>>1 前にも言おうと思ってたんだが「作品暦」はないだろ。
フィルモグラフィとか何とか、もっと気の利いた書き方にしてくれ。
4 :
ボブ:2005/04/30(土) 23:54:34 ID:BklZEqBl
5 :
ミステリーマン:2005/05/01(日) 08:51:04 ID:JFsjCoIQ
>>1 ∩___∩
|ノ⌒ ⌒ ヽ
/ ●) ●) |
オツカレチャ━━━━━| ( _●_) ミ━━━━━ン♪
彡、 |∪| 、`
/ ヽノ ヽ
/ 人 \\ 彡
⊂´_/ ) ヽ__`⊃
/ 人 (
(_ノ (_)
7 :
名無シネマ@上映中:2005/05/02(月) 23:28:16 ID:ZZ8wkxHx
だれかマルホランドドライブの解説HP教えてくれない?
意味わからなさ杉
「ワイルドアットハート」のかっこいいニコラス・ケイジと、
子供の頃に見た「エレファントマン」の重苦しいモノクロ画面が
全然結びつかず、この二本が同じ監督のものと知った時はびっくりした。
あとから「ブルーベルベット」を見て納得したが。
9 :
名無シネマ@上映中:2005/05/03(火) 00:12:56 ID:/Yt9HGkA
キャビンフィーバー見たけど、ウサギちゃんシーンくらいしかリンチっぽくなかったね。
世の中には、「エレファント・マン」と
「ストレイト・ストーリー」だけ見て
リンチを感動作を撮る監督だと思ってる人も
いるらしいぞ
>>10 漏れにとっては『ブルー・ベルベット』が感動作ですが?
マルホランド・ドライブ (2001/米=仏)
ストレイト・ストーリー (1999/米=仏)
ロスト・ハイウェイ (1997/米)
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間 (1992/米)
ワイルド・アット・ハート (1990/米)
ツイン・ピ−クス (1989年/米)
ブルーベルベット (1986/米)
デューン/砂の惑星 (1984/米)
エレファントマン (1980/英=米)
イレイザーヘッド (1977/米)
最もブランクが長かったのがTPRPからLHの五年か
とするとマルホの2001から数えて5年だと・・・ハッ!来年!!ゴクリッ・・・・
実はその間に「オン・ジ・エアー」とか「ホテル・ルーム」とか撮ったり、
「リュミエールと仲間たち」に参加したりしてるんだけどねー。
にしても、TPRPって、一瞬なんのことかと思った(w
向こうのリンチ・ファンの間ではFWWMと呼ばれてるみたいだけど、
邦題で同じように呼ぶなら、RPSN?
ツインピークスってドラマを先に見たほうが良い?
ローラ・パーマー最期の七日間見たんだけどよく分からなかったもんで・・・。
>>15 そりゃそうでしょー。
是非TV版観て下さい。
見所はデビット・ドゥカブニーの女装です。
>>9 バダラメンティの音楽はどうでした?
しかしリンチっぽい変調映画撮る人結構いるけど、つるんでた直系が
むしろ距離取れているのっていいね。
18 :
9:2005/05/04(水) 02:53:44 ID:+axHYRDR
>>17 主人公の甘酸っぱい恋愛模様のシーンではバダラメンティ節炸裂でしたよ。
あとはそんなに印象残らなかったな。
あと誰か見た人で、そのウサギちゃんのシーンについて解説してくれないかな?
一体あれにはどういう意味があるのか。
キャビンフィーバースレが立ってないから、あえてここで聞かせてもらうけど。
映画秘宝にキャビンフィーバーの監督とリンチが並んでる写真載ってたけど
後ろに架かっている絵がヘンだった。
男の頭がUFOの発着場になっているのか?そんな感じの絵。
20 :
名無シネマ@上映中:2005/05/06(金) 23:22:19 ID:PF6/po1C
リンチってスケコマシだよな、とつくづく思う
そしてスケコマシなんて言葉10年ぶりに使った
22 :
名無シネマ@上映中:2005/05/11(水) 00:25:57 ID:CVaKK/z2
またもやDugpa,com更新age
・北米版「TPセカンド・シーズンDVD」の発売が、2006年春で正式決定した模様。
当初ウワサされていた2005年秋からは延びたが、これはリンチが新マスターのトランスファー
のチェックをするためらしい。
23 :
名無シネマ@上映中:2005/05/11(水) 00:43:24 ID:0oMWuxyS
しかし「マルホランド・ドライブ」って01年でしたっけ。
なんか2年か3年くらい前だろ、程度に思っていたよ。
時の経つのは早いね。
っていうか「ツイン・ピークス」から何年だって?
16年経ちますがなにか?だと?
そりゃ俺もオッサンになるわけだな。わははは。
>>20 自宅で撮影ってのがなんともリンチらしいなぁ。
どれだけビッグになっても手作りな「イレイザーヘッド」の製作形態から
抜けられないというのか。
作ってるもの、「ロニー・ロケット」なら嬉しいんだけど。
ここ数年はネットに興味が出たとかでオフィ用にいろいろコンテンツ作ってるよね。
変なアニメ(キレた親父の)とかもパソコンのソフト使って自分で作ったそうな
Rabittsなんかも大画面で見れば結構ちゃんとした映画になるんじゃないか?
>>24 自宅じゃないけど「ロスト・ハイウェイ」に出てくるフレッドの家は
リンチの製作プロダクションが入ってる建物だよ。
27 :
Inland Empire:2005/05/12(木) 22:54:53 ID:tojcaZzH
28 :
名無シネマ@上映中:2005/05/12(木) 23:24:40 ID:LB0zFEuq
>>27 この記事だけじゃ、どんな映画なんだか良く分かんないね。
リンチ映画3回目(あってる?)のローラ・ダーン、
いつもおなじみ(何本出てるのかな?)のハリー・ディーン・スタントンが出るんだね。
ところで、ギフォードのワイルド・アト・ハートの原作読んだんだけど、
ハリー・ディーン・スタントン演じる探偵が殺されちゃうところとか、
サントスのこととか、原作にはほとんど出てこないんだね。
セイラー&ルーラ・シリーズのほかの小説読むと出てくるのかな?
"Perdita Durango"と "The Wild Life of Sailor and Lula"は一応発注したんだけど、
このシリーズは読破したほうがいいのかな? 読んだ人教えて!
タイトルは「INLAND EMPIRE」で、「トラブルの渦中の女性の話でミステリー」ちゅうことぐらい
ですな、内容についてリンチがしゃべってるのわ。あとは、舞台がLAらしいってことぐらいか。
この記事を書いた記者のよみどおり「来年のカンヌ狙い」となると、ちょうどあと一年の辛抱
ってことですかにゃ。
公式ページのコンテンツ作製で使ったデジタル・ビデオが気に入って、今回の新作もデジタル・
ビデオを使っての撮影みたいね。
>>28 映画は、かなり原作小説とは違うよね。
続編にはペルティタはもちろん、サントスの旦那も出てくるですよ。あ、ペイスもマリエッタばーちゃん
もね。シリーズが進んでも、セイラー&ルーラのあの「バカップル」ぶりはぜんぜん変わらなくって(w、
ヒジョーにいい感じでありました。
30 :
名無シネマ@上映中:2005/05/13(金) 00:51:10 ID:g1k/tGc+
Lynch is back!!
詳細はトップシークレットみたいですね
ポーランドロケもあるそうで・・・重厚な映像になりそう?
>>27 やっと新作きましたか!
ローラ・ダーン期待できます。
32 :
名無シネマ@上映中:2005/05/13(金) 02:20:52 ID:naf1F7Tn
>>29 素早いレスありがとう。
Wild at heartは面白かったし、章が短くて読みやすいんで、ほかのも読んでみます。
でも一部絶版になってる見たいですね。AmazonのUsedがとんでもない値段になってるみたい。
そうか〜、いよいよ新作ですか。めでたい、めでたい。
撮り出しちゃうとリンチは早そうだから、来年のカンヌまで
かかんなかったりするか。
でも、そうすると自宅でなにやら撮影というのはなんだったのかな。
デジカメ使って新作用の技術いろいろ試してたのか。
34 :
13:2005/05/13(金) 18:02:15 ID:g1k/tGc+
来年新作予想(ってか希望)がまさか当たるとはw
マルホのレズってなんか意味あんの?
何でもかんでも意味を求めるな。ヴォケ。
感じろ。それがリンチ映画。
DONT THINK FEEL
>>32 「ロスト・ハイウェイ」のシナリオ本が馬鹿高になってますな(w
編集段階でカットされたシーンも含まれてるんで、資料として価値があるとは
思うけど、文庫本にあそこまでの値段は、ちょっと(w
個人的には、「ナイト・ピープル」「アライズ・アンド・ウォーク 」「ベイビィ・
キャット‐フェイス」の「南部の夜三部作」も、濃密な感じでおススメ。
>>34 予言者と呼んであげよう(w
>>35 その昔から、ハリウッド・スキャンダルとして「同性愛ネタ」ってのは
スタンダードだったみたいよ。
ガルボの例が有るしね
これっていつからやってたの?
主演がローラ・ダーンって事はマクラクランは出そうにないな・・・。
マルホラは嫌い
ロストは好き
ワイハーは神映画
45 :
名無シネマ@上映中:2005/05/20(金) 12:32:37 ID:yqSWswB/
クリス・アイザックあげ
黒地にピンクっておしゃれやね
昨日ブルベの特別編DVD買ったんだけど
隠しコマンドっていくつあるか知ってる人教えてください。
コマドリのアイコンと垣根のアイコンが出てきて
コマドリをクリックすると制作者回想コメントが少し見れたんですが。
他に
・カイルのニワトリ歩き
・ロッセリーニインタビュー
・リンチとマクドナルド
49 :
47:2005/05/21(土) 01:02:43 ID:gPGCSAoi
どうやったら見れるんでしょうか?
垣根→コマドリ→(コマドリについてのコメント)
は分かったんですけど・・・
>>43 ハネケの出品作のタイトルは「ヒドゥン」だよ。
ハネケの「ファニーゲーム」の反則っぷりは確かにリンチに通じるもの
あったし、「ヒドゥン」も出だしはロストっぽいようだけど、
もっと政治的なテーマに傾斜していくんじゃないか。
タイトルはカイル主演作とおんなじだけど、リンチじゃないし。
53 :
52:2005/05/22(日) 02:46:28 ID:xI6yaNWv
>>43 すいません、「ヒドゥン」は英語でのタイトルですね。
原題は「CACHE」でいいのか。
54 :
43:2005/05/22(日) 21:12:33 ID:kJPRqtvZ
>>53 あ、「HIDDEN」ってのーが英語タイトルだったのか。
逆に自分はそっちのほーをわかってなかったよ(w
三題噺じゃないけれど、「ファム・ファタール」や「REM」みたく、同じよーな題材を扱っても
リンチはリンチで他の監督はそうじゃないところが確認できるなら、それはそれでヨシと
思っております、ハイ。
55 :
49:2005/05/22(日) 22:01:58 ID:5UEAQj+l
>>57 ああ、じゃあなんでもアリで作られてたんですか、
>>56のサイトなんか読んでかなり作りこまれてるんだと関心したのですが。
まぁ、そうだとしても普通はそこまで読みとれませんよね。
>>58 「ロスト」は計算して作りこまれた作品だと思いますよん。
それは他の作品も同じだけど(少なくとも劇場公開作品に関しては)。
リンチは「なんでもアリ」なんかで作ってませんよん。
>>59 じゃあ、リンチの中ではほぼつじつまが合ってるんですよね。
すべてのシーンになんらかの意味もあって。
…うーん、リンチの語っていたらしい基本プロット(妄想の世界でピートに転生)を軸に、
もう一回考えてみます。
>>60 「計算されている」と「ツジツマが合う」は同意じゃないですよ
ツジツマが合わないとしても、それはリンチがストーリー展開上、
必要と考えたからであって、ちゃんと意味がある
……と思う。多分。
んと、「ツジツマは合ってる」と思いますよん。
人によって細部の解釈は違うかもしれないけど。
でも、それは、いわゆる「ストーリー」上のツジツマじゃないです。
あんまりネタバレしちゃうと自分で考える楽しみがなくなっちゃいますけど、
「ロスト」では、カットバックやフラッシュバックといった、ストーリー作法上の
時系列をいじくるテクニックは、使われてないですよん。
>>62 「んと」とかがヲタっぽくて気持ち悪いんだよ。普通に書けよ
64 :
名無シネマ@上映中:2005/05/28(土) 15:22:40 ID:MIgCqiPM
リンチと岩井俊二はいい勝負
岩井はリリイ以外微妙な気が…
二人共観察力は普通じゃないな
>>63 オタクをついついヲタと打っちゃうオマエモナー
>>66 リリイは監督自身が妄想してたって点だと近いかもしんないけど
おまえら、GOZU観ましたか?
もろ、リンチぢゃね?
>>69 「もしD・リンチがVシネヤクザものを撮ったら…」ってのがそもそもの
企画意図だったみたいだから、そーなんじゃないの?
未見なんでナンともなんだけど、うわべだけじゃなくて、きちんとリンチの
手法を踏襲したパロディになってるんだったら見てみたいかも。
カンヌで上映されたドキュメンタリー「ミッドナイトムービーズ」で
「イレイザーヘッド」のことが取り上げられていたらしいね。
通常の劇場枠では公開不可能なゲテモノ作品がレイトショウ形式で
ロングランされてカルト化していった興行をテーマに
したものらしいけど、こうした映画と観客との出遭い方って
ビデオの流通網の発展と共にアメリカでも消えてしまったらしい。
なんか残念。
よく分からんがすごいらしい、という口コミだけで夜の劇場に駆けつけて
「イレイザーヘッド」に出会う、というのはホント強烈な体験だと思う。
噂はきいてたけど、面白そうだね>「ミッドナイトムービーズ」
きっとジョン・ウォーターズにも触れられているんだろうな……
……と思ったら、思いっきり御本人が御出演なさってました(w
もちろん、リンチも出てるね。
ttp://www.imdb.com/title/tt0457414/ ドライブイン・シアターが絶滅したのもビデオが普及したせいだという
ハナシだけど、それについての映画とかはないのかな。
ドライブイン・シアターも絶滅してたのか…。
「ワイルド・アット・ハート」なんかドライブイン・シアターで
ステディといちゃつきながら見るとセイラーになりきれそうで
ぴったりだと思っていたんだが。
>>38 "The Wild Life of Sailor and Lula"がアンソロジーになっていて
セーラー&ルーラのシリーズが最後のBad Day for the Leopard Man"まで入ってました。
なんかセーラーが63歳&ルーラが60歳になっちゃたりするとちょっとショックだけど、いや〜面白かった。
ところどころリンチの内輪ネタ(?)見たいになってるとこがあるね。
今度ほか小説も読んでみるよ。
セーラーの友人がハーリー・ディーン・スタントン似で、今はトレーラーハウス駐車場の管理人
をしているとか、セーラーの雇い主が「ブルーベルベット」を見てたりとか……
セーラーが後頭部の脱毛を気にするっていうのも、ニコラス・ケージをちょっとおちょくってるのかな?
ロストハイウェイわかんね〜
ミステリーマンに関してだけでいいから
誰か正解を教えて。
>>73 「シネコンの発達」っていう要因もあったようですけどな>ドライブイン・シアター絶滅
ビデオの普及にプラスして、シネコンの発達も、怪しい映画をレイトショーでかける
ような劇場の廃業に手を貸したんではないかなあ、と思う。ジョン・ウォーターズの
旦那が「セシルB シネマウォーズ」でシネコンを攻撃目標にしてたし。
>>74 そもそも原作小説では別れたハズのセーラ&ルーラが、続編でまたくっつくこと
自体が映画からの影響(あるいは映画へのオマージュ)だといえなくもないかも。
>>75 「ミステリーマンに関してだけ」切り離して説明ができるような作品じゃないと思うですよ。
それを説明しようとしたら、全体を説明しなきゃならなくなる。
リンチ作品ってそういう構造をしてるから、なかなか言葉で説明しにくいんだよね。
>>78 レイ・ワイズ出てるのか、この映画(w
>>78 うほ!
リンチぽい映画に植えてたから観にいってみるかな。
HPみたが、作品の主題について自分で語っちゃてて、萎えた。
リンチが語ってる言葉ってそもそも信頼おけるのかな?
というか主題ありきで映画撮ってる感じがあんまりしないんだが。
>>82 主題ありきの場合もあると思うが
大概は「アイデア」ありきと語ってるね
ストーリーの整合性より断片的なイメージの
つながりから生まれる世界観を重視する
一見意味の判らない映像があったとしても「綜合的」に
捉えると意味が出てくることがある
まあ理性的に考えたものを由とするか
無意識から浮かんでくるイメージを由とするかは人の好みだから
なんかまたムズムズするような言葉遣いのやつらがのしてきたな
まあ、色々あっていいんじゃないか。
リンチもいろんな解釈を引き込めること許容してるわけだし。
評論家と評論家きどりは似て非なるものだと思います。
フェリーニ・スレやゴダール・スレに比べりゃ、かわいいもんだ
フェリーニとかリンチで理屈捏ねても仕方ないんだけどな。タルコフスキーもしかり。
見たまんまの映画作ってる人達だし。
理屈で撮られているわけでないリンチの映画が、逆にメッセージ性の強い
コンセプチュアルなアート作品よりも
アメリカ社会やその深層心理の欲望を視覚化してるというのは
あるんじゃない?
映画からどういうものを取り出すかは、それぞれの視点でかわってくる
わけだし、理屈もご愛嬌で受け入れてしまったほうが楽しい気がする。
このスレって比較的「理屈」に寛容だろ?
単純に物語だけで追っていくと捉えられないから、
補助線として何らかの理屈を用いるのはアリでしょう。
小理屈になるとだめで、
あくまでもリンチ作品に戻らないとつまらないけどね。
理屈はいいんだよ。議論も否定しない。
ただ、理屈を言うときに変な自己演出が入るのがムズムズするんだよ。
自分の考えた理屈を聞いてほしいというより、
気の利いた言葉で理屈を並べる自分をひけらかすのがメインみたいで、
何か違和感と、あけすけにいうと気持ち悪さが感じられて辟易する。
レスのやりとりになると更にすごいポーズの見せ合いになってくるし。
しかも特にオリジナリティーは感じられなくて、新しい発見も全然ない。
引用がループしているだけ。
>>90なんか典型的な書き方だと思う。
こういうのって、逆に子供っぽいと思うんだよ。言いたい放題でスマソ
理屈でも考察でも推測でも妄想でもいいんだけど
断定しないことと否定された時でも軽く受け流す余裕がないと見苦しい。
どうもよくわからんのだが、じゃあ、
>>92はどういう書き方だったらいいの?
なんか否定ばっかりで、どういうのがOKなのかが具体的に伝わらないんだけど。
前スレから各人の「スタンスの違い」みたいな論議が目立つんだけど、個人的
にはそういうのでスレを消費するのは、もうやめたいんだけどね。
>>94 なんで
>>92が否定ばっかりって決め付けになるの?
理屈も議論もいいけどそれをいうときの過剰な自己演出が鼻につくって
ものすごくシンプルに分かりやすく指摘してない?
書き込む自分を妙に意識〜演出して変な言葉遣いに走って悦に入る、
懐かしい表現で言えば「不思議ちゃん」っていうか、まあオタクだわな。
そんなもんはいちいち例を挙げなくても(実は92は挙げてるけど)
ここにいたるまでのレスをいくつか眺めればすぐ分かるでしょ。
さも独自の一家言持ってるような口調で結局研究書からの引用に終始して、
それをお互いに見せ付けあって「ぼくたち分かってるよねー」って
ニヤニヤしてる鼻持ちならないスタンスのことだよ。
「スタンスの違い」の議論以前にすでにある議事録に沿って進行してる
デキレースの予算会議みたいな穏やかな笑みを浮かべたやりとりが、
リンチマンセーのためのリンチマンセーという予定調和になっててキモイ。
こんな不毛なズリセンの応酬でレスを消費してるから
心ある大人のファンはどんどん離れていって
今やこのスレはこんな位置でこの程度の書き込み数なんですよ。
まあリンチがオタクずれのマニア初心者には取っ付きやすくて分かりやすいから
こういうのが集中しちゃうのは不可抗力なんだけどね。何か語ってるだけで
「おれって分かってる〜」って自己陶酔しちゃうよね、リンチってw
祭り上げても無理矢理感がないもんね、ちゃんとしてるから。
自己紹介で始まり
同類嫌悪がメイン
決めつけで締め
重いフルコースですね。
>>95 あなたがそれだけブツブツ言いながら、それでもここに来るのは、リンチが好き
だからなのはよくわかってる。
でも、正直にいうけど、
>>92であなたが言及した「子供っぽい」かどうかの話
になると、いちいち他人の文章に(それも「内容」ではなくて「書き方」に)反応
してるアナタの方が、よっぽど「子供っぽい」ように思えてならない。
大人なら、ここはひとつ、「若いなあ」と心の中で笑って許してやってもらえない
だろうか? ダメ?
2ちゃんらしいスレになってまいりました!
95みたいな書き込みを「自己演出」と言うんだよね?
さて、ナニゴトもなかったかのように。
レンタル流れのビデオでリンチ出演作品「ゼリーと私」をばゲット。
リンチ、割とまともにセリフをしゃべってるし、いい役じゃん。
……と思っていたら、最後に実はソレかいっ(w
映画そのものは、ちょっと違えば怖い話になりそうな、あるいは幻想的な
話になりそうな、しかしどっちにも行かず微妙なラインでおさまるという
なんともなバランスの上に成り立っている作品でございましたよ。
104 :
名無シネマ@上映中:2005/06/15(水) 04:07:16 ID:JQs0HwIz
誰か簡単にマルホを説明してくれ。
後半から意味わからなさすぎ。
後半が現実の出来事で,前半はダイアンの都合のよい夢というのが大筋の意見。
見る人によっては前半が現実で後半が悪夢だという人もいるが。
106 :
95:2005/06/15(水) 16:50:54 ID:Sj2kouC1
>>96-105 おまえらはそうやって痛いところを指摘されると反論できずに逃げるんだなw。
まあ、、これも俺の指摘がおまえらの痛いところをついたという証拠な訳だがw
自分の解釈はどっちも現実でどっちも夢の世界という解釈。
つまりは、パラレルワールド。
あの箱がどっちの世界へも行ける道具と鍵。
謎の人物達はいわゆるあっちの世界の住人達。
魔の存在。
普通の人間達は、ただただ巻き込まれて翻弄されて、苦しむだけ。
>>103 うわー!「ゼリーと私」!
ビデオ屋で何度も手にしたんだけど
結局怖くて見れなかったんだよな〜w
もう廃盤になってるはずだから入手は困難だよね。
レアな一品を手にされてよかったですなw
>>110 やー、最終的に、怖い話ではなかったです>「ゼリーと私」
単館系小品って感じで。
リンチは出演しただけですもんね。
監督してたら、愛憎入り混じったすンごく怖い話になってたかもしれないけど(w
「ゼリーと私」を買った店には、「オン・ジ・エアー」3巻セットとかもあったんです
けど、何日かあと行ったらなくなってました。どなたがお買い上げになったやら。
ナオミワッツしょうもない映画にでとるな
「ゼリーと私」の監督ってその後なにか新作を監督してるのだろうか?
日本での公開作がリンチがらみで紹介されただけっというのは可哀想かも。
カイル・マクラクランも新作なにに出てるかすっかり
伝わらなくなってしまったが。
カイル・マクラクラン、「ハムレット」のクローディアス役みると
イイ感じにくたびれてきてました。そろそろブルベで
デューン・ストックウェルがやってた「おかまのベン」のような役も
演じられるようになってきてるんじゃなかろうか。
>>95 気持ちはわかんなくも無いんだけど、やっぱり引用行為そのものを
批判するより、取り上げられた引用の内容に自分なりの意見を
ぶつけていくほうが建設的じゃないですか?
引用からはじまった話題でも個々の意見のズレみたいなのが見えてくると
面白くなるし、リンチマンセーもそのポイントが違ってるのを
読むのはそんなにつまんないものでもない(と思ってる)。
95さんの書き方だと、「こういう意見もある」という紹介まで
書くのためらわせてしまうような気がします。
117 :
110:2005/06/18(土) 05:15:00 ID:NbburWkZ
>>111 いや、怖いというのはリンチのあの素晴らしい演技を
見るのが怖いという意味ですw
>>117 うぃっす、了解。そーいう意味でしたか(w
>>116 この作品、製作自体は「マルホ」とほぼ同時期だったみたいなんだけどね。
日本での公開は半年ぐらいズレたけど。両作品とも2001年のカンヌが初披露だし。
……でも、いいじゃないのよー、どんな作品に出ようが。
ジョー・ダンテの「マチネー」でのチョイ役もかわいかったぞ>わっつ
ホンっトにどうでもいい役だったけど、そこがいいのだ(w
なんつったってタンクガール
120 :
名無シネマ@上映中:2005/06/23(木) 20:52:00 ID:Y6/7g5bE
dugpa.com更新age
・Chrysta Bellの公式サイトに、リンチがBellのステージをビデオ撮影しているところの
写真がアップされているのだが、ひょっとして、コレ、新作の「Inland Empire」用の
撮影なのか? というウワサが。
記事を書いてる本人も確信があるわけじゃないみたいなので、まあ、そうだったら
面白いわね、ということで。
問題の写真は下記のページの「sight」のGallery 4にアリ。
ttp://www.chrystabell.com/
-less見てきますた。まあまあ楽しめました。
監督完全にリンチヲタです。
いっぱいリンチネタ入ってます。いくつ見つけられるか探すのも一興かと。
見所は親父とババアの切れっぷりと
娘のセーターにうっすら浮き出たティクビでつ。
-less
何これ?
125 :
121:2005/06/27(月) 03:04:20 ID:A2+7rEEm
>>125 渋谷ってことはDQNの人がたくさんいませんでしたか?
127 :
121:2005/06/27(月) 21:54:53 ID:rz4AxnXZ
>>126 いえいえ、そんなw!
時間的にも遅かったんでお菓子とか食べてる人もいなくて
結構快適に見れましたよ。
もちろん駅前はDQNだらけですけどねw
「レス」ローラの親父さんだけじゃなく、
赤い部屋の小人やクーパーなんかもも出してやってほしかったな。
ちょい前にBSで小人役のマイケル・アンダーソンが主演の
「フールズ・ファイア」やってた。ポォ原作の変な話だったけど、
マイケル・アンダーソン、筋肉質な身体と胸毛みせて熱演してた。
でも演技が達者なぶん、赤い部屋の小人の奇怪な存在感からは離れて
しまっていた。残念。
デューンのラッバン役の俳優も人面牛みたいで凄い存在感だったけど
他の監督の映画ではどうということのない巨漢になっていて、
リンチの俳優のビザールな存在感引き出す腕はさすがだと思った。
ミステリーマン役のロバート・ブレイクとか他の映画ではどんな演技してた
のかな。
見た見た>「フールズ・ファイア」
アンダーソン、やっぱ踊ってたな(w
メチャクチャ美術が凝った作品でしたわね。
ロバート・ブレイクの有名どころの役ってーと、やっぱ「冷血」の殺人犯役?
気がつかなかったけど、映画出演は「ロスト」が最後なんだね、今のとこ。
無罪にはなったものの、今後、俳優としての復帰はあるんだろうか。
less観てきた。
リンチに影響を受けて作ったという割には全然リンチ味が足りない。
最近よくみるリバースムービーみたいなもので、ものたりなかったす。
>>131 ローラの父の妻の名がローラで劇中でも「ローラ、ローラ」とかいってましたが、
リンチからの影響っていうより、リンチへのオマージュをこめた台詞や映像がちょっとあるだけじゃった。
これでリンチからの影響云々をかたるのはどうかと。
やっぱ、リンチ的な作品はリンチにしかつくれないんだろうな。
133 :
名無シネマ@上映中:2005/07/02(土) 00:39:10 ID:cGBJATeD
フランス製の多重人格もののサスペンス「迷宮の女」も
リンチからの影響指摘されてたがどうなんだろう?
ウルトラクローズアップでのズームとか、甘〜いラブソングを不気味に
使うのって、メジャーな技法に成っちゃってきてるから
もはやリンチやケネス・アンガーを意識しないまま使われ始めているような
気もする。
>>131 やりすぎればパクリと言われるだろうし難しいでしょうね
たしかに影響というよりオマージュやパロディの範囲
監督達もまだ若いみたいだから大目に見ましょw
135 :
134:2005/07/04(月) 19:47:22 ID:BEevu8j+
というか分野が全然ちがうでしょ。
リンチは不条理映画。
lessは単なるホラー。
137 :
名無シネマ@上映中:2005/07/05(火) 21:20:22 ID:iujQ0eZG
今さら変なこと聞いてすみません。
マルホのことですが、カミーラってなんであんなにダイアンに冷たいの?
よく考えるとヒドい仕打ちの連続…自分の出世に邪魔だから?
わかる人教えてプリーズ。
>>139 別れて愛想尽かした女がしつこかったらぅザいだろ。
別れた後にしつこいエピソードってあった?
3股女のカミーラに田舎娘が本気で恋しちゃったんでヒドく見えるだけ。
遊びと割り切ればよかったのだ。黙祷。
ダイアンはストーカー
「インランド・エンパイア」の前に
ネット公開していた「ラビッツ」その他をどっかの美術館で上映して
くれないかな?
油絵の連作集「ボブ」なんかもみたいし。
昨日、コントーションズのライブいってきたんだけど、
意外にも!そこかしこにリンチと通じるなにかが感じられた。
EH、TP、RH、MDあたりのかんじ?
音源聴いてるだけじゃリンチとの接点なんて微塵も感じなかったけど。
リンチワールドとの意外な接点って結構散見されてるものだな、などと思ってみた。
表象されたものでなくても日常の中で「なんかリンチっぽい〜」てしばしば思うことありません?
148 :
名無シネマ@上映中:2005/07/18(月) 00:23:38 ID:KeI/JkBM
リンチのウンチ
>>147 「自分の都合のよいように現実を捻じ曲げて解釈してるヤツ」を
みるたびに「"ロスト"のフレッドみたいなヤツ」と思うな。
え? そういうことじゃなくて?(w
マルホ
マルハ
マルホのライトツ〜ナ♪
154 :
名無シネマ@上映中:2005/07/22(金) 13:12:52 ID:EX6M519b
どうでもいいけど70億ドル=7兆7000億円か?
桁まちがっとるがな
俺も見て驚いた。瞑想はいいけど、作品作ってくれ
近年リンチはずっとカルト教団の広告塔やってるよ
資金集めの集会も派手にやってたし
リンチは30年も信者だし、今後も作品は普通に作っていくと思う
新作の「インランド・エンパイア」って「帝国の辺境」「帝国を離れて」
とかそんな意味になるのかな?
