新海誠「雲のむこう、約束の場所」part1

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250BiSHOP@出張中 ◆T4zNduZqFA
知り合いに書いたメールを、落書き代わりに書き残しておく。
お好きにツッコまれたし。

・『雲の向こう、約束の場所』
 いやー、“燃え映画”ですか。私はノスタルジーに萌え狂いましたがね。
 遅れてきた80年代のセルアニメの傑作。
 大体、プロットが冷戦を引きずってるあたりで、着想した時期が
 分かるというもの。いきなり平行宇宙論とか言い出すあたりも80年代風。

 画面からただようリアリティゆえの暗さや田舎鉄道の描写を
 ねちっこくやるあたりは『パトレイバー』みたい。
 目指すは一瞬の飛行のカタルシスで目的は青春の蹉跌の救済、
 下では近代兵器のバトルというシチュエーションはまさに『オネアミス』。
 そこにプラスで“こっち側”はネルフ司令部のエッセンスをイタダキで、
 “あっち側”のイメージは『ラーゼフォン』的異世界と、もうサービス満点。

 高校・浪人時代に各種OVAやら『オネアミス』やらを観て、
 「なんか、『ヤマト』『ガンダム』とはチョト違う、
  すんごい時代が来るかも……」
 その後、予感は見事に実現したり裏切られたりするのですが、
 その頃のワキワキ感が久しぶりによみがえって、甦って、蘇って。
 ……これで、声と作画があれだけド下手クソでなければねぇ。