オスピー

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9名無しさん@そうだ選挙にいこう
彼の演奏は十分練り込まれたひとつの楽曲として完成されていて、
凡庸なセッションピアニストとは一線を画している。
イントロ、アドリブ、エンディングのすべての部分が事前の綿密な打ちあわせと
リハーサルに裏うちされた、流麗で華やかなフレーズとキメの集合で
構成されており、それらがバラバラになることなく自然で大きな流れを作っている。その構成力には圧倒される。

事前に何も準備することなく、その場でアドリブを作っていく、というスタイルも
ある。ナルシストなピアノトリオで特に多い。しかしプロの演奏家としてそういう
態度はいかがなものだろうか。

彼はジャズの本質はアドリブにあることは十分理解していると同時にその限界も
感じているのだと思う。だから幾分予定調和的になるのを恐れず、アドリブを
コントロールし、確実に大円団へ導くための準備を欠かさないのだ。

映画でいうと、ハリウッドのA級娯楽超大作のような感じ。