【映画ファンド】 忍 SHINOBI -HEART UNDER BLADE- 4

このエントリーをはてなブックマークに追加
18名無シネマ@上映中
俺はアニオタではなく時代劇マニアで邦画ファンのじじいだが
この勝負はどう転んでもバジリスクの圧勝。
バジリスクは1958年の原作に忠実なだけに、あの時代の空気が濃密
市川雷蔵版「眠狂四郎」のようなピカレスク時代劇の黄金期、
それは日本映画の黄金時代でもあるが、あの時代を思い起こさせる。
「遅れてきた60年代」ともいえる、21世紀に出会えたのが夢のような作品。

とくに地虫十ベエのシーン。まさか映像化できるとは思わなかった。
「見世物小屋」がまだ健在で、子供を「サーカスに売り飛ばすぞ」と
叱りつけてた、あの時代から抜け出てきたようなキャラクターだ。

「映像化不可能の原作を映像化した」のはバジリスクであって、
シノビではない。
映像化できない要素を全てカットして改変すれば、どんな原作だって
映像化できるだろう。

シノビは「邦画の未来はどうなってしまうんだろう」と暗い気持ちに
させる映画だ。
残念ながら日本の娯楽作品の未来はアニメしかないようだ。