どう説得すればいいのか、と。だって、中絶は殺人と聞いて育った子が、殺人はいやだと言うのは当然のことである。どこに住
むの?家賃はいくら?生活費は?電気、ガス、水道、食費、いくらと考えている?出産の費用は?何より、誰がどこで働いて、いくらお金が頂けるの?
この様なことを私は一つ一つ問いつめて行く。 私も11才の少女の出産を取り上げたことがあるが、それはそれは大変であった。本人も、家族も、われ
われ医療者も。産ませ方一つ取っても、本当に大変だった。そのような現実をどう取材しているのか知らないが、映画という娯楽の一つに11才の少女が
出産するという事を取り上げるという。漫画の世界ではなく、よりリアルな映画の中の現実として。実際子どもに手を出すロリコン男達が、こぞって見
に行くのではないかと、気が重い。さそうあきらさんはこのようなことの取材は全くしていないのである。第23話には授乳のシーンがあるがこれは人
体医学的な無理がある。春菜は1カ月も早産になった。早産では乳房の発達も不十分で母乳はしばらくは成人女性でも出にくいのだ。しかも春菜のよう
に10才という低年齢ではすぐに赤ちゃんに母乳を与える乳は出ないのだ。ここにも設定の無理がある。また授乳シーンは春菜は乳房を出さないといけ
ないから性的描写となり児童ポルノになってしまう母乳が出にくかった「14才の母」の未希の設定のほうがはるかに正しいのである。また集団で子供
たちが放課後クラス全員だれも帰らない現象が起きると多くの保護者は心配して大騒ぎになり、捜査に乗り出すだろう。特に夜まで春菜の子供の子守で
、家に帰らない美香の親は事故や事件に巻き込まれた可能性を心配するのだ。学校でも事件や事故に児童が巻き込まれたことを想定する場面が多くある
のに全く場面に描かれていないない。現実と矛盾し過ぎである。学校教育現場をバカにしている矛盾点が多くある。元教師の私から見てもこれは危険な
メッセージということがわかるが、