940 :
938:2006/01/09(月) 23:55:11 ID:sMLWYAd7
>>939 そなの?バリアンは王の死後、エルサレムを捨てて民衆を守った。
現実の中東問題なんぞ関係なく、舞台はただテーマを語りやすい舞台にすぎない。
守るべきものは形骸ではなく魂の中にある。
それだけじゃだめなのか?
満足しないってことは駄目なのかな。俺はもうこれで満足なんですが。
単純に負け戦で終わるからスッキリしないんでしょうね。
まあバリアンとしては民衆も守れたし、勝ちに等しいといってもいいだろうけど、
結局エルサレムは取られ、キリスト教の国へある意味追い出されてしまった。
これが、敵を撃退して追い返しました。バンザーイ!だとスッキリなんだろうけど。
解釈は人それぞれでいいんじゃない?
>守るべきものは形骸ではなく魂の中にある。
バリアンとシビラがこれを悟って生きていく一方、獅子心王は聖地奪回に向かう。
両方描くところが、理想を語りつつ問題は単純じゃないよ、とも語っているようで好きだな。
まあ、最後のテロップから見ても、今の中東問題関係なし、ってことではないと思う。
>>938 言葉の意味をのちのち実感するんだよね。
それに気付いてからは、前半の言葉のひとつひとつが
胸にしみるようになった。
今度ディレクターズカット盤が出るので938も是非観よう!
>>940 映画の主題に関しては明確で自分も納得してるけど、
「すっきりしない」としたら映画の内容じゃなくて、ラストの
【天の王国の平和は未だ遠い】を読んで
>守るべきものは形骸ではなく魂
を実行に移すことの困難さを実感するからじゃないかなあ。
中東問題に限らず古今東西色んな問題に通じる
普遍的なテーマだと思うけどな。
>>941 >敵を撃退して追い返しました。バンザーイ!だとスッキリなんだろうけど。
そういう展開か、それこそ最期の一人まで戦うのかなと思ってたの。
そしたら「エルサレムを明け渡そう」「兄君の王国はこことここに」と来たもんだから軽くショック。
結局2桁観に行った。
945 :
938:2006/01/10(火) 00:49:51 ID:ehS4kKb7
>>944 そのショックなとこも好きなんだよなあ。
エルサレムを捨てることで、バリアンの意志と映画のテーマがよりはっきりしたと思う。
>>938 このスレ読み返してたんだけど、けっこう見応えのあるDC版になりそうだよねえ。
DVD買うっすよ絶対。ちょいと近々香港に行くので(自粛
普遍的なテーマなんだよね実際。言ってることはごく普通。どこかに正解が存在する問題じゃないからこそ、一人一人が決断し関わっていく
意味があるんだと思うんだけど。
正直、このテーマが素直に観客に届かずに、ネット上に妙に醒めて引いた感想が多い方が個人的にはショック。
946 :
938:2006/01/10(火) 00:55:09 ID:ehS4kKb7
>>945 自分が見た否定的意見には
青くさい正義だっていう見方が結構あったように思った。
「もっと人間はドロドロしている」とかね。
人それぞれだなあと思ったけど、自分はその「きれいごと」を
大真面目に描こうとしてる所が好きなんだけどね。
>正直、このテーマが素直に観客に届かずに、ネット上に妙に醒めて引いた感想が多い方が個人的にはショック。
若いのう。羨ましいくらいじゃ。今日は読みごたえのあるレスが多くてまことによろしい。
亀だが、
>>916と
>>922の珍訳聖書にも笑わせてもらった。しかし板違いはほどほどにな。フォッフォッフォ・・・
どうでもいい事だけど次のハリポタでホスピタラーとルノーの
共演が見れるなぁと思ってチョト嬉しくなった
>>947 自分にとっては「きれいごと」について大まじめに考えさせられる作品でした。
偽善的とか理想論じみてるとかいろいろ読んだけど、「あんなの所詮無理」と
一言で片づけられる世の中じゃいつまでたっても天の王国は遠いままだと本気で思いました。
本当は、みんなが望んでいる世界じゃないのかと。
だけど、その一方で「きれいごとってことで済ませよう」ともしているのではないかと。
大切なのはまぎれもなくこことここにあって、(この台詞、ごく普通な事を言ってるのにすごく重みを感じました)
バリアンのように信念を貫ぬける人間に少しでも近づけたら・・・と思いました。
以上チラ裏&抽象的な文でスレ汚しスマソ・・・
>>931 そんなことがあったんですか…。
奥さんと兄がそんな関係だと知ったバリアンも複雑な心境だったろうね。
むしろ自分が奥さんを許せるかってのが問題じゃないかな。
>>948 ぉ!?
