カーワァイの最高傑作は大英雄だと思ふ。
(監督じゃないけど...)
953 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 01:16:13 ID:BjDJ00x/
>>945 大江健三郎を評価するか否かと似ているような気がしますね。
あの小説を「芸術」とするか「自己満足」とするか。
ピンチョンなども同様ですが。
私は表現者は伝える技術も重要だと思っています。
意味不明の言語、イメージを羅列して「芸術」と呼ぶのには非常に疑問。
でもカフカなどは非常に抽象的な表現を用いても、伝える技術が
強烈にあるために、その奥のメタファーが伝わってくる。
(「審判」「城」「アメリカ」など)
でもカーワイ作品にそういうものは感じられないな。
954 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 01:20:06 ID:O1AjCWiO
>>951 ぷっ、じゃなくてさ…
フェリーニの8 1/2という映画は、8作目と9作目の間にもし映画があったとしたらどうなるか…というコンセプトです。
「8作目の後に1つ割り込んだらそれは9作目になって、あとは1つずつずれるだけだろ!」
では無くて、現実空間上に無い場所、それは8作目の映画の余韻と、9作目の映画への予感で出来上がっている。
この映画も「2047」は劇中で執筆されて誰かに読まれている。
デビッド・リンチ、フェデリコ・フェリーニが好きなヤシは、逝ける映画。
955 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 01:23:13 ID:jLhwxEgv
ど素人と王家衛オタクが触れ合い対等に議論し、屈託のない意見を交わせる場。
いまだかつてこのような場・触れ合いがあったであろうか。
2ちゃんねるってなんて素晴らしいんだろう。
脚本があろうとなかろうと結局、映画って最終的に出来上がったものを見るわけだから
それが面白ければいいと思うんだけど。
なんで脚本がないということでひっかかる人がこんなにいるのだろう。
脚本がないというのはこの監督のスタイルで、だからこそ、ほかの映画にはない
独特の味わいが出ているのであり、そこがこの監督独特の面白さだと思う。
少なくとも、次のカットがどうなるのか、読めない。
情念で強引に話が展開してしまうから。
そんな風に読めない、次に何が起こるか、分からないからこそどきどきしてしまうわけで。
逆にこの監督が脚本をしっかりあらかじめつくり、役者にあらかじめ渡していて
その通りに出来てたら、この監督の独特の味わいが出なくなる。
別にほかの監督の映画も脚本なしでやるのがいいとは思わない。
しっかり脚本があって撮った方がいい作品もあると思う。
でもこの監督の場合は脚本なしというやり方だからこそ、独特の持ち味の面白さが
出ているわけで、そのやり方である程度、達成された世界を完成させているわけ
だから、その出来上がった世界を楽しめばいいのでは無いか。
脚本なしで撮ったかどうかという工程にこだわることはないと思う。
でも、結局、自分は面白いと思うからそんな風に思うわけで、
さっぱり面白くないという人からするともっと違う作り方をするべきではないか
という結論が出て来るのかもしれないけど。
>>954 そういうのって映画人やスノッブな人種のお約束内の議論でしょ?
知識はないが映画大好き人種の直感が最終的に勝るのじゃない?
嘗てポストモダンにかぶれたような匂いを感じるな
個人的趣味からいえば期待ほどでなくても割と楽しめた映画だったけど
ちなみに自分は「王家衛映画ってどうよ?」のスレッドでも書いたのだけど
「恋する惑星」とかの頃は、なに、これ、どこがいいの?なんて言ってたのだが、
近年の作品の方はしみじみ、良かった。
2046、いいですよ。
これが自分の年齢的なことから来ているのか、この監督の作品か成熟したのかは
自分でもよく分からないのだけど。
960 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 02:34:51 ID:O1AjCWiO
>>957 んー…確かに結果的にそういう言い回しになってしまってるが、それ以外言いようがないんだよねぇ…
創作過程の連続している状態を途中で輪切りにした断面映像だとか、
0から2047までモーフィングしていく空想をカウンター2046で止めた瞬間とか…
まぁそういうのがつまらんと思うのなら、つまらないんだろうなぁ…
>>960 なにがフェリーニやリンチ好きには、だよ
適当なこと抜かすなボケが
フェリーニに謝れ 今すぐな
962 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 02:50:00 ID:PWbu+v+K
次のスレタイ候補
【俺と一緒に】 2046 【観に行かないか?】
ぜってーいかない つまらないらしいからな
964 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 02:54:12 ID:O1AjCWiO
>>961 もう故人なので、しいて言えばリンチでは?