あとリンチがはまってるヨガの導師マハリーシ・ヨギは
「キャンディ」でマーロン・ブランドが演じてるぐらい
由緒正しいハリウッドなカルトだよ。
俺は・・・何があってもリンチについて行くぞ!
・・・・たぶん
マルホランドで思い出すことと言えば、80年代なレコーディングと、綺麗な乳首、近道を歩いてるシーンだけな私。
マハリシをカルトって言っちゃうと違和感有るな。定義的にはそうなのかもしれないけど。
162 :
名無シネマ@上映中:2005/07/25(月) 18:56:07 ID:z4FtjU7V
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
昨日、近所の映画館にマルホランドドライブ見に行ったんです。マルホランドドライブ。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、レディースデイ、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、レディースデイ如きで普段来てない映画館に来てんじゃねーよ、ボケが。
レディースデイだよ、レディースデイ。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で映画館でか。おめでてーな。
よーしパパ解説しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、パンフレットやるからその席空けろと。
映画館ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
スクリーンの中で演技してる奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、もしもしー? とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、もしもしー?なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、もしもしー? だ。
お前は本当にマルホランドドライブ観たいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、リンチは良いよねって言いたいだけちゃうんかと。
映画通の俺から言わせてもらえば今、通の間での最新流行はやっぱり、
マタンゴ、これだね。
マタンゴ、妖星ゴラス、ガス人間第1号。これが通の選び方。
マタンゴってのは水野久美がエロい。そん代わりエゴい。これ。
で、それに妖星ゴラス、ガス人間第1号。これ最強。
しかしこれを選ぶと次から円谷プロにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、家に帰ってエレファント・マンでも観てなさいってこったってこった。
163 :
名無シネマ@上映中:2005/07/25(月) 19:25:22 ID:8lqmOpAO
いや、すまん。象男は未見。
夕べ、久しぶりに青いサテンみておもしろかったんで丸保国土道路みたんだけど、
なんか可哀想な話だったね
164 :
名無シネマ@上映中:2005/07/26(火) 04:24:03 ID:BeNAclFu
たぶんリンチって、シャイで格好つけなオタクだぜ。
ハリウッドに憧れてるくせに、
ハリウッドの悪口ばっかり言ってるような。
165 :
名無シネマ@上映中:2005/07/26(火) 08:55:29 ID:aWYhy0tg
↑これがウワサの夏厨ですか。
>>163 リンチスレでエレファントマン見てないのに
こういうふうにカッコつけたがるやつって、
他で例えるとどんな感じ?
フィルム・アート社からでてるリンダ・セーガーの
「アカデミー賞を獲る脚本術」、わりと頻繁にマルホの話あがって、
構造分析なんかもしてたけど、最後はきっちりこき下ろされていく。
批評家の間でマルホ評価高いことを、作者がいらだっている感じ。
やっぱりリンチはアカデミー賞とは無縁なんかなぁ。
マニュアル通りにやるのは阿呆のすることだ。
実際はマニュアルさえこなせない阿呆ばかりだがね。
「アカデミー賞を獲る脚本術」は、
「メメント」や「パルブフィクション」までは評価していたんだけどね。
マルホの壊れ方はあのあたりの脚本のマニュアルのひねり方、ズラシ方とも
違うので耐えられなかったのか。
そういう時系列をいじくっただけの作品と並べられてもなー
という気もするが。
本格的にどうでもいいと思うなー、そんなこと。
だいたいその本が『メメント』なんかを好意的に評価しているとして、
それと同じ基準では『マルホランド・ドライブ』が
評価できないってことくらい分かるだろうに。
>時系列をいじくっただけの作品
こういう発想もどうかとは思うが。
177 :
名無シネマ@上映中:2005/07/29(金) 20:34:25 ID:HNJWJdzV
「アカデミー賞を獲る脚本術」
物凄く恥ずかしいタイトルですねw
>>175 仰せのとおりでごじゃいますな。
いまさらオスカーとか獲ってもねえ。
>>177 なんでもかんでもマニュアル化の時代ですからな。
「ベストセラーの書き方」なんてのもありましたわな。
リンチの代表作が「マルホランドドライブ」になっている現状。
おれはやっぱりエレファント・マンが好きだな。
個人的にはワイルド・アット・ハート
マルホもロストも大好きだけど、
イレイザーヘッド、エレファントマン見ていると、
リンチにまた白黒の世界に戻ってきて欲しいと
強烈に思わせられる。
ワイルド〜とかイレイザー〜とかは好きなんだけど
ロストは意味不明すぎてついてけんかった。
ミステリーマンとかMr.エディーの存在(理由)ってなんなの?
代表作はブルーベルベットでしょう
>184
マルホのストーリー解読が難解、とよく言われるけど、私もロストの方が10倍位難解のような気がする
何回か見るとちょっとずつわかってくるのかな?
>>184 「マルホ」で、前半部分に登場する人物のほとんどが、ダイアンが現実で実際に
出会ったことのある人物で、そのときの印象をもとに「夢」のなかでの役割が決ま
っているように、ミステリーマンやミスター・エディもフレッドが現実で出会った人物
であると考えるのが妥当だと個人的には考えている。そして、フレッドの「妄想」の
なかで、現実世界でフレッドが受けた印象をもとに、役割を与えられている、と。
「ロスト」は、「マルホ」のように前後半でかっちり分かれるような作品構造になって
なくて、フレッドの「妄想」と「現実(の記憶)」がごちゃ混ぜになっているんで、確か
に「マルホ」と比較すれば、わかりにくい構造になっていると思うよ。
ロストハイウェイは、
すべてがハイウェイのショットでつながるじゃん
ストーリーじゃなくて、あくまでも視覚的に。
>>187 でもその現実世界での関係と妄想に登場させる意図がわかんないよね?
エディはなんとなく奥さんの浮気相手なんだろうなぁとか思うけど、
(そんで妄想世界で逆に奪ってやったみたいな)
ミステリーマンはなんなんだろ?ラストでエディを恨みがましく射殺したことから
フレッドの人格の一部なのかな?
>>184 フレッドが自分の勝手な妄想を理由付けするために創り出した存在
マルホのミスターロークと一緒
……だと個人的には解釈してる
ロストはツインピークス観てれば容易に理解できるでしょ。
ミステリーマンはキラーボブみたいな存在だよ。
それが分かれば謎が一気に氷解するはず。
192 :
187:2005/07/31(日) 02:18:44 ID:B433vtEQ
>>189 エディに関していえば、「現実」とか「社会」といったものの象徴としてフレッドの
妄想に登場しているというふうに、個人的には理解している。現実世界でも「成功者」
であり「実力者」であったんでないかなあ、エディは。なおかつ、その成功の裏には
後暗いことがある(と少なくともフレッドは思っている)。
山道での交通道徳講座のシーンは、「罪を犯して追跡されたあげく、罰を受ける」という
意味あいにおいて、レネエ殺しで死刑判決を受けたフレッドの現状そのものの象徴であ
るわけで、往々にして「現実」や「社会」は理不尽なまでに規範を要求するものでしょ。
ミステリーマンに関しては、砂漠の奥地の「小屋」をフレッドの意識の深層の象徴であると
考えると、そこに住まう者であり、フレッドが隠しておきたい(心の奥底にとどめておきたい)
「感情」そのものであるように思える。たとえば炎が小屋に吸い込まれて、そこからミステリ
ーマンが登場するシーンを見る限りでは、「炎」=「ミステリーマン」と読むこともできると思う。
「炎」として表されるこの「感情」というのは非常に激しいもので、フレッドの「レネエに対する
殺意」であると解釈して差し支えないんじゃないだろうか。
195 :
187:2005/07/31(日) 09:18:10 ID:B433vtEQ
>>193 「時系列の整理で理解しようとしている」段階で、そこの解釈はちょっと
納得できない(あくまで個人的には、ね)。
「円環構造」であることが「ロスト」のひとつのキモだと思うので。
>>192 終盤刑事が写真のエディをロラントと呼んだことから
ミスターエディー=ディックロラントで、
アンディー宅でのレネエの様子やラストの一連のシーンからロラントが彼女の浮気相手なんだと思う。
だから妄想世界で自分も浮気すると同時にエディの女を奪ってやろうとしたって解釈が妥当な気がする。
またミステリーマンはエディの友人としても登場することから、
フレッドに限らず人間の持つ「殺意」を擬人化させた存在なんじゃないかな?(エディの場合は電話向こうのピートに対して)
あとラストはアリスと上手くいかなかったから再度妄想を繰り返す(冒頭に戻る)ってこと?
197 :
196:2005/07/31(日) 12:38:49 ID:Rqteuifz
最後の質問は
>>195さんに対してですわ
わかりずらくてすんません
198 :
名無シネマ@上映中:2005/07/31(日) 13:05:46 ID:dKM7+Nox
俺はリンチで一番好きなのはストレイトストーリーやが
このスレの住人はどうもリンチのああいう直球はそこまで好まんらしいな。
あれはあれで好きですよ、ただロストやマルホみたいに
自分流の解釈で議論を楽しむ余地が無いというか
>>196 一応、作品構造に対する自分の見方をハッキリさせておいたほうがいいかなと思うんだけど、
作品全体がフレッドの「意識の流れ」を描いたものである、というのが基本的な理解。各シーン
のあいだで「時間系列の入れ替え」は一切行われてなくって、最初から最後まで時間の流れ
はずっと一定。描かれているのはフレッドの脳内で想起されている「妄想」や「記憶」なんだけど、
この両者の境界は曖昧。
なので、いわゆる「(映画内の)現実」というのは、作品内ではまったく語られてない。一見、
「現実」にみえる部分も、実はフレッドの都合のよいように歪められた「現実の記憶」なので、
ストレートに受け取ることはできない。「レネエの浮気」に関しても、確実なのは「フレッドが
それを疑っていた」というところまでなんじゃないかな。真相は藪の中だと思う。
ミステリーマンをキラー・ボブのような「普在する悪」みたいに捉えるのは、それはそれでアリ
かもね。でも、個人的には、前述したように「すべてがフレッドの都合」で歪められているところ
を重視したい。すなわち、「レネエ殺しに対する罪悪感」や「死刑から逃れたい自己保存願望」
が自分の「感情」を都合よく「第三者化」させた存在である、という具合に、もっとフレッドのパー
ソナルなものに帰属すると捉えている。
ラスト(というか「円環構造」)に関しては、まあ、だいたいそのとおりのことを考えていた。
死刑が執行されるまで、レネエを殺した罪の意識やレネエに対する愛憎いりまじった感情に
さいなまれ、自分の置かれた現実を認識しては、それに耐え切れず他の人格を作って「妄想」
に逃げ込むものの、結局その「妄想」は崩壊してしまう……というのを、延々くり返すということ
の示唆だと考えている。フレッドにとっては、それはそれで地獄だわね。
201 :
名無シネマ@上映中:2005/07/31(日) 14:50:14 ID:d7CZ1dVA
ところで、いつになったらセカンドシーズンのDVD出るのツインピークス。
十年位前に行ったよ、ノースベンド。
202 :
名無シネマ@上映中:2005/07/31(日) 14:53:18 ID:REsB26A4
デビッド・リンチに魂を抜かれてしまいました。
中学3年生の時です。
>>196 ああ、ゴメン。ラストについては196氏が言ってるのとは、ちょっと違うや。
そもそもアリスは、フレッドがピートという人格を作って逃げ込んだ「妄想」のなかで、
レネエをモデルにして作り上げた存在だと考えている。フレッドがミステリーマンに
指摘されてしまったように、「(現実には)アリスなどいない」。
早い話、ピート=フレッドであるのと同じくアリス=レネエであるわけで、関係が
うまくいかなくなっちゃうのは当然といえば当然。でもって、フレッドの「妄想」が
崩壊した原因そのものが、フレッドがレネエを想うあまりアリスという存在を作って
しまったことにあるわけでしょ。
204 :
196:2005/07/31(日) 17:45:35 ID:4aFa+77A
>>203 ごめん、全編妄想というのは私も同じ見解。
(そうじゃないと最後冒頭に戻れるわけないし)
上の書き込みでピート編の世界って書くべき箇所を
妄想世界って表しちゃってるからややこしくとらわれたんだよね。
それに確かにレネエの浮気も作られた記憶の可能性があるわけだしね。
いろいろおかしなこと書いてましたが、寝起きだったんで勘弁してくださいw
で冒頭に戻っていく構成だけど、187さんの解釈を見て
永久ループ状態ってことがよくわかった。
あの筋はもう変えられないんだろうね、
死刑執行までフレッドはあの悲劇妄想を繰り返していくのかって考えると
かなり可哀想な話が見えてきたよ。
>>204 別に全編妄想じゃなくても、最後の冒頭に繋がるシーンはどうとでも解釈できる。
時間を飛び越え未来から聴こえた声と音という事で解釈できる。
ツインピークスのブラックロッジも過去現在未来、更には人の脳内にまで繋がってる場所だったし。
その表現法として、炎に焼かれたミステリーマンの家が元通りに戻るショットとがあるわけだしね。
時間は一方向だけに流れていくだけのものじゃないという表現法。
>>204 了解であります。
自分が前提としているところを明らかにしてからでないと、噛み合った議論が
なかなか出来ないというところが、リンチ作品の困ったところではありますな。
誰がナニを前提にしているのか、匿名掲示板だと非常にわかりにくくて(w
ループに関していえば、オープニング・タイトルとエンディング・タイトルの映像
がともに「夜のハイウェイ」なので、この部分でフィルムをつなぐと、物理的にも
「完全なループ」になっちゃうんだよね。完全に意図してやってると思う。
「ロスト」にしても「マルホ」にしても、すごく悲しい話だよね。
以前から思ってたんだけど、リンチが最終的に描きたかったのはそういう「感情的」な
部分なんじゃない? だから、それさえ理解できれば、観客レベルではリンチ作品
を理解したといえるんじゃないかな。たとえ表現に対する具体的な解釈はできなかっ
たとしても。
で、みんなは「マルホ」「ロスト」を何回見直した?
俺はDVD3回ずつ
多分ここにいる住人の中では少ないほうじゃないかな?
リンチにはR.E.M.の曲がよく似合う
>198
私もそう!結局はストレイトストーリーが一番好きかも…
てゆうか他の「いわゆるリンチ的」作品は
面白いしよく出来てるし異端な表情方法が素敵だ〜と思って好きでチェックしてるんだけど
正直恐くてじっくり見れない…(*_*)
そんな風に感じる人いますか?
>208
マルホは4回、ロストは恐すぎて1回しか見てない
イレイザーヘッドも再び見たい気持ちと同じだけもう見たくない気持ちが…
私怖がりすぎでしょうか?
リンチ節炸裂作品も楽しみですが、
個人的にはまた
ストレイトストーリー的な作品を撮らないかな?と期待しています
リンチの短編プロデュースやってたイーライ・ロスのホラー映画
「キャビンフィーバー」がデラックス東京ビーチ「台場一丁目商店街」内で
「キャビン・フィーバー感染屋敷」としてお化け屋敷化されるらしい。
映画にでてきたリンチの「ラビット」のウサギちゃんも登場するのかな?
マイナーな映画とつるむなら、ついでに
台場一丁目商店街で「ロストハイウェイホテル 入ったらもう
あなたはもとのままのあなたに戻れない」みたいなリンチ版お化け屋敷
企画してくれないものか?
>208
ことあるごとに見直してて数え切れない
マルホは映画館だけでも3回行った…異常?
>>211 俺は5回『マルホランド・ドライブ』を観に映画館へ行った。
DVD は何回観たのか不明なほど。
213 :
名無シネマ@上映中:2005/08/01(月) 10:09:29 ID:t1Slxh1n
>>210 まぁまぁいいじゃねぇか。
そんなもんがアトラクション化するってのが あんましねぇ事なんやから。
>>209 私も同じくイレイザーとロストこそもう一回観たいけど怖くて躊躇します。
心理的な影響が強くて…どちらものめり込むように観ましたが。
一番好きなマルホでも全編通して見たのは4、5回です。
前半だけなら(クラブ・シレンシオまで)繰り返し観てる。
後半はつらくてなんか無理。
マルホは2回しか見てないけど、クラブシレンシオだけは数え切れない。
あのシーンはマジで映画史に残るシーンだと思う。
216 :
208:2005/08/02(火) 00:21:02 ID:n20Epemu
やっぱ3回くらいは、このスレなら普通の方ですよね。
安心した。
↑間違った
友達に3回は異常って言われて心配だったのよ
218 :
名無シネマ@上映中:2005/08/02(火) 00:37:13 ID:99jSEKJb
デューンを公開当時、5回ぐらい観たけどこれは普通?
DVDも持ってるけど、フランスのアルティメット版も買ってしまいました。
いや、もちろんマルホも大好きですよ。
(すんません、話の腰折っちゃったかな)
見に行った回数を自慢しているうちはまだまだお子ちゃまよ。
案外ブルー・ベルベットのファンが少ないんだね
>>220 話がストレイトストーリー並みにシンプルだからじゃないか?
でもおれ大好きだよ。
ローラ・ダーンが泣き出す顔はトラウマです。
深読みしようとすれば、いくらでもできそうな感じではあるんだけどね>ブルベ
メイキングで執拗にいたぶられつづけるイザベラ・ロッセリーニを
撮ったフィルムとか残されてないのかな。
「カメラポジションを試したい、もう一度!」な感じで
えんえんへたれつづけるイザベラが写ってるようなの。
>>222 ブルーベルベットのDVDに付いてたロッセリーニのインタビュー面白かったよ。
ロッセリーニはデニス・ホッパーとそれまで面識が無くって、ホッパーが怖くて仕方なかったらしい。
おまけにブルーベルベットのガウンを着て虐められるシーンで、あそこがホッパーから丸見えに
なっちゃうんで、それも気になってたらしい。
それでリンチに頼んで、撮影開始前にホッパーに会わせてもらうことにした。
ロッセリーニが「下着を着けると変だから着けないけど、妙なとこが丸見えになっちゃうんで
ゴメンナサイね」言うと、ホッパーは「そんなもん何遍も見たことあるから気にすんな」って言ってくれて、
それでロッセリーニは気が楽になったらしい。
>>224 それでロッセリーニはリラックスしてマジに興奮してたのか!
男女の機微にワロタ
カイルはカヤの外で悶々としてたのだろうかw
>>224 「妙なところ」というか、ハッキリ「vagina」っちゅーとりますな>ロッセリーニ
228 :
224:2005/08/02(火) 21:51:56 ID:olKVjmHv
>>227 記憶で書いてるんで、あんまり細かいとこにつっこまないこと。
「妙なとこ」で意味が完全に伝わってるんだから、良いでしょ。
いや、確かホッパーは本番まで何も知らされてなかったんだよ。
それでいきなり目の前に「vagina」が…内心驚いたけど演技を続行。
終了後にロッセリーニが「下着つけると変だから」と謝ったところ、
「見慣れてる」と答えたとか。
これが2人の初めての撮影シーンだったんだよね。
そんな秘話を聞くと、イザベラとリンチの私生活が気になるな。
ホントだね。
ブルベのDVD借りて改めて見てみようかな。
232 :
227:2005/08/03(水) 19:35:53 ID:/uYysdlp
>>228 あ、ごめんごめん。特に突っ込むつもりはなかった。
あのコメンタリー、ロッセリーニがもろに「vagina」を連発するのが印象深くて、
記憶に残ってたもんで。変に婉曲的な表現をしないところに、ロッセリーニの
人柄というか育ちのよさというか知性というかを、かえって感じたりした。
双子の姉だか妹だかは、コロンビア大でイタリア・ルネッサンス文学の教授を
やってたりしたんだね。二卵性だっていうから、どのくらい似てるのかは、
わかんないけど。
>>232 その種の単語はストレートに医学的・生物学的な意味なので、
英語の会話ではむしろそう発言する方が猥褻でない。
逆に婉曲的な、あるいは表現的・修辞的な言い方を使うと、
その方が圧倒的に卑わいになる。
その辺の感じは、日本人の感覚とは真向から食い違うと思う。
リンチと関係ない話題なんで、とりあえずそんだけ。
>>233 なるほど。
日本人でいうところ「ペニス」よりも「ちんこ」の方がエロくないという言語感覚か。
ビッグジョンに行って来ます。
235 :
224:2005/08/03(水) 20:43:03 ID:xpLt7VY6
>>232 こちらもちょっと過剰反応だったかも……
関東人なんで関西弁のつっこみに弱いのかも。
実際、どういう単語で言ってたのか覚えてなかったんですが、日本語にすると普通の会話に
「女性器」とか出てくると違和感ありそうだったんで、ちょっと脚色しちゃいました。
ちょっとリンチねたからずれますけど、ロッセリーニはイタリアで育ったんですかね?
英語に独特のアクセントがありますよね。カサブランカとか見ると、イングリッド・バーグマンの喋り方が
ロッセリーニそっくりに聞こえるんだけど、するとやっぱりスウェーデンなまりの英語なのかな?
>>233 なるほど。為になるなあ。
>>235 イザベラ・ロッセリーニが生まれたのが1952年で、母親のバーグマンがイタリアからアメリカに
戻ったのが1956年ということだから、少なくともこの間はイタリア育ちなんじゃない?
IMDbを見ると「イタリア語とフランス語と英語に堪能」とか書いてあるけど、やっぱ訛ってるよね。
237 :
233:2005/08/03(水) 23:05:55 ID:Us9NWlCp
>>234,236
そういうわけで、もし欧米人の女性と英語で会話している時に、
たまたま話の流れで相手の女性が「penis」とか「vagina」などと
「はっきり」発言するようなことになったからといって、
その度にいちいち「この女はその気がある」などと解釈していると、
典型的な単なる妄想厨まる出しなので誤解せぬように。
そういうのは、医学書の解剖図を観て性的興奮を覚えるような種類の「変質者」である
というような印象を相手に与え兼ねない(というかたぶんそういう印象を与える)。
もちろん例外もあるが、いずれにせよ会話の脈絡による。
また、同じ英語での会話と言っても、相手が日本人とか韓国人などの
東洋系の場合はまた違うかもしれん、、、
(それでもたぶん中国人は欧米人のセンスに近いと思う)。
エスクァイア刊の「ディヴィッド・リンチの映像宇宙」だと、
イザベラが、父親で「無防備都市」の監督ロベルト・ロッセリーニが
リンチのことを気に入っていた、と語っていたが、
いつごろリンチとロベルト・ロッセリーニ知り合ったんだろ?
「ブルーベルベット」の時にはもうロベルトは亡くなっていたんで、
イザベラの紹介というのはないと思うのだが。
240 :
239:2005/08/04(木) 00:13:15 ID:a6IpqXno
でもって、よくわかんないけど、ここでロッセリーニが言っている「父」というのは
ロベルトのことではなくって、バーグマンの三度目の結婚相手だったLars Schmidt
(ロベルト・ロッセリーニとは1957年に離婚)だったりはしないですかね?
>>239 なるほど・・・。それだと86年に紹介した可能性ありそうですね。
イザベラの自伝翻訳してほしいとこですが。
リンチの短編実験映画はアメリカじゃ実験映画祭の常連だったようですが、
イタリアでも公開されてて、その時、ロベルト・ロッセリーニに
会っていたりすると面白いですね。
>>240 「Some of Me」ですね>イザベラの自伝
「ディヴィッド・リンチの映像宇宙」に引用されてた彼女のコメントの
ネタ元はこの本なのかな?
さすがに一般公開でない上映データはIMDbにも載ってなくって、
「消しゴム頭」以前の作品がヨーロッパでいつ上映されたかまでは
わかんなかったです。残念。
>>243 色々とサンクス。
イザベラの新作「ゲド戦記」がよい出来だといいのですが。
>>245 デヴィッド・リンチは何者なんだ・・・??(;´∀`)
ガイシュツかもしれませんが、マルホの海外公式サイトにある
『PHONE』ってどう使うものなのでしょうか?
わかる方教えてプリーズ。
250 :
名無シネマ@上映中:2005/08/10(水) 03:30:02 ID:Z5nA2vcw
保守
ツインピークス好きは、ケイゾク好き説。
夜中に目が覚めちゃって暇だったから噂のイレイザーヘッドとやらを借りてきましたよ。
・・・で、全然訳がわからなくてここに来たわけなんです。
とはいえ、ここに来たからといって何を聞いていいのかもわからない。
そういうわけで、まず何から聞いたらいいのかを教えてエロい人達。
「イレイザーヘッド」
おたふくねーちゃんのぶりっこが笑える。ああいう可愛いとは
言いかねるのに仕草だけはアイドル乗りの子ってアメリカにもいたのか。
トビー・フーバーの「スポンティニアス・コンパッション」でも
へたれた主人公が暖炉覗き込んでたら50年代風の幻影が始まっていったが、
「トワイライト・ゾーン」あたりに元ネタの暖房幻影ホラーあったり
すんのかな。
>>253 なるほど。
映画単体だけ見て理解しようってこと自体無茶だったわけですな…
解説読んだら妙に納得しますた。
ありがとうエロい人。
解説サイトみないと設定を完全に理解できないって点では
新世紀エウ゛ァンゲリオンにも似てるって言えるな
いや解説サイト見て疑問が解決してく過程が楽しいって点かな
リンチ作品における疑問って解説サイトで解決していく類かなぁ?
解説を読まないと理解できないなら、
その映画にはぜんぜん向いてない。
考えてもみろ。
映画なんて所詮は娯楽だ。
人生にとってどれほどの意味がある?
だからマニュアル(=解説)に従って習得する必要なんかまったくない。
分かるか、分からないか、ただそれだけだ。
だからこそ、自分自身の感受性でその世界へ入り込めたとき、
その映画(あるいは芸術一般がそうだけど)は、
その人の人生にとってかけがえのないものとなる。
恋と同じだよ。
無くても生きていける。
でもそれに魅せられたとたん、人生がまったく違った色彩を帯びる。
>>258 たいそうなこというじゃねーか
てめえ何様のつもりだ?
よくもそんなちんけな説明できたもんだ
みごとなもんだwで。結局なにが言いたいの
?
イレイザーヘッド見た…きもちいい〜(*´∀`)
>258
娯楽だろうがなんだろうが興味あるものをより理解したいという欲求を
他人が否定することはないだろう
>>253 表現主義、・・・そういえばリンチの白黒作品は、「M」の都市の迷宮感や
「マブゼ博士の遺言」のでだしの凄まじい工業ノイズ思い出させますね。
>>264 あ、なんか、かえってヤヤこしい話にしちゃったようで申し訳ない。>253では、映画に限らず
絵画文学等も含めた広義での「表現主義」を指したつもりでした。早い話が「写実主義」や
「印象主義」の対極にあるものという雑駁な意味合いです。
リンチ作品と「ドイツ表現主義映画」とのつながりは、フィルム・ノワールからの影響を含めて
過去スレでも指摘されてましたね。
>>265 「M」や「マブゼ博士の遺言」はリンチになにか与えていそうな
気がします。
「ロッキングオン」から80年代初頭に出版されたアメリカの映画監督たちの
インタビュー集で、「エレファントマン」監督したばかりのリンチが
刺激をうけてきたものの中に、表現主義とバウハウスあげていましたね。
>>261 ただ単に解説サイトなどを読んで鵜呑みにして、そのまんま理解した気になって、
自らの解釈が何もないってのがどうかと思うという事だろう。
別に解説サイトが完全無欠な完璧な答えってわけではないし、
たとえ自分の解釈が解説サイトなどと異なっていても、
自分で解釈した方を解として納得して楽しむというのが、こういう映画なんじゃないかと。
>>267 そんな事は言わずとも皆わかってると思うんだが。
その上でどうにも理解の及ばない時に取っ掛かりを求めるんじゃないか。
269 :
名無シネマ@上映中:2005/08/13(土) 11:51:28 ID:Q130hQZs
Dugpa.com更新age
・新作「 Inland Empire」のポスター第一弾か? という画像がupされている。
・今年の後半に、「ロストハイウェイ」のリマスターDVDがフランスで発売予定らしい。
映像特典として、リンチのインタビュー付とのこと。
・2006年公開予定で、劇場版TPに関するドキュメンタリーが製作されるという話。
・10月3日に、イギリスで「デューン」と「ブルベ」のUMDが発売予定らしい。
ttp://www.dugpa.com/
>267
他人の解釈を読むことは否定されることではない
ただそれを自分でどう咀嚼するかが重要
271 :
名無シネマ@上映中:2005/08/13(土) 19:45:29 ID:hEBaW0tw
>>268 分かってるなら、それで良いんじゃない?
まぁ、別に理解できない人や、とっかかりを求める人を否定してるわけじゃないし。
基本はどんな解釈してもいいんだし、自分としては、そんなに理解できない映画ってあるのかな?とか不思議に思うが。
どんな映画見ても、何かしら感じるから。
>>245 テレビ東京で放送してたの見たんだけど、モンロー主演の「ナイアガラ」は
滅茶苦茶「ツインピークス」臭かったですね。良かった。
>>272 まぁ人それぞれ求める理解度の深さってのは違うもんさ。
自分なりに感じるものがあった、で満足出来る人もいれば、
逆に作者の意図を掘り下げなければ気が済まない、って人もいるだろう。
言わずもがなだけど、リンチ作品だしね。
だから別に不思議に思うことなんか何も無いと思うぞ。
つ〜か、リンチ映画って、作者の意図はそれぞれの解釈や理解でOKって事だし。
作者のリンチは特に詳しい説明もしないし、答えも示さないし。
だからこそ、それぞれが感じたものや、解釈でいいんだよ。
解説サイトなんて、所詮その解説してる奴の妄想だし。
それぞれの解釈や妄想とそれほど変わりはないよ。
リンチは常々、考えるな、感じろ!って言ってるし。
やっぱりリンチって言葉が得意でないっていうか、言ってることが端的すぎて
作品だけでなく発言も真意がよくわからんときがあったりするんですけどね。
「The Passion of David Lynch」というリンチの研究書を書いたMarth P.
Nochimsonが序文で漏らしてたんだけど、本の書くためにリンチ本人にインタ
ビューを試みたものの、最初のうちは言ってることがよくわからんかった、と(w
何度かインタビューを繰り返し、リンチに言葉を変えて言い直してもらったり、
いろいろ補足してもらって、やっとわかるようになってきたとさ。
この場合も、「考える」って具体的にどういうことよ? 「感じる」ってナニよ?
とか言い出すと、発言の真意自体にいろいろ解釈ができそうな気が(w
リンチたんは自分の作品を分析されるのが恥ずかしくてたまらないんだよ。
だから意味不明な事言ったり、考えるな、とか言ったりしてごまかしてるんだよ。
だからおまいらもあまりリンチたんのパンツひっぺがす様なまねしちゃ駄目よ。
278 :
名無シネマ@上映中:2005/08/14(日) 16:09:08 ID:gn/QJ72M
リンチは史上最低の監督として名高いエド・ウッドの『グレンとグレンダ』が好きらしいね
この前初めて見たんだが、エド・ウッドは男装ではカイル・マクラクランに
女装ではローラ・ダーンに似てた
リンチがあの二人を起用したのにエド・ウッドの影響は・・・・ないかな
このスレ自体がロストハイウェイ並に
ループ構造になっている罠
281 :
名無シネマ@上映中:2005/08/15(月) 22:11:10 ID:EjHuvwtd
デビットリンチ初心者です。オススメでリンチらしさが一番表れてる作品はなんですか?お願いします
初心者だったらツインピークスがいいんじゃない?
