【編集】レコーディング【つぎはぎ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しの笛の踊り
レコーディングにおける編集技術って、どんな事ができるのでしょうか?
あの演奏家のあの名演は実はつぎはぎだらけだよ、とか、
プロの方の苦労話とか聞かせてください。

僕はちなみにライヴ録音のもののほうが好きな事が多いです
2名無しの笛の踊り:02/06/03 02:54 ID:???
2ゲトー
グールドのようになれる。
3名無しの笛の踊り:02/06/03 02:57 ID:???

でもって、ピアノはレバウンド(二度打ち)してしまうのだね。
4名無しの笛の踊り:02/06/03 02:58 ID:???
ストコフスキーのフェイズ4録音を聴けば編集の偉大さがわかるよ。
5名無しの笛の踊り:02/06/03 14:57 ID:???
別人の演奏とすりかえる。これ最強。
6名無しの笛の踊り:02/06/03 22:24 ID:???
>>3 たまにそういうのありますね。見つかるちょっとうれしい^^
7名無しの笛の踊り:02/06/04 00:42 ID:???
例えばエルンストの夏の名残のバラ(かなり難しいばよりん独奏曲)
では第何変奏毎に録音をつぎはぎして音や左右のバランスが不自然に変化しているものもある。

ヘッドホンで聞いたり、ちょっとエフェクトをかけて聞いてみると
はっきりわかる。

カデンツァがうまくいかず後日ソロで会場をおさえて録音したものを
差し替えてあったりするのは序の口(オケの余韻が不自然になる)。

繰り返しのある曲ではうまくいったほうの部分をもってくることもある。
8名無しの笛の踊り:02/06/04 00:49 ID:???
バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲で
ハイフェッツが一人二役。 最初は邪道だと思ったが
今考えりゃあれしかなかったのかも。
9名無しの笛の踊り:02/06/04 00:49 ID:???
Vengerovのパガニーニ1番はカデンツァ部分は録音を後回しに
したのはライナーノーツにも書いてあるので確信犯。

ギトリスも同曲であきらかにオケの途中!で録音が切れている。

ライブ録音でも1日分の曲のはずなのに日付が5/6〜5/8とか
あったり油断できないっすねぇ。
10名無しの笛の踊り:02/06/04 00:57 ID:???
そういう仕上げで作り上げられたCDと実演とを比較してはいけないということだ。
「名盤」を聞きまくるのは構わないけど、実演とマジ比較して聞かないことね。
ここを解かっていないヲタを何とかして欲しい。
11名無しの笛の踊り:02/06/04 01:04 ID:???
編集の手が入っていないCDの方が少ないだろうから(たとえ「ライブ」と
あっても)わかっていることではあるが、特に古い録音のCD化されたのを
ヘッドホンで聴くのが最近こわい(住宅事情で夜など仕方ない)。
編集のつなぎ目がもろわかったりするから。マスターテープの編集のつなぎ目も
経年変化で顕在化するのだろうか。
12名無しの笛の踊り:02/06/04 01:26 ID:1me9p6lU
SP時代には編集は不可能だったのですか?
全くの素人なので分かりません。というか、SPって何?
っていうくらいの素人なんですが。
137 ◆r6VYe5Qs:02/06/04 02:58 ID:7aRhhqYM
書き込んでからもう一回聞きなおしてみた。


クレーメルのひく
夏の名残のバラは
Finaleのdouble harmonics部分で継ぎはぎがある。
クレーメル様の鼻息の音が不自然にとぎれるので
異様にわかりやすい(w



>>13

SPって何年ごろまで売られてたんでしょうね。
磁気テープが出始めて以降なら十分編集可能だと思うんですが。
14名無しの笛の踊り:02/06/04 03:01 ID:???
>>11
テープの編集なんて、簡単に言えばセロテープで貼り付けてるようなもんだから、
当然、経年変化するでしょ。本来ならマザーテープ(マスターの前のやつね)を
探し出してきて編集し直さなきゃだめなはず。編集テープからにじみ出た
接着剤がその前後を汚してるだろうし。
ヘッドホンで聴いてるとたしかに編集の箇所がはっきり判る場合があって
しらけますな。
SPをテープに起こして編集すれば出来るけど、テープがなかった時代では
編集は出来なかった。
12はもしかしてLPって何?と聞くレベルですか?
1514:02/06/04 03:03 ID:???
追伸。
古いマスターテープって、もしかして、編集箇所がはげちゃって
ばらんばらんになってる場合もあるんでしょう?
スプライシングテープって、50年も保つとは思えない。
16名無しの笛の踊り:02/06/04 03:18 ID:???
漏れはラッパ吹きですが、循環呼吸は出来ません。が、
つぎはぎレコーディングすれば、マルサリスのように、
パガニーニの常動曲Op.11とかを永遠に呼吸していないかのように
演奏できるな。
17名無しの笛の踊り:02/06/04 03:23 ID:???
>>7サマ

単なる好奇心からお尋ねしますが、
>ちょっとエフェクトをかけて聞いてみると
って、どういうことでしょうか?
リバーブとかをかけるということなのかなぁ。
#ファズとか、フランジャだったりして。(藁)
187 ◆r6VYe5Qs:02/06/04 03:29 ID:???
簡単な例では
windows media playerのSRS WOW エフェクトをかけて聞いてみると
左右のバランスとかがより強調されてはっきり継ぎはぎがきこえるですね。

あのエフェクトは個人的にはコーラス・フランジャー系に近いように思います。
わざわざ ギター厨用のエフェクターを持ち出したりはしません(w
19名無しの笛の踊り:02/06/05 06:33 ID:???
>>13

訂正。彼は口呼吸と思われ。
20名無しの笛の踊り:02/06/05 17:13 ID:???
つぎはぎが失敗してる録音って結構あるよね?
例)カラヤン/ベルリン・フィルの「ハルサイ」新しい方
  終わり近くでアタック音が切れたような感じになっている
21名無しの笛の踊り:02/06/05 18:10 ID:???
ショルティーのマーラーの8番もひどいよね。聴いているうちに
突然音場感が全く違ってしまう。いきなり別のホールに入ったみ
たいに変わったのには聴いてて萎えた。
22名無しの笛の踊り:02/06/05 18:38 ID:???
ライブ録音なら編集がないと思っている悲惨な1のスレはここですか?(プ
23名無しの笛の踊り:02/06/06 02:35 ID:???
編集ミスで同じ小節が2度演奏される
これ最凶
24名無しの笛の踊り:02/06/06 02:51 ID:L8VvDVb.
>>20
いまどき誰も聴かないんだろうが、スラトキンのマゼッティ版マラ10は聴いててこっちが恥ずかしくなってくる。
25名無しの笛の踊り:02/06/06 23:17 ID:???
マスターに手を加えてどうする
26名無しの笛の踊り:02/06/06 23:20 ID:???
マスターそのものが傷もの。
そんなもんを平気で売り出すメジャーは斜陽。
2725:02/06/06 23:26 ID:???
>>26
4分3テープに手を加えてみるのも楽しいかも。(プ
28Uまちっく天国:02/06/07 01:23 ID:???
石館鉄男ことジェイムスレヴァインのカルミナの1曲目と25曲目は同じテイクを使用している。
カラヤンのマーラー6番の提示部のリピートもどうもあやすぃい。
29名無しの笛の踊り:02/06/07 22:20 ID:???
アバド/VPOのベト5(運命)第1楽章提示部、雑音までも忠実にリピートされる罠(藁
30名無しの笛の踊り:02/06/08 13:31 ID:???
たとえばピアノで、和音の中でミスタッチした音だけ消すってことはできるのでしょうか?
ミスした音の逆位相の音で消すって言うのはちと無理かな〜?
31名無しの笛の踊り:02/06/08 13:50 ID:???
>>30
無理。和音そのものを置き換える必要あり。

