1 :
名無しの笛の踊り :
02/01/27 18:30 pearl、 nimbus、Romophone 辺りのレーベルが充実。 naxos、History などの廉価盤に期待しましょう。 著作権切れも多いし、とりあえず戦前辺りまでで。
2 :
名無しの笛の踊り :02/01/27 18:36
ニンバス(プリマヴォーチェ?)って倒産したんじゃなかったっけ?
3 :
名無しの笛の踊り :02/01/27 19:03
充実の倒産か
4 :
名無しの笛の踊り :02/01/27 19:36
HISTORYレーベルの40枚組み、パート1から3まであるよね? 内容をざっと確認したらほとんど知らない・・ カルーソーとかはさすがに知ってるけど。 著作権切れとはいえ、これってカス集めなの? どうせならもっと小出しで安くしてくれた方がありがたい。
5 :
名無しの笛の踊り :02/02/02 12:07
age
6 :
名無しの笛の踊り :02/02/02 16:37
>>4 俺も内容の詳細が知りたい・・
でも紙ジャケなんかにして薄くしてもらいたい。場所取るよなぁ
7 :
名無しの笛の踊り :02/02/05 21:49
エミー・デスティン、マリア・イエリッツァあたりがいい。 コロラトゥ‐ラの歌手はまるで機会みたいな声。 テノール?それはスキーパ!
8 :
名無しの笛の踊り :02/02/05 22:02
>>4 あたしゃこのシリーズでポンスとペルティーレの凄さに気付いたよ。
9 :
名無しの笛の踊り :02/02/05 22:15
マックス・ローレンツ、神!! 聴いてるとおしっこちびりそう。
10 :
名無しの笛の踊り :02/02/05 22:30
ローザ・ポンセル!
11 :
名無しの笛の踊り :02/02/05 22:35
戦前のヒステリカルな名歌手は?
12 :
アメリータ・ガリ・クルチ :02/02/05 22:38
ジュゼッペ・デ・ルカ、最高! わたくしガリ・クルチと競演の「椿姫」の二重唱など、録音は良し、情はあり、 泣けます! 同じく「椿姫」の「プロヴァンスの海陸」のアリア、 新旧さまざまなバリトンで聴きましたが、デ・ルカ以上のものを知りません。
13 :
名無しの笛の踊り :02/02/06 07:35
>>8 vol1はたしかにすごいメンツ。
でも2と3はどう?
14 :
名無しの笛の踊り :02/02/06 20:56
>>12 ローレンス・ティベットがイチオシなんだけど。
あとリッカルド・ストラッチャーリも好き。
15 :
名無しの笛の踊り :02/02/07 09:08
スタビーーーーーーーーレ
16 :
名無しの笛の踊り :02/02/08 22:25
しゃりあぴん
17 :
名無しの笛の踊り :02/02/08 22:27
18 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 14:35
ポンセルってトラヴィアータ以外にリサイタルなんかのライブ音源あるんでしょうか? ポンセルの2枚組みCDがあったんですが、cantabileという黄土色っぽいジャケット。 どんなもんでしょう? 20から50年代のオムニバスみたいですが、 例の40枚組みのうちポンセルは2枚で扱われてるから不要かな?
19 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 14:36
ロッテ=レーマンの伴奏がBワルターという盤あったような。
20 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 14:39
21 :
オテロの初演 :02/02/09 14:45
を歌ったフランチェスコ・タマーニョのCD。 音が古すぎてもうほとんど考古学の世界。 ヨアヒム同様百年近く前の録音だからあたりまえといえばあたりまえの音質なんだけどね。
22 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 14:59
23 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 15:02
バッティスティーニ。
>>18 メト引退後の放送録音は他にはあまりないのかな? >Cantabile
オペラアリア以外が多いけど、夕焼け色のOld Refrainに萌え。
ジャケットの写真に萌え(たり萎えたり)。
音質はそんなに良くない。
25 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 17:32
おー どうやってさがしてくるの
27 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 18:11
最後のカストラートだったモレスキの録音持ってるか聞いたことある人いる?
