!   戦前・ヒストリカル期の名歌手   !

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83名無しの笛の踊り:02/03/11 23:05
;;
84名無しの笛の踊り:02/03/12 23:06
82に禿胴
奥田良三の「海ゆかば」は絶品、藤原義江は曲によりけりですが・・・

女性歌手では川崎静子がよい

85名無しの笛の踊り:02/03/12 23:55
アデリーナ・パッティ、きれいな人ですね。
http://www.nimbus.ltd.uk/nrl/pvoce/7840a.html

大プリマでお城だか持っていたんだっけ?
86名無しの笛の踊り:02/03/13 22:23
↑ニンバス、まだやってるの?
87名無しの笛の踊り:02/03/13 22:26
>>82
伊予ちゃん
88名無しの笛の踊り:02/03/17 21:33
ここで取り上げられているような歌手について書かれている書籍は
どのようなものがありますか?(ドナルドキーン、あらえびす以外で)

できれば日本語で読めるようなものがいいんですが。
もしくは日本語サイトでもいいので教えて下さいませ。
>>25 は充実してますが、英語に弱いもんで。

89名無しの笛の踊り:02/03/18 00:02
>>88
春秋社から出てる、千倉八郎著の
「名歌手があなたに〜」なんか良いと思うよん。
確か千円くらい?だった。
90名無しの笛の踊り:02/03/19 03:32
あげとく
9188:02/03/19 22:23
>89
そりゃ初めて知りましたです。
ありがとう。
92名無しさん:02/03/22 04:47 ID:F4FtzRfW
>>88
英語で書かれたものにも広げてみると
どのようなものがありますか?
93名無しの笛の踊り:02/03/25 07:11 ID:???
あげ
94名無しの笛の踊り:02/03/25 07:13 ID:???
>>91
「ショーンバーグの音楽批評」
みすず書房 ショーンバーグ著 
現在絶版なので図書館などで。
95名無しの笛の踊り:02/03/25 22:55 ID:TtyXDVJw
88に便乗。
どうしても国内本だと限界がある。
(「プリマ・ドンナの歴史」は逆に限定的)

録音で聴ける辺りからの歌手論みたいな本が希望だけど、
3大テノールばかりの日本じゃそんな本売れないもんね。

このスレだって興味ある人なんて数人だろうし・・
96名無しの笛の踊り:02/03/25 23:31 ID:???
a
97名無しの笛の踊り:02/03/25 23:36 ID:???
ロラン・マンシニ著 海老沢敏訳
「歌唱芸術」白水社クセジュ文庫
98名無しの笛の踊り:02/03/27 16:29 ID:17zfEi7k
Adelina Patti,
1843年の生まれでレコードに残った演奏家としては古参の方です。
というかあのレコード嫌いのPattiが録音をすること自体が
レコード産業の発展の象徴ですらあった人です。
無論Pattiは1890年ごろBettiniに当時の旦那のNicoliniと
蝋管に録音した様子ですがこれは未だ発見されていない。
彼女の別荘でのGTの録音が1905―6年で
レコード産業は余りに若く、Pattiは余りに老いた、
などとよく言われます。
1890年当時既にPattiの声の衰えは知られており彼女の全盛期を
レコードで聴くのはどだい無理な相談です。
注意深く聴くとstaccatoをかけるような出だしの音、
これはのちのTetrazziniを思わせるものです。
高音から低音にかけてよく繋がった輝かしい声であった事が伺えます。
1905年には低音域は大分やられていますが。
以前Pattiのものといはれた蝋管はKorsoff(だよな)の演奏でした。
99名無しの笛の踊り:02/03/27 16:48 ID:17zfEi7k
久々に書き込めたのでもう少し、
参考文献:それぞれの演奏家の伝記がある程度役に立ちます。
しかし演奏家によっては大袈裟な虚構や誤解は避けられないもので
全面的に信用するわけにはいきません(TetrazziniやCalveの自伝)。
役に立つとおもはれるのはRosa Ponselleの自伝とinterviews、
SergeiLevikの自伝(彼自身バリトン歌手でした)、これはロシヤの
演奏家がメインです。現存する作家ですとJ.B.Steanの一連の著作がよい。
M Scottの2巻の著作もよかった。
収集家の著作は往々にして歪んだ思い入れやとんでもない過大評価、
過小評価をやらかすことがあるので注意すべきです(私も自戒をこめて)。
よく引用されるLauri−Volpiもよいといわれますが(彼は弁護士でも
あり文才もあったといいます)私は原典に当たっていないので断定
できません、よい著作のようですが。
私も知っている演奏家についてはほどほどにコメントを加えさせても
らうことにしています。

P.S.私は田谷のアコウスティックレコードの存在を最近知りました。
力みすぎて声が出ていない印象を受けたのですが。
100名無しの笛の踊り:02/03/27 16:52 ID:???
100!
101名無しの笛の踊り:02/03/30 09:24 ID:???
>>99
詳細、ありがとうございます。

日本でこれだけの内容を即答できる方は本当に限られていると思いますが、
加えてお教え下さいませ。

「Singers of the Century」はvol1から3まで出ていますが、
2・3のpaperback版はないのでしょうか?

