黒沢清がどんな偏愛たっぷりの追悼文を発表するか楽しみだな。
別に監督として好きってわけでもない人だったが
この人の映画には何回も楽しませてもらった。
89歳か。大往生ですな。
南無。
バイキング良かったです。
ポパイ大好きですた
アニメのポパイは父ちゃんだし、実写はアルトマンだろ
「マンディンゴ」と「見えない恐怖」は傑作だった・・・
Soylent Green is Man!
8 :
名無シネマ@上映中:2006/03/27(月) 14:40:22 ID:IhHEeaoX
「ラストラン」傑作でした・・合掌
マジェスティックが好きだ〜
Rest In Peace
「絞殺魔」大傑作だった・・
12 :
名無シネマ@上映中:2006/03/27(月) 21:30:26 ID:aNG2BQEz
やっべー傑作がたくさん
13 :
名無シネマ@上映中:2006/03/27(月) 21:37:36 ID:f+RpHC6n
恐怖の土曜日でリー・マービンを熊手で殺すアーネスト・ボーグナインが怖かった。
恐怖の土曜日のシルビア・シドニーが怖かった。そのシドニーをストーカーする眼鏡の男が怖かった。
絞殺魔はラストが怖かった。
ソイレント・グリーンはエドワード・G・ロビンソンがホモっぽくて怖かった。
海底二万哩はジェームス・メイスンが怖かった。
お父さんのベティさんも怖いのがてんこ盛りだった。
遺作はハルク・ホーガンの出た映画だったかな。
合掌。ってか、いつまで長生きしてるんだよっていう気がしないでもなかったが、合掌。寂しくなるな。
14 :
名無シネマ@上映中:2006/03/27(月) 21:45:37 ID:SYANTagG
「見えない恐怖」
同様の題材である「暗くなるまで待って」
よりも遥かに怖かった。
SFあり・・・「ソイレントグリーン」
史劇あり・・・「バラバ」
ディズニーものあり・・・「海底二万里」
ミュージカルものあり・・・「ドリドル先生」
サイコサスペンスあり・・・「絞殺魔」
西部劇あり・・・「スパイクスギャング」
そして戦争もの・・・「トラトラトラ」
ハリウッドを代表する“職人監督”の代表格でした
>>14 >ハリウッドを代表する“職人監督”の代表格でした
以前、『トラ・トラ・トラ!』の黒澤明を巡る話の漫画がスピリッツに連載されていて
その中にリチャード・フライシャーが登場する場面が少しだけあった。
黒澤とザナックとフライシャーがハワイで会食するっていう場面だったんだけど
この場面で「何でも一流を好む黒澤」に対してフライシャーは
「どんな料理にでもケチャップをかけて食うガサツな奴」という
漫画の中ではどっちかと言うとネガティブなキャラとして登場する。
でもこの人の多彩なフィルモグラフィーを知っている者にとっては
「どんな料理にでもケチャップをかけて食う」というのは
実はこの人に対する遠回しな賛辞なのでは?と思えてしまったのですた(w
16 :
名無シネマ@上映中:2006/03/27(月) 22:04:43 ID:WDma8+SZ
おかしなおかしな成金大作戦も結構面白かったよ
ソイレントグリーンもこの人なのか・・
厨房の時TVで観た衝撃が忘れられない
合掌
赤ちゃんよ永遠にもそうだっけ。
青い鳥とか。
蓮見重彦が大ファンだったね。
赤ちゃんよ永遠にも青い鳥も違うよ。
追悼BOX出ないかな。
しかし本当に各ジャンルに渡って撮っていますね。
誰も突っ込まないけど・・・
>>13 >>遺作はハルク・ホーガンの出た映画だったかな。
それはバート・ケネディの「マイホーム・コマンドー」
この映画をホール試写で見られたのは幸運だったかも。
「おかしなおしかな成金大作戦」は私の地方では劇場公開されず
レンタルビデオ店を幾つも回ったものだ
WOWOWの録画で「恐怖の土曜日」「ならず者舞台」「絞殺魔」があるので
孤独に追悼してみたい。
でも最も見たいのは「鏡の中の亀裂」なのだが・・・
この人、ひたすら職人的に娯楽作を撮ったという印象があるけれど
実は妙な後味を残す映画が多かったよね
22 :
名無シネマ@上映中:2006/03/28(火) 10:59:37 ID:LcaLZSbw
絞殺魔 見えない恐怖 10番街の殺人・・・ 傑作
23 :
名無シネマ@上映中:2006/03/28(火) 11:30:15 ID:yetQeady
ソイレントグリーン
SF映画の割に普通に刑事モノとしても面白くてよかった
「ラストラン」のワイド版のビデオ持ってる人は確認して欲しいんだけど、
ジョージ・C・スコットがムショ帰りの男とホテルに泊まって、女を呼ぶ
場面の最後で、女がスコットの部屋を出ていった後、スコットのアップの
カットの右端に映ってる聖母マリアの絵が一瞬ぐにゃって歪んだような
気がしてずっと気になってるんだが、あれは何だったんだろう?
25 :
名無シネマ@上映中:2006/03/28(火) 13:43:53 ID:yetQeady
見たこと無いけど
単純にレンズの歪みじゃない?広角(レンズ)だとそういうことがある。
amazonで調べると本当に大作しかDVD化されていないんだな
ラストランや絞殺魔はなんとしても出して欲しいね。
やはり面白いもの。演出で楽しめる映画をこの人の仕事で初めて知ったよ。
27 :
名無シネマ@上映中:2006/03/28(火) 19:36:56 ID:M3kJwL9R
どんな映画も撮れる職人監督。
しかしながら映画を撮る意義を失わなかった偉大な作家。
ペキンパーやアルドリッチと同じに70年代を代表する映画人。
28 :
名無シネマ@上映中:2006/03/28(火) 19:41:02 ID:0xeDD0CS
ハッキリ言ってたいした監督ではない。
でも安定した演出を見せる人ではあった。
『おかしなおかしな成金大作戦』は俺も好きだ。
>>21 地上波で「叛乱者の群れ」「ザ・ファイト」「センチュリアン」
「絞殺魔」とったぞい。
ビデオで「マンディンゴ」もっているよ。
「センチュリアン」大好きだったよ
地味で欝になるような警察ドラマだったが
>>21 >>実は妙な後味を残す映画が多かったよね
これなんとなく解るわスパイクスギャングとか小品は特に
>>25 たしかにアナモでパンすると画面は歪むけど、このカットはフィックスで
その絵だけがピンポイントで妙な動きをしたから印象に残ってるんだよ。
>>28 大したようにみえないようにとる人だったんだと思う。
凡作に見えるような作品もよくみてみ。
>>30 スパイクスギャングは素晴らしい傑作だと思う。
折れは「東京物語」に比すべき作品だと思うけど。
この人の業績に興味もっているのは日本とフランスのごく一部らしい。
フライシャーに会いたがる人は父親のマックスについて
聞きたいとか、カークダグラスについて聞きたいとか
そういう人ばっかだったらしい。
俺のベスト5は順不同で「ラストラン」「絞殺魔」「スパイクスギャング」
「見えない恐怖」「10番街の殺人」かな。
「絞殺魔」のような実験的作品から「海底二万哩」「ミクロの決死圏」のような
娯楽大作まで撮れるんだから恐れ入る。
>>21 「鏡の中の犯罪」と「栄光のジャングル」がムチャクチャ見たい
「王子と乞食」はスゴイと思う。
王子と乞食の話だけでは退屈なので騎士の話を
中心にもっていった。
36 :
名無シネマ@上映中:2006/03/29(水) 15:48:22 ID:FgYOXfYq
サミュエル・フラー同様、凡庸な監督が一部で過大な評価をされている例だな。
「バラバ」は超娯楽大作だけど地味な評価しかされてないね。
38 :
名無シネマ@上映中:2006/03/29(水) 17:39:20 ID:j2+J6E7+
なんたって「ミクロの決死圏」は凄いアイディアだった。といっても何分か
後に巨大化するはずの潜水艇を体内に残してきて良いものか疑問だったが。
(白血球で破壊されるのか?)あとミクロ化する際なぜ床とかには影響が
ないのか、体液にまみれて出てこんのかなど、突っ込み所満載ではあったが。
鏡の中の亀裂は、関西のサンテレビじゃ「鏡の中の犯罪」というタイトルで放映。
これ見たらデヴィッド・リンチなんて単なるオコチャマです。
それにしても、フライシャーを重用したダリル・F・ザナックは
クレオパトラもフライシャーで撮るべきだった・・・と
きっと後悔したんだろうな。合掌。
>>39 ラウレンティスも得意先だったね。
プロデューサーともフライシャー翁は上手くやっていたな。
>>39 なーるほど。
バラバの出来具合を見れば
クレオパトラも撮り上げることができただろうな。
バラバ>>>ベンハー
という真実は世の中にあまり知られていない。
42 :
名無シネマ@上映中:2006/03/30(木) 10:51:24 ID:ebmW6DzN
どんな映画もなんとなく面白い。
それで捨てられてしまう映画監督。
だが
43 :
名無シネマ@上映中:2006/03/30(木) 23:42:02 ID:l6Bv7DKi
俺は
「カナディアンエクスプレス」のオリジナルである
「その女を消せ」
が見たい!
