【佐藤浩市】 誰も守ってくれない 【志田未来】

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390takariyaotaijisu
試写会で見させてもらったが、あまりにも気分が悪く、何から書いたら良いのか分からない。
ネタばれ度も大きいので未見の方は注意して読んでください。
まず、被害者の家族は 観ない方がいいと思う。
冒頭のシーン、学校で友達や彼氏と楽しそうに過ごすシーンから突然、凶悪犯罪の加害者の妹という立場になる。
警察がドカドカと上がりこんできて、生活は一変する。自宅に押し寄せるマスコミ、罵声を浴びせる付近住民。
犯人の家族というだけで批難を受ける立場に。私も最初は加害者の妹を可哀そうだと思って観ていた。

しかし、ストーリーが進むにつれ、少しずつ疑問を感じてきた。

加害者の家族が、特に妹が、あまりにもひどすぎる。
確かに、罪を犯したのは兄かもしれない。妹は、悪いことはしていないかもしれない。
それでも。同じ血を分けた兄が幼い二人の姉妹の命を奪ったのだ。

それなのに、何かというと
「私は何も悪いことしてないのに 何で撮られるの!?」「なんでお母さんが死ななきゃいけないの!?」
「警察のせいよ!お母さんを返して!」「私はお母さんも家族も失ったのに刑事さんだけずるい!
 刑事さんだって困ればいい!」
どうやったらそんな神経でいられるのか 理解できない。
自分の兄が、それこそ何の罪もない子供の命を奪ったのに。
それに対してなんの謝罪の気持ちもなく、自分のことばかりを案じている。

そのセリフを聞いたときに 私の心は完全に被害者側になった。
やはり犯罪者の妹は そんな考え方しかできないのかと。

このあたりから 虫唾が走り、吐き気がし、イライラしながらの鑑賞となる。