【恐怖】Jホラーシアター「予言」【新聞】

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42名無シネマ@上映中
>>41
佐野史郎演じる赤井という医師は実在しなかった。
全身包帯巻きの重態患者が赤井であった。
赤井への投薬を間違えて死なせた医療ミスが発生。それを揉み消そうとしたり
同意したりした “共犯者”たちはみんな罪悪感を持った。
無念の赤井の怨念が「それ」を生み出し、「それ」は罪の意識を持った人間にだけ感染する。
感染すると赤いものが緑色に見えるようになる。

看護婦はそれぞれ、医療ミスを犯した自分を責めたり、
注射が下手な新人に辛く当たったことを反省したり、
医療ミスの隠蔽に同意したことに責任を感じたりと
それぞれが罪悪感を持ったために感染。
魚住(高嶋政伸)は病院内の問題や家庭の問題など
苦悩が重なって、また患者にうまく接することが出来なかった自分も責めていた。

登場人物が緑色に見えていたものは全て赤い血。
秋葉(佐藤浩市)は実在しない幻覚の赤井と話していたのだ。

翌朝、病院での惨劇を知った精神科の女医・中園(羽田)も、
移送中の患者の事を尋ねられて、医師としてあるまじき感情的な発言をした
(どうせチューブを抜けばすぐ死ぬ云々)。そして秋葉が指を切ったのと
同じメスで怪我をし、「それ」に感染してしまった。

最後にロッカーの中に溶けつつある秋葉の死体が隠されているような描写があったけど
あれは単なる脅かしでしょう。
43名無シネマ@上映中:2005/04/12(火) 21:08:54 ID:zDp+NlDs
>>42
すげーーー…感心した!
赤井は実在してなかったんだ!!
でもあの縫合の練習してた看護士はどうなの?
赤井に怒られてなかった?
44名無シネマ@上映中:2005/04/12(火) 21:26:41 ID:VQmuY9IT
小野真弓は出ても出なくても全然関係ない件について。
45名無シネマ@上映中:2005/04/12(火) 23:35:39 ID:Pn0h0zLN
「感染」について。
赤井医師(佐野史郎)が実在してなかったのは
彼の白衣の前合わせが逆になっていて鏡の中の幻想の人物だってのは簡単にわかった。

医療ミスの連中に起こった出来事と
翌日に、正気の戻った秋葉(佐藤浩市)が見た連中の死に様に違いがあったので
映画の中で描かれていた連中に起こった出来事は、実は秋葉の中の妄想で
真実は、医療ミスをもみ消すために狂った秋葉が
仲間を殺していただけじゃなかったのかな?って思ったり。

女医・中園(羽田)があれくらいで簡単に感染してしまうのは
それ以前の彼女の普通の行動からして、あまりありえないなと思ったり。

あと、ブランコの揺れるのが意味不明。
それとスジには関係ないがカメラは病院から出ないほうが良かったな、と思ったね。
冒頭の救急車の赤いランプが廻っている描写だけで十分で
明るい外の景観の中で救急車が走っている描写はこの映画には不要だろう。
4642:2005/04/13(水) 00:13:07 ID:wSl+S9KK
>>43
むーん… キミは謎を逐一全部解明しないと映画が楽しめない体質のようだね。
世の中には論理的な解釈を許さない、不条理ホラーなんてのは沢山あるんだよ。
もしそーいうのに当たったらどうする?

