1 :
名無しの笛の踊り:
バロックはもとよりロマン派にまで戦線を展開して、
いまやクラシック演奏の主流を脅かそうとしている
ピリオド(同時代楽器)演奏ですが、
- この曲はもうモダン楽器では聴けない!とか
- この演奏はちょと変では?
という情報があったら教えて下さい。
2 :
名無しの笛の踊り:02/02/03 11:21
ベートーヴェンの大公トリオ(インマゼール・ビルスマ)
長らく「ピアノパートが目立ちすぎて全体のバランスがとりずらい」
と思われていた曲。だけどこれを聴いたら、要するにグランドピアノ
を使っていたことが問題だったんだと納得できる。
3 :
名無しの笛の踊り:02/02/03 13:07
わくわく
荒れる予感
4 :
名無しの笛の踊り:02/02/03 14:15
バッハ全作品
5 :
名無しの笛の踊り:02/02/03 14:21
>>2 それは古典派のピアノ入り室内楽全般について同様でしょう。
モーツアルトのピアノ四重奏などテキメン。
逆に独奏曲ならバッハをピアノで弾いたものでも僕はOK。
6 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 02:55
バッハに限らずバロックものは、古楽器じゃないと辛い。
例外はバッハの鍵盤作品。
こういうのやめとこうよ。
モダンヲタとケンカしたくないよ・・・
ただ古楽器を語るスレならいいけど
8 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 03:20
寺神戸ってどーよ、漏れは好きだけど。
ガット弦の音もいいし、演奏が何よりいいね。
9 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 11:07
モーツァルトの木管とピアノの5重奏、日本人がやっているCDがあって、
友人宅で聞いたんだけれど、初めピアノがあんまり弱くってなじめなかった。
聞き進んでいったらすげー良い演奏だと思ったけれど。
10 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 11:27
楽器が云々じゃなくって、演奏のスタイルの方が重要なこと、
要するに、演奏、音楽そのものの方。
でも、
>>2が言ってるみたいなことも事実であり、その時代の楽器を使ったほうが、
明らかに無理なくそのスタイルを再現しようとすることができるのも確か。
やっぱり、どう演奏をするにしろ、作曲家がどういう音をイメージしていたのかと言うことを、
その時代の楽器によって知ることはすごく大切であり、
演奏の大きな助けになることは紛れも無い事実。
このようなことを無視したり、古楽器などの事を馬鹿にするようなことをする演奏家もいるが、
はっきり言って、それは演奏家として、より良い演奏を目指すことを、
自ら拒絶しているような愚かな行為であるとも言えるのでは。
もちろん、こればかりが大切なことではないけれどもね。
11 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 15:10
>>10 在京オケの前プロでモーツァルトなどを弾くソリストには、作品の様式という
のを全く考えていない人がいる。モーツァルトもブラームスも同じスタイルで
弾く…。
12 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 19:46
今じゃ、ベルリン・フィルがバロック・ボウを使ったり、
ウィーン・フィルが、アーノンクール、ノリントンなどとの共演で
素晴らしい演奏を聞かすようになったり、
ノリントンはSWRシュトゥットガルトで今まで古楽器でつちかったきたことを、
また新しい形で聞かせてくれたりしている。
ヨーロッパ室内、ドイチュ・カンマー・フィル、カメラータ・アカデミカ・ザルツブルグ、
オ−ストリラリア室内管(シドニー)などなど、数々の室内オケで、
見事なまでに古楽器の要素を取り入れた、そして素晴らしい演奏を聞かせてくれる。
日本は今のままじゃ、どんどん取り残されいってしまうよ。
テクニックとかだけでなく、様式感というものをもっと考えなければ。
13 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 19:49
>>12 流行を追うばかりが音楽の本道とはいえんな。
14 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 20:05
流行っていうようなもんじゃ、ないだろ。
そっちの方がいいから、そうやってるんで。
15 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 20:17
>>13 大きなお世話。お前は黙って小澤でも聴いてろ。
16 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 20:19
17 :
名無しの笛の踊り:02/02/04 22:14
別に>14さんが決めているワケじゃなくて、単なる世の趨勢でしょう?
そう言えば昔ピアニストのシフはピリオド演奏に対する軽蔑をかなり露骨に
言っていたけど、そのシフがピリオド楽器を演奏して「教えられることが多い」
という時代だもの。
18 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 00:35
19 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 00:38
>>17 >、単なる世の趨勢でしょう?