しかし今はヒジョーに編集技術が進んでいますです。
波形レベルで編集すれば、ピアノのアタック部と余韻をつなぎ合わせることも可能。
歌ものなんかだと、母音と子音をそれぞれ違うテイクから持ってくるとか、そういう
ワザもある。クラシックではめったにやらないけど。ポップスだと日常茶飯事。
あと、リズムの悪い演奏は音符単位にブツ切りにしてコンピュータ上でオンビートに
したりするのも基本。最近の若手ミュージシャン、下手すぎ。ときどきクラの演奏会
聴くと(技術だけは)上手い人が多くてびっくりする。
32:02/06/08 14:49 ID:???
ふうん
33名無しの笛の踊り:02/06/08 17:02 ID:???
C・クライバーのモツ36、ブラ2は客席の顔ぶれがころころ変わります。
34名無しの笛の踊り:02/06/08 18:14 ID:???
メータ&LAPOの春祭の最後の音。
フェードアウトしてないか?
35名無しの笛の踊り:02/06/08 18:21 ID:E/VvbPiY
>>31
POPSは駄目だぁね。
技術の進歩が歌い手を駄目にしてる。
AutoTuneという有名なソフトがあって、歌い手のピッチをほぼ自動で
追尾して補正してくれる。
36名無しの笛の踊り:02/06/08 18:25 ID:???
>>35そんなのあるのか!ビクーリ!(個人的には邪道だと思うが)
37名無しの笛の踊り:02/06/08 18:50 ID:???
継ぎはぎとは人聞きの悪い!かけはぎと言ってくれ。
38◆r6VYe5Qs:02/06/08 20:22 ID:???
>Auto Tune

SUZUKIなんとかっていう歌手がつかってたらしいね?(w
かなり強力らしいが 
リアルタイムでもつかえるんだろうか

いっかいばよりんで使ってみたい。
39名無しの笛の踊り:02/06/08 22:20 ID:???
漏れはカラヲケで使いたい
40名無しの笛の踊り:02/06/08 22:48 ID:???
ライブCDで、録音日時がひとつしか記されていないものは、一応、一発撮りと
思って良いの?
41名無しの笛の踊り:02/06/08 23:40 ID:OXmBBjHg
それは甘いな。リハーサルと混ぜないライヴ盤なんて少なくともお金のかかった
録音にはありっこないよ。(制作者)
42名無しの笛の踊り:02/06/08 23:44 ID:???
>>41
同感。ライヴ録音は雑音との戦いだもんなー。
43ジョン・カルショー:02/06/09 00:07 ID:???
純粋君大集合だな。
とりあえずメイキング・オブ・リングを観てくれや(藁
44名無しの笛の踊り:02/06/09 00:09 ID:???
>>43
NHK-BSで深夜やったのを見て、録画しておけばよかったと悔しい思いを
しているのですが、あのBBCのドキュメンタリーは、ビデオで出ているので
しょうか?あれば是非買いたいのですが。
45名無しの笛の踊り:02/06/09 00:13 ID:???
>>43
ちょきちょきテープ切ってましたね(w
46ジョン・カルショー:02/06/09 00:42 ID:???
如何にも。
で、完成した結果があの指輪。
文句あっか?
47名無しの笛の踊り:02/06/09 09:48 ID:???
1回に15分くらいしかとらない録音方式だし、チョキチョキは当たり前でしょう。
けど、あれ、マザーテープを切ってたのかなあとすごく心配になったけど。
編集失敗したらどうするの?
まあ、デッキは2台以上あったからコピーして編集したんだろうけど……。
ということは、マスターはすでにコピーなんだよね。
48名無しの笛の踊り:02/06/09 10:11 ID:???
>>44
出てる

>>43
それがクラヲタの悲しささ
偉大な芸術家は善人だと思っているような連中だからね

>>47
音をよくしようとすると、必然的に録音時間は短くなるんだよね
デッカはマスターテープに直接はさみを入れて、それをカッテイングにも使っていた
2台あったデッキのふたつめはあくまでバックアップ
だから、マスターテープはコピーではない
49名無しの笛の踊り:02/06/09 12:53 ID:fHxRlniY
ムラヴィンスキーのライヴ盤は編集なしの一発どりがほとんどだと思われるが。
結構ミスしてるしね
50名無しの笛の踊り:02/06/09 14:58 ID:???
>>48
ならば、イコライジングとか3トラックを2トラックにミックスダウンするのは
カッティングの時にナマでやってたの?
完パケというものはこの世にはないの?
マザーを編集してマスターにする……怖いなあ。
いまごろスプライシングテープが剥げてばらんばらんってことはないでしょうね。
51名無しの笛の踊り:02/06/09 15:00 ID:???
まあコピーでもダビングの回数が少なければそんなに問題だとは思わないが。
52名無しの笛の踊り:02/06/09 15:03 ID:???
バレンボイム=パリ管のフランクの交響曲の最終のコードの直前
53名無しの笛の踊り:02/06/09 15:33 ID:???
>リハーサルと混ぜないライヴ盤なんて少なくともお金のかかった
>録音にはありっこないよ。(制作者)

編集ではなくもとのライブ演奏の音採りの段階にお金をかけてくれ。
そして編集ではできるだけいじらずに(お金をかけずに)そのまま発売。
54名無しの笛の踊り:02/06/09 17:17 ID:EgVwSMzU
>>24
>いまどき誰も聴かないんだろうが、スラトキンのマゼッティ版マラ10は聴いててこっちが恥ずかしくなってくる。

 この演奏、立風書房の「200CD 指揮者聴き比べ」って最近の本でべた褒めしてあったぞ。筆者はつぎはぎに気づいていないのだろうか。
55名無しの笛の踊り:02/06/09 19:24 ID:???
>>53
そうすると1つのプログラムのコンサートを100回ぐらいやって
その中で完璧なテイクを使えってこと?
演奏者だけでなく、客にも完璧さが要求されるね?
演奏家にプレッシャーを与えてノリノリの演奏なんてありえるのかな?

