというよりフランスのオケを語るって感じになってしまい
ました。すいません。でもラヴェルを聴くならこの時代のフランスのオケ
というラヴェルファンはたくさんいると思いますが。
44 :
( ☆ ´ ー ` ☆ ) ◆NattILVM:02/07/04 10:13 ID:GQDthwAU
フランスの管のことなら、バソンのことも語って下さい。
46 :
22:02/07/04 11:03 ID:d3h6LLw2
バソンもいいよねぇ。まだ何人かいるでしょ使っている人。たしか日フィル
の人がたまに吹いていたような気がします。キーが少なくて音程が取りに
くいとても難しい楽器と聴きましたが、あの音はたまらなくいいですよね。
当時のダブルリードはなんかすごい音してますよね。ラヴェルはあの音じゃ
ないとなんか物足りない感じです。パリ音楽院のクープランの最初のオーボエ
なんて最高。
47 :
40:02/07/04 23:44 ID:9NFxTAIY
ピリオド楽器って、ロマン派とかもやっちゃってるのに、なぜフランス近代ものは
誰もやらないんだろう・・・。ヘレヴェッヘかインマゼールに期待するしかないかな。
48 :
1:02/07/05 00:02 ID:qDnzXEjQ
>>35氏
おお、そんなものがでてるんね?
古今の「アヴェ・マリア」特集よりも
面白い企画モノですね。探してみよう。
どころじゃなく、それは手に入れよう!
49 :
パリ厨 ◆oWShxJnM:02/07/05 00:29 ID:aHKvnWtc
今日ね。行ったんです。ラヴェルの家。
モンフォール・ラモリの。
小さい家に所狭しと並べられる小物の数々。
壁に飾られた日本の版画。極度にアンティームな空間。
で、ある人の特別な計らいでラヴェルのピアノ弾かせてもらいました。
狭い部屋に置かれたちょっと調整の狂った、おそらく19世紀末のエラール。
「水の戯れ」と「ガスパール」「ハイドンの・・・・」も弾きましたよ。
大きな動きすると背中が壁に当たる、そんな部屋の一角。
そして、「絞首台」弾きながら、ふっと感じたんです。
「なんてマニアックな人!」
そこには1937年の空気がまだ流れています。
是非訪れてみてください。
50 :
1:02/07/05 01:58 ID:l3HSqO8k
>>49氏
>で、ある人の特別な計らいでラヴェルのピアノ弾かせてもらいました。
そうそう、ラヴェルの家の管理人のおばちゃんって親切なんですよね。
渡しも弾かせてもらいました。ピアノできないけど。
唯一弾ける『前奏曲』でトライしましたが、興奮と緊張で、ど忘れ
して、笑われてしまいましたよ。「まあ、顔が真っ赤よ」って。
51 :
♂:02/07/05 02:35 ID:.AbCfCNI
以前、デュトワの番組の中でラヴェルの家が出てきた回がありましたね。
家中小鳥のさえずりが響き渡るようなかわいらしいお家。子どもを愛した
ラヴェルならではだと思いました。
>>49>>1 こういう風に自慢したがる奴いるよな。ちょっとむかつく。
金がないんだからそんな簡単に行けないっつーの。
お嬢様は違いますねーw・・・でも行きたい・・・。
53 :
パリ厨 ◆oWShxJnM:02/07/05 23:17 ID:UYbOjboc
>>52 すいません。パリにいらっしゃったら是非ついでにどうぞってことです。
あと、僕も貧乏ですが、逆に金もらえました。
いろんな財団の方とか来てたし、ラヴェル家の保存に貢献したってことで。
あと、音楽愛好家として訪れる方には日本人が多いそうです。
>>52 前スレ・前々スレあたりから読んでると分かるけど
彼は真摯に頑張ってる人みたいだから別にむかつかないよー
折角貴重な情報書いてくれてるんだから自慢なんて言ったら可哀相だよん
55 :
:02/07/06 01:07 ID:???
Nキョー&デュトワのラヴェルのCDってでてますか?