「Voices, Singers & Critics」と上記3冊は内容もかなり違うのですか?

また「Lauri−Volpi」が著者の書籍を価格比較サイトも含めて探したのですが、
見つかりません。(この人、フランココレッリの師匠さんですよね)

どなたか詳細ご存知ないでしょうか?
102名無しの笛の踊り:02/04/02 13:02 ID:wT7W2ZbI
reply有難うございます。
>「Singers of the Century」はvol1から3まで出ていますが、
>2・3のpaperback版はないのでしょうか?

私の知る限りすべてハードカバーです。
1996年から順次オペラ雑誌に連載された100人(あまり)の歌手について、
それぞれ5ページほどにまとめたエッセイです。入手できるレコード、CDに
ついても巻末にコンパクトにまとめられている。読みやすいものです。
彼はGrand Traditionという600ページ余りの大著もあり、これは時代順に
声楽家を綿密にレビューするかたちで、興味のある人には面白いはずです。

>「Voices, Singers & Critics」と上記3冊は内容もかなり違うのですか?
これはSteaneの書き物をいろいろ集めたもので、例えばBattistiniの所は
EMIのBattistini全集の小冊子をそのまま使っているようです。今赴任先
にて手元にない(Singers of the Century、vol3のみ手元にあります)
ので正確ではないですが、二(or 3)部構成だったはずです。

>また「Lauri−Volpi」が著者の書籍を価格比較サイトも含めて探したのですが、

Voce Paralell (right spell ?)という本でSteaneがよく引用するものです。
あとGerald MooreのAm I too loud ?という本がありこれも彼の伴奏した演奏家
(Chaliapin, McCormack. Dawson,etc)について記載がありました。私は立ち読
みで済ませましたが・・

Michael ScottはCarusoの伝記、Record of Singing Vols 1 and 2があります。
Record of Singing Vols 1 and 2は演奏家の写真集にもなっておりきれいな本
です。私はこの本で英語を学びましたのでこの2冊と英和辞典は真っ黒になっ
てしまいました(藁。

私の声楽家の写真コレクションも最近大部になってきましたが・・・
ま、私が引退したあかつきには図譜、エッセイとして纏めたい誘惑もあります。
103名無しの笛の踊り:02/04/04 00:03 ID:???
詳細ご返答、有難うございますです・・
信じてもらえました?今後ともよろしくお願いいたします。
104 :02/04/13 22:10 ID:???
勘違いのようですね。

ところで、別のところで紹介されていた
BLYTH "OPERA ON RECORD"volume1-3 
こちらはバラでもそれなりの値段がついていますね。

本国でも増刷されないのでしょうか?
105名無しの笛の踊り:02/04/16 17:46 ID:SX37oCDs
Alan BLYTH "OPERA ON RECORD"volume1-3 
これはオペラ作品毎に古いレコードから1980年代までの録音を縦断的にレヴュー
したもので、もう一つSongs on record という2巻本もありました。
ともに現在は入手は易しくないようです。私はこれら5冊みな持っています。
なにせ今は赴任先で重労働させられており実家でじっくり見直すこともままなら
ない状態です。
 日本語のあらゑびすの「珍品レコード」も面白い本ですが入手は難しいでしょう、
1941年頃出版されたもので、市価に比べ情報は余りに少ないと思います。
Bauerのリストの方が役に立つのではないでしょうか。
106名無しの笛の踊り:02/04/16 17:54 ID:SX37oCDs
今日はついでにTetrazziniの話をしましょう。
Louisaが有名ですがその姉のElviraというのがいます。
これは数年前に出たTetrazzini伝にも記載されていますが私も何枚か
所持しています。LouisaのZonophoneの録音をイメージすると近いと
思います。
声も技術もLouisaには及ばないが声質はやはり似ているのです。
Louisaの軽い、管楽器を鳴らすような純粋な音はかなり近い。
Mimiのアリヤがよくできた録音でしょうか。
107101:02/04/18 23:31 ID:???
>>105
有難うございます。BLYTHは古本でも高いですね。改訂版でないかなぁ・・

ところで「Bauer」とは? 著者名? 書籍名ですか?