28 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 22:04
29 :
名無しの笛の踊り :02/02/09 22:06
30 :
名無しの笛の踊り :02/02/10 23:52
>>27 持ってますよ。
「蚊が鳴くような音」とか言われていますが、アコースティック録音を聴きなれている私としては思ってたほど音質は悪くなかったです。
ただ、しょっちゅう声を「ヒャー!」というように張り上げる19世紀の歌唱法で歌っているので、好き嫌いは分かれると思います。
ネリー・メルバの歌声が好きだという人なら、大丈夫だと思いますが。
また、アドリブで拍手と歓声が入っている曲もあって、ドキュメントとしても楽しめると思います。
31 :
名無しの笛の踊り :02/02/11 00:06
唯一のカストラート録音という点では非常に価値があると思いますが、 歌手としてはいまいち。ムスタファを録音して欲しかった。
32 :
名無しの笛の踊り :02/02/11 00:19
ああ、あわよくば《パルジファル》の初演者になるところだった人ね>ムスタファ ただ、彼はレコード会社の人がローマに来る前に引退してしまったし。
33 :
名無しの笛の踊り :02/02/11 00:24
34 :
名無しの笛の踊り :02/02/11 00:42
>30 >しょっちゅう声を「ヒャー!」というように張り上げる19世紀の歌唱法 へんな歌唱法が流行ってたんだね。
でも今のロックスターに当たるような存在でもあったと考えれば 理解できるかな。探して買ってみるか。
36 :
名無しの笛の踊り :02/02/11 04:18
>>35 ロックスター値するような存在だったのは、
バロック時代のカストラートであって、
モレスキの演奏でそれを期待するのは難しいかも。
資料的価値はあると思うけど…
因みに、pearlからまとまったものが出ているのと、
EMI(国内盤もある)から出ている、カウンターテナーの
オムニバスもので聞けます。
カストラートではないけれど、pearlから、
歴史的カウンターテナーの録音を集めたものあります。
これは、かなり良いと思います。
37 :
名無しの笛の踊り :02/02/12 03:42
たやりきぞう。
38 :
名無しの笛の踊り :02/02/12 09:43
1900−1910ごろでいえば、 Tenor ではTamagno はもちろん Caruso, Anselmi, Bonci, Slezak, Muratore, Lafitte,あたりはいいですね。 Zenatelloは幾つかの演奏は極めてよいです。 lyricではClement, de Lucia, Sobinovあたり。van Dyke, Figner, Lloyd この人たちは全盛期を過ぎましたがlovely な演奏を残しています。 Baritone: Battistini、Schwarz,Kaschmannあたりがよろしいかと、、、 Bass: Navarrini,Plancon, Chaliapin、Didurになるでしょう。 女声はまたあとで。。。
39 :
名無しの笛の踊り :02/02/12 19:51
女声でいくとSembrich, Melba, Calve, Nordica, L.Tetrazzini,Nezhidanova あたりが面白くて,変わりどころで Galvany、 古い人は Patti, E,Albani がいますし先のDestinova,Weidt も好みです。 Gadski、de Cisneros,Litvinneは underrepresented というか,,, レコードに残った思わぬ宝物はBoronat, Medea-Meiとなるでしょうか。
40 :
名無しの笛の踊り :02/02/12 22:11
昔の歌手と今の歌手を聞き較べると(録音技術上の問題はありますが)、 好き嫌いは別として、声、技術、 共に昔の歌手の方が個性的であったように思います。 どんな背景で歌唱法が変わっていったのでしょうか? 個人的には、昔の歌手の方が圧倒的に優れていると思うのですが。
41 :
名無しの笛の踊り :02/02/13 07:32
42 :
名無しの笛の踊り :02/02/13 19:33
1910-20年代 実はここら辺の演奏家でうまいひとというのが意外と思い浮かばないのです。 ソプラノは Farrar, Ivogun。 Rethbergはもう少しあと。 Galli Curciは小さい声の歌手でした。 Mezzo-altはBrasleu、以前からのSchumann-HeinckやHomer テノールは de Muro, Cazette、Scampiniなど。 Caruso を除くと或いは 彼の没後はやはり減ってしまう、 Gigli, Pertile, Schipa...はまだ売り出し 中です(CarusoがMetでSchipaのBarbiereの一幕目をきいて「心配ない」と カミサンに言ってそそくさと帰ってしまったというのは有名なエピソードです) この頃のテノールはみなCarusoを思い起こさせる歌い方をします、Martinelli, Chamlee,Pattiera,Piccaver...Valente...一部はCarusoというよりは 安物の蓄音機にかかっているCarusoのレコードみたいな歌い方をする人すら いたものです。 MacCormackはこの頃はすでに歌曲演奏家でした。 通好みにはいろいろあるのですがbig figureがとぼしいのです。 Baritone:Stracciari,Ruffo Bass: Journet、Mardonesは粗野な感じです。 Pinzaは売出し中ですがよい録音が残っています。
43 :
名無しの笛の踊り :02/02/13 19:36
オリーヴたんの録音って残ってないの?
44 :
名無しの笛の踊り :02/02/13 23:14
リリー・レーマンは?
45 :
名無しの笛の踊り :02/02/14 00:08
>>44 リリー・レーマンはpearlから出てるよ。
46 :
名無しの笛の踊り :02/02/14 14:08
Lilie Lehmann,この人はPatti Albani と同世代に入りますが レコードで聞く限り声はよく保たれています。 ブレスの難と声の硬直化がいくらか目立つのですが立派なものです。 彼女のイゾルデの愛の死は当時未発表でしたができのよいものです。
47 :
名無しの笛の踊り :02/02/14 14:11
>43 Olive FremstadならばColumbiaに10幾つ録音があります。
48 :
名無しの笛の踊り :02/02/14 19:20
>>47 オリーヴたんってまるでナイトショーみたいな扱いになってしまった
メトでの『サロメ』初演のタイトルロールって事でなんかラッパライネン
みたいなイメージがあるけどやはり素晴らしいソプラノだったんですか?