それを流行っていうんだろうに。
20 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 03:53
21 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 06:15
ティーレマン頑張ってください
22 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 11:13
>>17 あのホリガーまでが、ヨーロッパ室内と、
見事なまでにピリオド解釈的なハイドンやモーツァルトを聞かせてる。
流行とがでなくって、いいものはやっぱりいいものだと言うことだよ。
>>21 だからこそ、彼のような演奏をする人も注目されるんじゃない。
23 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 12:04
>>22 なんにせよ、それがわかるのは数十年後だよ。現時点では「流行」の範疇だな。
24 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 12:11
結局、時代の空気なんだよ。知的でスッキリ洗練されたピリオドの
スタイルが合ってるってことで。
今、ドロドロのロマンチックな演奏が受けないのも、それだけの話。
25 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 12:21
>>23 ヨーロッパでは、すでにバロック、古典を演奏する上では、
程度の差はあれど、ごく当り前にピリオド的なことは考えている。
ピリオド的などという事よりも、音楽そのもののスタイルとして受け入れられてる。
古楽器、モダン楽器という垣根も、それほどあるものでもない。
26 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 12:24
>>23 ヴィブラート、バリバリのバッハ演奏の方が、ある意味ただ時代の流行であったような気がする
27 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 12:29
ピリオドとか古楽器とがだけ言う時代はもう終わった。
これからは、それをすべてふまえたうえでどう演奏するか、
どうオリジナリティーを出していくか。
演奏の可能性が、大きく広がっていくのでは。
28 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 12:29
>>26 それは賛成。でも、それと現在がどう違うかは疑問。
ただ、自分たちが「正しい方向に来てる」と信じながら演奏するのは
大切だとは思う。
29 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 13:01
ラトルやノリントンのライヴを聴くと、古楽を基礎とした主観的解釈という
方向に進んでいない?アーノンクールやマッケラスのブラームスとかにも
同様な傾向を感じた。
30 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 13:14
>>29 ノリントンは今、それでもっとも成功しているひとかもね。
31 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 13:24
古楽器も黎明期は変な音がしていたと思わせるのはコルボの
「聖母マリアの晩祷」かな。管楽器とか本当に音程外れっぱなし
だった。声楽の扱いはさすがにコルボと思うがこの伴奏には
萎えた。サヴァール盤なんかとは隔世の感じがする。
32 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 15:16
黎明期には、逆にサーストンダートの学究的成果をモダン楽器の演奏に取り入れた
マリナー/ASMFのバロック演奏などが注目されていましたよね。70年前後の彼等の
演奏は今でも好きなものが多いなあ。解釈の点では解釈の点では過渡的な存在だけ
ど、名演の輝き、みたいなものはそれとは別に残る気がします。
33 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 15:39
>>32 マリナーは過去の人になっちゃったのかな。都響に客演したときも影が
薄かった。
34 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 18:28
>>29 は 上手く表現したなあ・・・
漏れもそう思うよ。
35 :
名無しの笛の踊り:02/02/05 18:36
正当云々とかいう話じゃなくて表現手段が拡がっていると考えればよいのですよね。
正統
で、私はティーレマン支持。
38 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 01:53
デパートでBGMが流れていて、注意して聴いてみると
オリジナル楽器だったりする。チョトうれしい。
ただそれだけなんですが。
39 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 01:57
>>35 ティーレマンやミュンフンのような、古いタイプの演奏もそれはそれで
面白いよ。特にライヴだと盛り上がるね。
40 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 02:03
>>38 CM音楽とかのチェンバロは、なぜかいまだにモダンだけどね。
41 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 02:26
ヘレヴェッヘもいいがゲルギエフもいい。
なんという贅沢!
42 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 03:49
>>29 イル・ジャルディーノ・アルモニコ、エウローパ・ガランテ、ヴェニス・バロック・オーケストラあたりもピリオド・スタイルを隠れみのにしてますな。
むしろ自由奔放。
43 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 09:56
隠れみのっていうと、なんか悪いことやってるみたいだけど、
古楽器ならではの表現とか可能性を、目一杯、自由にやってるよね。
新しい知識を得て、そこからまた新たのものへと羽ばたいている。
44 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 10:02
>>41 聴き手の側からすると、選択肢が増えたという感じだよね。お気に入りの
曲に新たな魅力を発見する機会も増えたよ。著名作品の編曲版もいろいろ
出ているけど、これにも同様な利点があると思った。
46 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 12:38
>>43 演奏は好きなんだけどペダントリーがいやなのよん?!
47 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 12:40
>>46 確かに「こだわりのあるラーメン屋」の能書きみたいだ。
48 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 12:40
.
