【行定勲】春の雪【妻夫木&竹内】part4

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113名無シネマ@上映中
企画を担当された藤井浩明氏のお話を聞いてきました。
(於・山中湖三島由紀夫文学館レイクサロン11月3日)
以下詳細(懐かし邦画板にもうぷしたけど)

・三島が死んだ後に生まれたり、当時子供だったり赤ん坊だったりした世代がどんな三島映画を作るかという
不安と期待があった。
・行定監督は常に新潮文庫版の「春の雪」を携え、撮影に臨んでいた。その姿勢に「三島と勝負する監督」の姿を見て
頼もしく思った。
・妻夫木は不安だった。「君、この映画で何をやりたいの?」と聞いたら「僕は世間に阿る演技はしたくありません、グヘヘ」と
はぐらかされたが、その言葉は偶然「炎上」の時に雷蔵が口にした言葉と同じであった。
・「豊饒の海」は必ず全作品やります。もうその方向で話が動いています。本当はコッポラが「春の雪」をやるはずだったし、
僕もそれが見たかった。多分「奔馬」以降は監督が代り、「暁の寺」と「天人五衰」は一本の映画になるかも知れないが、
映画化は必ず実現します。
・僕もあのラストシーンはびっくりした(杉山夫人の親類の男性と司会の佐藤氏も同意)。
まあ、行定さんと脚本家の女の子がどうしても恋愛映画にしたいっていうからいいんじゃないの?
・若尾文子さんが脇役をやるのは初めてで、従来スターだった人が脇に回ると演技計算が
出来なくて戸惑うことがあるので大変心配したが、若尾さんが快諾してびっくりした。
(岸田今日子と若尾文子の役は逆の方が良かったのではないかとの質問に対して)
僕は全然そうは思いません。若尾さん、色っぽくてあの役にピッタリじゃないですか。