たぶん「お金のかかる」って言うのは編集のことでなく、アーティストの価値
のことでは?
56名無しの笛の踊り:02/06/09 19:52 ID:???
>>50
デッカは基本的に2トラック
オペラなどのバックアップには4トラックも使っていたが、それはあくまで基本ではない
3トラックはおそらく一度も無い
マザーをそのままマスターにしていた
デッカがデジタルに着手した最大最初の理由は、マスターをデジタルで保存するためで
録音をするのは、その副産物と考えられていた
57名無しの笛の踊り:02/06/09 20:18 ID:EgVwSMzU
みなさん、
>>55は一発録りの裏青リアルライブのすばらしさを知らない
気の毒な人なので、
放置して結構でございます。
58名無しの笛の踊り:02/06/09 21:04 ID:???
>一発録りの裏青・・・
エアチェックの違法販売になぁに気合い入れてんだか。
いや、漏れも買ってはいるのだが。

プロダクションの質における「つぎはぎ」の功罪について、のスレですよね。
5958:02/06/09 21:11 ID:???
57を援護するとして、一発録りということでクナの51年黄昏の自己犠牲以降を
聴くと、大きな呼吸というか有機的な連続性の素晴らしさがあるよな。

パーツは精巧でも、カルショウの指環にはこれが全く無い。

どちらも漏れにとっては至宝だけどね。
60名無しの笛の踊り:02/06/10 06:38 ID:L.uPBMc.
露スケ撃沈記念age
61名無しの笛の踊り:02/06/10 11:55 ID:???
>>56
有り難うございます。今までの疑問が氷解しました。
そういう細かな事を知るには、どんな本をあたれば判るのでしょうか?それも
お教え願えると幸いです。
デッカは、再プレスするたびにエンジニアが再度マスタリングをしながら
カッティングをしていた、ということですね。
それはそれで徹底していて凄いと思います。
62名無しの笛の踊り:02/06/10 17:01 ID:???
>>61
アメリカやイギリスの雑誌のバックナンバーを読むとよろし
日本語で読むなら、ステレオサウンドのMichael Grayというアメリカ人の連載
くらいしかないだろう

>デッカは、再プレスするたびにエンジニアが再度マスタリングをしながら
>カッティングをしていた、ということですね。

言いたいことの意味がよくわからないが、何か勘違いをしているような気がする
デッカはカッテイングと録音のエンジニアは99%以上別人がやっていた
リマスタリングはその都度やっていたかどうかは、場合によるから何ともいえない
63名無しの笛の踊り:02/06/11 01:47 ID:???
>>62
プレス用の原盤を再度作り直すときは、どうしてたんでしょうか?
(消耗等の理由で)
64名無しの笛の踊り:02/06/11 20:26 ID:???
あげ
65名無しの笛の踊り:02/06/12 09:34 ID:???
>>63
プレス用の原盤って、ラッカーのことを言ってるの?
どうしてたというのは、何を知りたいのかな?
6661:02/06/12 11:31 ID:???
LP時代はもうラッカー盤なんて使ってないでしょう?
要するに、プレスするためのカッティングマシンで刻みを入れた原盤の
ことです。再発売とか、プレスしすぎて、もう一度原盤を起こさないと
いけなくなった時、に再度マスターテープをカッティングのために
マスタリングしながらカットするという作業をし直すのか?という疑問です。
当方63じゃないけど、とても知りたい事柄です。トラックダウンやミックスダウン
がなければ、録音時にイコライジングやバランス調整は終えているのでしょうが、
それでも微妙な調整は必要になってくると思うので、そのたびに
同じ作業を繰り返す(カッティング原盤が違うと音も違ってきますよね)
のかなあと思ったのです。
67名無しの笛の踊り:02/06/12 12:13 ID:???
>>66
>LP時代はもうラッカー盤なんて使ってないでしょう?

ラッカーがなかったら、LPは成立しないのだが・・・・
6862:02/06/12 12:24 ID:???
>>66

スマソが、66の疑問に答えるには、LPの製造過程が録音からすべて解っているという前提が
必要で、それがないと最初からすべて説明しなけりゃならない

たとえば、単にマスターテープといっても通常5、6種類あるし、その前段階の行程も
レーベルやエンジニアによって行程はまちまち(通常3、4段階)であり、いっしょくたには
できない

また、LPの原盤といっても通常3行程を経ているのだから、どの段階でどうということしか
言えない

デッカに限ってということなら少しは答えられるが、それでも、誤解を生まないためと
最初から説明する必要があるためにかなり長くなる
また、時代によってデッカは多少方法を変えているので(ほぼ10年ごとに異なる)
そこも区別する必要がある

このことを簡単に説明する人がいたら、間違いか嘘だと思ったほうがいい
6962:02/06/12 12:28 ID:???
だから、まずはステレオサウンドのバックナンバーを探して読んでみるといいかも
デッカは134と135号にのっている
70?U?P:02/06/12 12:38 ID:???
ラッカー盤はSP最終期にはアセテート盤に変わっているので、LP時代の
原盤には用いられていない。67は勘違いしていませんか?
で、デッカに限って、それもウィルキンソンに限って質問したいのですが。
LP製造の工程は一応判っているつもりですが。今までデッカについての話の流れ
だったのだから、ヨソのレーベルの話まではするつもりはありませんが。
要するに、デッカのマスターてーぷというのは「完パケ」ではなく、
最終工程を残した(もちろん、カッティングする際には専門のエンジニア
がつくのも知ってますが)状態である、ということですね?
あ、こう書くと、また不明確とか言われてしまうかも。
71名無しの笛の踊り:02/06/12 14:56 ID:???
>ラッカー盤はSP最終期にはアセテート盤に変わっているので

アセテート盤はラッカー盤の別名で同じものをさす。

マスターテープ →ラッカー盤 ・・・・→スタンパー →市販LP

SP盤(1950年頃まで)
ワックス・マスター →メタル・マザー →メタル・スタンパー →市販SP盤
72名無しの笛の踊り:02/06/12 15:16 ID:???
勘違いがあるようだが、"アセテート"と"ラッカー"は同じものの別名。
1948年から現在までLP製造のために商業利用されるようになったが、
それ以前は放送業界で使われていた。
73名無しの笛の踊り:02/06/12 15:26 ID:???
現在のLPのRIAAカーブ(1953)のもととなったのは
それ以前に放送業界で使われていた NBC orthacousticカーブだよ。
74名無しの笛の踊り:02/06/12 16:05 ID:???
78回転SPはシェラック盤。LP製造で利用されているラッカー盤とは別。
75名無しの笛の踊り:02/06/12 18:32 ID:???
群盲の様相を呈しているね。みんな断片的にしかしらないのだ。
76名無しの笛の踊り:02/06/12 19:03 ID:???
全員知ったかぶり状態か。わはは。
しかし74も誤解される書き込みだぞ。
今はカッティング原盤の材質の話なんだから、市販SPの材質であるシェラック
なんぞを出してこなくてもよろしい。SPの原盤もラッカー盤にカッティング
されてたんだから。(その前はワックス盤ね)
SP時代の本はたくさん出てる。
77名無しの笛の踊り:02/06/12 19:12 ID:???
>SPの原盤もラッカー盤にカッティング
>されてたんだから。(その前はワックス盤ね)

本当? じゃ、メタル原盤っていうのはうそ?
78名無しの笛の踊り:02/06/12 19:14 ID:???
アセテートがラッカー盤の別名というのは本当?
79名無しの笛の踊り:02/06/12 19:15 ID:???
もの知りな方、歓迎!
80名無しの笛の踊り:02/06/12 21:16 ID:???
カッティング原盤(凹)からスタンパー(凸)を作るために、凹に金属メッキを
しなければならない。なので、金属メッキした状態の原盤のことを、『メタル原盤』
と呼んだ。はい、これホント。
81名無しの笛の踊り:02/06/12 21:33 ID:???
「証言‐日本洋楽レコード史(戦後編1)」109ページより