って、VHS出てるけど。
44 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 11:13:43 ID:cQrL5APa
まじ?
45 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 11:37:46 ID:kk+p9/I5
黒澤は『トラトラトラ!』の海外パート監督には、
デイヴィッド・リーンかフレッド・ジンネマンかアーサー・ペンを希望してた、
という話だからフライシャーが出てきてさぞやずっこけたろうな。
「その女を消せ」
海外DVDなら買えるよ。俺は買った。
>>45 黒沢明のセンスのなさがわかるエピソードだな
黒澤明が希望していたのではなく、黒澤側は当初から
アメリカ側はデヴィッド・リーンだと聞かされていたんだよ。
アメリカ側をどうしてイギリス人が…とも思うけれど、そういうことだったらしい
デヴィッド・リーンはヒッチコックと同じでアメリカで活躍してたからね。
アカデミー賞も獲ってるし黒澤と並ぶ格としては申し分ない監督だった。
しかも黒澤のファンだったようだ。
50 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 16:14:25 ID:/03zYFJs
リーンで釣ってフライシャーを掴ませるとは、
寝技師ザナックらしいやり方だな。
フライシャーって、アメリカの佐藤順弥というイメージがある。
51 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 18:13:31 ID:SR+cNehA
フライシャーに失礼だ。
アメリカの佐藤順弥はジョン・ギラーミンでしょうが。
舛田利雄に近くない?
52 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 18:20:25 ID:pLb9QmmO
父親はアニメの巨匠なんだよな?
たしかベティ・ブープを作った人
スーパーマンも有名です
>>36 フライシャーはフラーよりは確実に面白いと思いますし、業績的にも遥かに大きい。ところでスレ
違いだが、フラーはアメリカではどれくらい知られているのでしょうか?
スピルバーグの「マイノリティ・レポート」の劇中のスクリーンに流れているビデオとして
「東京暗黒街 竹の家」の一場面が出てきて驚きましたが。
>>48 黒澤本人は監督としてのフライシャーは何かで誉めていなかった?
>>51 ジョン・ギラーミンも大作以前は渋いアクション映画や犯罪映画を撮ってたんだけどね。日本映画だとちょっと
フライシャーにハマる人は見当たらないね。あるいは池広一夫や森一生に近いかも。
56 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 20:27:02 ID:SR+cNehA
クセがなくて淡々としているという点では、降旗康男はどうかな。
高倉健と組んでないときの。
57 :
名無シネマ@上映中:2006/03/31(金) 20:29:27 ID:pLb9QmmO
降旗のどこが淡々なんだよwwww
駅はくどかった
えんえんど演歌ながしよった
おれは三隅研二だと考えているが。
似ているというか、作風が一見してわからないが
無類に面白い。
60 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 08:43:55 ID:Tozlqa7y
旧大映京都の職人監督の名ばかりあがりますな。
61 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 09:08:32 ID:mOXAqlfj
大映京都=永田の
子飼い監督は
まさに職人って感じだもんね
>>59 三隅は違うと思う
自分の中で三隅は別格扱いだからw
大映の中ではやっぱ森一生が近いんでは
駄作から傑作まで・・・現代劇から時代劇まで
その幅広い作品群
て、なぜか邦画監督の話になっているが
フィルモグラフィーを見てて
「ザ・ファミリー マフィア血の抗争」が未見だったことに気付いた。
さっそく、この週末TSUTAYAに探しに行こうっと。
三隅はかなり個性的だろう。むしろ映像特化型の監督。
フライシャーのような監督は日本には少ないよなあ。
森一生と言えばそうかもしれないが、そもそも「職人監督」と言う部分に
商業的なこと意外で評価を下せる批評が皆無なのも確かだ。
どんな脚本でも面白い映画に仕立てて上げてしまうと言う演出技術は
フライシャーに限らず評価されにくいからねえ。殆どが「脚本」評論だし
63 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 09:40:30 ID:Tozlqa7y
うーん
スレ違いになってきたけど、流石のフライシャーも森一生には及ばないと思うな。
残した作品の量が違うし(キャリアや日米の製作体制の違いを考えると当然だが)、ピンキリのレンジがとてつもなく広い森一生のピンの方、例えば「ある殺し屋」はフライシャーでも撮れるだろう、しかし「薄桜記」のような格調の高い作品は、フライシャーは撮ってないと思う。
ところで、田中徳三や安田公義の名があがらないのは何故ですか?
>>61 >>62 守備範囲でなく演出で似ていると思っているんだよね。
どんな脚本渡されても、自分流に仕上げてしまうと言うか。
必ず作品がフライシャー流、三隅流になっている。
フライシャーも、かなり個性的だよ。
>>63 「格調高い」とは、別の概念で動いていたようだと思うね。
与えられた企画で個性を発揮しようとする人だったと思うね。
繊細な映画なら「スパイクスギャング」「センチュリアン」はどうだろう?
大映映画監督批評になってきたな。
他に当てはまる職人監督はいないのか?
大作〜アクションまでと言う守備範囲はいないもんなあ。
>>61 「ザ・ファミリー」は、よくできた映画だよ。
コッポラなら3時間かかる映画を、
フライシャーは90分で撮れるんだよ。
67 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 10:21:41 ID:VafYZkmo
____________/
_____ |
|| / フライシャーデス!!
|| >>深作デス!黒澤サンモ来テマス!!
ドンドン!!早ク来テ!宮川サンモ来マシタヨ〜!!
ドン || \ _y゚. |
(( O)) | ) ( . |
ガチャガチャ_( ) |
|| |. || ̄ ̄ ̄ ̄.||
|| |. || ´ ̄ ̄ `| ||
||_|. || |。 | ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \|| | | ||
Λ_Λ  ̄\
(;´Д`; ) ヒー、とうとう生き残りは俺だけか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(((⊃ ⊂))) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
(___)__) ←舛田利雄 \
とにかく、フライシャーはフライシャー
一見すると個性がないように思えて、実は「唯一無二」の存在だった。
何が? と訊かれると困るんだがw この人の映画を見終わった後
いつもそう思えるんだよ…
もしかしたら、我々が考えている以上に途方もない人物だったんじゃ・・・とは
あまりに神格化し過ぎ? けっこうマジなんだけどね。
69 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 10:38:18 ID:wbqZEVKf
「絞殺魔」は本当に凄いな。
日本の映画でこのレベル(カメラテクニックと脚本と役者の演技)の犯罪映画は1968年以前以後にもないんじゃないのかな。
70 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 10:44:21 ID:VafYZkmo
>>68 >一見すると個性がないように思えて、実は「唯一無二」の存在だった。
映画がある時逸脱してフライシャーワールドに入ってしまう時があると思う。
しばらくして元にもどるんだけど、それが気づかないくらい自然。
72 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 11:08:49 ID:Aeng1VL/
フライシャー先生は脚本書くの?