てめぇ歴史板に帰れ
こっちにまで来るなよ・・・
>>950 王国の実現を信じない代表選手がルノーだね。
映画では終始“正義”に猜疑心を持つ人物として描かれてる気がする。
史実はともかく、物欲権力欲の匂いがしないんだよな。
あの人の台詞も人間の本質を突いてるというか
結構ギクっとさせられるんだよなぁ。
連投すまん
>>950 きれいごとを信じないルノーみたいな人や
王国を実現されると都合の悪い、ギイみたいな人や
諦めちゃうティベリアスみたいな人が
そのまま現代人にも当てはまるかもしれんけど自分もバリアンに近づけたらなあと思うよ。
寝る。
ラストに関しては、
バリアンが落命すればスッキリした落ちになったと思う。
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若者は未来へ向かっていくのさ
まあ若い衆が「正義の味方」やらないで誰がやるってのさ、というところはあるな。
「正義の味方」オンリーで年だけ取られても、ちょっと困るけどな。
イマドってハゲてたんだな
ターバンはハゲ隠しか
自分がブログとかの感想読んだ限りでは、「きれいごと」よりも、
「よくわかんな〜い」「淡々として盛り上がらな〜い」系が多かったと思う。
この映画、きれいごとか?それこそ、すっきり解決しないあたりがきれいごとじゃない。
王様達が必死に守った平和の王国が無残にもはかなく崩壊していく。善は報われていない。
「きれいごと」ができない連中のやっかみだよな。
この映画観た後は、あれほど感動した「ブレイブハート」すら薄っぺらく見えた。
平和ボケを捨てて、命を捨てて、悪のイングランド王をやっつけよう!!程度の戦意高揚映画に成り下がってしまった。
ざっと読みましたが、このスレ教養人が多そうですなー
俺、正直あんま期待してなかったのに、観た後ではヒーロー像や人生観が変わってしまった。
子供の時は英雄に憧れた。
今は、政治家や国家に讃えられる英雄より、誠実な生き方の、無名の人の方が、良い。
バリアンのように、ちょっとでも社会を良くしていければ、と思う。
名作だと思う。観て良かった。
>960
ハゲって言うな。あれはちょっとばかし広いデコだ。
しかしターバン姿の方が絶対かっこいい!と思ってしまう程度には広いデコだな。
つーか初見で同一人物だと分からなかったぞ。
バリアンは、ただ若さゆえに真っ直ぐ進む正義漢ってわけじゃ
ないんだよな。
平等な天国なんか理想論に過ぎないって、たぶん一番思っていたのは
バリアンなんじゃないの?
差別的な扱いを受けて育ち、子供は死に、妻は地獄行き。
ボードワンだってそうだ。これからって時にあんなむごい
病気にかかってしまった。
二人とも地獄行きケテーイの烙印を押されてる。
世の不平等を身にしみて分かっている人達の目指した
天の王国だから、心を打たれるんじゃないかな。
決して若者の青くさい理想論じゃないよ。
大昔に読んだ漫画の、こんな台詞を思い出した。
「誇るに足る敗北は、卑しき勝利に勝る」
・・・まあそんな一言で言い切っちゃいかんわな。映画を通してじんわりと伝わってくることを楽しみましょ。
なんと言っても脚本が良い。伏線が効果的に引かれまくり。
モナハンはこれが初脚本?
IMDbだと次はインファナルアフェアリメイク、ジュラシック4、トリポリ…
すごいね。
スクリプト本だしてくれんかの?
