【仕方ない。】ゲド戦記 第51章【僕が宮崎駿の息子だから】
5 :
名無シネマ@上映中:
ロマンアルバム鈴木Pのインタビューより
吾朗君が僕に「鈴木さん何巻やるつもりなんですか?」って聞いてくるんですよ。
だから「3巻やるつもり」って答えると、「わかりました」って
それから僕が「影との戦い」を入れて欲しいと要望を出した時にも
それをすぐ具体的なシーンにして、シナリオに組み入れてくれるんですね。
最初のシナリオでは冒頭はお城に竜が降って来るシーンから始まる事に
なっていたんですよね。でもそれでは地味だと思ったので、
「もっと派手にしようよ」「竜の共食いなんてどうだろう?」
と僕が口出しちゃいましたね。
やっぱりヒーローがいたらヒロインもいたほうがいい、
ヒロインとして考えた時に第4巻のテルーのキャラクターがよかった、と。
もちろんそれによって原作のストーリーと変わってしまうわけですから、
ずいぶん悩みましたよ。
映画を面白くするために必要だったということです。
「影との戦い」というテーマを3巻のストーリーに挿入しようと
したのは思いつきです。
吾朗君の最初のプロットでは、出ていなかったんですよ。
吾朗監督が「あれをやりたい」「これをやりたい」じゃないんですよ。
作家性とか創作に、むやみにこだわることがない。
そういう意味では「職人監督」といえるかもしれないんです。