日本以外の観客に楽しんでもらう要素(アクション、ラブストーリー、ファンタジー)を追加するが、
その“精神”は死守する。
リンシュ監督のこの想いに賛同して様々な日本人キャストが集まった。「赤西さんはオーディションで部屋に入ってきた瞬間に決めた。
柴咲さんもだよ。浅野さんは『モンゴル』と『殺し屋1』を観ていたし、
真田さんの場合、俺は『ラストサムライ』よりも『たそがれ清兵衛』の印象が強いんだ。
今回、俺たちは先入観をもたずにキャスティングできる自由があった。
だから田中泯さんは最初は別の役だったけど『あなたは浅野だ』って言ったんだ。
俺でも彼のためなら命をかけて戦うだろう。そのぐらいの存在感があったんだ」。
監督と話していて驚くのは、想像以上に日本の文化に造詣が深く、
映画が完成した現在も通訳やスタッフに質問して、
さらに知識を深めようとしていることだ。
「ハリウッドは世界中の観客に向けてジェネリックなものを見せたがっているけど、
観客はユニークなものを観たいと思っているはずだ」と語る
リンシュ監督の想いに世界の観客はどう応えるのか?
http://cinema.pia.co.jp/news/156344/54748/