49 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 14:01
>>29 >ラトルやノリントンのライヴを聴くと、古楽を基礎とした主観的解釈という
>方向に進んでいない?アーノンクールやマッケラスのブラームスとかにも
>同様な傾向を感じた。
禿同
「昔はこうだったんじゃないのかな?」⇒「いや、こうだった!」
⇒「こうだったに違いない!!」⇒「こうだったんだからこれ以外の演奏は認められない!」
こういう↑ピリオド馬鹿が足を引っ張っておりますね。
個人的には両刀使いのアーノンクールあたりは好きですが。
50 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 14:06
49の言う「ピリオド馬鹿」ってのは聴衆?演奏家?
51 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 14:17
>>49 アーノンクールのブル8は、「こうも解釈できる」という可能性を求めた
スタンスの実例だと思う。そういう点では、グールドの演奏に近いのかも。
52 :
名無しの笛の踊り:02/02/06 14:19
「足を引っ張」る「ピリオド馬鹿」って具体的に誰のことですか?
53 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 01:52
>「こうだったんだからこれ以外の演奏は認められない!」
は
>>49の妄想の産物でした。
54 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 01:59
ピリオド馬鹿もいるけど、
絶対ピリオドなんておかしい見たいなこと言ってる人の方がもっと馬鹿かも。
特に、そういう演奏家。
55 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 02:45
>>54 というかね、「ガチガチのピリオド主義者」のイメージを勝手につくりあげて、
その幻影に向かって悪態ついてる人等が多いんだよね。一種の被害妄想。
遺された楽器や資料が示している「あり得た選択肢」と、
当時の記譜法のおおまかさに端を発する「求められる想像力」は本来別物なのに、
「"正当性"を隠れ蓑とした"勝手な解釈"の流行」と決め付けたがる。
実際に演奏家を知れば、現時点でもピリオド解釈の幅広さは明白なのに。
56 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 03:41
>>51 俺はアーノンクールが良い意味で刺激的だから好き。
コンツェントゥス・ムジクスよりも、COEとの組み合わせがいいな。
エロイカを最初に聞いた時は、なんじゃこりゃ?と思ったけど。
モーツァルトもコンセルトヘボウよりもCOEとの方がいいな。
あっ。アーノンクールは厳密な意味での古楽じゃないから駄目ってか?
これはお呼びでない?こりゃまた失礼しやした。さげ
57 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 12:58
>>55 まあ粘着するつもりもないんだが、貴兄の書いた内容自体に
古楽演奏者が陥りやすい罠があるような。
58 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 13:15
>>54 「古楽器をやっている人は層が薄いから、上手い人がいるはずない」と
言われたことあるよ。
59 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 16:01
60 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 17:51
それは古楽に限った話でなく、演奏家全体に言えることだが。>視野狭窄
61 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 18:00
啓蒙管ノリントンのマラ一聴いたけど......、
耳骨が脱臼したかと思ったよ。
62 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 18:16
海苔ンtのブル3は心が洗われます。
63 :
名無しの笛の踊り:02/02/07 19:55
>>62 ノリントンの演奏で聴くと、ブル3の斬新さが理解できる。初演が不評だった
というのも、また納得できる。ブルックナー好きにとって、必携のCDだと
思うけど、「神が見えた…」系ブルヲタは聴いていない模様。
64 :
名無しの笛の踊り:02/02/09 19:48
.
66 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 12:08
サヴァールの「英雄」がジャケットを変えて再発されたね。古楽好きの人には
お勧めだよ。「精神性に乏しい」とか言う人向けじゃないけど。
67 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 12:38
モーツアルトあたりまでは古楽のほうがいいと思うけどベートーヴェンあたりが境ですね。
第9とかミサソレとか古楽器でやられてもああそうですか、って感じ。
ブルは聴いてないけどブル好きにはどーなんだろうねえ?
ブルックナー開始(高速トレモロ)、ブルックナー休止(残響)、金管の咆哮とか、ブル好きが喜びそうなところで量感不足になるんじゃないの?
というかそもそもブルの時代って今と同じ楽器じゃないの?
レオンハルトは作曲家は楽器の音を想定して曲を書いているはずだからモダン楽器及び現代的奏法でバロック演奏などナンセンス、みたいな
発言しててすごく納得なのです。でも逆にモダン楽器、奏法を想定して書かれた曲に対して古楽器あるいはそれ向けの奏法を持ち込むのはまた同じくらいナンセンスでは?