イゾルデとか得意にしてたみたいっすね。
49 :
名無しの笛の踊り :02/02/15 01:43
オリーヴたんは写真で見る限り健康優良児的体格ですからサロメの妖艶さは 無かったのではないですか? Nordicaと同様レコードの音が悪すぎて彼女は損しているきらいがあります。 NordicaにしてもFremstadにしても現在想定されるドラマチックソプラノの声 よりはるかに軽い声です。 現在のドラマチックソプラノの原点ともいえるのはDestinnやLitvinneあたり でしょう。ちなみに二人ともすごいデブです。 美しいといえばL. Cavalieri, Kuznetzova, Garden,Farrar, Arnoldson あたりでしょうが、概して声はたいしたことはない。Farrar, Arnoldsonは まあよしとしても,,, Kuznetzovaはfull nudityで舞台に出たこともあった人ですが声は軽い リリックソプラノに属します。
Nordicaの凄さはレコードでも十分解るよ。
51 :
名無しの笛の踊り :02/02/15 18:54
Lilian Nordica, Columbia の幾つかのレコードしか残っていないのですが Hunyadi László からのアリアがDramatic soprano のNordicaの面目躍如 たるものでしょうか。TrovatoreのアリアにはTitjanの作ったとされる独特の フレーズが入っています。Isoldeはアカンです。 Mapleson's cylinder にはよりよいIsoldeがのこっています。 Columbia未発表の彼女のレコードも幾つか聞きましたが,如何せん、 音がお話しにならないくらい悪いです。WalkureのHojotohoなどMaplesonの ほうがまだましです。これも彼女はみょうな節をつけて歌っています。
52 :
名無しの笛の踊り :02/02/16 00:00
リリー・レーマンの歌う「愛の死」の復刻って、シンポジウムからしか出ていなかったっけ?
53 :
名無しの笛の踊り :02/02/16 01:45
>>52 その曲が入っていたかは覚えてないけど、
CDは復刻されてる。
54 :
名無しの笛の踊り :02/02/17 15:28
<52、そのとうりです、 Lillie Lehmann、Liebestod は Yale University に保管されているもの であり演奏時間オーバーのため、レコードの溝が中心まで入ってしまい、 レーベルが打てなくなったのが当時発売中止の理由と聞いています。 Fonotipiaなどでは演奏時間の調節がうまくいっていないものがままありまして レーベルが異常に小さくなったり、下手をするとレーベルが演奏の終わりの部分 に覆い被さっていることもあります。 CDはPearl,Preiser、Symposiumから夫々出ているはずです。 その昔Preiserの2LPのLehmannの選集を苦労して入手したことを思い出しました。
55 :
名無しの笛の踊り :02/02/20 14:00
Clara Butt
56 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 01:10
Cesar Vezzani
57 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 10:55
Cesar Vezzani,優れたリリコ・スピントテノールです。 声質はA Valenteの様にやや硬いのですが、一枚も二枚も上手です。 古くはロシヤのErshovが比較できます。私はErshovに軍配を上げますが。 FrenchTenorでも Georges Thillがリリックで好対照になります。Vezzaniは 契約不履行が原因で長いことパリのメジャー所に出演できなかったと 記憶しますが、どうでしょうか??私の勘違い?
58 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 12:57
59 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 21:39
Ivan Ershov またはYershov、1860年代の生まれで1903年にG&TとColumbia に夫々5,6枚レコードが残っています。私はかれのぼろぼろのG&Tを、 所持しています。すべてロシヤ語ですがHuguenotのPlusBlancheとかPropheteの Pastorare,Triamphant March,Siegfriedの鍛冶屋の場、 Moussorgskyの歌曲(死と歌の踊り、1903年ですぞ)覚えているものでは これらのレパートリーを先の2社にほぼ同様に録音しているはずです。 声質は明朗なベル・カントにして硬めの声、かつPropheteの最後では すばらしい装飾テクニックを示しています。 Russian Tamagnoといわれたと聞きますがまさに名劣りしないものです。 風貌は写真で見る限りF.Corelliのように小柄で、ととのった印象です。 役者としてもうまかったのではないでしょうか。 レコードで聞く限りリリックも十分こなせたはずですが 1910年代ずっとドラマチックの役回りをもっていて、 リリックはSobinov,Davidovの役回りだったようです。
60 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 22:19
ありがとうございます。ErshovのCDは復刻されてますか? ロシア系のテナーは硬めな声が多いですよね。 コズロフスキーなんかはかなりの高齢まで美声を保っていましたね。
61 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 23:04
ErshovはかつてRecord of Singing Vol.1, とRecord of Singers, Part 2
にHuguenotが一曲ありました(同じもの)。RussiaのMelodyaからErshovのLPが
一枚出ておりこれがほぼ彼のすべてのレコードと思われます。ノイズが多いです
がかなりリアルな音です。CDは英国のPearlからSingers of Imperial Russia
Vol.1 (3CDs,15CDs in total)に幾つか(2―3)入っていたはず。
今は亡きKeith Hardwickによる再生です。
あとはレコード収集家仲間内のCD、既出のLPからの海賊版しか私は知りません。
http://www.cantabile-subito.de/Tenors/tenors.htm にErshovの記載が
あります。彼女の意見に同意します。
Ivan Kozlowsky,私の好きなテノールの一人です。セビリヤのアルマヴィーヴァ
のアリオーゾをやりすぎなくらいアクロバット式に歌ってました。
私にはかれの張りのある美しい声がLemeshevの柔らかい声とよい対照になって
います。
KozlowskyとLemeshevがその20年前のD.A.SmirnovとL.Sobinovの関係と比較
できるでしょうか。そしてKozlowskyのdebutのころSmirnovやSobinovと舞台
に立ったNezhidanovaが二重唱で共演しているのです(Glinkaなど)。
はじけそうなくらい若いKozlowskyと老いてもなお暖かくパートナーを包み込む
Nezhidanovaの共演は機会があったらぜひ聞いてください。Nezhidanovaと
Sobinovの二重唱もあり、それはそれでよいのですが、これは今ひとつバラバラ
