ぼくのエリ 200歳の少女

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38名無シネマ@上映中
映画だけ観た人の多くは、あのラストから「ホーカンはオスカーの未来像」と解釈するようだ。
で、「私は監督のメッセージをちゃんと読み取ったぞ!」と有頂天になったり。

観た人によって様々な解釈があること自体は否定しないが、少なくとも「ホーカンも子供の頃、
オスカーと同じようにエリと出逢い…」という想像は間違い。
エリと出逢った時のホーカンは45歳。彼はペドであることがばれて職を逐われた元教師。
映画でははっきり説明されていないが、設定自体に変更はないはずだ。

ペドファイルの描写がタブーのため映画では省かれたんだろうが、結果的にホーカンの自己犠牲的
行為が「無償の愛」みたく見えてしまって……実は下心満々なのにね。
オスカーとエリが初めて本物の友情を育めたのは、オスカーに下心がなかったから。
映画ではホーカンにオスカーの運命を重ねているのではなく、対照的な存在として表現してるんだと
思う。それが前述のペド描写省略のため伝わり難くなっている。