―母なる証明―Mother― ポン・ジュノ/ウォンビン

このエントリーをはてなブックマークに追加
339名無シネマ@上映中
ポン・ジュンはもともと端役まできっちりキャラづけして
その背後の物語まで匂わせるようなタイプだと思う。

足切断の刑事は、足を使う暴力の天罰という意味合いだろう。
田舎の刑事たちはコミカルに描かれてるとはいえ、
知恵遅れの容疑者(こいつにも親の暴力と溺愛という背景があった)
も轢死することだし、あれがないと客は納得しないんじゃないだろうか。
ちなみに元になった実際の事件では、ある容疑者が取り調べ中の暴力で
死亡し、警察は激しい批判に晒されたようだ。

そのまま蹴ると相手に傷跡が残るので靴にクッションを
装着するというアイデアもなかなか面白いし、
そのせいで、刑事のデスクにもう二度と使用されることがない
クッションが残ってるという印象的なシーンも作れた。