74 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 11:59:22 ID:Aeng1VL/
そうかあ・・・
ソイレントグリーンのベートーヴェンに感動したんだけど
原作者のアイディアか
>>74 書いてはないが、直させてはいるみたいよ。
>ソイレントグリーンのベートーヴェンに感動したんだけど
>原作者のアイディアか
これはフライシャーと編集が決めたとのこと。
ロビンソンは、この撮影の数週間後に亡くなった。
耳はもう聞こえなくなっていたらしい。
76 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 12:08:53 ID:Aeng1VL/
>>75 やっぱ天才じゃんフライシャー
耳聞こえなかったのは初耳
>>76 ちょろはげた食い物を涙を流しながら
二人で食事するシーンは脚本にないオリジナルです。
ちなみにこの人の研究本って、ちょっと前に1冊だけ(もちろん洋書ネ)あったけど
いったいどれくらい出てるんだろうね。
たぶん、あまりなさげだけど…
日本じゃ、蓮実センセの「映像の詩学」に所収されてる、シーゲルと絡ませて書いた
評論くらいなのかなぁ。
ほんと、ここはいっちょ黒沢清に期待したいですね。
79 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 13:55:41 ID:SEPIsVa1
>>78 自著ひとつ。
研究書ってフランス語ではなかったかしらん。
やっぱ黒沢清に書いてもらわないと。
80 :
名無シネマ@上映中:2006/03/32(土) 23:10:56 ID:6LoXvb9U
深夜にフライシャー追悼企画で
『キング・オブ・デストロイヤー コナンpart2』あたりを
放送してくれないもんかな。
81 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 01:02:02 ID:Gce57xxh
>>80 なんで、よりによってコナンやねんw
けど確かに、もしも放映するなら
一番TV局でかかりそうな作品だな・・・
82 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 03:51:24 ID:XmOhNDHK
↑レッドソニアもね。
このスレであと出てない作品といえば「革命戦士ゲバラ」「アシャンティ」「夢去りぬ」「ジャズ・シンガー」
「ならず者部隊」「強迫/ロープ殺人事件」「悪魔の棲む家PART3」ですか。
「ゲバラ」は、インタビューとオマー・シャリフのドラマ部分を戦わせるのがヌーヴェルバーグっぽくて面白かった。
ゲバラの死体をヘリコプターに吊るして運ぶのは「甘い生活」かいなとびっくりした。
「夢去りぬ」は、やはりヒッチコックへの挑戦なんだろうなと思って観た。
マックス・フライシャーという偉大な実のお父さんとヒッチコックという偉大な義理のお父さんがいて、
でもその二人のお父さんが芸術家としてあまり認知度が高くなかったので、本当で義理の息子が
何とかしてやろうという気持ちがあったのか。
しかし、そうしたのを超越しちゃったところで自分自身が飄々としたおじいちゃんになってしまったのが味わい深い。
シュワとシュワの女房の作品を律儀に立て続けに撮るのとか、この人にしか出来ない。
チャック・ノリスの映画を撮っていないのが不思議なくらい。
83 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 12:42:47 ID:Gce57xxh
「ならず者部隊」は
つまらなかったな
上官役のブロデリック・クロフォードのキレた演技のみ記憶あり
「アシャンティ」は・・・
これだけ凄いメンツを集めといて
みんな、あっさりと使い捨ててゆく
フライシャー先生はある意味凄い
特に、ウィリアム・ホールデンの扱いには驚いたよ・・・
84 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 13:03:09 ID:3VZmSARP
>>83 そんなことは「マッケンナの黄金」でJ・リー・トンプソンがとっくにやってますがな。
J・リー・トンプソンも
ある意味凄い
86 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 14:22:58 ID:IqgH4te6
『悪魔の棲む家3』を見たぞ。
87 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 16:32:54 ID:XUvn4rhk
J・リー・トンプソンって、毛沢東がピンポンする映画撮ってなかったか?
88 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 23:27:00 ID:x/xfjLcs
>>82 フライシャーの映画に態度は、あまりあかされてないというか。
黒沢清くらいしか理解していない。
映画は撮りたいが、貧乏は嫌だ。芸術家きどりも、プロデューサーの
奴隷も嫌だ。という複雑なものだと思う。
89 :
名無シネマ@上映中:2006/04/03(月) 17:13:41 ID:r4s8sQ6C
「マンディンゴ」いいね。
90 :
名無シネマ@上映中:2006/04/04(火) 00:08:02 ID:PS3wiW2d
「王様と乞食」が好きでつ
なんてったって
キャスティングが最高!
91 :
名無シネマ@上映中:2006/04/04(火) 17:45:06 ID:efSOndhQ
ザ・ファミリーはやっぱり面白い。
92 :
名無シネマ@上映中:2006/04/04(火) 18:30:33 ID:prVnC+gH
どこも追悼番組組まないね。
日本のテレビ局には『ミクロの決死圏』や『海底二万哩』くらいやってやってもいいじゃないかという
ほんのお情け程度の優しさもないのかね。
93 :
名無シネマ@上映中:2006/04/04(火) 22:16:53 ID:ZMQZP5Dz
>82
レッドソニアのブリジット・ニールセンは、
シュワじゃなくてスタローンの元奥さん。
やれるとしたらテレ東の「午後のロードショー」くらいだろ、
半年遅れでな
95 :
名無シネマ@上映中:2006/04/05(水) 00:37:31 ID:F9IjhsMz
12チャンで何かやんないかな?
96 :
名無シネマ@上映中:2006/04/05(水) 01:15:28 ID:m//zusWW
「見えない恐怖」をはじめて見たのは
テレ東系列局の
アフタヌーンショーだった気がする
97 :
名無シネマ@上映中:2006/04/05(水) 01:21:03 ID:F9IjhsMz
絞殺魔、叛乱者の群れ、センチュリアン、
ドリトル博士も12ちゃんでやっていたお。
98 :
名無シネマ@上映中:2006/04/05(水) 15:57:04 ID:asAcC4X5
ナニゲにスヴェン・ニクベスト、ジョゼッペ・ロトゥンノ、
ジャック・カーディフ、名カメラマンの腕を上手く引き出している。
この人の1940年代B級作品って、ナローマージンを筆頭に
メチャンコ面白そう。
アンソニー・マンの同時代作品より凄かったら、どうしよ〜
でもって、唯一ご本人がとったアカデミー賞が
長編ドキュメンタリー作品だったというのも興味深いね。
100 :
名無シネマ@上映中:2006/04/05(水) 19:59:33 ID:iR0PUr0C
ナローマージンはDVDの音声解説でフリードキンがフリッツ・ラングやらオーソン・ウェルズやらを出して
フライシャーの凄さを、再評価を煽ってます。
フリードキンを見直した!
さすが、ジャンヌ・モローを奥さんにしただけのことはあるな
102 :
名無シネマ@上映中:2006/04/08(土) 02:28:56 ID:WppGdFbx
>>98 カーディフ、クラインも泣けるくらい良い仕事しているな。
103 :
名無シネマ@上映中:2006/04/08(土) 12:43:59 ID:ibq7QzgG
はたしてリチャード・フライシャー追悼は誰が書くのか、あるいは書かれないのか?
「キネマ旬報」ではどうせ追悼を毎回書いている人(名前も覚えていないが)が書くと思わ
れ、正直言って読む気にもなれない。
追悼文を掲載するのなら誰に執筆を依頼するかが編集人の腕の見せ所だと思うのだが、
(かつて、上島春彦はポロンスキー追悼の原稿を「映画芸術」に持ち込むという離れ業を
やってのけたが、)やはり蓮實重彦、黒沢清の追悼文が読みたい。
>>103 編集者がフライシャーの名前を知らないので、まず一般媒体では書かれるはずがない。
映画雑誌・DVD雑誌などのスキマでチョコチョコ書かれるだけでしょ?
最近は本屋に行かないのでよく分からないのだが、カイエ系の残党や映画マニ
ア・大学の研究科等が出している自費・同人誌に近い(恐らくは1000部程度の)小さい雑誌の
類ってまだあるわけ? そういう媒体でないと無理でしょ?
映画芸術は日本映画中心なので、その上島さんみたいに外から原稿を持ってくる人がいない限りはやらないと思う。
ハスが「誰も書かないので僕が勝手に書いてしまいます」とどこかの雑誌の埋め草
エッセイに書くとか、自分のwebサイトに書くぐらいじゃないの?