セカンドシーズンがまだDVD化されないけど,レンタルだったらたいてい
どこでもあるはず。
>>281 初心者だったら「イレイザーヘッド」がいいんじゃない?
あれが駄目ならぜんぶ駄目w
>>283 「イレイザーヘッド」が駄目なら全部駄目ってことはないだろ。
「ワイルド・アット・ハート」だけは大好きってやつもいる。
完成度なら「ブルーベルベット」じゃないか。
あのオープニングは当時の観客たちにリンチのイメージ
決定付けたと思うし。
285 :
名無シネマ@上映中:2005/08/16(火) 01:12:01 ID:0WD8RBz9
いやいや
ストレイトストーリーでしょ
感動的な映画だけど裏腹に白人以外の人種一切出てこないでしょ かなり横断しているにもかかわらずね。
ありゃ完全な白人至上主義マンセーですよ。
ええ
286 :
名無シネマ@上映中:2005/08/16(火) 01:15:24 ID:77IUHtG4
287 :
名無シネマ@上映中:2005/08/16(火) 03:07:54 ID:CcHQprxe
ツイン・ピークスってどれから見ればいいのかわからない・・・
ワーナーホームビデオから出てるのはパイロット版なんだよね?
ジェネオンから出てるTVドラマシリーズの1作目の箱の裏にはそれから見ろって書いてあったし、
やっぱりそれから見たほうがいい?特にそういうこともない?
>>285 リンチが白人至上主義ってのはないとして、
確か「ツインピークス」の時に、
配役に一定の割合で有色人俳優を使うように、というテレビの
「政治的配慮」に嫌悪感示してたな。
建前の平等主義は不愉快ってとこか。
289 :
名無シネマ@上映中:2005/08/16(火) 03:59:18 ID:m5+OX1yp
誰かマルホランドの意味を教えて下さい
面白かったのですが全く理解出来ません
主人公と記憶喪失の女は何処に行ったの?
カウボーイの正体は?
火傷の魔法使いは何だったの?
小人の爺さん婆さんは何だったの?
ラストに出て来た冠を被った女は何て言ったの?
>>287 順番的には
パイロット版
↓
TV版 1stシーズン
↓
TV版 2ndシーズン
↓
劇場版 ローラ・パーマー最後の7日間
だね。パイロット版は出来たら見ておいた方がいいと思うよ。
世界観が凝縮されていて、続きが見たくなる。
>>289 感じたものが答え。
最後の青髪の女が言っているのは「シレンシオ」
「静寂」とか「静かに」という意味。
>>289 (人によって微妙に見解は違うようだが)
さんざん既出なんだが。この映画は前半は拳銃自殺で死にゆく女の妄想,
後半はその女が自殺するまでを描いたものということが分からないと
前半が意味不明だと思う。
>主人公と記憶喪失の女は何処に行ったの?
前半は妄想なので,突如終わる。
>カウボーイの正体は?
リンチ流の思わせぶりな演出だが,実際にはぽん引きか。
コールガールのまとめ役。
>火傷の魔法使いは何だったの?
ダイアンの妄想の中に無意識に出てくる罪悪感の象徴。
最初の眉毛つながりの男(ホームレスを見て死ぬ男)もそう。
>小人の爺さん婆さんは何だったの?
オレはダイアンの両親だと思っている。ただ最後の小人状態でダイアンを
襲って来たのはダイアンの妄想。犯罪者となってしまったことから,
期待していた両親への裏切りが変化したもの。
>ラストに出て来た冠を被った女は何て言ったの?
シレンシオ(黙祷)。ハリウッドの闇に翻弄された哀れな女(ダイアン)
に対して。
あn「火傷の魔法使い」って長髪のホームレスのことか。
あれはハリウッドにうごめく闇の象徴だろうね。
293 :
名無シネマ@上映中:2005/08/16(火) 07:50:12 ID:m5+OX1yp
>291 >292
有難うございました
今日から安眠出来ます
まー黄色人種の日本人には
白人の気持はわからんわな
>>289 漏れの解釈。↓
ハリウッドの明と暗部をコントラストを強くイメージ世界を中心に描いた世界。
ハリウッドの裏表の二面性。人間の二面性。人生の二面性。夢と現実との表裏一体の世界、などを描いた
ダークファンタジー。
主人公のパラレルワールド。
青いボックスによって、主人公が二つの人生を垣間見た話。
主人子の人生の表裏の世界。
変な奴らは全員あっちの世界の住人。
夢も現実。現実も夢。人生とは儚き悲しきものよ・・・
>>293 最初におすすめとかそんなのねえよ。
馬鹿の偏見にまみれた感想あてにすんな。
そういう自分の考えが馬鹿な偏見にまみれてないかどうかをまず疑おうぜ。
>297は口が悪いだけの何の役にも立たない奴
300 :
名無シネマ@上映中:2005/08/17(水) 23:20:50 ID:ffZxTfKA
ブルーベルベットは米の批評家連盟か何かが80年代のベスト映画に選んでるし
リンチ好きになったのもブルベからって人多いんじゃないかな?オススメ
代表作は何かと聞かれたらやっぱブルーベルベットになってしまう。
302 :
287:2005/08/18(木) 00:31:13 ID:K8bpwxYE
>>290 遅れましたが、ありがとうございます。
パイロット版から見てみます。
303 :
名無シネマ@上映中:2005/08/18(木) 01:47:47 ID:WWxmWIZB
>>294 釣りかもしれんが、マジレスすると
さすがにヨガ好きでダライ・ラマリスペクトのリンチが白人至上主義って
のはないだろう。
リンチの住んでた中西部には黒人あんまりいなかったというのを
聞いたことある。
304 :
名無シネマ@上映中:2005/08/18(木) 02:30:30 ID:31Oc6Zb9
すいません!
セカンドシーズンDVDいつ出ますか?
>>303 思想的には寛容かも知れないけど、
感性的・趣味的には明らかに白人至上主義美学だよ
306 :
名無シネマ@上映中:2005/08/18(木) 02:55:46 ID:WWxmWIZB
初期モノクロ作品のデッドテック調なんかは、
「わびさび」感じるんだが。
>>305 白人「文化」というのならまだ分からなくもないが
308 :
名無シネマ@上映中:2005/08/18(木) 09:31:18 ID:XZC4pSkb
カイル・マクラクランとのコンビ復活希望。
まあ白人至上主義でも黄色人種でもブラックでも
もしくは「どれもみんなきれいだね」でも
いいんじゃないの
いまテレビ東京で『ルート9』っていうサスペンスを放送してる。
カイル・マクラクランが田舎の保安官役で出てるけど、
『ツイン・ピークス』の頃に比べるとずいぶん老けてるね。
そりゃ15年も経ってますし。。
どうでもいいけどいつまでもカッチリした髪型だね。
映画としてはダメダメのユルユルだけど、
脚本はものすごいな > 『ルート9』
>>289 前半夢
後半現実(+妄想?)
てな解釈が当時は1番多かった記憶がある。
>>304 とりあえず、TP北米版DVDの情報に関しては
>>22を参照ね。
日本版に関しての正式なアナウンスは今のところないけど
どっちころんでも、北米版より早く出ることはないでしょね
316 :
名無シネマ@上映中:2005/08/19(金) 23:56:55 ID:p6IF+UQL
リンチファンの皆さんから見て若手監督リチャードケリーのドニーダーコはどううつります?
ドニー・ダーコは好きだけど
あれはドリュー・バリモア特有の80年代郷愁青春映画として好き。
SFやヘンテコ映画として観ると怒り出す人がいる。
318 :
名無シネマ@上映中:2005/08/20(土) 01:37:12 ID:WuG4Ebvt
ノーラン、ケイン、オールドマンは続投して
ごめん、誤爆。
>>316 面白い作品だとは思うけど、リンチ作品との関連性や類似性は特に感じない。
監督についていえば、「ドニー・ダーコ」一作ではまだまだ正体がわからない
……というか、現在撮影中の2作目「Southland Tales」がこれまた捻った感じ
のSFっぽくって、ちょっと期待中。
321 :
名無シネマ@上映中:2005/08/23(火) 22:58:33 ID:81FpGmFO
もすかしてLaLaテレビで10月からツインピークスはじまる?
リチャード・ケリーは確か「キャビン・フィーバー」のイーライ・ロス
とも組むみたいですね。
でも、「ドニー・ダーコ」は「頭のいい人の撮った映画」という線の
細さも感じてしまう。リンチや先ごろ亡くなった石井輝男のような
天然なのか狙いなのか正体の見えない得体の知れなさは
なかったと思う。
>>316 馬鹿な質問だ。
「キューブリックファンの皆さんから見て若手監督マイケルベイのパールハーバーはどううつります?」
っていうのと同じくらい馬鹿だと思う。いやそうでもないか。スマソ
n
スタイルは全然違うが「ハッカビーズ」が、撮影監督ピーター・デミング、
主演ナオミ・ワッツのマルホ組使ってた。
監督のデビッド・О・ラッセルがワッツ選んだのは、やはり
「マルホの彼女は凄かった」ということらしい。
>>325 3gだったっけ?
あれのナオミの演技も凄かった。
男優ふたりを喰っていたよ。
んー、20gちょいあったと思う。
なんで3g…ハゲワロス
3g保守
うちのおかんがデビッド・リンチに似てると言われたorz
「地獄からきたジェームズ・スチュアート」のようなおかん、素晴らすい
ブルーベルベット
なんかいまいちだった
リンチのニックネームって「火星からきたジェイムズ・スチュアート」じゃ
なかったっけ?
でも「地獄から来た・・・」もいいな。
ストレイトストーリー!リンチはやっぱり天才!だと思った。
暗に描写してるのが半端じゃない!!
オッサンの名前も「ストレイト」だけど、あれ、やっぱり「道」のことだよね?
最初、オッサンが通る道は全部カーブで撮られてるのが、最後のほうになると真っ直ぐになってない?
挿入部分の(麦畑の刈入れ?)大型トラクターの描写も、円く刈ってたのが、
いつの間にやら直線で刈るようになるし。
ひねくれてた兄弟関係が素直になっちゃいます みたいな。
安易な想起だけど、説明ナシなところがリンチだ〜〜
おっさんの名前はノンフィクションでストレイト。
説明なしなんじゃなくておまいが勉強不足なだけ。
本当に安易。おまいみたいな馬鹿のせいでリンチが偏見で見られる。
いい加減にしてほしい。
335:う〜ん・・・つか、ノンフィクでその名前っつのは知ってたぞ?勘違い?
しかも、映画を「お勉強」して語れって他人に言っちゃうってのは、
よっぽどおまい自分のセンスでは会話できねーのな。
おまいに代弁されて、リンチがカワイソウだよ。
>335
道とか刈り入れのやり方、そんな変化してたんだ。
リンチは偶然使いも巧いから、意識してやってたのかどうかは
よくわからんけど、
ストレイトの内容に沿ってるね。
リンチが新興宗教団体作ったらしいな。
そろそろリンチも本格的にヤバくなったか?w
そんな事してないで、真面目に映画作れや!
>>338 カチンと来たのは分かるが、それでも勉強しろよ、最低限は。
ただのこじつけを真に受けちゃう340とかが可哀想だろ。
343 :
340:2005/08/29(月) 10:18:13 ID:bTa8TmUQ
>>342 可哀想っていわれてもな…。リンチは意図があるようで天然、
天然なようで狙ってるとこもある監督だから、
風景の撮り方を深読んでみてもいいのでは?
あとじーさんの名前がノンフィクでストレイトだったってのは、
リンチの演出にいろいろ影響与えてるだろうから、
338みたくストレイトに「道」「テーマ」「見せ方」のメタファー観るのは
普通にいいんじゃないか。
結局リンチのビジョンは似非宗教がベースだったなんてがっかりだな。
あまりにも失望したのでコレクション全部叩き割って捨てたよ。
>>344 それって結局あんたも「何か」を信じたがってたってことの証明じゃん。
>>343 だからって麦の刈り方がどーこーは穿ち過ぎだけどなw
メタファー深読みし過ぎるとかえって不自由にならない?
347 :
340:2005/08/29(月) 18:09:58 ID:bTa8TmUQ
確かにリンチ映画のシーン、シーンにリンチの意図、メタファーが常に
存在している式の見方は不自由に繋がるかも、とは思う。
リンチは絵コンテ嫌っていたり、アドリブ歓迎してるようだし、
結果としてこういう画面になっただけ、という投げっぱなしも
たくさんあるんだろうなと思う。
(そういうのがピシッと決まってくるのがリンチの凄いところなのかな)
ただ、ストレイトはリンチにしては珍しく、当初からきっちりとした設計図
つくって撮られた映画な印象ないかな?
ストレイト老が進んだ道をリンチも行ってみたというけれど、その段階で
ある程度の映像化の見取り図作ってしまっているかのような。
で、自分としては335さんの意見もありかなと思ったんだけどね。
つーかさあ
いちいち攻撃口調で書くなよ鬱陶しいんだよ>336みたいのは
つーかさあ
いちいち攻撃口調で書くなよ鬱陶しいんだよ>336みたいのは
2ちゃんでいちいちモノの言い方あげつらうおまいの方が鬱陶しいよ。
…というのは置いといて、要は335の意見が無しというより、
その辺はいちいち挙げていったらキリがないってことじゃないか?
正式な答がない分いくら言ってもいいっちゃいいけど、
その地域の事情に基づいた麦の刈り方までメタファーとして捉えてちゃ
一挙手一投足ぜーんぶメタファーって言えちゃうだろってことでしょ。
リンチは底丸見えの底なし沼
まあ、単純化すると誤読・誤配にしか可能性は見いだせないのでは?
書いてる事は陳腐だけどその態度は認めてあげようではないか。
などと思う。
口調なんかどうでもいいよ。2chだし。
ここはリンチワールドですか?
354 :
名無シネマ@上映中:2005/08/30(火) 16:45:56 ID:6dtc2CeG
>350
なんでも「2ちゃんで」出せば済むと思ってる馬鹿
リンチファンは「馬鹿でもなれないし、賢すぎてもなれない、
中途半端じゃなおなれない」な。
馬鹿ばっかり
357 :
名無シネマ@上映中:2005/08/31(水) 19:51:55 ID:RIznJ4De
リンチを特別視する馬鹿
358 :
335:2005/08/31(水) 23:07:53 ID:1Zh85xV6
>350
麦の刈り方は、意図的挿入部分だし、(上辺だけサラっと見てれば、本編と絡まない風景描写だから)
単純な読みをしただけだったんだけど・・・安直だったか?
トラクターも二台あったから、もう単純に「兄弟だー!」と思ったんだよね。
メタファーというよりも、もっと直接表現だと思いました。
道がどんどん直線化していくのと比例してたから、もうコレしかない!と信じ込んじゃって。
・・・オレがものすごく単純だっただけかな・・・。
大興奮してしまったけれど、未熟者なオレでした。
それアリとか、認めてくれたやつら嬉しいぞ!!
本日、とある某レンタルショップにてマルホランド・ドライブ、ロスト・ハイウェイ、ブルーベルベット、イレイザーヘッドの
ビデオが50円で売っていたので、イレイザーヘッド以外買いましたが、イレイザーヘッドは買って置いた方が良いのでしょうか。
ちょっと気持ち悪そうだなと思ったので買わなかったのです。今思えば買っておけば良かったかなと思いまして。
どなたか、アドバイスお願いいたします。
50円だったら即買いでしょう
ビデオって・・・VHSの事か?
買っとけ!
364 :
名無シネマ@上映中:2005/09/02(金) 17:10:53 ID:zD9Z5bxZ
マルホランド・ドライブのスレないですか?
リンチが意外に普通のおっさんなのが萎え
しかもカルト宗教かぶれで二重に萎え
リンチと、瞑想や政治への興味って映画とはイロニーの関係になってないか。
80年代にもリンチはレーガン支持しながら「ブルーベルベット」なんか撮っていたが、
よくわからんスタンス。
よそ者がハリウッドで仲間はずれになったら大変なのはレッドパージの頃
からの伝統ってのもあるからなぁ。
政治的発言がどこまで本当なのかは分からん。
宗教問題はまた別物だが、トムクルのように叩かれるやつもいるしな。
リンチの独自さは世界把握の作法だから、つねに宗教や政治との関係を疑わ
れるのは仕方ないが、それにしても特異すぎるだろ。
卵がニワトリを生むようなもので、ガッカリするのはお門違いだと思うが。
371 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:46:36 ID:XqwJHQoB
dugpa,com更新age
・
>>315で出ていた「カイル・マクラクランがまたリンチと仕事をする」 という話だが、向こうでは
「クーパー捜査官のTVミニシリーズである」というウワサが流れたらしい。が、リンチは公式
サイトでのチャット上でこれを完全否定。
うーん、「また仕事したいねー」「そーですねー」ってな、単なる挨拶程度の話だったのからん?
つかリンチてチャットすんのか・・・
リンチのHNはリンリン
チャット・・・
リンチだってチャットくらいしたいだろうさ
チョットくらいはね。
リンリンのテレホンチャット チョットだけヨ
新作ストレートストーリー系ではないことは明らかっぽいですね
りんち節炸裂だろうか
379 :
名無シネマ@上映中:2005/09/21(水) 20:42:13 ID:3PHQm0mF
dugpa.com更新age
・パダラメンティが「TPセカンド・シーズン」DVD用に、なんか仕事をしているらしい。
またもやリンチ自身が公式サイトのチャット上で質問に答えて肯定したらしいん
だが、具体的にどんな仕事をしてるのか、記事だけではちょっとわからなかった。
・これまたちょっとよくわからん記事なんだが、ポーランドの映画祭「Camerimage」
の実行委員長であるMarek ?ydowiczによると、新作「INLAND EMPIRE」の撮影
が12月にもポーランドのLodzというところで行われるらしい。7日から9日間の予
定とのこと。
確認がとれてなくって経緯がよくわらんのだけど、リンチは以前「Camerimage」
に参加したことがあるらしく、そのときに向こうの映画関係者たちと一緒に作った
「The Green Room in Lodz」という短編が、「INLAND EMPIRE」のもとになって
いるらしい。
ポーランドでの撮影はもう終わったのかと思ってたんだけど、追加撮影なのかな?
>>378 ワタシも「消しゴム頭」「ロスト」「マルホ」系統のをば希望。
マルホ(´・ω・`)
ラブホ(´・ω・`)
382 :
名無シネマ@上映中:2005/09/29(木) 22:26:03 ID:W6Qrxbt7
マルホ(`・ω・´)シャキーン
12/23 ワイルド・アット・ハート スペシャル・エディション 2625円
コレって米のMGMから出てるのと内容一緒なのかな?
愛と死とエルビス:メイキング・ドキュメンタリー (約30分)
デルのランチ・カウンター:スタッフ&キャスト インタビュー
セラーとルーラのイメージ・ギャラリー (65点)
デビット・リンチと仕事をして
デビッド・リンチのDVDプロセス
予告編集
「私の頭の中の消しゴム」って「イレイザーヘッド」となんか関係
あるんかな。
CSのLaLaTVでツインピークスが始まったので見た。
懐かしかった。当時一度見ただけなんだけど、結構覚えてるなあ。
カイル・マクラクランは今見てもエライ美形だ。
続きが早く見たいと当時と同じように思ったよ。
公式のデイリーレポートがずっと繋がらないね。
密かにたのしみにしてるんだけどな・・・
竹中直人のイレイザーヘッドってどんなんか知ってます?
教えてくさい
ガイシュツかな?
変な部屋。変な人。それがリンチのすべて。
>>385 「私の頭の中の消しゴム」
原作は主演・永作博美の日本テレビ系ドラマ「Pure Soul 〜君が僕を忘れても〜」
川端康成の短編「眠れる美女」はなんかやけにリンチっぽくて良かった。
深紅のビロウドのカーテンに覆われた密室、その中で水死人のように眠る美女、
奇形児が産まれてくる夢、
ネクロフィルや子宮感覚の表現は日米国境越えるのかな。
へー川端康成。面白そう
イレイザーヘッドって単なるキチク趣味追求映画なる評価多くあるけど
ちゃんと色んな意味やらテーマ込められてると感じたんだけど皆さんはどうですか?
ちなみに私は
直訳は消ゴム頭だけど、むしろ頭を消ゴムで消す、みたいなニュアンスが残ってる
>>388 俺持ってる。
竹中直人ファン&リンチファンの俺は発売時、店頭でタイトルを目にした時まさにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って感じだった。
色々なタイプの曲&小芝居が入ったアルバムで、好きな人は凄く好きだろうけど嫌いな人は全く受け付けないという点がリンチの映画と似ているかもしれない。
当時一聴して馬鹿うけした俺は周りの友達に聞かせまくったけど、なんか渋い困ったような表情しか返ってこなくて寂しかった。リンチの映画を「凄いから見てよ」と勧めて次の日、感想を聞いたときに返ってくる表情と同じ感じかな。
アルバムタイトルはイレイザーヘッドだけどアルバムの中でリンチに触れた描写みたいなのは特に無いよ。映画ってことでいえば、収録曲にヘルレイザー(低音三兄弟)という凄い曲がある。
十年くらい前のアルバムだけどまだ売ってるのかなぁ
久びさにコノスレ来てみたけど
リンチの新作はやっぱまだなのか
395 :
388:2005/10/08(土) 00:53:41 ID:abnvW7ao
>>393 レスサンクスコです。
CDアルバムだったんですね、てっきり映像作品だとオモテタ
竹中氏はかなりの映画マニアらしいですけどリンチヲタなのですかね。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ── 、
/ ,─,───── 、ヽ √ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ / / ヽ l ̄ |
// / ∠二ゝ ∠|/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\|
巛 / ヽ ( ) /  ̄ ̄ ̄ |
.リ(6リ ==・) ヽ=・)/ ''`\  ̄ ̄/´'' |
.川 l ⌒ / ⊃ l ・=-\ /・=- |
川 l l._二_)l ,,ノ( 、_, )。、, |
/\ ノ\ ̄ノノ /"ヽエェェェヺ.゚ |
\  ̄ノ| `ニニ´ |
\\  ̄ノ | _\____//
 ̄\ ̄\ ◇、/ ̄|\
リンチにはぜひ「ドグラ・マグラ」を映画化してもらいたい。
ドグラ・マグラを映像としてちゃんと撮れそうな監督の一人だろうけど
なんか逆に相性が良くなさそうな気もするなあ
原作から離れた上に何だか分からない失敗作になりそうな気がする
・・・それでも激しく見てみたいが
夢野久作の時代に映画があって映画監督になってたら、リンチとタメ張れたかもしれん
桂枝雀が正木博士をやってる日本版も面白そうだけどレンタルにおいてない。
漏れ最近ドグラマグラまた読んでるんですけど
ロストハイウェイより捻じれてますね。
>>398 大正時代の日本の空気感は再現できないでしょうけど面白そうですね。
リングのアメリカ版リメイク的な感じになるのかな。
>>399 昔見ました。世界観はけっこうよく出てた記憶がありますけど。
でもドグラマグラって『本』というメディアを使っているので仕掛け
が面白く機能していると思うので映像には向いてないのかもしれませんね。
401 :
:2005/10/10(月) 18:40:08 ID:1ee4WV5b
デニスホッパーはブルーベルベットの脚本を読み、
フランク役は俺だーいやさ俺はフランクだーーーー!!ッて感じでリンチに電話したそうだ。
リンチ 「はい、リンチですが」
ホッパー「フランクだ」
リンチ 「はい?」
ホッパー「フランク!!」
リンチ 「ホッパーさん?」
ホッパー「おう!・・いや、フランクだっつーの!」
リンチ 「・・・要約すると、ホッパーさんはフランクのオーディションを受けたいと?」
ホッパー「だからフランクだっつーの!!本人なんだからオーディションの必要ないっつーの!」
(実話)
レッツ ファーーーック!
「ドグラマグラ」ももちろんだけど、大正のエログロナンセンスは
どれもリンチに似合いそう。内田百閧ネんかも。
宮沢賢治の書く異界なんかもリンチがすげぇダークに撮ってくれたら、
賢治の別な面露呈する気がする。
>>402 「動くものなら何とだってヤるぞー!」
名台詞だ……
現在だと町田康も異界だね。賞総ナメにする理由が分からないけど。
ドグラマグラって英語板もあるんだよね?読んで欲しい。
でも、あの文体をどう訳すんだろう。すごい独特なんだが。
古文のようなものもあるし、ちゃかぽことか・・・・
>>405 漏れは阿部和重がグランドフィナーレで芥川賞を取った方が意味分からん
司馬遼太郎の「アメリカ素描」読んでいたら、フィラデルフィアについて
「アメリカに来て驚いた事の一つは、機能を失った都市を平然と廃品同然に
している事だった。フィラデルフィアを見てそう思った。」
「鉄工業の墓地」
といった淋しい表現が。
やっぱり「イレイザーヘッド」が産まれるのにふさわしい町だったんだね。
経済の回復してきた今でもボディピアスや身体改変、デスマッチ系のプロレスの
本場みたいだし。
409 :
名無シネマ@上映中:2005/10/20(木) 09:07:36 ID:6gtYXfPb
マルホみたよ。主人公が哀れだった。
ほとんど夢の話なのに、観た後妙な生々しさが残って、
ナオミ・ワッツという女優に興味をもった。
あれがレズじゃなくて普通に男女だったら、
ここまでのインパクトはなかったんじゃないかなぁ。
印象的なシーンはクラブシレンシオの泣き女。
何回も繰り返しみちゃいました。
それと、ファミレスの裏にいた人が登場した時、私もとびあがったよ。
410 :
名無シネマ@上映中:2005/10/20(木) 09:13:35 ID:ZLeoPuhy
あっ!ブルーベルベットだったのかな?モナリザって映画ないかな?
うーむ、監督違いなのかも・・・失礼致しました。
北野武の新作、現実と虚構のループ状態がまんまマルホランドドライブ。
インスパイアかな?
武はカンヌでストレイトと菊次郎がぶつかった時に、賞とれなかったことを
「リンチも取れなかったし」と語ってたね。
))407
「グランドフィナーレ」、ツインピークスの番外編として、ティム・ハンターあたりに
撮ってほしいな。
これはすべてテープっていう下りは面白かったね。コントみたいで笑えるし。
エミー賞受賞作の「デスパレートな妻達」の第一話で自殺して、
物語に影を落としていく人妻が、
当初はローラ・パーマー役のシェリル・リーで予定されていたようです。
声がイメージと違っていたらしく外れたらしいけど、撮影はされたとか。
あのドラマは最初に自殺した妻の死後の世界からのナレーション形式で
物語が進むから声のイメージが違うのはちょっと致命傷だったか。
昨日寝る前にロストハイウェイ観たら悪夢にうなされたよ。
エヂプスコンプレックスを描いた作品だと思うのだがどうか。
どこらへんが?>エディプス・コンプレックス
419 :
417:2005/10/27(木) 01:17:20 ID:OqPMZ70j
Mr.エディーは父親の象徴で
エディーの女アリス(レネエ?)は母親の象徴(魅力的だが手を出してはいけない女)だと思ったんだよ。
で、近親相姦の禁を破って母親(レネエ≒アリス?)を妻にした息子(フレッド≒ピート?)が
背徳感から狂っていく様子がつまり”ロストハイウェイ”なのではないかなと。
420 :
418:2005/10/27(木) 08:06:32 ID:dIxMaewa
なるほど。
でもって、息子による「父親殺し」というわけっすね。
この図式って、「ブルーベルベット」にも重なるよね。
リンチは色んな意味持たせるように作ってるなぁー
>>419 当たりは外れはともかく滅茶苦茶ドキドキする解釈ですね。
最後の砂漠での青姦の背徳感アップしました。
リンチが聞いたらなんて言うかなぁ。
エディが普段は頼りになるけど敵にまわすと怖い人物って画かれてるのも父親の怖さってことか。
車で煽ってきた奴をボコるときに「マザーファッカー!!」っていってるのもそういう比喩かも。
マザファカにはこうやって道徳を教えてやるという。
砂漠でのあの行為の最中のアリスの「あなたにはあげないわ」っていうセリフは
「母親の女としての部分は絶対に息子のものにはならない」っていう苦悩を表してるのかもね。
>>424 なんかロストがジム・トンプソンの「深夜のベルボーイ」のように
見えてくるね。
>>416 「デス妻」、そんな「サンセット大通り」みたいな設定だったんだ。
そりゃローラ・パーマー役のシェリルを使おうというのもわかるな。
>>424 リンチは常に、背徳的行為、タブー、愛憎をテーマの一つとして扱ってるから、そういう解釈もありだよね。
近親相姦といえば、「ツインピークス」もそうだし。あれは、父と娘。そして、父による実の娘殺し。
「ブルーベルベット」は覗き行為と、誘拐による脅迫にSM。
ワイルドアットハートは、おじさんのレイープ行為に、母の浮気に、母の父殺し。
マルホはレズか。それと依頼殺人。
ロストは妻殺し。
愛するものを殺すという愛憎による究極的背徳的行為。
人間の持つドロドロとした汚い部分を常に描いてきたリンチ。
次回は、どんな形の愛憎と殺人が描かれるのだろうか・・・
リンチって年齢的にあと何作映画作れるんだろう・・
個人的にはTPみたいなTVシリーズも作ってホスィのだが
428 :
名無シネマ@上映中:2005/10/31(月) 20:23:44 ID:zZgIxYrF
あのぉ・・・
ツインピークスのセカンドエディションDVDはいつ頃、発売になるのでしょうか・・・・
待ちくたびれました。。。orz
下げ忘れました申し訳ありません・・・
430 :
名無シネマ@上映中:2005/10/31(月) 20:34:37 ID:sH4KVLqn
ロスト・ハイウェイ以降、美女の裸(特に乳房に)にこだわっているように
思えるんだけど、気のせいかな?
ロストハイウェイは傑作だね
いきなり檻の中に入ったのが不可解で何度も見直した記憶があるよ
>>428 >>22にあるけど…北米でそろそろ出るとか出ないとか。
一体いくらになるのか、特典映像はどうなるのか気になる。(国内でも果たして無事発売されるのかね?
1シーズン目のBOXも未だ買ってないんだよなあ。
ビデオのBOX持ってるから、見たいときには見れる環境なんだけど。
当時の日本語吹き替えの出来が素晴らしかったから、吹き替えでも全話通して見たいんだよー
>>432 レスありがとうございます
日本で無事に発売されるかはきになりますよね。。。
日本ではいつごろ発売になるんだろう。。。
434 :
名無シネマ@上映中:2005/11/01(火) 10:34:59 ID:md1uyiMP
公式サイトって送料いくらぐらいなの?着くのにどれぐらいかかるとか
>>434 短編集DVDを買うのかな?
