コードを作った人

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635通りすがりで恐縮です・・
スレを私は全部読んだわけではないのですが、私が知る得る知識の範囲内でイコー
ル氏の積年の疑問に答えるべく私見を述べさせて頂く。誤解があったら御容赦を。

 ジャズミュージックにおける理論云々ですが、本来ジャズ演奏の実践において
ジャズ理論は後から解釈づけられるものであり、ジャズ歴史において理論が先行
したことは事実はないのです。帝王マイルスデイビスのモード奏法も然りです。
 最先端ジャズミュージック云々において、貴君は甚だ誤解をしていると見受け
られる。最先端のジャズミュージックを従来の和声理論で論じる愚行は、誰も試
みてはいないという事実である。ましてそれらを解説できるような理論書もいま
だ出版されていないと思われる。もはや一部のジャズミュージックはローマ数字
での和声機能の解析は不可能である。
 結論を言いますと、理論書や理論家の分析能力が最新のジャズミュージックに
追いついていないのだと申すより他はないという事です。貴君がここで提示して
いるような機能概念の超越はすでに、演奏の形で具現化されている、という事実
にもっと目を向けた方がよろしいのではないでのしょうか。最先端のジャズミュー
ジック演奏家たちは、貴君の指摘しているような和声概念の合理性かつ矛盾点を
超越して、全く新しい音楽理論を試みながら音楽を制作しているのです。それら
の試みは、10、20年後に理論書となって、また若い人たちにジャズ音楽の進むべき
道を示してくれるのではないのでしょうか。小生の趣意をご理解頂けたでしょうか。