ネットで有名人無名人が何人か書いて終わりでしょう。まずこれ以上は波及しないと思う。
このスレも全然伸びないしな。作品量が膨大な割に「トラ!トラ!トラ!」などの
大作以外は観ている人はそんなにいないのでは? 全キャリアで骨の髄まで大衆映画しか撮らなかったのに(これだけの
巨匠が当時のシュワの映画なんか普通撮るかw)、今はシネフィルしか覚えていない監督(涙)
黒沢清は「シネクラブ時代」に載っている講演が早過ぎた追悼という感じですね。
105 :
名無シネマ@上映中:2006/04/08(土) 15:08:46 ID:ibq7QzgG
>>104 そうなんですよねぇ。
唯一フライシャー追悼が掲載されるであろう「キネマ旬報」にしても、書かれても
書かれなくてもいいような文章が載るに違いないという実状が苛立たしいんですよ。
いま何かと話題のヤスケンの「マリ・クレール」が懐かしい。
> 黒沢清は「シネクラブ時代」に載っている講演が早過ぎた追悼という感じですね。
今読み返したんだけど、あれから2本の長編がフィルモグラフィに加わるだけだし
確かにそんな感じですね。
106 :
名無シネマ@上映中:2006/04/09(日) 02:26:55 ID:+dVWrsfA
俺は、フライシャー監督と山本嘉次朗監督がダブるなぁ。
107 :
名無シネマ@上映中:2006/04/09(日) 03:10:26 ID:eRFikWOT
アメリカでは着々と再評価の兆しが来てるみたいだな。
あちらにはフリードキンとかボグダノヴィッチとかスコセッシがいるからな。
5/23には「フォート・ブロックの決斗」や「強迫/ロープ殺人事件」のDVD
「トラ!トラ!トラ!」のSE版
が発売。
イギリスでは「10番街の殺人」がDVDになってる。
既発では「絞殺魔」「王子と乞食」「マンディンゴ」「アシャンティ」「ジャズ・シンガー」のアメリカ盤DVD
「鏡の中の犯罪」とか「ラストラン」のDVD化ももうすぐそこな感じがしないでもないな。
まだ地方では新作が2本立て興行だった頃、私が経験した、メインよりも添え物の併映こそが
本物の「映画」だった忘れられない実例
「ロッキー」の何作目かと「カリフォルニア・ドールズ」
「殺しのドレス」と「ジャズ・シンガー」
思えば、私が生まれて初めて親に、これが見たい、と自分から主張して
映画館に連れて行ってもらった映画は「ミクロの決死圏」だった。
漫画雑誌の冒頭のカラーグラビアで紹介されていて猛烈に見たくなったのだが
日本語字幕の漢字の大半が読めなかったはずなのに、たまらなく面白く
その後は毎日毎日バンフレットを眺め、スタッフ・キャストの名前を暗記した。
思えば、私が初めて記憶した映画監督の名前でもあったのだ・・・
個人的感傷をご容赦
109 :
名無シネマ@上映中:2006/04/09(日) 22:33:25 ID:0jZa57Y9
>>103 「映画秘宝」で中原昌也あたりが書くんじゃない?、
追悼を誰が書くのかはどうでもいいが、皆さん趣味が出てますねw
まあ、しかし、日本の映画評論界には人がいないな。
フライシャーだけではなく、職人監督の仕事を批評できるような存在はいないよ。
だから、最初蓮実の評が斬新に思えたんだけど・・・
山田宏一あたりは書いてくれんかな。
って、もっと若い世代でこういう監督を批評できるひとはいないのかなあ
まあ、いろいろ言われる蓮実センセイだけど、あの人のフライシャー論は
というか、『スパイクス・ギャング』を中心に論じた文章は、やはり感動的だった。
以後、まともにフライシャーを語ったり書いたりした人って、黒沢清のほかには
畑中佳樹くらいでは? 最近は映画批評をやらなくなったけど
実はこの人にこそフライシャーについて書いてほしいと、個人的には思っている。
それくらい、畑中氏の批評は山田宏一に匹敵する才気と魅力があった・・・とは、
スレちがいか。スマン
石上三登志がいるだろ。たぶん日本で最初にフライシャーを
持ち上げたのはこの人だよ。
石上さんは、「SFマインド」という部分での評価だった。
それはそれで面白いし有意義だけど、その文脈だと
結局「大作・娯楽作を器用にこなす職人」という
従来イメージを踏襲するだけに終始するかと。
115 :
名無シネマ@上映中:2006/04/11(火) 19:29:38 ID:kzve5TMs
そんなフライシャーの後継者wはリチャード・ドナーか?
優れた職人こそ映画を本当にわかっていないと撮れないと思うんだけど
職人性って作家性の一つだと思うんだけどな
117 :
名無シネマ@上映中:2006/04/11(火) 22:38:09 ID:PhDKOCLK
俺が「恐怖の土曜日」という傑作があると知ったのは、
キネマ旬報「世界の映画作家〜犯罪・暗黒映画の監督たち」だったと記憶している。
確か山田宏一か増渕健じゃなかったか。森卓也さんとは一緒にお酒を飲んだこともあるけど、
森さんも「恐怖の土曜日」をベストテンの中に挙げるくらい熱を入れていた。
ってか、それぞれの心の中で追悼すればいいじゃん。何で誰かに代りに語ってほしいかな。
俺は俺フライシャーが心の中にあるから、逆に蓮実あほにも黒沢なんたらにも俺の心の中に踏み込んでほしくないぜ。
118 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 01:57:48 ID:HUkFXhcy
今現在フライシャーに一番近いのはピーター・ハイアムズかもしれないな。
リメイク「カナディアン・エクスプレス」は秀作
「カウチポテト・アドベンチャー 」「密殺集団」「カプリコン・1」も秀作
119 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 11:46:58 ID:QzLPe/iI
ハイアムズとジョン・バダムがアメリカの2大職人だと思っていたが、バダムはテレビの人になっちまったし、ハイアムズはハイアムズで微妙だし、安定した職人って、現在はなかなか居ないものだ。
120 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 11:54:44 ID:PACkk0R2
『2010年』まで撮影兼任でやってしまうハイアムズに一票。
問題は、ハイアムズの映画は見返したくはならないってことだな。
ヴォルフガング・ペーターゼン監督はどう?
>>115 ドナーの「陰謀のセオリー」は、ある意味「絞殺魔」のような映画だった。
撮影監督に好んでヴィルモス・ジグモントを起用するなど
現在のアメリカ映画では最も「フライシャー的」なカントクではないか、と。
この「フライシャー的」とは、もちろん最高最大の賛辞です。
全く報道されなかったけど、「宇宙水爆戦」のジョセフ・ニューマン監督も
今年の1月に亡くなったんだってね。
124 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 14:24:55 ID:QzLPe/iI
職人という共通項はあるが、ドナーは「オーメン」「スーパーマン」「グーニーズ」「リーサルシリーズ」を撮っている。
フライシャーよりもよほと゜大衆性がある(褒めてますよ)。
大衆受けを狙いつつ、裏でマニア受けするような、何かこだわりの描写があるという風でもない。
大作ヒット作を多数持つことから、職人としてもかなりの上級。
大作だからと萎縮せず、のびのび撮れる。
フライシャーとはまた異種の才能だと思うけど。
>>124 >何かこだわりの描写があるという風でもない。
まぁ、そうかもしれないけどね、ドナーは。
ただ、フライシャーも「夜」の描写に独特の感覚があったと思うけど
ドナーもまた「夜」のシーンにこだわりがあるのではないか、と思えるフシがある。
レディホークの薄暮の色調なんかも絶品だったし。
フライシャー板でドナーに執着して申し訳ない・・・
126 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 18:04:50 ID:QzLPe/iI
>>125 いやいや、スレ立て主には悪いけど、フライシャーとの関係で、他の職人監督を語るのは、却ってフライシャー供養になるのではないかな。
映画作家やアーティストばかりで、職人の居ない映画界なんて、甚だしく魅力に欠けるよ。
フライシャー逝去をきっかけに、映画職人の再検討がなされるのは、いいことだと思う。
ピーター・ハイアムズは大作仕立てになると駄目。ジョン・バダムは元々はTV
出身者なので、今はそちらに戻っただけ。バダムは企画が悪いと露骨にやる気がなくなる。
リチャード・ドナーもTV出身だが、明らかにやる気が無いのに撮っていることの方が多くない?
ウォルフガング・ペーターゼンも悪い意味でハリウッド的になってしまい、作家的にはもう誰も注目していないでしょう。
みんな、フライシャーのようにどんな作品でも観てみたくなる「癖」ってそんなにないんだよ。
強いて言えば80年代以降のスピルバーグとその仲間たちぐらいでしょう。もっとも、
スピ以外はゼメキスもフーパーもダンテも最近は苦戦しとるねえ。
ゼメキスは「フォレスト・ガンプ」なんぞ撮って大金持ちになっちゃったので、あんまりモチベーションも湧かないのかもね。
他、フライシャー的に映画を撮り続けているのはカーティス・ハンソンやトニー・スコット
とか思い浮かぶけどねえ(「イン・ハー・シューズ」からの連想だけど)
>>126 ある意味、今も昔もアメリカ映画界には「職人」しかおらんよ。スタジオ・システムが崩壊して以降、しばし
ば各国の映画界には中途半端な作家・中途半端な商業監督しかいないのに、これは奇跡的なことだ。
アメリカ映画界という巨大なシステムは恐ろしく奥が深い。
128 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 19:35:37 ID:03Nrx7np
>>117 > それぞれの心の中で追悼
って、そういうんじゃなくて、
フライシャーの作品を見たいという欲望を高めるような文章を期待しているんだよ。
「ナロー・マージン」もまだ日本では未公開なんだから。
>>119 > 安定した職人って、現在はなかなか居ないものだ。
トニー・スコットはどう?