な演奏です。一聴の価値はありますが(真珠取り、とローエングリン)。
62 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 23:17
bel canto societyからコズロフスキーのビデオが出ていいますよね。 グスタフ。ワルターもかなり高齢になってからの録音がありますが、 なかなかなものです。 アクロバットだとヘルマン・ヤドロウカーやde Luciaなんかもすごいですね。 前者はマシンガンのような、後者はとろけるような、と言った感じがします。 時代を遡れば遡るほど、録音技術とは反比例して、 歌手のレベルが高くなってるのではと思います。 同じ年代でもイタリア系の歌手よりも他国の歌手の方が、 レベルが高いような気がします。ヴェリズモの影響ですかね。 個人的にはフランス系の歌手が好きです。
63 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 23:22
あとユダヤ教のcantorのコロラトゥーラも凄いです。
64 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 23:25
ドウなんでしょうか。 SPの音って本人の声質と比べて・・・・・ なんか心配です。 本当は違う声なのではって思ってしまうことも。
65 :
名無しの笛の踊り :02/02/21 23:34
どのくらい再現出来てるのかなんて解りませんからね。
66 :
名無しの笛の踊り :02/02/22 16:01
>62 Kozlowsky とLemeshevが一緒にレンスキーを歌うシーンを見たことがあり ます。共に優れたテノールでした。 Gustav Walter 1830年代の生まれではなっかたでしょうか?1904年に3枚録音が あるはずですべてSchubert,Brahmusの歌曲では無かったですか?オリジナルは 極めて珍しいレコードです。Am MeerがCDになっていたはず。 Hermann Jadlowker,声は美しくないのですが技術は素晴らしい、彼はJewishで 当初Cantorをやっておりました。後のJosef SchmidtもそうですがCantor出身の 人は装飾技術はたいしたものです。Rosenblatt,Sirota,Hershmannといった Cantorは立派なものです。Sirotaは街の焼き討ちで一家もろとも死んで しまった人ですが。 Fernando de Lucia、Battistiniと並んでいわゆるベル・カントの権化と される人です。de LuciaはGT, Fonotipia、Phonotype幾つか所持していますが、 ご承知の通り殆ど全てキーを落とす必要があります。玉石混合の演奏がある人 で1904年のSevillaのEcco Ridenteはキワもの的な名盤です。ナポリの カンツォーネの有名なもののいくつかは彼に献呈されており(夜の声とかね)、 レコードも残っています。バリトンがかった繊細な歌い方をする人です。 はまるとやめられないクチです。わたしもはまっています。 >65、再生はいくらでもなるようです。オリジナルを蓄音機で聴くと CDしか知らない人はかなり幻滅すると思います。
67 :
名無しの笛の踊り :02/02/22 16:28
皆さんいつ頃からヒストリカルものにはまりましたか? 因みに僕は高三の時にマコーマックを聴いてからです。(現在25歳) de Luciaって不思議な声ですよね。コロラトゥーラまろやかすぎます。 あと、Thillの先生ですよね? 今のcantorの装飾技術ってどんなものなのか知ってますか?
68 :
名無しの笛の踊り :02/02/22 19:23
私は1979年から蒐集しています。 Count John Francis MacCormack,彼のカジュアルな歌い方は親しみやすく よいです。実際の彼は性格的に粘着体質であまり付き合いたくないタイプ だったようですが。IL mio tesoroはよかった。neat(こざっぱりした) な声です。Pearlの6LPの3つのシリーズは多忙の雪の中,わざわざ買いに 行った事を思い出しました。あれのRadioBroadcastのLiveは面白かった。 あと私はPertileもいけるのです。彼の1920年代半ばの頃のFonotipiaや Patheの録音は実によい。 de Lucia,私が集めた頃は彼の復刻盤は殆どなくなっており、蒐集に非常に 苦労しました。ごく最近20年越しにRubiniのde LuciaG&T、5LPを見つけて 一安心しました。あとはChaliapinの4LP,1988年、EMIがあれば良いんですが,, Cantorsは昔米国Scalaレーベルで幾つか出ておりましたが後はどんなでしたか、 現在のCantorsはいろんな人がおりますが、なごみ系のフュージョンポップ系の 演奏家が多いように思います。今と聞き比べるとRosenblattがさながら硬派の 浪花節みたいにさえ聞こえます。
69 :
名無しの笛の踊り :02/02/23 13:44
ついでに演奏家の声質とその再生について。 これは今に至るまで永遠の問題です。数年前読んだ記事ではBocelliかCuraかが Acoustic録音したところ、声質はよく保たれていた、というものがありました。 TamagnoやCaruso、TetrazziniやMelbaも随分再生技術が向上したものです。 先も言いましたがオリジナルを,かなり良い蓄音機で聴いてすら、良い再生の CDのみ知る人は幻滅するでしょう。 実際私はPavarotti,Hepfner,Hampson,SumiJoなど生演奏で聴きましたがやはり CDとは違うのです。演奏家の体調、聞き手との距離、演奏曲目、天と地とは いはないがそれなりに違う。 たとえはFonotipiaのAnselmiはいつも声に痰がからんだように聞こえるが彼の Edisonは違う。BonciはFonotipiaもColumbiaもEdisonもあまり差がないなど。 TrtrazziniやMelbaの立体的なダイナミズムは蓄音機では再生は難しい。 先日Pearlのwhite noiseについて述べたところほかの諸氏から、あれは蓄音機 の音を再生している、とのお叱りをいただきましたが、実際蓄音機で聴いておれ ばそんなへんてこな話はでてこないはずですが・・・
70 :
名無しの笛の踊り :02/02/23 23:57
>>67 NHKを見ていたら、ニキシュが指揮をしているサイレント映像に本人のレコードをシンクロさせているシーンが写ったので、それからヒストリカル物のファンになりました。
アコースティック録音には声楽が多いので、当然の成り行きで、昔の歌手の録音(CD)が手元に集まることとなりました
71 :
名無しの笛の踊り :02/02/24 23:53
>>70 CarusoのPagliacciのサイレント映画もありますね。
1907年のレコードとはぜんぜんシンクロできないものでしたが・・・
RosaPonselleの回顧によるとCarusoはいろいろテンポを変える癖が
あったようで録音でもそれが伺えます。
実は今日Caruso2001という2000の続編の現代オーケストラによる
再録音のCDを買ってしまいました。ここのところ公私にわたって
しんどい事が多く大変なんですが久々に愉快な夕べをおくれました。
選曲を見ると凝っていて、どうもCarusoにかなり入れ込んだ人が
プロデュースしているようです。
72 :
名無しの笛の踊り :02/02/25 00:35
>>71 現代の歌手の中で、昔の歌手の歌い方を継承しているような、
歌手はいるのでしょうか?