だからレオンハルトはアーノンクールのようなことはしてないでしょう?新しい解釈としてそれなりに面白いけれど。と言うか今ではこっちが主流みたいだけど。
ピリオドアプローチは自分的にベートーヴェン、シューベルトあたりが限界かなと思う。
69 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 12:51
自分の経験では、古楽器演奏で聴いて初めて好きになったというか本当の良さが
わかった曲が多い。例えば、モーツァルトのピアノ協奏曲、クラリネット協奏曲
等はいうに及ばず、ベートーヴェンの「英雄」すらホグウッドの演奏を聴いてフ
ァンになったよ。ベルリオーズの幻想もそうだな。
70 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 12:52
>>68 数年前にワーグナーの管弦楽作品を当時の楽器で演奏するというCDが
出た。そのCDのブックレットには、当時の楽器と現代の楽器の比較
写真が載っていたのだけど、楽器は明らかに異なる。ブルックナーも
同じ時代の作曲家だから、想定していた楽器は明らかに現代のものとは
違うものでしょう。
ドビュッシーのピアノ作品を当時の楽器で演奏したディスクもあるけど、
こちらも音はかなり異なるよ。
71 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 12:55
>>69 私も同じかな。古楽器演奏によくある軽快なテンポが好みというのも
ある。いわゆる巨匠的な鈍重なテンポが苦手なのよ。
72 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 15:25
ベルリオーズやシューマンのオケはピリオド演奏のおかげで大好きになった。
この二人の作品などは、ピリオド効果が相当大きいと思う。
逆にシューベルトではインパクトが少ないような気もする。
楽器法の精密さの違いじゃないかと思っている。
ピアノ入りの室内楽でのバランスの問題は動かせないが。
また19世紀の作品のピリオド演奏では、単に楽器の響きのバランスの問題以上に、
そういう響きを持って作曲家が狙っていたコンセプトの探求が面白いワケで、
僕にとってはベト9もピリオド演奏になって初めて納得=感動。
ブラームスも今後相当イメージが変わるんじゃないかと思っている。
それがモダン演奏でのファンに気に入られる可能性は少ないのかもしれないが。
73 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 15:42
>>72 ピリオド楽器ではないけど、ベルグルンドのブラームス交響曲全集は
初演当時の編成に近づけアーティキュレーションなんかも徹底して洗い直して
ロマン派的ブラームスに慣れ親しんでた我々の耳を驚かせてくれた。
ブラームス=濃密・重厚という通念をひっくり返すような
古典派的サッパリ味演奏だった。
今度はブルックナーでもこういう演奏が現れてくることをキボンヌ。
弦楽器だと、ガット弦とスチール弦の違いやビブラート・ノンビブラートの使い分けが決定的だと思うけれどなあ。
マーラーやシェーンベルク、バーバー、リヒャルト・シュトラウスのオリジナル楽器(?)のディスク聴いたことあるが、けっこう面白かったよ。
75 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 16:10
>>73 去年の秋にヘレヴェッヘのブル7を聴いた。テンポも速めであっさりした味付けだった
よ。たぶん、初演当時はこんな感じだったんじゃないかなという印象を受けた。
CDで出ているもので似ているのはアーノンクールかな。
76 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 16:14
>>74 古楽器オケが演奏した「惑星」のCDも出ているよ。自作自演に似た
速めのテンポで痛快。
77 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 16:35
古楽器の弦の音を聴いていると、清涼な響きに耳が洗われるような
ときがある。古楽器ブームでもっとも恩恵を受けた作曲家はハイド
ンだと思うけど、モーツァルトなどもフォルテ・ピアノじゃないと
聴く気にならないくらい。
78 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 16:42
>>71 その気持ち分かるよ。<巨匠的鈍重なテンポが苦手
世紀末にはまた違った動きが少しでてきたけれど、19世紀はナポレオンの
帝政あたりから全般的に建築や装飾も歴史主義・折衷主義(これは産業革命
やブルジョワの台頭も大きく関わっているけれど)を柱に重たい雰囲気を
好む傾向があったし、音楽にしても編成の大きなオケの奏でる交響曲をより
良く響く楽器を使って、大きなホールで…という方向で進んでいった時代な
のだと思う。
そしていわゆるアナログ時代の名演奏を残している巨匠達はそういった気分
の時代の影響を色濃く受けついでいる世代で、19世紀的な重くて濃厚なアプ
ローチの演奏スタイルを完成し昇華させていると思う。一方でそうした完成
された様式というのは美意識に基づいてデフォルメされているのが常であっ
て、それが趣味に合わない人がいるのは当然じゃないかな。
そういう意味で、ピリオド派はそもそもそれまでの演奏様式に対する疑問の
投げかけから始まっているのだし(本当に厳密な時代様式に基づいているか
どうかはは横に置いておくにしても)近年の研究でもって多様な解釈や演奏
を可能にして、我々としてはオプションが増えたよね。それって歓迎すべき
ことじゃないかと思うけど、ゴチゴチの「モダン演奏」ファンには最近の
「古楽ブーム」はやっぱり面白くないのかも。
79 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 16:59
いつか現在のモダン楽器も「20世紀ピリオド」と呼ばれる日が来る。
われわれは皆ピリオドファンなのだ。
80 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 17:03
>>77 「太鼓連打」をノリントンのCDで聴くと、ハイドンの意図したであろうこと
が伝わってくるよ。やわらかい音のティンパニを手加減して叩かせるタイプ
の演奏だと、視覚の要素がないCDでは、冒頭にティンパニのソロという
意外性が弱められてしまう。
81 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 17:09
そーゆー視点からいわゆる「巨匠」の演奏を見直すことも必要すね。
たとえばヴァインガルトナーとか。
82 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 17:32
「太鼓連打」の冒頭にあるティンパニのソロには、ハイドンの指示がないよう
ですが、ノリントンはどのように響かせているのでしょうか。それから、演奏
はロンドン・クラシカル・プレイヤーズじゃないですよね。
83 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 17:51
>>82 演奏はロンドン・クラシカル・プレイヤーズです。冒頭部分のティンパニは
乾いた硬めの音色で強打させています。「驚愕第2番」といった感じかな。
84 :
名無しの笛の踊り :02/02/12 18:00
>>67 古楽的に見ると第9の4楽章って、激駄作じゃないです?