129 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 19:46:13 ID:QzLPe/iI
>>127 >みんな、フライシャーのようにどんな作品でも観てみたくなる「癖」ってそんなにないんだよ。
そう達観されて現状を撫で斬りにされると、何も言えなくなるじゃないの。
それはさておき、カーティス・ハンソンってのは言いえて妙かもしれない。
「L.A…」のオスカー受賞後も、勘違いも萎縮もせずに、「ワンダーボーイズ」「8マイル」「イン・ハー…」と、それぞれジャンルは違えど総て水準以上の佳作ばかり。
特筆すべきは「L.A…」以前の得意ジャンルだったスリラーを封じている点。スリラーを巧く取れる監督は何でも撮れるということを自ら実践している。この足跡は小気味よいほどだ。
この仁を見ていると、早逝したリチャード・マーカンドを思い出す。もし生きていれば、カーティス・ハンソンとタメを張っていたかもしれない。
>ある意味、今も昔もアメリカ映画界には「職人」しかおらんよ。
これはどうだろう? 好き嫌いは別にして、初期のオーソン・ウェルズは作家ではないだろうか?
また、職人に徹していながらそれを突き抜けてしまったのが、ウィリアム・ワイラーという存在ではないだろうか?
以上。長文スマソ
130 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 19:52:55 ID:QzLPe/iI
追加。
トニー・スコットだが、あれだけ独特なスタイルを持つ男を、果たして職人と呼んでもいいものだろうか?
デイズオブサンダーは爆笑したな
132 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 20:02:11 ID:foU0hpEA
フライシャー的とはずれるけど、アメリカで職人監督といって
ふさわしいのは、アンドリュー・デイビスかな。セガール、
シュワ、ハリソン・フォードあたりのスターの資質を生かしながら
そこそこ見ごたえある娯楽作品を作るという点では、なかなかの
人材だと思う。最近は「穴」でコメディ分野も克服したし・・。
まあ仕事を選ばない監督という点では、ジョエル・シューマッカー
あたりも近いかもしれませんね。
「トラトラトラ」に関してなら、東京生まれのフランクリン・
シャフナーが担当してたら黒澤もなっとくしたんじゃない・・
まず、「職人監督」と「御用監督」はまったく別物だってことがあるよね。
プロデューサーに起用されたならどんな素材であれ撮る、というスタンスは同じでも
「職人」は商品であると同時にきっちりと自分の「作品」としても成立させる。
だから真の「職人」とは、真の「作家」足りうるんだ。
(その最も偉大な例が、たとえばハワード・ホークスだと言ったら、怒られるかな?)
でも「御用監督」の場合、どこまでも商品でしかない・・・
もちろん、商品だから悪いワケではなく、中途半端でひとりよがりな「芸術映画」よりよっぽどマシだが
やはりドン・シーゲルやフライシャーと、シューマッカーやアンドリュー・デイビスとでは
一線を画すと思うなぁ。
あと、これも賛同者が少ないとは思うが、ピーター・ウィアーは{職人」として
かなりいい線いってる…と考えているんだけどね。
134 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 21:11:33 ID:QzLPe/iI
>>133 言いたいことは何となく解るが、ちょっと職人監督を神聖視し過ぎの様な…
<「職人監督」と「御用監督」はまったく別物>
スタジオシステムが健在の頃、会社子飼いの監督を、或いは、特定のスターを専門に撮る監督を、御用監督と呼ぶことはあったが、職人監督と別に位置づけられるような呼称ではなかったと思う。
<「職人」は商品であると同時にきっちりと自分の「作品」としても成立させる。>
職人監督と呼ばれる人が、総てそうだというのはちと暴論かも。そういう職人も居れば、そうでない職人も居る。
職人監督もピンキリで、このスレで名のあがっているような監督は、一部を除いて職人監督のピンの方。
だと思うんですけどね。
シューマッカーやアンドリュー・デイビスも、御用監督ではなく、職人監督の端くれでしょう。
コッポラは作家ぶってはいるが、基本的に職人だと思うし(語りに徹した「レインメーカー」の面白さを見るとよく判る)、作家扱いされている澤井晋一郎も、マキノの弟子だけあって、本来は職人としての技量が評価されている人だと思う。
135 :
128:2006/04/12(水) 21:52:01 ID:03Nrx7np
トニー・スコットは
>>127で既出だったんだね。
このスレにふさわしいのは、<自分の「作品」としても成立させる「職人監督」>
だと思うんで、やっぱりトニー・スコットが現在ではもっともフライシャー的だと
思うな。ただ、多様なジャンルを撮りまくっているかといわれるとそうじゃない
んでそれはこれからの精進でということで…
うまい例えが見つからなくて恐縮ですが・・・
フライシャーの最大の特色は、演出の形跡の希薄さにあると思う。
蓮實氏や黒澤清がフライシャー愛好家たりうるのは、その点だと思う。
例えば、キャンパスの上に油絵で絵を描く際、フライシャーの書く絵は
絵具が薄塗りなのでキャンパス地が見えている。
ちょっと離れて眺めれば一枚の絵として成立しているが近寄ってみると
それがキャンパスに書かれたものだと明白となっている。
ここで例に出された、ドナー、トニー・スコット、ハイアムズ、デイビスは
決してキャンパス地を出さないように、絵具をある程度の厚みに塗る監督だと思う。
まるでキャンパス地を見せるのを恥だと思っているかのように・・・
その一点で、フライシャーとは根本的な違いを持つ監督たちだと思う。
う〜ん・・・やっぱり巧く言えないや
私がフライシャーの後継者と呼びたいのは
「フレッシュ」のボアズ・イェーキンや「裏切り者」のジェームズ・グレイなのだが
そういえば、この人たち、新作の情報が無いのだろうか・・・
加えて「バッド・インフルエンス」や「揺りかごを揺らす手」の監督としてカーティス・ハンソンを
挙げようかと思っていたけれど先を越されちゃった
137 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 22:49:08 ID:03Nrx7np
「希薄さ」ですか… まぁ、蓮實氏は『ドラブル』に対しても言っておられますが、
その作風においてT.スコットをフライシャーの後継者とは考えているわけではなく、
1、2年おきに新作を撮っていて、その新作を待ちわびる感じが似通っているという
程度のことなんです。しかし、80年代以降、この安定した職人監督というのがほんとう
にいなくなりました。
MTV系が多くなって来たからではないか
と言おうと思ったがトニー・スコットはMTV出身だっけ
139 :
名無シネマ@上映中:2006/04/12(水) 23:29:00 ID:foU0hpEA
まあ、最近はいい監督はみなテレビのほうにいっちゃうしね。
フライシャー的な監督をほかに挙がってないので上げてみると、
・テイラー・ハックフォード
・ジェイムズ・フォーリー
・二ール・ジョーダン
・スティーブン・フリアーズ
・ロン・ハワード
・マイケル・アプテッド
・ローレンス・カスダン
・ロバート・ベントン
・ジェームズ・マンゴールド
・マーク・ペリントン
・カール・フランクリン
まあ、あげてみましたがこんなかでそれっぽい人は
いますかな・・
140 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 00:29:17 ID:xigcx1ZI
「ミクロの決死圏」って凄いなって
導入部なんか本格的なスパイサスペンスで、その段階じゃ
人体テーマパークみたいな映画だとはまるで思えなかったりする。
ロン・ハワードは結構期待していたんだけど最近はなんか観にいきたい映画がないなあ
「遥かなる大地」だっけ?
あの頃は、アメリカ映画の伝統を伝える最後の監督と思っていたんだけど・・・
ロバート・ベントンとかはハリウッド主流と言うかいまだにニューシネマの匂いがするし
142 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 07:30:23 ID:zN+Oi/O0
フライシャー追悼にかこつけて蓮実スレにしようとする奴、うざ杉。
そんなに蓮実の文章に悶えたいなら、どっか別にハスミンスレ立てろよ。
何だ?蓮実が認定しないとトニー・スコットの映画ひとつ褒められないのか
>>137は。
143 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 07:38:45 ID:k171e28m
まあまあ
他監督との比較や
蓮見や黒沢ネタで
スレが最近伸びてるから
盛り上がっていいんでないかい?