昔的な歌唱法ではないかもしれないけど、現代では、
John Mark Ainsleyはなかなかの歌手だと思うのですが…
73 :
名無しの笛の踊り :02/02/28 17:51
時代と共にスタイルは変わっていくものです。師弟関係とか演奏家の水準とは別にスタイルの系譜はあります。例えば: Tamagno→Zenatello, de Muro, Scampini→del Monaco、Corelli de Lucia→Folger, Caruso→たくさん,Martinelli, Gigli, (even!) Schipa, Pertile, Lauri-Volpi Lauri-Volpi→Bergonzi Gigli→Tagliavini→Vargas Shipa→Valetti Capoul→Clement→若い頃のOkuda, Simoneau, Affre, Escalais→Vezzani いまCarusoみたいに歌ったら予選で即行アウチでしょう。今後声楽の演奏スタイルが 昔風に戻る可能性はかなりあるとはおもうのですが・・・ >John Mark Ainsleyこの人知りません、教えてください。
74 :
名無しの笛の踊り :02/02/28 23:21
>>71 同じようにして、アコースティック録音期の歌手達の再録音をやってほしいですね。
75 :
名無しの笛の踊り :02/03/03 19:47
John mark ainsley って トーサイ・キネンのマタイ(福音史家)、ロ短調ミサにでていた人のこと?
77 :
名無しの笛の踊り :02/03/06 19:08
コーホー推薦のスレザーク、ほんとにいいのかい? CDだったらどれでしょうか?
78 :
名無しの笛の踊り :02/03/07 00:14
>>77 素晴らしい。priser,pearl等からでてるよ。
特に、liedがイイ。
79 :
名無しの笛の踊り :02/03/07 16:52
Leo Slezak, 彼は非常に興味深い演奏家です。 オペラもMozartからWagnerまでよくこなし、さらに先の人の指摘どおり 歌曲もこなした人です。似たような人にTauberやJadlowkerがいますが Slezakの輝かしい高音域は他の歌手の追従を許さないものがあります。 個人的には気さくな人物だったようですが小学校を放校になったり財産を無く したりと苦労人だったようです。Preiserの2CDのLiedもよかったがあれは Slezakが50歳を過ぎてからの録音です。Pearlの2CDが良いでしょう。 RichardStraussなどもよかったです。無論演奏には当たり外れがあるのですが、 MeyerbeerなどGrandOpera関係ではまあ,はずれは無いです。またNarcisticな 歌曲ははまず間違いはなくよいです。彼のSiegfriedはまずい。 私はかれのLoeweのTom der Reimer(acoustic)などいろいろ所持していますが 貴重なものです。
80 :
名無しの笛の踊り :02/03/07 16:52
>74. ええ、今まで幾つかの録音がリメークされてきました。 まずアコースチックから電気録音、VictorではCarusoとTetrazzini, OdeonではTauber/Lotte Lehmannが再録音されています。 効果は一長一短で再録音で声が遠くなる感じです(この前倒産したNimbus のシリーズみたいに)。 やはりCarusoはいじくって見たくなる声です。 ところでCorolatura技法ではCarusoは実はしっかりしているのです。 彼のネモリーノとかマントバ公爵のレコードにみられます。 彼の同世代のBonciやAnselmiよりも良い、ConstantinoやClement よりも良い。私はDeLuciaの右に出る位に評価しています。 後のSchipaより安心できますし、この点ではGigliは論外です。
81 :
名無しの笛の踊り :02/03/09 19:40
「ファン達」頼む! 倉庫にやらんでくれ。
82 :
名無しの笛の踊り :02/03/09 20:37
日本の歌手だと湯山光三郎、内本実が面白い。 勿論、藤原良江、奥田良三、田谷力三も素晴らしい。
83 :
名無しの笛の踊り :02/03/11 23:05
;;
84 :
名無しの笛の踊り :02/03/12 23:06
82に禿胴 奥田良三の「海ゆかば」は絶品、藤原義江は曲によりけりですが・・・ 女性歌手では川崎静子がよい
85 :
名無しの笛の踊り :02/03/12 23:55
86 :
名無しの笛の踊り :02/03/13 22:23
↑ニンバス、まだやってるの?
