【河瀬直美】七夜待（ななよまち）【長谷川京子】

>>120
やはりどう見ても低予算。オール海外ロケ、セットなし、作り物なし現地スタッフだからこそ
低予算。
大物カメラマンということだが、ノーライトに近い照明に見られるように、キャストと同じく
少人数で撮影したのがありあり。ドキュメンタリー手法で撮影しているのだから当然かもしれ
ないが、もう少し登場人物を増やすなり回想で人物紹介をするなりしなければ物語が成立しな
いだろう。子供のビデオを見せられている訪問者のよう。
ノンフィクションではないのだからもっとしっかりした筋道を立てるべき。
よほど編集がまずいのかもしれないが、フィルム尺数自体がもともと少なく編集しようがなか
ったのじゃないだろうか。こういう手法をとるのならば完成尺数の5から8倍は取っておくべき
もっとフットワークのよさを作品に生かすべきだったな。
昨年末、パリでは「殯の森」をあちこちで上映していたから、ギャランティー
を度外視してカメラマンは付き合ったのかもしれない。