>>142 ここではオマエが場違いだ 果てしなく不潔な野郎だ とっとと消え失せろ
>>144 まあ、そう怒らないで。
このスレだけでもマターリやっていこうよ。
それと
>>135をはじめ、ここじゃやたらトニー・スコットの評価が高いね。
でも、彼奴ってそれほどの“器”なのかな…
アニキ同様フィルターかけまくりのすかした画面にヘキエキ
ひとつひとつのカットに漂う“鈍重さ”と薄っぺらさにウンザリ
というオイラには、とても「フライシャー的」な監督だとは思えないなぁ。
個人的にはジェームズ・フォーリー監督に1票入れたいです。
過小評価されすぎだよ、このヒト。
146 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 13:32:12 ID:Y7XOqKJR
トニー・スコットは「トゥルーロマンス」でその兆しを見せたが、「クリムゾンタイド」で明らかに一皮剥け、その後は安定した力量を示している(ここ2作ばかりはちと怪しいが)。
彼のもつ独特の映像スタイルを、以前は自分でも持て余していたが、「クリムゾンタイド」からはきちんと制御し、物語を語る機能として使いこなせるようになった。
私に言わせれば、職人とスタイリストの混交ですな、彼は。
ジェームズフォーリーは「摩天楼を夢みて」くらいしか評価できないのだが、マメットの脚本と、あれだけの役者が揃えば、失敗する方が難しいと思う。
>>144 不潔で結構。お前みたいにアテネフランセや東大や早稲田の教室で授業としての映画は見てないし、
旧東京クラブやシネパトスや東京12チャンネル懐かしの映画劇場で育ってる口だからな。
ただし、ゴキブリや痴漢が這い回っている映画館やハリウッドのゴミ箱から拾ってきて滅茶苦茶な吹き替え
つけてるテレビ映画の方が、蓮実が言った通りにしか映画を見なくちゃならないお前よりはよっぽど豊かな
映画体験を与えてくれるんじゃないのw?
148 :
137:2006/04/13(木) 19:40:32 ID:rVzJ5yGe
「希薄さ」なんて言葉を持ち出すと
>>142さんのように過剰反応する人がいるので、
>>136さんをたしなめるつもりで書いたんですが逆に受け取られてしまったようだ。
>>139 ジョナサン・デミもあげたいけど寡作だからなぁと思っていたら、結構撮っているん
ですね。未公開作品がこんなに多いとは!
>>147 ちょっと学校の便所の裏でタバコを吸っただけで、「俺は中学時代はワルだったんだ」と
粋がってる奴みたいでカッコ悪いよキミ。
80年代以降のデオドラント文化への反動でカッコつけてるんだろうが、こういう「映画館は便
所の匂いがしていなければならぬ」的な幻想からいい加減に目覚めろよな。
それに東京クラブはともかく、シネパトスやテレ東でも本当に面白い映画なんかどれだけあったことだろう?
後から資料を見て「パトスやテレ東は凄いな〜」と幻想が付加されるだけだろ。パトス系もスプラッシ
ュ的にたまに意外な映画が掛かるだけで、大半はそんなに大した映画はなかったと思うな〜。
スレ違いだけど、お互いに人のことをどうこう言える資格無いだろ〜、こういう
スレに現れる次元で映画オタクの成れの果てなんだからみんな仲良くしようよw
ジェームズ・フォーリーなあ、すげえ好きなんだけど
ハリウッドの中心で大作からB級サスペンスまでと言うのとは違うね
去年の詐欺師の映画は見逃したけど面白かったのかな
151 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 21:36:23 ID:EyaOdtqH
『トップガン』と『リベンジ』と『ビバリー・ヒルズ・コップ2』を劇場で観て、
トニー・スコットは長らく最も退屈な映画監督だと思って敬遠していた。
しかし、『トゥルー・ロマンス』は好きだったんだよな。
今では兄貴より腕を上げたらしいから、『マイ・ボディガード』観てみるかなぁ。
152 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 22:28:25 ID:C8G54DqH
トニーはスピ、コッポラ、デパルマ、リドリーと同じ作家監督の側だと思うな。
こいつらはフライシャーのように「静」の中に「動」があるような画面じゃなく「動」ばかりの落ち着きのない画面だよな。
今現在ハイアムズは一番フライシャー的な監督だと思う。
この人、ホークスやフライシャー映画に出てくるようなクールで知的な面立ちを持った女優を起用するよね。
ハイアムズが撮る絵はフライシャー作品のような趣がある。
ただフライシャー作品のような淡々とした画面の中にある緊張感はなく、ところどころ退屈なのは確か。
>>149 テレ東なんて言ってないぞ。栄光の東京12チャンネル時代を知らないでしょ。
アテネフランセなんかが関口和彦氏の尽力によって上映活動を始めるより20年も前に
東京12チャンネルは、蓮実や関口氏をあざ笑うかのような素晴らしいラインナップを組んでいたんだよ。
まあ、とにかく自力で映画の良し悪しを鑑定できずに、誰かの言葉を借りなければならないのは
最も非フライシャー的と言えるでしょう。ベティ・ブープ大全集でフライシャーが「ダダイズムでも
アナーキシズムでもない父親の作品こそ援護しなければならない」と言った姿勢を俺は応援するね。
このスレにたむろする、蓮実の宦官どもはまた違う意見だろうが。
>>153 もう止めなよ
君が一番重度のハスミ病に見えるよ
>>153 蓮見とかどうでもいいけど僕の大好きなフライシャーの追悼スレで墓に唾吐くようなレスばっかしないでよ。
頼むよ。もう寝るけど。
>>153 後から来た奴に「近頃の若いモンはビデオ(DVD)とガイドブックだけで映
画を分かったつもりになりおって、ブツブツ」と言いたくなるアンタは恐らく名画
座世代なんだろうが、単に輸入業者・配給業者の持ってくる作品を適当に買っていた(いる)
だけのTVの映画劇場に思い入れている時点で、貴方も所詮は腐れ映画オタクw
(たまにいるんだよな〜、12チャンの担当者は映画が分かっていたと勝手に誤解したがる人が。
街の名画座のオヤジやビデオメーカーのセールスさんが映画史に無知な程度に、TV屋さんも映画に無知だったのが実態なんだけどね)
こういうスレを覗く時点で同類なんだから、仲良くしよ〜よw
ピーター・ハイアムズはそんなに良質な職人と言う監督ではないと思うけどね
158 :
名無シネマ@上映中:2006/04/14(金) 00:19:39 ID:RPrVhpHX
>>157 一時期俺はピーター・ハイアムズをアメリカの岡本喜八だと思っていたよ。
最近はちと違うが。
159 :
名無シネマ@上映中:2006/04/14(金) 01:24:13 ID:/x6IvyDB
ディズニーのかつてのライバルの息子である
フライシャーにディズニーから
「海底2万マイル」の監督オファーが来た時
フライシャーはそうとう驚き
そして、その懐の深さに感服した
と何かの本で書いてあったのを覚えている
160 :
名無シネマ@上映中:2006/04/14(金) 03:39:51 ID:ExRWL267
そうそう、んで巨大イカの格闘シーンの出来悪かったからディズニーが予算オーバーしてまで撮り直させたらしいね。
いまのディズニーじゃ考えられんのがなんか寂しいけど。
>>159>>160 ええハナシやねぇ〜
フライシャーって“大作”や“特撮もの(って、死語?)”が多い印象だけど
一方で“犯罪心理もの”の達人でもあるよね。
その両者の接点に誕生したのが「ソイレント・グリーン」てことになるかな。
本当にあの映画は激シブの素晴らしさだった。
あ、いや、フライシャー作品はどれも素晴らしいんだけど、もちろん。
>>161 ふむ。言われてみると「ソイレント」はSFミステリの傑作ですな。
12チャンネルは傑作「ダンスパーティ65」を放映している。
164 :
名無シネマ@上映中:2006/04/15(土) 12:16:31 ID:H63o/5jf
↑
その映画とフライシャーは関係あるの?
12chは通好みな作品を放映するという意味か?
165 :
名無シネマ@上映中:2006/04/15(土) 13:05:30 ID:MsYkyuKp
IPがヒッチコックの旧作3作品を公開した1970年代の末頃(あの頃水野さん
は凄かった。今もある意味スゴイけど)から、日本未公開の旧作がほんの僅か
ではあるものの配給されてきていたのだが、ここ数年そういう流れが途絶えて
しまったような気がする。思い付くまま主要な作品だけ上げると『海外特派員』
『ギデオン』『夜の人々』(以上IP)、『死刑執行人もまた死す』『周遊する蒸気船』
『条理ある疑いの彼方に』(以上ケイブルホーグ)、『天国は待ってくれる』『レディ・
イヴ』(以上プレノン・アッシュ)、『裸のキッス』(以上ユーロスペース)、『ハイ・
シエラ』『孤独な場所で』(以上ヘラルド)
で何が言いたいかというと(馬鹿にされそうだが)、フライシャーをこのまま
静かに眠らせるのではなく、旧作「ナロー・マージン」『恐怖の土曜日』「ロープ
殺人事件」『絞殺魔』『ザ・ファミリー』が特集(犯罪映画ばっかりになってしま
った)上映されるような機運を盛り上げたい。
166 :
名無シネマ@上映中:2006/04/15(土) 17:18:56 ID:/k/WuK/9
シネセゾン渋谷か新文芸座でフライシャーオールナイトを!
セレクト作品は何がいいかな?