87 :
名無しの笛の踊り :02/03/13 22:26
ここで取り上げられているような歌手について書かれている書籍は
どのようなものがありますか?(ドナルドキーン、あらえびす以外で)
できれば日本語で読めるようなものがいいんですが。
もしくは日本語サイトでもいいので教えて下さいませ。
>>25 は充実してますが、英語に弱いもんで。
89 :
名無しの笛の踊り :02/03/18 00:02
>>88 春秋社から出てる、千倉八郎著の
「名歌手があなたに〜」なんか良いと思うよん。
確か千円くらい?だった。
あげとく
>89 そりゃ初めて知りましたです。 ありがとう。
92 :
名無しさん :02/03/22 04:47 ID:F4FtzRfW
>>88 英語で書かれたものにも広げてみると
どのようなものがありますか?
あげ
>>91 「ショーンバーグの音楽批評」
みすず書房 ショーンバーグ著
現在絶版なので図書館などで。
95 :
名無しの笛の踊り :02/03/25 22:55 ID:TtyXDVJw
88に便乗。 どうしても国内本だと限界がある。 (「プリマ・ドンナの歴史」は逆に限定的) 録音で聴ける辺りからの歌手論みたいな本が希望だけど、 3大テノールばかりの日本じゃそんな本売れないもんね。 このスレだって興味ある人なんて数人だろうし・・
a
ロラン・マンシニ著 海老沢敏訳 「歌唱芸術」白水社クセジュ文庫
98 :
名無しの笛の踊り :02/03/27 16:29 ID:17zfEi7k
Adelina Patti, 1843年の生まれでレコードに残った演奏家としては古参の方です。 というかあのレコード嫌いのPattiが録音をすること自体が レコード産業の発展の象徴ですらあった人です。 無論Pattiは1890年ごろBettiniに当時の旦那のNicoliniと 蝋管に録音した様子ですがこれは未だ発見されていない。 彼女の別荘でのGTの録音が1905―6年で レコード産業は余りに若く、Pattiは余りに老いた、 などとよく言われます。 1890年当時既にPattiの声の衰えは知られており彼女の全盛期を レコードで聴くのはどだい無理な相談です。 注意深く聴くとstaccatoをかけるような出だしの音、 これはのちのTetrazziniを思わせるものです。 高音から低音にかけてよく繋がった輝かしい声であった事が伺えます。 1905年には低音域は大分やられていますが。 以前Pattiのものといはれた蝋管はKorsoff(だよな)の演奏でした。
99 :
名無しの笛の踊り :02/03/27 16:48 ID:17zfEi7k
久々に書き込めたのでもう少し、 参考文献:それぞれの演奏家の伝記がある程度役に立ちます。 しかし演奏家によっては大袈裟な虚構や誤解は避けられないもので 全面的に信用するわけにはいきません(TetrazziniやCalveの自伝)。 役に立つとおもはれるのはRosa Ponselleの自伝とinterviews、 SergeiLevikの自伝(彼自身バリトン歌手でした)、これはロシヤの 演奏家がメインです。現存する作家ですとJ.B.Steanの一連の著作がよい。 M Scottの2巻の著作もよかった。 収集家の著作は往々にして歪んだ思い入れやとんでもない過大評価、 過小評価をやらかすことがあるので注意すべきです(私も自戒をこめて)。 よく引用されるLauri−Volpiもよいといわれますが(彼は弁護士でも あり文才もあったといいます)私は原典に当たっていないので断定 できません、よい著作のようですが。 私も知っている演奏家についてはほどほどにコメントを加えさせても らうことにしています。 P.S.私は田谷のアコウスティックレコードの存在を最近知りました。 力みすぎて声が出ていない印象を受けたのですが。
100!
>>99 詳細、ありがとうございます。
日本でこれだけの内容を即答できる方は本当に限られていると思いますが、
加えてお教え下さいませ。
「Singers of the Century」はvol1から3まで出ていますが、
2・3のpaperback版はないのでしょうか?
「Voices, Singers & Critics」と上記3冊は内容もかなり違うのですか?
また「Lauri−Volpi」が著者の書籍を価格比較サイトも含めて探したのですが、
見つかりません。(この人、フランココレッリの師匠さんですよね)
どなたか詳細ご存知ないでしょうか?
102 :
名無しの笛の踊り :02/04/02 13:02 ID:wT7W2ZbI
reply有難うございます。 >「Singers of the Century」はvol1から3まで出ていますが、 >2・3のpaperback版はないのでしょうか? 私の知る限りすべてハードカバーです。 1996年から順次オペラ雑誌に連載された100人(あまり)の歌手について、 それぞれ5ページほどにまとめたエッセイです。入手できるレコード、CDに ついても巻末にコンパクトにまとめられている。読みやすいものです。 彼はGrand Traditionという600ページ余りの大著もあり、これは時代順に 声楽家を綿密にレビューするかたちで、興味のある人には面白いはずです。 >「Voices, Singers & Critics」と上記3冊は内容もかなり違うのですか? これはSteaneの書き物をいろいろ集めたもので、例えばBattistiniの所は EMIのBattistini全集の小冊子をそのまま使っているようです。今赴任先 にて手元にない(Singers of the Century、vol3のみ手元にあります) ので正確ではないですが、二(or 3)部構成だったはずです。 >また「Lauri−Volpi」が著者の書籍を価格比較サイトも含めて探したのですが、 Voce Paralell (right spell ?)という本でSteaneがよく引用するものです。 あとGerald MooreのAm I too loud ?という本がありこれも彼の伴奏した演奏家 (Chaliapin, McCormack. Dawson,etc)について記載がありました。私は立ち読 みで済ませましたが・・ Michael ScottはCarusoの伝記、Record of Singing Vols 1 and 2があります。 Record of Singing Vols 1 and 2は演奏家の写真集にもなっておりきれいな本 です。私はこの本で英語を学びましたのでこの2冊と英和辞典は真っ黒になっ てしまいました(藁。 私の声楽家の写真コレクションも最近大部になってきましたが・・・ ま、私が引退したあかつきには図譜、エッセイとして纏めたい誘惑もあります。
詳細ご返答、有難うございますです・・ 信じてもらえました?今後ともよろしくお願いいたします。
104 :
:02/04/13 22:10 ID:???
