【原田】クライマーズ・ハイ2【堤】

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66名無シネマ@上映中
テレビ版に比べて映画版のだめなところ
・悠木と息子との確執が映画版ではよくわからない。テレビ版では
「家にろくろく帰ってこないたかが地方紙の記者」と親父を見くびる
息子、その息子をぶち殴る親父というシーンがあったり、そんな親父を
慰めて泣かす幼い妹のシーン(息子に認められない親父の哀しみが伝わる)
があったりで、だからこそ時をへて親子の心がかよったときの感動がある。
・新聞を買いにきた遺族が遺族として観客に紹介されない。テレビ版では、
遺族と確認した悠木が「本当のことを書いてくださいね」との痛切な言葉を受け
事故原因のスクープにのめりこむ起点となる極めて重要なシーンとして示される。
映画では、そのあたりがなんともあやふや。
・テレビ版ではヒリヒリ伝わってきた地方紙記者の屈折、悲哀、すがりついてる
プライドが、映画版ではよく描き出せていない。
・テレビ版の名シーン・ホルモン焼き屋の対決が、映画版では激しく劣化。
あんな小ぎれいな料亭でやるケンカかよ。
映画がテレビに、後出しジャンケンで負けてりゃ世話はない。
というわけで、見ていない人はぜひNHK版を。