>赤井に怒られてなかった?
縫合が下手な新人看護士を怒っていたのは先輩の外科医師(モロ師岡)だよ。
新人くんは無意識のうちに、自分を非難した先輩をブッ殺死て縫ってしまった。

「それ」に感染するのは、なんらかの後ろめたさや罪悪感を抱いた時。
羽田演じる精神科医がリンゴを持ちながら、脳の意識が色を認識させているのだ、
という説明を映画序盤でやっているけど、これが映画のキーポイントで
感染すると脳が霊的なもの、あるいは怨念のウィルスみたいなものに侵されて
赤色を緑色に誤認識させるようになる。「それ」は人間の意識・脳の意識に感染する。

>>45
>彼女の普通の行動からして、あまりありえないなと思ったり。
あの頭部強打による脳挫傷で昏睡状態の患者は、来院していながら
中園先生が早めに看てあげなかったために出血→悪化した。
けど中園は処置が遅くなっていたこと(優先して診察しなかったこと)を
患者のカルテに記入しなかったんでしょう。保身のために。
だから最後に「この患者さんは―」と尋ねられたとき、ついカッとなって
「どうせクダを抜けば死ぬ」とか思わず口走ってしまった。
そのあとで「ああ、私は何てことを」と後悔。そして感染。

揺れるブランコからカメラが引いて、無人の公園を写すカットは
“感染”が外部の世界にも広がってしまったという意味と思います。
47名無シネマ@上映中:2005/04/13(水) 00:25:47 ID:jNWGVBhc
>>46
う〜ん…昔はどうでもよかったんだけど2ちゃんやってから
そんなんなっちゃったんだよな〜…わかりました
ありがとうございました
48名無シネマ@上映中:2005/04/13(水) 00:28:48 ID:ND6zMPLs
少なくとも翌日の「現実」では秋葉が医療ミスの病院仲間を
殺したかのような現場になっていたし
劇中での高嶋や南果歩らの多くの出来事=死にざまは彼の妄想の中の出来事でしょう?
4942:2005/04/13(水) 00:33:13 ID:wSl+S9KK
ただ『感染』については演出が下手で、観客は劇中の誰の目を通して
緑の液体事件を見ているのかが曖昧になっている。
映画の観客は秋葉と共に一連の騒動を見ることになる…というのが正しいならば、
つじつまがあわない(理屈で説明できない)箇所が多々あるわけで。
例えば実在しない赤井先生相手に、魚住と秋葉が奇病の話をしているけど、
ここはまぁ、秋葉と一緒に推移を体験していることになる。
死んだ患者に魚住が詫びている場面では、観客は感染している魚住と同じ目で
老いた患者の姿を見ている。
が、魚住が緑の血を流して絶命する場面では、また観客は秋葉側の目線に戻されるのだ。

要するにシーンごとに、観客の視点は赤井先生側から見る事になったり
中園先生側の正常な人の目で見る事になったりと、
コロコロ切り替わるので振り回されて呆然となる映画、ってのが正解なのかも。
50名無シネマ@上映中:2005/04/13(水) 00:34:08 ID:ND6zMPLs
監督も、この現象は幽霊ではなく、「人」の脳内に起きる妄想現象であって
それが感染する、とも言ってるし

病院の外の「ブランコ=無機物」が揺れるのはわからん。
理にかなってもいなく、たんに怖がらせたいだけのホラー演出(それも安易な)にすぎないなあ。
5142:2005/04/13(水) 00:44:46 ID:wSl+S9KK
>>50
そうやね。
実際の所、ブランコが勝手に揺れるのは
ロッカーの死体というラスト同様で
あまり意味の無い脅かし演出。

落合監督は『パラサイト・イヴ』といい『催眠』といい
観客があれこれ好意的に解釈しないと辻褄が合わない
ヘンテコなホラーばかり撮っている。
稲垣メンバー&菅野主演の『催眠』も、前半は洗脳催眠のサスペンス風で
後半は突然悪魔憑きの本格ホラーみたいな、ショッカー演出になる構造だった。
催眠にかかった主人公の見る悪夢という解釈にも取れるけど、
この『感染』もやっぱりそういった一種で、「みなさんであれこれ考えてください」と
下駄をあずけてしまった形ですね。
52名無シネマ@上映中:2005/04/13(水) 01:05:55 ID:r+sUzoqm
ここはいつから「感染」スレになったのですか