>>106
Tetrazziniが姉妹だったなんて・・とても好きな歌手です。

「栄光のオペラ歌手を聴く」(音友)出ました。
日本語で読める内容ではかなり充実してますね。
106さんのような方がホンキでお書きになったら
すごく濃い内容になりそうですね。
108修行中 ◆K18Kacho:02/04/22 00:14 ID:???
108GET

すいません・・・修行中の身なので板汚し、勘弁してくださいぃいぃい(T0T)
109名無しの笛の踊り:02/04/22 23:56 ID:k66aPloA
110名無しの笛の踊り:02/04/23 00:59 ID:wcEO4PpA
>>107

栄光のオペラ歌手、今日入手しました。
この手の本では一番充実してます。
(まだ読みかけ)
数年前、山崎浩太郎氏が本を出す、と聞き、
とても楽しみにしてました。
(レコ芸質問コーナにいつ出るの、と問い合わせをしたけど
 取り上げられなかった)
もしかしたら、と思ったけど1章だけでしたね。
しばらく楽しめそう。
111名無しの笛の踊り:02/04/25 18:14 ID:zCRiqPMs
>>ところで「Bauer」とは? 著者名? 書籍名ですか?

これは1948年くらいに出た書籍です。現在手元にないので彼のファーストネーム
を忘れましたが(RobertかHarold?)、Bauer自身は稀代のレコード蒐集家で、
第二次大戦で大半のコレクションを失ったにもかかわらず戦後再び蒐集を開始
した人です.記憶に違いがなければナチスに反抗したとのことで目の前で大量
のレコードを破壊されるという憂き目にあったようです.1898年から1908年まで
の主に声楽レコードについて演奏家順に包括的にまとめた本です。近年はさらに
完璧な会社別のカタログリストが出版されています。Bauerに協力したMoranが
主催しているようです。 Jean de ReszkeのFonotipiaもBauerに初めて記載
されたものです.
無論Bauerのリストに無いから珍しいレコードだということにはなりません.
例えば私はFerruccio Gianniniの7 inchのレコードも何枚か所持しており
ますがBauerに記載の無いものもあります.

>>「栄光のオペラ歌手を聴く」(音友)出ました
面白い本ですね.参考になりました.
幾人か重要な演奏家が抜けておりますが、各演奏家についてさらに掘り下げて
もらうとありがたかった。
112107:02/04/26 01:09 ID:???
>>111
毎度ながら詳細解説、有難うございます。
「栄光の〜」については同様の感想です。(次回は是非ご自身で執筆を)
例のファン達による掲示板でフランコ氏が出版事情を述べておられますね。
大幅に紙面を削られ、名前の羅列に終わってしまった内容で
執筆者の皆さんも満足しているはずないでしょう。

確かに苦しい事情の音友がよくこのようなコアな内容の書籍を出したと思います。
しかしマーケターの端くれとして見れば、あまりに中途半端過ぎ、
編集戦略としては明らかに失敗だと思います。

店頭に出て飛びついたような人ならたとえ紙面が増え単価が上がっても、
4000円台までならならほとんど問題なく買っていたでしょう。
ターゲットがコアならコアな充実内容にすべきでしたね。

購買力が低い十代が対象でもないですし、
この分野は和書では枯渇していた情報ですから。 
私は20代ですが上記で紹介されている洋書以上のものを期待していたのは
私だけではないと思います。
(あらえびす氏のあれだけ古い、しかも表層的な内容でもこの現代で通用するくらいですから)

結論:早々と改訂詳細増強版を出すべし。
   ついでにあらえびすが扱ったような歌手・演奏家を
   より深く掘り下げた別冊で出すべし。(ただしあんな浅薄内容なら、もう通用しませんよ)
  
それにしても執筆者の世代交代、下克上、構造改革が
評論界においていい方向に向かっているようです。
113名無しの笛の踊り:02/04/26 06:54 ID:???
やっぱりその程度の内容だったのか…
114          :02/04/28 22:32 ID:???
>>113
悪いのは編集者。著者選定は適材適所だと思うよ。

ところで今日夕方のNHK・FMを車の中で聴いてたんだが、
演奏曲ごとに虚しいこじつけコメントをムリヤリのたまう番組だった。
どんなバカかと思ったら「モロ意思鎖痴汚」なる男だという。
(モノ書き?どんな文章書いてるか、「ムラ」の立場も知らんが)
黒キョンだけでないのね。NHKが使うヴァカって。

