265 :
253:
読売ランドのギル・エバンス開演前のJacoのソロ・パフォーマンスについて
補足しますが、文字通り開演前=まだ客が会場入りしてる時間に勝手にステージ
に上がって、勝手にベースアンプのボリュームを上げてベースソロをやり始めた
というもので、もちろんプログラムにはないし、止めるに止めれずに遠巻きに
してたスタッフの雰囲気からは決して歓迎しているようには見えませんでした。
ある意味、ワンパクというかパンクというかカッコイイわけですが、別の意味
ではエゴ丸出しの子供じみた行為というかカッコわるいとも言えると思います。
かんじんのソロ演奏の内容はどうだったかと言うと、ジャコ・フレーズのオン
パレードで「バードランド」のイントロのハーモニクスまで弾くサービスぶり
でしたが、全部聴いたことあるフレーズというか、ジャコ・ファンが楽器店で
ベースの試奏をしてジャコのフレーズを得意げに弾きまくる様子にも似ていて
まあでも本人が弾いているのだから非常に珍しいパフォーマンスが見れて得した
感は充分にありましたが、あの全盛期の高貴な精神というかベースという楽器の
可能性を高めたバチュオーゾのような演奏の面影は残念ながら無かったです。
266 :
253:02/10/28 01:40 ID:???
続きです(長すぎて一度にUPできなかった…)。
でも私が感じた悲しみというのは、そういう私のようなファンの過度な期待に
はもう応えてくれない(応えられない)Jacoにがっかりした、という事では
なくて、そのステージ上の異常な姿と、なんか邪悪なオーラというか別の意味で
近寄り難い雰囲気をピリピリ出しまくる壊れてしまったJacoの姿を見てしまって
あぁ・・・と思いました。ステージ上のJacoは、顔にはまるでインディアンの
ペインティングのような赤青黄色のラインが描かれていて(カラーテープを貼って
いたようです)眼はとんがってイッちゃっていたし、もしかしたらコカインなどを
摂取されていたのではないか…、と後になってみて思ったりもしましたが、そん時
は、その穏やかならぬイデタチにコワイものを感じました。
開演前のハプニングだったので会場のPA装置からは音は出ておらず、その為か
アンプのボリュームをめちゃめちゃ上げていて音が歪んでいるうえにディストー
ションをかけたりもするので、ベースが怒っているみたいな音だったし、本人も
怒っているような顔だし、変な化粧はしてるし、本当にもうJacoは狂っちゃった
んだ・・・て思ったです。
やっぱり人それぞれですね。当時、ジャコの奇行が音楽誌に取り上げられたりして
「なんかやるぞ」的に私たちも妙な期待をしてたのは確かなのですが、ギルのおまけ
であることを理解したうえでのファンサービスだと思ってました。
おまけという形ででも必要としているファンに答えようとした彼特有の誠意として
皆が知ってるジャコフレーズの連発だったとおもってます。
実際、そのジャコにインスパイアされカシオペアのコピーバンドをやめて、ドナリ―
のコピーをするため引きこもりになった後輩が一人と、テナーをやめてジャズベース
を買ってきた友人が一人いるんですよ<wa
ジャコはファンが大好きなんです。ワードオブマウスバンドでの厚生年金でも、
突然、二階席にやってきて、皆で一緒に歌ったり、「ついてこい」みたいなことを
言って一階に皆を連れて行こうとしたり。プロレスラーみたいなセキュリテイに止められちゃったけど。