音楽関連の小説・その他

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11
音楽をメインテーマにした作品、音楽がはしばしに出てくる作品、
なんでもござれ。マターリといきましょう。
2名無しの笛の踊り:02/01/10 23:55
超優良スレの予感・・・
3名無しの笛の踊り:02/01/10 23:59
大御所すぎてあまり語られない、
ロマン=ロラン「ジャン・クリストフ」はどうだ?
主人公のモデルはむろんベートーヴェン。
非常に感動するが微妙に笑ってしまう。
4名無しの笛の踊り:02/01/11 00:03
昔スレがあったが、「オルガニスト」は?
5名無しの笛の踊り:02/01/11 00:17
クラシック書籍棚に置いてあるような、「小説・○○○(作曲家の名前)」
とかはカスばっか。
6名無しの笛の踊り:02/01/11 00:25
昔読んだマンのブッデンブローク家の人々の中で、少年がヴァイオリン
弾くシーンがあったけど、なぜか妙に印象に残ってる。
「ドクトル・ファウストゥス」は、音楽論が展開されるんでしたっけ?
7名無しの笛の踊り:02/01/11 00:38
ヘルマン・ヘッセ「荒野のおおかみ」ってどうですか?
おいら結構好きなんですけど。。。
主人公のハリーはモーツァルトの音楽(とりわけ「魔笛」)を
至上のものとしていますが、これは作者の好みそのままでしょうね。

ヘッセの後期作品はヒッピーたちに支持されて、その後の音楽シーンに
影響を及ぼしました。
「ステッペン・ウルフ」は言うに及ばず、おいらの好きなプログレの
「イエス」もそうです(特に詩集「危機」などから)

>>6
そうですね、天才的な作曲家を回想する話ですよね、たしか。
すごく難しい音楽談義が出てきたのを覚えています。
8名無しの笛の踊り:02/01/11 00:45
『ショパンの位置から』藤本ひとみ著(集英社コバルトシリーズ)
音楽を趣味でやっている人もプロでやっている人もぜひ一読を。
考えさせられるもの多数あり。
9名無しの笛の踊り:02/01/11 00:51
やっぱ松本清張の「砂の器」だな。
あの素っ頓狂なトリックは強烈の一語だわなマジで(藁
10名無しの笛の踊り:02/01/11 00:54
>>9 当時つきあってた彼女と銀座でみて号泣しましたが何か?
11名無しの笛の踊り:02/01/11 00:59
>>7
なんかコリン・ウィルソンの「賢者の石」と並ぶくらいの
影響力があったようですね。
残念ながら読んでないんですよ。「車輪の下」しか知らないです。
感動したことは感動したんですが、当時はどちらかというと
世紀末やらオカルトじみたものに惹かれていたものですから。
「春の嵐」?も音楽つながりですか?
12名無しの笛の踊り:02/01/11 03:40
>11
「春の嵐」は実に感動的な作品ですよ。ヘッセ自身がバイオリンを
やってましたからね、彼の著作には音楽が登場するものがやはり
多いですね。
「車輪の下」ではハイルナー少年がバイオリンを弾きますし、
「青春は美わし」のヘルマンさんもバイオリンを弾きます。

>5
小説ベートーヴェンとかパガニーニとか色々読みました。
あれはほとんど伝記ですよね。とりたてて否定も肯定もしませんが、
実在の人物の生涯をそのまま話にしたのと、完全な小説とでは
必然的に面白味が違ってくるはずではないでしょうか・・・

そう言えばロマン・ロランもベートーヴェンの生涯を書いていますよね。
13名無しの笛の踊り:02/01/11 03:48
惑星P-13の秘密
14名無しの笛の踊り:02/01/11 04:08
>7,11,12
ヘッセ最後の長編「ガラス玉演戯」には、古楽復興初期の様子が反映されている。
当時の古楽の中心地、バーゼルと深い関わりがあったことが影響していると思われる。
15名無しの笛の踊り:02/01/11 16:02
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」