56 :
名無し王女のための孔雀踊り:02/07/06 01:19 ID:sZ59F6Us
>>26 「両手」なら(「左手」もだが)フランソワ&クリュイタンス
>>36 「ツィガーヌ」なら
グリュミオー&フルネ
がオススメ。騙されたと思って聴いてみて!
特に「両手」緩徐楽章は信じられないくらい美しい。
ホルンでなくコルと呼んでね!バソンなんだからこのスレ
corはどっちかというと「コー」だね
>40
聴いた中ではアルゲリッチ
60 :
名無し王女のための孔雀踊り:02/07/07 01:09 ID:9.Znsfj6
>>58 耳で聞くとそんな感じだね。
慣例的表記は「コール」では。
これからNHKで左手が始まりますね。
ラヴェルは「亡き王女のためのパヴァーヌ」以外、僕には良さが分かりません。
「パヴァーヌ」だけは自分でもよくピアノで弾いてみちゃうくらい好きなんですが、
それ以外はどうもさっぱり・・・。
63 :
名無しの笛の踊り:02/07/08 00:29 ID:tiWLzOgA
>>61 昨日はクラシカ・ジャパン(2ちゃん的には糞らしいが、折れは結構逝けてる思うん
だけどなぁ)でも「左手…」やってました。ソリストはティボーデですね。
「左手…」についても色々言うべき話題があるんだけど、今週の折れはお疲れ
ぎみなので、いい考えが浮かびません。話盛り上げなくてゴメンナサイです。
>>62 ???折れには君のことが分りません。ラヴェルは「亡き王女のためのパヴァーヌ」
以外でも名曲揃いですが……とりあえず、「両手」のピアノコンチェルト第2
楽章とか、幾つかの“メヌエット”なんてダメなんでしょうか?
64 :
36:02/07/08 09:03 ID:cXcm43aM
>>38 >>56 御教示感謝。CD探してみます。
ところで金持富雄って誰ですか?(藁
65 :
名無しの笛の踊り:02/07/08 10:05 ID:TiE3WJpw
Pコン・ト長調はミケランジェリ盤がよく挙がるけど、
あれはピアノが凄すぎるのに比べてオケがショボすぎて(これもよく言われる事だけど)・・・・。
つーか、もともとミケのコンチェルトって全て、オケが「背景」と化す傾向があるんだよ。
ピアノとオケが共に音楽の素材の一部として活きてない。
その中でもト長調コンチェルトはオケの元来のショボさと相まって、特に良くない。
ピアノは極限を行ってるんだけど、寄木細工みたいなラヴェルの緻密な演出は全っっっ然楽しめませんね。
いや、まあ、俺はそれでも聴くけど(笑)ピアノだけを(笑)
>>65 「両手」って事実上
「ピアノ伴奏つき 管楽器のためのディベルティメント」
だしね(w
むしろオケがよくないと全く聴きばえのしない曲。
67 :
名無しの笛の踊り:02/07/08 10:52 ID:MejgpE.Y
ピアコン、フランソワが好きです。2楽章の美しさはこの世のものとは
思えません。ところでデュトワ、モントリオール響の話題が全然出ませ
んが、ラヴェルファンはあまり認めていないということなのかな?
ロジェもそうだけど。ぼくは正直良いとは思いません。フランスのオケ
よりフランスらしいなんてとんでもない話で、いったいだれがあんな
キャッチコピーを考えたのか・・。
>>67 フランソワのピアノもいいし、
後ろのクリュイタンス&パリ音楽院管がさらにすごい。
現在ではもはや存在しなくなった、古きよきフランスの響き。
おそらくは当時ラヴェルもこういう音を聴いて作曲していたんだろうな、と思わせられる。
デュトワ/ロジェ盤はそつがないね。
機能美が売りだとと思うけど、
それならブーレーズ/ツィメルマン盤の方に軍配が上がると思う。
自分が愛聴してるのもこれ。
「両手(ト長調)」はチッコリーニ/マルティノン/パリ管弦楽団
とくに儚い幻影を見てるような第2楽章が特筆。
オケも上手い! コーラングレのソロが最高です。
>>64 Ricciのことです(笑)
70 :
36:02/07/08 13:29 ID:qjiZloGk
>>65 ミケランジェリなら海賊盤だけれど、チェリビダッケ&ロンドンSOとのヤツ
聴いてみて下さい。オケもピアノも凄いレベルですヨ。音質も良い。
>>69 やっぱり(笑)
71 :
名無しの笛の踊り:02/07/08 14:04 ID:8tyqiJfs
アルゲリッチのコンセルトヘボウ・ライブのソナチネと夜のガスパール。
いままで聴いたすべてのクラシックCDの中で1番感動した。
>>69 チッコリーニとマルティノンのいいよね
フリュートが上がりきらなくてちょいフラット気味なのも最高
なんか哀愁そそるというか胸をかきむしられます
73 :
69:02/07/08 17:31 ID:???