>>165 >ここ数年そういう流れが途絶えてしまったような気がする。
今はソフトが出たりCS(CATV)でやっちゃったりするしな。そういう未公開旧作にせよ、
どこかが旧作のソフト化権や放映権をまとめて買ったら配給権も買えたので、小さな配給会社がじ
ゃあウチでやりましょうとかそういうことが多かったようで、わざわざ配給権だけを買ったりはどれだけあったのか。
「ナロー・マージン」も「その女を殺せ」という邦題でマイナーなメーカーからビデオが出ていたのは有名だけど、メーカーの
人間が映画の価値をどれだけ知っていたか? ああいう業界は映画のことなんぞ何も知らん人が偶々
やってるだけのことが多く、マニアは意外といないのであんまり過大な期待を抱いてはいけない。
>>166 今、国内に上映権の残っているプリントなんか無いと思う。
168 :
名無シネマ@上映中:2006/04/15(土) 21:13:29 ID:MsYkyuKp
>>167 夢も希望もない人だなぁ。もちろん僕も期待なんかしていなくて、ただの妄想の
ようなもんですよ。
>>166 シネマヴェーラ渋谷はハリウッド映画の特集もやっていくそうだし、内藤さんなら
何かやってくれるんではなかろうか。(ただの妄想です。すみません。)
冥界からの書き込み?日付、ヘンだし。
67名前: 名無シネマ@上映中投稿日: 2006/03/32(土) 10:21:41 ID:VafYZkmo
____________/
_____ |
|| / フライシャーデス!!
|| >>深作デス!黒澤サンモ来テマス!!
ドンドン!!早ク来テ!宮川サンモ来マシタヨ〜!!
ドン || \ _y゚. |
(( O)) | ) ( . |
ガチャガチャ_( ) |
|| |. || ̄ ̄ ̄ ̄.||
|| |. || ´ ̄ ̄ `| ||
||_|. || |。 | ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \|| | | ||
Λ_Λ  ̄\
(;´Д`; ) ヒー、とうとう生き残りは俺だけか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(((⊃ ⊂))) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
(___)__) ←舛田利雄 \
>>168 その「妄想」にオイラもつき合うなら
「叛逆者の群れ」「フォート・ブロックの決闘」「スパイクス・ギャング」
のフライシャー西部劇3本立てはぜひ見たい!
フライシャー監督って、こちらでも「職人」と冠せられてるけど
あの時代の「職人」にしては西部劇と戦争ものが意外と少ないのではないか?
171 :
名無シネマ@上映中:2006/04/18(火) 15:00:58 ID:SdKUcghz
この4本でフライシャーらしさ、を堪能する。
『ヴァイキング』
『トラ! トラ! トラ!』
『キング・オブ・デストロイヤー』
『レッドソニア』
172 :
名無シネマ@上映中:2006/04/18(火) 16:01:19 ID:IKi4y53h
何故『トラ! トラ! トラ!』 を入れる?
『キング・オブ・デストロイヤー』 と『レッドソニア』 はどちらかに絞れ。
173 :
名無シネマ@上映中:2006/04/19(水) 14:09:45 ID:IZGnW6e/
遺作は『おかしなおかしな成金大作戦』?
>>173 IMDbによると“Call from Space”とかいう短編映画(?) が記録されてますね…
詳細はまったく分からないのですが・・・
NASAの宣伝映画かな?
海外DVD-BOXでこんなの見つけた。
The Film Noir Collection: Volume 2
その女を殺せ<未>/ 生れながらの殺し屋<未> / 熱い夜の疼き<未> / 十字砲火 / 犯罪王ディリンジャー/ $49.95
その女を殺せ<未> (1952) THE NARROW MARGIN
公開情報劇場未公開・ビデオ発売
監督:リチャード・フライシャー
生れながらの殺し屋<未> (1947) BORN TO KILL / LADY OF DECEIT
執念の男(TV・旧)
公開情報劇場未公開・ビデオ発売
監督:ロバート・ワイズ
熱い夜の疼き<未> (1952) CLASH BY NIGHT
公開情報劇場未公開・TV放映
監督:フリッツ・ラング
犯罪王ディリンジャー (1945) DILLINGER
初公開年月1952/07
監督:マックス・ノセック
十字砲火 (1947) CROSSFIRE
初公開年月1986/11
監督:エドワード・ドミトリク
値段も安い・・・
国内盤発売されないかの・・・
177 :
名無シネマ@上映中:2006/04/21(金) 00:17:08 ID:/L3UbR0K
追悼はやはり
実録犯罪モノ3本立てで
『ロープ殺人事件』
『絞殺魔』
『10番街の殺人』
追悼リチャード・フライシャー映画祭
※毎週土曜オールナイト上映(6週連続)。
第1夜 冒険とファンタジーの世界
1「レッドソニア」
2「ドリトル先生不思議な旅」
3「ミクロの決死圏」
4「王子と乞食」
5「海底二万哩」
第2夜 戦争と史劇 スペクタクルの世界
1「バイキング」
2「ならず者部隊」
3「バラバ」
4「ゲバラ!」
5「トラ!トラ!トラ!」
第3夜 フィルムノワールと暴力の世界
1「TRAPPED」
2「札束無情」
3「恐怖の土曜日」
4「ラスト・ラン 殺しの一匹狼」
5「センチュリアン」
6「その女を殺せ」
179 :
名無シネマ@上映中:2006/04/21(金) 02:48:39 ID:smJlZ4q0
第4夜 遙かなる西部劇の世界
1「叛逆者の群れ」
2「フォートブロックの決斗」
3「マジェスティック」
4「ロデオの英雄」(3-D版上映)
5「スパイクス・ギャング」
第5夜 異様なる異色作の世界
1「栄光のジャングル」
2「ジャズ・シンガー」
3「マンディンゴ」
4「おかしなおかしな成金大作戦」
5「悪魔の棲む家PART3」(3-D版上映)
第6夜 異常心理、異常犯罪の世界
1「10番街の殺人」
2「強迫/ロープ殺人事件:動機なき殺人」
3「鏡の中の犯罪」
4「見えない恐怖」
5「絞殺魔」
「ソイレントグリーン」「夢去りぬ」とかが抜けてしまった…。
こういうのを考えるのは楽しいね。実現しないから虚しいけど(w
特報!
大阪のプラネットプラス+1では5月にフライシャーの追悼上映会を予定
「夢去りぬ」と「鏡の中の亀裂」をフィルム上映するらしい。
↓
u-go.to/planet1
フィルムって、あるとこにゃあるんだね〜
大阪に生まれたことを、はじめて感謝したいと思った(嬉)
先っちょヌルヌルだな、おい!
182 :
名無シネマ@上映中:2006/04/22(土) 03:18:19 ID:9sg70vm9
183 :
名無シネマ@上映中:2006/04/22(土) 03:23:27 ID:9sg70vm9
ジュネス企画は何も出さないのかな。
185 :
名無シネマ@上映中:2006/04/23(日) 10:57:04 ID:DrHZbiSe
「恐怖の土曜日」「ラストラン」「叛逆者の群れ」「センチュリアン」etc…
ソフトは未発売だわ、されていてもトリミング版だわで…。
観たくても観られないのが悲しいです。
>>185 「恐怖の土曜日」「ラスト・ラン」は、ノートリのやつをWOWOW
で昔、放送したので、リクエストしてみては? WOWOWが結構
フライシャーを一時やっていた。まだ権利あるかな?
「ラスト・ラン」:ポニー 「センチュリアン」:コロンビア
からソフト発売されてましたね。
『ミクロ』DVD680エンで売っていたので買って、見た。
すごい! 設定だけだとリアリティなんかまるでない話なのに、
ハードな実録ものみたいにしてリアルっぽくしている。
無機質なタイトルデザインからして大人の世界。今のCG映画がガキっぽく見える。
でもこれ絶対、でっかいスクリーンで見たいよな。
赤血球がほわんほわんと漂っている場面とかシネスコで見たい。
「ガキ」はおまい
189 :
名無シネマ@上映中:2006/04/24(月) 20:46:45 ID:6OHW7ejB
アテネ・フランセはほんとうに追悼上映会をやらないつもりだろうか?!