「譜をめくりながら弾いては考え考えては弾き一生けん命しまいまで行くと
またはじめからなんべんもなんべんもごうごうごうごう弾きつづけました。
夜中もとうにすぎてしまいはもうじぶんが弾いているのかもわからないようになって
顔もまっ赤になり眼もまるで血走ってとても物凄い顔つきになりいまにも
倒れるかと思うように見えました。」

最近、あらためて読み直して感動。
ところで、「印度の虎狩り」っていう曲が出てくるけど、出典はあるのかな?
16名無しの笛の踊り:02/01/11 22:15
賢治たんはベト好きだよね。
彼が所有してた運命のレコードとやらををTV番組で聴いた。
もうむちゃくちゃな音なんだよね。ダイソーの100円CDの5万倍くらい酷い音(w
本当に文字通り「ごうごうごうごう」という感じ。
でも、こんなレコード聴いてベトに憧れたんだと思ったら感動したよ。
17名無しの笛の踊り:02/01/12 21:19
age
18名無しの笛の踊り:02/01/12 23:32
良スレあげ
19名無しの笛の踊り:02/01/13 08:34
村上龍の小説も音楽ネタおおいよね。例えば
「ストレンジデイズ」のカラス、「ライン」のパルシファル
とか。
20クンドリ:02/01/13 10:13
高村薫。
非常に重要な場面で音楽を登場させる。
「リヴィエラを撃て」
大ピアニストでスパイの登場人物、シンクレア。
クライマックスはブラームスの第2コンチェルトの演奏会。

「レディ・ジョーカー」
主人公の刑事がバイオリンをたしなむ。
登場直後、いきなり教会でバッハの無伴奏ソナタを弾く場面が異次元に入り込んだように鮮烈。
21クンドリ:02/01/13 10:18
あと、忘れてならないのが、シェーンベルクをモデルにした
トーマス・マン「ファウスト博士」。
悪魔に魂を売り、十二音音楽を生み出した作曲家を主人公にし、
ファシズムの台頭をからめたマン屈指の傑作。
クラシックの知識の有無で読解度に大差が出るので、日本ではあまり売れてませんが。
227:02/01/13 11:41
>>11
ヘッセは「一粒で二度おいしい」作家です。
前期と後期とでは作風が別人のように違っています。
どちらかと言うと、おいらは「デミアン」以降の作品が好きですが、
「車輪の下」や「春の嵐」も素晴らしいです(ゲルトルートたん萌え〜)

>>9
ハゲドー!
○○○を使って人を殺すなんてスゴすぎです(実際に出来るんでしょうか)
映画とはまた違う面白さが原作にはありますね。

ミステリーつながりでもうひとつ。
ヴァン・ダイン「カナリア殺人事件」の最後の方に
ベートーヴェン第五交響曲第二楽章の話が出てきます。
「ベートーヴェンの作品のなかで最も完成されたアンダンテである、云々」と
書かれているのを見て、当時リアル厨房だったおいらは妙に感心してしまい、
どんな曲だろうかと、友だちの家で「運命」を聴かせてもらった覚えがあります。

ヴァン・ダインのペダントリーは間違いが散見されて、かならずしも
当てになりませんが、厨房の頃ってウンチク読むのがうれしくて楽しくて
しょうがない時期ですから、おいら夢中で読みながら
ふんふん感心していました(笑
23名無しの笛の踊り:02/01/14 21:22
age
24名無しの笛の踊り:02/01/15 00:33
なんでフジミがでないんだ? 不思議……
25名無しの笛の踊り:02/01/15 23:25
>>24
フジミって何?誰の作品?
26名無しの笛の踊り:02/01/15 23:57
>>22
そういえば
題名は忘れたけど指揮者が「運命」を振り始めた途端
爆殺されるというド派手な推理小説があったよ、たしか。
27名無しの笛の踊り:02/01/16 00:00
>>26
『運命殺人事件』じゃなかったっけ?
2826
>>27
そうそう
そんな感じの題名だったよ。