勘違いのようですね。 ところで、別のところで紹介されていた BLYTH "OPERA ON RECORD"volume1-3 こちらはバラでもそれなりの値段がついていますね。 本国でも増刷されないのでしょうか?
105 :
名無しの笛の踊り :02/04/16 17:46 ID:SX37oCDs
Alan BLYTH "OPERA ON RECORD"volume1-3 これはオペラ作品毎に古いレコードから1980年代までの録音を縦断的にレヴュー したもので、もう一つSongs on record という2巻本もありました。 ともに現在は入手は易しくないようです。私はこれら5冊みな持っています。 なにせ今は赴任先で重労働させられており実家でじっくり見直すこともままなら ない状態です。 日本語のあらゑびすの「珍品レコード」も面白い本ですが入手は難しいでしょう、 1941年頃出版されたもので、市価に比べ情報は余りに少ないと思います。 Bauerのリストの方が役に立つのではないでしょうか。
106 :
名無しの笛の踊り :02/04/16 17:54 ID:SX37oCDs
今日はついでにTetrazziniの話をしましょう。 Louisaが有名ですがその姉のElviraというのがいます。 これは数年前に出たTetrazzini伝にも記載されていますが私も何枚か 所持しています。LouisaのZonophoneの録音をイメージすると近いと 思います。 声も技術もLouisaには及ばないが声質はやはり似ているのです。 Louisaの軽い、管楽器を鳴らすような純粋な音はかなり近い。 Mimiのアリヤがよくできた録音でしょうか。
107 :
101 :02/04/18 23:31 ID:???
>>105 有難うございます。BLYTHは古本でも高いですね。改訂版でないかなぁ・・
ところで「Bauer」とは? 著者名? 書籍名ですか?
>>106 Tetrazziniが姉妹だったなんて・・とても好きな歌手です。
「栄光のオペラ歌手を聴く」(音友)出ました。
日本語で読める内容ではかなり充実してますね。
106さんのような方がホンキでお書きになったら
すごく濃い内容になりそうですね。
108GET すいません・・・修行中の身なので板汚し、勘弁してくださいぃいぃい(T0T)
109 :
名無しの笛の踊り :02/04/22 23:56 ID:k66aPloA
・
110 :
名無しの笛の踊り :02/04/23 00:59 ID:wcEO4PpA
>>107 栄光のオペラ歌手、今日入手しました。 この手の本では一番充実してます。 (まだ読みかけ) 数年前、山崎浩太郎氏が本を出す、と聞き、 とても楽しみにしてました。 (レコ芸質問コーナにいつ出るの、と問い合わせをしたけど 取り上げられなかった) もしかしたら、と思ったけど1章だけでしたね。 しばらく楽しめそう。
111 :
名無しの笛の踊り :02/04/25 18:14 ID:zCRiqPMs
>>ところで「Bauer」とは? 著者名? 書籍名ですか? これは1948年くらいに出た書籍です。現在手元にないので彼のファーストネーム を忘れましたが(RobertかHarold?)、Bauer自身は稀代のレコード蒐集家で、 第二次大戦で大半のコレクションを失ったにもかかわらず戦後再び蒐集を開始 した人です.記憶に違いがなければナチスに反抗したとのことで目の前で大量 のレコードを破壊されるという憂き目にあったようです.1898年から1908年まで の主に声楽レコードについて演奏家順に包括的にまとめた本です。近年はさらに 完璧な会社別のカタログリストが出版されています。Bauerに協力したMoranが 主催しているようです。 Jean de ReszkeのFonotipiaもBauerに初めて記載 されたものです. 無論Bauerのリストに無いから珍しいレコードだということにはなりません. 例えば私はFerruccio Gianniniの7 inchのレコードも何枚か所持しており ますがBauerに記載の無いものもあります. >>「栄光のオペラ歌手を聴く」(音友)出ました 面白い本ですね.参考になりました. 幾人か重要な演奏家が抜けておりますが、各演奏家についてさらに掘り下げて もらうとありがたかった。
112 :
107 :02/04/26 01:09 ID:???