オイラが買ったときは、DVDの値段が$39.94で、送料が$35だった。
そんだけ送料が高いだけあって、発送して3日後には着いてたと思う。
436 :
名無シネマ@上映中:2005/11/01(火) 20:42:14 ID:9GB5ZHmJ
ロサンゼルスの泣き女の歌、着メロないかな。
ロストハイウェイ、脚本家の「逸脱」
ロストハイウェイに関して、脚本家がさも、監督であるかの様に
「公定解釈」を雑誌インタビュー等でかたり散らし、
それが、唯一、活字となった制作者サイドからの「解釈」
であったため、あたかも、絶対的な解釈であるかのように
信奉されてしまい、日本でも、脚本家信者が多数いる。
しかし、
(1)レネエ殺害は、ミステリーマンが住居侵入後殺害した点
(2)フレッドとピートは全くの別人である点
(3)拘置さられた監獄がたまたま場所的に一致した(時間的には別)にすぎず
フレッドが別人に変身(心理的にでも)などあり得ない点
以上、3点を、外しては、ロストハイウェイを誤解してしまうので、注意。
すべて脚本家の「逸脱」行為に起因する。
そうした脚本家インタビューが存在した事は事実だし、
その逸脱脚本家がフレッドの変身説を示唆したことも事実(活字上)だが、
映画として、リンチ監督としてのロストハイウェイは彼の語るロストとは別物なので、
そこんとこ、よろしく。
440 :
434:2005/11/02(水) 08:02:19 ID:YNXlKHek
>>435 レスサンクスです。もうひとつついでに。支払方法はクレジットカードだけですか?
>>432 オレも心待ちにしている。
吹き替えは大好きだったよ。とくにアルバートが最高!
すでにファーストシーズンのDVDボックスは購入済みだから本当に
続編出てくれないと気分が悪いよ。たのんます。
なんでセカンドシーズンの発売ってこんなに遅れてるの?
おいらも心待ちにしてるよorz......
もう出ない木がしてきた○rz
ブルーレイ待ちでないの?
マルホって前半妄想、後半現実だったのか
俺の解釈とはぜんぜんちがった
TPのセカンドシーズンってなんですか?
もしかして爆破のあともあるってこと?
>>445 違う違う。クーパーが何者かに拳銃で撃たれたところまでが
ファーストシーズンなはず。
447 :
435:2005/11/03(木) 01:25:48 ID:3/N+trw4
>>440 自分はまっすぐクレカでの支払いにしてしまったので……。
確信はないけど、決済方法はおそらくクレカのみだと思う。
サポート・アドレス(
[email protected])に他の支払い方法はないか
聞いてみるのがいいかも。
>またわけのわからんのが出てきたなw
釣れた。
ロスト、ピートとフレッドは、全くの別人です。
フレッドは、ロラントを殺害。
ピートはチンピラを殺害
ミステリーマンは、レネエ(アリス)を殺害
レネエの死体の前でフレッドが泣いているビデオを盗撮したのもミステリーマン
449 :
445:2005/11/03(木) 14:45:10 ID:8fL1ikoK
>>446 レス サンクス
よかった見てないのかと思ってあせってました
しかし半分しか出てないって
450 :
名無シネマ@上映中:2005/11/03(木) 19:04:16 ID:3/N+trw4
>>450 そうでしたか
何でそんなに細切れでだしてるの?
>>451 向こうでのTV放映の区切り方が
・1stシーズン 第1〜第7エピソード
・2ndシーズン 第8〜第29エピソード
という形だったんですね。
で、DVDもその区切りに沿って1stシーズン分がリリースされたわけなんですが、
おそらく2ndシーズンはパート1、パート2という形で分割されてリリースされる
んじゃないかなーと個人的には予測しています。
願わくば、パート1とパート2の間に、今回みたいな放置プレイがありませんように
と祈るばかり(w
>>452 できればTPはセカンドシーズン一気に出してほしいけど,
そんなに数を期待できないかも知れない(時代的な話で)ので
分けるだろうな。でもアニーも好きだからもうこんなに待たせないで
ホシイよ。
>>448 ミステリーマンは、レネエ(アリス)を殺害??
しばらく観てないが、それを示唆するシーンや台詞あったか?
根拠は?
今度の新作、ポーランドの映画学校の学生達といっしょに作った短編が
もとになっていると書いてあったけど・・・うらやましい。
日本の映画学校でもリンチ招いてみたりしないのかな?
どうなんでしょうね。ポーランドでの話は映画祭がらみだったみたいだし、
それなりに招聘の予算が使えたんじゃないかな。日本の映像専門学校
レベルでは、わざわざそのためだけに外国から映画監督を呼び寄せる
金銭的余裕はないかも。
ポーランドは、映画のロケ地としていろいろ売り込みをかけてますね。
自分の知り合いも、こないだ映像の仕事がらみでポーランドに行ってた。
短編の共同制作の試みも、ポーランドが映画を自国の産業として育て
たいと考えて、あれこれやっていることのあらわれとみていいんじゃない
でしょうか。
>ミステリーマンは、レネエ(アリス)を殺害??
>しばらく観てないが、それを示唆するシーンや台詞あったか?
>根拠は?
そもそもミステリーマンはポルノビデオのカメラマンであった示唆があります。
ミステリーマンは、レネエの自宅を知っていたしさがあります(ビデオ放置)
フレッドの号泣場面とレネエ殺害場面を、ビデオに殺害した奴がいます
フレッドが犯人なら、どうして、殺害場面を、ビデオにとる必要があります?
ミステリーマンの盗撮だったから。
そしてフレッドが非犯人なら、ミステリーマンが犯人なのは、自明。
簡単なことです(フレッド自宅前のビデオ放置という事実を否定するなら別ですが)
>>457 なんか変な奴があらわれたな。。。みんな相手にしてないようだが。。
てか「LYNCH ON LYNCH」で、フレッドがレネエを殺したというニュアンスの発言を、リンチ自身がしているんだが。。
さらにミステリーマンは映画の中で象徴的人物として使われてるでしょ。これもリンチが認めていること。
彼は何かを意味する記号で、犯人であるとかそういう映画中に受肉する身体を持った人物ではないでしょ。
さらに、リンチはロストがサイコジェニックフーガの映画だとも語っているし、描写などを観るにカフカの「変身」から多大な影響を受けているように思えるから、
フレッドとピートが全くの別人だと言い切ることはできないだろ。
カットされた部分が多数あるようだが、たとえそれらによって映画が全然異なるものになったとしても関係ない。
できあがった映画こそが全てで、カットされた部分を考慮して解釈するのはナンセンスきわまりない。
友達にツインピークスを好きだって言ったらサブカルっ子だねと言われた。。。
TPってサブカルなのかな?
自分はそうは感じないんだけど・・・orz
TPって略すのはどうも。。w
「信者」登場。執念深いね。
> リンチとギフォードが脚本を共同執筆しながら、片方は「現実の話」と考え
> もう片方は「非現実の話」と捉えてた……てのは作品以上に不条理じゃ
> ないですか?(w 映画にしたら面白いコメディになりそうだ(w
レネエ(アリス)殺害は、ミステリーマンであることの補足。
ミステリーマンは、フレッドの自宅に侵入した事がある(パーティーで
フレッドに自宅への電話を唆し、ミステリーマン自身が受電)
フレッドが殺人現場をビデオに撮影するわけがない(そのような
伏線はゼロ)
ミステリーマンには、レネエ殺害の動機があった。
市販の図書に、○○と書いてあったから、それが絶対的解釈と思い込んじゃだめ。
脚本全て映像化されたわけではないのだしさあ。
フレッドが狂ったのは、ロラントを殺したのに、レネエを殺されたから、
そして、ミステリーマンは逃亡してしまっていて、レネエ殺しの嫌疑まで
かけられてしまったから。
>>450 瞑想がらみの言葉、確かにびっくりするけど
でもリンチがヨガで狂った事言い初めたおかげで、
ブルベのこまどりの夢や
ワイルド・アット・ハートのよい魔女の「愛を信じるのよ」、
ローラ・パーマー最後の七日間のロネット助ける「天使」が
パロディやオマージュ、異化効果という水準越えて感動的なわけ
わかったような気がする。
リンチはガチでああいうの信じているんだ、本気なんだ、と。
>>463 おまえさ、都合の悪いレスは無視するんだなw
過去ログよんでみると、おまえ頭は弱いが英語は読めるようだな。
>>465 もともと「深層意識が」とか言ってたヒトだし、「瞑想で作品のアイデアを得ている」とも
公言してたし、作品を生み出すうえのメソッドとして瞑想を使ってるうちは別になんとも
思わなかったんですけどね。アイデア出しのやり方なんて、人それぞれだし。
「世界平和が」とか言い出されると、個人的にはちょっとなあ(w まあ、いいですけど。
ワイルド・アット・ハートのDVD、出来は評判よくないですが、字幕はどういう風に駄目なんでしょうか?
>>468 現在出ているPAL原版のヤツの話だよね?
いちばん問題になっていたのは、字幕の出し方が英文字幕のルールになっている
ことかな。頭に「−」をつけて、異なった人物のセリフを同時に出しちゃうというやつ。
誤訳としては、「サウス・カロライナ」が字幕では「南カリフォルニア」になってるという
のが指摘されてた。英文のキャプションと同時に画面に出るもんだから、英語が聞き
取れなくてもわかる(w その他、用字用語の不統一もいくつか。どうやらオーサリン
グを米国でやった様子で、日本側での字幕チェックが出来なかったみたい。
同じ「カルト・コレクション」として同時発売された他作品でも同様の問題が出ていて、
アレックス・コックスの「レポマン」の字幕も相当ヒドイというか笑える。
下のページを見て、思わず話のタネに「レポマン」を買ってしまった(w
ttp://www.jion-net.com/blog/archives/2003/06/post_489.html もし急がないなら、12月に北米版(NTSC版)を原版にした「スペシャル・エディション」が
出るみたいだから、字幕の出来を確認してからそっちを買ったほうがいいんじゃない?
もっとも北米版のほうも、ペルーが頭をぶっ飛ばすシーンに手が加えられて表現が
マイルドになってしまっていたりするんで、痛し痒しなんだけど。
あ、もちろん、話のタネに現行版を買ってみるというなら特に止めません(w
470 :
468:2005/11/07(月) 23:01:42 ID:KGThOvgz
リンチはベネチアやカンヌの映画祭で審査員長やった時は
けっこう政治的なもの選んでるんだよな。
ヨガがらみじゃなくても、「世界平和」は言い出しそうかな。
リンチみたく民主党や共和党に絶望してるというのは
アメリカだとそのまま具体的な政治の可能性への絶望になってしまうのが
痛いトコだなぁ。
いわれてみれば、確かに「ビフォア・ザ・レイン」にしても「戦場のピアニスト」にしても
政治的なメッセージが色濃い作品だよねー。
リンチ自身は、作品としてそういう傾向のものを作るつもりはなさそうな感じだけど、
自分では作れないor作れそうにないものに賞をあげたということなんだろうか。
ミステリーマン犯人説の補強証拠
第一、ミステリーマンは、フレッドの自宅に侵入したことがある(パーティでの本人から本人への電話)
第二、アリス(レネエ)が高飛びの相談をしていたのがミステリーマン。その情報を逆手に取ったわけ。
>>472 「ビフォア・ザ・レイン」「戦場のピアニスト」もそうだけど、
「DI」や「ボーリンク・フォー・コロンバイン」
それから平和っていうんじゃないけど、シナリオのタランティーノが
嫌がるぐらい政治に傾斜してた「ナチュラルボーンキラーズ」というのも
リンチは選んでた。
アメリカはブッシュと9・11で一気に保守化した、といわれるけど、
リンチはクリントン政権下でもコロンバイン高校事件で
マリリン・マンソンが批判の渦にさらされたり、
自分のマルホのテレビ放送が中止になったの体験してるから、
ハリウッドのリベラルみたく単純なブッシュ批判には
むかわないんだろうかな。
475 :
名無シネマ@上映中:2005/11/10(木) 08:15:54 ID:RTy23mUv
ロスト・ハイウェイを観たが何か訳が分からないまま終わってしまったのでこのスレを覗いたらようやく謎を補完できた。改めて見直したらマリリン・マンソンのメンバー達がラスト以外にも色々出て来てたのでワラタ…。
なるほど。
そうしたアメリカ的(?)規範そのものに対するリンチの不信感は確かにあり
そうだ。
同時に、リンチがメディアに対する不信感を持っていても不思議はないよねえ。
となると、ハリウッド・リベラルのように、メディアを利用して自分たちの意見を
喧伝するといった「具体的な政治行動」をとる気にはなれないだろうな……
まっと・でいもん。
という流れで「瞑想団体」なんですかね。
瞑想団体も同じじゃないかな。
それ自体メディアを通じて宣伝してたし、寄付を募ったりもしてたよね。
現実の(というか現在の?)アメリカに対する不信感があるとしても、
デイヴィッド・リンチは紛れもなくアメリカそのものでもあるわけで。
アメリカのダークサイド。もしくはアメリカ「という」世界のダークサイド。
そもそも「アメリカ」自体が、西欧の白人社会にとって新興宗教的存在なわけだし。
リンチが支持しているヨガの導師マハリシ・ヨギは
90年代に大統領選に出馬していた「アメリカ自然法党」あたりに
影響力発揮している人らしい・・・。
「アメリカ」内の分裂を激化させるような形で無い政治的主張のやり方を、
リンチはかつて会ったことあるというダライ・ラマを意識して
行おうとしているのか、と、なんとなく思うんだけど
「自然法党」ってどんな綱領だったのかな。
>>478 マハリシ・ヨギってずいぶん懐かしい名前。
ビートルズとかドノバンとか、70年代に有名ミュージシャンが大勢この人に傾倒した。
Beatles, Yogiでググると当時の写真が一杯出てくるよ。
>>477 「ディヴィッド・リンチは紛れもなくアメリカそのもの」というのは
ちょっと判りずらいのだけど、
ボブ・デュラン、スティーブ・エリクソン的に
「アメリカ」と「合衆国」を分けて考えてリンチを「アメリカ」の側に
置くということかな?
「合衆国」の殺人後の記憶喪失を、「アメリカ」のダークサイドというか
無意識側に立つリンチが撃っている・・・という構図を
連想してしまったよ。
>>477 >瞑想団体も同じじゃないかな。
ショーン・ペンが報道陣テンコ盛りのボートでハリケーン被災地に救援活動しに行った
ってな記事なんかを目にすると、「そりゃ、手段と目的が入れ代わっちゃってないかい?」
と思ってしまったりもするんだけど、ひょっとしたらそれよりはマシなのかもしれない……
いや、よくわからないけど(w
入団するつもりはサラサラないけど、リンチに直に頼まれたら一瞬は考えるかも(w
>現実の(というか現在の?)アメリカに対する不信感があるとしても、
>デイヴィッド・リンチは紛れもなくアメリカそのものでもあるわけで。
われわれの視点からみるかぎり、それは確かにそのとおりだと思う。
でも、リンチ自身が「アメリカ」という枠をどれだけ意識しているかは、よくわからない。
ネタとしてはエルビスだったりオズだったりO・J・シンプソンだったりハリウッドだったりで
いかにも「アメリカ」ではあるんだけど、それはたまたまリンチがアメリカで生まれ育った
から「だけ」のことで、作品として描こうとしているのは、あえていえば人間すべてに共通
する「普遍的な」ダークサイドなんではないかな?
>>478 あ、そーなんだ。「ポリティカル・フリー」ってわけでもないのかな?
>>481 「ポリティカル・フリー」・・・そのあたりどうなんでしょうね。
リンチは映画学校の教師ほめるのに「彼はそもそも教師ではなかった」
なんて表現使う人だから、正しい政治的党派を宣伝し活動する、という
ようなスタンスで瞑想には取り組まない・・・と思っていたんですが、
しかしそもそも瞑想のための寄付金の目標額が米軍の兵器開発予算への
具体的なあてこすりだったですね。
ある程度の政治的な大枠はあるのかも。
>しかしそもそも瞑想のための寄付金の目標額が米軍の兵器開発予算への
>具体的なあてこすりだったですね。
あ、そうなんだ。それは知らなかった。
平和のためにも同じだけの額を使えというわけですね(w
「自然法党(Natural Law Party)」のページをのぞいてみたけど、具体的な
施策案とか綱領とかはよくわかりませんでした。有機栽培野菜の説明なんか
は載ってるんだけどなあ(w
「conflict-free politics and a problem-free government」てなことも書いて
あるんで、
>>478氏が書いてたとおり「分裂を激化させるような形で無い政治
的主張のやり方」というのを標榜しているのだとは思いますが。
面白いね、この流れ。
日本の映像作品(≒物語全般)がアメリカに敵わない訳だわ。
やっぱり政治、思想、哲学、宗教、その他もろもろの厚みが日本とは段違いなんだろうね。
日本は物語の発信者が自分のスタンスを曖昧にしながらやっているのかな。
結局日本って戦後からの歴史しか今に残ってないんだろうね。
>>484 日本は天皇を中心とした神の国だぞ!アメマンセーはいい加減やめようぜ!
東高現代美術館で91年に開催された「リンチ展」のカタログっつーのを手に入れた。
これだけかためてリンチの絵をみたのは初めて。
「インダストリアル・シンフォニー#1」に出てきた爆撃機と同じモチーフの絵とかが
あったよ。壁に飾ると家族には不評をかいそうな感じ(w
掲載されている滝本誠の文章での指摘にあるように「house」という言葉を含んだ
タイトルの作品が何点かあって(「That's Me in Front of My House」とか)、「ロスト」
でみられるような「家」という場所へのリンチのオブセッションは、ずっと以前からあった
のねと思ったよ。
>>484 アメリカの映像作品一般に対して、「敵わない」ってフィルターは
持たなくていいんじゃないか。484さんが単純なアメマンセーの人とは
思わないけれど。
監督じゃないけど、脚本の笠原和夫や荒井晴彦、高橋洋なんかは凄い仕事
やっていると思う。
ロマンポルノ作品でも「ブルーベルベット」に拮抗するのあるし。
自然法党、まだ存続している政党なんですね。てっきり大統領選のときだけ
登場した泡沫政党かと思っていました。
とりあえずチャールズ・マンソンのとこみたいな、黙示録っぽい
終末論的恐怖を煽り立てる政党じゃなくて良かったぁ。
>>486 手許にある雑誌記事にて(FLIX 1992年6月号)。
リンチ絵画には「K」の文字が頻出する、その意味は何かと本人に尋ねたら「カフカ」と答えが。とある。
そんなに「K」の字があるもんなの?ちなみにこの記事にも一枚載ってるが(Kの文字はない)テラヤバスw
超リンチ的異空間だよ。いいなあそのカタログ〜いつか読んでみたい
アメリカの雑誌でインタビュー受けたぺ・ヨンジュンことヨン様が
自分は思われてるイメージと違い、ダークなものを好むと語って、
例としてデビッド・リンチの名前上げていたそうです。
そうかぁ・・・しかしそう考えると「冬のソナタ」の記憶喪失ネタも
あのヨン様の奥行きの無さ過ぎる笑みも、
ダークサイドを一切欠落させたリンチから来たと思えないこともないな。
でもちょっとびっくりした。
韓流のおばさんたちが知って「ヨン様の勧める監督」なんていって
「ツインピークス」見たら・・・。
カイルのファンになるかもよ。
わからんよ。
>>488 具体的に、絵の中に「K」という文字が描かれているっていうことですか?
カタログ所載のものに関していえば、なんらかの形で「文字」が存在する作品が
それなりの頻度でありますね。「死んだ栗鼠(DEAD SQUIRREL)」と5回、印刷物
からの「切り抜き文字」を貼りこんである作品とか。
「絵」といいながら文字が存在する作品が目に付くのは、リンチの「言語」に対する
コンプレックスの表れなのか、それとも文字の「形」をグラフィックとして捉えている
ということなのか、興味があるところですが。
カタログ自体は、古書店系のネットで検索購入可能みたいですよ。
>>489 四の信者は脳みそが腐ってて判断力ないから彼の薦めるものならウンコでも食べるよ。
カタログをよく読んでたら、絵の中に文字を使うことについて、リンチの書いた
序文で以下のように触れられてました。
「私が絵を通して探求するアイデアは、私自身の映画やテレビ番組の
それとは相当異なっている−−その理由はというと、まず、絵は動く
必要がないということだ、私の絵が文字を接着した後ではいささか物語
性を帯びるにしても」
「絵の中の言葉は過度にエネルギーを蓄えたエンジンのようなものだ。
−−絵にさらにパワーを与えるとともに、物事の意表をつく。言葉は、
人が絵の中で起こっていることをどう見るか、その見方を変化させる。
切り文字を使う理由は、ただ単にそれが歯のように並んで美しく見える
からだ」
それともうひとつ、同じ序文に以下のような発言がありました。
「またもう一つ(映画と絵が)違う点は、映画はアメリカに根ざしている
ものであってほしいが、絵はそうではないということだ」
ふーむ、「アメリカ」という枠は意識してたんですね。
というわけで、
>>481の後半は撤回であります。
494 :
477:2005/11/13(日) 19:15:51 ID:WCten0v+
私は 477 ですが、
>>481,491,493 氏はちょっと言葉に引きずりまわされすぎじゃありませんか?
言葉というのは意味そのものじゃないですよ。
言葉は単に意味を指し示すだけです。
確かに意味というのは言葉を通して伝わるものではあるけれども、
だからといって、言葉それ自体が意味そのものというわけじゃない、
ということです。分かりますかね?
それで「アメリカ」ですが、
>>493 の発言にある、
「アメリカ」という枠
という表現が、すでに間違っていると思います。
リンチにとっての「アメリカ」は「枠」などという希薄な存在ではないでしょう。
私は
>>477 ですでに書いておいたつもりだったのですが、「アメリカ」というのは、
存在の、歴史の、認識のダークネスを照射する仕組みそのものです。
だからリンチが、映画はアメリカに根ざす(もしくはそうあって欲しい)と言うとしたら、
それはまったく「当然」のことのような気がします。
なぜなら、我々の「映画を観る」という行為は、
暗闇の中でスクリーンに照射された光を観る(←これはよく言われることです)行為であると同時に、
それら光によって炙り出された「闇」をも観る行為だからです。
だからスクリーンで映画を観るという行為が、
ブラウン管でビデオやDVDを観る行為と同じであるはずがない。
495 :
493:2005/11/13(日) 19:49:06 ID:9uU502tV
>>494 いや、「言語」と「意味」の関係について、おっしゃりたいことはよくわかります。
その関係の解体やズレを扱った文学作品も多くありますし。
ただ、「引きずりまわされすぎ」ってのは、ちょっとよくわかりません。
>「アメリカ」というのは、
>存在の、歴史の、認識のダークネスを照射する仕組みそのものです。
あ、もうしわけない。
これは「リンチがアメリカのダークサイドである」という具合に、完全に読み違え
てました。面白そうなので、よろしければ解説していただけませんでしょうか?
>>486 爆撃機モチーフの絵なんてあるんだ。
「インダストリアルシンフォニー」では爆撃は「空爆されてる側」に立って
(リンチが)爆撃機を恐怖とともに見上げている雰囲気あったけど、
その絵だとどうなんだろう?
なんか社会科学系の本で「50年代に世界帝国化したアメリカはそれとともに
転落の恐怖、デカタンスを強迫観念としてしょいこんだ」というの
読んだ事あるんだけど、リンチ作品はまさにその超々スローモーションで
転落していくアメリカの恐怖から分泌されたモノで出来ているようみえる。
「インダストリアル・シンフォニー」は特に。
空爆のシーンは勿論だけど、反復される浮遊のイメージも、
超超々スローモーションで落ちているので
「自分が落下していることに気づかない」あやうさ、不気味さ、不安さの
顕れのようで怖かった。
滝本誠って「帝都物語」に登場人物として出ているんですね。
作中でもリンチリンチ言ってたら笑えるんだけど。
497 :
488:2005/11/14(月) 09:23:48 ID:OAJePqdG
>>491 >>493 遅くなったけどレスthx。文字は鑑賞者の感情に訴えかける、ある種のフックみたいなものかな。
リンチのコメントを読むかぎりでは、やはりデザイン的な視点からだけでは語れない。
絵では完全に現実を逸脱した世界を描いていると思うので、映画と明確に区別してるってのは納得。
ダークサイドというよりある種の異界であって、日常との表裏って位置付けではないような。
あと、「アメリカ」なるものはリンチの現実生活や人生観にどーしようもなく密着してるわけで、
そこを基点として生み出す映像については、むしろ自由な発想を抑制せざるを得ないってのが
あるんじゃないかね。(あのリンチですら…むしろリンチだからか)
映画でも好き勝手やってる印象があるけど、意味不明ってだけで片付けられないのも事実だしね。
繰り返し鑑賞に耐え得る点に、まさに「アメリカ」が寄与してるとも言える。
カタログまったりと探してみます。今金欠なもんで(つД`)
498 :
488:2005/11/14(月) 09:37:40 ID:OAJePqdG
>>496 帝都物語…初耳w 荒俣に請われてのゲスト出演では?二人って微妙な仲らしいし。
タキリンはどう見ても自身がストレンジ・ピープル。本格的に映画でリンチにいじってもらったらいいと(ry
>>496 「爆撃される側」であるように自分は感じました。
爆撃機自体は「インダストリアル・シンフォニー」に登場したのと同じようにディテール
のないシルエットだし、パースを意識しない抽象画なので、このあたりは見る側の
解釈にまかされるのでしょう。
>>497 >やはりデザイン的な視点からだけでは語れない
「絵から喚起されるもの」と「(形、配列を含めた)文字から喚起されるもの」を総合した
形で理解するべきなんでしょうね。いまのところ、文章にできるほど自分が絵から感じ
たものを整理できてない……というよりブッチャケまったく理解できてない状態なので(w
具体例を挙げてなにがどうとかは語れませんが。
阿部公房とリンチに似てるw
夢野久作がラブクラフトに似てるし、おもしろいな
重い混み
502 :
496:2005/11/15(火) 01:15:53 ID:jge2t72U
>>486 絵の感想サンクスです。ぜひ実物見たいですね。映画の新作にあわせて
リンチの絵画展もやってくれたらいいのですが。
リンチは「イレイザーヘッド」がなんといっても顕著ですが、
50年代の冷戦下の核状況の恐怖をいつまでもずるずる引き摺っている
ところありますね。
「ロストハイウェイ」のネタ元になった「キッスで殺せ」なんかも
核パラノイア映画だったし。
80年代に「ブルーベルベットの子供」という語られ方で評価されていた
「ペアレンツ」と「柔らかい殻」という映画あったんですが、
この二本なんかは、アメリカのへたれた田舎舞台に
「枯葉剤」「核実験による原爆症」をいきなり直結させていましたね。
リンチと違って、恐怖の対象名指ししちゃってる分、
世界そのものが恐怖となって迫ってくるような、奇怪な熔解感は
なかったんですが、「ある部分の代弁者」には感じられました。
前文と関係なくなりますが、ハーモニー・コリンの「ガンモ」で
「アメリカは木から生まれた」という言葉あって説明が続くのですが、
「ガンモ」ではいささか薀蓄めいて聞こえる台詞も、
リンチの田舎モノの作品に置くと、血肉持った内容になってくるような
気がします。
私はむしろ逆で
私は爆撃機から落ちてきた紐につるされた子供の人形から中絶を連想したわ。
インダストリアル・シンフォニーは悲しい女の内面とその結末に感じたわ。
(ついこないだ見たばっかりw)
流れをぶった切ってもうしわけないけど
>>502 >50年代の冷戦下の核状況の恐怖をいつまでもずるずる引き摺っている
たとえば、どのようなあたりでしょう?
自分はむしろ、「青年が抱く、自分の意思に関係なく社会に組み込まれていくこと
への不安や、日常に飲み込まれて行くことへの嫌悪」といった、割と普遍的な部分
に目が行ってしまって、そのあたりは見落としてますね。
>>503 なるほど。「中絶」というのは思いつきませんでした。
サブタイトルが「The Dream of Broken Hearted」ですからね。間違いなくニコラス・
ケイジに振られたローラ・ダーンの「夢」ですよね。
))504
「イレイザーヘッド」リバイバルのパンフに載っていた記事まんまに
なってしまいますが、
壁に貼られた核爆発の写真、シェルターめいた窓の外の壁、
それから飛び散るほこりに核の死の灰の隠喩があるかも。
アメリカの批評家の間では、「イレイザーヘッド」を
50年代の放射能によるミュータントホラーの反響を見る向きも
あるみたいです。
>>505 ああ、なるほど。サンクスです。
実は「50年代のミュータント・ホラーの反響」となると、個人的に真っ先に思い出すのが
ジョー・ダンテの「マチネー」だったりします(映画の舞台そのものは1962年のキューバ
危機ですけど)。
で、このダンテが同時にサバービア(郊外)へのこだわり(そのネガティブな面を含めて)
をもっていて、これがリンチの「ブルベ」の郊外と重なるように思うのは、二人が同年代
(二人とも1946年生まれ)で、50年代に少年期を過ごしたことと無縁ではないでしょうね。
同じように「サバービア」にこだわる監督であるジョン・ウォーターズも同じく1946年生ま
れだったりしますし。
スピルバーグは違うの?>サバービア
日本ではまっ先に大林宣彦が思い浮かぶけど、これは違うか。
でもどこか奇形的だと思うんだけど。
ブッシュもリンチと同い年ですね。スピルバーグは確か47年か。
>>507 スピルバーグもモロですよね。IMDbによれば、実は彼も1946年生まれになってます。
1947年生まれという資料もあるようですけど、まあ、どっちにせよ同世代であること
には間違いないでしょうね。
スピルバーグが自分で監督した作品もそうですが、ジョー・ダンテの「グレムリン」が
スピルバーグのプロデュースだったことも見逃せないと思います。
>>508 あ、ブッシュも同い年なんだ。
学校で「核攻撃を受けたときの避難方法」を教えられた世代でしょうか。
このスレの人は、やっぱりリンチの新興宗教に入信するの?
リンチを教祖様と崇めたりするんだろうね。
dugpa.com更新
・リンチ作の下手うまアニメ「Dumbland」がDVD化されて公式サイトで発売開始。
イカれた親父の話が8エピソード収録されて$27.52也。
リンチが撮ったヌード写真集も同時発売。こちらは$62.80也。
うーん、公式サイトは送料が高いんだよなあ。
「Rabbits」とかがDVD化されたときにあわせて買ったほうがいいだろうかと思案中。
ちょっと質問させてください。
ロストハイウェイは、劇場版はシネスコだというのを知ったのですが、
どういうトリミングの仕方でした?
A.スタンダード(ビデオ版)の上下を切ったシネスコ
B.シネスコの左右を切ったスタンダード
ちょっと質問の意図がよくわからないんだけど、劇場公開のときの画面サイズが
知りたいのかな? それとも、ビデオの画面サイズのこと?