>>964 ハァ??
いいから謝っとけよ
「メタ映画だから高尚」とか思ってんの?
ボケが
966 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 03:20:14 ID:O1AjCWiO
>>965 メタ映画って何? 高尚って誰が?
お前の中ではそうなの?
「あーこの映画あいつ好きそうだよねー」
なんて言う時、その”あいつ”を高尚と思ってるとおもう?
オレがせっかくボケたのにそっちもボケたら、ボケボケで漫才にもなりゃしないよ
挙句のはてに「釣りでした」かよ
終わってるな
高尚が修辞すんのは、映画
メタ映画はメタフィクションを辞書でひけ
ボケが 氏ね
>>967 あなたがいかに怒ろうと2046は最高の人には最高なんだから仕方がありませんよ
969 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 04:53:17 ID:WOQApzag
>>954 ボッカチオ70が共作だから2分の1って事なんじゃないの?
970 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 06:39:30 ID:O1AjCWiO
>>987 いや釣りじゃない、でもその前のレスで”ハハハ”って反応してるじゃん。
あ、この人分かってる、と思ったがただ単に切れてたのか…
でも恐らくそういう用語が出てくるなら、
脳で理解出来ていても感情ではつまらないと思う人?
それもイイと思うよ
日本人が人質になったらしいから、そっちのニュース追う。
もうこのスレには来ません。
971 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 06:55:48 ID:oOir/z1S
昨日、観てきました。
あまりこのスレ読まずにレスしますが、面白い作品とは思いませんでした。
主人公の作家を巡るいくつかの出来事と彼の書く2046の世界とで構成されて
ますが、どれも断片的だし、たいした出来事でもないし、それが物語全体に
繋がるわけでもないし。次のシーン、次のシーンへと期待感が湧かないし、
退屈なだけだった。
日本人が恋人の作家志望の女性とのエピソードと2046の未来世界と
で60分くらいの短編映画にまとめた方がピリっとしたと思う。
どこがリンチなんだ。全然違うじゃん。
変なこと言いたがる人がいるなぁ・・・。
変なことを誰が言おうと、トニー・レオンの裸体で、バリエーション豊かなキスシーンでハアハアできる日本公開作品はこれしかない。
だからTAKだけ早送りさせてくれ…宣伝に出てくんな、端役ごときが。
>>971 >どれも断片的だし、たいした出来事でもないし、それが物語全体に
繋がるわけでもない
>日本人が恋人の作家志望の女性とのエピソードと2046の未来世界と
で60分くらいの短編映画にまとめた方がピリっとしたと思う
だからそういう風に作らないのがこの監督の作風なんだってば。
普通に構成をぴりっと作ったら、この監督の持ち味はなくなり、
ハリウッド映画のよく出来た作品と同じになってしまう。
ハリウッド映画が悪いというわけではなく、それも素晴らしいと思うが
この監督の作品の場合は違う作り方をすることで独自の方向性を追求している。
失敗してそうなったというわけでなく、わざとそういう風に変にすることで
他の映画と違うものを作ろうとしているものに対して、いくら変だと言っても
監督はそれが私のやりたいことなんですよと思うだけなのです。
>>972 自分はカ−ウァイ好きだけど、たしかにフェリーニやリンチとは違う気がするが。
つーかフェリーニとリンチっていうのも全然、違うと思うんだけど。
>>970 ↑
リンチフェリー二言い出したのこいつだけど、実際基地外でしょ
何言ってるか全くわかりません
>>977 >その作風ももう無効
自分はそうは思わない。
つーか自分は959の書き込みをした者だが
昔はあまり面白いと思ってなかったんだけど最近になってこの監督は面白いと思うようになった。
こういう作風もこれだけやり通すならすごいことなのかもしれないと思うようになりました。
世間では、というか、自分の知り合いなんかでもこの監督はかつては良かったけど、
もうダメだみたいに言う人がいるんだけど、自分は逆の印象なんですね。
なんか、話の構成の弱さというのはたしかに分かるんだけど、
逆に細部の、些細な日常の中でのいろんな恋愛の胸の痛み、
そういうのを共有して気持ちを味わうことができるようになってきたというか。
しみじみしたりできるようになってきました。
これは逆に物語としては弱く、うじうじしてるばかりで何も解決していないような
話だからかもしれないなという気がするんです。
でも、こちらの年齢的なこともあるのかもしれず、この監督の映画が変わったのか
どうかはよく分からないんだけれども。
多分絵が落ち着いてきたからじゃない?