ミサソレの方は、たぶんモダンでもピリオドでも演奏不能。
>>84 漏れは減れ盤に脱帽。ついにこれを傑作と認めるに至ったYO!
異論は多いかと思うけどね。
86 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 18:25
87 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 18:26
>>72 >ベルリオーズやシューマンのオケはピリオド演奏のおかげで大好きになった。
この二人の作品などは、ピリオド効果が相当大きいと思う。
ベルリオーズは全然好きじゃないので知らないが、フルヴェンシューマン4でもダメ?
確かにシューマンは非常に指揮者にとっては難しいらしいね。これでもかとばかりに音が塗りたくられてる感じで。
ビブラートタプーリでモダン楽器で糞オケ+DQN指揮者だと目も当てられないね。
>19世紀はナポレオンの帝政あたりから全般的に建築や装飾も歴史主義・
>折衷主義(これは産業革命やブルジョワの台頭も大きく関わっているけれど)
>を柱に重たい雰囲気を 向があったし、音楽にしても編成の大きなオケの奏でる交響曲を
>より良く響く楽器を使って、大きなホールで…という方向で進んでいった時代なのだと思う。
いちいち指摘しませんが、事実認識に誤りが多々ありますね。
89 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 18:38
>>88 事実認識の問題で間違ってると言っておいてそれを指摘しないのでは、
何のためにレスしたのかよくワカラン。
>>87 フルヴェンのシューマン4番、確かにすごい演奏ですよね。
でも、あれだとどうも「フルヴェンってすごい」ということになってしまって、
「シューマンって天才!」とはならない、というような印象です。
ヘレヴェッヘ(しかない?)の演奏では、いろいろ言われてきたオーケスト
レーションが、実は独得の素晴らしい効果を上げるものだと思い知らされました。
巨匠時代の指揮者では僕はクレンペラーを好みますが、重厚長大の権化のように思わ
れているのは残念です。むしろ慣習的な(ロマンティックに脚色された)演奏法を排し、
徹底的に楽譜を読みを深めた演奏は、その後のピリオド演奏の精神につながるとすら
思います。実際にハイドンなど同世代の指揮者とは全く違う非ロマン的なアプローチ
ですし、晩年にはバッハのピリオド演奏法に興味を持って、自分でも規模を縮小した
編成でのテクスチャーの透明さを重視した演奏を考えていたようですね。
>>90 クレンペラー、あまり好きになれません。巨大さが全面に出るだけで何が言いたいのかよくわからない。
ヴァントはクレンペラーに影響受けてるらしいですね。ああいうがっちりとした構造浮き彫り的な音楽は、なんだか聴いてて一本調子に思えます。
自分はブル初めて聴いたのは4番で同じような音が延々と続く、ひでー眠い音楽だなという印象しか持たず寄り付かなかったのですが
ヴァントBPO5番をCD屋でたまたま試聴してすげーじゃんって感じで好きになったのです。
だからヴァントには感謝してますが、構築的な音楽にはいいと思いますがブルをいろいろ聴いてくと
やっぱり自然な萌えるテンポの揺れが欲しくなります。ヴァントはここからここまで徐々に加速して、って感じの設計図が見える。
逆にフルヴェンのはやりすぎだと思いますが。難しいですね。
アーノンクールのはそれほどいい評判聞かないのはブルヲタの間だけですか?ヘレがブル全集録音してくれないかな。
92 :
名無しの笛の踊り:02/02/12 19:39
古楽ヲタきもい
あー、上でカキコしてるのはブルについてでした。抜けてるようで。
96 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 07:02
>>85 胴衣。
無駄な音符の羅列だと思っていた部分が減れ盤聴くと違った。
第九の4楽章を貶すのはそれこそ一種の流行のような気がする。
>>88 こちらも別に専門家じゃなくてただの素人音楽愛好家なんだから、誤りがあると思
われるなら指摘されても構わないのに。
ちなみにどのへんを事実誤認と思われたのかなと思ったのですが、順序としては
もちろん18世紀の後半に多楽章形式の交響曲の成立というのがあって、それに伴う
形でいわゆる「オーケストラ」というものが誕生したというのは踏まえていますよ。
古典派の生んだそういった形式が形式の完備に捕われずに抒情的な表現によって
デフォルメされていったのは19世紀の流れじゃないかと思うのですが。
98 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 11:15
初めて聴いたバッハは、カール・リヒターの管弦楽組曲だった。バッハの音楽って
なんて重苦しく分厚い響きなんだろうと思った。もしも、古楽器演奏がなかったら、
その後一生バッハを聴かなかったかもしれない。
99 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 11:19
>>98 禿同!!!
