人ってものは、いかに感情に流されやすい生き物かというのを考えさせられた映画だった。
それは映画の中の登場人物の感情ではなくて、映画を見てる観客のことでね。
石神がストーカーのようにダンカンを見ている描写の時には
観客は石神に怖いものを感じていながら
その数十分後には観客は石神に共感すらして涙してしまう。
でも実はホームレスを殺しているわけだけど
観客は石神の殺人の行為を良いものをしてしまい、人殺しを悪いと思う気持ちすら起きないのが怖い。
人ってものは、いかに感情に流されやすい生き物かというのを考えさせられた映画だった。
人(一般観客)の持つ価値観なんてものは感情的に操作するのがいかに楽かという映画でもある。
世の中の宗教政治、そして恋愛もまた然り。