 やはりメッキには一番苦労しました。レコードを作るには、SPなら
ワックス盤に、LPならアセテート盤、ラッカー盤に金属メッキして原盤を
作るのですが、非金属に金属メッキをするので、その技術とノウハウが
なかなか難しいのです。SP時代の日本コロムビアは、ワックス盤に
伝導体としてカーボンを塗って銅メッキをして原盤を作っていたのですが、
LPは銅メッキでは溝の精度がとれず、より滑らかな銀を使うのです。しかし
我々にはその技術がなかったんです。ところがキングさんは戦前から
カーボンを使わず、硝酸銀の水溶液をホルマリンで還元して銀を遊離させる方法で
銀メッキを行ってSP原盤を作っていたのです。
(中略)
(質問)ただ、それは日本録音のLPを製造する際の事で、クラシックの場合は向こうから
金属原盤で来ますから、直接メッキして剥離出来るのではないですか?
(答え)そうですが、我々は日本録音の事も考えて準備をしていましたし、そうして学んだ
銀メッキの技術が、クラシックLP製造の時にもいろいろと役だったのです。
82名無しの笛の踊り:02/06/12 21:40 ID:???
「レコードの世界史」123ページより

 SP時代のレコードは、すべてワックス(1940年代にはいってから
研磨されたアルミニウム・ベースにニトロ・セルロースをコーティングした
おわゆるラッカー盤)に直接カッティングするダイレクト・ディスク・
レコーディングがされていた。
8363:02/06/12 22:03 ID:???
ボクが知りたいのは、マスターテープを長期保存するする必要性が
あるかどうかということです。詳しいことは知らないのだけど、一度
ラッカー(エステート)ってのを作ると、もうマスターテープは
用なしなんでしょうか?
それなら、マスターにはさみを入れても不思議はないのだけど。
84名無しの笛の踊り:02/06/12 22:09 ID:???
マスターテープはすべてにとってのオリジナルなんだから、長期保存する必要がある
でしょう。ディスクにカッティングしても、ノイズは入るし、カッターヘッドの
性能の限界もあるし、LPというシステムの限界もある。
テープとディスクは別物であるという事をご理解アレ。
85名無しの笛の踊り:02/06/12 22:12 ID:???
LP(1948年以降)はマスターテープからカッティングされた
ラッカー盤(アセテート)に金属メッキ・・・⇒スタンパー⇒市販LP。

78回転SP(1950年頃まで)ではマイクからカッティングされたワックス盤を
電気メッキしてメタル・マザー⇒メタル・スタンパー⇒市販シェラック78回転SP。

ラッカー盤に金属メッキ…⇒市販シェラック78回転SP
という技術は無かったはずだが?
1940年代の米コロンビアはマスターとしてラッカー盤を採用したが
このマスター・ラッカー盤は金属メッキされずにそのまま保管されていた。
コロンビア78回転SPは通常のダビングで音採りして製造された。
8663:02/06/12 22:12 ID:???
>>84
ということは、マスターテープにはハサミは入ってないと
見るのが妥当でしょうか??
87名無しの笛の踊り:02/06/12 22:27 ID:???
>マスターテープはすべてにとってのオリジナルなんだから、長期保存する必要がある
>でしょう。ディスクにカッティングしても、ノイズは入るし、カッターヘッドの
>性能の限界もあるし、LPというシステムの限界もある。
>テープとディスクは別物であるという事をご理解アレ。

それはレコード会社のはなし。

78回転SP時代(1950年頃まで) 
マスター:メタル・マザーなど 
市販品 :シェラック78回転SP

LP時代
マスター:テープ
市販品 :LPレコード

NBCラジオ録音部門は違う。1930年代後半から1971年までラジオ番組を
16インチラッカー盤にダイレクトカッティングした。
88名無しの笛の踊り:02/06/12 22:51 ID:???
>マスターテープはすべてにとってのオリジナルなんだから、長期保存する必要がある
>でしょう。ディスクにカッティングしても、ノイズは入るし、カッターヘッドの
>性能の限界もあるし、LPというシステムの限界もある。
>テープとディスクは別物であるという事をご理解アレ。

1940年代の米コロンビア以外にラッカー盤を"マスター"として使用した
レコード会社(放送局ではない)はどこかね?
89名無しの笛の踊り:02/06/12 22:58 ID:???
>>88
いっぱいある
EMI、マーキュリー、デッカ、って優香、テープを使ってたほうが珍しいぞ
90名無しの笛の踊り:02/06/12 23:07 ID:???
>SP時代のレコードは、すべてワックス(1940年代に
>はいってから研磨されたアルミニウム・ベースに
>ニトロ・セルロースをコーティングしたいわゆるラッカー盤)
>に直接カッティングするダイレクト・ディスク・
>レコーディングがされていた。

NBCなどの放送局による16インチ33回転ラッカー盤
へのダイレクトカッティングと、商業レベルでのレコード会社による
78回転SP録音を混同しているようだ(1940年代米コロンビアを除く)。

78回転ワックス盤は電気メッキされた段階で破壊されてしまい
メタル・マザーしか残らない。そもそもワックス盤そのものは
再生できない。
LP製造でマスターテープからダビングされたラッカー盤コピーも
メッキされた段階で使えなくなる。この場合のラッカー盤は決して
"マスター"ではない。
91名無しの笛の踊り:02/06/12 23:09 ID:???
>テープとディスクは別物であるという事をご理解アレ

この場合のディスクとは?
92名無しの笛の踊り:02/06/12 23:14 ID:???
>>90
曲解してない?
マスター盤へのレコーディングの話なんだから、これでいい。
スタンパー製造とはまた別の話。
93名無しの笛の踊り:02/06/12 23:15 ID:???
>EMI、マーキュリー、デッカ、って優香、
>テープを使ってたほうが珍しいぞ

どうやって"マスター"ラッカー盤から市販78回転SP盤にダビングしたのか?
まさかメッキして2度と使えないようにしたのではないだろうな?
94名無しの笛の踊り:02/06/12 23:18 ID:???
>ラッカー盤に金属メッキ…⇒市販シェラック78回転SP
>という技術は無かったはずだが?
95名無しの笛の踊り:02/06/12 23:19 ID:???
>>87
その嘘、何が出展?
戦後、アンペックスが開発したテレコを全米ネットの番組を持っていた
ビング・クロスビーが自分の番組放送に採用してから、ラジオ放送は
全面的にテープに移行した、と「レコードの歴史」(ローランド・ジェラット)
の238ページに書いてあるが。
9663:02/06/12 23:21 ID:???
レコードの歴史じゃなくて、どのテープにハサミをいれるかって
いうことがききたいんですけど
97名無しの笛の踊り:02/06/12 23:23 ID:???
>曲解してない?
>マスター盤へのレコーディングの話なんだから、これでいい。
>スタンパー製造とはまた別の話。

ワックス盤に電気メッキしてメタル・マザーを制作するということと
ラッカー盤にダイレクトカッティングするのが同じ?
98名無しの笛の踊り:02/06/12 23:24 ID:???
>>93
ラッカー盤は再生出来たの。天皇の玉音放送だって、ラッカー盤
(アセテート盤と同義なのか?)だからね。
コロムビアのラッカー盤は、マスター・レコーディングのための長時間
録音用だったので、それをスタンパー製造には使わなかったの。
で、それからSP原盤をカッティングしてSPを製造したの。
だから、コロムビアはLPを出した時に高音質のソースをたくさん
保持していたので、すぐにカタログを満たせた。
99名無しの笛の踊り:02/06/12 23:25 ID:???
なんか、アホが混じってて話をややこしくしてるぞ。
確かな発言をしる!
100名無しの笛の踊り:02/06/12 23:27 ID:???
その嘘、何が出展?
>戦後、アンペックスが開発したテレコを全米ネットの番組を持っていた
>ビング・クロスビーが自分の番組放送に採用してから、ラジオ放送は
>全面的にテープに移行した、と「レコードの歴史」(ローランド・ジェラット)
>の238ページに書いてあるが。