あのフルートのところいいよね。。。
そのソロを、弦がふんわりと包んでいるのがなんとも萌え。
74 :
名無しの笛の踊り:02/07/09 07:00 ID:xuoW9l4U
もし入手できたらミケランジェリとチェリビダッケの両手、聴いてみてください。超濃い目。
75 :
名無しの笛の踊り:02/07/10 00:38 ID:w/v76Geg
>>59 レスありがとうございます。
>>71さんのいうコンセルトヘボウ・ライブですか?
>>74 まえBS2で放送したときはなぜかモノラルだったんですよねぇ。オケが
ミュンヘン・フィルの海賊盤は音質激悪ならしいし・・・。となると
>>70さんのいう盤がトップですかね?
76 :
40:02/07/10 00:39 ID:???
77 :
1:02/07/10 02:19 ID:???
みなさん、演奏家にもかなりこだわりをもってお聞きになってるんすね。
渡しはよっぽどみょうちきりんな演奏だとかへたくそな演奏でもない限り
すんなり聞いてそれで満足しちゃってる状態なんで、書き込むのについ
気が引けてしまうですよ、ラヴェルのファンとして甘いのかな、なんて。
インテグラルが出ると、それまで持ってた他の演奏家のを下取りに出したり
しちゃうし…。そんなんじゃあかんのかな?
でも実際、どの演奏家がやっても、ラヴェルはラヴェルって思ってんすよ。
そんなに「あえか」な音楽じゃないと。
盛り上がらない理由、ってわけじゃないんだけどCDの種類、名演など、絶対数が限られていて
話題が続かないんだよね。話題の録音、とか奇演、というのも意外に少ない....。
ドビュッシスレはそれなりにのびてんだけどな。
残念だけど音楽の深さの差なのかなあ。懐の深さ、ってゆーか。
音楽史における足跡もドビュッシーほど大きくないような気もするしね。
などといってみるテスト。
実際のところドビュ氏と比べてどう思いますか?
和声の斬新さ、後世への影響とかやっぱりドビュ氏に軍配ですか?
魅力はラヴェルの方がある、つーか漏れはラヴェルの方が断然好きなんだけどな。
ドビュ氏はどちらかというと退屈なんだけどね。
ラヴェルとドビュッシー、どちらも魅力がある。魅力の種類が全然別。
スレについて言うと、ラヴェルのバスク性を反映して(?)、こちらのは
時々濃く燃え上がって、消えてしまう。マニアさんが多いですね。
あちらは、(見ればわかるけど)最初スロー・スターターだった。
いろんな人がいます。ピアノ弾く人とか、オケ好きとか・・・
ラヴェルのピアノ曲集を2種買ってあるので、夏はこれを聴こうかな。
81 :
1:02/07/13 21:52 ID:FO1ZGcLo
>>79氏
ドビュッシーは、言葉のいい意味でフランスの音楽家じゃない
というか、それを超えてしまった作曲家なんだと思いますね。
もっと言ってしまえば、ヨーロッパも超えちゃったというか。
一方のラヴェルはそれに対して、(やはり言葉の良い意味で)
フランスの作曲家なんでしょう。
ドビュッシーの用いた旋法、例えば全音音階(ドビュッシー
が発明したというわけではないようだが)の響きは、もはや
どこの国の響きでもないですし。ラヴェルのはむしろ教会旋
法的ですよね。
こういう点からするとやはりドビュッシーは、西洋芸術音楽
の流れを一つ決定づけた作曲家の一人なんでしょうね。
82 :
名無しの笛の踊り:02/07/13 21:55 ID:IzRrZbGk
ラヴェル初心者です。
最近、弦楽四重奏のCDを買いました。
次はピアノ3重奏を買うつもりです。お勧め募集します。よろしく。
ラヴェルは秀才
ドビュッシーは天然
84 :
40:02/07/13 22:13 ID:???
