3 :
名無シネマ@上映中:2007/01/30(火) 23:45:46 ID:iOKjfKgP
単館上映でまだ見てない人も多いと思われるので
同監督の「PTU」や「ザ・ミッション 非情の掟」も合わせて語りましょう。
>>4 あらら。監督専用スレがもうあったのか。
だからこの映画の専用スレがなかったのね。
エレクションって、勃起?
>>6 「黒社会」こと「エレクション」は"ELECTION"
勃起はERECTIONだよw
続編はまだ日本の配給は決まってないのかなあ。フィルメックスで見て
痺れたよ…もう当分挽き肉はイイって感じでw
最後ロクが女を殺してるところで、母親猿が子供猿を「見ちゃいけません!」って感じで抱きかかえるのに大笑いした。
一体なんなんだあのショットはw
>>8 猿たち一匹一匹の様子には気付かなかったけど
あのシーンはロクと大Dの争いが
猿山のボス争いと本質的に同じであることを暗喩しているのだと思う。
でもロクがあのシチュエーションで大D夫妻を殺すのは
唐突だし不自然な気がしたけどね。
大Dの性格的にああいうことを言い出すのは
特に意外でもないし
それまで描写されてきたロクの性格からすれば
その場では笑って聞き流して後で手を回す方が自然だと思う。
観客に衝撃を与える点を優先して
物語としての整合性を欠いてしまった感もある。
ロクと大Dを対照的に描くための強調なのだろうけど
大Dの攻撃的で暴力的なキャラクターはちょっとやり過ぎな気がした。
あれじゃ底辺のチンピラだ。
とても会長を狙うクラスの中ボスには見えない。
他の人物の台詞で示される商才があるようにも見えないし。
>9
ロクは面倒見のいいボスで通ってるから、
ディーを消すために手をまわすことはできないんだと思うよ。
それをやると、「あの人は冷酷だ」って思われる。
自分一人で手を下すしかなかったんでしょう。
それにボスの座を手に入れたからこそ、
その地位を独り占めできなくなる、ってことが
本当に怖くなったんじゃないかな。
あとは奪われるだけ、っていうか。
だから冷静さを欠いたんだと思った。
息子の前で人殺しなんて、ディーのブチ切れとはけた違いの
残虐非道な人間ってことになるよね。
>>11 >ロクは面倒見のいいボスで通ってるから、
>ディーを消すために手をまわすことはできないんだと思うよ。
>それをやると、「あの人は冷酷だ」って思われる。
>自分一人で手を下すしかなかったんでしょう。
まあ確かにそうなんだけど
あの時のロクの反応を見ると
そういう冷静な判断の下に行動に出たのではなく
本当に衝動的、本能的に殺したようにしか見えない。
既に事切れた後も大Dの頭を執拗に殴ってたし
(恐らくDが息を吹き返し立ち上がってくる可能性を極度に恐れている)。
ロクに不満を持って大Dにクーデターを持ちかけてきた
メガネの幹部を
二人が協力して潰したエピソードを見ると
ロクが他の幹部に手を回して大Dを消す方策を取っても
おかしくはないように思える。
でもこのやり方は大Dを協力者にする場合は成り立っても
大D自身を消す対象にして
他の幹部を協力者にする場合は成り立たないのかな。
>息子の前で人殺しなんて、ディーのブチ切れとはけた違いの
>残虐非道な人間ってことになるよね。
ディーのブチ切れは
一種の示威行為で相手を威嚇して服従させることが主目的だけど
ロクのブチ切れは相手の抹殺を意味しているからね。
最初四人で釣りしている構図を見て
「どうしてロクには妻がいなくて
ディーには子供がいないんだろう?」と思ったが
「ロクとディーが二人きりになってディーを殺した後妻も殺す」
という状況を作りやすくするための設定だったんだと
見終わった後に納得した。
どちらにも妻子が揃った状態だと
二人きりの状況が作り出しにくくなる上に
妻同士や子供同士が親しくなってかばったりして
係累が殺害しづらくなる。
14 :
11:2007/02/01(木) 23:11:05 ID:g/mfCiAx
>あの時のロクの反応を見ると
> そういう冷静な判断の下に行動に出たのではなく
> 本当に衝動的、本能的に殺したようにしか見えない。
いったん頂点を知ってしまって、
それが脅かされそうだと思ったときに、
ものすごく追いつめられたんだと思ったよ。
上に立つものの弱さというか。
うまく飼いならしたつもりのディーが、
対等になろうとしてきた。
そのときに恐ろしさがひたひたと迫ってきたんじゃないかと。
そしてパニクってキレたんだと思った。
2が楽しみだ!
