【ニコラス・ケイジ】ノウイング【KNOWING】

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381名無シネマ@上映中
もうひとつ、特筆すべきことがありますよ。

この映画、冒頭で、物事は偶然なのか決定論か講義してましたよね。
ケイジはすべて偶然だと考えており、
だから、決定論的に未来を予知してる数字メモに驚いていた。

で、このネタはこれで終わりなんですよー。
ケイジは、事故現場で誰か人を救って、決定論を否定するでもない。
決定論は変えられないという現実にガッカリするだけ。
「人間の意志で物事を変えるなんてことはできない」ってこの監督は言い切ってるんです。

そんな夢も希望も無いことを言われてどうでしょうか?

ただひとつ、「家族と和解することは自分の意思で決められる」とだけ語ってるだけです。
そんなのは言われなくても出来ますよ。
でも、大事件や太陽フレアとかの大きな出来事については、人間の力ではどうにもできないんですよ、という話。
それでも、人間なら、勇気と英知で危機を乗り越えようとする、というのが常道でしょう。
今回はそれが一切ありません。
リアルといえばリアルなんですが、宇宙人が出てくるから一方でリアルさが喪失するというアンバランスさがしっくりこない。