松本人志 第一回監督作品「大日本人」 Part29

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5名無シネマ@上映中
673 名無しさん@恐縮です New! 2007/06/03(日) 00:12:17 ID:K1bylSaC0
一体どうしたんだ! 松本人志! 面白くもなんともないじゃないか!
はっきりいって、映画がはじまって、板尾演じる「獣」がでるまで、クスリとも笑えない。
その板尾が出るのは映画が始まって90分も経ってから!
たしかに後半10分は最高に面白い。 きっとこの10分のコントがやりたいがための企画だったんだろうと思う。
  しかし、映画は2時間あるわけです。 たとえ、最後の10分笑えたとしても、残りの90分がグダグダの
グズグズだったら、 観客は退屈して、笑えるものも笑えなくなるんだよ!

その最後の10分は面白いんだけど、結局は「ごっつ」のコントを超えていない。
「どこかで見た松本のコント」の中のひとつなわけです。
 そんな良質なコントも、余分な90分のために、面白さが激減している。
その最後に用意された面白い場面も、あまりに心が冷え切ってしまっているために、少ししか笑えなかった。

そして、カンヌでも「編集に失敗している」と酷評だった編集もひどい。
ダラダラ長いだけで、笑えないし、次の場面にもうまく繋がっていない。 とくに思ったのが、
役人が熱く「命」について語る場面。熱く語る役人の話を途中で「ぶつり」と切る、という構成がなんとなく
笑えそうなのは判るが、次のカットに画面が移っても、上手く音声が切れていなくて、 「わっ」とほんの一瞬役人の
声が残っている。これって、編集ミスだと思うんだけど、いったいなんなのかね?
カットにもセンスの欠片も感じられない。いまどき、「主人公が新幹線に乗る」という一連の場面を説明するのに
「TOKYO STATION」→「東京駅」なんて画面に大写しにして説明するなんて。ダサすぎる。
ほかにも「映画」としての「穴」がありすぎ。コメディ映画であろうと、最低限のストーリーがあって然るべきだろうに、
この映画にあるのはストーリーとはいえず、ただの状況説明にすぎない。

 結局、間延びした脚本と画作りに、誰も忠告できなかったことが、この映画の最大の失敗だと思う。
 映画館で見る価値はありません。残念。