どの評論家もほめていたリヒターのマタイを聴いて、バッハの声楽作品から
遠ざかってしまった人は多いと思うぞ。
100 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 11:22
>>92 残念ながら古楽だけ聴いているわけじゃないもんね。モダンでしかも主観
的なスタイルのミュンフン、ティーレマンあたりも好きだよ。ヲタじゃなく
て、関心の対象が広いと言って欲しかった。w)
101 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:34
古楽器を聞いてバッハ、モーツァルト、ハイドン、の素晴らしさに気付いた。
そのあと、いままでまったく良いとも面白いとも思わなかったモダン楽器の演奏、
例えば、リヒターのバッハ、ベームのモーツァルト、フルヴェンのベートーヴェンとかを聞いて、
その演奏が持つ、また違った魅力と言うものに気付くようになった、
けど、好きにはなれない。
102 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:42
古楽器で古典派以降の作品も聴いている人→往年の巨匠の演奏なども
好みとは別に聴いている。
モダン、亡き巨匠専科の人→古楽器ものは全く知らない。
という傾向がない?
そいう傾向あるかも。
亡き巨匠専科の人は食わず嫌いなのか、それとも聴いてみたもののアレルギー
反応が出ちゃったのかどっちなんだろう。
104 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:52
ハイドンやモーツァルトの交響曲でさえ、いまだに「名曲名盤」本では
巨匠盤(しかもモノラルだったりする)を推薦してるもんなあ。最初は
そっちの方から入るべきなのかなあ。俺なんかいきなり古楽器を勧めち
ゃうよ。
105 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:57
モーツァルトのピアノ協奏曲については、絶対に古楽器で聴きたい。
106 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:58
>>104 他の音楽を聴いてきた人にとっては、巨匠たちの重厚なテンポは単に
鈍重さにしか感じられないかも。慣れると良さが分かって来るんだけど。
キビキビした古楽ものの方が受け入れられやすいと思うよ。
モノラルの録音はもう論外でしょう。宇野みたく初心者にワルター/VPO
の「大地の歌」を勧める人のせいで、どれだけの潜在ファンがクラシックを
離れていったことか…。
107 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:58
>>104 僕も古楽器系のを薦める、
でも、こういうのもあるよ、って感じでフルヴェンとかも薦めたり。
108 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 12:59
>>107 慣れてきたらフルヴェンとかも面白いと感じるようになるでしょう。
曲さえ知ってしまえば、少々の音の悪さは気にならなくなるし。
109 :
名無し募集中。。。:02/02/13 13:04
古楽器嫌いの人の常套句
「不安定なピッチが・・・」「弦の音色がギコギコ・・・」
「アンサンブルが下手・・・」等から察するに、
70年代コレギウム・アウレウムのベートーヴェンとかをちょろっと
聴いてそのまま、という人が多いと思われる。その後の発展を知らない。
こういう人にブラインドで寺神戸さんのソロなどを聞かせると
バロック楽器と気づかなかったりするよ。
110 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 13:04
聞くほうはどんなのが好きでも構わないけど、
いつまでも昔の知識だけとらわれ、
新しく出てきた古楽器などの研究の成果などに耳を貸さずに、古楽器は嫌いって言う演奏家は信じられない。
得られる知識はできるかぎり積極的に得た上で、いろいろ判断するのが演奏家としてのあるべき姿勢だろう。
知らないじゃ、すまされない。
111 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 13:24
>>110 邦人で「前プロ専科」のソリストには、古楽の研究なんて眼中なしの
人が多いと思う。
112 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 13:28
譜面の読み方の違い、
時代によって、例えばスタッカートなども表現法が変わってきたり
リズムが、記譜されているのとは違う音価で演奏されるとか、、、、、
こういう事を全く知らずして現代の譜面の読み方のまま演奏することは、
