【木村大作】 劒岳 点の記 【初監督作品】

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436名無シネマ@上映中
>>385
>登頂するところのシーンがなかったが、どういう意図があったのだろうか。
意図ではない。
ストーリーで、頂上に詰めていくルートは、雪渓をたどって三ノ沢から北方稜線に取り付き、
南下して劔山頂に至ることになっている。
ところが、このルートは、岩登りの熟達者でなければ通過困難。現代でもマジで危険な道だ。
つまり、頂上に至るルートを実際に役者が歩くことは、その登山技量からいって出来なかった。
そこで、
・いったん、誰が一番に登頂するかもめた映像のあと、突然フリーズして、
・山頂の映像(これは本物の山頂でのロケ。ただし、山頂には祠があるが、どけてある)
という苦肉の構成になっている。

山岳ロケというが、エンドマークの後に出るスタッフの一覧を見ると、ヘリ会社が多数。
つまり、役者は、ヘリで撮影機材とともに山の中腹や上まで運ばれ、そこで演技と撮影、
そして戻るということを繰り返していたのだろう。
だから、映画に出てくる登山現場は飛び飛びで、継続的に一つのルートを詰めるように構成
されていない。
CGは使わなかったにせよ、近代技術は多用したということだ。