米国議会図書館(The Library of Congress)の館員からの
英文Eメールを後で書き込むのでしばらく時間をください。
101100:02/06/12 23:29 ID:sdKY37Ho
明日以降でご了解ください。
102名無しの笛の踊り:02/06/12 23:35 ID:???
>>97
元発言はそういう比較をしてないぞ!
勝手に妙な解釈するな
103名無しの笛の踊り:02/06/12 23:36 ID:???
>>101
その際、英文ではなく、和訳でお願い出来れば幸いです。
104名無しの笛の踊り:02/06/12 23:58 ID:???
>>63
だから、それはレコード会社の方針によっても違うそうではないか。
デッカは、この世に1本しかないマザーテープにはさみを入れていたと、
書いてくれた人がいる。ヨソの会社ではマザーはマザーで保存して、ミックスダウンして
コピーしたものを編集した会社もあるだろう。ノイズ・リダクションが
進化したりマルチトラック録音が盛んになってからは、これじゃないと
マスタリングは事実上不可能だから、マザーからコピーしたマスターを編集して(その際
電子編集してマスターにはスプライスがないとも考えられる)作ったものを
「マスターテープ」として保存してあるのだろう。
レコード会社やエンジニアのヒトがいれば一発で判る初歩的問題だと
思うんだが。
10562:02/06/13 00:16 ID:???
思っていたとおりでした
68で予測したように、製造の過程の知識にまったく一般的なコンセンサスがないので、
話の拾集がつかなくなった 
誤解をあたえたくないし、つまらぬ議論で消耗したくないので、議論から引っ込ませていただく
くわしく知りたいひとは、>>69を参照すればよい
だいたいのあらましはそこに書いてある
106名無しの笛の踊り:02/06/13 00:54 ID:???
>>105
何を言ってるんだか。
一部、何にも知らないヒトが混じってるが、みんながみんな無知ではないぞ。
でもまあ、記事の要約よりも記事自体を読む方が正確だから、捜して
読ませていただくこととする。ごくろうさま。
107名無しの笛の踊り:02/06/13 01:08 ID:???
>マスターテープはすべてにとってのオリジナルなんだから、長期保存する必要がある
>でしょう。ディスクにカッティングしても、ノイズは入るし、カッターヘッドの
>性能の限界もあるし、LPというシステムの限界もある。
>テープとディスクは別物であるという事をご理解アレ。

マスターテープからダビングされたラッカー盤はメッキされた段階で使用できなく
なるから、これは保存には使えない。マスターテープを保存する必要がある。
108100:02/06/13 12:27 ID:CXzHw/yU
The Library of Congress  (米国議会図書館)
http://lcweb.loc.gov/ 
の一部門である

Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
http://www.loc.gov/rr/record/
が所有する

The NBC Radio Collection
http://lcweb.loc.gov/preserv/bachbase/bbcsound.html

には1933−1971年の時期の15万枚のNBCラッカー盤があります。
厳密には、1933、34年のNBCラジオ番組は提携関係のあったRCAが録音したもので、
ラッカー盤とは別の種類のディスク録音で音質はよくありません。
NBCがNBCラジオ録音部門を設立したのは1935年ですが、
そのとき採用された録音技術は1934年にプレスト社などが開発した
音質の優れたラッカー盤録音技術であり、1971年まで一貫して使用が継続されました。
ラッカー盤ダイレクトカッティングと同時並行してテープ録音が行われることは
1949年以降時々あったようですが、NBCラジオ録音部門は
ラッカー盤がテープより優先するメディアであるという判断を
1971年まで変えませんでした。
NBCラジオ録音部門の録音は、

マイク⇒ラジオ番組用アンプ・・・ライン(電信線)・・・
  ⇒レコーディングルームでのラッカー盤ダイレクトカッティング

という形で行われました。
109108:02/06/13 12:30 ID:CXzHw/yU
私がBryan Cornell から受け取ったEメールから:

NBC was quite atypical in continuing to use disc recording
long after the introduction of affordable commercial tape
in the late 1940's. Our Collection spans the period
from 1933-1971 and was recorded entirely to disc.
The discs are the original recordings and
were not duplicated from tape.
The Network's recording practices can seem astonishingly
anachronistic, especially when one considers we have
NBC discs with reports of space flight.

Bryan Cornell
Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
Library of Congress

1940年代後半に採算のとれる商業テープが導入された後でもディスク録音を
使用することを長期間にわたって継続したという点でNBCはかなり例外的でした。 
我々のコレクション[The NBC Radio Collection]は1933年から1971年まで
及んでいますが、すべてディスクに録音されたものです。
ディスクはオリジナル録音であり、テープからダビングされたのではありません。
宇宙飛行のリポートを録音したNBCディスクを我々が所有していると聞けば、
NBCの録音の手法がとんでもない時代遅れであるように感じられるかもしれません。
110109:02/06/13 12:34 ID:CXzHw/yU
Bryan Cornell からのもうひとつ別のEメール:
…The length of recording and the fidelity of these discs was
far superior to the variety of smaller, frequently aluminum,
instantaneous recording discs that they replaced and
the sound can be surprisingly good
although clearly inferior to the best recordings made today.

Bryan Cornell
Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
Library of Congress

…これらのディスク[NBCラッカー盤]の録音時間の長さや音質は、
[1930年代に使われていた]より小さく、多くの場合アルミニウム製であった、
多種多様なダイレクトカッティング[instantaneous recording]ディスク
よりもはるかに優れていたのでそれに取って代わったのです。
最新録音の最高のもの較べると劣っているのは確かですが、それでも、
驚くほど良い音を出す能力があります。

米国議会図書館[The Library of Congress]の Bryan Cornell
はNBCの内部資料の整理に携わった人物で、以下に記載があります。
 
http://lcweb2.loc.gov/cgi-bin/query/r?faid/faid:@field(DOCID+rs000001)
111名無しの笛の踊り:02/06/13 13:33 ID:???
NBCについてはそうだったんですね。正直、大いなる驚きです。
ラジオ番組の収録なのに、ディスクだと編集が出来ませんから、
番組づくりにおいては生放送とあまり変わりないという事になりますね。
映画の世界では、光学録音から磁気録音にかなり素早く転換しました(世界中で)
ので、どうしてNBCだけが、と考えると不思議で堪りません。
とすると、トスカニーニとNBC交響楽団の放送録音は、その方式で残っている
という事ですね。