>>14 ロクにとって本当の孤独と恐怖は
会長になった後に訪れたんでしょうね。
2の予告編、youtubeで見たけど
凍りついた目をしたロクの息子が背後に組員を従えて
焼香(故ディー夫妻の仏事?)をしている場面が一瞬映った。
息子にとっては
親戚(同然)の叔父さん叔母さんを
父親が惨殺する現場を見たわけだから
心が壊れてもおかしくない。
因果な稼業だなぁ。
なんとな、ロクは「闇の奥」のクルツを思い出した。
最初全然画面に出てこないとことか。
17 :
名無シネマ@上映中:2007/02/02(金) 07:12:27 ID:q9O/vfAD
17
>>15 その場面、本編には無いよ。
確かに予告には入ってるけど。
>>18 そうなんですか。
2の本編は未見なんでどうもありがとうございます。
でも、これに限らず本編にないシーンを
予告に入れるってどうなんでしょう。
最終的な編集で削ったのかもしれないけど。
10日以降はキネカ大森か。
行くのがチョイ面倒だ・・・
21 :
名無シネマ@上映中:2007/02/02(金) 22:44:54 ID:8qeCWZa3
ディー夫婦を埋める穴は、あらかじめ掘ってあった。
最初から、釣りの途中で殺そうと思ってた。
殺すタイミングが難しかったが、
二人っきりになって、しかも生意気なことを言い出したので、
殺す踏ん切りつく、良いタイミングだった。
と思ったのだが。
>>21 計画的犯行だったら
わざわざ我が子をその場に同行する理由が分からない。
普通に考えて犯行の障害にしかならないと予想されるし
実際劇中でそういう様子を目撃させたことは
ロクにとって何のメリットにもなってない。
二人きりになるシチュエーション
(ディー妻が小用のため子供を連れ出す)も
殺すきっかけになる会話(他の会の例からディーが提案)も
全部ロク側の誘導じゃなくて偶発的に起こってるし。
>>21 あと、スコップを持ってたことからして
あの穴は事前に掘られていたわけじゃなくて
その場で彫って埋めたんだと思う
(彫っている描写は展開上カットされた)。
衝動的犯罪なら
なぜスコップを都合よく携行していたのかという疑問は残るけどね。
>>19 予告はある程度前もって流すものだし、逆に本編の編集は
公開や映画祭の出品ギリギリまで粘ったりするから、こういう現象は
それほど珍しい事ではなくてハリウッド映画なんかでも結構ある。
でもエレクション2のあのカットは予告編の中でも気になる部分だから
削除されたのは残念ですね。
いずれDVDの特典なんかに収録されないかな?
スコップがそのへんにあったってカットあったよね?
(話変わるがパンフ滝本誠の「その辺にころがってる小道具使用」ワロタ)
ディー妻が子どもを連れ出したのも、本当におしっこだったんじゃなくて、
なんか血なまぐさそうな大人の話になりそうだから
あえて子どもをつれていってくれたんでそ?
なのに親父ときたら…
いつかロクが豹変すると思ってみてたから、
あの夜景ながめてるシーンで突き落とすかとドキドキしてた。
でもあんな子連れで自然の中で力に任せてなんて…
さすが面白い展開だとなんかうれしくなったよw
>>25 >スコップがそのへんにあったってカットあったよね?
それは見落としてました。
しかしそうだとしてもそんなものが都合良く転がってるて状況はry
それともあそこのダムは
元からヤバイ死体の処理にしばしば使われてきた場所だったのかな。
>ディー妻が子どもを連れ出したのも、本当におしっこだったんじゃなくて、
>なんか血なまぐさそうな大人の話になりそうだから
>あえて子どもをつれていってくれたんでそ?
>なのに親父ときたら…
あの奥さんもそれなりにやり手だし
生かしておけば火種になるから殺すしかないわけだけど
悲鳴を上げて逃げ惑う女性を鈍器で何度もぶん殴った上に
絞め殺すてのは何とも残酷ですね。
>>25 >いつかロクが豹変すると思ってみてたから、
>あの夜景ながめてるシーンで突き落とすかとドキドキしてた。
私もあの場面で突き落とす気かもしれないと思って見てました。
好意的な発言をするロクに対し
ディーも「心にもねえこと言うなよ」と
笑いながらだけど言っているから
完全には互いを信頼してないのが見えるし。
でもあの場面であえて殺さず
ディー側が完全に心を許した瞬間に
ロクが豹変して殺す点に残酷さが強調されているのだろうな。
ロクがディーに信号待ちで決断を迫った後、
二人が車から消えてる、みたいな場面あったよね?
あれはどういう意味なんだろう。
>>25 滝本誠のジョニー・トー初心者丸出しの解説が何だか面白かったなw
王天林がかつての有名監督で、香港の名物映画監督である王晶のオヤジ
ってことも分かってなかったし。
でも、黒社会二部作で急速に「落ちた」らしいのが微笑ましい。
そうそう、あそこまで「初心者だ!悪いか!」って感じで書かれると、
微笑ましいよね。
期せずしてジョニー・トーの解説にしっかりなってるし。
最近よく香港映画のパンフに知ったかぶった小説家の解説があったり
するのが「字数のムダ」って気がしてたから、
面白く読めた。
バリー・ウォン父、拘置所でのズボンずりあげ演技が
面白かった…
このごろいつも座ってたり車に乗ってたりする役だったから、
あんなに動けると思ってなかったw
>>28 二人とも消えてるてことで
「和解して共に行動することになった」と示す描写だと思う。
ただ、その前のやり取りから
ディーが車を降りることは死を意味すると観客に思わせているので
不吉な予感を与える効果ももたらしている。
>>30 >最近よく香港映画のパンフに知ったかぶった小説家の解説があったり
例えば?