劇場公開のときはシネスコ・サイズだった。
ソフトはLDかDVDでしかみたことないので、ビデオ版の画面はわかりません。
515 :
514:2005/11/22(火) 21:26:10 ID:9h0C4wKK
あ、ではなくて、劇場版はスタンダードにマスクをかけたシネスコだったかという質問なのかな?
いずれにせよ、スタンダード・サイズのソフトを見たことがないのでわからないです。スミマセン。
>>514 そです。書き方が悪かったですね。
劇場版のことが知りたかったんです。
「イレイザーヘッド」の赤ちゃんが解体されるときに、にゅ〜っと
首が延びて迫ってくるのが、やたら恐いんだけど、
ああいうろくろっ首的な恐怖の怪物ってアメリカにいるのかね。
クトゥルーの怪物の中なんかに。
戦前の古〜い妖怪ものの怪談映画あたりがAFIにあって、リンチが
見ていたなんていったら面白いんだけど。
518 :
477:2005/11/23(水) 23:08:09 ID:N/9Dg7+S
リンチが表現上の影響をそういうところから受けたかどうかは分かんないけど、
あのシーンが仮にろくろっくび的に見えたとしても、それはむしろ、
怨念の象徴としての「頭部」がせまってくる表現としてあれをやっただけで、
部位としての首が伸びる、、、という恐怖を表現したわけではないと思う。
(つまり、恐怖の対象は「首」じゃなくて「頭」のほうってこと)
恐怖の対象はここだ、という固定化できるようなシーンではないと
思うんですが。
頭が迫ってくるのが核心にせよ、どうせまって来るか、という「段取り」は
映画においてはでかいんじゃないでしょうか。
「ロストハイウェイ」リピートで繰り返し再生して垂れ流ししています。
独房の便器すげーリアル…
「ワイルドアットハート」の新しいDVD注文しました。古いのはあります。
誤訳とかの修正とか入ってますよね?
>>520 「ロストハイウェイ」リピートで繰り返し再生
程ほどにな
>>520 さすがに未発売DVDの字幕の出来まではわからんです(w
メーカー側も前回版の字幕の問題は把握してるみたいなんで、
ナンボなんでも使いまわしたりはしないだろうとは思いますが。
「ツインピークス」の賭博場の名前の元ネタになった
マーロン・ブランド監督、主演の「片目のジャック」見たんだが、
これは良かった。同じブランド主演の「乱暴者」「蛇皮の服をきた男」が
「ワイルド・アット・ハート」に与えたような直接的な影響は感じない
ものの、シェリフ対流れ者の正悪が混濁して、いつの間にか小さな町での
過剰なメロドラマに変わっていくスタイルはやはり「ツインピークス」の
祖形のひとつかな、と。
「ツインピークス」の仮題「ノースウエストパッセージ」のタイトル元ネタ
キング・ヴィダーの「北西への道」と合わせて見ると、
「ツインピークス」製作者の意図が見えてくるような気がする。
ワイルドアットハートってリンチ特有の怖さはある?
リンチ好きなんだけど、あの感じは私は覚悟して見る感じなので…
ちなみにロスト、マルホ、ストレイト、ベルベット、イレイザー見ました
割と普通、でも最後はぶっとぶ
>>524 どちらかというと「リンチ特有の恐さ」よりは、
「リンチ特有の間抜けさ」が充満している感じ。
と思う。
オレはそれが好き。
527 :
名無シネマ@上映中:2005/12/02(金) 16:50:34 ID:xK5S0JEZ
カルロスはツインピークスのローラの親父のパクリ
娘のジェニファーの撮った「ボクシングへレナ」
やっぱ夢野久作風に「箱詰めへレナ」にすべきだったかな。
しかし映画本体は酷かった。「甘い生活」のトレビの泉のシーンの
パクリあたり恥ずかしすぎ。
高橋実のノベライズは猟奇の香り高い、いかがわ作品で良かったのに。
529 :
名無シネマ@上映中:2005/12/03(土) 15:07:38 ID:vOTXm6Xz
>>526 同意。
もし自分が俳優だったとしたら、リンチ作品の中では
ワイルド・アット・ハートに一番出てみたい。
530 :
名無シネマ@上映中:2005/12/03(土) 15:13:03 ID:8+ISA0Vu
イレイザーヘッド、どんな醜い赤ちゃんなのかとドキドキしてたら
キモかわいかった。
>525、>526
レスサンクス
ワイルド見てみるわ
>>528 ジェニファーはリンチの最大の失敗作ですから
いくらなんでもそれは酷いよ
>>534 「Inland Empire」の撮影現場でリンチがマクラクランに会ったという話があったけど
今度はマーク・フロストですか。「デスパレートな妻たち」が当たったことで、ああいう
ひねったテイストのドラマの企画がまた求められてるのかな?
リンチ/フロスト・プロダクションって、現在も継続してるのか……と思ってIMDbで
調べてみたら、マーク・フロストが「ファンタスティック・フォー」の脚本にかかわって
たんで、ちょっとびっくり。
>>534 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ) < 君の好きなガムが、また流行る時が・・・・・・・・・・
(⊃ ⊂) \___________
| | |
(__)_)
クルッ
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・ )彡 < キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
⊂ つ \___________
人 Y
し (_)
>>534 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
あとは、リンチ御大が首を縦に振るかどうか…
538 :
名無シネマ@上映中:2005/12/08(木) 18:32:43 ID:w1aIc3M6
LynchNet更新age
・いままで公式サイトでの通販でしか買えなかった「短編集」と「イレイザーヘッド」の
DVDが、一般販売されるとのこと。販売元はSubversive Cinema。
発売予定日は来年1月10日、どちらも予価は$29.95。
ただし「短編集」DVDのほうは、公式サイトで買ったときについてくる小冊子と箱が
つかないかもとの話。
詳しくは
ttp://www.fangoria.com/news_article.php?id=5223 米アマゾンではすでに「イレイザーヘッド」の予約が可能になってますね。
送料は公式サイトよりアマゾンのほうが安いんで、これから買う人はアマゾンで
買ったほうがお得かも。
xxx
考えてみると、「Xファイル」のデュカブニーも
「24」のキーファー・サザーランドも共に「ツインピークス」で
クーパーの同僚だったんだよな。
そいつらを総監してたんだから、ゴードン・コールは凄い。
ボーンサーイ!バーンザーイ!
シェリーと恋仲になる展開とか、コール役でリンチ役得。あれが監督かよって誰しも思うw
「クープ!」と大声張り上げて現れるリンチをまた見たいもんだね
鈴木清順って、あんまり他人の映画を語らないけど
「イレイザーへツド」はロードショーで見ていたみたい。
タルコフスキー「ストーカー」、チミノ「天国の門」、
ベルイマン「秋のソナタ」と「イレイザーヘッド」を並べて
「どれからも人生や人間への文章になるようなものは浮かばなかった」
と書いていた。
人生論を映画から引き出すような見方を嫌っている監督だから、
上の文章も好意的な評価じゃなかろうか。
「映画評論家がどのように批評するか、文章を読むのが楽しい映画である」
とも書いているんだけど、この文章の掲載されていた映画芸術339号には
他の3本は蓮実重彦や岸田理生といったプロが批評書いているのに、
「イレイザーへツド」だけは素人の投稿文だけだった・・・。
amazonでJULEE CRUISEのCD買いマスタ。
マターリ出来てグッドでつ。
♪いんとぅ〜ざな〜い
545 :
名無シネマ@上映中:2005/12/18(日) 18:01:25 ID:/99K29wS
誰か「ワイルドアットハート」フラゲした人いない?
ツインピークスの続編?いいからセカンドDVD出せよ・・・
それはそうと、昨日普及のためにファーストを友達に貸した。
547 :
名無シネマ@上映中:2005/12/20(火) 05:09:42 ID:GcIQ4TxN
今愛知でストレイトストーリーってやつやってた
リンチとかあんまり知らなかったけど久しぶりにいい映画を観ました
エルヴィン・ストレイト役の爺さん、癌の痛みに耐えられずに
自殺しちゃったけど、撮影中はどうだったんだろうか。
来日できたんだからそんなに大変じゃなかったと思いたい。
550 :
名無シネマ@上映中:2005/12/21(水) 04:56:18 ID:BSfWKXWJ
痛みに耐えながら撮影したらしい
どうせまたHD-DVDで出るんだから
焦らない焦らない
HDDVDで出ちゃったら焦るよ。
555 :
名無シネマ@上映中:2005/12/24(土) 23:55:42 ID:3uBfmnww
どうも
>>360です。あれから、受験勉強の合間にブルーベルベットを見続け、本日
何とか見終わりました。
結論、もの凄い映画を見てしまったと言うのが感想です。
何かようわからへんけど。とにかくすげえと思いました(特にデニス・ホッパー。)
最初の方はたるいなあと思っていましたが、後半は何か気持ちいいようなようわからへんような、
興奮しながら見ておりました。長文すいません。とにかくそれだけです。
映画くらい一気に観ろよw
558 :
名無シネマ@上映中:2005/12/25(日) 02:17:50 ID:S44+9UBg
>>556 何かもの凄く切なくなりましたorz 何でよりによってリンチ作品にしたんだろ(せめてマグノリアか害虫にすべきだったか)
>>557 高校受験で・・・。
>>559 俺はフォレスト・ガンプ観てたぞ orz
でもクリスマスのシーンもちょっとあるし、まあいいか、なんて思ってたんだけどな。
受験がんばれよ。
試験合格がすべてじゃないが、目先の目標を逃すようじゃ何やっても駄目だ。
でも体は壊さんようにね。
560 :
名無シネマ@上映中:2005/12/25(日) 16:18:49 ID:D//CV1uI
「ワイルドアットハート」買ったよ
さて特典映像みるか
そういやおじさん今年は目先の目標逃してばっかりだった。
駄目だこりゃ。
マルホ買いました。
「この映画の謎を解く監督からの10のヒント」という紙が入っていたのですが
「映画の始まりに特に注意。少なくとも2つのヒントがクレジットの前にある」
というのはダンスの時のナオミの輝かしい笑顔と赤い照明のベッドルームの2つでいいのでしょうか?
>>562 その二つぐらいしか無いもんねえ・・・。
ベッドのほうは死体が横たわっていたやつですよね。
ナオミの両脇の老夫婦は始めの空港と、部屋に侵入してくるラストに出てますね。
そんでナオミはベッドの上でピストルを口にくわえて・・・。
DVDの特典映像でリンチ本人が言っていたように、
あまり考えずに音楽を楽しむようにして観るのが一番だとは思います。
そんで、10のヒントは、おそらくききわけの無い日本人に対してサービスする意味で、
リンチがつけてくれたのではないかとも思います。
そう思ってみると、10のヒントって言っても、わけわかんない部分をより楽しむ為の
小道具に見えてきますねw
>>562 確かよく言われているのは,最初の何人もの男女が
ダンスをしているように見えるけど,合成で,実際には
ふたりしかいない→この映画は同じ役者が別の名前で
出てくる。
ベッドの枕と「ぜえぜえ」という息→この映画のほとんどは
ベッドで苦しんでいる人間の幻想,回想のようなもの
じゃなかったっけ?
だから理解するんじゃなくて感じるんだって。
名前とか役割が入れ替わる映画って、けっこうあるんだな。
3次元以上の世界になると、いろいろな起こりうる組み合わせが、
実際同時に存在するとか。
「マルコヴィッチの穴」の最後にはマルコヴィッチの周辺の人物の名前が変わる。
「キン・ザ・ザ」の最後では、主人公二人は事件の前の時間に戻り、
すれ違っても互いを認識できない。
しかし、回転するパトランプのショックで、あるはずの無い記憶がよみがえり、
ふたたび手を振り合う。
同じ人生が継続されるはずだったのが、そのパトランプですこしズレるんだな。
シュワンクマイエルの「悦楽共犯者」では、数人の男女が日曜日の儀式を実行したあと、
担当する役割がいれ代わる。
もとから書かれた人生の台本を何度もの生まれ変わりを経てたどりなおすうちに、
いつか自分違う役割へと移行することがある、と何かの本で読んだ。
「恋はデジャ・ブ(グランド・ホッグ・デイ)」はそこらへんの顕著な話だよね。
だれか、こんな話の映画、他に知りませんか?
jojo5部
WAHゲトー
思ってたより作りが丁寧な印象
字幕も改善されてるみたいだよ
>>566 タルコフスキーの「鏡」もそうですわね>「入れ替わり」あるいは「使い回し」
映像作品でなければできない(少なくとも、もっとも効果的な)
技法なんではないでしょうか。
小説だけど、クロソウスキーの「ロベルトは今夜」シリーズは
小説内演劇のせいで誰が誰やらわかんなくなっていく。
ミステリマガジンの「ファンタスティックミステリ」特集で
小山正が「バカミステリー映画10選」にロストハイウェイ選んでたね。
アルジェントの「インフェルノ」も入っていてなかなかいい感じの
セレクトでした。
571 :
名無シネマ@上映中:2006/01/04(水) 20:55:41 ID:LqDRXQOu
ツインピークスセカンドシーズン今年は出ますよね?
お願いします。
572 :
名無シネマ@上映中:2006/01/06(金) 15:08:27 ID:Mt7bFwyV
俺からもお願いします。
573 :
D.L:2006/01/08(日) 06:55:45 ID:e6u7wjRn
おっけ〜♪
インランド・エンパイアいつ頃公開すんのかな。待ち遠しいですね♪
575 :
名無シネマ@上映中:2006/01/09(月) 10:16:13 ID:2nnBtqwx
リンチの作品はTPにしろ、「ロスト〜」にしろ、「マルホ〜」にしろ恋人同士がキスしたりセックスしたりとイチャつくシーンが妙に多い気がする…。毒男にとってはかなり鬱…というか勉強になる…。
若い頃はもてたんでしょ、リンチ
ツインピークスとブルーベルベットのサントラがブックオフで100円
だったので買ってきました 本当ものの価値わかんない店だな
ttp://www.lynchnet.com/ リンチネット ドット コム更新してます。
インランド エンパイアの撮影風景(?)の写真載ってますね。
The Canal+ website has a video clip which features some stills from Inland Empire.
Canal+のサイトってドコだろう?
まあ下手に情報を集めるより映画の完成を待ちましょう
>>577 ウラヤマス
>>576 高校時代からモテモテで、プロムキングに選ばれたんでしょ?
絶世の美女イザベラロッセリーニと付き合って捨ててるし
リンチ映画のイチャイチャシーンはタバコ吸うシーンみたいなものじゃないの
そういえばリンチの作品には、アメリカのマイナー監督に多い
「やたらとポジティブなスポーツマン」への恐怖感がないな。
ブルベでフットポーラーが車で煽って来るけど、フランクじゃなくて
ホッとさせられるし。
「やたらとポジティブなスポーツマンへの恐怖感」ってのがどういうものか
よく解からないが、
リンチの映画には悪役に対しての愛情が感じられる。
それがブルーベルベットのフランクみたいに非常なヤクザであっても、
ツイン・ピークスに出てくる、血の気が多くて狡猾な不良少年たちにしても。
絶対そばにいられたら迷惑な人々なのに、なんかユーモラスなんだよな。
畸形の人や、ミステリアスな謎の人物にしたって同様だ。
リンチは感情的に彼らを排除してはいない。
マルホランドは、「ミステリアスキャラ大集合!」って感じで、俺は大好きだw
>>「やたらとポジティブなスポーツマンへの恐怖感」
ハリウッドの監督は、高校の頃とかオタクでモテずに、
アメフト部員にいじめられたりしてた人が多いので、
映画の中で、スポーツマンは嫌な奴が多い。過去の復讐
ティムバートンとかわかりやすい
リンチは、アメフトとかしてたんじゃなかったっけ?
>>583 なるほどなあ。恐怖というかコンプレックスだね。
リンチはいろいろな小道具にこだわったり執着が強かったりするけど、
ねじまがらずにまっすぐ伸びてきた人の感じがする。
カイル・マクラクランの演じる、
屈託の無い人物像にそれがあらわれていると思うよ。
ゴス系の美意識なんかは体育会系への反発から形成されたっぽいよね。
リンチもゴス連中にリスペクトされてるけど、
イーグルスカウトでプロムキングだから不思議だ。
やっぱりこれからは、体育会系かつ、すごく変な、
「ポジティヴ・ゴス」の出現を待ちたいなw
飄々と、あっけらかんとしてて欲しい。
なになに?新作撮ってるの?イッヒョヒョーイ!
>>586 「ポジティヴ・ゴス」ってなんかいいね。
ビデオ作品「クレマスターサイクル」のマシュー・バニーなんかは
アメフト部上がりなのに変なの作ってて「ポジティヴ・ゴス」と
思えるけど、映像に物語ないのでイメージと戯れてるだけにも見える。
なかなか本物はいなさそう。
ゴダールも変だし、運動神経いいらしいけど、病んだかんじのする作品は
「ウイークエンド」のみだし。
ゴスじゃないけど、
様式美とミステリアスな妖しさ、それと明るさを兼ね備えた人は、
日本の鈴木清順かな。大正三部作って、きわめてリンチに近いと思うんだけど、
どうだろう?
あと、体育会系でゴス、っていうと、アングラ芝居の唐十郎が思い浮かぶね。
鈴木清順と、あと中川信夫の空間の捉え方はリンチに近しい感じ
確かにしますね。
あの平面的な画面と奥行き持った闇が同義であるような
それ自体が妖怪みたいな空間。
唐十郎なんかもそうかもしれないけど、見世物小屋の前近代が
そのまま劇場に繋がってきているような歪みが
彼らにはありますね。
リンチファンって、そういう方面の造詣深いよね。なのでちょくちょくついて行けない事がある・・・・
>>589 そうだよ。でもたしか無罪になったはず。
ミステリーマン、ロバート・ブレイクが妻殺しの容疑で逮捕だなんて、
出来すぎな事件だよな。
脇役に妹の婚約者撃ち殺してるマーロン・ブランドの息子もいるし、
面会人にマイケル・ジャクソンやアンソニー・ホプキンスといった
大物きていたし、まさに久々のディープなハリウッドバビロン的事件。
ロバート・ブレイク、「冷血」の主演で原作者のカポーティに
気に入られて、いっしょに遊びまわったようだけど、
カポーティのホモの魔の手は伸びなかったろうか?
ロストハイウェイの、最後に出てくる
ツインピークスで言うところのブラックロッジ的な建物の名前なんだっけ?
うん。名前なかったっけ? 何とかモーテルみたいな‥ 気のせいか
「ハーモンズ・ハイダウェイ」「スターライト・モーテル」「ロスト・ハイウェイ・ホテル」
というのはあったけどね。砂漠の小屋に名前はなかったと思う。
「輪廻」ハリウッドリメイクするらしいけど、
八mmカメラ抱えた殺人者役はロバート・ブレイクに演じてほしいな。
>>599 ありがとう。 ロストハイウェイホテルって名前が知りたかったんだと今わかった
小屋じゃなかった。すまない
マタオアイシマシタネ[゚∀゚]ンフ!ンフフフフ!
今更ながらマルホに感動した。
クラブ・シレンシオはまさに煉獄だね。
マルホのDVDは封印中。見ると大変だから。
前半部が夢でなくて現実と天国の間の世界(煉獄)って解釈したら涙が出てきたね。
>>605 それいいね。
単なる夢オチとかって、何か味気なくて嫌だし。あれは、単なる夢とは思えないんだよね。
死者の霊は涙で清められましたか。
ダイアンの魂は成仏したっぽいけど、カミーラはどうなんだろう?
ダイアン、カミーラともブルーボックスから天国に行ったんだと希望的に解釈。
青い髪の人がシレンシオって言って終わるし、テーマは鎮魂かな。
ストレートストーリーはさらに癒し度が高いね。リンチは変態っぽいけど愛はあるんだろう。
>>608 > リンチは変態っぽいけど愛はあるんだろう。
ここ激しく同意。
私もマルホ前半は単なる夢ではないと思います。
非業の死を遂げたダイアンとカーミラの魂が邂逅するお話だと。
ラストに幸せそうな二人の姿を拝めるし、黙祷も捧げたし、で
ある種のハッピーエンドだったと思ってます。そう思いたい。
「カミーラ」の間違いです。レ・ファニュの吸血鬼じゃあるまいしw
リンチのドローイングを持っていて、個人的には満足しているんですが
美術的にリンチのドローイングってどう思われているんだろう?
どうなんでしょ。不勉強にして、絵画方面の評論家とかがリンチの絵に触れた
発言というのは目にしたことがないんですが。
「表現主義の手法に則った抽象画」と思われてるのは間違いないんでしょうけど
それは単なる分類であって評価じゃありませんわね。
にしても、ホンモノをお持ちとはウラヤマシイ。
いくらぐらいしました?
613 :
名無シネマ@上映中:2006/01/19(木) 19:56:17 ID:kZkrBLZT
アルファベットはネットで見つけれたけど
グランドマザーが見つからん・・・みてぇ
>>612 「ロスト・ハイウェイ」の公開時に開かれた
「デイヴィッド・リンチ展−DREAMS」で購入したんですけど50万円でした。
10枚の連作の内の一枚で、購入時に書類を書いたとき
見えたのですが確かNO7を滝本誠が購入していましたw
今日はリンチの誕生日。もう60歳なんだね。
617 :
612:2006/01/20(金) 20:51:36 ID:xBKObGDN
>>615 うおお、THXです。その当時で50万円かー。
>10枚の連作の内の一枚で
というと、キネマ旬報社から出てるフィルム・メーカーズ・シリーズの「ディヴィッド・リンチ」に
掲載されている10枚連作のなかのどれかですか?
>>615 いいですねえ〜うらやまじい・・・(涎)
それってブラインド・ペインティングっていう
目を閉じて描いたっていうシリーズのじゃなかったですか?
違ったらスイマセン。
なんだなんだ、何の話だよ?高尚っぽい話しやがって
>>615 テレ東のお宝探偵団に鑑定頼んでみてほしい。
鑑定団にめちゃ困惑されそうだけど。
>>618 615氏ではないですが、
まだブラインド・ペインティングを始める前の作品だと思います
友人が5センチぐらいまで顔をよせて食い入るように絵を見てたら、
その日、会場に来てたリンチが偶然すぐ横に立っていて、
すごーく不安そうな表情をしてたのには笑いました
今はどんな絵を描いてるんだろう?
「ナイトピープル」で話していたような、ハエとか蟻んことかくっつけてるのかな?
腐った肉がこびりついたような絵だと、匂いがひどいだろうし、
ちょっと購入する人はいないだろうなあw
リンチって、発想がすごいよ。そのインスピレーションに忠実にしたがって、
くさかろうが汚なかろうがやるんだな。
ジュリー・クルーズの2ndのジャケ、いままで惚れ惚れとして見てたんだけど、
あれが七面鳥の肉をまるめたやつに粘土をかぶせて人の頭のかたちにして、
数週間のあいだ蟻んこにたからせたやつだとは知らなかった orz
・・・でも、やっぱりキレイなんだよなあ。
植物学者の親父にくっついて、森を歩き回って、
虫やら鳥やらの作るへんてこりんな造形物に魅惑されていったんだろうな。
リンチの絵、もちろんシュールレアリズムや表現主義の影響だって
あるんだろうけど、
そういう理論で言語化できるアプローチとはやや距離を感じてしまう。
>>622 結果的にリンチを映画製作に向わせた「時間とともに変化する絵画」への
指向の表れだと思ってました>「肉貼り付け」「アリンコにたからせる」
>>623 ひとくちに「表現主義」っつっても、作家によっていろいろですから。
リンチの場合、結果として作品がそう分類されるというだけの話じゃない
ですかね。シュールレアリズムは「理論で言語化できる」部分があるけど、
表現主義はちょっと違うかも。
625 :
615:2006/01/22(日) 14:37:13 ID:2cNtlyJ4
>>612 612さんのおっしゃるように、あの本にも載っています。
ちなみに私が購入したのはNO6です。
>>618 ブラインド・ペインティングって呼ばれているのは知りませんでした。
リンチが瞑想して頭に浮かんだ物を描いたそうです。
>>620 友人に落札して貰うのを前提にヤフオクに出そうとしたのですが
「誰も入札しなかったら惨めだぞ」と言われやめましたw
「表現主義」そういや以前マリリン・マンソンが、
「今のアメリカはナチス勃興前夜のワイマール体制みたいなものだ」
と言って、ベルリンのキャバレーショー風MTV作っていたけど、
マリリンの捉え方だと、「ツインピークス」なんかは
ワイマール時代におけるラングの「M」みたいな位置付けに
なってるんだろうか。
>>ラングの「M」みたいな位置付けに
端的に言うと、そのMっていうのは、どんな感じのものなんですか?
628 :
612:2006/01/23(月) 23:45:04 ID:NGXz9QD+
>>625 おお、やはりそうでしたか。
間接照明かましてモノトーンのシンプルな内装の部屋に飾ったりしたら、やったら
カッコよさそうな作品ですが、不統一感はなはだしいうえにモノでゴチャゴチャ
している私んちに飾ったりすると、大量の「もったいないお化け」が出そうです(w
>>626 >そういや以前マリリン・マンソンが、
それって、80年代のアメリカが保守化しはじめた頃の話ですかね?
だとしたら、なんとなくわかるような気が。
もうね、ツインピークスセカンドシーズンはあきらめた
なんで出ないの?
ファーストシーズンよりつまんなくなってグダグダになったから?
ファーストシーズンを買った人を完全にナメてますね
権利関係やら、なんやらがややこしいらしいよ。
カリカリせずにマターリ待つよろし。
新作も撮ってる最中だしさ。
じゃあ俺がみんなのために編集してまとめて流そうか?
嘘です
>>632 新作、楽しみだな。
もうあのパラパラマンガみたいなアニメで打ち止めかとさびしい気がしてたから。
ツイン・ピークス、まさかまったく別な会社から全話まとめたBOXで出したりしないで
ほしいな・・・3万円ぐらいもするやつな。それはイヤだ。
関係ないけど、「この森で天使はバスを降りた」っていう映画を昨日DVDで観た。
アメリカの、森林に囲まれた田舎町で、住民を巻き込んで事件が起こるんだけど、
そんで全くサスペンスでもホラーでもないんだけど、
ツイン・ピークスをダブらせて見てしまう。リンチファンのサガかw
リンチだけじゃないかもしれないけど、黒人出てこないねえ。
ほんとに端役の、お店の店員役ぐらいでしょ。
じつはまだ黒人はアンクル・トム的な扱いが根強いのかな?
今まで考えた事もなかったが確かに黒人が出なさすぎる
>>634 「この森で天使はバスを降りた」
ワケ有りそうな女の人がダイナーで仕事始めるってやつだっけ?
リンチファンのサガと言えば漏れは壊れてチカチカしてる電灯みると
ボブが近くに!って思っちゃうw
>>638 そうそう。DVDの売り文句をいい意味で裏切る映画だよ。
大自然に美しい木々、閉鎖的だが善良な村人、コーヒーにパイ。
足りないのはFBIのクーパー捜査官だw
>>639 時々でいいから、ボブの存在も思い出してやってくれ
>>640 昨日、ローラ映画、見直したよ。やっぱ面白いよローラ最高!
643 :
名無シネマ@上映中:2006/01/28(土) 11:18:41 ID:KGREunsN
イレイザーヘッドのDVDでニュープリントスクイーズ
と通常の完全版どう違うの?
なんかニュープリントの方が価値あるようだけど
リンチの新作「インランド・エンパイア」を観た、という夢を見た。
マンソンファミリー風の秘教的テロ組織に戦闘訓練させられるロスの
ホームレスたちと、
政府によって壊滅させられたらしいその組織の生き残りの女の逃亡劇を
交互に描いていくという話だった。
でも、夢の中の映画の中の夢のシーンは、
ロストの「あの夜なにがあったのか」シーンに比べると、ディゾルブの
キレがいまいちで、
つい「どうしたんだ、リンチ!」と夢の中で憤ってしまっていた。
>>644 そんなおまいにどうしたんだと問いたいw
カイルって、身長188cmあったんだな。
保安官詰め所のメンバーといると小柄に見える。
あの泣き上戸のアンディとか、エドなんか2m近くあるんじゃないか?
アメリカ人、でけえ、とあらためて思ったw
ちなみに、威勢のいい小男に見えたデニス・ホッパーは175cm。
大きさの比率が狂ってくるね・・・
ブルーベルベットでデニスがカイル殴るときのシーン見たらどうみても
カイルのほうがタッパあるよ。
下から拳上げてる感じ。
それよりツインピークスまだ?
映画上映同発であれば泣きますよ。
カイル、リンチにつけられたイメージから逃れようとして
「フリントストーン」や「ショーガール」に出たんだろうけど
それは結局、カイル自身のの持ち味に反していたような。
188の長身って聞くと、リンチが引いたジェイムズ・スチュアートの
持ち味を引き継ぐラインがなおさら合っていたと思う。
649 :
名無シネマ@上映中:2006/02/07(火) 01:44:18 ID:uBgFSoPG
マルホランドドライブの、女優のオーディション?のシーンで歌われる歌のタイトルを教えてくださいm(_ _)m
ラブミーテンダー
2月5日のNHKの「人間ドキュメント」で
ストレイトの音楽が全面的に使用されていた。
長年、可愛がってきたペットの老犬介護する人達、そしてペットとの死別、
バダラメンティの泣きのギターがピッタリだった。
リンチとの新作が改めて楽しみになってきた。
マルホランド・ドライブを今さら見ましたが・・・
見終わってみて、何これ????意味わからない!