>>111 毎度ながら詳細解説、有難うございます。
「栄光の〜」については同様の感想です。(次回は是非ご自身で執筆を)
例のファン達による掲示板でフランコ氏が出版事情を述べておられますね。
大幅に紙面を削られ、名前の羅列に終わってしまった内容で
執筆者の皆さんも満足しているはずないでしょう。
確かに苦しい事情の音友がよくこのようなコアな内容の書籍を出したと思います。
しかしマーケターの端くれとして見れば、あまりに中途半端過ぎ、
編集戦略としては明らかに失敗だと思います。
店頭に出て飛びついたような人ならたとえ紙面が増え単価が上がっても、
4000円台までならならほとんど問題なく買っていたでしょう。
ターゲットがコアならコアな充実内容にすべきでしたね。
購買力が低い十代が対象でもないですし、
この分野は和書では枯渇していた情報ですから。
私は20代ですが上記で紹介されている洋書以上のものを期待していたのは
私だけではないと思います。
(あらえびす氏のあれだけ古い、しかも表層的な内容でもこの現代で通用するくらいですから)
結論:早々と改訂詳細増強版を出すべし。
ついでにあらえびすが扱ったような歌手・演奏家を
より深く掘り下げた別冊で出すべし。(ただしあんな浅薄内容なら、もう通用しませんよ)
それにしても執筆者の世代交代、下克上、構造改革が
評論界においていい方向に向かっているようです。
やっぱりその程度の内容だったのか…
114 :
:02/04/28 22:32 ID:???
>>113 悪いのは編集者。著者選定は適材適所だと思うよ。
ところで今日夕方のNHK・FMを車の中で聴いてたんだが、
演奏曲ごとに虚しいこじつけコメントをムリヤリのたまう番組だった。
どんなバカかと思ったら「モロ意思鎖痴汚」なる男だという。
(モノ書き?どんな文章書いてるか、「ムラ」の立場も知らんが)
黒キョンだけでないのね。NHKが使うヴァカって。
吉田翁のような恥と慎みを持っていれば、
いちいちあんな幼稚極まりない発言も出てこないだろうに。
参考文献載せて欲しかった。
マコ―マックが載ってないのは何故?
>>115 禿同!!
音友さん、これだけニーズがあるってこと。手抜きは逝けないよ。
112さんの言う通り、増補大改訂版を早く出そうね。
あのままじゃ、人物名羅列だもんね。
折角の優秀著者陣がかわいそう。
もう「これ一枚あればほかのCDは要らないといえよう」
などと言ってるような人の時代は終わったといえよう、ってこと?
118 :
名無しの笛の踊り :02/05/02 05:20 ID:UYz9iXK2
『栄光のオペラ歌手を聴く』、それでもかなり満足しました。 確かにマコーマックやオリーヴたんとかイレーネ・ミンギー二・ カッターネオ辺りの名前が抜けてて少し寂しいものがありましたが、 まあ大体の名前は網羅してるし、歌手名羅列に過ぎないってのもまあ 俯瞰的な視点でオペラの演奏(唱)史を語ってみましたって事で、 後はあれに記された名前を頼りにCDを検索して聴きゃええかなと。 まあ出来れば同じボリュームのものが4巻くらいあって、それぞれ ソプラノ編、テノール編、女声低声歌手編、男性低声歌手編みたいに 分けられたものが出版されたら言う事ないんですが…。それでもまあ 勉強にはなりました。 ところで皆様、やっぱり『ハロルド・ウェイン・コレクション』は 全組買うべきなんでしょうか?貧乏なのでSP蒐集は無理かなと。
>>118 最近『ハロルド・ウェイン・コレクション』見ないんだけど。
でも、この本ヲタを対象とはして無いだろ。
121 :
sage :02/05/04 01:14 ID:62ysuF4E
BS2でシエピのドン・ジョバンニやってます
BS見れないよ。ぐやじ〜アゲ。
昔のバス歌手でコロラトゥーラ(!?)を得意とした人がいて ソプラノ歌手にも影響を与え云々、という記述を読んだことがあります。 名前を失念してしまいましたが、どなたかご存知ありませんか?
126 :
124 :02/05/07 22:15 ID:qImZLfLw
127 :
125 :02/05/07 23:48 ID:???
128 :
126 :02/05/08 06:48 ID:???
129 :
名無しの笛の踊り :02/05/08 13:55 ID:TYSzbqpM
Pol Plancon (cにはひげがつきます)1851 or 1854-1914 スマートな声で装飾技巧は極めて良質です。ThomasのTambour-Majourの歌が有名で 4−5回録音していますが最後の1908年の物は若干声の破綻が聞かれますが よく知られて、かつよくできています。 私はかれのMephistoのSerenade(Gounod)が好きです(1904年のもの)。 60面ほどレコードがあり、大半はVictorです。Zonophoneは私は2枚ほど聞いた ことがあります。 Chaliapin出現のまえのBassのスタイルを知るのには貴重な例です。 Metにいるころ賭博でつかまったりといろいろ話のある人ですが、この手の声は ユニークです。de Reszkeはキャリヤ末期の録音しかないですが、もっと粗雑な 感じに聞こえますし、後のJournetはPlanconの技巧には及びません。あのPinza ですら、Planconのスタイルには及ばない。同世代のNavarriniもPlanconに比べ ると野卑にすら聞こえます。PowerfulというよりはElegantな声で、Maplesonの 円筒レコードから察するに声量も十分あったようです。 しつこいようですが、一応コメントしました。
130 :
. :02/05/09 00:38 ID:???
>>129 いつもながらご丁寧なレス有難うございます。
高音もいいけど中低音も無視できませんね。
age
「Singers of the Century」 vol1から3まで届きました。 頑張って読んでみます。