【いーぐる】後藤雅洋 Part7【THINK嫁】

あなたは口さえ開けばソープランド、ソープランドって、それっきゃ言わないのね。頭の中はそのことでいっぱいなんでしょうね。

あなたはさ、他に何もすることがないからいつもいつもエッチなソープランドのことばっか考えちゃうのよ。何か趣味で持てばいいのよ。

仕事とお酒だけなんでしょ。それじゃあ人生が虚しいわよ。え、ジャズ鑑賞？だめだめ、そういうインドアなのは。もっと外に出て開放的

にならなくちゃ。例えばさ、ゴルフを始めるとか、軽い山登りをするとか、車を買ってドライブに行くとかさ、色々とあるじゃないの。

仕事を夢中でやっているのは偉いと思うけれど、ストレス解消のお酒は一軒目の焼き鳥屋程度にしておけばいいのよ。こうして酔っ払って

スナックに来ちゃあママを捕まえて　「ママはボインだな」　だの　「ソープランドに行って来たぜ」　だのクダを巻いているばっかり

じゃあねえ。もちろん、男の人がソープランドに行くことは全く問題ないわよ。男なんだからそういう場所に行く欲望があるのが当然よね。

でもさ、せいぜい月に一回、お給料が出たら行くとかさ、メリハリをつけなきゃ。あなたみたいに毎週行っているなんてお金もかかるし奥さん

が可哀想だわ。え、だったらママが俺の愛人になってくれ、ですって？何言ってんのよ。もう酔っ払っているのね。しょっちゅう私のオッパイ

触っているじゃない。ホテルに行ったこともあるわよね。その程度で我慢しなさい。あなたには奥さんがいるのよ。お子さんのことも考えなさいよ。

お父さんがソープ狂いでその上スナックのママを愛人にしているなんて家族が可哀想だわ。ねえ、今度一緒に山登りに行きましょうよ。でさ、帰りに

温泉でも寄って一緒にお風呂に入りましょう、ね。こんな色仕掛けでもしないとあなたって自分から動こうとしないんですもの。お望みならばそのまま

ホテルに寄ってもいいのよ。それであなたが山登りに開眼してくれたら言うことないわ。それから徐々に色んな趣味に手を染めて行けばいいのよ、ね。

とにかくみっともないからよそのお店に行ってソープランド、ソープランドって騒がないでちょうだいね。私はあなたの味方よ。あなたって優しくていい人

だから。じゃあ今度の日曜日に一緒に山に行きましょう。