【仲村トオル主演】 行きずりの街 【阪本順治監督】

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81名無シネマ@上映中
そもそも、シミタツはこの映画を見る気ない模様。 だから好き勝手できるのだろうな。


2010.10.2
 友人からメールをもらい、今年の東京国際映画祭に『行きずりの街』が出品されていることをはじめて知った。

 じつは先週だったか、映画のポスターも出版社から送られてきた。かみさんが取り出して貼ろうとしたから、あわててやめさせた。
 恥ずかしくて、とても見る気になれないのだ。以後包装紙に入ったままである。

 自分の小説が、べつの作品に生まれ変わったのだから、よろこぶべきことなのかもしれないが、どうしてもそういう気持ちになれない。
 要するに、恥ずかしいのだ。ただそれだけ。自分の書いたものが、活字以外のものになって目の前に差し出されてくるのは、とても正視できないのである。

 小説と映画とは、まったくの別物だと頭では割り切っている。だが自分の書いた台詞を、他人の口を通して聞かされるのは、まるで自分が丸裸にされたみたいで、ものすごく恥ずかしいのである。
 だから今後とも、自分の作品は、見ないつもりだ。原作者としてはいけないことかもしれないが、人はさまざま、ごめんなさいと言うしかない。