と思って、あらすじの色々な解釈を見て、真相を理解したら
ああ、なるほどと納得すると同時に、軽い興奮が。
すごい映画ですね、これ。
面白かった・・・と素直には言えないけど。
>>649 I've Told Every Little Star
最近の作品は観やすい。エレファントマンはつらすぎて観れなかった。
ロストハイウェイもきついけど話として面白いのでなんとか大丈夫。
あれは怪人ドゥービーですよ。
以前から話が出てた(
>>450とか)「デューン」北米版DVDをば入手。
2枚組だとばかり思ってたら、A面に劇場版、B面に長尺版という両面DVDでした。
うーむ、傷つけちゃわないか心配。ケースは金属製でカッコいいんだけどなあ。
そーいうところにこるくらいなら、素直に2枚組にしてよ。
ついでといっちゃなんですが、これまた以前話題になってたイザベラ・ロッセリーニ
出演のSci-Fi TV版「ゲド戦記」も、やっとみる機会がありました。あんまり評判が
よくない様子だったし、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンが怒ってるみたいな
ので、半分ぐらい、いや九割がた「怖いものみたさ」な感じで(w
結論からいうと、いやこりゃ確かに、いろいろと微妙な出来だー(w
ロッセリーニはいい役どころなんですけどねー。
>>657 老けたけど、まだぎりぎり美人の範疇に入りますよね、イザベラは。
身体の線はわかんないけど。
ぺヨトル工房の「ディヴィッド・リンチ」で、リンチと
フランスの哲学者、画家のピエール・クロソウスキーの相似を
挙げてるインタヴュアーいたけど、
クロソウスキーの写真作品「ルクレティアとタルクィ二ウス」を見ると
カーテンを背景に、長椅子とビーナス像、それに女とナイフを持った殺人者
写されていて、確かにやたらブラックロッジっぽかった。
ビーナス像もロッジにあるのと同じ種類。
床目は写っていないんだけど、あの写真はロッジの美術に
影響与えているように思えた。
>>658 その 「ルクレティアとタルクィ二ウス」見てみたいです。
検索してみたんですが クロソウスキーの写真作品がなかなか見つからない。
>>658 インタビューを受けていた滝本誠は「(リンチは)アートの世界の情報にはあまり関心が
ないと思う」と言及してましたけど、実際のところはどうなんでしょうね。まったくなにも
見聞きしていないわけではないだろうとは思うんですが。
ブラックロッジの美術がどのような経緯で作られ、どのくらいリンチのディレクションが入
っているか定かではないですが、少なくともパイロット・フィルムにおいてはリンチがフル
に噛んでいると考えるのが自然でしょうね。「デューン」製作時には、自分で小道具や
セットのスケッチを描いたりしてたみたいですけど、TPにもそういった資料が残ってない
ものかと思ったり。
「メメント」観て思ったのは
リンチって本当に偉大な映画作家なんだなーーーーってこと
>>661 俺も思った。メメント貶めるわけじゃないが
エディ様が来日中に「初日の出暴走」に出くわしたらどうなるんだろう・・・
私はフランス版「マルホランド・ドライブ」のDVDを購入しました。
メイキングやリンチをはじめバダラメンティーや
メアリー・スウィーニーのインタビュー等の収録されたディスクとの
2枚組なのですが、デジパッケージで何か勿体無くて未だに
開封できてません。
だから何
って言えばいい所?
まあ開封してメイキング見た方が楽しいよ。
仏版持ってるけどドイツ版も買うべき?
ツインピークスの27話演出のスティーブン・ギレンホールが
「トニーダーコ」「ジャーヘッド」主演のジェイク・ギレンホールの親父で
「シティスリッカーズ」の監督だったと知ってびっくりした。
まぁまぁのヒット映画の監督をテレビの演出に引っ張ってこれるなんて、
リンチ−フロストプロも妙に顔が広かったんですね。
エスクァイアジャパン刊の「アレックス・コックス」の
デニス・ホッパーの序文読むと、87年にポッパー、コックス、
ヴェンダース、ビガス・ルナ、それにリンチで
プロダクション設立なんてこともやってたみたいだし、
(一本もとらずに潰れたようだけど)
リンチって案外社交的なのだろーか?
やっと『ロストハイウエイ』の文庫本ゲット。100円。再販でもされるの??
669 :
658 :2006/02/16(木) 02:44:43 ID:becCRadp
>>659 ぺヨトル工房の宣伝のようになってしまいますが、「夜想」の
「プライベートフィルム」特集号と「クロソウスキー」号に載ってます。
クロソウスキーも「覗き」や「アイデンティティの拡散」や「鹿男」の
モチーフをしきりと反復している人なので、もしかしたら、
「ルクレティアとタルクニウス」のカーテンとヴィーナス像にも
そのあたりが好きな人間の妄想書き立てるさらなる元ネタあって、
それをリンチと共有しているだけなのかもしれませんが。
>>660 リンチの好きな画家、ココシュカにベーコンにデ・クーニングに
アンセルム・キーファーと観ていくと、単なる好み超えて
方法論的な共通性や歴史との距離の取り方の共有
感じてしまうのですが・・・。
ココシュカについて調べてみると、正直リンチがこの人について
まったく知らないまま弟子入りしようとしていたとは思えないですね。
しかしリンチは結局弟子入りしないままあっさり帰国しちゃうんですよね。
ホントリンチはよくわからない。
>>669 「リンチ・オン・リンチ」を読む限りでは、「(留学した)当時は特別彼(ココシュカ)の
絵が好きというわけでもなかったんだ」とかのたまっておりますが、それで「弟子
入り」とはリンチもいいかげん、ふといヤツだ(w
……ひょっとして、ヨーロッパに行ってみたかっただけ?(w
と思わずツッコミたくなりますが、自分を省みるに、19歳のころっていえば
そんなくらいのもんなのかもしれません(w
なんでも行ってみたらすげード田舎だったんで嫌気がさしたみたいですね。
んでもって街が綺麗すぎたとかナントカ言ってましたよね。
やっぱ汚濁のあるところを無意識的に選んじゃうんだろうなw
「(ヨーロッパは)清潔すぎる、きれいすぎるから」とか言ってましたわね。
で、その後住んだのが、フィラデルフィアの工業地帯にある死体置き場の
隣のアパートと、そりゃ確かにエライ違いだ(w
リンチ自身もこの「フィラデルフィア時代が重要だった」と認めてますけど、
リンチなりのいろいろな嗜好や方向を確立させたのは、やっぱ20歳代に
入ったこの時期なんじゃないでしょうか。
リンチの映画は難解とか言われるけど。
結構、生い立ちとか趣味嗜好を追って見てみると
カナーリ『解り易い』人だなーって思いますね。
「解り易い」というのとは違うのかもしれないけど、
深読んでディテールの意味追いかけていっても盛り上がれるし、
そういうの取っ払って、「うわっ、女がいきなり奇怪な行為を!!」でも
燃えれるとこあるよね、リンチの映画は。
大島渚やゴダールが「解かられたら終わりだ」みたいなこと言ってたけど、
その手の自意識がリンチには希薄なんじゃなかろうか。
>>673 リンチみたいに「表現主義的手法をとる人」の作品を理解するうえで、
その作品が創られた当時「ナニをしていて、どーゆーことを感じていたか」
を追いかけてみるのは、アプローチの方向の一つとして有効なんでしょね。
と同時に、
>>674みたく、リンチの「騙し絵」を「騙し絵」として楽しむのも
確かにアリですわね。
ツインピークスの終盤に出てきた、ブラックロッジから伸びる震える手、
あれは何なんだろうと思っていたんですが、
夢についての本読んでいたら「滅びを予言する夢」として、
王の夢に手だけが出現して何物か仕草をする、というのあるんですね。
(「旧約聖書」のペルシャザル王の夢、「保元物語」の鳥羽法皇の夢)
リンチ、ペルシャザル王については「ロッキングオン」系のインタビューで
ふれていたのですが、やっぱりあの震える手は
迫り来るツインピークス打ち切りの予告していたんだろうか、と。
>>676 「ロッキングオン」系のインタビュー
詳細キボンヌ
678 :
名無シネマ@上映中:2006/02/24(金) 22:12:03 ID:eGdamuQM
>>677 ティム・バートンやオリバー・ストーンのインタビューも載ってた
デビッド・ブレスキンのインタビュー本。
680 :
677:2006/02/27(月) 19:45:17 ID:affnsPB6
インナーヴューズ― 映画作家は語る
デヴィッド ブレスキン 著
ってヤツですね。レスありがdです
681 :
名無シネマ@上映中:2006/03/01(水) 20:50:06 ID:UiOTcyhF
デビッド・リンチ作品を初めて見ようと思うとき
何から入ればいいの?
小津=東京物語、成瀬=浮雲、木下=二十四の瞳みたいに
できれば代表作から入らない方がいいって言う人もいるし
ブルーベルベットかな
683 :
名無シネマ@上映中:2006/03/02(木) 00:19:05 ID:vmfp+QlI
カオスっぽいの好きならイレイザーヘッド
軽い気持ちならツインピークスでマターリ
『-less』観たけど、あの公道の黄色いライン見てたら興奮してきちゃったよw
そして今からロスト・ハイウェイ見ますー!
>>681 最初にエレファントマンを見ちゃうと後悔するぞ
>>681 まったく先入観のない状態でマルホランドドライブを見るというのも面白いかもw
もしご覧になったら是非感想を聞かせてくださいw
今から友達とイレイザーヘッド見るんだけど(初見
怖いの?
怖いよ
「怖さ」ってのは、暗さと重苦しさが同居している。
この映画は、まさにやり場が無いほど重苦しい。
でも、どこか滑稽で笑えたりするw
それがリンチだし、主演のジョン(ジャック)・ナンスの持ち味でもあるんだな。
687だが見たよ
怖いというか精神的に疲れたw
終始ワケが分からないが、そこは感覚で処理しろってことなんだろう
なんかジョン・ナンスの動きがチャップリン連想させるシーンもあって笑えたw
とにかくリンチの凄さを視覚的に実感しました
あの少女の意味は?消しカスの意味は?そしてラストシーンは何が言いたいの?
初見で分かったらこれ凄いよね
あんま深く考えない方がいい。
理解するんじゃなくて感じるんだ。
そうそう。自分の感じたままにしておくのがいい。
評論家とかライターはあれこれ言うけど、そんなの聞かなくていい。
リンチ本人もインタビュアーを早く帰らせたくて適当なこと言うかもしれないので、
これも気にしなくていいw
しかし何かやっぱり考え始めてしまうけどなぁ。
感覚的な趣味性超えたもの無いと、30年以上に亘って
インパクト持ち続けることなんてできないんじゃないか。
>>693 あくまで個人的な見解なんだけど、リンチは「言語的に理解しようとするな」
という意味で「考えるな」と言ってるんだと思うんですよ。そしてその逆に、
「映像的に理解しろ」という意味で「感じなさい」と言っているんだと思う。
「言語的に理解しようとする」アプローチの典型例が「時系列整理をして
ストーリーとして理解しようとする」ことで、リンチ作品を理解する上でこう
いう方向のアプローチはあんまり意味がないと思うんですね、個人的には。
ただし、「映像的に理解する」ためには、やっぱり「映像的に考える」ことが
要求されるわけで、「ボケっとみててOK」っていうのとは、ちょっと違うわけ
でしょ。「考えるな、感じろ」というリンチの言葉を引用するだけでは、そこら
へんが伝わらない危険性があるよね。
でもいちばん難しいのは、「映像的に理解した」ことを「言語を使ってどう
説明するか」なんですよねー。
695 :
名無シネマ@上映中:2006/03/05(日) 14:57:58 ID:ldRLVNoG
俺が20代の頃、奇声を発して驚いた出来事は、
エレファントマン、イレイザ−ヘッドの監督が砂の惑星をやるって聞いたとき。
現代はこんな素晴らしい二ュ−スはねぇなあ。
砂の惑星、サイコ−!
696 :
名無シネマ@上映中:2006/03/05(日) 15:11:56 ID:MYvbIX4U
幾つだよ?じじいのくせに幼稚園児みたいなカキコすんなよ。
もう死んだ方がいいよ。
697 :
名無シネマ@上映中:2006/03/05(日) 15:20:41 ID:cE8xpk8T
所詮需要の安定した中での悪夢ですし。
「砂の惑星」って、そんなにいいの?
見たこと無いんだけど、風評では駄作の声をよく聞くなあ。
リンチも苦しみながら作った、とか。
>>698 今更だが、興行的には大失敗。しかし、外人のサイファイマニアの間では、かなり評価高し
>>698 もともと、あれだけ長大な原作を2時間あまりの映画にすること自体に無理がある
んじゃないですかね。編集段階であの尺に収めるのにリンチが苦労したであろう
ことは、容易に想像できます。説明不足で原作読んでないとナニがなにやらというか、
原作の映像化という点では、客観的にみてやっぱり苦しい評価にならざるを得ない
と思いますが。
でも、先日観返してみて改めて感じたんですが、幻想シーンにおける表現にリンチ
らしさが垣間見えて、リンチ・ファンにはたまらんですわ。
701 :
698:2006/03/05(日) 18:33:44 ID:5a0EV62Z
>>699さん、
>>700さん、レスありがとうございます。
マルホやブルベをヘビロテで観まくる俺が「砂の惑星」をなんで観た事無いのかというと、
個人的にSF宇宙物が肌に合わないからです。
宇宙空間や未知の惑星だと、なんでもありじゃないですか?w
観客が誰も行ったこと無い場所ですし。
そこいくとリンチはアメリカの日常を舞台にして、生活空間を4次元的に展開して見せるのが
得意ですよね。
ゆるぎない日常風景があるからこそ、それをねじまげて、ホントの危うい部分を浮き彫りに出来る。
なんでもありの宇宙空間だと、そのとっかかりがないでしょ?
「つべこべ言う前に観たらどうだ?」とか言われそうですがw、観てがっかりしたくないんですよ。
それとも、なんとしてでも観る価値ありますか?
デューンの原作も未読で、
「アメリカの日常を舞台にして、
生活空間を4次元的に展開して見せる」
スタイルをリンチの魅力として理解してるんだったら
無理して観なくてもいいんじゃない?
映画としてのビジュアル的こだわりは素晴らしいけど、
原作をまとめきれてないストーリーは惨憺たるものだし。
(だから映画の衣装やセットなどを想起しつつ
原作を読む、ってのが理想な気もする)
703 :
700:2006/03/05(日) 19:38:37 ID:ICBY8iD7
>>701 んー、そういうことでしたら、ワタシも702氏同様、観なくてもいいんじゃないかと思います。
個人的な見解ですけど、「象男」と「デューン」に関しては、リンチはあくまで「雇われ監督」
だったと思いますし。
「デューン」で語られている「救世主思想」みたいなものは確実にその後の「ニューエイジ思想」
に影響を与えていて、あるいはリンチが現在唱えているような「瞑想」につながっていくのかも
しれませんが、そもそもそれは原作小説があらかじめ備えている部分ですから。
「表現」として評価できると
>>700で言及した「幻想シーン」も、そんな長いものじゃないです。
>>697 リンチのあの作風が受け入れられるようになるまで
どれだけ戦ってきたかってのは、
テレビドラマとして作られていた、最新作であるマルホランドドライブの
放送中止みてもわかると思うんだけど。
「需要の安定した・・・」みたいな言葉はあまりにシニカルな相対化
じゃないでしょうか。
>>704 あえて逆説的にいえば、世に認められたあらゆる創作物はすべて「需要の
安定した悪夢」なのかもしんないですけどね(w それじゃ身も蓋もないか(w
「なぜヒトはそうした"悪夢"を求めるのか」ってのも興味深いところですが。
>>693 僕が最初にツインピークスを見て思ったのは
「場(フィールド)」なんだなってことです。平たく言うと世界観ですかね。
ストーリーや構成より場の雰囲気を重視している(というか好み?)と思いました。
>>694 「言語的に理解しようとするな」と聞くと「考えるな」も納得しますね。
丁寧な解説サンクスです。
俺もリンチの映画だけだとただただ圧倒されてボーゼンと
してしまうんだけど、
「レス」や「マシニスト」、マイケル・ウォーカーの「レム」あたりを
観ると、リンチ作品との差異が気になり始めて
ついつい考え始めてしまうんですよね。
「マシニスト」も50年代を幻想的に導入してくるけど、そこには
品のいいノスタルジーの色が濃い。
翻ってリンチをみると、50年代をデカタンスの源泉と捉えるような
イロニーに満ちた肌あいがあって、ヘンな歴史観が感じられる。
誤読かなぁ、と思いつつやっぱりいろいろ考えちゃいますね、リンチは。
「需要の安定した悪夢」かぁ。
どうもリンチは安定した需要に自足している感じ全然しないんだけど。
すげー大勢に自分の作品見せたいって願っていて、
だから、SF超大作やテレビドラマやらネットやらに手を出して
痛い目見てるんじゃないかと。
よくわからんけどリンチは案外山師っぽいいかがわしさ持ってるんじゃ
ないのかな。
>>707 そうだね。俺もリンチには「気難しい芸術家肌」というよりは「山師」のにおいを感じる。
純粋に目立ちたがりで一発屋気質なところがあるんじゃないかなw
>>707 人間って、基本的に「言語」を使って論理を組み立てて理解しますからね。
一般的に喋りや文章がうまい人が「頭がいい」とされてるけど、リンチをみて
いると「言語的でない知性」というものが確実に存在するんだなと感じます。
話が
>>505あたりに立ち戻っちゃうんですけど、50年代に成立したサバービア
(とそれに付随するアメリカン・ドリーム)も、ヨーロッパと同じく「清潔すぎる」と
リンチには感じられたんじゃないですかね。そしてその一方で、サバービアから
発生した「固有の病理(家庭やコミュニティにおける中心的存在の喪失etc)」も
同時に嗅ぎ取っていて、それが「ブルベ」という作品として結実したのかもしれ
ないと、漠然と考えてます。
そう考えると、707氏が感じた「50年代をデカタンスの源泉と捉える」というのは、
なんか納得できるんですよ。ってのは、現在に至る「アメリカの病理」は、かなり
の部分がこの50年代から発生した「サバービア固有の病理」に端を発してるん
じゃないかと思ってるもんで。
でも、その一方で、たとえサバービアみたいなのがなかったとしても、人間は必ず
なんらかのまた違った「病理」を発生させ、抱え込むんではないだろうか……とも
疑ってるんですね。なんか身も蓋もないですけども、それは、そうした「病理」が発
生する根本原因が、人間の感情だったり願望だったりにあると思うからです。
でもって、ヒトがなんらかの「病理」と完全に無縁になることが不可能だからこそ、
「悪 夢」に対する「需要」が発生するんじゃないでしょうか……代償行為として昇華
すると いうポジティヴな目的からなのか、自らの「病理」を確認するというネガティヴ
な目的 からなのか、そこらへんはなんともですが。
受け手である我々自身が、無意識に、もしくは不可抗力的に「悪夢に対する需要」を
創出していて、その「需要」は我々が生きて存在する限り絶対になくならず、ずっと
「安定」しているような気がします。
えー、長くなってすみません。これが最後です。
もちろん、リンチはこちらの「需要」なんか意識してなくって、作りたいものを作ってるだけ
なんでしょう。でも、リンチが「作りたいもの」って、「消しゴム頭」や「ロスト」や「マルホ」
みたいに、なんらかの願望なり感情から生まれた「悪夢」なんじゃないかと思うんですよ。
さらに突っ込んでいうと、結果としてリンチが描いているのは、「理想と現実のギャップを
願望や感情で歪めた記憶によって埋める」という、「いろんな病理が発生する"心理的な
メカニズム"」そのものであると受け取れなくもないように思えます。本人が意図してるか
どうかは別にして。
ってな具合に、特にリンチの場合、送り手側が「供給するもの」と、受け手側である我々
の 「需要」とが合致してるんじゃないかな。リンチ作品がなんらかの「普遍性」を備えて
いるとしたら、まさにその点にあるんじゃないでしょうか。
>>709 リンチ作品のデカタンスってピューリタン的な「清潔さ」に対する
逆療法めいた部分もっているかもしれないですね。
ツインピークスの町があれだけ暴力と腐敗に満ちているにも拘らず
桃源郷めいた輝き発揮しつづけるのも、ブッシュ的な道徳的しかめっ面から
自由だからではないでしょうか。
一方で、マルホのクラブシレンシオのシークエンスあたりを観ると、
デカタンスを方法論的に選び取っているというより、本気で
50年代を頂点として爛れ腐敗していくアメリカの滅びの唄を
のめりこんで奏でているんじゃないか、という気もします。
「ファイトクラブ」のテーマは自分のものではない、とあたりさわりなく
振舞ってしまったフィンチャーや、「ヒストリーオブバイオレンス」で
高い倫理性示したクローネンバーグに比べると、
世界の撒き散らす恐怖に対してリンチはもう全然距離がとれていなくて、
ブッシュ政権下の空気に対して瞑想カルトで対抗しようとするなんて
幼稚なことまで平然と行ってしまう。(ちょっと、ニクソン政権時に
易経にはまりこんだP・K・ディック思い出しましたが)
少年時代の「世界が壊れてしまうんじゃないか」というデカタンな予感を
いまだに維持してるんでしょうか、リンチはもしかして。
しかしつくづく「ホワイトホテル」の映画化が実現しなかったのは
残念ですね。
あの原作は、ホロコーストに予知能力というオカルト、
フロイト当人が出てきての精神分析と、リンチの資質と噛み合いつつ
しかし別な面も引き出す可能性持ったものだったと思うのですが。
実現していたら、リンチのある部分をクリアにしつつ、べつな謎も
提示してくる、そんな作品になっていたんじゃないかと。
713 :
名無シネマ@上映中:2006/03/10(金) 00:26:59 ID:dkZp0HjP
エレファントマンやストレイトのリンチを観ると、
映像美等ばかりでなく、きちんと物語を語れる作家だと思う。
(そういった意味では、マルホなどの他作品もきちんとリンチなりの整合性があるのでしょう)
モノローグを多用したデューンも、物語としては、
あの原作に対し誠実につくられてます。
尺の制約さえなければもっといい映画になったと思います。
714 :
名無シネマ@上映中:2006/03/10(金) 19:00:19 ID:pUNeMcKc
久々にツインピークスDVDで観て、マジでいいかげん
セカンドシーズン出せよコラ!って思った今日この頃
>>712 >リンチ作品のデカタンスってピューリタン的な「清潔さ」に対する
>逆療法めいた部分もっているかもしれないですね。
ピューリタリズムとの関連はよくわからないんですけど、「ブルベ」のラストにコマドリが
登場するじゃないですか。この鳥がキリスト教圏では「キリスト受難を見守る鳥である」
とされているのを考え合わせると、作中でのあのワザとらしい扱いが非常にひっかかり
ますね。登場したコマドリ自体もなーんか作り物っぽいし……こちらとしては、なにか
悪意があるのかなあとついつい疑っちゃうんですが(w
サンディの家の家族構成がサバービア成立以降の核家族っぽいのに対して、ジェフ
リーの家は「婆様付き」でそれ以前の大家族を連想させる。でも、この両家にとっての
「共通の規範」というか「善いもの」ってのは、やっぱ「コマドリに表されるもの」であると
描かれているんでしょね。
>フロイト当人が出てきての精神分析
あ、こりゃ、確かに興味深い(w
「リンチ作品が精神分析の対象になり得るのは、(シュールレアリズムみたいに)
精神分析の理論に拠って作られていないからだ」というような論旨のことを斎藤環
氏が述べてナルホドと思ってしまったんですが、そのリンチがどんなフロイト像を
描いただろうか、ちょっと想像がつかないですね(w
>>714 「TP」セカンドシーズンDVDは、どうも「Inland Empire」の作業が終わるまで
リンチの監修作業がストップしてるらしい。特典映像のインタビュー等はすでに
昨年中に終わってるみたいなんだけど。
アチラでは、発売は今年の秋以降になるんじゃないかというウワサっす。
717 :
714:2006/03/10(金) 20:40:16 ID:pUNeMcKc
今年の秋以降って、毎年言ってるな
719 :
716:2006/03/11(土) 00:46:46 ID:0sw8+ak3
仰せのとおりでございますな。ほとんど狼少年だな、こりゃ。
Dugpa.com経由の情報なんだけど、ドイツの「DVD-Magazin」という情報誌の4
月号に「セカンド・シーズン全話入ったボックス・セットが6月発売」という記事が
載ったそうな。雑誌そのものは見てないんで、どれくらいの信憑性があるのか、
じゃあアメリカや日本ではいつ出るのよってのは、わからん。
それともうひとつ、パラマウントの関係者向けサイト(パスワードやらがないと入れ
ないらしい)を掘り返したら、「Wellcome Twinpeaks」のロゴ・データが出てきたと
いう記事もあった。もうなんかずーっと前に、アリスタンからパラマウントに版権が
戻るっつーハナシがあったけど、それとあわせて考えると、とりあえずなにがしか
は事態が進行していると考えていいんでないかなあ?
ほんとにファンを無視してるよな
>>715 コマドリは「一見美しいが虫をついばむ醜い部分がある」
内面と外見の不一致の象徴みたいなことをなんかで読んだ気がします。
んでワイルド・アット・ハートの最後からTPの冒頭部分につながってる。
ローラもコマドリのように美しいが内面は汚れていた(ボブによって汚された)
そういう作品をまたいだ謎解き(というか一貫性)はリンチ、スゲーなあって思う。
FIRE WALK WITH MEの呪文も最初意味判らんかったけど
ワイルド・アット・ハートを見ると火は悪の象徴に感じる。
マッチ一本火事の元じゃないけどちょっとした悪意が最終的に
身を滅ぼすこともあるということがワイルド〜TPで描かれてる希ガス
乱文スマソ
>>721 以前も話が出てたと思いますけど、そのあたりの「一貫性」というか「連続性」というか
「反復」というかは、作品をおっかけてくと明確ですよね。
「炎」っていうと「ロスト」の砂漠の小屋もそうですし、「煙」も頻繁に登場するし、
そうした表現は、リンチにとってもはや「常套句」であるような。
「カメラの視点が何かに開いた穴から中に入って、それ以降の映像はその内部に
あるものである」という表現も、「消しゴム頭」にはじまって「マルホ」に至るまで、
繰り返し使われていますね。リンチはこの表現がよっぽど気にいってるんだなと
思いますが、確かにこれは「映像ならではのロジック」でしょう。
506、509にリンチとジョン・ウォーターズと、スピルバーグが
46年生まれで同い年とあったけど、
もう亡くなられてるけどニュージャーマンシネマの雄ファスビンダーも
確か同じ46年生まれだったはず。
なんか映画監督の当たり年だったんだな。
ファスビンダーの「ベロニカ・フォスのあこがれ」はちょっとリンチと
共通するところあって面白かった。
ワイルドアットハートが好きなんですけど、次見るなら何がおすすめでしょうか?
イレイザーはだめだったです。
>>723 46年とというと、第二次世界大戦直後の第一次ベビー・ブームのとっかかり
あたりなんで、分母自体がデカいのかも。
とはいえ、人数が多すぎて競争が激しく、「誰もがアメリカン・ドリームを実現
できるわけではないと悟った最初の世代である」とかモノの本には書かれて
ましたですね。
>>724 鉄板で大丈夫だろうと思うのは「ストレイトストーリー」かな?
「ブルーベルベット」もおそらく大丈夫かな?
>>725 >>726 ありがとう!
見てみるよ。でも使ってるレンタル屋にツインピークスないみたいorz
みんな歳とったね・・・。
物語自体の年齢設定も今までより上の方なのかな。
それと、初めての黒人参加じゃない?
「消しゴム頭」のサラダ婆さんといい、「ツイン・ピークス」の緩慢爺さんといい、
「マルホ」のミニ老夫婦といい、もちろん「ストレイト」のトラクター親父といい、
「リンチの描く老人はすごく"魅力的"だ」ということでファンとしては期待すべき
なんでわないだろーか>俳優のジジババ化(w
>>725 リンチ誕生の46年前後で生まれたアメリカ映画がらみの人だと、他に
45年、ルーカス、ミリアス、テレンス・マリック、ヴェンダース、
46年、スタローン、オリヴァー・ストーン、
47年、ポール・シュレイダー、シュワルツェネッガー、スティーヴン・キング、
あと47年は確かクェイ兄弟もそうだったかな。
スタローン、かつてフィラデルフィアに住んでて、第一作をかの地への
オマージュとして撮ってる、ポォの伝記を取りたがっている、
というとこだけじゃなく、生まれ年まで共通してたんですね。
しっかしいよいよカイルのリンチ作品復帰か〜!
うまくいけば、マーク・フロストのデイル・クーパーものも
企画動き出すかなぁ。
46年生まれかあ。60歳だ。
なんにもしないで家の中で絵ばっかり描いてると、
老人性うつ病にかかっちゃうぞ。
映画撮るのは健康にもいいことだ。
733 :
名無シネマ@上映中:2006/03/18(土) 18:58:30 ID:vB6L4SW7
マルホランド・ドライブ、立川で今週だけリバイバル上映
1000円だよ
マルホで、カウボーイに会うシーンあるでしょ。
あの挨拶、日本語字幕では「オッス」になってるけど、
英語ではなんて言ってるの?
カウボーイ「アデュー」
アダム・ケシャー「アデュー トゥー ユー」
に聞こえるけど、「アデュー」は「さよなら」だから違うしな。
スラングだよね・・・。
Howdy!
737 :
734:2006/03/19(日) 06:23:46 ID:RDM/QYAU
738 :
名無シネマ@上映中:2006/03/19(日) 19:53:47 ID:6gHzF21K
今日、マルホ見てきた。映画館では初めて。733さんありがとう
739 :
名無シネマ@上映中:2006/03/19(日) 19:59:39 ID:QQVI6ozR
>>739 たまにそこ覗くけど、何か違うと思うのは俺だけ?
739のスレは、中身見ないでもそのスレタイだけで笑える。
てゆうか、見知らぬ人間がピンクのワゴンで貧乏旅行して、恋愛を「しなければならない」
って、無茶苦茶な設定そのものが、すでにリンチワールドに片足突っ込んでいる気がw
別に、新奇なものでなきゃ面白がっちゃいけないってことも
ないと思うが。
ねえ。
dugpa.comの2月18日付の記事で紹介されていたのだけど、アヴィッド・テクノロジー社が
自社の画像編集ソフトのプロモートとして、リンチが実際にデジタル・ヴィデオでの撮影を
行いそれをポスプロしていく過程を収めた「ROOM TO DREAM」というDVDを無料配布して
いるという話。
でもって、そのかなで使われている映像素材が「Inland Empire」の1シーンではなんで
はないだろーか、いやそりゃ違うんではないだろーかとか、米国英国その他諸国のリンチ
ファンの間では取り沙汰中だったり。
そりゃ見てみないとイカンでしょー、ということでそのDVDを取り寄せてたのが、今日、
届いたのでさっそく見てみたんですが……うーん、個人的な印象では、どうもこれはこの
プロモDVD用に撮った映像っぽいなあ。以前話が出てた「自分の家の裏手でDVを使って
なんか撮ってた」ってのがこの映像なんじゃないかなあ。それはそれで面白かったですが。
それ以外にも、自分の子供の頃の話とか映画を撮り始めたきっかけとか、いろいろ興味
深いことを喋ってる映像も入ってるので、アヴィッド・テクノロジー社に個人情報さらしても
OKなヒトはゲットしといてもヨロシイかと(w
>>731 そーか、スティーヴン・キングも47年生まれなんだ。
言われてみれば、確かにそのあたり生まれ以外に考えられないですね。
50年代を経由した「アメリカが抱く恐怖のイメージ」の系譜がたどれそうな気がしてきた。
>>742 そこらへんを言い出したら、三番煎じだったり四番煎じだったりするもんなあ、リンチの場合(w
>>744 情報サンクス。
Avidユーザーでリンチファンの俺は即申し込みました。
住人のみなさん、ロストハイウェイに固執するやつが粘着して困っています。
追い払うにはどうすればいいでしょうか?