吉田翁のような恥と慎みを持っていれば、
いちいちあんな幼稚極まりない発言も出てこないだろうに。
115名無しの笛の踊り:02/05/01 21:06 ID:???
参考文献載せて欲しかった。
116名無しの笛の踊り:02/05/02 02:22 ID:???
マコ―マックが載ってないのは何故?
117名無しの笛の踊り:02/05/02 04:20 ID:???
>>115
禿同!!
音友さん、これだけニーズがあるってこと。手抜きは逝けないよ。
112さんの言う通り、増補大改訂版を早く出そうね。
あのままじゃ、人物名羅列だもんね。
折角の優秀著者陣がかわいそう。

もう「これ一枚あればほかのCDは要らないといえよう」
などと言ってるような人の時代は終わったといえよう、ってこと?
118名無しの笛の踊り:02/05/02 05:20 ID:UYz9iXK2
『栄光のオペラ歌手を聴く』、それでもかなり満足しました。
確かにマコーマックやオリーヴたんとかイレーネ・ミンギー二・
カッターネオ辺りの名前が抜けてて少し寂しいものがありましたが、
まあ大体の名前は網羅してるし、歌手名羅列に過ぎないってのもまあ
俯瞰的な視点でオペラの演奏(唱)史を語ってみましたって事で、
後はあれに記された名前を頼りにCDを検索して聴きゃええかなと。
まあ出来れば同じボリュームのものが4巻くらいあって、それぞれ
ソプラノ編、テノール編、女声低声歌手編、男性低声歌手編みたいに
分けられたものが出版されたら言う事ないんですが…。それでもまあ
勉強にはなりました。

ところで皆様、やっぱり『ハロルド・ウェイン・コレクション』は
全組買うべきなんでしょうか?貧乏なのでSP蒐集は無理かなと。
119名無しの笛の踊り:02/05/02 12:47 ID:???
>>118
最近『ハロルド・ウェイン・コレクション』見ないんだけど。
120名無しの笛の踊り:02/05/02 12:56 ID:???
でも、この本ヲタを対象とはして無いだろ。
121sage:02/05/04 01:14 ID:62ysuF4E
BS2でシエピのドン・ジョバンニやってます
122名無しの笛の踊り:02/05/04 01:15 ID:???
BS見れないよ。ぐやじ〜アゲ。
123名無しの笛の踊り:02/05/07 06:23 ID:???
 
124名無しの笛の踊り:02/05/07 18:27 ID:???
昔のバス歌手でコロラトゥーラ(!?)を得意とした人がいて
ソプラノ歌手にも影響を与え云々、という記述を読んだことがあります。
名前を失念してしまいましたが、どなたかご存知ありませんか?
125名無しの笛の踊り:02/05/07 21:09 ID:???
>>124
プランソンかな?違ってたらスマソ
126124:02/05/07 22:15 ID:qImZLfLw
>>125
名前のスペル等、分かりますか?

下記サイトにもそれらしき人が見当たらなかったので・・
http://www.cantabile-subito.de/index.html
127125:02/05/07 23:48 ID:???
>>126
Plançon, Pol
128126:02/05/08 06:48 ID:???
>>127
どうもです。

フランス語で読めないけど、バス歌手専門のサイト見つけました。
他にもあるんだろうけど。

http://perso.club-internet.fr/droubaud/david/basses/Bass_WebChanteurs.htm
129名無しの笛の踊り:02/05/08 13:55 ID:TYSzbqpM
Pol Plancon (cにはひげがつきます)1851 or 1854-1914

スマートな声で装飾技巧は極めて良質です。ThomasのTambour-Majourの歌が有名で
4−5回録音していますが最後の1908年の物は若干声の破綻が聞かれますが
よく知られて、かつよくできています。
私はかれのMephistoのSerenade(Gounod)が好きです(1904年のもの)。
60面ほどレコードがあり、大半はVictorです。Zonophoneは私は2枚ほど聞いた
ことがあります。
Chaliapin出現のまえのBassのスタイルを知るのには貴重な例です。
Metにいるころ賭博でつかまったりといろいろ話のある人ですが、この手の声は
ユニークです。de Reszkeはキャリヤ末期の録音しかないですが、もっと粗雑な
感じに聞こえますし、後のJournetはPlanconの技巧には及びません。あのPinza
ですら、Planconのスタイルには及ばない。同世代のNavarriniもPlanconに比べ
ると野卑にすら聞こえます。PowerfulというよりはElegantな声で、Maplesonの
円筒レコードから察するに声量も十分あったようです。
 しつこいようですが、一応コメントしました。
130.:02/05/09 00:38 ID:???
>>129
いつもながらご丁寧なレス有難うございます。
高音もいいけど中低音も無視できませんね。
131名無しの笛の踊り:02/05/14 05:44 ID:???
age
132名無しの笛の踊り
「Singers of the Century」 vol1から3まで届きました。

頑張って読んでみます。