ムラーの台詞、「あなたは、エルサレムを奪回すると約束したことをお忘れなく」
一つで、サラディンが、最初奪回するつもりだったのに、ボードワンとの和平を続ける
気持ちに変化した感じが読み取れる。
すれ違いだけど、史実を知れば知るほど、
サラディン:他人の駒になるのやだから自分がエジプト王になって、身内でケンカばかり
しているイスラムをまとめちゃる!!旗印は「エルサレム奪還!!」
・・だったのが、自分の子供と変わらん年頃の少年王がけなげに対等に命削って対抗してる上に、
エルサレム開放するわ、イスラム部族のべトウィンを保護するわ、戦略とはいえ、
オープンマインドなの見て、もともと人の良いサラディンおじさん、和平維持でいいじゃん・・
に変わった。ボードワンの方も、「あれ、このオッサン、怖くないじゃん(笑)話分かるじゃん」
で和平維持・・みたいな感じが”個人的に”読み取れるんですな。
サラディンの寛大さって、ボードワンの影響もあるような・・
寛大さが寛大を呼ぶ・・みたいな
今までの歴史では獅子心王との武勇騎士伝ばかり強調されてたけど、それ以前に着眼した
リドスコとモナハンはすごいと思う。
今までの歴史ものでは獅子心王は美化されすぎ。
というかキリスト教側から見た歴史だからだろうな。
1にある英語字幕をプリントアウトして大事にしてるけど、
やっぱりスクリプト本が欲しいよー。
次スレ、立てられるか分からないけどやってみます。
駄目でした。誰かお願いします。
あとFAQを見逃してる人がいたので1に
FAQ、関連リンクは
>>2-10あたり
があるといいと思う。
975 :
名無シネマ@上映中:2006/01/11(水) 10:09:26 ID:ZAZYUqVb
殺す必要の無いやつを冒頭からいきなり殺す主人公に萎え萎えなのですが。
まあ彼個人に対する恨みだけでキれたわけじゃないからなぁ。
罪は決して正当化されていないし。
エルサレムの価値を問われたサラディンが
「Nothing!」と答えるシーンで震えがくるほど感動したな。
そのnothingのための努力の無駄さかげん、エルサレムに一生をつぎ込んだ騎士たちの絶望がさ
その後に続く「ALL」などイスラム圏興業対策としてのアリバイ作りのような・・・
諸行無常や張騫(武帝の命令で20年西域を彷徨い西方地図をこさえたが漢の政策変更で
西方進出が無くなり生涯を無駄に過ごしたという井上靖の小説で有名)風の歴史感覚が
あってリドリーは好きだなぁ。
『nothing , everything』は『do you fear me?』『NO&YES』と一緒で物事の二面性、複雑さを表す的確な表現
リドリーらしい答えを提供しない映画ならではのセリフ
こう締めくくる事で鑑賞者はエルサレムの価値を考えるきっかけになるからね
自分は信仰を持たない人間だから、Nothingは分かっても
Allを感覚で理解することができないんだよな。
でも、皆が皆ギーのように利権目的なら話は単純だけど、
信仰を持ち本当に聖地がAllな人々もいるわけで。
(そんな人々を利用する人間もいたり)
聖地なんか無意味だ、Nothingだ、と一刀両断にせず
「All」も切り捨てなかった所が素晴らしいと思う。
なるほどね、自分は純粋に美学的な見地からnothingを重要視したけど
ALL(everythig)も等分か。
サラディンのnothingに主人公が頷けばカッコイイな思ったが
個人的にはリドリーはモダンな西欧の知識人だから
歴史映画の末尾には心の師匠キューブリックの結句
「良い者も悪いものも、賢者も愚者も死んでしまえば全てイコール。
これすべて昔の話。関係者は墓の中」(だっけ?バリーリンドン)
のニヒリズムを持ってくると思ったんだが
勝手に台詞を変えるな
ああごめんAllじゃなくてEverythigだったね。
今気づいた。
「兄君の王国はこことここに」がDVD吹き替えでは「エルサレムは…」になってたけど、
前者のほうが好きなんで残念。劇場で観た時も「エルサレムは…」だったっけ?
つーか台詞でyour brothers kingdomって言ってるのに勝手に意訳しないで欲しいよな。
エルサレムは土地だけど、kingdomは考え方とか生き方って意味も含んでるのに。
すいません誰か次スレ立てて下さい
自分も無理なので
DVDの特典映像ではエヴァの巨大な乳輪は見れますか。
挑戦してみましたが無理でした。ごめんなさい。
雑談はできれば次スレが立ってからにしてもらえると…
スレ立て乙、テンプレも追加しておいたよ
良スレでいいね