「み!・・・見えていたんですか中佐・・・!?」
「ハッ!! 嘘をついていたんだ」
ローテーブルに置いたグラスに、立ったままの高い位置からジャックダニエルをつー、っと注いでみせる。
ポケットからもう片方の手を出し、肩をすくめてみせるフランク。目は真っ直ぐチャーリーを見つめている。
「ひどいじゃないですか・・・そんな・・・僕はずっと、中佐は目が見えないものと信じて・・・」
「人を信じるチャァーリィー・シムズ! 感動的で涙が出るな(笑)」
「・・・じゃあ、姪御さんも知っていたんですね!?(怒)」
「いや、あいつは知らん。誰も知らんのだ」