190 :
名無シネマ@上映中:2006/04/24(月) 21:17:54 ID:0qgcwFXa
>>186 WOWOWでノートリミング版オンエア…羨ましいですねぇ…。
ここは以前「拾った女」放映したそうだし…侮れませんね。
(私の場合は蓮見先生でなく、和田誠・山田宏一両先生ファンで
フライシャー監督のことを知ったクチですが)
「バイキング」「スパイクス・ギャング」
ミズテンでDVD購入したのですが大当たり!でした。
監督BOXは…版権が込み入っていてさすがに無理か…。
>>190 「拾った女」だけじゃないよ。「歩道の終わる所」とか「深夜の歌声」とか「殺人目撃者」とか、
「牛泥棒」とか「エヴァ・グレイスを渡る風」とか「殺人地帯USA」とか「セコンド」とか「リリス」とか、色々やってる。
WOWOWは1年か2年に一度くらい、だいたい夏に40〜50年代アメリカ映画の掘り出し物をやるんで、
ひょっとしたら今年の夏あたりに何かやるかも知れない。
192 :
名無シネマ@上映中:2006/04/25(火) 14:21:33 ID:+v0K1vvu
フライシャー死んだのか・・・
「ポパイ」を観て追悼するよ
193 :
名無シネマ@上映中:2006/04/25(火) 14:41:59 ID:tr23zuk0
>>192 それは親父かアルトマンだって。
あ、釣りか…
194 :
名無シネマ@上映中:2006/04/25(火) 22:57:33 ID:uGoJyYtA
WOWOWが過去に放送した貴重(?)なフライシャー作品は他に
「10番街の殺人」「強迫/ロープ殺人事件:動機なき殺人」
「見えない恐怖」「絞殺魔」かな(全てノートリミング、画質良好)。
ムービー・チャンネルが「スパイクス・ギャング」「ザ・ファミリー」
196 :
名無シネマ@上映中:2006/04/26(水) 08:58:17 ID:ktf4zlv4
>>195 すばらしい! すばらしい! すばらしい!
トラ風讃辞で乙
197 :
名無シネマ@上映中:2006/04/26(水) 15:36:08 ID:lyI3l58s
>>195 よくまあ、これだけの図像を集めたもんだなぁ。
特に初期作品の図柄からは、まだ見ぬ映画の雰囲気が伝わってくるかのようだ。
もうちっとサイズが大きければもっとうれしかったけど・・・とは
よくばりすぎっすか。申し訳ない。
感謝! 感謝! 感謝!
199 :
名無シネマ@上映中:2006/04/29(土) 09:11:50 ID:/AbGDbUI
追悼ポスターまでできたし
スレも200件近くきたし
フライシャー監督への
いい弔いができましたね
海底200哩
亀は万年
202 :
名無シネマ@上映中:2006/04/30(日) 12:14:42 ID:4c/LHGTA
WOWOWで夢去りぬやるよ。
203 :
名無シネマ@上映中:2006/05/02(火) 01:13:02 ID:hKTqabgJ
トラ
6月にBSで「ドリトル先生〜」やるけど追悼の意味はなさそう
205 :
名無シネマ@上映中:2006/05/11(木) 10:33:34 ID:y1SmqoQr
もうすぐ「ソイレント・グリーン」のDVDが廉価版になって再発!
それにしても、1970年代のフライシャー作品はなんかもう、凄杉っちゅーか、渋杉っちゅーか
どれを見ても痺れっぱなしだな。
そろそろこのスレも“役割”を果たし終えた感もあるけど
まだまだしぶとくフライシャー映画の凄さ貴重さを訴えていきたいと思ふ。
じゃあ、その「凄さ貴重さ」ってなんだ? ということだが・・・・
う〜ん、なんだろうね。うまく特徴づけるのが難しいね。
類いのないバランス感覚の持ち主だということはわかるんだけど・・・
もうこの後は懐かし洋画板に移動した方がいいんじゃないの?
フライシャーに相応しい現代作家ってスピルバーグだろ
209 :
名無シネマ@上映中:2006/05/12(金) 14:02:36 ID:b1Ep8yuI
スピルバーグも悪くないと思うけど、1970年代以降の監督とフライシャーとでは
やっぱり比較できない決定的な“断絶”があるんじゃないかな。
この前、久しぶりに「ザ・ファイト」を見たけど、やはりヨカッタ!
まるで1950年代の映画のようでいながら、少しも「古い」という感じがしない。
唐突だけど、キューブリックの遺作「アイズワイドシャット」を見た時も
まるで1950年代の映画みたいだ…と思わされたなぁ。
さすがにフライシャーとキューブリックを比較しようとは思わないけど
どちらもカーク・ダグラスに目をとめられて、その製作・主演作を撮ってるってことでは
“接点”がないワケではないし、案外この連想ゲーム、面白いのでは?
そうでもないな。
211 :
名無シネマ@上映中:2006/05/13(土) 00:40:13 ID:VlfPapDc
スピルバーグはフライシャーと比べるとビッグネーム過ぎるが(あくまで一般大衆にはね)、「シンドラー…」で念願のオスカーを得てから以降のフィルモグラフィーは、凄いの一言。
悪趣味全開の娯楽作「ロストワールド」でファンの期待にこたえた後は、興行的リスクも無視して、ヤヌス・カミンスキーという絶好の女房役を片腕に、ビッグネームのキャストを使って多様な作品を早撮りで乱発気味に発表している。
「アミスタッド」ではぎこちなかった社会派映画も、最新作「ミュンヘン」ではほぼ完璧にこなしている。
「キャッチ・ミー…」や「ターミナル」のようなウェルメイドな作品もそつなくこなし、「マイノリティ・…」「宇宙戦争」のような客に媚びない悪趣味丸出しの娯楽作品も連発。
小林信彦は「早熟にして大器晩成型」とヒッチコックを評したが、最近のスピルバーグを見ると、彼にもこの言葉が充分当てはまるように感じる。
この先何をやらかすのか、想像もつかない。
フライシャーと比較するのも、あながち間違いではないような気がする。
ムキになればなるほどドツボにはまるってやつか・・・
213 :
名無シネマ@上映中:2006/05/14(日) 00:43:35 ID:7CnjV1c2
>>212 お前210だろう?
209、211は別人だぞ。
ちっとは自分の意見も書けや。
214 :
名無シネマ@上映中:2006/05/16(火) 14:55:32 ID:ewP3uYZ8
やっぱりここは、おなじ“ディック(逸物)”をもつ
ディック・ドナーに、フライシャーの分まで頑張って映画を撮りつづけてもらいたい
賛同者がいるかどうかは、あえて問いません(笑)
>>214 ドナーは、今一度雇われ監督に戻るべきw
それには、ローレンス・シュラーと離婚して一文無しになればよい。
216 :
名無シネマ@上映中:2006/05/24(水) 11:35:17 ID:Vr13IYqH
>>215 結構いいトシのご老体に、そりゃ酷というものw
ドナーって、夏の2本「オーメン」「スーパーマン リターンズ」で、
儲かるの?
218 :
名無シネマ@上映中:2006/06/06(火) 00:53:46 ID:3cSmzABk
ザ・ファミリー面白かった
219 :
名無シネマ@上映中:2006/06/14(水) 10:43:16 ID:CsfeClF2
レッド・ソニア、シネスコの横長画面をスクリーンで見た時は感動した。
ああ、あれが「本物のシネスコ」だぜぃ!
絞殺魔も、あのスクリーン分割(スリップ・スクリーンて言うんだっけ?)は
シネスコだからこそ活きたわけだし。ここまでこの画面サイズを使いこなした監督はいない。
220 :
名無シネマ@上映中:2006/06/17(土) 15:31:11 ID:rFCA1g+E
蓮實×黒沢のフライシャー追悼対談で「『その女を殺せ』でさえまだ日本では
スクリーンで見られない時代でした。」なんて言ってるんだけど、いまだ『その
女を殺せ』“THE NARROW MARGIN”は日本で正式に公開されておらず、そん
なに時代はよくなっていないんだから、蓮實氏にはもっと煽っていただかなけ
れば。
「絞殺魔」「その女を殺せ」激しく観たいです!
>>220 それを言うなら、過去に彼はそれを充分やって来た訳で
今やもう彼が必要とされるような作家保護政策時代にはない様に思う(今の風潮)。
DVD個人所有の時代にいつまでも蓮實氏に頼るな、と敢えて言いたい。
(言葉足らずでごめん)
223 :
名無シネマ@上映中:2006/06/18(日) 03:54:57 ID:aaM0+TFE
>>222 映画は基本的にスクリーンで見るもの。
TV受像機やプロジェクターで見る映画はしょせんまがいものでしかない。
DVDなんかで満足するな、と敢えて言いたい。
(言葉足らずでごめん)
>>223 概ね同意です。でも、現時点の日本があまりに不自由な映画環境にあるんで、
こつこつリチャード・フライシャーのDVD(邦盤/北米版)、ビデオ、
TVの録画をやってます。自宅フライシャー映画祭可能(約20作)。
あ、そういえばWOWOWの『夢去りぬ』は、皆さん、録りましたか?
タイトルはシネスコで、本編はトリミングでした。
>>224 録ったけど
デコーダの電源が入ってなかった…orz