まーはじめて観るひとはお話みにきちゃうだろうし。
厳しいよ最近のリテラシーの無いお客様達は。
すぐ「ワカンネ−クソ」って言うしね。そういう意味で無効かなと。
私も無効に賛成。
ずっとやり続けるような事じゃない。頭の構造がこうなってて、こういう風にしかモノを想像できないっていうなら話は別だけど。
抽象画書く画家みたいに、こうじゃなきゃ表現出来ないなら仕方ないって意味でね。
カーワイはそうじゃなくて、これが受けてるからやってるだけでしょ?
>>981 >カーワイはそうじゃなくて、これが受けてるからやってるだけでしょ?
いや、やっぱりやりたくてやってるんであって、受けてるからというのは違うのでは。
岩井俊二とはその点は違うように思う。
岩井俊二は時代性に敏感でこういうのが受けるから、タイムリーだからと言うのでやってる気がするが
(時代性に敏感ということ自体は悪いことではないかもしれないが)
カーウァイはもっと自らの体質からやっているように思えるのだが。
>些細な日常の中でのいろんな恋愛の胸の痛み、
>そういうのを共有して気持ちを味わうことができるようになってきたというか。
>しみじみしたりできるようになってきました。
まったく同感。トニー・レオンが味出してるってか彼が歳なんだろうな。
985 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 13:53:31 ID:IDC16xhc
次スレもじつにシンプルなタイトルですな〜
>>982 デッサン出来ない奴が抽象画描いてる状態だからね。
子供の落書きに近い感覚じゃない?
↑岩井じゃなくてカーワイが(ちょっと韻ふんでる)
>>986 『天使の涙』なんかは落書きぽいけど、最近のはそうでもないのでは。
やっぱりこういうことをずっとやってきた味わいが出てきてるように思うなあ。
自分は。
でも、2046は自分的にはそういうわけで良かったんだけど、
話の構成がめちゃくちゃだとか、なんのためのSFの設定なのかがよく
分からないとか、そういう批判もまるで分からないわけでもないけど。。
989 :
sage:04/10/27 14:31:28 ID:9tubeD65
2047の悲しい結末を変えられなかったくだりと、
最後のトニーのショットで、よくわかんない感情が湧いてきました。
ブエノス見たときもそうだったけど。
僕は好きです。
↑
間違えた
991 :
名無シネマ@上映中:04/10/27 14:32:51 ID:hNUg0v0Y
カ−ワイはカワイクない
「SFっぽい」「企画から完成まで長い時間がかかった」って共通項があるヴィム・ヴェンダースの「夢の涯てまで」よりはまし、ってとこかなあ・・。
まあ、ヴェンダースのあれもそれまでのキャリア無しにはあり得ない映画だってのは大分たってから思うようになったから、2046に関してももうちょっと考えてみるかな。
>>988 私は逆に「ブエノス」くらいまではまだ新鮮だったっていうか
計算が感じられなかったように思うんですよ。
その後の2作が異様につまらないの。
本人も迷走してるんじゃないの?
日本アニメ風なシーンが鼻に付いた。
影響受けてんのかな・・
もうすぐ1000ですな 腹へりません?
て言うかSFいらなかったよなあ。
ああ言う画が撮りたかったんだろうけどSFじゃない方が面白かった気がする。
>>996 SFと言いつつ、ポップアートの世界みたいなのが画的に面白かったと思った。
ただ一本の映画の中のシーンとして生きているかと言えば、ちょっと疑問だけど。
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