>>82 カントロフ(ヴァイオリン)、ミュレ(チェロ)、ルヴィエ(ピアノ)の
エラート盤がよろしいかと思います。同じ顔合わせで再録音もして
いるようですが(DENON)、こちらは未試聴です。
しかも、このエラート盤は、ラヴェルの主要な室内楽曲が入っていて、
現在は2枚組で2千円程度とお買い得です。
ロザンタールのLP全集入手!オリジナルステレオのボレロいい!!
(CDで出てるのはモノ)
>>82 >>84 私はDENON盤を持っていて、エラート盤は未試聴です。
こちらはドビュッシー、フォーレのピアノトリオが一緒に入っています。
87 :
40:02/07/13 23:48 ID:???
>>86 DENON盤は見つからなくて・・・。今回の千円盤にもなかったし。。。。
で、演奏のほうはどうです?
88 :
名無しの笛の踊り:02/07/13 23:51 ID:fA469Jlk
ロザンタールのダフクロが出るようなのでワクワク
89 :
名無しの笛の踊り:02/07/14 01:24 ID:RsSs.huM
>>83 ドビュッシーは自由を追い求め続けた迷える天才
ラヴェルは古典とロマンとの間で揺れ動いた超人的秀才
>>85 >ロザンタールのLP全集入手!オリジナルステレオのボレロいい!!
> (CDで出てるのはモノ)
ステレオのボレロの録音があったのですか。ホスイ
げ
92 :
名無しの笛の踊り:02/07/15 12:39 ID:/2aqgCfY
ミケスレが再び倉庫に落ちちゃったのでココに書くけど、
1960年のガスパール録音聴きましたよ。M&A盤。
巷では1959年盤が絶賛されてるけど、
演奏自体は1960年の方が更に上だと思いました。
テンポも更に(若干だけど)速く、59年盤では指を鍵盤に引っ掛けてたような
箇所がほんの少しあったが60年盤にはミスは皆無(だと思う。まだ聴き込んではないが)。
ただ、録音状態がな〜。
フィリップスやBBCの59年録音とは比べられないほどショボいです。
録音も含めてトータルで考えるとやっぱり59年盤という事になるのかな。
でも演奏自体は60年盤が本当にイチオシであるよ。
私は70年代ミケが一推しやなぁ。
技巧と、彼なりの構築性の微妙なさじ加減、という点で。
音質も良いです
94 :
名無しの笛の踊り:02/07/15 22:01 ID:rIh9eKvc
>93
わたくしも同意。音質優秀なのも70年代以降が多い。
60年盤というのはガスパールに限ってのハナシ。
ほら、一応ここはラヴェルスレですから。
95 :
86:02/07/15 22:36 ID:???
>>87 普段あんまり聞き比べたりしないからあまりよく
分からないんですけど、第一楽章はきっちりと
寒い感じ(意味不明ですいません)、第二楽章は
激しいながらも冷静さを保ってるという感じで
私はいいと思っています。あと、録音の問題なのか、
ピアノがかなりキラキラしているように感じます。
96 :
40:02/07/15 23:29 ID:???
>>95(86さん)
レスありがとうございます。もともとラヴェルはオケ物から入ったので、
室内楽等は現在物色中というのが現状です。だから私も聞き比べとかは
していないんですよ。
エラート盤の方の印象は、一言で申しますと、とてもひんやりしている、
といった感じです。曲がそうなのか、演奏がそうなのか、録音がそうな
のか、はやはり聞き比べないと分かりませんが・・・。
DENON盤の方も余計に聞きたくなったので、中古屋をあさってみます。
>>94 ガスパールの話ですてw
ついでに高雅で感傷的なワルツ、裏青盤の話でもあり。。
私は良く知らないのだけど、正規では出ていない音源なのかな?