貴重な資料を有り難うございました。
勉強になりました。
112110:02/06/13 14:58 ID:CXzHw/yU
トスカニーニの1937ー54NBCライブは1回だけを除きすべて生放送でした。
それは1951年2月3日トスカニーニNBCライブのことで、
その日にあらかじめ録音して晩のNBCラジオでテープを使って放送されました。
トスカニーニの膝の状態が悪くて歩けなかったのが理由のようです。
NBCラッカー盤からのダビングテープかラッカー盤と同時並行で録音されたテープの
どちらかに編集を加えて放送したのだろうと思います。
113111:02/06/13 15:28 ID:???
オンエアはナマでも、当然の事ながら録音もしてあったのですよね。
だからRCAからレコードがでてるんだけれども。
114名無しの笛の踊り:02/06/13 16:20 ID:???
>>112
なんだ、結局テープなんじゃない
あほらし
115112:02/06/13 16:45 ID:CXzHw/yU
RCAが発売したトスカニーニNBCライブのLPやCDで使用されている
RCA商業用マスターのもととなったのは、
RCAのスタジオに延長されたライン(電信線)を使ってNBCライブ/リハーサル
を録音したRCA第1世代記録であることが通常でした。
NBC第1世代記録からではありません。
NBCライブのRCAのLPやCDのひどい音質からすると、
このRCA第1世代記録の音質に問題があったのかと考えたくなりますが、
実際はそうではなかったようです。
劣悪な音質の理由は、ダビングの繰り返しやリミッターによる過剰な
ダイナミックレンジの圧縮をRCAが編集で行ったということのようです。
NBCライブ/リハーサルを録音したRCA第1世代記録(未編集)は、
そこからダビングを繰り返して劣悪な音質のRCA商業用マスターが
編集された後で放置され、多くが散逸していますが、
RCAの倉庫から流失した後にニューヨーク公立図書館にたどりついたものが
いくつか現存しており、その音質はNBC第1世代記録にそれほど
劣っていない水準にあるようです。
例えば、1947年ベルリオーズのロメオとジュリエットの2回のNBCライブを
RCAのスタジオまで延長されたライン(電信線)から録音した
RCA第1世代ラッカー盤(未編集)2セットが完全な状態で現存しています。
この1947年RCAラッカー盤と1951年マブの女王のRCAテープから
行われた編集作業では、ダビングの繰り返しやリミッターの過剰使用など
とんでもなくひどいことがおこなわれたようです。
116112:02/06/13 16:49 ID:CXzHw/yU
>なんだ、結局テープなんじゃない
>あほらし

それは編集したテープを放送で1回だけ使ったということで
基本的には生放送。
NBCがラジオ番組を録音するのにラッカー盤をつかったのは事実。
117112:02/06/13 17:00 ID:CXzHw/yU
NBCはレコード会社ではなく、また当時は生放送が基本だったので
編集のことをあまり考える必要がなかったのです。
これは1971年までNBCがラッカー盤を継続使用した理由のひとつでしょう。
118名無しの笛の踊り:02/06/13 17:20 ID:???
テープは編集が自由自在。継ぎはぎいくらでもできる。
119名無しの笛の踊り:02/06/13 17:20 ID:???
ここの本筋から外れるけれども、NBCもラジオドラマをやっていた
わけで、その際に編集なしの一発取りをやっていたというのは信じがたい。
通常の番組でも、テープの方がはるかに扱いやすいわけで(時間差で放送する
ネット局に録音盤を運ぶ手間とか考えても)、そういうことを考えると、
やっぱり、テープを使わなかった理由が実に不可解。
120名無しの笛の踊り:02/06/13 17:35 ID:???
NBCのメールとやらには、どこにもラッカー盤がメインだったとは書いてないぞ
121名無しの笛の踊り:02/06/13 17:36 ID:???
つまり、バックアップにラッカー盤もあったと考えることもできる
122名無しの笛の踊り:02/06/13 17:44 ID:CXzHw/yU
時間差などの例外はありましたが、当時は録音を再放送することは
出演者の経済的利益を損なうものとして厳しい制限がありました。
NBCは録音したラッカー盤を再放送するなどの商業利用はしないという
契約を演奏者と交わして録音を行い、
参考用録音reference recordingsという名称をつけていました。
123名無しの笛の踊り:02/06/13 17:46 ID:CXzHw/yU
>NBCのメールとやらには、どこにもラッカー盤がメインだったとは書いてないぞ
>つまり、バックアップにラッカー盤もあったと考えることもできる

テープからダビングされていないと書いてある。
124名無しの笛の踊り:02/06/13 17:46 ID:???
>>115
疑問。RCAの第一世代記録って、媒体は何だったんでしょう。年代を考えると
SPの終わりからLPの始まりの時期ですよね。テレコが使われ始めた頃。
しかし78回転のSPダイレクトカッティングということ?ディスクがマスターなら
当然編集は出来ない。
で、「RCA商業用マスター」は、当然、テープという事になりますね。
ここでまた別の疑問が。
NBCが自分の放送プログラムとしてトスカニーニとNBC sym.の放送を
したんだから、NBCが独自にそれを録音してあってしかるべきだと思う。
生放送とはいえ。そのNBC録音盤は状態が良くて音もいいのなら、
トスカニーニの演奏は今よりもっといい状態でCDに出来ると言う事ではないのか?
で、今の現状は、その劣悪な「RCA商業用マスター」をいまだに
マスター扱いしているのか?
この事実をBMGなりなんなりは知らないのか?
疑問はたくさん湧いてきます。
125名無しの笛の踊り:02/06/13 17:57 ID:CXzHw/yU
>NBCが自分の放送プログラムとしてトスカニーニとNBC sym.の放送を
>したんだから、NBCが独自にそれを録音してあってしかるべきだと思う。

それがまさにNBC第1世代記録といっているものです。

>RCAの第一世代記録って、媒体は何だったんでしょう。年代を考えると
>SPの終わりからLPの始まりの時期ですよね

RCAはSP録音とともに1942年以降ラッカー盤録音も使っていました。
1947ベルリオーズロメオとジュリエットの2回のNBCライブを
RCAは自社のスタジオへのライン(電信線)を使ってラッカー盤に録音しました。
1948、49年頃からテープに切り替えました。
126名無しの笛の踊り:02/06/13 18:02 ID:CXzHw/yU
…Our Collection spans the period
from 1933-1971 and was recorded entirely to disc.
The discs are the original recordings and
were not duplicated from tape.
我々のコレクション[The NBC Radio Collection]は1933年から1971年まで
及んでいますが、すべてディスクに録音されたものです。
ディスクはオリジナル録音であり、テープからダビングされたのではありません。

米国議会図書館がNBCからの寄贈を受けたものが
"我々のコレクション[The NBC Radio Collection]"
ということです。
127名無しの笛の踊り:02/06/13 18:09 ID:???
>>123
同時に回していただけでしょ?
それぞれが「第一世代」というだけで
英文からは、ディスクが基本だったと読み取るのは不可能
128名無しの笛の踊り:02/06/13 19:43 ID:CXzHw/yU
The Library of Congress  (米国議会図書館)の一部門である
Motion Picture, Broadcasting and Recorded Sound Division
は、 1933(35)ー1971年までのNBCラジオ番組をダイレクトカッティングした
15万枚のNBCラッカー盤からなるThe NBC Radio Collection を
所有していますが、これとは別に、NBCニュースの
1300巻のオープンリールテープと340巻のカセットテープも所有しています。

以上のことから1971年までNBCがラジオ番組の録音メディアとして
テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違いありません。
129ROM:02/06/13 19:53 ID:KT5ecArg
クラ板で、こんな素晴らしいやり取りは希有です。
楽しませていただいてありがとうございます。
130122:02/06/14 23:11 ID:FqmJVFXc
トスカニーニ1937年から1954年までのNBCラジオでの放送は1回を除きすべて
生放送でしたが、ほかのラジオ番組では事情は異なります。
この点で私の122の投稿は誤解を与える不適切なものでした。訂正します:
1946年にビング・クロスビーがラジオ放送に録音テープを使い始めましたが、
NBCも1949年から録音物をラジオ放送で使用することを開始しました。
NBCディスクは2種類あります。
放送に使用するために作られたディスクと、もうひとつは
reference recordings(参考用録音)という名称が付けられたディスクです。
ある人物の投稿によると、
放送に使用するディスク(on discs made for airplay)のレーベルの記載:
"Copyright Material Herein of NBC Et Al. Usable Under Contract Terms Only"
この放送用ディスクは契約で定められたやり方でのみ使用できる、とのことで
むやみに再放送してはいけないという意味です。