極端な話、古文を現代仮名遣いでそのまま読むようなことだと、
英語読みで、ドイツ語もフランス語もイタリア語も読もうとするようなことではと思う。
113 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 13:32
>>111 その原因は、そういうことを全く知らないその人たちの先生だったひとのほうにも原因がある。
114 :
名無し募集中。。。:02/02/13 14:00
先生に教えられた範囲の知識から出ようとしない態度にも問題がある。
1920年〜30年代生まれの演奏家が、教科書的知識に飽き足らず
自ら道を切り拓いた元モダン奏者だったことを思い出して欲しい。
ただ、既成の知識に安住しようとする傾向は、一部の若手の
古楽器演奏家達にもあるのではないのだろうか。
一次資料や原語文献にあたらずに、現在のスタイルを風見鶏的に
マネしてる人らは増えているんじゃないだろうか。
115 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 14:06
>>113 特に日本じゃ地位を得てしまうと勉強をしなくなる人が多いから。
古楽なんて無視してしまった方が楽だし、それでも十二分に食えるしね。
116 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 14:11
去年の暮れにデュトア/N響の「天地創造」を聴いた。
古楽の研究成果とかは全く考えていない演奏だった。
あそこまで徹底していれば逆に偉いかも。
117 :
名無し募集中。。。:02/02/13 14:19
>>116 むしろ付け刃的にピリオドのマネするより好感持てるね。
最近の、外見だけピリオド風にする傾向を
レオンハルトは「怠け者」と非難している。
118 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 14:25
外見だけピリオド風というと…アバドのベートーヴェンとか?
119 :
名無し募集中。。。:02/02/13 14:43
120 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 15:48
ひとくちにピリオドといっても、やはり演奏者によって千差万別。
オケを例にとっても、線が細いクイケンやホグウッドに対して、
18世紀オーケストラやコンチェルト・ケルンは骨太で重厚な響き。
どちらがオーセンティックということもない。お好みでどうぞ
121 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 16:15
>>120 バッハやハイドンなんかも演奏によって全然違うよ。今後も面白い
演奏が出て来るでしょう。
仮説に基づいた、ヒリアード・アンサンブルによる合唱版のバッハ
パルティータなんてのも古楽ものならではの興味深い録音だった。
122 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 21:02
>>121 >仮説に基づいた、ヒリアード・アンサンブルによる合唱版のバッハ
パルティータなんてのも古楽ものならではの興味深い録音だった。
あれ買ったんだけど輸入盤の解説、英語なのでめんどくさくて読んでない・・・
でもあれ聴いてからパルティータがますます感動できるようになった気がする。
バイオリンあんまり上手くない気がするけど面白いCDでした。
123 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 21:30
>>109 >古楽器嫌いの人の常套句
>「不安定なピッチが・・・」「弦の音色がギコギコ・・・」
>「アンサンブルが下手・・・」等から察するに、
>70年代コレギウム・アウレウムのベートーヴェンとかをちょろっと
>聴いてそのまま、という人が多いと思われる。その後の発展を知らない。
俺は、来日した古楽団体をけっこう聴きにいったけれども、
オケだと、ピッチが不安定なのと、アンサンブルが下手なのはその通りだと思うぞ。
あと、管楽器、ホルンやナチュラル・トランペットは本当に下手。
どーでもいいけれども、ブラインドも何も、普通の人には分かるよ(わら
124 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 23:05
>>123 いやいや、昔は普通の人どころかサルでもわかるくらい酷かったのだ。
125 :
名無しの笛の踊り:02/02/13 23:53
ただ「古楽器でやってます」というだけの演奏が
なきにしもあらず
それが一部のクラシック・ファンの
拒絶反応を生む結果になっているのでは?
126 :
名無しの笛の踊り:02/02/14 00:08
>>125 いや、根本的には演奏云々の問題ではなく、
価値観の問題だから始末が悪いんじゃないですかね?
