加持リョウジ
「マリ、聞こえるか。」
真希波・マリ・イラストリアス
「OK、聞こえるわ。新洞爺丸の船室にいるわ。」
加持リョウジ
「いいか。よく聞け。津波は第二波があと30分後に襲い掛かってくる。
救命ボートだけは絶対に乗るんじゃないぞ。あの大きな津波を
食らったら、救命ボートですらひとたまりもないぞ。」
真希波・マリ・イラストリアス
「えっ!?なんですって?わかったわ!」
新洞爺丸
青函連絡船をリバイバルして作られた大型船。ハイブリッドフェリーであり、車両甲板に鉄道車両、自動車を積み込むことができる。
本来はMADE IN JAPANで作るはずだったが、洞爺丸沈没の記念日に間に合わせるため、造船は北朝鮮において、突貫工事で作られたという。
このため、MADE IN DPRKとなっている。
エンジンは水素原子炉から発生する水蒸気を使う新型の艦本式タービンが使われている。航海速力は38ノット、最高速力は66ノットだという。
船外にある16隻の救命ボートは飾りではなく本物で、しかも、300個の救命筏が用意されている。