参考用目的のみに制作されたディスク(on discs made solely for reference purposes.)
のレーベル記載:
" This Recording is Not to be Used For Broadcast Purposes or
for Public Performance for Profit"
ラジオ放送目的や営利で公開の場で再生することには決して利用してはならない、
という意味です。
この投稿英文が示唆しているのは、放送に使用されたディスクが実は
第1世代記録ではなく、第1世代であるreference recordings(参考用録音)ディスク
からダビング・編集されたコピーである、ということのようですが、
この投稿文はこのことを明確にするのを避けている印象があります。
131名無しの笛の踊り:02/06/15 01:35 ID:???
95年にシンフォニーホールであった「朝比奈隆の軌跡」のなかで、
マーラー3番のプロがあった。

で、こんなの、2度と聞けないやと、聞きに行った(まだ切符がすんなり買えてた)。
で、行ったら、ひどい。合奏になってない。しかも、2楽章3楽章で本番、止まった。コンマスの渾身の一振り(!)で再開した。

半年後‥ポニーキャニオンから立派にCDが売り出されている。
ありゃりゃ、商品になる演奏だったかいのぅ。。。


なんぼ何でも本番が止まって破綻した演奏を編集して「名演でござい」と売り物にするのはどうかと。
132名無しの笛の踊り:02/06/16 01:10 ID:???
age
133名無しの笛の踊り:02/06/16 01:42 ID:???
>>131
朝比奈・大フィルでマーラーなんて聴こうと思う方が悪い!
134名無しの笛の踊り:02/06/16 01:46 ID:???
>>133
それは言いすぎ。実演がどんなに酷くてもパッケージ化された商品が良ければ
OKなんだよ。ファンが喜んで買えばネ。知らぬが仏ですな。
135名無しの笛の踊り:02/06/17 03:23 ID:???
グールドは編集の継ぎ目が分かるかどうか何人かに聞かせて実験したらしいね。
素人のほうが良くあてたとか?
136名無しの笛の踊り:02/06/19 12:08 ID:???
もうネタ切れかな
137名無しの笛の踊り:02/06/19 12:44 ID:???
本日、図書館に行って、ステレオサウンド誌に連載中の「黄金のアナログ録音時代」
の記事を過去に遡って全部コピーしてきました。
いや、資料的に凄い連載ですね。
じっくり読もうと思います。
138名無しの笛の踊り:02/06/19 17:52 ID:???
>>128
米国議会図書館に所蔵されているラッカー盤の数がテープより多いというのが、
なんで「テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違い」ないのかさっぱり
わからん
理屈を説明してくれ
139名無しの笛の踊り:02/06/22 09:04 ID:???
age
140名無しの笛の踊り:02/06/25 22:16 ID:???
保全
141名無しの笛の踊り:02/06/26 06:52 ID:???
書き込みは多かったけど、結局正確な情報がほぼ皆無だったクソスレでした
142名無しの笛の踊り:02/06/30 02:37 ID:???
age
143名無しの笛の踊り:02/06/30 10:40 ID:1vN58lsU
>米国議会図書館に所蔵されているラッカー盤の数がテープより多いというのが、
>なんで「テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違いない」のかさっぱりわからん

15万枚のNBCラッカー盤[1933(35)―71]に匹敵する規模のNBCテープ録音(例えば15万巻のオープンリール)が
米国議会図書館以外のどこかで存在しているという話は聞いたことがありません。
NBC was quite atypical in continuing to use disc recording
long after the introduction of affordable commercial tape
in the late 1940's.
1940年代後半に採算のとれる商業テープが導入された後でもディスク録音を
使用することを長期間にわたって継続したという点でNBCはかなり例外的でした。

NBCから米国議会図書館に寄贈された15万枚のNBC第1世代ラッカー盤(1935ー71)は、
当時のNBCが参考用録音(reference recordings)という名称を付けていたもので、
ラジオ放送には使用されたことはなく保存目的で録音されたのです。
英文の『1940年代後半に採算のとれる商業テープが導入』という箇所から、
NBCラジオ録音部門が1971年までテープに切り替えることなくラッカー盤を継続使用したのは
テープ録音のほうがラッカー盤ダイレクトカッティングよりも費用がかかったからではないことがわかります。
この英文では明記されていませんが、1971年までNBCが保存目的ではあえてテープを使用しなかったのは、
テープの保存性が良くないと当時は判断していたからだろうと思います。
144名無しの笛の踊り:02/06/30 12:36 ID:???
グールドは妙にスタッカートが多いから、ツギハギもやりやすいでしょうな(w)
145名無しの笛の踊り:02/06/30 15:05 ID:???
>>143
>15万枚のNBCラッカー盤[1933(35)―71]に匹敵する規模のNBCテープ録音
>(例えば15万巻のオープンリール)が
>米国議会図書館以外のどこかで存在しているという話は聞いたことがありません。

テープは再録音(再利用)できるんですが・・・・
今残ってないからといって、テープがなかったとするのは無理があり過ぎる
ラッカー盤は保存するか捨てるかしかないから、それを寄付したと考える
ほうがが適当でしょう
この理由で、Library of Congressにテープよりラッカー盤のほうが残って
いるからという事実からは、「1971年までNBCがラジオ番組の録音メディアとして
テープではなくラッカー盤を選択していたことは間違いありません」とはとうてい
言えない

>NBC was quite atypical in continuing to use disc recording
>long after the introduction of affordable commercial tape
>in the late 1940's.
この英文も、「1940年代後半に一般市販テープが手に入るようになっても」
というだけのもので、(少なくともここだけを読んだかぎりは)テープのほうが
コストが高いとか(あるいは低いとか)はまったく言えるものではない

結局言えるのは、NBCが71年まで番組の保存にラッカー盤を(も)使っていたという
ことだけで、ではテープはどうだったかというのはいっさい判断できることでは
ないでしょう
146名無しの笛の踊り:02/06/30 17:20 ID:Z38BpiVc
>テープがなかったとするのは無理があり過ぎる