彼の事ですな↓
304 名無シネマさん sage 2006/03/21(火) 09:45:43 ID:5aODdiWb
ロストは着想の段階から映画を録り終えるまで、コンセプト,プロットをほぼ
貫徹、製作にあたり揺らいだところは無い。
奇跡的とも言える着想,冒険を盛り込んでおり、高く評価できる。
一方のマルホは、手詰まりになったリンチが困り果て、ハイテンションで
煽って誤魔化すしかなかった出来損ない作品。
過去の作品群に照らして新しい発見は何も無い。
まんまとのせられた鑑識眼の無いアホどもが、レイティングを底上げしている
だけだよ。
俺的には、ロストハイウェイは好きじゃないな。
登場人物に、愛せるキャラがいない。ユーモアがないというか。
俳優もなんか存在感がない(特に主役の男女)。
そのぶんシャープで冷たい切り口が出てんのかな?
ミステリーマンは単純に面白かったけどねw
>>748 そういう自分絶対主義者で
作品も他者も見下してる人間には何言っても無駄。
ほっとけというかこっちにつれてこないでね。
ボブ、デービッドリン
チにとってどういう存在だったんだろ、やっぱり深層の欲望なのか?
どうなんだろうねぇ。
ボブを演じてた人は、1美術スタッフを撮影現場で
いきなり抜擢、という乱暴というか思いつきというか……
「おい、君! そのベッドの横に屈んで、カメラに向かって
怖い顔をしてみるんだ! そうだ、それだ!」
いきなりそんなこと言われたってねぇw
今日立川でマルホみてきた
DVDで何度もみてたのに、飽きることなく感動。
特に終盤のカミーラとダイアンが手をつないで丘を近道する
シーンの美しさに(その後の展開がわかっているだけに)、涙。
見れば見るほど味がでるスルメ映画だね。
あと劇場でタダで配ってたチラシの監督紹介の一文に
「...ジェダイの復讐の監督をオファーされたのは有名。
もし撮っていたらタダではすまなかったであろう。」
とあったのにワラタ。確かにね〜。
ミステリアスな赤い部屋がどっかに出てきそうだなw
ダースベイダーをどう演出するのかとか色々考えてしまう・・・
これだけでスレが立ちそうだね。
ベイダーが父親だと告げる前にルークとレイアに子供が出来てたり。
皇帝はジャックナンス
ベイダーの素顔が最期まで出てこない
仮面を脱ぐシーンでは必ず後姿
そして素顔を見た人が全員絶叫して失神する
「ツインピークス」の続編
ブラックロッジ面に堕ちたクーパーと
トルーマン保安官に鍛えられたクーパーの息子たちの対決を描く。
ゴードン・コールの「ボンサイバンジャイ!!」の声に送られて、
最後の戦いに赴くクーパーの息子。
登場人物が敵も味方もみな、なにかしら変な性癖を持っている。
ベルベット・フェチの賞金稼ぎとか、丸太を抱いたグルとか。
フォースの源となる香料を巡って戦争
ルークがトラクターに乗って親父に会いに行く
このスレ、面白いなw
1000まで行ったら全文英語に翻訳してリンチに送ってやりたいよw
763 :
名無シネマ@上映中:2006/03/23(木) 15:48:25 ID:hNyENM+A
リンチクーイズ!
下のセリフがでてくる作品を答えよ。
「この前みたいにくっついてやりたいね(ニヤリ)」
マルホ
ブルーベルベットの冒頭で
親父さんが倒れるときに耳の辺りを痛そうに押さえてるのがまぎらわしい
766 :
名無シネマ@上映中:2006/03/24(金) 06:54:45 ID:xHlGPTUU
ロストハイウェイで未完成だった形式が
マルホランドドライブで完成したと思っている
よってマルホランドドライブ>ロストハイウェイ
マルホランドドライブしか見てないから偉そうなこといえないけど
>>766 観てないんなら、比べられないと思うよ・・・w
「わからないでもいい」と思うんなら観なくてかまわないだろうけど、
何か答えを出したいなら観た方がいい。
まあ映画だけに関したことじゃないけどさ。
はい、みなさんこんばんは。今日の映画はコワイですよ。
「ロストハイウェイ」。ロストハイウェイって何でしょう。
失われた道のことなんです。
怖くて恐ろしい映画。けど、おばけの映画じゃありませんよ。
ある人のところにビデオが届くんですねえ。ビデオゆうても、やらしいビデオじゃありませんよ
家の様子を撮影したビデオ。そっから、どんどんどんどん不思議な事がおこるんですねえ。
怖い怖い。
監督はあのディビットリンチ。
イレイザーヘッド、怖かったねえ
ブルーベルベット、カイルマクラクランがいいオトコだったねえ
そのリンチが撮った見事な見事な映画ですよお
1997年(いっせんきゅうひゃくきゅうじゅうしちねん)の作品
ご覧なさい、びっくりしますよ。
(ノД`)淀川先生…!
さいなら。さいなら。さいなら。
小松政夫
みじめ、みじめ♪
デニス・ホッパー
774 :
名無シネマ@上映中:2006/03/28(火) 20:40:37 ID:Wun6d4j2
忘れたころにDugpa.com更新age
・公式サイトでのみ購入可能だった「Dumbland」のDVDがアマゾン経由でも買える
ように。公式サイトの送料が高くて購入をためらっていたヒトはコチラでどーぞ。
今なら25%引きの$18.69也。というわけで、自分もすぐさまポチっとな。
・少し前から向こうのリンチ雀のあいだで「Inland Empireがカンヌに間に合わないん
でないか」というウワサが出てたんだけど、ネタ元はYahooのこの記事。
ttp://news.yahoo.com/s/nm/20060321/film_nm/cannes_dc_3 まあ、心配する必要はない感じだけど、最悪おととしのウォン・カーウェイみたいに
「ソバ屋の出前状態」になってもいいから、間に合わせてほしいもんであります。
よく映画祭の当日数時間前まで編集してたって話も聞くけどね
>>ソバ屋状態
あせらずゆっくり製作してほしいな
「ソバ屋の出前版」と、「完全版」の二つ作って欲しいファン心理もありw
>>774 毎度ながら情報乙!
「Dumbland」だけど日本語版出てくんないかなぁ?
>>775,776
やー、そのあたりは確かに(w
完成度を望みたい反面、カンヌでうまく配給会社に売り込んで、きっちり製作出資が
回収できて、次の作品の製作資金集めがちょっとでもやりやすくなってくれれば……
とか思わんでもなかったりして、アンビバレンツなキモチ(w
>>777 「Dumbland」って、ほとんどセリフがなかったんじゃなかったっけ?
今日、発送通知がきてたんで、うまくすればあと1週間ぐらいで手に入ると思うんで
また報告しますわ。
DVDってリージョン1かな?
>>776 そういうギリギリ出品の場合やっぱりベストな編集とは
言えない場合も多いらしく、
カンヌ上映版と一般公開版とは違っているのが通例です。
古い話ですがヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」も
そうだったらしいし。
>>779 むう、どうかな?
公式サイトで買った「初期短編集DVD」はオール・リージョンだったんですけどね。
届いたらそこらへんもチェックしてみますわ>「Dumbland」
>>780 あ、そーなんだ。
逆にいうと「カンヌ版」はカンヌでしか見れなかったりすることがあるわけね。
それはそれでレア物だなあ。
リチャード・フライシャー監督亡くなられましたね。
マーク・フロストが「ツインピークス」のボブとリーランドの関係は
フライシャーの「絞殺魔」の犯人像からインスパイアされた、とか
語っていました。
消しゴム頭のラストで、「惑星の男」が苦しみながらレバー引いてんのは、
やっぱ自分の送り込んだ赤ん坊怪人がヘンリーに倒されたからかな?
東映のヒーロー物に出てくる、地球を狙う遊星人の悪幹部みたいに
見えるんだが。
>>783 「悪幹部」はちとビミョーだけど(w、大ハズレでもないよーな。
最終的に「赤ん坊」は倒されてないと思うし、どっちかというと、ヘンリーが
「ラジエーター・ガール」とくっついて「いいところ」に行っちゃったことのほう
がダメージでかかったんでないかな>「惑星の男」
「惑星の男」をシリーズ化して、次なる怪人を送り込んで欲しいw
786 :
名無シネマ@上映中:2006/04/02(日) 13:50:18 ID:guM/DcO9
ところで、ブルベの最後、ジェフリーがクローゼットの中で銃をかまえて、
フランクを待ち受けるシーンがあるよね。
そこで、ジェフリーのかまえてる銀色の銃、安全装置かかったままじゃね?
って思ったんだけど。
銃にくわしいひと、教えて。
気づいてないだけで、実は‥‥
デューンのハルコネン一族集合のシーンも
東映ヒーロー物の「悪の組織登場!」の呼吸じゃないですか?
>>786 アレは「象徴的な父親」を殺すための「象徴的な銃」だから、いーんです。
安全装置がかかっているハズなのに、時として暴発するんです。
それが「若さ」ってもんです……とかいい加減なことをつぶやいてみたり(w
>>788 わははー。確かに。
アレで最後にスティングが巨大化して、マクラクランが巨大ロボに乗って戦えば
カンペキ……って、そーか、かわりにサンド・ワームに乗ってたのか(w
790 :
名無シネマ@上映中:2006/04/05(水) 12:29:57 ID:ElQci48F
ブルベでジェフリーの恋人役やったローラ・ダーンって、でかいね!
188cmのカイルと目線がほぼ一緒でしょ。ヒール履いてるけどさ。
Dumbland観た。(全部じゃないけど)
もう「なんじゃこりゃ」としか言いようがないw
なんか絵の雰囲気とか狂気が、沢野ひとしを思い出させた。
>>791 うがーー。うちはまだ届かんぞい>「Dumbland」
丸帆ランド観たけど全然意味分からんかった。
このスレ自体がマルホ並に無限ループ
ロストハイウェイ並じゃなくてよかった。
いやこれはストレイト・ストーリーだよ
ところでみなさん、スーザン・ピットって人、ご存知ですか?
「アスパラガス」っていうDVDが出てる、70年代アメリカの女性アニメ作家なんですが、
「ジェファーソン・サーカス・ソング」っていう短編が、いいんですよ。
で、その中で、小さな箱の中の劇場が出てくるんですが、
そのシーンが「イレイザー・ヘッド」の後半、ヘンリーの頭が落ちるあたりに結構
似てるんですよ。リンチ、影響うけてるかも。
この話題はもう出ましたか?
>>799 スーザン・ピットは「アスパラガス」を何かの紹介番組だったかで断片的に
みた記憶があるぐらいで、「ジェファーソン・サーカス・ソング」は未見です。
製作年的には、ちょうどリンチが「イレイザー・ヘッド」を製作中ぐらいの感じ
だし、見てても不思議はないですね。こりゃ、ちょっと観てみたいかも。
というわけで、やっとこさ「Dumbland」DVD到着。
「オン・ジ・エアー」を超えて、リンチ作品のなかでも飛びぬけて脱力系だわ、こりゃ(w
>>777 エピソードによっては、それなりにセリフありです。
英文字幕も収録されてません。
>>779 予想どおり「オール・リージョン」でした。
Grrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
近所のビデオ屋で「オン・ジ・エアー」発見
これ面白い?
>>803 うーん、まあ、なんちゅうか、純粋に「お笑いドラマ」としてみた場合、他にもっと面白い
のがあると思うな。でも、リンチ・ファンなら、みといても損はないよ。「言語へのコンプレッ
クス」とか「映像イメージへのこだわり」とかいったリンチの嗜好が、普段の作品とはまた
違った形で現れていると思うから。
なんかのインタビューで、リンチは「アヒルのフォルムやテクスチャー」にやたらこだわっ
てたけど、そのアヒルがしこたま登場する回があったりね(w
あるいは、「理想と現実のギャップ」というキーワードにおいて、「ロスト」や「マルホ」に
重なる部分があるともいえるかもしんない……かなり強引だけど(w
てなことを抜きにして、もっと下世話に、「TP」放映時にTV局側のせいで起きたドタバタ
へのリンチ&フロストの「鬱憤晴らし」としてみるのも面白いかも(w
>>804 ふむふむ。
リンチファンならオススメって感じね
よし見よう!ありがとう
そういえば短編「カウボーイとフランス人」って昔、レンタルビデオであったよね
あれはおかしかった。ラストシーンが狂ってた
>>805 「パリ・ストーリー」っすね。レンタルで置いてた店なんかあったんだ。
ゴダールやらワイダやらに混じって、ああいうのスルっとやっちゃうん
だもんなー、リンチってば(w
小難しくいえば「異文化衝突」とか「ディスコミュニケーション」のハナシ
なんだろうけど、相手がフランスでなくて日本だったら「カウボーイと
ゲイシャ・ガール」になってただけのよーな気がしないでもない(w
アヒルについて熱く語るリンチさん
曰く「アヒルは完璧だ。すべてが備わってる」とのことだけど
凡人の私にはまったく理解できませんw誰か説明してください〜
劇場版ツインピークスとドラマ版ツインピークス、何故ドナの役者が違うの?
卑猥なシーンが嫌だったとか?
そういえば日本のバスクリンのCMでデニス・ホッパーがアヒルと風呂に入ってたな。
黄色いアヒルのオモチャをパチャパチャさせて「アヒルちゃーん・・・」と日本語で
言ってたw
>>809 サンクス!ファンタスティックです!!
なんかリンチ映画のワンシーンのようなボケ味・・・w
>>807 フツーに考えたら、いろんな曲線があって、ほんでもって光の当たり方によって
羽根にいろんな陰影ができて……ってなとこなのかなあ?
でも、じゃあ白鳥とかダチョウじゃダメなのかとか、やっぱよくわからんです(w
>>808 当時ララ・フリン・ボイルとつきあってたカイル・マクラクランが「乳出しNG」
を出したもんで、ボイルが出演を断ってモイラ・ケリーにチェンジ……ってな
ハナシがあったような。
IMDbのトリビアによれば、そのモイラ・ケリーも初めてのセクシー・シーンだ
ったみたいで、牧師さんに相談したうえで出演を決めたってなことを書いて
ますな。
アーメン(*´д`*)ハァハァ←牧師
>>810 他のも面白いなー、そこ(w
アンディ・ウォホールのビデオテープのCMなんか、なつかしいぞ。
江口寿史が「すすめ! パイレーツ」でパロってたなー(w
「あくゎ、めどぅりぃ、あおぅ、ぐんじょいろぅ……きれい」
>>809 いーねえ
このデニスホッパー、
アヒルちゃんと遊んだ後に、人とか殺しそう
816 :
名無シネマ@上映中:2006/04/13(木) 04:54:29 ID:G+8KvQNA
>>812 黒人が主役の映画で乳だししたのはその後? 藻井らケリー。
メル・ブルックスの「プロデューサーズ」
なんか「オン・ジ・エアー」思い出してしまったよ。
>>816 黒人が主人公のって、なんだっけ?
とりあえず、モイラ・ケリーの「TP劇場版」以前or同年の出演作品は以下のとおり。
・「The Boy Who Cried Bitch」 (1991)
・「ビリー・バスゲイト」(1991)
・「冬の恋人たち」(1992)
・「チャーリー」(1992)
他の出演作品で自分がみたことがあるのは「きっと忘れない」くらいなんで。
アヒルについて熱く語るリンチ。ちょっと長いけど。
「以前アメリカでインタビューを受けた時にも言った話なんですけど、アヒルに関しては
そのプロポーションとかテクスチュアでとてもおもしろいことがあると思うんです。
大きさや長さも特定のものでなければいけない、あるいはテクスチュアに関しても
特定のものだということが言えるわけですね。たとえば羽根をとってみても、特定の
テクスチュアをもっている。羽根自体は、長くなくて短いんですけれども、特定のものだ
と考えられるわけです。
さて、まず頭を考えてみると、これは特定の大きさのものであって、特定のテクスチュ
アをもっている。
「 次に首の部分を考えてみると、私は首と頭を一体として捉えてるんですけれども、首
と頭はテクスチュアが違う。
次に体のほうに移ると、これは大きい。テクスチュア自体はそんなに細かくはなくて、
もっとラフなものなんだけど、これも特定のものである。これはなぜかというと、やはり
体が大きいからじゃないかと思う。
さらに足の部分を考えてみると、この足というのはくちばしの部分とは違うんだけれ
ども、アヒルのくちばしと足の部分のテクスチュアはひじょうに似ているんじゃないか
と思う。
だからアヒルを見た場合に、まずくちばしを見て、それから首の部分を見て、足の
部分を見て、そして足によってくちばしを思い出すために、またくちばしのほうに目が
戻って行くということですね。
「 次に細かい部分を考えてみると、たとえばアヒルの目というのは、ディテールに
関してとても細かくて、小さな宝石のようだと思う。これに関してもバランスがとれて
いなければいけない。というのは、たとえば足の部分に目があったら、ややこしい
話になってしまうし、体の部分に目があったら、周りにごちゃごちゃと付いているため
に、何が何だかわからないという状態になってしまう。
だから、頭のど真ん中に付いていて、それでバランスがとれているということ自体
が、美しいと思うんです(笑)」
うーむ、やっぱよくわからんが、どうやらアヒルは「無限ループ」であるらしい(w
>>リンチ
もっと整理して喋ったほうがいい。
つまりリンチは、こう言いたいのだろう
「医者はどこだ!」
ふざけないで教えてください。僕はもう死にそうなのですから。
テッテ的にry
「次は体のほうにうつると、これは大きい」って形容いいな。
シンプルなんだけどリンチが「大きい!!?!」って心底感心してるの伝わるなぁ。
でもなんでアヒルなんだろ、鴨やダチョウじゃ駄目だったのか?
キュートな感じがいいんじゃない?
マクラクランの「アヒル歩き」静かな狂気を感じさせて好き
マルドラについて語れる人が皆無なので、ここに誘導されました。
ここは僕なんかより詳しい人が多いと聞きました。初心者ですがよろしくお願いします。
ルースおばさんはどこに行ったんですか?そして、あの最初の三回の(信号の色の)電話の後、ダイアンに電話来たシーンがわかりません。
>>828 ちょっと質問の意図が明確でない部分があるんだけど、ま、テキトーに(w
>ルースおばさんはどこに行ったんですか?
基本的にルースおばさんは、「前半部分」と「前半と後半の接合部分」にしか出て
きません。つまり、「現実には存在しない」と考えるのが妥当だと思います。
「接合部分」で、ルースおばさんが誰もいない部屋を見回すシーンがありますが、
このような表現は他作品でも使われているリンチの「常套句的表現」であり、ルース
おばさんとダイアンが「別の世界」あるいは「別の次元」にいること、すなわちこの作品
においては、ルースおばさんが非現実の存在でありダイアンが現実の存在であること
を表していると考えてよいと思います。
>あの最初の三回の(信号の色の)電話の後、ダイアンに電話来たシーンがわかりません。
これは人によっていろいろと解釈があるでしょうが、まずあの「電話リレー」は
「ハリウッドに張り巡らされている(とダイアンが思っている)裏の情報網」の
象徴であると、個人的には理解しています。
最後にダイアンの電話が鳴ったのは、自分に対する「追求への恐怖」を表すと
同時に、「カミーラ殺害に対するダイアンの罪悪感」を表しているのではないで
しょうか。
リンチの新作っていつ頃公開になるんかな?
831 :
名無シネマ@上映中:2006/04/17(月) 00:58:14 ID:rcLxWeX+
>>829ルースおばさんは妄想なんですか。DVDにある10のヒントに『ルースおばさんは今どこにいる?』とあったから単に妄想じゃないと思ってました。
電話リレーのシーンは最後のダイアンが電話取るシーンと妄想を合わせると裏の世界とダイアンが繋がる、という完全に意味が間違ってる内容になると思うんですが、
そこの妄想と現実は合わせない方良いんでしょうかね。
それと、あの裏の人間は一般論では何を象徴してると言われてるんですか?
>>831 描かれている「ハリウッドの裏世界」というもの自体がいわゆる「都市伝説」のようなもので、
少なくとも売れない下っ端俳優であるダイアンには、その「実際」をうかがい知る可能性は
ほとんどなかったであろう、と個人的には考えます。
「裏の人間」はそうした「裏世界の権力者」の象徴であるという見方が一般的だと思います
が、その居場所も含めて非常に非現実的に描かれています。これはそうした「裏世界」その
ものがダイアンの勝手な想像(=自分が売れなかったことに対するいいわけ)であること
の表れであると解釈しました。
833 :
名無シネマ@上映中:2006/04/17(月) 08:51:34 ID:rcLxWeX+
>>832物凄い納得しました!裏世界うんぬんの事は理解したつもりだったんですがまだ甘かったです。
あと、三つ質問があります。
@カミーラ(本物)とアダムが結婚発表をする時のコーヒーカップのSOSは「あそこが現実を受け入れる事の出来る限界」って事で良いんですか?
Aアダムケシャーの撮ってた映画の名前って何だったんですか?あの時のオーディションの人たちも口パクですよね?
Bコーヒーカップ、バスローブ、灰皿の意味は何ですか?
>>833 今まで述べたのは、あくまでワタシの個人的な解釈であることを念頭においといてください
ね。他の解釈が成立する余地は、山ほどあると思いますので(w
……といいわけが済んだところで(w、まずは作品構造に関する基本的な解釈なんですが。
「前半夢、後半現実」といういわれかたがされることが多いかと思いますが、これは手っ取り
早く説明するための端的な言い方に過ぎないと個人的には考えています。
つまり、この作品は最初から最後まで「ダイアンの意識の流れ」を描いており、後半もいわ
ゆる「(映画内の)現実そのもの」ではなく、「(映画内の)現実に関するダイアンの"記憶"」
であると考えたほうが妥当である、ということです。
前半の妄想部分ほどでないにせよ、後半もダイアンの主観や感情によって歪められた部分
があると同時に、ダイアンの意識の中で記憶がよみがえる順を追って各シーンが描かれて
いるために、「時系列」も乱れています。
質問のうち、特にBはそうした「事象発生の時系列の乱れ」を「(映画内の)現実において
発生した順」に置き換え、「(映画内の)現実がどうであったか」を再構築するためのヒント
だと思いますので、まずは自分なりの解釈を試みてみてはいかがでしょうか?
835 :
834:2006/04/17(月) 22:26:43 ID:8oXchoC0
@に関しては、それぞれの解釈でよろしいんじゃないでしょうか。ダイアンがいい
感じにテンパってるのは、そのときの彼女の表情や仕草で明瞭ですし。
Aの「映画の名前」については、「妄想のなかでアダム・ケシャーが撮影していた
映画が、現実においても彼が撮影していたとは限らない」とも考えられますね。
口パクかどうかは、ちょっとよくわかりません(w
少なくともバンドもいませんので、そう考えるのが妥当かも。
すみません。便乗の質問、いいですか?
電話リレーのうちの一人(胸から下だけ)と、
アダムが逃げ込んだ安ホテルのオヤジと、
最後の劇場の司会のオヤジが一緒の人なのはなぜですか?
>>835 すみませんが、TAKESHI'Sについても講釈願います
ロストハイウェイも吹き替えがあれば買うのになー
839 :
834:2006/04/17(月) 23:33:35 ID:8oXchoC0
>>836 「マルホ」関係の過去ログでも議論されていたと思いますが、すみません、
個人的には明瞭な解釈はありません。
個人の夢のなかで、時として「重要でない人物が使いまわされることがある」と
いうことなのかもしれませんが。
>>837 すみません、「TAKESHI'S」みてないっす。
それを承知していただいたうえで講釈を垂れるとしたら(w、「幻想」や「夢」を描く
ツールとして、そもそも「映像」はその創成期から非常に相性がよかったんじゃ
ないでしょーか。
>>838 ビデオで吹き替え版があったよーな。
840 :
名無シネマ@上映中:2006/04/18(火) 00:02:56 ID:rcLxWeX+
>>835のAに対するレスがよくわかりません。どういう意味ですか?映画名は聞こえないんでしょうか。
>>838ロストハイウェイの吹き替えは見た事ないけどマルドラが吹き替えだと死ぬほどイメージ狂うんだけど
何で吹き替えが良いの?
>>840 映像に集中できるし英語できないから、どうせ原語での演技のよさがわからない。
マルホでたまたまいい例があるけどリタがオーディションの練習相手で
セリフ棒読みなのも吹き替えだからわかるし。
842 :
名無シネマ@上映中:2006/04/18(火) 00:17:20 ID:kRQaxfs6
オレも最近字幕追うのが疲れるようになった…
横から失礼。いろんな映画作家の作品の中でも、リンチの作品は特に、
使われている英語が外国人の我々にも分かりやすいと思うんですけどね。
それだけ“イメージ”が圧倒的な強度を持っているからだと思うんですが。
そもそもセリフがものすごく少ないですし。
>>840 「Silvia North Story」で現実にはボブブッカー(オーディションの「アクション!」のハゲ)が監督じゃなかった?
>>841俺はリタ棒読みわざとらし過ぎて驚いた。
ベティの完璧なはずの演技のシーンも吹き替えだと微妙だったし。
ああいうシーンとかマルドラの象徴の「シレンシヨ〜」とか、
ツインピークスの小人の独特感なんかは吹き替えだとぶち壊しな気がする。
最近思ったのはマルドラの裏の組織の人が「this is the girl」としつこく言うシーンとか
まぬけな声で「彼女がそうだ」と何度も言ってて呆れた。
それと、「ナァプキンッ」の言い方の素晴らしさは字幕ならではだと思う。
個人的意見ね。
俺は、むしろマルホに英語の字幕が欲しかった。
>>701 遅レスでスマソ。
>なんでもありの宇宙空間だと、そのとっかかりがないでしょ?
それ多分全然違うと思いますよ。
一応有名な原作のSF作品があり、しかもそこにはそれを支える思想や壮大なドラマが
しっかりとあるわけです。
ところがリンチは、それをズタズタにしてしまい、変態造形や変態人格の暴走ぶりを
楽しむ映画に仕上げてしまいました。
しかもそういった仕上がりは、リンチ自身すらも予想しなかったもののようにも思えます。
リンチは原作を全く無視してる訳ではないのに、仕上がりは原作にある世界観もドラマも
どうでもよくなるような異形に満ちあふれた物凄い作品に仕上がってます。
結局、無意識の内にリンチはいつものように、自分の独特の美意識を引き付けるものしか
描写しなかったからではないかと思います。職業監督として依頼された仕事をしているのに
よくもまあ、これだけ自分勝手な事ができるなァと、そういう面でも変に勇気付けられたりもします。
脱力もしますが、観る人によりけりですけど、妙に元気の出る作品となっています。
因みに私事を述べると、あまりな人物造形に、大爆笑しながら見てしまいました。
愚作を嘲笑して楽しむといった笑いでは決してありません。ちょっと説明しがたいのですけどね。
とりあえず、私にとっては堪らない傑作のひとつです。
849 :
834:2006/04/18(火) 07:50:31 ID:ulV9Bcij
>>840 えーと、なるべく自分で見つけたほうが面白いかと思ってヒントだけの
つもりだったたんですが、
>>844でズバリの答が出てしまいました(w
作品内で映画名が出ていたのは、あのシーンだけだったはずです。
>>849 空気嫁んですまんね。
映画名は
ケシャー撮影中にカミーラローズが登場するときの"Sylvia North Story, Camilla Rhodes, Take 1"と
パーティでのダイアンのセリフ"On the Silvia North Story"の2箇所あるよ。
英語字幕をつけたDVD出してくれたら買い直すのに。
もち特典映像満載の2枚組で。
ワイルドアットハートのDVDは買いですか?
>>469によると一部修正ありのようですが。 あのシーンはあの勢いとか派手さが命だと思うんだけどなぁ・・・
>>850 おっと、そうでしたっけ。訂正サンクス。
いかんなー、だいぶ細部を忘れてる……。
>>852 問題のシーンのとこだけ、PAL原盤のと入れかえてみるとか。
854 :
長くてごめん:2006/04/19(水) 02:51:55 ID:N8i4wZoX
昨日マルホ二回目観ました
ヒゲのオヤジが使いまわしされてるとの話題に
関連して。
具体性のないエピソードに絡む奴に限って
強烈な顔付きをしてるとこからみて
ダイアンが町で見かけた印象の強い顔を
適当な役に配分したのではないかと思いました
夢の話をしてた男とか、老夫婦とか。
で、2回観てもわからなかったのですが
ダイアンの夢・妄想(前半部分)は
いつの時点で見たものでしょうか?
撃った後?それとも3週間ふらついて帰ってきたあと寝てる時?
いずれにしろ繰り返し現れるベッドに横たわる姿をどう解釈するかが肝でしょうが
皆様はどうお考えですか
>>854 >ダイアンの夢・妄想(前半部分)は いつの時点で見たものでしょうか?
>834で述べたとおり、作品全体を「ダイアンの意識の流れ」を描いたものである
という解釈するならば、基本的に「映画の流れ=(映画内での)実時間の流れ」
ということになりますね。
すなわち、眠って「夢」をみていたダイアンが、覚醒して「現実に関する記憶」を
よみがえらせた結果、発狂して自殺……という映画の流れそのまんまになる
わけです。
こうした手法はすでに「ロスト」で明確にやっちゃってるわけで、ちょっと前に
出ていたリンチ作品における「手法の反復」のことを考えると、「マルホ」も
そう解釈可能なんじゃないかと思います。
マルホには考察サイトも多いし
このスレの過去ログも参考になるよ。
リサーチすることをお勧めする。
マルホランド・ドライブのような作品を、
そういう風に他人に解説してもらってなんか楽しいのかな?と、
素朴な疑問が頭から離れない自分がここにおります。
また過去ログにもちょくちょく登場している
「前半が夢、後半が現実」という解釈の“流派”についても、
よくもまぁそこまで細かく考えたなぁーと感心はするけれども、
でも個人的にはぜんぜん同意できないでいます。
859 :
854:2006/04/22(土) 01:22:33 ID:Qzb/lRoc
>>855 なるほど
監督の「体感して欲しい」とはそういうことかもしれないですね
映画をあるがまま受け取ると。
「映画の流れ=(映画内での)実時間の流れ」には納得です
「人間の記憶」の記録としての映画だが
それは決して「人間の記憶」の完全な代替物にはならない、
メディアとしての限界とか枠組みを意識させる
面白い手法だな、と思いました
「ロスト」は まだ観てないので楽しみです
>>858 お言葉ですが、わたしは解説が聞きたいわけではなく
正解のわからない問題の答えが聞きたいというわけでもありません
854の質問に関しては明確な答えはないと思っていますが、
だからこそ色々な解釈ができる深みを持った作品だと考えています
そこで、もしよろしければあなたの考えもお聞かせ下さい
860 :
855:2006/04/22(土) 08:34:05 ID:1INydsjM
>>859 個人的には、「人間の記憶」そのものが「現実」の完全な代替品にならないこと、
つまり「人間は外界を認識するとき、自分の好きなようにしか認識できない」こと
を、(結果として)描いているのではないかというように理解しました。
「夢」と同じように、「記憶」も願望や感情によって歪むものだ、ということですね。
「マルホ」をみることによって起きる観客側の「混乱」は、人間の「意識」において、
「現実(の記憶)」と「夢」のあいだに、実は本質的な「差異」がないことによって
起きている「混乱」なのではないでしょうか。
861 :
名無シネマ@上映中:2006/04/22(土) 20:06:45 ID:GZCcVNc7
結局、カンヌには間に合わなかったのねorz
ああああああ、ホントだー。上映リストに入ってない……orz
863 :
名無シネマ@上映中:2006/04/23(日) 13:02:03 ID:Bf/rrpWS
去年のヴェネチアでの北野映画みたいに、
「サプライズ上映」という形をとるのかも……
ローラ・ダーンってもっと歳いってんのかと思ったらギリギリだけどまだ30代なんだな。
しかし新作のキャストを見た限りでは全くどんな映画か想像つかんってところに期待が高まるなぁ。
865 :
名無シネマ@上映中:2006/04/23(日) 14:48:25 ID:d6FBhtjb
ジェレミー・アイアンズも出演してるんだっけか?