33 :
30:2007/02/03(土) 21:29:43 ID:yGkZxFe8
いま思いだすのは「インファナルアフェア」の中野翠とか、
「ウインターソング」の横森里香とか。
…よく、って書いちゃったけど、そんなにたくさんでもないかな。
スマソ
>>33 どっちも読んだはずだけど
あんまり印象に残ってないなぁ。
まあ、パンフレットに寄せられた玄人の解説より
素人のブログに書かれた感想の方が
共感できたり面白かったりするのは確かだな。
35 :
名無シネマ@上映中:2007/02/07(水) 17:18:22 ID:KTSlm2IR
すげー映画!!
「ディパーテッド」より100倍面白かったよ。
ぜひ劇場で見るべし!
会社の仕事をサボッてでも行く価値あるよ
でも続編はちゃんと公開してくれるかな〜
36 :
名無シネマ@上映中:2007/02/08(木) 15:09:30 ID:cVdDYvF6
ウン、オモロカッタわ、これ・・
最終日、30人近くお客さんいた
ラストのダムあたりって、空気感が黒沢清の「蛇の道」だっけか、あれに似ていた
ダンカンが打ち解けたと思ったら、岩で撲殺されて
女が逃げるのを哀川翔が物を投げつけて倒れさせたあとに殺すまでを横移動で撮影したりとか
それにしてもサイモンヤムがポロシャツブルゾンのおっさんで完全に黒社会っぽくないなって不意打ちだった
やっと見られた。
ロクは最初から大D殺すつもりでいたんだと思う。
難しいと言われた縄張り拡大を、大Dを利用することで成し遂げたのでもう用は
なくなった。「会長二人」とか言い出すような奴残しておいたら、会のためになら
ないし。
大Dがエキセントリックで目立たないけど、会長になるぐらいの奴なら、大人しい
だけの奴じゃないでしょう。
車椅子姿のロング・ガンが「組織の中で生きていくなら絶対的な権力を握れるよ
うにしろよ」とジミーに言ってたけど、ロクはその通りのことをしたんだと覆う。
レオンカーフェイ
太ったよね
という熟成して崩れた感じ?
昔はもっとシュッとさんの印象だった
>>39 この映画では役作りのために多少太ったんでは。
大Dがガリガリだったらちょっとキャラクターに合わないし。
「長恨歌」だとそうでもないよ。
>>38 いつかは消すつもりでいたかもしれないけど
あの場面のあの状況で殺すために
妻共々釣りに同行させたわけじゃないと思う。
42 :
38:2007/02/13(火) 19:40:04 ID:pM4ohOrI
>>41 すまぬ、前言撤回。
やっぱあのシーンは計画じゃなくて激情だと思いなおした。
なんかエレクション2の方が見せ場多いらしいのだが。サイモン・ヤムと
ルイス・クー意外の登場人物そのまま出るのかしらん?
ダイタウ、トンクン、フェイも出ますよ。でも、2は完全にジミー仔主役。
あと、大陸側のシーンでちらりと出て来た中国の公安捜査官も大活躍w
あの人は「ブレイキング・ニュース」の大陸の殺し屋さんだったひとだな。
44 :
名無シネマ@上映中:2007/02/14(水) 16:31:39 ID:DX0oF5+O
テアトル新宿で大コケ
もしかすると続編はビデオスルーか?
次は題名を変えてやれば・・
例えば「危険な男たち」「新ハードボイルド」「最後の対決」とか・・
それでもいいから劇場でやってほしい
2やらないとわかるんなら輸入DVD買ってしまうんだが。これだって日本
じゃ公開しないと思ってたのに今頃やるしなあ。
キネカ大森で観たときは半分ぐらい埋まってたけど、休日だったからな。
というか休日じゃないと観るの無理な時間。
46 :
名無シネマ@上映中:2007/02/15(木) 14:45:56 ID:ohxsifLq
今年見た映画のなかでは★★★★★!!凄い傑作だ!!
>>39 柔道龍虎房でどんなに責めても立派な紳士って感じで登場してて
誰こいつ?とおもったらレオンカーフェイで驚いた。
梁家輝って、「カーフェイ」なの?「カーファイ」なの?
表記がこっそり変わるから、よくわからない。
(ずっと「カーファイ」だと思ってた)
大阪、はやく行かないとあと1週間です
51 :
名無シネマ@上映中:2007/03/20(火) 00:20:31 ID:F9lwgERc
エレクション2が公開されますように・・・(拝)
2が公開されてついでに1週ぐらい1もやりますように…(放屁)