私の文がNBCラジオ録音部門は全くテープを使っていなかったという印象を
与えたようですみません。1951年2月3日トスカニーニNBCライブは
録音テープからのラジオ放送されたわけで、テープを放送目的に利用することは
普通のことだったと思います。テープを放送用に再利用するということも
行われていたと思います。
NBCによる録音でわかりにくい点は、
放送目的の録音と保存目的の録音が全く別のものであるということです。
保存目的の録音は、『reference purposes(参考目的)でなされた録音』、
あるいは、reference recordings(参考用録音)、あるいは、
archival recordings(保存用録音)、などという
名称がつけられていて、録音後もNBCが厳しく管理していました。
保存目的の録音のメディアとしては1935年から1971年まで
(ニューヨーク)NBCはテープではなくラッカー盤を継続使用していて、
これが米国議会図書館で現存している15万枚のNBCラッカー盤です。
トスカニーニNBC第1世代記録と私が書いているものはこの範疇に入るものです。
147名無しの笛の踊り:02/06/30 17:53 ID:Z38BpiVc
参考用目的のみに制作されたディスク(discs made solely for reference purposes)
のレーベル記載に、
" This Recording is Not to be Used For Broadcast Purposes or
 for Public Performance for Profit"
"ラジオ放送目的や、営利で公開の場で再生する目的には決して利用してはならない"、
とあるように、ラジオ放送で使用することはもちろん、人前で再生させること自体が
事実上禁止されていた録音です。なぜこのような録音をNBCが行っていたのかという
理由の一つには第2次世界大戦があるようです。
サンフランシスコNBC(ニューヨークNBCではない)の放送局での保存目的の録音
について書かれた英文があります。
http://www.oldradio.com/archives/stations/sf/radcity2.htm
The recording room was very busy during the war.
Everything broadcast by KPO was recorded for review by government censors.
KPO could be heard clearly at night all over the eastern half of the North Pacific Ocean.
The government wanted to be sure that no spies were sending secret messages to the enemy.
Weather reports and forecasts were prohibited. 
Since everything was recorded and all network programs were live,
some spectacular bloopers were preserved.
第2次世界大戦中、レコーディングルームは非常に忙しかった。
KPO[サンフランシスコNBCの1つの放送局]によって放送されたものは
政府の検閲官が調べる目的でそのすべてが録音された。
KPOは夜間では北太平洋の東半分全体で良好な受信状態であった。
[放送局内部に入り込んで]敵側に秘密信号を送っているスパイが存在しない
ことを疑いの余地なく確かめることを政府が望んでいたのである。
天気リポートや天気予報は禁止された。すべてが録音され、かつ、
すべての[NBC]ネットワーク番組は生放送であったので、
出演者のとんでもないミスが録音されることとなった。

サンフランシスコNBCのラッカー盤が現存しているのかどうか私は知らないのですが、
米国議会図書館で現存している15万枚のラッカー盤のほとんどを占めているのは
ニューヨークNBCのラッカー盤です。
148名無しの笛の踊り:02/06/30 18:37 ID:Z38BpiVc
NBCラジオ録音部門が設立されたのは1935年ですが、米国議会図書館において
NBCラッカー盤(大部分はニューヨークNBC)として現存しているNBCラジオ番組は、
1935年の662番組から1944年には9179番組へと急増した後に、
1946年4537番組、1960年389番組と急減します。
ニューヨークNBCでもサンフランシスコNBCと同じように
第2次世界大戦が影響を与えていたのではないかと私は考えています。
1942(40)年から45年のトスカニーニNBCライブについては、通常、
アメリカ本土英語中継NBCラッカー盤と南米スペイン語中継NBCラッカー盤
の2種類が現存しています。この2種類のラッカー盤は生放送時に別マイクを使って
同時並行にダイレクトカッティングされたものですが、
その保存用コピーをニューヨーク公立図書館との契約によって
1990年代に作った Seth Winner の投稿英文によると、
スペイン語放送で使われたマイク(ワンポイント)は
英語放送用マイクとは異なる不適切な場所に置かれていて、
弦楽器が管楽器を伴奏しているような奇妙な音量バランスになっているとあります。
NBCが英語生放送だけでなく南米向けスペイン語生放送も
ラッカー盤ダイレクトカッティングしたのは、NBC放送局に入り込んだスパイが
秘密信号を送っている事実がないことを確認することを望んだ政府の
要請に従った結果だったと私は思います。別マイクからの2種類のラッカー盤を
後からシンクロさせてステレオ音を合成しようなどとは
(ニューヨーク)NBCは考えていなかったはずで、
純粋に保存目的で録音をするとすれば、オーケストラの音のバランスが
不適切になっているスペイン語中継用マイクからの電気信号を
ラッカー盤にダイレクトカッティングする必要はないはすです。
149名無しの笛の踊り:02/06/30 23:46 ID:Duh6ZN/.
大変興味深い書き込み、有り難うございます。
要は、「保存」を考えると、ディスクが有利という判断があったということですね。
当時のネットワーク番組が「すべて生放送」だったとは考えにくいのですが。
で、トスカニーニの演奏の一部に、RCAによるいじりすぎた妙な録音しか残っていない
のならば、このディスクから優良な音源を拾い出せるんじゃないかと思う
のですが、RCAはそれを考えないのが実にもったいないというか不思議です。
南米向けの放送のために別マイクを設置したというのも、どうしてなのかなと
疑問が湧くのですが(北米放送用のマイクからパラで取ればいい)、それは
それで、当時の事情があったのでしょうね。
150名無しの笛の踊り:02/07/01 00:05 ID:???
この手のスレって一味違うマニアの方が来るよね。
でも、実際の録音が、どのように行なわれるのかというのは
興味深いです。
151名無しの笛の踊り:02/07/01 12:53 ID:T10Eeln6
>>当時のネットワーク番組が「すべて生放送」だったとは考えにくいのですが。
all network programs were live という表現がありますが、
ここでの『ネットワーク』というのはNBC(サンフランシスコ)のみを意味しています。
上記英文は、CBS、ABC、MutualなどNBCとは別のネットワークについて
述べたものではありません。

Until May of 1949, NBC policy did not permit the use of full-program
recordings over the network, although there were exceptions
-- as early as 1939, certain programs were being rebroadcast
for the West from recordings, and this practice gradually spread
thru the forties as the use of recordings became more acceptable.
CBS had a similar policy during these years, as did
ABC until 1946, when Bing Crosby's "Philco Radio Time"
began to air regularly from recordings.
Mutual never had any prohibition on the use of recordings,
and recorded programming was frequently aired over that network
as far back as 1935.
1949年5月までは、NBCの方針として前もってラジオ番組全体が録音されているものを
NBCネットワークを通じて放送使用することは認められていなかったが例外は存在した
ーー1939年という早い時期にいくつかの番組が西海岸に向けて録音物から再放送されていた。
この慣習が1940年代を通じてしだいに普及するようになったのは、社会情勢の変化により
録音物の放送使用がより受け入れられるようになったからである。
CBSもこの年代ではNBCと同様の方針であった。
1946年にBing Crosbyのラジオ番組"Philco Radio Time"を
録音物から定期的に放送することを開始するまではABCもNBCと同様の方針を維持した。
Mutualは録音物を放送に使用することに対して全く規制を掛けていなかったので
1935年という早い時期であっても、録音されたラジオ番組が
Mutualネットワークを通じて頻繁に放送されていた。
152名無しの笛の踊り:02/07/02 13:10 ID:ElQqEt22
all network programs were live での all network programs は
すべてのネットワーク・・・・・・のプログラム、という意味ではなく、
すべて・・・・・・のネットワーク・プログラム
ということです。ネットワーク・プログラム(全米規模のラジオ番組)
の反対の意味としては、ローカル・プログラム(地方のラジオ番組)という語があります。

>>要は、「保存」を考えると、ディスクが有利という判断があったということですね。

15万枚の1935−71年NBCラッカー盤が制作された理由としては、
ラジオ番組の『保存用』ということよりも
政府によるスパイ暗号の調査のための『参考用』ということのほうが
どちらかというと比重が高かったのではないかと私は考えています。
153名無しの笛の踊り
このスレ、もうだめぼ