どっちかというと「クローネンバーグ組俳優」って印象が強かっただけに
なんとも意外な気がする。
>>865 確かにそんな気もするんだけど、今まではたんにギャラが高かっただけなんじゃない?
俺はハリー・ディーン・スタントンと同じ傾向の「やさぐれキャラ」を期待してる。
>今まではたんにギャラが高かっただけなんじゃない?
そ、そーなの?
「ダンジョン&ドラゴン」なんかに出てたのをみたときは、
「よっぽど金に困ってんのか?」と思ってしまったけど。
ジュリア・オーモンドがどんな目に遭わされるのかも楽しみだ。
見たことないんだけど「ベイビー・オブ・マコン」ではエグい役だったんだっけか?
869 :
名無シネマ@上映中:2006/04/23(日) 21:40:35 ID:h/l9ly7P
>>866 たしかにアイアンズも老けて、ちょうど良い具合にやさぐれ感が出てきているな。
もっともスタントンは「レポマン」の頃からやさぐれまくっていたけどね。
「グッド・モーニング・アメリカいるか?」
何度聞いても名台詞だなあ。
↓ローラ・ダーン
(´Д`)
ハリー・ディーン・スタントン、
「パリ、テキサス」の寡黙な男の役なんてのは
実は地のキャラとは正反対だったわけだよね。
マルドラDVDのメニュー画面の反応が遅い・・・
「イレイザーへッド」みたいな胎児殺しの映画が見たいんだけど、
流石にあんましないね。
貧乏を示す記号として、エピソードの一つとして描かれるってのはあるんだけど。
「イレイザーヘッド」以外だと、何故か同じころに製作されてる
ヴィスコンティの「イノセント」かラリー・コーエンの「悪魔の赤ちゃん」
ぐらいしか思いつかない。
なんかないですかね。
>>874 「ザ・セル」だと、殺人鬼の脳内に入り込んだ女主人公が、
子供の姿の殺人鬼を殺すよ。
ちょっと方向性は違うけど。
RESFEST SHORTS 1 っていう、短編集のDVDがあるけど、その中の一遍に、
胎児(カプセルの中で育てるヴァーチャル子供)を殺す粘土アニメがある。
日本人の作家だった。
ヤン・シュヴァンクマイエルの「オテサーネク」は、強力な生命力を持つ怪物赤ちゃんの
話。登場人物が片っぱしから食べられていく。これは逆かw
デイヴ・ボースウィック監督の「親指トムの奇妙な冒険」という粘土アニメは、
主人公のトムが胎児みたい。
もうイレイザーヘッドの赤ちゃんが立って歩き回ってるような感じ。
冒険なんだけど、グロくて暗い。
あと、石井總互が監督した、アインシュツルテンデ・ノイバウテンのプロモ、
「1/2 MENSCH」。リンチに影響受けてる感じがする。
ロスト・ハイウェイのDVDで、砂漠のシーンとかで画面の左側が緑色がかるんだけど、みんなもそう?
>>875 色々と上げてくれてサンクス。「親指トムの奇妙な冒険」探してみてみます。
しかし「イレイザーヘッド」幻想と現実が曖昧なわりに、どのシーンも
せっぱつまった、取り返しのつかないこと起っているようで良かった。
なんかいちいち生々しい映画。
見る前はもっとお気楽にグロテスクを楽しむ映画かと思っていたんだが。
そういえばここのスレでは「リンチは表現主義」という意見多いけど、
どっちかっていうと表現主義そのものよりも、
プレ表現主義、ムンクやクビーンの絵画、ヴェデキントや
ストリンドベルイの戯曲といった表現主義準備した流れにこそ
リンチに近いものあるように思えた。
>>877 おっしゃるとおり、「ドイツ表現主義」からの影響だけではくくれないと思いますね。
「ドイツ表現主義」以前にも「表現主義的なもの」ってのは存在したわけだし、
「ドイツ表現主義」以降はその影響が拡散し一般化していった面もあるしで、
リンチもそうした大きな流れの中でとらえるのが正解かもしれません。
879 :
名無シネマ@上映中:2006/04/28(金) 03:31:10 ID:+S3Cszh3
ストレイトストーリーが、退屈で、駄作にしか感じられなかった。
マルホランド・ドライブは、面白かった。でも、二度見る気は、起こらなかった。
ロスト・ハイウェイも、良かったです。
>>879 具体的なシーンあげての感想になっていたら、否定的な意見でも
結構興味持って読めるんだけど。
退屈だった、だけだとなぁ。
>>880 確かに
>>879 の言うように、退屈といえば退屈だ。
老人の時間でゆるゆると流れてゆく、横ノリのリズムだからねw
でも、その時間にあわせて観ることが出来れば、かなりスリリングな映画だよね。
病気持ちのヨボヨボのじいさんが、ヨボヨボのトラクターで、無謀な旅に出るんだから。
命がけとはこのことだぜ。
まあ、ヤク中のマフィアのボスと行く真夜中のドライブなんかとは全然違うけどw
882 :
名無シネマ@上映中:2006/04/29(土) 06:18:20 ID:DWwlglTk
ストレイトストーリーは多分恋人に作ってくれと言われたんだと思います。
確か脚本書いてませんか。
メアリー・スウィニーですね。
リンチとの間に息子もいるみたいなんだけど、結婚はしてないの?
リンチ作品には「ブルベ」から編集スタッフとして参加して、「ロスト」以降は
プロデュースをやってますね。
「Invasion of the Bee Girls」とか「Teenage Cheerleader」なんてな作品に
女優として出演してたのは知らなかった(w どういう役だったんだ(w
ttp://www.imdb.com/name/nm0842156/
884 :
名無シネマ@上映中:2006/04/29(土) 22:21:39 ID:uzoSM4EV
リンチはほんとの愛があるって書いてあったけど
ツインピークスとかワイルドアトハートとかマルホみたらすごく感じると思う
。虚無じゃないし愛を信じてるから感動するんだと思たよ
。ツインピークスでFBIの生意気な捜査官が
保安官と喧嘩になったとき俺は暴力に対抗して
愛だって言って抱きしめたのが感動した。
この人は現代人の抱えるパラノイア性を描かせたらピカイチだ。
ツインピークスで愛のあるシーンをあげるとするなら
私はラストのカーテン部屋で
「お前の魂をよこせば、彼女は助けてやる、どうする?」
とボブに聞かれて迷わず頷いたクーパーの自己犠牲に
尽きるような気がするがね・・・愛を感じるシーンは様々なご様子。
・・・でもアレだ、多分映画通な人々が「愛を感じる」
というのは、どのシーンがってことじゃないかもしれない。
世の中ではアウトサイダーや風変わりと
一言でくくられてしまうような人々にスポットをあてて描いている。
それ自体を「愛がある」と評されているんじゃないかな?と思った。
で、その結果奇人変人大集合になってしまうので
笑えてしまったり表現もややショッキングで過激よりになってしまうという・・・。
その奇人変人大集合ぶりにスタイリッシュさが加わると
ウォン・カーウェイやタランティーノ作品よりになってゆく。
そしてアットホームよりになると小津安二郎になってゆく不思議。
不可思議な狂気を描くのが上手く
その不可思議な狂気は人々の心の奥に眠る
パラノイア性を表層させるという仕組みなのかなぁ?
まぁいいか・・・ひとりごちちった上に腹ペコだ。
ロストハイウェイのオッサンだって、愛するがゆえに…
890 :
名無シネマ@上映中:2006/04/30(日) 00:42:30 ID:HJi9ozDZ
ツインピークスのアイディーンの描き方とか愛があるね。なんだかんだいってキラーボブ以外究極な悪人いないしね。
891 :
名無シネマ@上映中:2006/04/30(日) 07:14:01 ID:pupJ0pol
僕はこの人の写真を見た時、髪の毛を逆立てていたから、
どうせ美大ノリの、調子に乗った奴なんだろうと、そう見下げていた。
が、インタビューの映像を見たら、非常にハキハキしていて、議論も上手かったので驚いた。
感覚的なことしか言わないんだろうと思ってたけど、冷静でとてもわかり易かった。
「全米批評家協会賞にはノミネートされなかったからオスカーノミネートはないだろう。」とか。
リンチの作品って突拍子もない人物が多い割にそれが鼻につくようなことはないんだよなー。 世界観にすごくマッチしてるってことなのかな。 それ以外あり得ないと言うか。
>>892 まず絶対的な世界があって、そこから世界の法則に則ってキャラが産まれてくるとしたら、
うなずけるね。
ところで、リンチ作品にはブロンド女性がよく登場しますが
監督はヒッチコック映画も好きなのでしょうか?
>>892 ビンセント・ギャロが自分の映画とリンチ作品比べられて怒り出し、
「あいつがストレンジな人間を出す前からアメリカにはああいった人々が
ちゃんといたんだ」と言ってました。
リンチの描く突拍子のない人々ってのも、リンチの脳内から出てきたものじゃなく
ダイナーからの人間観察にもとづいてるんじゃなかろーか。
リンチ作品観た後、妙にストレンジな人に遭うこと多いような気がするけど
そういうことってありませんか?
もちろん、そうした人が増えたわけじゃなく、何気なく行われてるような
不可解な仕草や奇怪なくせに眼を向ける眼差しをリンチに鍛えられた
からかなと思うのですが。
他人よりも自分の行動にリンチ的なものを感じてしまう今日この頃。
>>894 ヒッチコック限定というより、「フィルム・ノワール」におけるファム・ファタールなんでない?
それこそ「ギルダ」のリタ・ヘイワースとか、「深夜の告白」のバーバラ・スタンウィックとか、
「ブルー・ダリア」のベロニカ・レイクとか。
>>898 あぁ〜、なるほど。
ではその時代の映画への
オマージュ的な要素もありそうですね。
少し勉強になりました。
みんな変態的な部分は誰しも持ってるんだけど
普段は理性で抑制していて、それを気心の知れた仲の人にしかみせない。
その気心の知れた者同士がいる時間や彼らがいる部屋や行動に
この監督はスポットをあてて編集して物語を作るから、
結果としてストレンジ大集合的にみえるのだと私は思ってる。
>>899 そう考えると、「ロスト」でアリスが金髪なのは当然といえば当然ですわね。
アリス(=レネエ)はピート(=フレッド)にとって、ファム・ファタールであるといえるわけで。
ついでに追加しとくと、そのあたり(40〜50年代)のフィルム・ノワール(ホラーもだけど)
の製作には、ナチス・ドイツを逃れてアメリカに移ったドイツ人映画スタッフがからんでたり
して、「ドイツ表現主義映画」における手法が使われてたりする……というような具合で、
「ドイツ表現主義映画のリンチ作品に対する間接的影響」ってなハナシが出るわけです。
はぁ、いろいろご存知なんですね。
ドイツ表現主義か・・・、映像の方じゃなくて
絵画でしか観たことないなぁ。
>>901 表現主義の映画の知識はあまりないので
↑で大した返答もできなかったのですが、
リンチ監督がそういう映画を子供の頃に観て育ち
現在の表現に至ったのではないか?ということでしょうか。
ともあれ、意外な部分との関連性のご指摘に
「うむ、なるほど」と度々思ってしまいました。
何やら実のある対話を楽しめた感じです。
どうもありがとうございました。
もうこのスレも残り100を切りましたねぇ〜・・・
2006年、春。
>リンチ監督がそういう映画を子供の頃に観て育ち
>現在の表現に至ったのではないか?ということでしょうか。
「50年代的なモノへの嗜好」は、自身でもコメントしたりしてますね。
特に50年代音楽からの引用は作品でも顕著ですし。
作品単位でみた場合、特に「ロスト」に関しては、シナリオを共同執筆した
バリー・ギフォードがかなりのフィルム・ノワール好きで、この分野について
の本を出してたりするくらいなので、この人からの影響も無視できないと
思います。
その一方で、「人間の内面を描いた作品」として、ドイツ表現主義映画の
代表作である「カリガリ博士」に「ロスト」「マルホ」の原型を見て取れなくも
ないですね。
ただし、リンチ作品における「表現主義的なコンセプト」については、画家を
目指していた時代に絵画から受けた影響のほうが大きいと思いますが。
……ってなコトをつらつら考える春の一日でありますが、にしてもいい天気
だなー。午後はお出かけしよう(w
>>904 ドイツ表現主義映画は「カリガリ博士」しか見たこと無い。
「ロスト」や「マルホ」とどこが似てるのか首をひねるばかりだけど、
イレイザーから前のやつならなんとなく分かる気がする。
そこまで行って、もう一度「ロスト」や「マルホ」に立ち返ると、
「もしかしたらどこか似てるかも」ぐらいの希望は見出せそうな気もする。
俺もチャリンコで遠出しよw
906 :
905:2006/05/04(木) 21:19:04 ID:jCrpodO9
・・・で、帰りにTSUTAYA寄って、北野武監督の「TAKESHI’S」借りてきた。
今見終わったとこ。
リンチからしたらずいぶんあっさり味だけど、これはこれで面白いよw
世論からするともっと支離滅裂なのかと思っていたけど、
マルホに比べれば全然平気www
こんな映画こそ、解読を試みようとするやつは馬鹿だと思う。
感覚的に面白かったんだ。
ストレイトストーリに主演してたおじいちゃんは映像特典によるとケビン・スペイシー嫌いならしいね。
アメリカン・ビューティーのスペイシーより、グリーンマイルのハンクスの方が良いって言ってたね。
う〜ん。個人的にはその意見には納得しかねるが。何でスペイシー嫌いなんだろうね。
表現主義関連の演劇、見たわけじゃないけど
「ロストハイウェイ」のパトリシア・アークェットのような
誘って、誘って、誘って、しかし最後には「私はあなたのものには永遠にならないわ」と
言いはなつ「宿命の女」や、女殺し、あるいはセックスを男女間の闘争と見る主題が
浮上してきたのがプレ表現主義、ストリンドベリやヴェデキントの演劇辺り。
「宿命の女」珍しいもんじゃないけれど、リンチは形式だけじゃなく、
こういう主題を成り立たせている欲動についても理解深そうで
あまたある「宿命の女」モノの中でもリンチ作品はより強く
オリジンを連想させると思う。
>>908 逆にそのあたりの演劇に関してはよくわからないんだけど、どうやら
「ファム・ファタール」という概念の成立自体が、やはり19世紀末から
20世紀頭にかけてである……という説があるみたい。
この時期にヨーロッパにおける「第一次フェミニズム」の興隆、特に
女性参政権運動の盛り上がりがあって、その結果としての「社会に
おける女性の役割変化の流れ」に対する男性からの反発が社会的
背景にあるんじゃないか、つーことですね。
ストリンドベリやヴェデキントのそうした主題が出てきた過程にも、
その時期の社会変化が背景にあるんでしょうか?
911 :
910:2006/05/05(金) 20:48:15 ID:nVqH4qAP
うーん、読み返してみたら、なんか「そうした社会変化だけが要因」みたいに読める
なあ……。
決してそんなことはなくて、「男女間のドロドロ」は開闢以来あったわけだし、「男を
迷わす女」も「女に迷う男」も、「女を迷わす男」も「男を迷わす女」も、ずーっと存在
したわけですけどね。
>>907 アカデミー賞の主演男優賞獲りで、ケビン・スペイシーに負けちゃったからでない?
ロスト・ハイウェイとヴィム・ヴェンダースのエンド・オブ・バイオレンスってどことなーく似てるというか・・・そんな風に思った人いない?
主演が同じ俳優だからってだけかもしれないけど。
>>910 ストリンドベリはもう露骨にくっきりアンチフェミニズムの人間で
女は「男をつねに食い荒らそうとしてる」って考えてたようですね。
北欧の演劇の巨人イプセンにライバル心燃やして、
イプセンのフェミ二ズム演劇「人形の家」の向こうはった恐るべき女性像
提出してきた。
(イプセンはイプセンで影響受けて「ヘッダ・ガブラー」なんて
凄い悪女もの書くわけだけど)
ヴェデキントも「宿命の女」の原型である「地霊」のルル作った人で
「地霊」の出だし、見世物小屋の呼び込みで、
「このサーカスでもっとも恐るべき生き物」としてルルを紹介するという
演出する。(ちょっとエレファントマンの出だしに近いかも)
勿論、男女ドロドロは開闢以来あったのだろうけど、表現として
「男にとって恐怖の対象であり、同時に逃れよう無く魅惑されてしまうもの」である
「宿命の女」の造形が形作られてきたのは、やっぱり19世紀末ヨーロッパが
でかいんじゃなかろうか。
「女殺し」がやはり魅惑として描かれ始めたのもこの頃かと。
(ルルを殺すのは切り裂きジャックという設定)
ストリンドベリは、自然主義から離れて夢の形式取り入れた
「夢幻劇」という形式も主張しているんで、そのあたりもしかしたらリンチも
意識しているかも。
とりあえず表現主義への影響は絶大な人ですね。
>>912 確か製作も、美術監督もロストと同じ人だった。
おまけにアメリカで編集するヴィム・ヴェンダースのために
リンチは編集台も貸してあげてたね。
ロストハイウェイ買ったよ。
HMV期間限定10%オフだったから。
う〜ん最高!マルホとどっちがいいか迷う。
>>912 ロストハイウェイとインディペンデンスデイ
>>913 なーるほど。913氏はずっと以前にもここらへんの演劇のことを言及してくれていたと思う
けど、ここに至ってようやく自分にもわかってきたような気がする。
同時に、「ファム・ファタール」という概念が19世紀末から形成され始め、そうした女性像
がハードボイルド小説やフィルム・ノワールに流れ込んで、俗化というか一般的になって
いく流れも見えてきたような。
ストリンドベリの「夢幻劇」の話を聞いてると、それまでの形式の破壊と新しい形式の
提唱ももちろんなんだけど、たとえば「カリガリ博士」が最終的に「誰かの夢」という
形をとったことへの影響を感じてしまいますね。
なんか同じ人が連投してんじゃないの?
でぃっくろらんと いず でっど…
ロスト・ハイウェイのDVDって、CDケースサイズとトールサイズのパッケージとで画質に違いなんかはある?
同じだったと思うぞ>ロストDVD
そろそろ「ロスト」も「ブルベ」なみのスペシャル・エディションを出してくれんかのう。
『ワイルド〜』で、ルーラがボビーに強引に愛撫されて思わず喘ぐシーンがあるけど、
なんでボビーの愛撫で感じちゃったのかな?
焼けたアスファルトのように体が熱かったからさ。
ペルーの体臭&口臭がキツくて、呼吸を止めてたんじゃね?
マルドラかなり細かいとこまで理解したつもりなんですが、
amazonの感想で『すべてがわかった時涙が止まらなかった…』
とかいう感想あったんだけど涙が止まらない理由が理解出来ない。どこで泣くんだ?
悲しいラブストーリーじゃん。
>>926それを理解しても涙が止まらなくなる事はないと思うんだが。
>>927そっち系か。なるほど。なら納得かも。
でも理解した瞬間涙が出るってあの映画に限って有り得ないと思う。
もう一度見ながら泣くのならギリギリ納得出来るけど
あんまりダイアンに感情移入できなかったってことかな?
確かに見方によっては「田舎のジルバ・コンテストで優勝したぐらいで
ウカれて女優になっちゃおうなんて思ってハリウッド出てきたものの
鳴かず飛ばず。なおかつそれを自分の才能のせいではなくて人の
せいと思ってる。あげくにフラれた腹いせに恋人まで殺してしまった
身勝手でバカでイタい女」だもんな(w
でも、往々にして、自分の感情に流されてそういうバカなことをして
しまうのが人間だし、程度の差こそあれ誰でも身に覚えがあるんで
ない? リンチがまず第一に、そして最終的に描きたかったのは、
そうした人間のどうしょうもなく愚かな「性」なんではないかなあ?
確かに、通常の映画や小説のように、ストーリーの進展に沿って
キャラクターに感情移入させて、クライマックスで観客の感情の
カタルシスを図る……みたいな慣れ親しんだ作品構造ではない
んで、初見でどこまでダイアンに感情移入できるかはアレだけど。
>>819-821 に引用されてる、
アヒルについて力説するデイヴィッド・リンチのインタビュー。
これは一体何に掲載されているんでしょうか?
全部読みたいです。
>>826 アヒルじゃなきゃだめです。
鴨やダチョウの羽毛には模様があり単色ではありません。
アヒルの羽毛は全身単色(しかも白い)なのに、
部位によってそのテクスチュアに違いがあります。
鴨やダチョウの羽毛も部位によってテクスチュアは異なりますが、
全身が単色であることによってテクスチュアの違いが際立つのです。
重要なのは、切れ目なく連続しているのに、
部位によって徐々に変化するテクスチュアです。
>>928 私も自力で悟った訳ではないので、理解した瞬間ということなら同意。
最高の笑顔が最高に悲しいという二重性がマルホ好きな理由。
>>931 「美術手帳」1991年3月号でありマス。
美術方面でリンチの絵がどのように評価されているか知りたくて、古本で
入手してみましたが、載っかってる評論はワタシにはチンプンカンプンで
ありマス。
>>933 なるほど。私も探してみたいと思います。
たぶん私には馴染みのある内容だと思います。
ありがとうございます。
>>925 漏れはやっぱ劇場のシーンだなあ。リタとベティが二人涙を流す。
「あっ!そうか」って全てが理解できた(ような感じがして)
自然と涙がでてくる。
>>935 泣き女の謡う曲って、オールディーズの曲だよね。
コンピレーションにロイ・オービソンなんかと一緒に入ってたよ。
アレンジがロックだから最初に聴いたときは分からなかった。
937 :
名無シネマ@上映中:2006/05/13(土) 22:06:57 ID:kE1gEQj7
>>935ジョーランドーのシーンなんだけど、その二人の話うんぬんよりあの歌の力みたいなのでいっつも
泣きそうになるけど何でだろ。そんな人いない?
あのシーンってあの映画では1番のヒントだよね。
>>938 なるほどなあ。
公開された当時は、こんなふうに受け取られていたんだね。
「ロスト」「マルホ」が公開されて、初期短編もソフト化されて鑑賞可能になった現在、
この人はどのように捉えなおしているのか聞いてみたい気がする。
ロストハイウェイ見た
リンチ初体験なんだが面白かった。
よく解らない所もあったけど、これって要は早漏男の嫉妬と逃避と自滅のお話なのかな?
おおむね、そんなとこ。
>>937 ジョーランドーは泣ける
歌詞も悲しいし、失恋したときよく聴いてた
しかしデイヴィッド・リンチはホントによくあれだけ多彩な顔ぶれを集めてくるね。
ハリウッドのキャスティングの連中は、みんなリンチに弟子入りした方がいいぞ。
>>943 リンチを支えるクルーも優秀なんじゃない?
イレイザーのころから一緒にやってきてリンチの世界をよく知ってる人もいるし。
「ディヴィッド、君の好きそうな役者いるよ」とかそんな情報が仲間から入ってくるのは
強いと思う。
でもナオミ・ワッツなんてそういうルートからは入ってこないと思う。
ナオミ・ワッツの起用は元々テレビシリーズで考えられてたからなんだろうな。 ほんとマルホランド・ドライブ出演がキャリアの分かれ目だよなぁ。
947 :
名無シネマ@上映中:2006/05/14(日) 20:13:58 ID:m/pIctOq
>>939初期短編て
日本で売ってる?
入院して泣いてる女がいて医者が包帯変えに
くるだけっての観たいな。
つげ義春の漫画リンチに読ましたいな
>>947 以前、秋葉の輸入DVD屋で売ってたという情報があったけど、今もあるか
どうかはわかんないな。
クレジット・カードが使えるなら、米アマゾンで注文しちゃったほうが早いし
安いと思うぞ。
949 :
名無シネマ@上映中:2006/05/14(日) 21:56:02 ID:oaerhAVe
マルホって主のテーマがアンチハリウッドなの?偽カミーラの口パクなんかいかにもそれっぽいけど。
主はダイアンの人生みたいなのだと思ってたけどみなさんは主のテーマはなんだと思います?
アンチハリウッドというよりはハリウッドにオマージュささげる映画では
951 :
935:2006/05/15(月) 00:55:59 ID:IAnRRNRb
>>936 >>937 >>942 マルホってやっぱし悲しいラブストーリーなんだってあのシーンを見るたび思います。
「理解する」っていう感じよりもっと感覚的に「分かる」感じ?
>>951 そんな気がする
「ツインピークス劇場版」でも
歌を聞いたローラが涙を流すシーンがあった
意味はさっぱりわからんかったが何故か目頭が熱くなったよ
「マルホ」はケネス・アンガー「ハリウッドバビロン」の一挿話みたいに
「ハリウッドに憧れて田舎から上ってきた少女が夢破れて死ぬ話」だからなぁ。
評価低いツインピークス劇場公開版でも、ラストのローラ・パーマー昇天だけは
好きだな。法悦のレクイエムとかいう感じで。
「マルホ」でも、レズの愛人に導かれ山を登り夜景を見下ろすカットがあるじゃん。
「一瞬寄りが戻った」って感じで、2人とも笑顔になる。
あのカット、ラストや予告編に「幸せだった頃の笑顔の2人」という文脈(実際は違うよ?)
で引用されるけど、あの鎮魂のテーマは、リンチの偽善とイヤラシサと才能を感じて
一番好き
>953
何度も出てる話題をしたり顔で語らなくてもいいよ
だから皆なんで
>>「ハリウッドに憧れて田舎から上ってきた少女が夢破れて死ぬ話」
と決め付けてんのよ?
まったく他のプロットを思いつかんのかいな?
>>955 ローラ・エレナ・ハリングの演技がナオミ・ワッツを喰っていたら
別の解釈も受け入れられるかもしれないが、そうなってないから。
ナオミ・ワッツいいな。演技もいいし、顔も俺好みだw
しかし、前半と後半で別人のように顔が違うのが怖い。
958 :
名無シネマ@上映中:2006/05/15(月) 13:14:00 ID:5piYElIK
クラブ・シレンシオの「楽団はいません」のおっさんのシーン、
なぜか主演の二女優が気の毒になった。
おっさんの奇妙なパフォーマンスに肩寄せあってガクガクブルブル……
二人とも意味わからんまま演じさせられているんだろうなあなどと
余計なことを考えてしまう。
960 :
sage:2006/05/15(月) 15:08:21 ID:cvLobJfa
初めてチンチ作品(マルホ)を見てポーン( Д ) ゚ ゚
した俺がきましたよ。
またリンチ作品見たいんだが、何から見た方がいいかな?
スレ違いかもしれんが、ここの住人が一番詳しいと思うので、
親切な香具師頼みます。
961 :
960:2006/05/15(月) 15:11:25 ID:cvLobJfa
×チンチ作品
○リンチ作品 orz
チンチ作品、ぜひ観てみたいw
>>960 ブルー・ベルベットがいいんじゃない?
変人沢山出てくるし、恋愛もあり、不倫もあり、バイオレンスもあり、カーチェイスあり、
犯罪あり、不思議なムードもある。
リンチの作品の要素がみんなあって、サスペンス映画としてまとまってる。
なによりデニス・ホッパーの狂いっぷりが見もの。
965 :
960:2006/05/15(月) 18:32:37 ID:cvLobJfa
>>963 こりゃ、面白そうだ。
早速借りて見てみる。
親切にあんがとう。
ブルー・ベルベットでベンの役を演じた
ディーン・ストックウェルにバットマンのジョーカー役を演じてほしい
原作のダークナイト・リターンズ、キリングジョーク
の病んだイメージに似合いそう
967 :
名無シネマ@上映中:2006/05/15(月) 20:44:03 ID:LoSgClLC
初めてチンチ作品(マルホ)を見てポーン( Д ) ゚ ゚
した俺がきましたよ。
リンチは音楽のセンスが良い。
リンチの撮る綺麗で謎めいていて妖しい映像と音楽を融合させた時にカタルシスがハンパない。
バダレメンティの音楽がリンチの映像にピッタリハマッテ凄く感動する。
物語もそうだが、それよりもリンチの映像とバダラメンティ音楽がピッタリハマッタ時に、
グッと何か独特の悲しい感情を隆起させる。
ジュリークルーズの天使の歌声も最高!
だから、そういう意味で一番カタルシスのあるブルベとツインピー劇場版が一番好き。
>>968 カタルシス言いたいだけちゃうんかとry
>>943 リンチのキャステングのスタッフは
先頃亡くなったリチャード・フライシャー監督が使ってたのと同じ
キャスティング担当者。
ハリウッドの海千山千の監督とつるんでた人だけに、
リンチの求めにもうまく対応できたんじゃないかと。
971 :
名無シネマ@上映中:2006/05/17(水) 10:06:09 ID:dkRTPCHt
リンチの新作っていつ?
>>971 アチラでは11月公開なんではないかというウワサ。
日本での公開時期はわからん。
来年だろ
2007年に書いてあった
米、フランス、ポーランド
2007年に書いてあった ×
て ○
結局カンヌには間に合わなかったのか。
残念。
カンヌなんかどーでもいいんじゃない?
フランスの文化帝国主義のお祭りでしょ
ほかの国の人たちはリンチの映画をどう見てるのかね?
じつにアメリカーンな映画だよね。
日本人から見たアメリカ像と他の世界から見たアメリカ像が若干違うように、
リンチの世界に対する捉え方も結構違っててたりするかも。
東欧とか中近東のリンチファンに意見を聞いてみたいなあ。
979 :
名無シネマ@上映中:2006/05/18(木) 23:47:52 ID:ltx45sp8
マルホランド、見ました!!!すごい。とてもよかった。今からもう一度見てきます。
マルホって、CD聴くみたいに何度でも観て楽しめるよね。
ミュージカルでもないのに、不思議だ。
981 :
名無シネマ@上映中:2006/05/19(金) 04:37:34 ID:P4C7fsZj
マルホランド・ドライブのパンフレット欲しい人居る?
後ろに袋とじでナオミ・ワッツのヌードシーンの写真多数
勿論切った後だけどw
「マルホ〜」のダンは一体何だったんだ?
あの夢の話する奴
何で女ふたりの名前が逆になったの?