【お値頃価格で】ロード・オブ・ウォー【ご奉仕します】

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926名無シネマ@上映中
僕の仕事は、武器は売らないけど、国際的な搾取を利用している点では共通していて、この映画の主人公に感情移入できた。
おもに日本のODAがらみの仕事なんだけど、本当に援助を必要としている人々には1ドルもいかず、
大統領、将軍、大佐、資源担当大臣という人物のスイスの口座に3分の1が入金され、のこりはいろんな企業が山分けしている。
ODAは国民の税金で、僕らの世界では国民の税金=紙幣印刷機という感じだ。

若くて独身で、英語とフランス語ができれば、この映画の主人公のような仕事をできる会社は日本にたくさんある。
なんといっても日本政府はアフリカに莫大なODA(援助という名の投資)をしているから、そのトンネル会社やダミー会社がたくさんある。
伊藤忠や三菱商事といったメジャーどころではなく、表向き小さな会社でフランス語ができる人材を募集していて、
南アフリカのケープタウンに支社がある会社は、そのものずばりだよ。
僕は現在32歳で独身。年収は4500万くらいだけど、出張中に死亡したら、会社が2億円くらいの保険金を受け取ることになると思う。
個人的に保険に入ろうとすると、断られるか、とんでもなく高い保険料を請求される。
その時に自分の仕事が、他人から見れば、かなり危険なものなんだと思った。
だから特に家庭をもっている人はやりたがらないから、人材は不足している。
僕の会社もいろいろリクルートしているけど、仕事の内容を聞いて辞退する人が多い。
自分もそろそろ潮時かなと思っていて、この映画を見てその想いが強くなった。
それで思わずこんな長文を書いてしまいました。
もし興味がある人がいたら、日本のアフリカにおけるODAビジネスの実態について、教えるよ。たぶんあきれかえると思うよ。
927名無シネマ@上映中:2006/06/12(月) 17:38:40 ID:5Q+NGtgP
興味があるな。
>>926はブログとかやっとらんの?
928名無シネマ@上映中:2006/06/12(月) 20:44:52 ID:oFmbj7VC
>>927
最近やった仕事の一例を紹介します。去年からの石油価格上昇の本当の理由は知っているでしょうか?
一般的にはイラン対アメリカの緊張度アップによる、中東情勢の悪化が理由と言われていますが、本当の理由はナイジェリアです。
いま原油の産出国は中東からアフリカ大陸へ急激に移動していて、そのなかでもナイジェリアが最大の埋蔵量を誇っています。
それで米仏伊が滅茶苦茶な植民地化をナイジェリアで進めていて、石油が出るデルタ地帯の独占使用権(なんと期間は99年間)を、ナイジェリア政府と結んでいます。
いまのナイジェリアは表向き独立国だが、実際は完全に白人の植民地になっています。
それで去年、反政府ゲリラが採掘施設を占拠する事件があり、それがWTI原油の高騰のきっかけになりました。

それで僕がやった仕事は、日本政府による石油精製技術指導の下準備です。
日本政府も遅ればせながら、なんとかナイジェリアに食い込もうとしていて、ものすごい額の賄賂がばら撒かれています。
それをもっと大規模にやるために、今後ナイジェリアに対するODA予算が大幅にアップされる予定です。
ODA予算は国会でまともに審議されず、その成果もチェックされないので、やりたい放題です。

ただ僕も現地に実際に行ってみて驚いたのですが、日本の首相官邸や財務省に当たる機関が入っている建物が、プレハブ小屋みたいな粗末なものなのです。
そこで石油省の次官に、スーツケースに入れて持って行った50万ドルを渡しました(政府関係者ということで、荷物は出国入国ともにノーチェックです)。
この仕事では、僕は単なる金の運び屋だったのですが、一週間の滞在中、毎晩違う女が提供されました。
あと今後ニュースになると思いますが、ナイジェリアの検察官で、汚職を捜査する責任者(女性)は、かなり優秀で立派な人なのですが、近いうちに事故死すると思います。
CNNなどでインタビューされている結構有名な女性なので、日本でも報道されるかもしれません。

ナイジェリアにおける日本の立場は、米仏伊に対する善意の第三者というものですが、実態はアメリカと裏で手を組んでいます。
アメリカの石油にメジャーに対して、いろんな名目で日本の金が流れています。技術指導と言っても、実際はなにもしていません。
金を還流するために、書類の上だけ