>97
はて・・・ガスパールの70年は・・・
高雅で感傷〜とのカップリングで青裏で出てるやつですか?
話には聞くけど当方は未聴でごわす。
会場とか書いてあります?高雅〜の方はおそらく東京だと思われますが。
テンポとかもけっこうイケてますか?
下がりすぎage
ラヴェル自身のピアノロールの演奏、軽やかなタッチで凄く良いんだけど、
実際こんな感じだったのかな。(再生の技術でタッチの調整できるの?)
トンボーのトッカータ等は、やたら力任せとか超特急テンポでやってる
厨演奏が滑稽に聞こえるほど、本人の演奏は軽や〜か。
100 :
名無しの笛の踊り:02/07/17 11:15 ID:X/gvfiTY
100
>>99 毎度おなじみのロザンタールによれば、
ラヴェルはほとんどクラヴサンのようにピアノを弾いていたとか。
age
シブイ方向にいってしまおうかな。
バイオリンとチェロのためのソナタが好きなんですけど、
これがかっこイイ!!というお勧めありますか?
このあいだ、三善晃(最近全音から出てる選集の監修をやっていますね)
がピアノ作品に関するレクチャーをやりました。
数年前に、ドビュッシー作品も含めて、レクチャーをやったことが
あったけど、分析内容もピアノの音色も実によかったです。
age
わお! こんな良スレあったんだ。
私、ラヴェル大好きです。
現在「マ・メール・ロワ」にはまっております。
やっぱりミュンシュ&ボストン響でしょうか。
106です。
「ダフニスとクロエ」「道化師の朝の歌」も好きです。
パヴァーヌはクリュイタンス盤を愛聴しております。
>>106 マ・メール・ロワ、オケ版もいいですが、私はピアノ連弾
のほうを最近良く聴きます。カサドシュ夫妻のシンプルな演奏で。
109 :
106:02/07/22 19:05 ID:???
>>108さん
有難うございます。今度聴いてみます。
>>107 エライ!クリュイタンス&パリ音楽院管ボクも好きなんだけど、
デジタルリマスターされてほんとよかったと思ってる。
より音の明暗がはっきりしたし、微妙な音の粒子まで聴こえてきそうなほど
クリアーになってる。「マ・メール・ロワ」しか持ってないんだけど
あとの3つも買ってもいいかなぁと検討中。
>>108 カサドシュ夫妻のってドビュッシーの「小組曲」とか
フォーレの「ドリー」が入ってるやつですよね。
あれは素晴らしいです。仰るとおりシンプルで、
実に生き生きとしていていい感じですよね。大好きです。
「ダフニス〜」のピアノ版があるか探してたら、
DAG ACHTZ&YUKIE NAGAIのCD見つけた。初めて聴いたが
オケ版で聴きなれてるせいかとても新鮮だった。
これまた珍しい「ボレロ」のピアノ版も入ってて得した気分。
114 :
112:02/07/23 02:15 ID:???
>>113 リンクサンクスです。マリー・グ・レですか。初めて知りました。
でピアノソロ版。これは凄そう。ショップ行ってきます!
116 :
19:02/07/23 02:31 ID:8UCAXmuY
>>114 クレール=マリー・ル・ゲでしょ。渡しは田舎暮しで近くに輸入クラシックCD
を扱う店が無いので、7/1にウェブ注文しましたが、現在在庫なしということ
でした。以外と売れているようなので、見つけるのは大変かも知れませんが、
兎に角頑張って下さい。
このディスクをお持ちの方は是非プチレビューをおながいします。
>>112 『パントマイム』が以外にピアニスティックなのにはビックリしましたね!
117 :
19:02/07/23 03:33 ID:???
118 :
107:
>>110 お誉めに預かり光栄です。
ということでage。