それがいくら形骸化していようが、
伝統という流れの中にいることは精神的に楽だもの。
127 :
名無しの笛の踊り:02/02/14 01:35
>>122 確かにヴァイオリンは下手だね。独奏部分はクイケンに替えて編集したMDを
作ろうかな?w)
128 :
名無しの笛の踊り:02/02/14 12:35
opus111からモツレクの断片部分だけを演奏したディスクが出たけど、
これも面白いよ。モーツァルトが作曲した部分はかなり少なかったのね。
129 :
名無しの笛の踊り:02/02/14 20:02
あんまり話題に上らないけど、いま一番注目しているのはハンガリーの古楽オーケス
トラ「カペラ・サヴァリア」。最初に聴いたペルゴレージ「奥様女中」で目から鱗状
態になり、ミヒャエル・ハイドンの交響曲集、テレマンの序曲集、ハイドンのオペラ
「歌姫」など、どれもこれもうならされた。一昔前は、「東欧の古楽オケは怪しい」
みたいなことをレコ芸などで書かれたけど、耳は正直だ。
130 :
名無しの笛の踊り:02/02/14 23:06
>>90 遅レスだけど、禿胴!
クレソぺうーは、あの世代の指揮者の中では異色ですね。
あの人は頭がおかしいところはあったけど、音楽に対してはほんとに真面目で、
オーセンティックな演奏を彼なりに突き詰めて考え、主観を交えず、時代様式に
忠実な演奏を実践したと思います。
結果として、粘らず構造の見通しが明確な、スッキリとしたスタイルが基本といえます。
ただ、テンポが遅いのと(モーツァルトなんかはそうでもないけど)響きが重いのとで、
誤解されちゃうんだよね。
彼は、古楽演奏の偉大なるパイオニアでした。
131 :
名無しの笛の踊り:02/02/14 23:37
>>130 幾ら何でも、それは牽強付会というものじゃないでしょうか?
132 :
名無しの笛の踊り:02/02/15 01:22
>>130 メンデルスゾーンやブルックナーの楽譜を勝手に変えて演奏した点からすると、
作曲者自身の楽譜を尊重するという発想は希薄だったんじゃない?
133 :
名無しの笛の踊り:02/02/15 01:38
>129
カペラ・サヴァリアの全盛期は、マッギガンが振っていた頃。
1980年代の半ばから後半ではないかな。モンテヴェルディやら
テレマンやら、フンガロトンから相次いで出して、かなり
注目されましたな。
134 :
名無し募集中。。。:02/02/15 01:45
そのオケ知らないけどさ、
マギガンと聴いただけで萎える・・・
135 :
名無しの笛の踊り:02/02/15 02:04
>123
>あと、管楽器、ホルンやナチュラル・トランペットは本当に下手。
確かに下手な奏者もおろうが、ピリオドの金管楽器は、現代楽器に比べて
バルブがなかったりして、そもそも不安定で演奏が難しい。
楽器の説明を読んで、よくこんなもんで演奏ができるもんだと逆に感心した。
その昔、トランペット奏者が楽士の中で一番の高給取りだったこともわかるような
気がする。
バッハのライプツッヒの楽団にいた名金管楽器奏者、ライヒェの肖像画の、自信に満ちた
職人の面構えが分かるような気になった。
136 :
名無し募集中。。。:02/02/15 02:05
ライヒェってバッハのおかげで「殉職」したんだよな・・・。
137 :
名無しの笛の踊り:02/02/15 02:49
クレンペラーはテンポは遅めでも変なロマン的な甘ったるさが
ないのがいい。「ピリオドの先駆者」なのかどうかはよくわからないが。
トスカニーニは?
ピリオドを通過した耳であらためて聴いてみるとその先駆性に驚く。
138 :
名無しの笛の踊り:02/02/15 08:58
>>136 クラリーノ奏法による高音域多用で肉体に極度に負担がかかって、
仕事(演奏)の後に急逝だっけ?>ライヒェ
139 :
名無しの笛の踊り:02/02/15 14:22
>>136 1734年のザクセン選帝候の王位継承記念日のためにバッハが書いたカンタータ215番だね。
王様を称えるとあって、ライヒェの妙技を前提にしたであろう難度の高いトランペットの
パート、王様の前の御前演奏という極度の緊張、そしてたいまつの煙が立ちこめる戸外演奏という
悪い環境、と、67歳の楽士に悪条件が重なり、選帝候も音楽に満足と大役は果たしたものの、
翌日死んでしまった。
肖像画では、現代では廃れた渦巻きトランペット(!)を手にしている。
以前、金管の出来が悪いバッハのピリオド演奏のCD評(英文)を読んでいたら、
「ライヒェがこれを聞いたら、果たしてプロの仕事だというであろうか?」といった
内容の批判が書かれてあった。
140 :
名無しの笛の踊り:
>>139 そう言われるのはトランペット奏者だけじゃないかも